JP2008099805A - 植物度の向上した通気性タイルカーペット - Google Patents

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Abstract

【課題】原着ポリ乳酸捲縮糸をパイル糸としても、嵩高性に優れ、高タフネスで耐摩耗性等に優れた植物度の向上した通気性タイルカーペットを提供する。
【解決手段】パイル糸と基布とからなる表皮層と、接着樹脂層と、バッキング層とからなるタイルカーペットにおいて、少なくともパイル糸として単繊維の断面形状が略円形状または円形状の原着ポリ乳酸捲縮糸を含み、接着樹脂層が熱可塑性樹脂粉体からなり、バッキング層をクッション性のある不織布とすることによって植物度の向上した、通気性のあるタイルカーペットを得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、植物由来原料からなる糸をパイル糸として用いたタイルカーペットに関する。更に詳しくは、嵩高性に優れ、高タフネスで耐摩耗性等に優れた原着ポリ乳酸捲縮糸を少なくともパイル糸として用いることにより、ボリューム感と風合いに優れ、かつ耐摩耗性に優れた植物度の向上したタイルカーペットを得るものである。
ポリ乳酸は、トウモロコシ等の澱粉から得られる乳酸を原料とする生分解性樹脂であり、植物を原料とすることから地球温暖化の要因として考えられる二酸化炭素の削減に有効で、自然の循環サイクルに適合した地球環境にやさしい素材として注目されている。しかしながら、従来のポリ乳酸繊維をパイル糸として使用したカーペットには、嵩高性に劣り、摩耗し易く、かつヘタリ易いという欠点があり、限られた用途にしか実用化できていなかった。これは、植物由来原料からなるポリ乳酸捲縮糸の強度や伸度などの糸物性やその捲縮特性が、石油由来原料からなるナイロンやポリプロピレンそしてポリエステル繊維捲縮糸等に比べ劣るためで、現行のナイロンやポリプロピレンそしてポリエステル繊維捲縮糸等と同様な物性が得られれば、植物由来原料からなるポリ乳酸捲縮糸は、カーペット用途は勿論、他のインテリア用の地球環境にやさしい素材として広く展開できることが期待される。
従来技術として、ポリ乳酸捲縮糸を用いたカーペットとその製造法に関して、特許文献1、特許文献2および特許文献3が開示されている。
特許文献1は、「不要となったときに自然環境において問題が発生しないタフテッドカーペット用基布およびこの基布を用いたタフテッドカーペットを提供する。」ことを課題とし、その解決手段として、「タフテッドカーペット用基布が、ポリ乳酸系重合体にて形成された長繊維不織布によって構成されており、またこのカーペットがポリ乳酸系重合体にて形成されたパイル糸が上記基布にタフトされた構成であり、バッキング材として生分解性を有する材料で形成されている。」として開示しており、長繊維不織布の横断面形状、複屈折率、結晶化度などの物性を特定し、カーペットに使用するパイル糸をポリ乳酸系重合体、そして、バッキング材が生分解性を有する材料で特定したタフテッドカーペットについて述べている。
特許文献2は、「環境と調和した、生分解性を有するカーペットを提供する。」ことを課題とし、その解決手段として「カーペットへの使用に適した嵩高性を有し、かつ生分解性を有する生分解性繊維をパイルとして用い、さらに基布とバッキング材に生分解性を有する素材を使用したカーペット。」として開示しており、脂肪族ポリエステル、特にポリ乳酸を使用して、カーペットのパイル糸、基布およびバッキングフィルムを特定した生分解性カーペットについて述べている。
特許文献3は、「埋立処分すると、地中において、自然に分解して消滅し、また、焼却処分しても有害ガスが発生せず、かつ、燃焼熱が低い等容易に廃棄することができるカーペットを提供する。」ことを課題とし、その解決手段として「パイル糸、地糸等用の糸と、基布、裏地等の布地とにポリ乳酸樹脂繊維を用い、基布と裏地を接合する接着剤層にポリ乳酸樹脂組成物を用いたこと。」を開示しており、構成をポリ乳酸樹脂繊維の糸と布、および接着剤をポリ乳酸樹脂組成物としたカーペットについて述べている。
上記特許文献1の技術は、ポリ乳酸系重合体を使用した長繊維不織布を基布として使用し、パイル糸にポリ乳酸系重合体、バッキング材に生分解性を有する材料を用いた生分解性カーペットについて言及している。しかしながら、ポリ乳酸系重合体より製造されたカーペットの耐摩耗性や嵩高性等の耐久性に関しては、触れられていない。
上記特許文献2の技術は、脂肪族ポリエステル、特にポリ乳酸を使用した生分解性カーペットについて言及している。ポリ乳酸樹脂繊維より製造されたカーペットのカバリング性やハリコシ感などについては記述しているが、カーペットの耐摩耗性や耐ヘタリ性等の耐久性に関しては、一切述べていない。
また、上記特許文献3の技術は、ポリ乳酸樹脂の繊維およびその接着剤を使用したカーペット、特に生分解性カーペットについて言及している。しかしながら、ポリ乳酸樹脂繊維より製造されたカーペットの耐摩耗性や耐ヘタリ性等の耐久性に関して、一切触れられていない。
以上の特許文献1〜3の内容は、いずれも、カーペットの耐摩耗性や嵩高性と耐ヘタリ性等の耐久性に関して、言及していないことから、該技術によって得られるカーペットの耐摩耗性、嵩高性および耐ヘタリ性等の耐久性について満足のいくレベルになっているとは到底言えない。
再公表特許 WO00/65140号公報 特開2002−248047号公報 特開2003− 10030号公報
本発明の課題は、ポリ乳酸樹脂製カーペットの耐摩耗性や嵩高性と耐ヘタリ性等の耐久性の問題を克服し、従来技術では達成できなかった原着ポリ乳酸捲縮糸をパイルとして使用した通気性タイルカーペットを提供することにある。すなわち、嵩高性に優れ、高タフネスで耐摩耗性等に優れた原着ポリ乳酸捲縮糸をパイルとして用いることと、バッキング層としてクッション性のある不織布を使用することと、接着樹脂層として熱可塑性樹脂粉体を用いることにより、ボリューム感と風合いに優れ、かつ耐摩耗性に優れ、植物度の向上した通気性タイルカーペットを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段によって達成することができる。
[1]パイル糸と基布とからなる表皮層と、接着樹脂層と、バッキング層とからなるタイルカーペットにおいて、少なくともパイル糸として単繊維の断面形状が略円形状または円形状の原着ポリ乳酸捲縮糸を含み、接着樹脂層が熱可塑性樹脂粉体からなり、バッキング層がクッション性のある不織布からなることを特徴とする、植物度の向上した通気性タイルカーペット。
[2]前記表皮層の少なくともパイル糸に含まれる原着ポリ乳酸捲縮糸が、次の(1)〜(7)の特性を同時に満足することを特徴とする前項1に記載の植物度の向上した通気性タイルカーペット。
(1)単繊維の断面形状が略円形状または円形状であり、該繊維断面の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)の比(B/A)で表した異形度が1.5未満
(2)相対粘度(RV)2.5〜3.8
(3)強度が1.75〜3.5cN/dtex
(4)伸度が35〜60%
(5)単糸繊度が2.5〜25dtex
(6)熱水収縮率が2〜8%
(7)乾熱捲縮率が5〜25%
[3]少なくともパイル糸として前記原着ポリ乳酸捲縮糸を含んだタイルカーペット表皮層は、テーバー型摩耗試験(摩耗輪:H−18、摩耗回数2,500回)によるパイル糸の摩耗量が5〜30重量%であることを特徴とする前項1または2に記載の植物度の向上した通気性タイルカーペット。
[4]前記バッキング層が、クッション性のある不織布の下面側からラテックスまたは樹脂エマルジョンを200〜300g/m(乾燥時)塗布し、上面側にはクッション性を残したバッキング層であることを特徴とする前項1〜3のいずれか1項に記載の植物度の向上した通気性タイルカーペット。
[1]の発明では、原着ポリ乳酸捲縮糸を構成する単繊維の断面形状が略円形状または円形状であるので、耐摩耗性に優れたタイルカーペット表皮層とすることができる。また原着ポリ乳酸捲縮糸であるので、カーペットの製造工程において加熱処理のある染色工程を設けなくて済み、加熱処理による悪影響(機械的強度の低下等)を回避でき、高タフネスで耐摩耗性に優れた植物度の向上したカーペットとすることができる。また、接着樹脂層に熱可塑性樹脂粉体を使用しているので、熱可塑性樹脂粉体を加熱溶融し表皮層とバッキング層を接着するときに通気性のある接着樹脂層となり、通気性のあるタイルカーペットとすることができ、床下空調用のタイルカーペットとして使用することができる。また、バッキング層としてクッション性のある不織布を使用するので、塩ビや非塩ビの樹脂をバッキング層としたときよりも、表皮層の損傷は低く押さえることができ、軽量化することができる。
[2]の発明では、原着ポリ乳酸捲縮糸を構成する単繊維の断面形状と異形度を特定構成に限定すると共に、相対粘度を特定範囲に限定し、かつ強度、伸度、単糸繊度、熱水収縮率及び乾熱捲縮率をそれぞれ特定範囲に限定しているから、嵩高性に優れ、高タフネスで耐摩耗性に優れたタイルカーペットとすることができる。
[3]の発明では、原着ポリ乳酸捲縮糸のパイル糸を用いたカーペット表皮のテーバー型摩耗試験(摩耗輪:H−18、摩耗回数2,500回)によるパイル糸の摩耗量が5〜30重量%であるので、耐摩耗性に優れたカーペットとすることができる。
[4]の発明では、クッション性のある不織布の下面側からラテックスまたは樹脂エマルジョンを200〜300g/m(乾燥時)塗布するので、腰のしっかりしたタイルカーペットとすることができ、上面側にはクッション性を残しているので表皮層にはクッション性を付与することになり、耐摩耗性や耐ヘタリ性等の耐久性の向上した表皮層にすることができる。またこのタイルカーペットを施工するとき、床材とタイルカーペットを接着させるための接着剤の量が、ラテックスまたは樹脂エマルジョンの塗布層によって、不織布内部にまで含浸することが防がれ、接着剤の使用量を節約することができる。
本発明は、植物由来原料からなる原着ポリ乳酸捲縮糸をパイル糸として用いたタイルカーペットの耐摩耗性不良や嵩高性の不足等の改善について鋭意検討し、パイル糸に使用する原着ポリ乳酸捲縮糸の単繊維そのものの断面形状や相対粘度(RV)、強度、伸度、単糸繊度、熱水収縮率、乾熱捲縮率などの繊維特性を特定なものに限定し、更に、バッキング層をクッション性のある不織布としたところ、前記課題を一挙に解決する植物度の向上したカーペットを提供することができた。
図1は、本発明のタイルカーペット101の概略図である。パイル糸102が基布103に植えられた表皮層104が接着樹脂層106を介してバッキング層105と接着している。
本発明における、パイル糸102を少なくとも構成する植物由来原料からなる該原着ポリ乳酸捲縮糸は、特定のポリ乳酸ポリマーを製糸して捲縮加工処理した捲縮糸であって、繊維特性を特定なものに限定したパイル糸とするが、カーペットの製造方法については特に限定されず、例えば、織カーペット、刺繍カーペット、接着カーペット、編カーペット等の製造方法を挙げることができる。また、パイルの形態も特に限定されず、カットパイル、ループパイル、カットアンドループのいずれの形態も選択することができる。
原着ポリ乳酸捲縮糸の原料であるポリ乳酸組成物を構成するポリ乳酸ポリマーは、L−乳酸を主成分とする乳酸モノマーを重合してなるポリ乳酸である。前記乳酸モノマーの90質量%以上がL−乳酸よりなる構成を採用するのが好ましい。即ち、前記乳酸モノマーの中に10質量%を超えない範囲でD−乳酸を含有していてもよい。使用する乳酸モノマーの光学純度(L体の光学純度)が90%以上であれば、そのポリマー(ポリ乳酸)は結晶性となり好ましく、使用する乳酸モノマーの光学純度が97%以上であれば、融点が170℃前後となり、さらに好ましい。また、この発明の効果を阻害しない範囲であれば、乳酸以外の成分を共重合したものを用いてもよい。
構成単繊維の断面形状が略円形状または円形状(即ち丸断面糸)である。このような断面形状にすることによって摩擦等があっても摩擦し難いものとなる。該繊維断面の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)の比(B/A)で表した異形度が1.5未満の略円形状または円形状であるのが好ましい。(図2参照)異形度が1.5を超えるとポリ乳酸捲縮糸のカバーリング特性は向上するが異形度が高いために、ポリ乳酸の硬くて脆い性状が出やすくなり、糸の耐摩耗性が低下するので好ましくない。
原着ポリ乳酸捲縮糸の相対粘度(RV)は2.5〜3.8である必要がある。ここで、前記相対粘度は、20℃、フェノール/テトラクロロエタン=60/40(質量比)の混合溶液で測定した値である。前記相対粘度が2.5未満では、ポリ乳酸捲縮糸の強度や伸度そしてカーペット用途に適した耐摩耗性を付与することができない。一方、前記相対粘度が3.8を超える高粘度の場合は、溶融粘度が高くなりすぎる結果、紡糸温度を上げる必要が生じ、その結果、得られるポリ乳酸捲縮糸の相対粘度が溶融前のレベルよりも低下し、強度が十分に向上しないし、また製糸し難くなるという問題を生じる。中でも原着ポリ乳酸捲縮糸の相対粘度は2.8〜3.6であるのが好ましい。
前記原着ポリ乳酸捲縮糸の強度は1.75〜3.5cN/dtexである。前記捲縮糸の強度が1.75cN/dtex未満ではタイルカーペットにした時に耐摩耗性が劣り、使用時に捲縮糸の一部がすり切れてしまうことがある。中でも、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の強度は2.0〜3.25cN/dtexであるのが好ましく、更に好ましくは、強度が2.25〜3.25cN/dtexであるのがより好ましい。また、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の伸度は35〜60%である。前記捲縮糸の伸度が35%未満ではカーペットにした時に耐摩耗性が劣り、使用時に捲縮糸の一部がすり切れてしまうことがある。中でも、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の伸度は40〜55%であるのが好ましい。
前記原着ポリ乳酸捲縮糸の強度が2.0〜3.25cN/dtexで、且つ前記原着ポリ乳酸捲縮糸の伸度が40〜55%である場合には、より高タフネスとなるので好ましい。但し、強度を上げていくと通常伸度は低下するものであり、伸度を35%以上とした場合の強度は高々3.5cN/dtexであり、また伸度が60%を超えると強度を1.75cN/dtex以上とすることができない。
前記原着ポリ乳酸捲縮糸の総繊度は500〜3,500dtexの範囲がよい。このような範囲であれば、タフテッドカーペット用途に最適な原着捲縮糸となる。中でも、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の総繊度は1,000〜3,000dtexの範囲であるのが好ましい。また、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の単糸繊度は2.5〜25dtexの範囲である。単糸繊度が2.5dtex未満では、捲縮糸を安定的に製糸することが困難であり、また該捲縮糸を用いて構成したカーペットは嵩高性が不十分なものとなる。一方、単糸繊度が25dtexを超えると、原着ポリ乳酸捲縮糸の糸物性を得るのが困難となり、また、ポリ乳酸の硬くて脆いという性状が出やすくなり、該捲縮糸を用いて構成したカーペットの耐摩耗性が不十分なものとなる。この傾向は、同じ単糸繊度では、ポリ乳酸繊維の断面形状の異形度を高くすると顕著となる。したがって単繊維の異形度は小さい方が好ましい。中でも前記原着ポリ乳酸捲縮糸の単糸繊度は4〜20dtexの範囲であり、より好ましくは5〜15dtexである。なお、単糸繊度2.5〜25dtexの範囲内において、単糸繊度が細くなる程、ポリ乳酸の硬くて脆いという性状が軽減され、原着ポリ乳酸捲縮糸の強度や伸度をより向上させることができると共に、カーペットとした時の耐摩耗性も向上させることができる。
また、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の熱水収縮率は2〜8%の範囲である。熱水収縮率が2%未満ではポリ乳酸捲縮糸の結晶化度が高くなり、ポリ乳酸の硬くて脆いという性状が出やすくなり、強度と伸度がバランスよく発現しないし、カーペットとした時の耐摩耗性が良くない。一方、熱水収縮率が8%を越えると、ポリ乳酸捲縮糸の熱セット処理時に糸収縮が発生し、またカーペット製造における各工程での管理に困難をきたすという問題がある。中でも、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の熱水収縮率は、3〜6%の範囲であるのが好ましい。
また、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の乾熱捲縮率は、5〜25%の範囲である。この乾熱捲縮率は、原着ポリ乳酸捲縮糸の嵩高性を示すパラメーターであり、原着ポリ乳酸捲縮糸を100℃の熱風で処理して捲縮を発現させ、その捲縮の程度を示した値である。乾熱捲縮率が5%未満では捲縮が不十分であり、カーペットとしての嵩高性が不足し、かつ耐ヘタリ性に劣ったものとなる。一方、乾熱捲縮率が25%を超えるポリ乳酸捲縮糸を用いて構成したカーペットはフェルト様となり、好ましいカーペットは得られない。中でも、前記原着ポリ乳酸捲縮糸の乾熱捲縮率は、8〜20%の範囲であるのが好ましい。
また、前記原着ポリ乳酸捲縮糸に用いる着色剤は、例えば無機顔料、有機顔料等が挙げられ、捲縮糸に色彩を与え得るものであれば特に限定されない。前記着色剤として、例えば、カーボンブラック、酸化系無機顔料、フェロシアン化物無機顔料、珪酸塩無機顔料、炭酸塩無機顔料、燐酸塩無機顔料等の無機顔料、フタロシアニン系有機顔料、ペリレン系有機顔料、イソインドリノン系有機顔料からなる群から選ばれた少なくとも1種の顔料を用いる。
また、原着ポリ乳酸捲縮糸の原料として用いられるポリ乳酸組成物は、着色剤を0.01〜3.0質量%含有した構成が好ましい。このような濃度に設定することにより捲縮糸に適当な濃度の色を付与することができて意匠性を向上できる。また、0.01質量%以上とすることで顔料ムラに起因した色むらの発生を防止できると共に3.0質量%以下とすることで製糸中の糸切れの発生を十分に防止することができる。中でも着色剤の含有率は0.05〜1.0質量%であるのが好ましい。また、着色剤は通常用いられる分散剤(オレフィン系化合物等)を併用して用いることもできる。
そして、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、前記ポリ乳酸組成物には、ポリ乳酸以外の他のポリマー(ポリマー粒子を含む)の他、艶消し剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、消臭剤、抗菌剤、抗酸化剤、耐熱剤、耐光剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤を必要に応じて含有させてもよい。
本発明のカーペットに用いるパイル糸は、前記原着ポリ乳酸捲縮糸のみの、無撚糸および/または撚糸であってもよいし、それらを単糸および/または2本以上の合撚糸として使用することもできるし、また、他の繊維と組み合わせて交絡したり、他の繊維の糸と撚糸したりして使用することもできる。また、原着ポリ乳酸捲縮糸と他の繊維の糸を1本おきに配置して表皮層を構成してもよい。
原着ポリ乳酸捲縮糸を用いたパイル糸は、カーペットの製造規格に基き、パイル糸の色、総繊度(dtex)、ポリ乳酸捲縮糸の状態(無撚糸または撚糸等)、ポリ乳酸捲縮糸の合糸本数、撚糸の条件・形態などを決定する。
次に、本発明のタイルカーペットに用いる基布は特に限定されず、織基布、不織布等一般に良く使われるものでよい。
上記原着ポリ乳酸捲縮糸をパイル糸として用いた表皮層は、パイル糸を基布に固定するために目止め処理を施すのが好ましい。この時乾燥工程や熱セット工程を通過することになり、通常は乾熱処理および/または蒸気処理によって、上記原着ポリ乳酸捲縮糸に潜在化している捲縮を発現させ、嵩高性に優れ、底付き感のない表皮層とすることができる。
更に、本発明のカーペット表皮層のテーバー型摩耗試験(摩耗輪:H−18、磨耗回数2,500回)によるパイル糸の摩耗量は5〜30重量%である。テーバー型摩耗試験によるパイル糸の摩耗量が5〜30重量%であると、耐摩耗性に優れたカーペットとすることができる。パイル糸の摩耗量が5重量%以下であれば好ましいが、実用上は達成が困難な数字である。パイル糸の摩耗量が30重量%以上であると、カーペット使用中に繊維が経時的に脱落し、カーペットの基布が見える状態となり外観が大きく変化し好ましくない。
本発明の表皮層と、クッション性のある不織布からなるバッキング層とを、通気性を保ったまま接着するには接着樹脂層として熱可塑性樹脂粉体を用いるのが好適である。熱可塑性樹脂粉体としては、粒径90〜10000μmのポリエチレン樹脂粉体がよい。粒径100〜500μmがさらに好適である。図4のように、表皮層104のパイル側を下方にして、表皮層の重ね合わせ面上に熱可塑性樹脂粉体を散布装置107で散布した後、加熱装置108で熱可塑性樹脂粉体を加熱溶融せしめ、次いでこの上に不織布からなるバッキング層105を重ね合わせた状態で加圧することにより、表皮層104とバッキング層105とを通気性のある接着樹脂層106を介して接着一体化するものである。熱可塑性樹脂粉体の散布量は5〜500g/mとするのが好ましい。より好ましくは50〜400g/mである。
また、本発明のバッキング層は、クッション性のある不織布で、構成繊維は特に限定されないが、フェルト状のニードルパンチ不織布が好適である。また、前記不織布の下面側からラテックスまたは樹脂エマルジョンを200〜300g/m(乾燥時)塗布したバッキング層であるのが好ましい。ラテックスまたは樹脂エマルジョンを下面側から塗布することにより、バッキング層の最下層が硬くなり、通気性を保った状態でタイルカーペットとしての腰を付与することになる。また、タイルカーペットの寸法安定性を付与するために、ガラス繊維あるいはポリエステル繊維からなる織布、不織布、組布等を、表皮層とバッキング層との間に挿入し積層することが好ましい。
本発明の表皮層は、原着ポリ乳酸捲縮糸を少なくともパイル糸に含んだものであるが、カーペットを構成する基布やバッキング樹脂等に30〜70重量%のポリ乳酸樹脂を含有させれば、さらに植物度が向上し、空気中の二酸化炭素を増加させることの少ない、環境保護の見地から地球環境にやさしいカーペット表皮層とすることができる。
本文および実例中に記述した物性の定義および測定方法は以下の通りである。
[相対粘度:RV]
フェノール/テトラクロロエタン=60/40(重量比)の混合溶液に試料を1g/dlの濃度となるよう溶解し、20℃でウベローデ粘度管を用いて相対粘度(RV)を測定した。
[重量平均分子量の測定]
試料を10mg/mlの濃度になるようクロロホルムに溶かした。クロロホルムを溶媒として、東ソー製 HLC8120 GPCによりGPC分析を行い、重量平均分子量Mwを測定した。検出器はRIを用い分子量の標準物質はポリスチレンを使用した。
[L−乳酸の測定]
ポリ乳酸を加水分解し、メタノール性水酸化ナトリウム溶液1.0Nを溶媒として高速液体クロマトグラフィー(HPLC:島津製作所製LC10AD型)を使用してL−乳酸の比率を求めた。
[強伸度]
USTER社製TENSORAPID3の引張試験機を用い、試料長25cm、引張速度30cm/分の条件で強力(cN)と伸度(%)を測定した。
強度(cN/dtex)は、マルチフィラメントの強力をその繊度で除した値である。
[繊度]
JIS L 1013により測定した。
[異形度]
単糸を切断後、光学顕微鏡を用いて単糸の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)を測定して、次式にて求めた。
異形度=(B)/(A)
[熱水収縮率]
熱水収縮率(%)は、JIS L1013 カセ収縮率(A法)に準じた測定値である。ボビンパッケージからカセ取りしたポリ乳酸捲縮糸を試料とする。この試料糸に総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Ls1)を測定する。無荷重状態にて、98℃の熱水に30分間浸漬した後、一昼夜自然乾燥する。これを熱水処理後のポリ乳酸捲縮糸とする。この試料糸に熱水処理前と同じ総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)張力を与える荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Ls2)を測定する。下記式より、熱水収縮率(%)を求める。
熱水収縮率(%)=[(Ls1−Ls2)/Ls1]×100
[乾熱捲縮率]
ボビンパッケージからカセ取りしたポリ乳酸捲縮糸を、無荷重状態で100℃の熱風で10分間処理した後、10分間自然放置する。これを乾熱処理後のポリ乳酸捲縮糸とする。この試料糸に総繊度dtex×0.882mN(90mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10秒経過した後に、試料長さ(Lc1)を測定する。次いで、同試料に総繊度dtex×0.0176mN(1.8mg/dtex)の張力を与える定荷重をかけ10分経過した後に、試料長さ(Lc2)を測定する。下記式より、乾熱捲縮率(%)を求める。
乾熱捲縮率(%)=[(Lc1−Lc2)/Lc1]×100
[嵩高性]
カーペットを真上から見た時に、パイル表皮の隙間から基布が見える状態で目視により評価した。見えないものを(◎)、見えにくいものを(○)、やや見えるものを(△)、よく見えるものを(×)とした。
[耐摩耗性]
カーペットの耐摩耗性は、テーバー型摩耗試験機(JIS L 1096.17.3に規定)に準じた。H−18摩耗輪を使用し、それぞれの摩耗輪に9.8Nの荷重をかけ試験台を2,500回回転して試験片を摩耗させ、そのパイル糸の摩耗状態を目視により評価した。摩耗の非常に少ないものを(◎)、摩耗の少ないものを(○)、摩耗がある程度あるものを(△)、摩耗が多いものを(×)とした。
<実施例1>
原着ポリ乳酸捲縮糸、パイル糸、カーペットのそれぞれの製造方法を以下のようにし、評価結果を表1に記載した。
[原着ポリ乳酸捲縮糸の製造]
図3に示す構成からなる製造装置を用いて原着ポリ乳酸捲縮糸を製造した。ポリ乳酸樹脂投入口10からポリ乳酸チップ(L−乳酸98重量%とD−乳酸重量2%からなる乳酸モノマーの重合体。重量平均分子量:140,000、相対粘度:3.2、融点:Tm=170℃、)100重量部を投入する一方、同じポリ乳酸樹脂で作成したカーボンブラック25重量%混練マスターバッチを添加剤投入口11から4重量部入れ、二軸押出機12で脱気しながら230℃にて溶融混練した。着色剤であるカーボンブラックの含有量を1.0重量%とした。
紡糸ヘッド14の紡糸温度は225℃、紡糸パック15に600メッシュのフィルターを使用し、円形断面(丸断面)64ホールを有するノズルからポリ乳酸樹脂を吐出し、3パック分をまとめて紡糸した。
紡出糸条を吹付冷却装置16の冷風(20℃×70%)で冷却・固化し、円形断面(丸断面)192本のポリ乳酸マルチフィラメントを得た。
紡出糸条は冷却固化後、ポリ乳酸糸用の15重量%濃度の水エマルジョンタイプの油剤をオイリング装置17で付与し、速度423m/分で回転する非加熱の引き取りローラー1に捲回して引き取った。次いで、該糸条は連続して70℃に加熱した速度426m/分の予熱ローラー2で捲回して予熱し、105℃に加熱した速度444m/分で延伸ローラー3に捲回した後、速度約2,000m/分で回転する123℃に加熱した熱セットローラー4との間で延伸を行った。延伸倍率は4.5倍とした。
次に、延伸糸条を加熱流体捲縮加工装置5に導き、115℃、0.6MPaの加熱圧空によって捲縮加工し、クーリングドラム20上で冷却した。次に、ポリ乳酸捲縮糸に、交絡処理装置21で32ケ/mの交絡処理を行い、0.05cN/dtexの巻き取り張力で、速度1,737m/分でチーズ22状に巻き取った。
得られた黒原着ポリ乳酸捲縮糸は、繊度1,674dtex/192フィラメント(単糸繊度8.7dtex)の円形断面(丸断面)で、相対粘度(RV)が3.0、強度が2.36cN/dtex、伸度が52.5%、熱水収縮率が3.5%、乾熱捲縮率が12.8%の物性を有していた。
[パイル糸の製造]
得られた原着ポリ乳酸捲縮糸を2本用い、下撚:Z180T/m、上撚り:Z180T/mを施し合撚糸とした後、スッセン熱セット設備にて115℃の熱風処理で撚り止めを行い、タフテッドカーペット用のパイル糸を製造した。
[バッキング層の製造]
ポリエステルニードルパンチ不織布(目付け400g/m厚さ4mm)に、ラテックスをロールコーターで200g/m塗布し、腰があり、クッション性も具備したバッキング層を製造した。
[カーペットの製造]
ポリエステル長繊維不織布よりなるタフテッドカーペット用一次基布に、上述の原着ポリ乳酸捲縮糸のパイル糸と原着ポリエステル捲縮糸(繊度1,300dtex/144フィラメント、2本撚り)のパイル糸を1本交互に糸通しして、1/10ゲージ、ループのタフティングマシンにセットして表皮層を作成した。ステッチ(38/12cm)、パイル長(4mm)、目付け(620g/m)の表皮層を得た。
次に、パイル糸をタフトした表皮層の裏面にEVAプレコーティングを行い目止めとし、図4のように表皮層104の貼り合わせ側に、粒径500μmのポリエチレン樹脂粉体を350g/m塗布し、160℃1分過熱し、その上に前記バッキング層105を貼り合わせ加圧冷却し、さらに50cm角に打ち抜いてタイルカーペットを製造した。
それらカーペットの嵩高性やテーバー摩耗試験結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1において、原着ポリ乳酸捲縮糸のパイル糸のみで表皮層を得た以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを製造した。カーペットの嵩高性やテーバー摩耗試験結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1において、[バッキング層の製造] を、ラテックス塗布していないが、クッション性のあるポリエステルニードルパンチ不織布(目付け400g/m厚さ4mm)をバッキング層とした以外は実施例1と同様にしてタイルカーペットを製造した。カーペットの嵩高性やテーバー摩耗試験結果を表1に示す。
<比較例1>
実施例1において、[原着ポリ乳酸捲縮糸の製造] で、ノズルをY断面の32ホールを使用し、得られた黒原着ポリ乳酸捲縮糸は、繊度1,105dtex/96フィラメント(単糸繊度11.5dtex)のY断面で異形度は2.2であった。相対粘度(RV)は3.0、強度が1.67cN/dtex、伸度が32.2%、熱水収縮率が4.6%、乾熱捲縮率が14.0%の物性を有していた以外は、<実施例1>と同じようにして黒原着ポリ乳酸捲縮糸を製造し、タイルカーペットを製造した。カーペットの嵩高性やテーバー摩耗試験結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1において、バッキング層とし塩化ビニル樹脂層を直接表皮層の貼り合わせ面に積層しタイルカーペットを製造した。カーペットの嵩高性やテーバー摩耗試験結果を表1に示す。
本発明の一実施例を示すタイルカーペットの概略断面図である。 糸の異形度の説明図である。 原着ポリ乳酸捲縮糸の製造方法で用いられる製造装置の一例を示す概略構成図である。 ポリエチレン樹脂粉体でバッキング層を貼り合す一例を示す装置の概略図である。
符号の説明
101:タイルカーペット
102a:パイル糸
102b:パイル糸
103:基布
105:バッキング層
106:接着樹脂層
107:散布装置
108:加熱装置
1:引き取りローラー
2:予熱ローラー
3:延伸ローラー
4:熱セットローラー
5:加熱流体捲縮付与装置
10:ポリ乳酸樹脂投入口
11:添加剤投入口
12:二軸押出機
14:紡糸ヘッド
16:吹付冷却装置
17:オイリング装置
20:クーリングドラム
21:交絡処理装置
22:チーズ

Claims (4)

  1. パイル糸と基布とからなる表皮層と、接着樹脂層と、バッキング層とからなるタイルカーペットにおいて、少なくともパイル糸として単繊維の断面形状が略円形状または円形状の原着ポリ乳酸捲縮糸を含み、接着樹脂層が熱可塑性樹脂粉体からなり、バッキング層がクッション性のある不織布からなることを特徴とする、植物度の向上した通気性タイルカーペット。
  2. 前記表皮層の少なくともパイル糸に含まれる原着ポリ乳酸捲縮糸が、次の(1)〜(7)の特性を同時に満足することを特徴とする請求項1に記載の植物度の向上した通気性タイルカーペット。
    (1)単繊維の断面形状が略円形状または円形状であり、該繊維断面の外接円の直径(B)と内接円の直径(A)の比(B/A)で表した異形度が1.5未満
    (2)相対粘度(RV)2.5〜3.8
    (3)強度が1.75〜3.5cN/dtex
    (4)伸度が35〜60%
    (5)単糸繊度が2.5〜25dtex
    (6)熱水収縮率が2〜8%
    (7)乾熱捲縮率が5〜25%
  3. 少なくともパイル糸として前記原着ポリ乳酸捲縮糸を含んだタイルカーペット表皮層は、テーバー型摩耗試験(摩耗輪:H−18、摩耗回数2,500回)によるパイル糸の摩耗量が5〜30重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の植物度の向上した通気性タイルカーペット。
  4. 前記バッキング層が、クッション性のある不織布の下面側からラテックスまたは樹脂エマルジョンを200〜300g/m(乾燥時)塗布し、上面側にはクッション性を残したバッキング層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物度の向上した通気性タイルカーペット。
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