JP2008100409A - ノック式筆記具 - Google Patents

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JP2008100409A JP2006283862A JP2006283862A JP2008100409A JP 2008100409 A JP2008100409 A JP 2008100409A JP 2006283862 A JP2006283862 A JP 2006283862A JP 2006283862 A JP2006283862 A JP 2006283862A JP 2008100409 A JP2008100409 A JP 2008100409A
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Masahiro Kogure
正広 木暮
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Abstract

【課題】本発明は上記問題に鑑み、ノック体の押圧作動のみで、ペン先部を軸筒先端開口部より出没可能な回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具において、回転カムの突起が移動する時に生じる衝撃を緩和することができる、ノック式筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒内に回転カムを前後に摺動案内し回転させる浅溝と深溝からなるカム溝を形成し、該カム溝に回転カムの突起を係合して配設し、前記軸筒の後端開口部より外方に突出して配設したノック体を押圧して、ノック体で直接又は押圧体を介して前記回転カムを摺動及び回転させ、軸筒内にコイルスプリングにより軸筒後端側に付勢して収納した筆記具用レフィルのペン先部を軸筒先端開口部より出没可能とした回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具において、前記回転カムの突起及び/又はカム溝が弾性体で形成するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転カムからなる出没機構を具備したノック式筆記具に関する。
従来から、ノック体を押圧することにより、ボールペンレフィル等の筆記体のペン先部を軸筒先端開口部より出没させる回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具については、よく知られている。
こうしたノック式筆記具は、ペン先部を出没させるためのノック機構の作動時に衝撃が発生し、酷い場合にはインキ逆流が発生することがあった。こうした問題を鑑みて、ノック機構の作動時の衝撃を吸収するために、特開平8−164697号公報「ノック式筆記具」や本願出願人も特開2003−326890号「ノック式筆記具」にてノック作動時の衝撃を吸収する構造を開示している。
また、回転カムを使用しない出没機構として、実開平5−82590号「ボールペン」にて押圧作動と回転作動によってボールペンチップを軸筒先端開口部より出没させる構造が開示されている。
「特開平8−164697号公報」 「特開2003−326890号公報」 「実開平5−82590号公報」
ところで、回転カムからなる出没機構とは、例えば、軸筒の内壁面に回転カムを前後に摺動案内し回転させるためのカム溝を形成し、該カム溝に回転カムに形成した突起を係合して配設するとともに、回転カムの後方に、回転カムを摺動し回転を付与するためのカム部を有した押圧体を配設し、該押圧体の後方にノック体を配設する構造のものである。
ペン先部を軸筒先端開口部から出没させるには、コイルスプリングによって軸筒後端側へ付勢して配設したノック体を押圧してノック体に連動した押圧体及び押圧体に連動した回転カムの突起をカム溝に沿って摺動させ、カム部によって回転カムに回転力を与えることによって、突出時には深溝から浅溝へ、没入時は浅溝から深溝へ回転カムの突起を移動させることによって、ペン先部を軸筒先端開口部より出没可能とするものであり、特許文献3に開示されているような複雑な操作を必要とせずにノック体の押圧作動のみで、ペン先部を出没可能とすることができる。
本発明者は、複雑な操作が必要なく、ノック体の押圧作動のみでペン先部を出没可能な回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具のノック作動時における衝撃について、鋭意研究した結果、回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具は、ペン先部が突出した状態から没入する時のみならず、前述した深溝から浅溝に回転カムの突起が移動して静止する時に、回転カムは、押圧体とは連動せず独立して、浅溝の斜面を移動して壁面に当接して静止するため、ノック体の押圧力による緩和が得られず、衝撃が大きいことが解り本発明に到った。
本発明は上記問題に鑑み、ノック体の押圧作動のみで、ペン先部を軸筒先端開口部より出没可能な回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具において、回転カムの突起が移動する時に生じる衝撃を緩和することができる、ノック式筆記具を提供するものである。
前記目的を達成するために本発明では、軸筒内に回転カムを前後に摺動案内し回転させる浅溝と深溝からなるカム溝を形成し、該カム溝に回転カムの突起を係合して配設し、前記軸筒の後端開口部より外方に突出して配設したノック体を押圧して、ノック体で直接又は押圧体を介して前記回転カムを摺動及び回転させ、軸筒内にコイルスプリングにより軸筒後端側に付勢して収納した筆記具用レフィルのペン先部を軸筒先端開口部より出没可能とした回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具において、前記回転カムの突起及び/又はカム溝が弾性体で形成するものである。
また、前記深溝に、前記コイルスプリングの付勢力により、前記回転カムの突起が摺接して移動可能な、前記回転カムの突起の幅よりも小さい縮径部を形成することを特徴とする。
本発明の筆記具は前述したような構造なので、本発明は上記問題に鑑み、ノック体の押圧作動のみで、ペン先部を軸筒先端開口部より出没可能な回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具において、回転カムの突起が移動する時に生じる衝撃を緩和することができる、ノック式筆記具を提供することができた。
本発明の実施例を図面を用いて説明する。同じ部材、同じ箇所を示すものは同じ符号を付す。
図1から図4に示す実施例1のノック式筆記具1は、軸筒2の先端部に口先部材3を螺着し、後端部に内鞘4を装着して軸筒本体を構成し、この内鞘4内に、回転カム6を前後に摺動案内し回転させるためのカム溝Kを形成してある。回転カム6の表面には熱可塑性エラストマーからなる弾性体を装着して突起7を形成してある。
回転カム6は、突起7をカム溝Kに係合し、回転カム6の後方には、回転カム6と連動し、回転カム6に回転力付与するカム部(図示せず)を有するノック体5を、後端部が内鞘4の後端より外方に突出した状態に配設してある。
また、回転カム6の前方には、インキ収容筒8の先端にボールを回転自在に抱持したボールペンチップからなるペン先部9を装着し、内部に筆記具用インキ(図示せず)を直に収容した筆記体をコイルスプリング10により内鞘4の後端方向へ付勢して、摺動自在に配設してある。また、軸筒2の把持部にはグリップ部材11を配設し、内鞘4にはクリップ12を一体に形成してある。
ペン先部9を口先部材3の先端開口部3aから突出させるには、コイルスプリング10によって内鞘4後端側へ付勢して配設したノック体5を指等で押圧(矢印A方向)し、ノック体5と連動する回転カム6を口先部材3の先端開口部3a方向に前進させる。この時、図5−1、図5−2に示すように、回転カム6の突起7は、カム溝Kの深溝k2に沿って前進し、図5−3に示すように、ノック体5のカム部によって回転(矢印B方向)して、図4に示すように浅溝k1の斜面を移動(矢印C方向)して壁面pに当接して静止し、ペン先部9の突出した状態を維持することができる。
ペン先部9が口先部材3の先端開口部3aから突出した状態で、ノック体5を押圧すると、図示はしていないが、回転カム6の突起7は、ノック体5のカム部によって回転し、浅溝k1から深溝k2に移動して、コイルスプリング10の付勢力によって、深溝k2の底部まで達してペン先部9を没入することができる。
回転カム6の突起7を弾性体で形成することによって、回転カム6の突起7が、深溝k2の壁面pに当接する時の衝撃を弾性変形によって吸収することができる。
図6に示す実施例2は、深溝k2に回転カム6の突起7の幅よりも小さい縮径部k3を形成した以外は、実施例1と同様にしてノック式筆記具を得ている。
ペン先部9を口先部材3の先端部開口部3a内へ没入させるには、図6−1に示すように、ペン先部9が口先部材3から突出した状態で、ノック体5を押圧(矢印A方向)すると、回転カム6の突起7は、図6−2、図6−3に示すように、ノック体5のカム部によって回転(矢印B方向)し、図6−4に示すように、コイルスプリング10の付勢力によって、回転カム6の突起7は深溝k2に沿って後退(矢印D方向)する。この時、深溝k2の縮径部k3では突起7と縮径部k3に摺接しながら底面q方向に移動してペン先部9を没入することができる。
このように、回転カム6の突起7を弾性体で形成しすることによって、深溝k2の縮径部k3に回転カム6の突起7が当接してもノック体5の押圧力又はコイルスプリング10の付勢力によって、弾性体が弾性変形するので、縮径部k3を摺接して移動することができる。
尚、本実施例では、回転カムの突起に弾性体を装着してあるが、回転カムを弾性体で形成してもよいし、カム溝を弾性体で形成してもよい。尚、弾性体は、シリコーンゴム、ブチルゴム、熱可塑性エラストマー等、適宜選択して用いることが出来る。
本発明のノック式筆記具は、ボールペンやマーカーなど、インキの種類やペン先形状に限定されることなく使用することができるが、ノック作動による衝撃が小さいため、インキ収容筒にインキを直に収容するタイプの筆記具に用いる特に効果的である。
実施例1のノック式筆記具を示す、縦断面図である。 図1におけるペン先部が突出した状態を示す図である。 図1における、一部省略した要部拡大断面図である。 図1における回転カムの拡大断面図である。 実施例1の回転カムによる突出時の出没機構を示すカム溝の展開図である。 実施例2の回転カムによる没入時の出没機構を示すカム溝の展開図である。
符号の説明
1 ノック式筆記具
2 軸筒
3 口先部材
3a 先端開口部
4 内鞘
5 ノック体
6 回転カム
7 突起
8 インキ収容筒
9 ペン先部
10 コイルスプリング
K カム溝
k1 浅溝
k2 深溝
k3 縮径部
p 浅溝の壁面
q 深溝の底面

Claims (2)

  1. 軸筒内に回転カムを前後に摺動案内し回転させる浅溝と深溝からなるカム溝を形成し、該カム溝に回転カムの突起を係合して配設し、前記軸筒の後端開口部より外方に突出して配設したノック体を押圧して、ノック体で直接又は押圧体を介して前記回転カムを摺動及び回転させ、軸筒内にコイルスプリングにより軸筒後端側に付勢して収納した筆記具用レフィルのペン先部を軸筒先端開口部より出没可能とした回転カムによる出没機構を具備したノック式筆記具において、前記回転カムの突起及び/又はカム溝が弾性体で形成してあることを特徴とするノック式筆記具。
  2. 前記深溝に、前記コイルスプリングの付勢力により、前記回転カムの突起が摺接して移動可能な、前記回転カムの突起の幅よりも小さい縮径部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のノック式筆記具。
JP2006283862A 2006-10-18 2006-10-18 ノック式筆記具 Pending JP2008100409A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019171883A (ja) * 2019-07-17 2019-10-10 三菱鉛筆株式会社 ノック式筆記具

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