<コンテンツ表示システムの第1実施形態>
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態は、ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステム、前記配信されたプレイリストの編集が可能なプレイリスト編集装置、及び前記配信されたプレイリスト並びに前記編集がなされたプレイリストを記憶するプレイリスト記憶装置と共に前記ネットワークに収容されるコンテンツ表示システムであって、前記コンテンツを表示可能な表示手段と、前記配信されたプレイリストに従って前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する表示態様決定手段と、前記決定された表示態様に従って前記配信された複数のコンテンツのうち少なくとも一部が表示されるように前記表示手段を制御する表示制御手段と、前記ネットワークを介し前記プレイリスト記憶装置から前記編集がなされたプレイリストを取得する取得手段と、該取得されたプレイリストに基づいて前記配信されたプレイリストを更新する更新手段とを具備し、前記表示態様決定手段は、前記配信されたプレイリストが更新された場合に該更新されたプレイリストに従って前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する。
本発明における「ネットワーク」とは、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信網又はこれらLANやWANを適宜介する若しくは介さない電話回線、ADSL(Asymmetry Digital Subscriber Line)回線若しくは光回線等の各種通信網を介して接続され得る、例えばインターネット等の広域通信網を包括する概念である。このような本発明に係るネットワークには、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション装置等、一又は複数のコンピュータシステムの態様を採り得るサーバシステムが収容され、当該ネットワークを介して複数のコンテンツ及びプレイリストが配信される。
ここで、本発明に係る「コンテンツ」とは、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート、ホームセンター又は専門店等の各種店舗にて販売され得る、例えば食料、飲料、日用品、書籍、嗜好品、文房具、家具、食器、服飾品、雑貨品、玩具又は遊具等の各種商品に関する各種映像、或いは例えば病院、医院、駅構内、サービスステーション、各種イベントホール、各種公共施設、会社、事務所又は店舗等で展開若しくは提供される各種サービスや情報等に関する映像等を含んでなる概念である。このようなコンテンツは、例えば一のコンテンツ毎に、又は複数のコンテンツ単位で、或いは後述するプレイリストと共に、例えばネットワークを介した配信に適したデータ形式、例えば適宜データ圧縮がなされた圧縮データの形式で、或いはコンテンツ及びプレイリスト各々における元々のデータ形式で配信される。
本発明に係る「プレイリスト」とは、例えば本発明のコンテンツ表示システムに係る実施形態において表示の対象となるコンテンツ(以下、適宜「表示対象コンテンツ」と称する)、当該表示対象コンテンツの表示順序や表示期間、又は当該表示対象コンテンツに挿入すべき各種文字情報や各種効果映像の種類、表示色若しくは背景色等、コンテンツの表示態様を幾らかなりとも指定し得る制御情報を包括する概念であり、係る概念が担保される限りにおいてその態様は限定されない趣旨である。プレイリストは、例えばXML(eXtended Markup Language)等の記述言語で構築されたXMLデータ等の形態を採ってもよい。また、プレイリストは、利用者等により好適に認識され得るように視覚情報の形態を有していてもよい。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態には、例えばPDP(Plasma Display Panel)等を備えたプラズマディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置或いはCRT(Cathode Ray Tube)等の各種ディスプレイ装置の形態を採り得る表示手段が備わり、そのロケーションの各々においてコンテンツを表示可能に構成される。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態によれば、その動作時には、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはMPU(Micro Processing Unit)又はこれら制御ユニットにより上位に制御される各種プロセッサ若しくは各種処理ユニット等の形態を採り得る表示態様決定手段により、配信されたプレイリストに従って、配信された複数のコンテンツの表示態様が決定される。即ちこの段階で、配信された複数のコンテンツのうちいずれのコンテンツを如何なる表示順序で表示すべきか等が決定される。
尚、コンテンツ及びプレイリストが個別に或いは一体に、配信に適したデータ形式に変換されて配信される、或いは適宜圧縮された圧縮データとして配信される場合等には、この段階で当該データが元々のデータ(コンテンツであれば、例えばJPEGに準拠したデータ、或いはWMV等MPEGに準拠したデータ、またプレイリストであれば、例えばXMLやHTML等に準拠したデータ等)に変換され、或いは解凍がなされ、プレイリストが抽出された後に表示態様の決定に供されてもよい。
このような表示態様の決定を経ると、例えばCPU若しくはMPU又はこれら制御ユニットにより上位に制御される各種プロセッサ若しくは各種処理ユニット等の形態を採り得る表示制御手段により、決定された表示態様に従って、配信された複数のコンテンツのうち少なくとも一部が表示されるように表示手段が制御される。この結果、各ロケーションにおいて表示手段にコンテンツが表示される。
ここで、このようなコンテンツの配信が、例えば飲料メーカ等(コンテンツ配信システムの利用者に相当する)における例えば販売促進活動(以下、適宜「販促活動」と称する)等に利用された場合、例えばコンビニエンスストアやスーパー等、取引対象となる複数の店舗に本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態(少なくとも表示手段)を設置し、例えば店舗毎に店舗利用客に対し自社製品の訴求を行うことも可能となる。この際、コンテンツの配信元(例えば、コンテンツ配信事業者等)に対し、予め各店舗における、例えば時間帯毎の客層、立地条件或いは店舗毎に強調したい特色等各種要素を考慮したコンテンツの配信を要求すれば、然るべきプレイリストと共に然るべきコンテンツが配信され、一定の訴求効果を得ることが可能である。
例えば、早朝の時間帯には会社員の来店が多く、昼から夕方にかけては学生の来店が多く、夜は帰宅途中の会社員等が来店するといった傾向があるならば、早朝にはコーヒーや紅茶を中心としたコンテンツを、昼から夕方にかけてはお茶やジュースのコンテンツを、更に夜はビール等アルコール類のコンテンツを表示手段に表示させるといった効果的な訴求が可能である。
ここで特に、上述した販促の例で言えば、各店舗の規模、客層、混雑度合い、立地条件及び特色等は、店舗毎に或いはロケーションに応じて相違するのが一般的である。また、店舗の周辺環境や天候等によっては、客層及び売れ筋商品が日常的に変化する可能性もある。従って、利用客に対し最大の訴求効果を引き出すためには、必然的に表示手段におけるコンテンツの表示態様を店舗毎或いはロケーションに応じて精細に変化させる必要が生じる。或いは、販促に限らず、コンテンツの配信を、例えば店舗等、コンテンツの視聴者(例えば来店する客)と直接相対する側が利用する場合、セール、バーゲン又は新商品の売り出し等適当な周期で訪れるイベントや、タイムセール、タイムサービス又は売れ残り商品の処分等日常的に訪れるイベント、或いは商品構成の変化等各種事情に応じて、同様にコンテンツの表示態様を変化させる必要が生じ得る。無論、コンテンツ配信システムの利用者がいずれの立場であれ、同種の問題は生じ得る。
ところが、一般的にコンテンツは、予め設定されたプレイリストに対応する分が配信される。従って、通常、表示対象コンテンツは配信されたコンテンツの全てであり、表示を所望するコンテンツが新たに生じた場合には、コンテンツの配信元に対しその都度個別具体的な事情に応じたプレイリスト及びコンテンツの配信を要求するより他ない。即ち、概念的に言えば、表示対象コンテンツの変更の数だけコンテンツの配信を行う必要が生じる。
このため、表示手段のロケーション毎に或いはロケーションに応じて生じ得る上述した問題に対し、少なくとも実践上不都合を生じさせない程度のリアルタイム性を担保しつつコンテンツの表示態様を変更することは著しい困難を伴う。また、その都度コンテンツの配信が必要となれば、利用者側の費用負担は必然的に増加するから、得られる効果と反対にコストは上昇する。即ち、利用者側にとって、配信事業者等により提供されるコンテンツ配信に係るシステムを利用するメリットが十分に得られ難い。
そこで、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態によれば、例えばCPU若しくはMPU又はこれら制御ユニットにより上位に制御される各種プロセッサ若しくは各種処理ユニット等の形態を採り得る更新手段により、配信されたプレイリストを更新することが可能となっている。
ここで、前述したサーバシステムから配信されるプレイリスト(即ち、デフォルトのプレイリスト)は、本実施形態に係るコンテンツ表示システムに加えて、当該ネットワークに収容され、例えばHDD(Hard Disk Drive)、或いはDVDやBD(Blu-ray Disk)等各種記録媒体に対応する各種ドライブユニット等の形態を採り得るプレイリスト記憶装置にも配信され記憶されている。また、この記憶されたプレイリストは、当該ネットワークに収容された、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション装置等、一又は複数のコンピュータシステム或いはサーバシステムの態様を採り得るプレイリスト編集装置により適宜に編集される。
この際、例えば利用者側において、例えばノート型のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、専用の入力機器或いは表示手段に備え付けの入力機器等の操作がなされ、或いは利用者側から依頼された第三者機関等において当該操作がなされ、係る操作等に応じてプレイリスト編集装置がプレイリストを編集する。この編集されたプレイリストは、プレイリスト記憶手段に、編集がなされたプレイリストとして、デフォルトのプレイリストに上書きされる形で、或いはデフォルトのプレイリストに変更が加えられた新たなプレイリスト等として記憶される。
一方、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態には、例えばCPU若しくはMPU又はこれら制御ユニットにより上位に制御される各種プロセッサ若しくは各種処理ユニット等の形態を採り得る取得手段が備わっており、この編集されたプレイリストは、この取得手段によりネットワークを介して取得される。上述した更新手段は、係る取得されたプレイリストに基づいて、配信されたプレイリストを更新する。
プレイリストが更新されると、前述した表示態様決定手段が、当該更新されたプレイリストに従ってコンテンツの表示態様を新たに決定する。この結果、例えば既に配信されたコンテンツの中から新たにコンテンツが選択され、又は従前のプレイリストに従って表示されていたコンテンツの一部が除外され、或いは表示対象は変化せぬまま例えば表示順序が変更される等して、表示手段によるコンテンツの表示が行われる。
このように、本実施形態では、取得手段及び更新手段の作用により、コンテンツの配信時に配信されるデフォルトのプレイリストが適宜更新され得るため、コンテンツを配信するサーバシステム側からみれば、コンテンツ及びプレイリストの配信段階において、配信されるデフォルトのプレイリストには表示すべき旨が指定されていないコンテンツ(即ち、近未来的には表示対象となり得る選択肢としてのコンテンツ)を、望ましくは利用者側で使用する可能性があると判断され得る全てのコンテンツを、利用者側が保有する全てのコンテンツ表示システムに対し(例えば、数多のロケーションに対し)一括に配信しておくことが可能となる。逆に言えば、プレイリストの更新機能を有さないシステムであれば、予めデフォルトのプレイリストでは表示すべき旨が指定されないコンテンツを配信した所で表示に供される可能性はないのであるから、そのようなコンテンツを配信する合理的な理由は存在しないのである。
この結果、サーバシステム側の負荷としては、例えば利用者との間に適宜に締結される利用契約等に応じて定まる所定の期間に対応する例えば全てのコンテンツを、デフォルトのプレイリストと共に配信するのみでよく、コンテンツ配信に要する負荷が顕著に低減される。一方、利用者側から見れば、一旦配信されたコンテンツを如何なる表示態様で表示するかについては、プレイリスト編集装置により、利用者側の利用形態、表示手段の設置されるロケーション、設置場所の周辺環境、視聴者の年齢層或いは天候等数多の要素に応じて編集されるプレイリストを取得し、現時点で表示態様の決定に供されているプレイリストを更新することによって適宜に変更可能であり、利用者側でプレイリスト編集装置を操作するにしろ、第三者がプレイリスト編集装置を操作するにしろ、コンテンツの再配信に要する費用負担と較べれば顕著に少ない費用負担で、且つリアルタイムにコンテンツの表示態様を変更することができる。
従って、ロケーション毎に機会損失やコンテンツのミスマッチを生じさせることなく、コンテンツの配信及び表示に係る高い訴求効果を得ることが可能となる。即ち、本実施形態によれば、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となるのである。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態の一の態様では、前記プレイリストは前記表示態様の少なくとも一部として、前記表示手段に表示すべきコンテンツ、該表示すべきコンテンツの表示順序及び該表示すべきコンテンツにおける文字情報の状態を指定する。
この態様によれば、プレイリストにより、表示態様の少なくとも一部として、表示すべきコンテンツ(即ち、表示対象コンテンツ)、表示対象コンテンツの表示順序及び表示対象コンテンツにおける、例えばテロップ等の文字情報の状態が指定される。従って、当該プレイリストに従って、コンテンツの表示態様を効果的に指定することが可能となる。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態の他の態様では、前記編集がなされたプレイリストの取得の要否を判別する判別手段を更に具備し、前記取得手段は、前記編集がなされたプレイリストの取得を要する旨の判別がなされた場合に前記編集がなされたプレイリストを取得する。
プレイリスト編集装置に係る編集は、少なくともその回数等に実質的な制限はなく、また本実施形態に係るコンテンツ表示システムの動作との間で独立性が担保されている。従って、取得手段の側から見れば、その時点でプレイリスト記憶装置に記憶されるプレイリストを取得すべきか否かは、端的に言えば、最新の編集がなされたプレイリストが既に取得されているか否かは、或いは更に最新の編集がなされたプレイリストを取得すべきか否かについては、必ずしも明確でない場合がある。無論、その時点で表示態様の決定に供されているプレイリストが、更新手段によって常に最新のプレイリストに更新されてもよいし、例えば一定又は不定の周期でプレイリスト記憶装置へのアクセスを行って、その時点における最新のプレイリストが取得されるように本実施形態が構成されていた所で実質的には問題は生じないが、非効率である。
そこで、この態様によれば、例えばCPU若しくはMPU又はこれら制御ユニットにより上位に制御される各種プロセッサ若しくは各種処理ユニット等の形態を採り得る判別手段により、編集がなされたプレイリストの取得の要否が判別される。この際、係る判別の基準は、例えば、同一のプレイリストの取得(即ち、実質的に更新が行われないプレイリストの取得)や、例えば予め近未来的に適用されるべきものとして記憶されているプレイリスト(即ち、必ずしも現時点で取得の必要のないプレイリスト)の取得等を防止或いは抑制すること等により、確実に且つ効率的にプレイリストを更新せしめ得る限りにおいて何ら限定されない。
この態様によれば、このようにプレイリストの取得の要否が判別されるため、コンテンツ表示システムの負荷を不要に増加させることなく、効率的にプレイリストを更新することが可能となり、実践上有益である。
尚、この態様では、前記判別手段は、前記表示態様の決定に供されるプレイリストと、前記編集がなされたプレイリストとの相対比較に基づいて前記取得の要否を判別してもよい。
この場合、現時点で表示態様の決定に供されるプレイリストと編集がなされたプレイリストとの相対比較に基づいて取得の要否が判別されるため、例えば、記憶されたプレイリストが現時点で表示態様の決定に供されているプレイリストと異なる場合等に、プレイリストを取得すべき旨の判別がなされ得る。従って、プレイリストの編集を効率的且つ効果的に実際のコンテンツの表示に反映させることが可能となる。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態の他の態様では、前記配信されたコンテンツ、前記配信されたプレイリスト及び前記取得されたプレイリストを記憶する記憶手段を更に具備する。
この態様によれば、サーバシステムから配信されたコンテンツ及びプレイリスト並びに取得手段を介して取得されたプレイリスト(即ち、編集がなされたプレイリスト)が、例えばHDD(Hard Disk Drive)、或いはDVDやBD(Blu-ray Disk)等各種記録媒体に対応する各種ドライブユニット等の形態を採り得る記憶手段に記憶される。従って、例えばネットワークへの接続状況が一時的に悪化した場合であっても、コンテンツ表示システムを確実に動作させることが可能となる。また、配信されたプレイリストや過去に取得されたプレイリスト等を適宜記憶することが可能となるため、過去に適用されたものと同種の或いは同一のプレイリストが必要となった場合に、最適な或いは次善なプレイリストを迅速に適用することも可能となる。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態の他の態様では、前記取得手段は、所定の入力がなされた場合に前記編集がなされたプレイリストを取得する。
この態様によれば、所定の入力がなされた場合に、取得手段により編集がなされたプレイリストが取得されるため、コンテンツ表示システムの負荷が軽減され得る。尚、本実施形態に係る「入力」とは、例えばキーボード、マウス、トラックボール、タッチパッド、スクロールボタン、タッチペン、各種ボタンスイッチ又はタッチパネル装置等各種操作手段が人為的に操作された場合等に、係る操作に応じて物理的に或いは電気的になされるもの等であってもよいし、或いは、例えば前回の取得時より一定又は不定の時間が経過した場合や、その他何らかの条件が満たされた場合等に人為的な操作を介することなく言わば自動的になされるものであってもよい趣旨である。
また、このような入力がなされた場合に取得手段がプレイリストを取得する場合であっても、上述した判別手段によって取得の要否が判別され、取得を要する旨の判別がなされた場合にのみプレイリストが取得されてもよい。この場合、コンテンツ表示システム全体としてみれば、例えば一定又は不定の周期毎に、或いは人為的な操作に応じて、取得を要する(例えば、適用されていない最新の)プレイリストが取得され、更新手段により更新に供され得る。従って、実践上極めて有益である。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態の他の態様では、前記プレイリスト編集装置に対し前記編集を促す旨の操作が可能な操作手段を更に具備する。
この態様によれば、プレイリスト編集装置に対し、例えばキーボード、マウス、トラックボール、タッチパッド、スクロールボタン、タッチペン、各種ボタンスイッチ又はタッチパネル装置等の形態を採り得る操作手段を介して、好適にはコンテンツ表示システムにおける表示手段が設置された各ロケーションから、プレイリストの編集を促すことが可能となる。従って、所望のタイミングで且つロケーション毎に最適なプレイリストの編集を行うことが可能となる。尚、この場合、上述した入力の一形態を当該操作手段から実行することが可能に構成されていてもよい。
また、このようなプレイリストの編集を促す旨の操作時に、例えば表示手段に然るべき操作画面が表示されてもよい。当該操作画面の態様は無論何ら限定されず、極端な場合、プレイリストに係る例えばXML等のデータそのものが編集されてもよいが、プレイリスト編集装置が、例えばこの種の操作を受け付けるためのインターフェイスプログラムを有し且つ実行可能である場合には、より操作者が快適に操作を行い得るものとしてネットワークを通じてそのようなインターフェイスプログラムによって実現される画面が表示手段に表示されてもよい。例えば、GUI(Graphical User Interface)等に準拠した画面が表示されてもよい。
<コンテンツ表示システムの第2実施形態>
本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態は、ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステムと共に前記ネットワークに収容されるコンテンツ表示システムであって、前記コンテンツを表示可能な表示手段と、前記配信されたプレイリストに基づいて前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する表示態様決定手段と、前記決定された表示態様に従って前記配信された複数のコンテンツのうち少なくとも一部が表示されるように前記表示手段を制御する表示制御手段と、前記配信されたプレイリストの編集が可能な編集手段と、前記編集がなされたプレイリストに基づいて前記配信されたプレイリストを更新する更新手段とを具備し、前記表示態様決定手段は、前記配信されたプレイリストが更新された場合に該更新されたプレイリストに基づいて前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態は、上述した本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態と比較して、取得手段の代わりに例えばCPU若しくはMPU又はこれら制御ユニットにより上位に制御される各種プロセッサ若しくは各種処理ユニット等の形態を採り得る編集手段を備える。
編集手段は、上述したプレイリスト編集装置と同様の機能を有するものであり、この態様では、コンテンツ配信システム全体として、プレイリスト記憶装置及びプレイリスト編集装置が必ずしも必要ではなくなる。即ち、サーバシステムからコンテンツ及びプレイリストが配信されてしまえば、配信されたコンテンツの組み合わせにより賄い得る限りにおいて、本実施形態に係るコンテンツ表示システムによって実質的には自由にコンテンツの表示を行うことが可能となる。従って、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態と同様の利益を確保しつつ、更にコンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つ本実施形態が設置されるロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させるといった、実践上極めて高い利益が付加される。
本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態の一の態様では、前記編集を促す旨の操作が可能な操作手段を更に具備する。
この態様によれば、上述した本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態における操作手段と同等な操作手段を備えることにより、同様の効果を得ることが可能となる。即ち、所望のタイミングで且つロケーション毎に最適なプレイリストの編集を行うことが可能となる。
<プレイリスト編集装置の実施形態>
本発明のプレイリスト編集装置に係る実施形態は、ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステム、前記配信されたプレイリストを記憶するプレイリスト記憶装置並びに前記配信されたコンテンツを前記配信又は記憶されたプレイリストに従って表示可能なコンテンツ表示システムと共に前記ネットワークに収容され、前記記憶されたプレイリストの編集が可能な編集手段と、前記編集がなされたプレイリストが記憶されるように前記プレイリスト記憶装置を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明のプレイリスト編集装置に係る実施形態によれば、編集手段及び制御手段の作用により、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態において説明したプレイリスト編集装置と同様の効果を得ることが可能となる。即ち、配信されたプレイリストを所望のタイミングで編集し、プレイリスト記憶装置に記憶させることが可能となるため、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
<コンテンツ表示方法の第1実施形態>
本発明のコンテンツ表示方法に係る第1実施形態は、ネットワークに収容され、該ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステム、前記配信されたプレイリストの編集が可能な編集装置、前記配信されたプレイリスト及び前記編集がなされたプレイリストを記憶するプレイリスト記憶装置及び前記コンテンツを表示可能な表示手段を含むコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ表示方法であって、前記配信されたプレイリストに従って前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する第1の表示態様決定工程と、前記決定された表示態様に従って前記配信された複数のコンテンツのうち少なくとも一部が表示されるように前記表示手段を制御する表示制御工程と、前記ネットワークを介し前記プレイリスト記憶装置から前記編集がなされたプレイリストを取得する取得工程と、該取得されたプレイリストに基づいて前記配信されたプレイリストを更新する更新工程と、前記配信されたプレイリストが更新された場合に該更新されたプレイリストに基づいて前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する第2の表示態様決定工程とを具備する。
本発明のコンテンツ表示方法に係る第1実施形態によれば、上述した本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態と同等の各工程における動作により、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態と同等の効果を得ることが可能となる。即ち、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
<コンテンツ表示方法の第2実施形態>
本発明のコンテンツ表示方法に係る第2実施形態は、ネットワークに収容され、該ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステム及び前記コンテンツを表示可能な表示手段を含むコンテンツ配信システムにおけるコンテンツ表示方法であって、前記配信されたプレイリストに基づいて前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する第1の表示態様決定工程と、前記決定された表示態様に従って前記配信された複数のコンテンツのうち少なくとも一部が表示されるように前記表示手段を制御する表示制御工程と、前記配信されたプレイリストを編集する編集工程と、前記編集されたプレイリストに基づいて前記配信されたプレイリストを更新する更新工程と、前記配信されたプレイリストが更新された場合に該更新されたプレイリストに基づいて前記配信された複数のコンテンツの表示態様を決定する第2の表示態様決定工程とを具備する。
本発明のコンテンツ表示方法に係る第2実施形態によれば、上述した本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態と同等の各工程における動作により、本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態と同等の効果を得ることが可能となる。即ち、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させ、更にはコンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させることが可能となる。
<コンテンツ配信システムの第1実施形態>
本発明のコンテンツ配信システムに係る第1実施形態は、ネットワークに収容され、該ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステムと、前記配信されたプレイリストの編集が可能な編集装置と、前記配信されたプレイリスト及び前記編集がなされたプレイリストを記憶するプレイリスト記憶装置と、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態とを具備する。
本発明のコンテンツ配信システムに係る第1実施形態によれば、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態における上述した動作により、利用者にコンテンツを配信するに際して、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
<コンテンツ配信システムの第2実施形態>
本発明のコンテンツ配信システムに係る第2実施形態は、ネットワークに収容され、該ネットワークを介し複数のコンテンツ及び該複数のコンテンツの表示態様を指定するプレイリストを配信するサーバシステムと、本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態とを具備する。
本発明のコンテンツ配信システムに係る第2実施形態によれば、本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態における上述した動作により、利用者にコンテンツを配信するに際して、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させると共に、更にはコンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させることが可能となる。
本発明のコンテンツ配信システムに係る第1及び第2実施形態の一の態様では、前記サーバシステムは、前記複数のコンテンツとして、予め所定の期間において利用が予想される全てのコンテンツを配信する。
この態様によれば、配信サーバシステムは、例えば配信事業者と利用者との相互契約に基づいて決定される期間毎に、或いは例えば日単位、週単位、月単位又は年単位等一定の期間を単位として、当該期間において利用が予想される全てのコンテンツを予め配信する。
従って、表示システム側では、適宜更新がなされるプレイリストに従って、表示すべきコンテンツをその都度例えば個別具体的な事情に応じて選択することによって、経済的及び時間的な負担の増加、並びに処理負荷の増加を実践上顕在化させることなく、効率的且つ効果的に最適なコンテンツを表示せしめることが可能となる。
<コンピュータシステムの第1実施形態>
本発明のコンピュータプログラムに係る第1実施形態は、コンピュータシステムを上記いずれかの取得手段及び更新手段のうち少なくとも一方として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る第1実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体或いはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等コンピュータシステムに着脱可能な固体型記憶装置等から、当該コンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、例えば、通信手段等を介してコンピュータシステムにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態における取得手段及び更新手段のうち少なくとも一方を比較的簡単に実現できる。
<コンピュータシステムの第2実施形態>
本発明のコンピュータプログラムに係る第2実施形態は、コンピュータシステムを上記いずれかの編集手段として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る第2実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体或いはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等コンピュータシステムに着脱可能な固体型記憶装置等から、当該コンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、例えば、通信手段等を介してコンピュータシステムにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態における編集手段を比較的簡単に実現できる。
<コンピュータシステムの第3実施形態>
本発明のコンピュータプログラムに係る第3実施形態は、コンピュータシステムを本発明に係るプレイリスト編集装置として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る第3実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体或いはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等コンピュータシステムに着脱可能な固体型記憶装置等から、当該コンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、例えば、通信手段等を介してコンピュータシステムにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のプレイリスト編集装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態は、表示手段、表示態様決定手段、表示制御手段、取得手段及び更新手段を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態は、表示手段、表示態様決定手段、表示制御手段、編集手段及び更新手段を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させると共に、コンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のプレイリスト編集装置に係る実施形態は、編集手段及び制御手段を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ表示方法に係る第1実施形態は、第1の表示態様決定工程、表示制御工程、取得工程、更新工程及び第2の表示態様決定工程を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ表示方法に係る第2実施形態は、第1の表示態様決定工程、表示制御工程、編集工程、更新工程及び第2の表示態様決定工程を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させると共に、コンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態は、サーバシステム、プレイリスト編集装置、プレイリスト記憶装置及び本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態は、サーバシステム及び本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態を具備するので、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させると共に、コンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させることが可能となる。
以上説明したように、本発明のコンピュータプログラムに係る第1実施形態は、本発明のコンテンツ表示システムに係る第1実施形態における取得手段及び更新手段のうち少なくとも一方を比較的簡単に実現できる。
以上説明したように、本発明のコンピュータプログラムに係る第2実施形態は、本発明のコンテンツ表示システムに係る第2実施形態における編集手段を比較的簡単に実現できる。
以上説明したように、本発明のコンピュータプログラムに係る第3実施形態は、本発明のプレイリスト編集装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以下、適宜図面を参照して、本発明の好適な各種実施例について説明する。
<第1実施例>
以下、図1乃至図7を参照して本発明の第1実施例に係るコンテンツ配信システム10の構成について説明する。
始めに、図1を参照し、コンテンツ配信システム10の構成を概念的に説明する。ここに、図1は、コンテンツ配信システム10の構成を概念的に表してなる模式図である。
図1において、コンテンツ配信システム10は、配信サーバ100、プレイリストサーバ200、表示端末300A、300B及び300C並びに編集用端末400を備えた、本発明に係る「コンテンツ配信システム」の一例である。
コンテンツ配信システム10は、配信事業者12により展開される、例えば有料且つ会員制のサービスであり、利用者13が所有する各表示端末に対しインターネット等のネットワーク11を介してコンテンツを配信するシステムである。
配信サーバ100は、コンテンツ配信システム10の中核を担うコンピュータシステムであり、本発明に係る「サーバシステム」の一例である。配信サーバ100の詳細な構成については後述する。
プレイリストサーバ200は、後述するプレイリストを編集可能に記憶するコンピュータシステムであり、本発明に係る「プレイリスト編集装置」及び「プレイリスト記憶装置」の一例である。尚、プレイリストサーバ200の詳細な構成については後述する。
表示端末300A、300B及び300Cは、夫々相互に異なるロケーションLCa、LCb及びLCcに設置されてなる、相互に同一のハードウェア構成を有するコンピュータシステムであり、各々が本発明に係る「コンテンツ表示システム」の一例である。各表示端末は、例えば飲料メーカである利用者13に所有されており、ロケーションLCa、LCb及びLCcは例えば夫々飲料メーカが自社製品を納入する取引先の店舗(例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット等)に設定されている。尚、各表示端末の詳細な構成については後述する。
尚、本実施例では利用者13は飲料メーカであり、自社製品の販促活動の一環としてコンテンツ配信システム10を利用しているが、無論利用者13の採り得る形態は各種考えられ、例えば、図1における各ロケーションに店舗を構える店舗オーナ等であってもよく、この場合、販促活動用のツールとしてではなく、例えば各店舗において売り上げを上昇させるためのツールとして各表示端末が利用されてもよい。尚、ロケーション毎に利用者13は異なっていてもよいし同一であってもよい。
尚、本実施例では、表示端末が設置されるロケーションが、飲料を扱う店舗に設定されるが、各表示端末が設置されるロケーションは、何ら限定を受けるものではなく、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート、ホームセンター又は専門店等の各種店舗の他に、例えば病院、医院、駅構内、サービスステーション、各種イベントホール、各種公共施設、会社或いは事務所等であってもよい。
編集用端末400は、日常的には、利用者13(ここでは、飲料メーカ)における、例えばロケーションLAa、LCb及びLCcを営業担当として管轄する担当者等によって携帯される、可搬性を有するノート型コンピュータシステムであり、本発明に係る「操作手段」の一例である。尚、編集用端末400の詳細な構成については後述する。尚、編集用端末400は、必ずしも利用者13に所有されずともよい。即ち、利用者13から依頼されて後述するプレイリストの編集を行う、例えば広告代理店等の第三者機関であってもよい。
次に、図2を参照し、配信サーバの詳細な構成について説明する。ここに、図2は、配信サーバ100の構成を概念的に表してなるブロック図である。尚、同図において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図2において、配信サーバ100は、制御部110、通信部120及び記憶部130を備える。
制御部110は、例えばCPUやMPU等の演算処理装置を備え、配信サーバ100の動作を制御可能に構成された制御ユニットである。
通信部120は、ネットワーク11と電気的に(例えばLANケーブルや所定帯域の無線を介して)接続された通信インターフェイスである。
記憶部130は、例えばHDD等比較的大きい記憶領域を有する記憶装置である。記憶部130には、番組データ500が記憶されている。
ここで、図3を参照し、番組データ500の詳細な構成について説明する。ここに、図3は、番組データ500の構成を概念的に表してなる模式図である。尚、同図において図2と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図3において、番組データ500は、プレイリスト510及びコンテンツデータ520を含んでなるデータであり、ネットワーク11を介した伝送に適するように、所定の圧縮処理が施されている。
プレイリスト510は、本発明に係る「プレイリスト」の一例であり、各表示端末におけるコンテンツの表示態様を規定する制御情報である。プレイリスト510は、XMLで記述されたXMLデータである。尚、プレイリスト510の詳細については後述する。
コンテンツデータ520は、本発明に係る「コンテンツ」の一例たる、例えばWMV形式の動画映像データである。本実施形態におけるコンテンツとは、飲料メーカたる利用者13が販売する商品、例えば、コーヒー、紅茶、お茶、ジュース、スポーツドリンク、ビール及び各種アルコール類等を、カテゴリ別に分類してなる映像(例えば、コーヒーの映像、紅茶の映像、コーヒー及び紅茶の映像、ビールの映像、ビールを含むアルコール類の映像、或いはお茶等を中心としたノンアルコール飲料の映像等)である。尚、本発明に係るコンテンツとは、この種の映像に限定されることはなく、コンテンツ配信システム10の利用者に応じて各種形態を採ってよい。
尚、厳密に言えば「コンテンツ」とはコンテンツデータによって一意に規定される映像そのものを指し、コンテンツデータとは意味合いが異なるものであるが、コンテンツデータを配信することにより各表示端末においてコンテンツが表示可能であることに鑑み、コンテンツデータの配信とコンテンツの配信とは少なくとも意味的に同意であるものとする。
尚、コンテンツデータ520は、コンテンツの表示に直接供すべき映像データでなくてもよく、ネットワーク11に収容される他のコンピュータシステムにおける映像データの所在を表すURL等のアドレス情報であってもよい。この場合、配信サーバ100は、当該他のコンピュータシステムと共に本発明に係る「サーバシステム」の一例として機能する。
図2に戻り、記憶部130には、配信事業者12により或いは配信事業者12により依頼を受けた第三者機関等により番組データ500が生成され、アップロードされる。
次に、図4を参照し、プレイリストサーバ200の詳細な構成について説明する。ここに、図4は、プレイリストサーバ200の構成を概念的に表してなるブロック図である。尚、同図において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図4において、プレイリストサーバ200は、制御部210、通信部220及び記憶部230を備える。
制御部210は、例えばCPUやMPU等の演算処理装置を備え、プレイリストサーバ200の動作を制御可能に構成された制御ユニットである。
通信部220は、ネットワーク11と電気的に(例えばLANケーブルや所定帯域の無線を介して)接続された通信インターフェイスである。
記憶部230は、例えばHDD等比較的大きい記憶領域を有する記憶装置である。記憶部230には、プレイリスト510とプレイリスト編集プログラム(以下、適宜「プレイリスト編集PG」と称する)550が記憶されている。後述するが、プレイリスト510は、配信サーバ100から各表示端末へ番組データ500が配信されるタイミングに同期して、配信サーバ100から配信される。
プレイリスト編集PG550は、制御部210によって実行可能なアプリケーションプログラムであり、実行されることにより、プレイリストサーバ200を本発明に係る「プレイリスト編集装置」の一例として機能せしめることが可能に構成された、本発明に係る「コンピュータプログラム」の一例である。
次に、図5を参照し、表示端末300Aの詳細な構成について説明する。ここに、図5は、表示端末300Aの構成を概念的に表してなるブロック図である。尚、同図において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。また、表示端末300Aの構成は、他の表示端末300B及び表示端末300Cと同一であるから、表示端末300Aの構成の説明をもって他の表示端末の構成の説明に代替するものとする。
図5において、表示端末300Aは、制御部310、通信部320、記憶部330、入力部340及び表示部350を備える。
制御部310は、例えばCPUやMPU等の演算処理装置を備え、表示端末300Aの動作を制御可能に構成された制御ユニットである。
通信部320は、ネットワーク11と電気的に(例えばLANケーブルや所定帯域の無線を介して)接続された通信インターフェイスである。
記憶部330は、例えばHDD等比較的大きい記憶領域を有する記憶装置である。記憶部330には、プレイリスト510、コンテンツデータ520、プレイリスト更新プログラム(以下、適宜「プレイリスト更新PG」530及びコンテンツ実行プログラム(以下、適宜「コンテンツ実行PG」と称する)540が記憶されている。
プレイリスト更新PG530は、制御部310によって実行可能なアプリケーションプログラムであり、実行されることにより制御部310を本発明に係る「取得手段」及び「更新手段」の一例として機能せしめることが可能に構成された、本発明に係る「コンピュータプログラム」の一例である。
コンテンツ実行PG540は、制御部310によって実行可能なアプリケーションプログラムであり、実行されることにより制御部310を本発明に係る「表示制御手段」の一例として機能せしめることが可能に構成されている。
入力部340は、キーボード及びマウス等から構成された入力手段であり、操作に応じて本発明に係る「入力」の一例を行うことが可能に構成されている。
表示部350は、PDPを備えたプラズマディスプレイ装置であり、コンテンツを表示可能に構成された、本発明に係る「表示手段」の一例である。
次に、図6を参照し、編集用端末400の詳細について説明する。ここに、図6は、編集用端末400の構成を概念的に表してなるブロック図である。尚、同図において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図6において、編集用端末400は、制御部410、通信部420、入力部430及び表示部440を備える。
制御部410は、例えばCPUやMPU等の演算処理装置を備え、表示端末400の動作を制御可能に構成された制御ユニットである。
通信部420は、ネットワーク11と電気的に(例えばLANケーブルや所定帯域の無線を介して)接続された通信インターフェイスである。
入力部430は、キーボード及びマウス等から構成された、本発明に係る「操作手段」の一例である。
表示部440は、液晶ディスプレイ装置であり、後述するプレイリスト編集用GUIを表示することが可能に構成されている。
次に、図7を参照し、プレイリスト510の詳細について説明する。ここに、図7は、デフォルトのプレイリスト510のデータ構造を表す模式図である。
図7において、プレイリスト510はXML形式のデータ構造を有するXMLデータである。
図7において、プレイリスト510は、画面レイアウト指定部510a、全体画格指定部510b、メインコンテンツ表示エリア指定部510c、サブコンテンツ表示エリア指定部510d、テロップ表示エリア指定部510e、ビデオ定義部510f、メインコンテンツ実体指定部510g、サブコンテンツ実体指定部510h、テロップ実体指定部510iを備える。
画面レイアウト指定部510aは、各表示端末におけるコンテンツのレイアウトを指定するデータブロックである。
全体画格指定部510bは、画面レイアウト指定部510aの一構成要素であり、各表示端末の表示部350における画格を指定する部分である。
メインコンテンツ表示エリア指定部510cは、画面レイアウト指定部510aの一構成要素であり、各表示端末の表示部350におけるメインコンテンツの表示エリアを指定する部分である。
サブコンテンツ表示エリア指定部510dは、画面レイアウト指定部510aの一構成要素であり、各表示端末の表示部350におけるサブコンテンツの表示エリアを指定する部分である。
テロップ表示エリア指定部510eは、画面レイアウト指定部510aの一構成要素であり、各表示端末の表示部350におけるテロップの表示エリアを指定する部分である。
ビデオ定義部510fは、各表示端末に表示すべきコンテンツを指定する複数のデータブロックのうちの一つである。本実施形態では、コンテンツとして、ビデオ1、ビデオ2、ビデオ3、ビデオ4、ビデオ5及びビデオ6の計6個のビデオ(即ち、各々が本発明に係る「コンテンツ」の一例である)が表示されるようにプレイリスト510により設定されており、ビデオ定義部510fは、そのうちビデオ1に対応するデータブロックとなっている。
メインコンテンツ実体指定部510gは、ビデオ定義部510fの一構成要素であり、メインコンテンツ(即ち、ここではビデオ1)の実体を指定する部分である。
サブコンテンツ実体指定部510hは、ビデオ定義部510fの一構成要素であり、サブコンテンツの実体を指定する部分である。尚、サブコンテンツは、メインコンテンツを補足するコンテンツであり、メインコンテンツと異なる表示エリアに表示されるコンテンツである。サブコンテンツも無論、本発明に係る「コンテンツ」の一例である。
テロップ実体指定部510iは、ビデオ定義部510fの一構成要素であり、テロップ(即ち、本発明に係る「文字情報」の一例)の実体を指定する部分である。
<実施例の動作>
次に、図8乃至図12を参照する形で、本実施例の動作について説明する。
始めに、図8及び図9を参照し、コンテンツ配信システム10の全体的な動作の流れについて説明する。ここに、図8は、コンテンツ配信システム10における全体的な動作の流れを表すタイミングチャートである。また、図9は、図8のタイミングチャートに対応するコンテンツ配信システム10の動作概念図である。尚、図9において、図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図8において、横方向には順次配信事業者12、配信サーバ100、プレイリストサーバ200、利用者13及び表示端末300Aが配列しており、縦方向には時刻が表されている。
コンテンツ配信システム10では、最初に配信事業者12による番組データ500の生成が行われる(ステップS1)。配信事業者12は、例えば利用者13とのコンテンツ配信契約に基づいて利用者13が配信を所望するコンテンツ(前述したビデオ1乃至ビデオ6を含むコンテンツ)に関するコンテンツデータ520と、その表示態様を規定するデフォルトのプレイリスト510とを圧縮し、ネットワーク11を介した伝送に適した圧縮データとして番組データ500を生成する。
尚、利用者13に配信されるコンテンツは、デフォルトのプレイリスト510によって規定されるコンテンツに限定されず、デフォルトのプレイリスト510では表示すべき旨が設定されていないコンテンツも含まれている。例えば、配信されるコンテンツは、予め締結された利用契約等を逸脱しない範囲で且つ利用者毎に利用が予想される、或いは利用される可能性がある全てのコンテンツであってよい。
番組データ500が生成されると、配信事業者12は、ネットワーク11を介して或いはネットワーク11を介することなく直接、番組データ500を配信サーバ100にアップロードする(ステップS2及び図9における矢線S2)。尚、アップロードされた番組データ500は、前述したように配信サーバ100の記憶部130に利用者13毎に記憶される。
一方、配信事業者12は、番組データ500を構成するプレイリスト510のみを、ネットワーク11を介して或いはネットワーク11を介することなく直接、プレイリストサーバ200にアップロードする(ステップS3及び図9における矢線S3)。アップロードされたプレイリスト510は、前述したようにプレイリストサーバ200の記憶部230に記憶される。この段階で、配信サーバ100及びプレイリストサーバ200にデフォルトのプレイリスト510が記憶された状態となる。
次に、配信サーバ100は、アップロードされた番組データ500を、表示端末300Aに配信する。この際、表示端末300Aにおいて、制御部310が通信部320を制御し、通信部320を介して配信サーバ100にアクセスして、配信サーバ100から番組データ500をダウンロードする(ステップS4及び図9における矢線S4)。尚、本実施例では特に、配信サーバ100から番組データ500をダウンロードするために配信サーバ100にアクセスした際、所定の認証処理が行われる。係る認証処理は、利用者13が配信事業者12とコンテンツの配信契約を締結した際に付与されるIDとパスワードにより行われる。或いは例えば公開鍵と秘密鍵とを用いた認証処理等、他の公知の認証技術を用いて行われる。従って、利用者13に対応するコンテンツデータ520及びプレイリスト510が、例えば悪意ある第三者により改竄される可能性は極めて低いものとなっており、信頼性の高いコンテンツ配信が可能となっている。
表示端末300Aでは、ダウンロードされた番組データ500が制御部310により解凍され、コンテンツデータ520とデフォルトのプレイリスト510とに分離される(ステップS5)。分離されたコンテンツデータ520及びプレイリスト510は、夫々記憶部310に記憶される。
一方、制御部310は、デフォルトのプレイリスト510を解読し、記憶部310に格納されたコンテンツ実行PG540に従って、デフォルトのプレイリスト510に記述される表示態様でコンテンツの再生(即ち、表示部350を介した表示)を開始する(ステップS6)。この段階で、コンテンツ配信システム10における基本的な動作は終了する。即ち、各ロケーションにおいて、各表示端末における表示部350に利用者13が所望する、各ロケーションに適したコンテンツが、各ロケーションに適した表示態様で表示され、各ロケーション(即ち、本実施例では各店舗)を利用する例えば買い物客等の視聴に供される。
ここで、既に述べた如く、各ロケーションにおいて客層、周辺環境又は天候等の各種要素の変化に応じて、或いは店舗毎の販売事情等に応じて、また本実施例では利用者13が飲料メーカであり、コンテンツ配信システム10の利用目的が販促であることに鑑みれば、飲料メーカの販売戦略や商品開発状況等に応じて、表示端末に表示させるコンテンツに変更を加えたい旨の要求が生じることは自然である。そのような場合、利用者13は、編集用端末400を利用して、プレイリスト510を編集する(ステップS7及び図9矢線S7)。
この際、例えばロケーションLAa、LCb及びLCcを担当店舗として管轄する担当者等が、任意の場所から編集用端末400の通信部420を介してプレイリストサーバ200にアクセスする。当該アクセスに際しては、上述したような各種認証処理が実行される。
プレイリスト510の編集は、編集用端末400における表示部440を見ながら、操作者が入力部430を介して適宜入力(即ち、本発明に係る「編集を促す旨の操作」の一例)を行うことにより進行する。この際、プレイリストサーバ200は、プレイリスト510そのものを表示部440に表示させてもよいが、XMLデータを直接編集することは一般的には困難である。そこで、本実施例では、編集用端末400からプレイリストサーバ200にアクセスがなされた際、プレイリストサーバ200からプレイリスト編集に係る専用画面として、プレイリスト編集用GUIを表示させるデータがネットワーク11を介して編集用端末400に送信される。
このデータは制御部410を介して表示用のデータに変換され、表示部440には、プレイリスト編集用GUIが表示される。操作者(ここでは、店舗を管轄する担当者)は、入力部430からプレイリスト編集用GUIに対応する操作を行うことで、視覚的にプレイリスト510の編集を行うことが可能である。尚、プレイリスト編集用GUIの詳細については後述する。
プレイリスト510の編集に係る編集用端末400からの操作入力が終了すると、プレイリストサーバ200の制御部210は、当該操作入力に応じて実際のプレイリスト510を書き換え編集する。この編集がなされたプレイリスト510は、従前のプレイリスト(デフォルトのプレイリスト或いは前回編集されたプレイリスト)に上書きされる形で記憶部230に記憶される。尚、プレイリスト510のデータサイズは、記憶部230の記憶容量と比較して無視し得る程度に小さいから、このように従前のプレイリストを上書きすることなく、新たに最新のプレイリストとして記憶部230に記憶されてもよい。この場合、例えば編集された日付に対応する情報等が当該編集されたプレイリスト510に内包されていてもよい。
このようなプレイリスト510の編集がなされた後に、当該担当者は、プレイリスト510の更新を所望するロケーション(ここでは、ロケーションLCaとする)において、表示端末(ここでは、表示端末300A)の入力部340から、プレイリストサーバ200から最新のプレイリスト510をダウンロードする旨の入力(即ち、本発明に係る「所定の入力」の一例)を行い、プレイリストサーバ200に記憶されるプレイリスト510を参照する(ステップS8及び図9矢線S8)。
本実施例では、当該担当者がプレイリスト510の編集を行い、また当該担当者が表示端末300Aからプレイリストサーバ200へのアクセスを行っているため、プレイリストサーバ200に最新の、即ち取得すべきプレイリスト510が存在している旨は自明である。然るに、本来プレイリスト510の編集自体は、当該担当者でなくても、プレイリストサーバ200へアクセス可能な、例えばネットワーク11に収容された他のコンピュータシステム等から他の人間が行うことも可能であり、表示端末300A側から見れば、プレイリストサーバ510に取得(ダウンロード)すべき最新のプレイリスト510が記憶されているかは不明である場合も多い。
そこで、ステップS8に係る処理において、表示端末300Aは、現時点で有効なプレイリスト(即ち、現時点で表示態様の決定に供されているプレイリスト)510と、プレイリストサーバ200に記憶されるプレイリスト510との比較を行う。その結果、例えば編集された日時が、時系列上現時点で有効なプレイリストよりも後であれば、最新のプレイリスト510であるとしてダウンロードを開始する(ステップS9及び図9矢線S9)。
尚、ここでは、当該担当者が表示端末300Aの入力部340から人為的な操作を行うことによりプレイリストサーバ200に対するプレイリスト510の参照がなされているが、より効率的にプレイリスト510を更新する態様の一つとして、例えば表示端末300Aの制御部310が、内蔵タイマ等によってカウントされる一定の周期毎に自動的にプレイリストサーバ200へアクセスを行うよう表示端末300Aが構成されていてもよい。この場合は、上述した比較が更に重要となり、取得を要する旨が判別された場合に自動的に最新のプレイリスト510がダウンロードされる。
尚、プレイリストサーバ200からプレイリスト510をダウンロードすべきか否かに関する判別の基準は、このように編集日時に限定されない。例えば、プレイリスト510を月替わりで更新するように(即ち、上述したような個別具体的な要素に基づいた要求とは別な要請として)予め利用者13側が設定している場合、プレイリストサーバ200に、任意のタイミングで翌月分のプレイリスト510をアップロードしておくのが効率的である。そのような場合には、翌月から有効である旨のアーカイブを付与しておくこと等により、表示端末300Aにおいて最新のプレイリストであってもダウンロードを要さない旨の判別がなされるようにしてもよい。
最新のプレイリスト510がダウンロードされると、表示端末300Aにおける制御部310は、プレイリスト510を更新する(ステップS10)。ここで、プレイリスト510の更新は、記憶部330に記憶されたプレイリスト更新PG530に従って制御部310により実行される。この結果、ロケーションLCaにおけるコンテンツの表示態様が、ロケーションLCaに最適なものに変更され、コンテンツの表示を通じて視聴者に高い訴求効果を付与することが可能となる。尚、編集がなされたプレイリストのダウンロード(適宜、上述した判別動作等を含む)に係る動作が、プレイリスト更新PG530により実行されるようにプレイリスト更新PG530が構成されていてもよい。
ここで、図10及び図11を参照し、前述したプレイリストGUIの一例であるプレイリスト編集用GUI600の構成について説明する。ここに、図10は、デフォルトのプレイリスト510に対応するプレイリスト編集用GUI600の模式図であり、図11は、図8におけるステップS7に係る動作の過程で編集されたプレイリスト510に対応するプレイリストGUI600の模式図である。尚、これらにおいて、相互に同一の箇所には同一の符号を付し、その説明を適宜省略することとする。
図10において、プレイリスト編集用GUI600は、メインコンテンツ編集メニュー610、オリジナルテロップ指定メニュー620、文字色指定メニュー630及び背景色指定メニュー640を含む編集用端末400における入力部430を介して操作を行うことが可能な視覚情報である。
メインコンテンツ編集メニュー610は、プルダウン表示可能なメニューであり、図示上方から順に表示に供されるように設定されている。即ち、図10に係るデフォルトのプレイリスト510では、ビデオ1からビデオ6までのコンテンツが上方から順次指定されている。尚、メインコンテンツ編集メニュー610では、配信サーバ100から配信された全てコンテンツをプルダウン選択することが可能に構成される。即ち、デフォルトのプレイリスト510では、表示に供されるコンテンツはビデオ1乃至ビデオ6の計6個のコンテンツであるが、例えばこれらに更にビデオ7、ビデオ8、・・・、ビデオ20を加えた計20個のコンテンツが一括で配信されていれば、メインコンテンツ編集メニュー610では当該20個のコンテンツの中から一のコンテンツを自由に設定可能である。特に、前述したように予め利用が予想される或いは利用される可能性がある全てのコンテンツが配信されている場合には、プレイリストを更新することにより、当該全てのコンテンツの中からコンテンツを選択することが可能となり、実践上極めて有益である。
オリジナルテロップ指定メニュー620は、デフォルトで設定されたテロップの代わりに表示を所望するテロップを、直接入力することが可能に構成されている。図示するように、デフォルトのプレイリスト510では、オリジナルテロップは設定されていない。
文字色指定メニュー630は、オリジナルテロップの文字色を設定可能に構成されたプルダウン表示可能なメニューである。文字色としては例えば、赤、青、黄、黒、緑、・・・、白等多数の色を設定することが可能である。尚、デフォルトのプレイリスト510ではオリジナルテロップが設定されていないため、文字色も指定されていない。
背景色指定メニュー640は、オリジナルテロップの背景色を設定可能に構成されたプルダウン表示可能なメニューである。背景色としては例えば、赤、青、黄、黒、緑、・・・、白等多数の色を設定することが可能である。尚、デフォルトのプレイリスト510ではオリジナルテロップが設定されていないため、背景色も指定されていない。
図11において、メインコンテンツ編集メニュー610により、優先順位が最も高いコンテンツがビデオ1からビデオ4に編集されている。また、ビデオ4に対しては、オリジナルテロップ指定メニュー620によって「新発売」なるオリジナルテロップが設定され、その文字色及び背景色が、夫々文字色指定メニュー630及び背景色指定メニュー640により夫々黄色及び青色に設定されている。また、次順にあたるコンテンツとしてはビデオ6が、またその次順のコンテンツとしてビデオ2が設定されている。ビデオ2には、文字色が赤色且つ背景色が白色の「特売品」なるオリジナルテロップが新規に設定されている。更に次順のコンテンツはビデオ3に設定され、表示端末300Aで表示すべきコンテンツは、全体として6個から4個に削減されている。尚、無論表示対象コンテンツは、予め配信されたコンテンツの範囲で増やすこともできる。
このようにプレイリスト編集用GUI600により視覚的に分かり易い画面上で、簡便且つ自由度の高い編集作業が行われた結果、例えば所定の決定操作等がなされると、プレイリストサーバ200の制御部210は、当該編集作業の内容を、実際のプレイリスト510に反映し、XMLデータを書き換える。その結果、編集用端末400を介して行われた編集操作に対応する編集がなされたプレイリスト510が、記憶部230に最新のプレイリストとして記憶される。
ここで、図12を参照し、図11に係る編集がなされた後のプレイリスト510について説明する。ここに、図12は、編集後のプレイリスト510のデータ構造を表す模式図である。尚、同図において、図7と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図12において、太い破線で囲まれたデータ領域510jによって再生対象(表示対象)となるコンテンツが指定されている。またデータ領域510jにおいて、細い破線で囲まれたデータ領域510kに、上述した再生順序の変更が反映されている。また、同じく細い破線で囲まれたデータ領域510lには、オリジナルテロップの追加が反映されており、オリジナルテロップの場合、プレイリストサーバ200を参照する旨が記述されている。
一方、当該編集作業により再生対象から除外されたコンテンツであるビデオ1及びビデオ5は、図示一点鎖線で囲まれたデータ領域510mに再生しない旨と共に記述される。
以上説明したように、本実施例に係るコンテンツ配信システム10によれば、配信サーバ100からコンテンツデータ520及びプレイリスト510が各ロケーションにおける表示端末に配信されると共に、プレイリストサーバ200に、表示端末に配信されたものと同一のプレイリスト510が配信され記憶される。このプレイリストサーバ200に記憶されたプレイリスト510は、表示端末と同一のロケーションから、或いは表示端末が設置されるロケーションとは無関係な任意の場所から、編集用端末400からの操作によって適宜に編集される。一方、各表示端末では、この編集されたプレイリスト510を、プレイリストサーバ200から取得することによって、コンテンツの表示態様を規定するプレイリスト510のみが、その都度表示端末が設置されるロケーション毎に生じ得る各種の事情に応じて適宜に更新される。
従って、配信サーバ100からは、デフォルトのプレイリスト510の内容に限定されることなく、将来的に再生に供される可能性のあるコンテンツを予め一括して配信しておくことができ、利用者側の経済負担に直結する、配信サーバ100側のコンテンツ配信に要する負荷が著しく軽減される。一方で、利用者側から見れば、所望するタイミングで随時プレイリスト510を編集し、各ロケーションにおける表示端末において再生に供されるコンテンツを自由に変更することができるため、客層の変化、天候の変化、周辺環境の変化、ロケーション毎の事情、或いは利用者側の事情に応じて、常にコンテンツによってもたらされる訴求効果を最大限に引き出すことが可能となる。即ち、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させることが可能となるのである。
<第2実施例>
第1実施例に係る効果は、第1実施例と異なるシステム構成においても実現可能である。ここで、図13を参照し、このような本発明の第2実施例について説明する。ここに、図13は、本発明の第2実施例に係るコンテンツ配信システム20の構成を概念的に表してなる模式図である。尚、同図において図1と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図13において、コンテンツ配信システム20は、配信サーバ100及び表示端末700A,700B及び700Cを備える。即ち、編集用端末400及びプレイリストサーバ200がネットワーク11に収容されず、且つ表示端末300A、300B及び300Cの代わりに夫々表示端末700A、700B及び700Cが備わる点において、第1実施例に係るコンテンツ配信システム10と相違している。
ここで、図14を参照し、表示端末700Aの構成について説明する。ここに、図14は、表示端末700Aの構成を概念的に表してなるブロック図である。尚、同図において、図5と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。尚、表示端末700Aの構成は、表示端末700B及び700Cと同一であり、表示端末700Aの説明をもって他の表示端末の構成を説明することとする。
図14において、表示端末700Aは、記憶部330の代わりに記憶部710を備える点において、表示端末300Aと相違している。また、記憶部710は、プレイリスト編集PG550を記憶している点において、記憶部330と相違している。即ち、表示端末700Aのハードウェア構成は、第1実施例に係る表示端末300Aと同等である。
プレイリスト編集PG550は、第1実施例においてプレイリストサーバ200に具備されていたものと同等であり、制御部310によって実行されることにより、表示端末700Aを本発明に係る「編集手段」の一例として機能せしめることが可能に構成されている。即ち、表示端末700Aは、本発明に係る「コンテンツ表示システム」の他の一例であり、コンテンツ編集PG550は、本発明に係る「コンピュータプログラム」の他の一例である。
係る構成の下、各ロケーションに設置された、本発明の第2実施例に係る各表示端末は、第1実施例に係る表示端末の機能に加え、更に第1実施例に係る編集用端末400及びプレイリストサーバ200と同等の機能を有することとなる。即ち、表示端末700Aによれば、プレイリスト510の編集が所望される場合に、ネットワーク11を介することなく操作者が入力部340の操作により表示部350にプレイリスト編集用GUI600を表示させ、当該GUI上で編集作業を行うことができる。その編集作業の内容は、制御部310がプレイリスト編集PG550に従ってプレイリスト510を編集することにより反映され、記憶部330には、編集済みのプレイリスト510が記憶される。その後、プレイリスト更新PG530の作用により、プレイリスト510が更新され、コンテンツの表示態様が変更される。
従って、本実施例に係るコンテンツ配信システム20によれば、配信サーバ100から一旦コンテンツデータ520及びデフォルトのプレイリスト510が配信されてしまえば、新たなコンテンツの配信が必要とならない限り、表示端末700A乃至700Cによって自由にロケーションに応じた最適なコンテンツの再生を実行することが可能となる。即ち、第1実施例に係る、利用者側の経済的な負担を低減し、且つ各ロケーションにおいて迅速且つ効果的にコンテンツを表示させるといった効果に加え、コンテンツ配信システム全体の構成を簡素化し且つロケーション毎によりリアルタイムに且つ精細にコンテンツを表示させるといった効果が付与される。
<変形例>
例えば、上述の各種実施例において、編集用端末或いは表示端末を介して編集されるプレイリスト510は、各表示端末に配信されたコンテンツ(例えば、ここでは月単位でコンテンツの配信が行われるものとする)に対応したものである必要がある。例えば、表示端末側では当月分のコンテンツが表示されているのに、前月のコンテンツに対応するプレイリストが編集され、且つ誤って表示端末側で更新処理がなされた場合、配信されたコンテンツとプレイリストとが整合しないため、正しくコンテンツが表示されない可能性がある。そこで、そのような事態に対処し得る変形例について、図15を参照して説明する。ここに、図15は、本発明の変形例に係るプレイリスト510のデータ構造を表す模式図である。尚、同図において、図7と重複する箇所には同一の符号を付してその説明を適宜省略することとする。
図15において、プレイリスト510には、対象コンテンツ(即ち、配信されたコンテンツ)の情報を表すデータ領域510nが含まれており、その中には、対象コンテンツのIDを表すデータ部分510oと、対象コンテンツのタイトルを表すデータ部分510pとが含まれる。
一方、配信されるコンテンツには予め当該IDが付与されており、表示端末側ではコンテンツ配信時に当該IDを表すデータを取得している。
このような構成の下、表示端末側で、例えば図8におけるステップS8(プレイリストの参照)又はステップS9(プレイリストのダウンロード)に係る処理等が実行される際には、制御部310は、配信されたコンテンツのIDと、編集されたプレイリスト510のID(データ部分510oによって規定される)とを照合し、IDが合致した場合に限ってプレイリスト510の更新処理を実行する。また、この際、制御部310は、データ部分510pによって規定されるタイトルを、表示装置の表示部350に表示させることにより、表示装置を操作する操作者に対し、視覚的にプレイリストを更新すべきか否かの判断を促すことも可能である。
このため、本実施例では、プレイリストの編集が誤って例えば前月に対応するプレイリストについて行われたとしても、係る誤った編集は、表示装置側のプレイリスト更新処理には反映されない。或いは表示装置側で、誤って前月に対応するプレイリストをダウンロードして更新に供するといった事態の発生も防止される。即ち、本変形例によれば、配信されたコンテンツと編集されたプレイリストとが整合しないことによる表示のトラブルが防止され、より快適なコンテンツの表示が促進される。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うコンテンツ表示システム、プレイリスト編集装置、コンテンツ表示方法、コンテンツ配信システム及びコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
10…コンテンツ配信システム、11…ネットワーク、12…配信事業者、13…利用者、100…配信サーバ、200…プレイリストサーバ、300A、300B、300C…表示端末、400…編集用端末、500…番組データ、510…プレイリスト、520…コンテンツデータ、600…プレイリスト編集用GUI、700A、700B、700C…表示端末。