JP2008098851A - コンデンサマイクロホン - Google Patents

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山本  明
Tomohito Maekawa
智史 前川
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Abstract

【課題】 安定した音響性能を発揮できるコンデンサマイクロホンを提供する。
【解決手段】エレクトレット部材11を有する固定電極2と振動膜電極4、5とを備えるコンデンサ部Cと、振動膜電極4、5の振動により生じるコンデンサ部Cの静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路8を備える基板7と、コンデンサ部Cと基板7とを導通させる導通部6と、コンデンサ部Cと導通部6と基板7とを内部に収納するケース20とを備えるコンデンサマイクロホンであって、コンデンサ部Cと基板7と導通部6とをケース20内に入れた後に、ケース20の開口部分を覆うように配置される板状部材40を備え、ケース20は、筒部28と、開口部分において筒部28よりも外側に折れ曲がる鍔部29とを有し、ケース20と板状部材40とが、鍔部29と板状部材40との圧着により固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトレット部材を有する固定電極と振動膜電極とを備えるコンデンサ部と、振動膜電極の振動により生じるコンデンサ部の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を備える基板と、コンデンサ部と基板とを導通させる導通部と、コンデンサ部と導通部と基板とを内部に収納するケースとを備えるコンデンサマイクロホンに関する。
従来のコンデンサマイクロホンでは、有底筒状のケース内にコンデンサ部などを収容し、ケースの開口部側に基板を配置している。そして、ケースの開口部側の端部を内側に屈曲させて基板に当接させ、基板をケース内へと押し込めるようにしている。その結果、ケースの開口部側が基板によって閉止され、ケース内部へ音や異物が基板側から侵入しないようにできる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−101497号公報
従来のコンデンサマイクロホンでは、ケースの開口部側の端部を内側に屈曲させて基板に当接させるとき、基板に大きな圧力が加えられる。そのため、基板やケース内に収容されているその他の部品が圧力によって変形する可能性や損傷する可能性がある。その結果、コンデンサマイクロホンの音響性能が安定しなくなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安定した音響性能を発揮できるコンデンサマイクロホンを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るコンデンサマイクロホンの特徴構成は、エレクトレット部材を有する固定電極と振動膜電極とを備えるコンデンサ部と、
前記振動膜電極の振動により生じる前記コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を備える基板と、
前記コンデンサ部と前記基板とを導通させる導通部と、
前記コンデンサ部と前記導通部と前記基板とを内部に収納するケースとを備えるコンデンサマイクロホンであって、
前記コンデンサ部と前記基板と前記導通部とを前記ケース内に入れた後に、前記ケースの開口部分を覆うように配置される板状部材を備え、
前記ケースは、筒部と、前記開口部分において前記筒部よりも外側に折れ曲がる鍔部とを有し、
前記ケースと前記板状部材とが、前記鍔部と前記板状部材との圧着により固定される点にある。
上記特徴構成によれば、コンデンサ部と基板と導通部という各種部品を収容するケースの開口部分を閉止するためにケースと板状部材とを固定するとき、そのための圧着がケースの筒部よりも外側に折れ曲がった鍔部において行われる。つまり、ケース内に収容されている上述の各種部品には上記圧着による圧力は加わらないようにできる。その結果、ケース内の各種部品が変形すること及び損傷することを回避できる。
従って、安定した音響性能を発揮できるコンデンサマイクロホンが得られる。
本発明に係るコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記板状部材の端部には、前記ケースの前記鍔部を内包するように折り返される折り返し部が形成され、
前記折り返し部をかしめ加工して前記鍔部と前記板状部材とを圧着することにより、前記ケースと前記板状部材とが固定される点にある。
上記特徴構成によれば、ケースの鍔部を内包する板状部材の折り返し部をかしめ加工することで、ケースと板状部材とが固定される。つまり、ケース内に収容されている上述の各種部品には上記圧着による圧力は加わらないようにしつつ、ケースと板状部材とを確実に固定できる。
本発明に係るコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記ケースの鍔部には、前記板状部材の端部を内包するように折り返される折り返し部が形成され、
前記折り返し部をかしめ加工して前記鍔部と前記板状部材とを圧着することにより、前記ケースと前記板状部材とが固定される点にある。
上記特徴構成によれば、ケースの鍔部に形成された、板状部材の端部を内包する折り返し部をかしめ加工することで、ケースと板状部材とが固定される。つまり、ケース内に収容されている上述の各種部品には上記圧着による圧力は加わらないようにしつつ、ケースと板状部材とを確実に固定できる。
本発明に係るコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記板状部材の端部には、前記ケースの少なくとも一方の端部が貫通可能なスリットが形成され、
前記ケースの前記鍔部は、前記板状部材の前記スリットを貫通した状態の前記ケースの前記少なくとも一方の端部を外側に向かって屈曲させて形成され、それにより、前記鍔部と前記板状部材とが圧着されて前記ケースと前記板状部材とが固定される点にある。
上記特徴構成によれば、ケースの端部を板状部材のスリットを貫通させた状態で、そのケースの端部を外側に折り曲げ加工することで、ケースの鍔部と板状部材とが圧着されることになる。つまり、ケース内に収容されている上述の各種部品には上記圧着による圧力は加わらないようにしつつ、ケースと板状部材とを確実に固定できる。
本発明に係るコンデンサマイクロホンの別の特徴構成は、前記ケース及び前記板状部材の平面視における形状は矩形であり、
前記ケースと前記板状部材とが、少なくとも対向する二辺の部分において、前記鍔部と前記板状部材との圧着により固定される点にある。
上記特徴構成によれば、ケースと板状部材とが、少なくとも対向する二辺の部分において鍔部と板状部材との圧着により固定されるので、ケースの内部を確実且つ安定して閉止できる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して第1実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明する。
図1は第1実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図であり、図2は第1実施形態のコンデンサマイクロホンの分解斜視図である。図1及び図2に示すように、コンデンサマイクロホンは、エレクトレット部材11を有する固定電極としての背極2、並びに、振動膜電極としての振動膜5及び振動膜リング4とを備えるコンデンサ部Cと、振動膜5の振動により生じるコンデンサ部Cの静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を備える基板7と、コンデンサ部Cと基板7とを導通させる導通部としてのゲートリング6と、コンデンサ部Cとゲートリング6と基板7とを内部に収納するケース20とを備える。ケース20は、アルミニウムなどの金属材料を用いて構成され、筒部28と、開口部分において筒部28よりも外側に折れ曲がる鍔部29とを有する。
また、コンデンサマイクロホンは、コンデンサ部Cと基板7とゲートリング6とをケース20内に入れた後に、ケース20の開口部分を覆うように配置される板状部材40を備える。この板状部材40は、アルミニウムなどの金属材料を用いて構成される。尚、ケース20のどの面が板状部材40で閉止されてもよく、ケース20の複数の面が複数の板状部材40で閉止されるように構成してもよい。
具体的には、ケース20が有する筒部28の一方の端部(開口部分)には上記鍔部29が形成され、その鍔部29に当接するように上記板状部材40が配置される。また、ケース20の他方の端部には内側に屈曲した内側屈曲部30が形成される。そして、板状部材40とケース20とで形成される空間内に、各種部品が収容される。本実施形態では、ケース20の内面には絶縁層20aが形成されているので、ケース20と各種部品とは絶縁されている。
板状部材40とケース20とで形成される空間内において、最も板状部材40に近い側から順に、前室スペーサ1と、背極2と、エレクトレット部材11と、スペーサ3と、振動膜5及び振動膜リング4と、ゲートリング6と、基板7とが設けられている。また、板状部材40とケース20とで形成される空間内部の基板7表面には、振動膜5の振動により生じるコンデンサ部Cの静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路としてのICチップ8が設けられている。そして、ケース20の他方の端部に形成された内側屈曲部30は基板7の外側と接する。そして、ケース20の露出口50から露出する基板7の外側面は、半田付けなどによって他の基板(図示せず)に対して接着される。
上記前室スペーサ1は、板状部材40とコンデンサ部Cとの間隔を調節するためのものである。この前室スペーサ1によって板状部材40とコンデンサ部Cとの間に空間が形成される。そして、板状部材40の中央部に形成された音孔9から侵入した音(音圧)が、この前室スペーサ1によって形成される空間内で広がると共に、背極2の中央部に形成された貫通孔10を介して振動膜5側に侵入する。その結果、振動膜5は板状部材40の音孔9から侵入した音(音圧)に応じた周波数及び振幅で振動し、コンデンサ部Cの静電容量の変化を引き起こす。そして、コンデンサ部Cの静電容量の変化は、基板7上に設けられたICチップ8によって電気信号に変換され、接着されている他の基板に伝送される。
図3は、板状部材40の裏面図である。図1〜図3に示すように、板状部材40の端部には、ケース20の鍔部29を内包するように外側から内側に向かって折り返される折り返し部48が形成されている。そして、ケース20の鍔部29を板状部材40の折り返し部48で内包するように組み付けた状態でその折り返し部48をかしめ加工することで、鍔部29と板状部材40とが圧着され、ケース20と板状部材40とが固定される。また、本実施形態では、ケース20及び板状部材40の平面視における形状は矩形である。そして、板状部材40の対向する二辺に上記折り返し部48が形成されている。よって、ケース20と板状部材40とが、対向する二辺の部分において鍔部29と板状部材40との圧着により固定される。
以上のように、ケース20を閉止するためにケース20と板状部材40とを固定するとき、そのための圧着がケース20の筒部28よりも外側に折れ曲がった鍔部29において行われる。つまり、ケース20内に収容されている各種部品には上記圧着による圧力は加わらないようにできる。その結果、ケース20内の各種部品が変形すること及び損傷することを回避でき、安定した音響性能を発揮できるコンデンサマイクロホンが得られる。
<第2実施形態>
第2実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの鍔部の構造及び板状部材の端部の構造が第1実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第2実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図4は、第2実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図である。図示するように、板状部材41の端部は平坦に形成されている。また、ケース21の鍔部31には板状部材41の端部を内包するように外側から内側に向かって折り返される折り返し部32が形成されている。そして、板状部材41の端部をケース21の鍔部31に形成された折り返し部32で内包するように組み付けた状態でその折り返し部32をかしめ加工することで、鍔部31と板状部材41とが圧着され、ケース21と板状部材41とが固定される。また、本実施形態では、ケース21及び板状部材41の平面視における形状は矩形である。そして、板状部材41の対向する二辺に上記折り返し部32が形成されている。よって、ケース21と板状部材41とが、対向する二辺の部分において鍔部31と板状部材41との圧着により固定される。
<第3実施形態>
第3実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの鍔部の構造及び板状部材の端部の構造が第1実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第3実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図5は、第3実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図である。また、図6は、ケース22及び板状部材42の斜視図であり、図7は、ケース22と板状部材42とが固定された状態を説明する斜視図である。図示するように、板状部材42の端部には、ケース22の端部が貫通可能なスリット49が形成されている。そして、ケース22の鍔部33は、板状部材42のスリット49を貫通した状態のケース22の端部を外側に向かって屈曲させて形成される。つまり、ケース22の端部を板状部材42の端部のスリット49に貫通させた状態でそのケース22の端部を外側に(即ち、鍔状に)折り曲げ加工することで、鍔部33と板状部材42とが圧着され、それにより、ケース22と板状部材42とが固定される。また、本実施形態では、ケース22及び板状部材42の平面視における形状は矩形である。そして、ケース22の2組の対向する二辺(即ち、四辺)が折り曲げ加工されている。よって、ケース22と板状部材42とが、四辺の部分において鍔部33と板状部材42との圧着により固定される。但し、ケース22の対向する二辺が折り曲げ加工されるように改変してもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの鍔部の構造が第3実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第4実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが、第3実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図8は第4実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図である。図示するように、板状部材43の端部にはケース23の端部が貫通可能なスリット49が形成されている。このスリット49の形状は第3実施形態の場合と同様である。ケース23の鍔部34は、ケース23の端部を外側に(即ち、鍔状に)向かって屈曲するように折り曲げ加工した第1外側屈曲部35を有する。そして、ケース23の端部の第1外側屈曲部35が形成された部位は板状部材43と平行になり、ケース23の端部と板状部材43とが面接触する。よって、ケース23の端部と板状部材43との接触状態が安定する。
更に、第1外側屈曲部35の端部(即ち、ケース23の端部)は板状部材43と垂直となるように折り曲げ加工され、それにより板状部材43に形成されたスリット49を貫通する貫通部36が形成される。また更に、スリット49を貫通した後のケース23の端部には外側に向かって屈曲するように折り曲げ加工された第2外側屈曲部37が形成される。つまり、ケース23の端部を板状部材43の端部のスリット49に貫通させた状態でそのケース23の端部を外側に(即ち、鍔状に)折り曲げ加工することで、鍔部34と板状部材43とが圧着され、それにより、ケース23と板状部材43とが固定される。また、ケース23は、ケース23の端部が有する第1外側屈曲部35と第2外側屈曲部37との間の貫通部36で板状部材43のスリット49を貫通している。
このように、板状部材43は、その一方の面が、ケース23の鍔部34が有する第1外側屈曲部35により形成された、板状部材43と平行な部位と面接触し、且つ、他方の面が、ケース23の鍔部34が有する第2外側屈曲部37により形成された、板状部材43と平行な部位と面接触する。よって、板状部材43の両面は、ケース23の鍔部34との間の面接触により圧着されながら固定されている。従って、板状部材43とケース23の鍔部34との圧着状態は安定するので、板状部材43及びケース23の他の部位に歪が生じることもなく、ケース23内に収容されている各種部品に変形や損傷などが発生することもない。
<第5実施形態>
第5実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの構造及び板状部材の構造が第1実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第5実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図9は第5実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図であり、図10は第5実施形態のケース及び板状部材の斜視図である。図9及び図10に示すように、有底筒状のケース24が有する筒部28の一方の端部には上記鍔部29が形成され、その鍔部29に当接するように上記板状部材44が配置される。また、ケース24の他方には底部38が形成される。そして、板状部材44とケース24とで形成される空間内に、各種部品が収容される。本実施形態では、ケース24の内面には絶縁層20aが形成されているので、ケース24と各種部品とは絶縁されている。また、板状部材44の中央部には、その表裏を貫通する露出口51が形成されている。
板状部材44とケース24とで形成される空間内において、ケース24の底部38に近い側から順に、前室スペーサ1と、固定電極としての背極2と、エレクトレット部材11と、スペーサ3と、振動膜電極としての振動膜5及び振動膜リング4と、導通部としてのゲートリング6と、基板7とが設けられている。また、板状部材44とケース24とで形成される空間内部の基板7表面には、振動膜電極の振動により生じるコンデンサ部Cの静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路としてのICチップ8が設けられている。そして、板状部材44の露出口51から露出する基板7の外側面は、半田付けなどによって他の基板(図示せず)に対して接着される。
また、板状部材44の端部にはケース24の鍔部29を内包するように外側から内側に向かって折り返される折り返し部48が形成されている。そして、ケース24の鍔部29を板状部材44の折り返し部48で内包するように組み付けた状態でその折り返し部48をかしめ加工することで、鍔部29と板状部材44とが圧着され、ケース24と板状部材44とが固定される。また、本実施形態では、ケース24及び板状部材44の平面視における形状は矩形である。そして、板状部材44の対向する二辺に上記折り返し部48が形成されている。よって、ケース24と板状部材44とが、対向する二辺の部分において鍔部29と板状部材44との圧着により固定される。
以上のように、ケース24を閉止するためにケース24と板状部材44とを固定するとき、そのための圧着がケース24の筒部28よりも外側に折れ曲がった鍔部29において行われる。つまり、ケース24内に収容されている各種部品には上記圧着による圧力は加わらないようにできる。その結果、ケース24内の各種部品が変形すること及び損傷することを回避でき、安定した音響性能を発揮できるコンデンサマイクロホンが得られる。
<第6実施形態>
第6実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの鍔部の構造及び板状部材の端部の構造が第5実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第6実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが、第5実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図11は、第6実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図である。図示するように、板状部材45の端部は平坦に形成されている。また、ケース25の鍔部31には、板状部材45の端部を内包するように外側から内側に向かって折り返される折り返し部32が形成されている。そして、板状部材45の端部をケース25の鍔部31に形成された折り返し部32で内包するように組み付けた状態でその折り返し部32をかしめ加工することで、鍔部31と板状部材45とが圧着され、ケース25と板状部材45とが固定される。また、本実施形態では、ケース25及び板状部材45の平面視における形状は矩形である。そして、ケース25の対向する二辺に上記折り返し部32が形成されている。よって、ケース25と板状部材45とが、対向する二辺の部分において鍔部31と板状部材45との圧着により固定される。
<第7実施形態>
第7実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの鍔部の構造及び板状部材の端部の構造が第5実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第7実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが、第5実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図12は、第7実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図である。第3実施形態において図6及び図7を参照して説明したのと同様に、板状部材46の端部には、ケース26の端部が貫通可能なスリット49が形成されている。そして、ケース26の鍔部33は、板状部材46のスリット49を貫通した状態のケース26の端部を外側に向かって屈曲させて形成される。つまり、ケース26の端部を板状部材46の端部のスリット49に貫通させた状態でそのケース26の端部を外側に(即ち、鍔状に)折り曲げ加工することで、鍔部33と板状部材46とが圧着され、それにより、ケース26と板状部材46とが固定される。また、本実施形態では、ケース26及び板状部材46の平面視における形状は矩形である。そして、ケース26の2組の対向する二辺(即ち、四辺)が折り曲げ加工されている。よって、ケース26と板状部材46とが、四辺の部分において鍔部33と板状部材46との圧着により固定される。
<第8実施形態>
第8実施形態のコンデンサマイクロホンは、ケースの鍔部の構造が第7実施形態のコンデンサマイクロホンと異なっている。以下に第8実施形態のコンデンサマイクロホンについて説明するが、第7実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図13は第8実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図である。図示するように、板状部材47の端部にはケース27の端部が貫通可能なスリット49が形成されている。このスリット49の形状は第7実施形態の場合と同様である。ケース27の鍔部34は、ケース27の端部を外側に(即ち、鍔状に)向かって屈曲するように折り曲げ加工した第1外側屈曲部35を有する。よって、ケース27の端部の第1外側屈曲部35が形成された部位は板状部材47と平行になり、ケース27の端部と板状部材47とは面接触する。よって、ケース27の端部と板状部材47との接触状態が安定する。
更に、第1外側屈曲部35の端部(即ち、ケース27の端部)は板状部材47と垂直となるように折り曲げ加工され、それにより板状部材47に形成されたスリット49を貫通する貫通部36が形成される。また更に、スリット49を貫通した状態のケース27の端部には外側に向かって屈曲するように折り曲げ加工された第2外側屈曲部37が形成される。つまり、ケース27の端部を板状部材47の端部のスリット49に貫通させた状態でそのケース27の端部を外側に(即ち、鍔状に)折り曲げ加工することで、鍔部34と板状部材47とが圧着され、それにより、ケース27と板状部材47とが固定される。また、ケース27は、ケース27の端部が有する第1外側屈曲部35と第2外側屈曲部37との間の貫通部36で板状部材47のスリット49を貫通している。
このように、板状部材47は、その一方の表面が、ケース27の鍔部34が有する第1外側屈曲部35により形成された、板状部材47と平行な部位と面接触し、且つ、他方の面が、ケース27の鍔部34が有する第2外側屈曲部37により形成された、板状部材47と平行な部位と面接触する。よって、板状部材47の両面は、ケース27の鍔部34との間の面接触により圧着されながら固定されている。従って、板状部材47とケース27の鍔部34との圧着状態は安定するので、板状部材47及びケース27の他の部位に歪が生じることもなく、ケース27内に収容されている各種部品に変形や損傷などが発生することもない。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態において、ケースと板状部材とが、少なくとも対向する二辺の部分において鍔部と板状部材との圧着により固定されていればよい。
例えば、図14に示す板状部材40は、図3に例示した第1実施形態の板状部材40の改変例である。第1実施形態では、ケース20及び板状部材40の平面視における形状は矩形であり、ケース20と板状部材40とが、対向する二辺の部分において鍔部29と板状部材40との圧着により固定されていた。それに対し、図14に示す改変例では、対向する二辺ともう一辺に折り返し部48が形成されている。その結果、ケース20と板状部材40とが、対向する二辺ともう一辺の合計三辺においてケース20の鍔部29と板状部材40との圧着により固定される。
同様に、第2実施形態〜第8実施形態においても、ケースと板状部材とが、少なくとも対向する二辺においてケースと板状部材との圧着により固定されていればよい。
<2>
上記実施形態において、固定電極としての背極2の構成を改変してもよい。例えば、図15に示す板状部材40は、図3に例示した第1実施形態の板状部材40の改変例である。第1実施形態では、板状部材40と背極2とを別体で構成していたが、図15に示すように板状部材40を背極として用いてもよい。この場合、板状部材40にエレクトレット部材11が形成される。つまり、板状部材40とケース20とで形成される空間内において、板状部材40側から順に、背極(固定電極)としての板状部材40と、板状部材40に設けられたエレクトレット部材11と、スペーサ3と、振動膜電極としての振動膜5及び振動膜リング4と、導通部としてのゲートリング6と、基板7とが設けられることになる。この場合、エレクトレット部材11が設けられた板状部材40と、振動膜5などが収容されるケース20との間の位置合わせに高い精度が要求される。ところが、図15に示した例では、板状部材40の一辺にケース20の筒部28と当接するようなストッパ39が設けられているので、ケース20の筒部28と板状部材40のストッパ39とが当接した位置を基準に両者の位置合わせを行って、板状部材40とケース20との間の高い精度での位置合わせを実現できる。
<3>
上記実施形態において、ケースに収容されている各種部品の構成は適宜変更可能である。例えば、音孔側に対する、固定電極としての背極と、振動膜電極としての振動膜及び振動膜リングとの位置関係は適宜変更可能である。例えば、振動膜電極が固定電極よりも音孔側に設けられた構成などに変更してもよい。
本発明のコンデンサマイクロホンは、音響性能の安定したマイクを作製するときに有用である。
第1実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第1実施形態のコンデンサマイクロホンの分解斜視図 第1実施形態の板状部材の裏面図 第2実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第3実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第3実施形態のケース及び板状部材の斜視図 第3実施形態のケースと板状部材とが固定された状態を説明する斜視図 第4実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第5実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第5実施形態のケース及び板状部材の斜視図 第6実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第7実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 第8実施形態のコンデンサマイクロホンの縦断面図 別実施形態の板状部材の裏面図 別実施形態の板状部材の裏面図
符号の説明
2 背極(固定電極)
3 スペーサ(固定電極)
4 振動膜リング(固定電極)
5 振動膜(固定電極)
6 ゲートリング(導通部)
7 基板
8 IC(変換回路)
11 エレクトレット部材(固定電極)
20、21、22、23、24、25、26、27 ケース
28 筒部
29、31、33、34 鍔部
30 内側屈曲部
32、48 折り返し部
40、41、42、43、44、45、46、47 板状部材
49 スリット
C コンデンサ部

Claims (5)

  1. エレクトレット部材を有する固定電極と振動膜電極とを備えるコンデンサ部と、
    前記振動膜電極の振動により生じる前記コンデンサ部の静電容量の変化を電気信号に変換して出力する変換回路を備える基板と、
    前記コンデンサ部と前記基板とを導通させる導通部と、
    前記コンデンサ部と前記導通部と前記基板とを内部に収納するケースとを備えるコンデンサマイクロホンであって、
    前記コンデンサ部と前記基板と前記導通部とを前記ケース内に入れた後に、前記ケースの開口部分を覆うように配置される板状部材を備え、
    前記ケースは、筒部と、前記開口部分において前記筒部よりも外側に折れ曲がる鍔部とを有し、
    前記ケースと前記板状部材とが、前記鍔部と前記板状部材との圧着により固定されるコンデンサマイクロホン。
  2. 前記板状部材の端部には、前記ケースの前記鍔部を内包するように折り返される折り返し部が形成され、
    前記折り返し部をかしめ加工して前記鍔部と前記板状部材とを圧着することにより、前記ケースと前記板状部材とが固定される請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  3. 前記ケースの鍔部には、前記板状部材の端部を内包するように折り返される折り返し部が形成され、
    前記折り返し部をかしめ加工して前記鍔部と前記板状部材とを圧着することにより、前記ケースと前記板状部材とが固定される請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  4. 前記板状部材の端部には、前記ケースの少なくとも一方の端部が貫通可能なスリットが形成され、
    前記ケースの前記鍔部は、前記板状部材の前記スリットを貫通した状態の前記ケースの前記少なくとも一方の端部を外側に向かって屈曲させて形成され、それにより、前記鍔部と前記板状部材とが圧着されて前記ケースと前記板状部材とが固定される請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  5. 前記ケース及び前記板状部材の平面視における形状は矩形であり、
    前記ケースと前記板状部材とが、少なくとも対向する二辺の部分において、前記鍔部と前記板状部材との圧着により固定される請求項1〜4の何れか一項に記載のコンデンサマイクロホン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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