JP2008099947A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジケータのお知らせ状態を長く維持するとともに、インジケータの視認性を向上した吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収体4より防漏シート6側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータ12を配置するとともに、該インジケータ12の少なくとも吸収体4がわ面の少なくとも一部を親水性樹脂13で被覆する構成とするか、吸収体4より防漏シート6側に、インジケータ12を配置するとともに、該インジケータ12の少なくとも吸収体4がわ面の少なくとも一部にホットメルト接着剤15を塗布する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、尿や便などの排泄物、特に液体状の排泄物があったことを呈色によって外部から認識可能にするインジケータ、いわゆるお知らせ機能を有する使い捨て紙おむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
従来より、排尿や排便などの排泄、特に液体状の排泄があったときに、おむつをわざわざ取り外さなくても、この排泄物などと接触して変色することにより、排泄があったことを外部から認識可能にする種々のインジケータを備えた使い捨て紙おむつが知られている。
前記インジケータには、種々の形態のものが提案されている。例えば、下記特許文献1では、インジケータとして、親水性基材シートと、その内面に印刷された花柄と、その外面において少なくとも花柄を覆うように印刷され、おむつが乾燥状態にあるときには前記花柄が外から実質的に見えないように、それを隠蔽するマスキング部とによって構成され、前記マスキング部が、乾燥状態であると光を散乱して白色ないし乳白色を呈し、該マスキング部を通しての花柄の視認を困難にし、尿に濡れたときには、その散乱が減少して透明になることにより、該マスキング部を通しての花柄の視認が可能になるという使い捨ておむつが記載されている。
特開平9−140742号公報
しかしながら、前記特許文献1記載の使い捨ておむつでは、マスキング部が尿に濡れることによって、素材自体の光の散乱が減少して透明になり、花柄を透視可能にする構成であるため、マスキング部の水分が吸収体へ逆戻りしたり、又は長い間放置してマスキング部が再度乾燥したりするなどして、マスキング部が白色ないし乳白色に戻り、花柄の透視が不可能となる問題があった。
一方近年では、前記インジケータとして、排尿や排便などの排泄、特に液体状の排泄があったときに、この水分や排泄物の成分、水分により溶出する紙おむつに付加した成分などによって呈色する色素を印刷等の手段で形成したインジケータを備える使い捨て紙おむつが提案されている。
しかしながら、かかるおむつにおいても、前述と同様に、水分の吸収体への逆戻り又は長い間放置しておくことにより、色素が拡散してしまったり、乾燥してしまったりして、インジケータの呈色状態が維持されず、退色してしまう問題があった。さらに、排泄があったときに、この排泄物が吸収体を均等に拡散してしまい、インジケータとの接触領域が限定されて一定の領域しか呈色せず、視認しにくいという問題があった。また、多湿環境下におくと排泄なしでも湿気によりインジケータ機能が働き、呈色することがあった。
そこで本発明の主たる課題は、インジケータのお知らせ状態を長く維持するとともに、インジケータの視認性を向上した吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性の表面シートと不透液性の防漏シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体より前記防漏シート側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータが配置してあるとともに、該インジケータの少なくとも前記吸収体がわ面の少なくとも一部を親水性樹脂で被覆してあることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の本発明は、インジケータの第1形態例を示したものであり、吸収体より前記防漏シートがわ面に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータが配置してあるとともに、該インジケータの前記吸収体がわ面の少なくとも一部を親水性樹脂で被覆することにより、前記親水性樹脂に染み込んだ体液とインジケータとの接触が直接的に行われ易くなり、インジケータの呈色が促進される。さらに、一度インジケータと接触した体液は、前記親水性樹脂が介在することにより吸収体への逆戻り又は乾燥が抑制され、インジケータとの接触状態が長く維持されてインジケータの呈色状態が持続するようになる。
請求項2に係る本発明として、透液性の表面シートと不透液性の防漏シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体より前記防漏シート側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータが配置してあるとともに、該インジケータの少なくとも前記吸収体がわ面の少なくとも一部をホットメルト接着剤で被覆してあることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の本発明は、インジケータの第2形態例を示したものであり、吸収体より前記防漏シート側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータが配置してあるとともに、該インジケータの少なくとも前記吸収体がわ面の少なくとも一部をホットメルト接着剤で被覆することにより、インジケータを構成する色素が、基材となるシート材に定着し易くなり、色素の分散が抑制できるとともに、一度インジケータと接触した体液が吸収体に逆戻りするのが抑制でき、体液とインジケータとの接触状態が維持されることによってインジケータの呈色状態が持続するようになる。
請求項3に係る本発明として、前記インジケータの防漏シートがわ面の少なくとも一部にもホットメルト接着剤を塗布してある請求項2記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の本発明は、インジケータの第3形態例を示したものであり、前記インジケータの防漏シートがわ面の少なくとも一部にそれぞれホットメルト接着剤を塗布することにより、特にインジケータの防漏シートがわ面(下面)に塗布されたホットメルト接着剤が、インジケータを構成するインクを基材シートに定着させてインクの分散を抑えることができる。
請求項4に係る本発明として、前記インジケータは、前記吸収性物品構成部材に対し、水分又は体液との接触により呈色を示すインクを印刷してなる請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
請求項5に係る本発明として、前記インジケータは、薄葉紙状素材に水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータを配置したシート材を配設してなる請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4、5記載の本発明は、インジケータの形成態様を具体的に示したものである。
請求項6に係る本発明として、前記インジケータの形成部分以外の部分に疎水化処理が施してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の本発明は、インジケータの形成部分以外の部分に疎水化処理を施すことにより、平面方向への体液の拡散が抑制されるため、色素はインジケータの形成部分に溜まり易く、かつインジケータの形成部分においてはインジケータに沿って体液が拡散し易くなり、広範囲のインジケータが呈色を起こすことによりインジケータの視認性が向上するようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、インジケータのお知らせ状態を長く維持するとともに、インジケータの視認性を向上することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る使い捨て紙おむつの一部破断展開図、図2は横断面図である。
〔使い捨ておむつ構造〕
図1において、使い捨ておむつ1は、綿状パルプ等からなり、たとえば砂時計形状(または長方形状等)のある程度の剛性を有するとともに、クレープ紙、親水性不織布等のコアラップシート5によって囲繞された吸収体4と、該吸収体4の表面側(使用面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性トップシート3と、前記吸収体の裏面側に配設され、少なくとも吸収体4の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防漏シート6と、この防漏シート6の外面側(非肌当接面側)に設けられた不織布からなるとともに、おむつ外形を画成する外面バックシート2と、紙おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記防漏シート6及びバックシート2と共にサイドフラップ部SFを構成するためのサイド不織布7、7と、おむつ背側両側部に設けられた機械接合式のファスニングテープ10,10と、前記吸収体4より防漏シート6がわ面の所定領域に配置されるとともに、水分によって呈色を示すインクからなるインジケータ12とから主に構成されている。また、紙おむつの腹部ウエスト部および背側ウエスト部では、前記外面バックシート2、防漏シート6および透液性トップシート3が共に延在し、吸収体4の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
装着に当たっては、図3に示されるように、紙おむつ1の前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ10,10を腹側に持ち込み、外面バックシート2の表面に直接的に係合させて紙おむつを装着する。
以下、更に各構成について具体的に詳述すると、
前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成され、図示例では脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とされる。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。図示例のように、吸収体4をコアラップシート5で囲繞する場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にコアラップシート5が介在することになり、吸収性に優れる前記コアラップシート5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら体液の逆戻りを防止するようになる。
前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、体液が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記防漏シート6は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられ、漏れを防止するために少なくとも吸収体4の全面積を覆う範囲に設置される。近年は、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。かかる防漏シート6としては、内面側に配置するインジケータ12が外部から目視可能なように、透明又は半透明のものを用いるのが望ましい。半透明化する場合は、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。また、前記防漏シート6は、インジケータ12を構成するインクの定着のし易さという観点から多孔質に形成することが望ましい。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、体液が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、体液等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
前記透液性トップシート3は、吸収体4側縁よりも若干外方に突出し、前記防漏シート6と接合されている。前記サイド不織布7は、前記吸収体4の側縁部近傍よりも外側部分が外縁まで延び、前記防漏シート6及び外面バックシート2と接合され、この積層シート部分によってサイドフラップSFを構成している。
このサイドフラップ部SFにおいては、紙おむつ長手方向に複数本、図示の例では2本の弾性伸縮部材8,8が配設され、平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーは、着用した際に紙おむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させ紙おむつがずれるのを防止する。
他方、前記サイド不織布7の前記固着部よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収体4の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端が紙おむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に1本の弾性伸縮部材9を、または必要により複数本の弾性伸縮部材を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。
前記弾性伸縮部材8,9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
前記サイド不織布7を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にサイドフラップ部SFを構成する前記サイド不織布7は、ゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。
前記機械接合式のファスニングテープ10は、プラスチック、ポリラミ不織布、不織布、紙等のファスニング基材10Aの基部がおむつに接合されている。前記ファスニング基材10Aの突出片部分でかつ表面側(透液性トップシート3側の面)にフック要素10Bを有する。前記フック要素10Bは、ファスニング基材10Aに接着剤により剥離不能に接着されている。前記フック要素10Bは、その外面に多数の係合片10b、10b…を有する。係合片10bの形状としては、例えばレ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状等のものが存在するが、いずれの形状であってもよい。好ましいのはT字状のものである。前記ファスニングテープ10は製品状態では、透液性トップシート3側に折り畳まれ、前記フック要素10Bがサイド不織布7に対して剥離可能に接合された状態となっている。
前記外面バックシート2としては不織布が用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの不織布の中でも、不織布製造時にドラム搬送過程で加熱空気を送り繊維同士を熱融着させるエアスルー法により製造された不織布が好適に用いられる。前記エアスルー法は、高温空気の熱によって繊維同士を融着させるため、空間割合が高くふんわりとした感触と、嵩高であるなどの利点を有し、前記ファスニングテープ10の係合力を向上させることができる。なお、図示例のように、ファスニングテープ10の係合領域として想定される所定範囲11に対して、起毛処理を施したり、各種エンボスパターンでエンボスを付与したりすることができる。また、これら起毛処理やエンボスを施した別部材を固着しても良い。
(インジケータ12の第1形態例)
次に前記インジケータ12について詳述する。本発明の第1形態例に係るインジケータ12は、図2に示されるように、吸収体4より防漏シート6側に、すなわちコアラップシート5の内外面又は防漏シート6の内面に、図示例では防漏シート6の内面に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータ12、12…が配置してあるとともに、該インジケータ12の少なくとも吸収体4がわ面の少なくとも実質的にインジケータ12の配置領域を含む一部、好ましくは全面を親水性樹脂13で被覆して形成している。前記インジケータ12は、紙おむつ1の構成部材に対し、水分又は体液との接触により呈色を示すインクを印刷してなるもの又は薄葉紙状素材に水分又は体液との接触により呈色を示すインクを印刷したシート材を配設してなるものとすることができる。
前記親水性樹脂13の樹脂としては、親和性を有するポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、又は澱粉などを好適に用いることができ、液状のものを塗布しても良いし、フィルム状のもので被覆しても良い。前記親水性樹脂13は、塗布後に柔軟な被膜を作るものが望ましい。また、フィルム状のもので被覆する場合においても、柔軟なフィルムを形成する樹脂が望ましい。この親水性樹脂13で前記インジケータ12を被覆することにより、親水性樹脂13に染み込んだ体液とインジケータ12とが直接的に接触し、インジケータ12の呈色が促進される。さらに、一度インジケータ12と接触した体液は、前記親水性樹脂13によって吸収体4への逆戻りが抑制されるとともに、長時間放置しても乾燥しにくくなり、インジケータ12との接触状態が長く維持されてインジケータ12の呈色状態が長く維持されるようになる。
前記インジケータ12を構成するインクとしては、有機溶媒中に水溶性の顔料又は染料を分散させたインク又は水溶性、水分解性染料又はロイコ染料と該ロイコ染料を発色させるフェノール性化合物、酸性物質、電子受容性物質等の顕色剤とからなるインクを使用することが好ましい。本発明では、体液の水分に可溶な色素を溶解、すなわち発色させないように、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン等の溶剤成分に分散させ、バインダー成分を付加してなるタイプのインジケータ用インクを用いる場合において、特に優れた効果を発揮する。水分または体液との接触以前ではインク成分が凝集状態であり、印刷した文字、絵柄は不鮮明である。水分または体液との接触により凝集状態であったインク成分が溶解、分散することで印刷した文字、絵柄が発色、濃色化または変色して、鮮明となり良好な排尿インジケータとして機能する。すなわち、水分に溶解して発色した色素が時間とともに周囲の体液中に分散し、発色の鮮明さが損なわれるのを防ぐことができる。前記インクは、任意の色に着色したり、呈色させたりすることができるが、乾燥状態においては、インジケータ12を外観上目立たなくするため、無色にすることが好ましい。
なお、変色するインジケータとする場合は、凝集状態にあるインクと異なる色調のインク成分を予め混合しておく。水分または体液との接触により凝集状態のインクが溶解し、もう一方のインク成分と相溶することで異なる色調へ変化する構成とすることができる。
前記インジケータ12は、吸収体4に吸収された排泄物による呈色が効率よく行われる領域に配置するようにする。具体的には、図1乃至図3に示されるように、前記吸収体4より防漏シート6側のコアラップシート5又は防漏シート6の内面に、面状、帯状又は多数の筋状に、図示例では3本の帯状に配置している。また、前記インジケータ12は、排泄物の水分と接触した際、該インジケータ12を構成する色素が排泄物の水分中に溶出する。したがって、インクが溶解した水分が吸収体4に吸収され、インジケータ12の呈色が低下することを防止するため、インジケータ12を構成する色素と吸収体4との直接の接触を避けるようにすることが好ましい。また、インジケータ12としてインクを使用する場合には、インクの定着性を向上するため、印刷する素材は多孔質であることが好ましい。
また、図4に示されるように、前記インジケータ12の形成部分以外の部分に、疎水化処理14を施すことが好ましい。前記インジケータ12の形成部分以外の部分とは、図4に示される例では、インジケータ12が塗布された防漏シート6の内面の少なくとも吸収体4を覆う領域であって、インジケータ12の形成部分以外の部分を指す。前記疎水化処理14により、平面方向への体液の拡散が抑制されるため、色素はインジケータ12の形成部分に留まり易く、かつインジケータ12の形成部分においてはインジケータ12に沿って浸透又は拡散されるようになり、前記インジケータ12が広範囲に亘って呈色を示し、インジケータ12の視認性が向上できるようになる。インジケータ12を形成するシートに隣接するシートに疎水化処理を施すことで、上記体液の拡散防止による色素の拡散防止効果はさらに高くなる。インジケータ12がコアラップシート5に隣接する場合は、コアラップシート5を上層と下層に分け、下層のみ疎水化処理を施せばよい。
(インジケータ12の第2形態例)
本発明の第2形態例に係るインジケータ12は、図5に示されるように、吸収体4より防漏シート6側に、すなわちコアラップシート5の内外面又は防漏シート6の内面に、図示例ではコアラップシート5の内面に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータ12、12…が配置してあるとともに、該インジケータ12の吸収体4がわ面の少なくとも一部をホットメルト接着剤15により被覆して形成している。
前記ホットメルト接着剤15は、図6に示されるように、体液のインジケータ12への浸透を阻害しないようインジケータ12に沿って間欠的に、例えば微細な孔を有する膜状、螺旋状(図示例)、波状、点状又は点線状など種々の形態で塗布される。前記ホットメルト接着剤15は、0.5〜6g/m2の塗布量で塗布することが好ましい。
上記ホットメルト接着剤15は、前記インジケータ12を構成するインクが基材となるシート材に定着し易くなり、インクの分散が抑制できるとともに、一度インジケータ12と接触した体液が吸収体4へ逆戻りしたり、乾燥したりするのを抑制して、体液とインジケータ12との接触状態が維持されることによってインジケータ12の呈色状態を長く維持できるようになる。なお、その他インジケータ12の構成等については、前記第1形態例と同様である。
(インジケータ12の第3形態例)
本発明の第3形態例に係るインジケータ12は、図7に示されるように、吸収体4より防漏シート6側、すなわちコアラップシート5の内外面又は防漏シート6の内面に、図示例ではコアラップシート5の内面側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータ12、12…が配置してあるとともに、該インジケータ12の吸収体4がわ面の少なくとも一部をホットメルト接着剤15により被覆し、かつ前記インジケータ12の防漏シート6側の面の少なくとも一部にそれぞれホットメルト接着剤16を塗布して構成されている。
インジケータ12の防漏シート6側の面(下面)に塗布されるホットメルト接着剤16は、インジケータ12を構成するインクを基材となる防漏シート6に定着させインクの分散を抑えるためのものであり、任意の形態で塗布することができる。なお、その他インジケータ12、ホットメルト接着剤の構成等については、前記第1及び第2形態例と同様である。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、テープ式使い捨て紙おむつを例に採り本発明を説明したが、パンツ式使い捨て紙おむつに対しても同様に適用することができる。更には、使い捨て紙おむつの他、尿パッド、生理用ナプキンを含む吸収性物品全般に対しても同様に適用することができる。
(2)上記第1形態例では、親水性樹脂13をインジケータ12と同幅で被覆するようにしたが、親水性樹脂13はインジケータ12よりも幅広で被覆するようにしてもよい。また、第2形態例及び第3形態例でも、ホットメルト接着剤15(16)をインジケータ12と同幅で被覆するようにしたが、インジケータ12よりも幅広で被覆するようにしてもよい。
(3)上記第2、第3形態例において、前記ホットメルト接着剤15として、親水性を有するホットメルト接着剤を用いることも可能である。この場合は、親水性樹脂13と同様に、インジケータ12の全面を被覆することが可能である。
(4)上記形態例では、水分により呈色を示すインジケータ12として、インクを使用していたが、着色剤を含有したホットメルト接着剤により構成されるようにしてもよいし、着色剤を他の接着剤に含有されるようにするなどして前記インジケータ12を形成するようにしてもよい。
本発明に係る使い捨て紙おむつ1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 使い捨て紙おむつ1の装着状態を示す斜視図である。 疎水化処理14を施した場合の図1のII−II線矢視図である。 インジケータ12の第2形態例に係るおむつ横断面図である。 図5のVI−VI線矢視図である。 インジケータ12の第3形態例に係るおむつ横断面図である。
符号の説明
1…使い捨ておむつ、、2…外面バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…コアラップシート、6…防漏シート、7…サイド不織布、8・9…弾性伸縮部材、10…ファスニングテープ、11…係合範囲、12…インジケータ、13…親水性樹脂、14…疎水化処理、15・16…ホットメルト接着剤

Claims (6)

  1. 透液性の表面シートと不透液性の防漏シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体より前記防漏シート側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータが配置してあるとともに、該インジケータの少なくとも前記吸収体がわ面の少なくとも一部を親水性樹脂で被覆してあることを特徴とする吸収性物品。
  2. 透液性の表面シートと不透液性の防漏シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体より前記防漏シート側に、水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータが配置してあるとともに、該インジケータの少なくとも前記吸収体がわ面の少なくとも一部をホットメルト接着剤で被覆してあることを特徴とする吸収性物品。
  3. 前記インジケータの防漏シートがわ面の少なくとも一部にもホットメルト接着剤を塗布してある請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記インジケータは、前記吸収性物品構成部材に対し、水分又は体液との接触により呈色を示すインクを印刷してなる請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記インジケータは、薄葉紙状素材に水分又は体液との接触により呈色を示すインジケータを配置したシート材を配設してなる請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記インジケータの形成部分以外の部分に疎水化処理が施してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
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