JP2008098364A - 半田酸化物除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルツボ内に生成する酸化物を除去することができ、ルツボのノズルからの液体半田を安定した量で吐出することができる半田酸化物除去装置を提供する。
【解決手段】圧力制御手段40による内圧制御にてノズル21から液体半田20を吐出するルツボ21内において生成される半田酸化物を除去する半田酸化物除去装置である。ルツボ21内で生成される半田酸化物を吸引する吸引用通路70を有する。吸引用通路70を、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半田酸化物除去装置に関するものである。
半導体装置の製造設備であるダイボンダなどには半田供給装置が使用される。リードフレームを使用して半導体装置を製造する設備のダイボンダは、リードフレームのアイランドに定量の半田を供給し、供給した半田上に半導体チップをマウントしている。このダイボンダにおけるリードフレームへの半田供給には、固体半田を溶融させた液体半田をリードフレーム上に供給するものがある(特許文献1)。
液体半田を直接にリードフレーム上に供給する半田供給装置は、図11に示すように、
半田ポット(ルツボ)1に投入した半田インゴットをヒーター2で加熱して溶融させるものである。半田ポット1の下端には小径のノズル3が形成され、半田ポット1の上端開口は蓋4で塞がれる。蓋4にガス配管5が連接される。ガス配管5から加圧ガスを半田ポット1内に供給してポット内の液体半田20の上方空間を陽圧にする。この陽圧でノズル3から液体半田(溶融半田)20が微量ずつリードフレーム6上に吐出される。このようにリードフレーム6上に供給された半田は、必要に応じて矩形の半導体チップに合わせて半導体チップより少し大きめの矩形に押し広げられて整形される。
また、固形半田を溶融させてリードフレーム上に供給する半田供給装置としては、図12に示すようなに半田ワイヤ12を使用するものもある。すなわち、図12の半田供給装置は、半田ワイヤ12をツール10に挿通し、ツール10の先端部に設置したヒーター11で加熱して溶融させながら、微量ずつリードフレーム6上に供給する。この場合、ツール10の先端部内に向けて半田ワイヤ12を送り込み、半田ワイヤ12がツール10先端部のツール孔13に摺動して送り込まれるタイミングで半田ワイヤ12が順に溶融する。ツール孔13が液体半田20で充填され、上方からの半田ワイヤ12の送り込み力とガス圧でツール10の先端から液体半田20が吐出され、リードフレーム6上に供給される。この場合も、リードフレーム6上に供給された半田は、必要に応じて矩形の半導体チップに合わせて半導体チップより少し大きめの矩形に押し広げられて整形される。
特開平4−72639号公報
前記図11に示すように、半田ポット(ルツボ)1を使用するものでは、半田ポット内で半田インゴットを加熱して溶融させた液体半田20が下限値まで減少すると、半田供給動作を一旦停止して、新たに半田インゴットを投入して溶融させねばならず、連続供給ができない。新半田インゴットの投入は、半田ポットの蓋を開いて行うが、このときにポット内の半田が酸化されて品質が劣化することがある。
また、図12に示すように、半田ワイヤ12を使用するものでは、連続供給が可能である。しかしながら、半田ワイヤ12をツール10の先端部のツール孔13に挿通して加熱溶融させるとき、固体の半田ワイヤ12の先端部とツール孔13で溶融した液体半田20の境界部分である固液融合部分が温度、形状共に不安定な状態にある。そのため、半田ワイヤ12を連続してツール10に送り込む動作時に固液融合部分が一時的に固まってツール孔13の入口で詰まり、このワイヤ詰まりが影響してリードフレームへの半田供給量がばらつき、連続した半田供給動作の信頼性に欠ける問題がある。
そこで、図11の装置と図12の装置とを組合せた装置を提案することができる。すなわち、ルツボ内に半田ワイヤを供給し、このルツボ内で半田ワイヤを溶解し、このルツボに設けたノズルから溶融半田(液体半田)を吐出するようにする。これによって、図11の装置が有する問題点と図12の装置が有する問題点とを解決することができる。
図11の装置と図12の装置を組合せた場合、半田ワイヤをルツボ内に連続して供給することになる。このため、ルツボ内に供給するための供給口(挿入路)をシールする必要がある。しかしながら、シールが不完全な場合、ルツボ内を密封状態することができない。このため、ルツボ内に溶融した半田を収容しているうちに、溶融半田の表面に酸化物が生成される。このような酸化物が生成されると、この酸化物は粘度が高いので、ノズルから安定した量の溶融半田を吐出できなるおそれがあるとともに、ノズルが詰まる場合がある。また、酸化物は、半田の酸化を助長するだけでなく、半田付けされる部品の汚染やブリッジ、ツララ等はんだ不良を起こす原因となる。
本発明は、上記課題に鑑みて、ルツボ内に生成する酸化物を除去することができ、ルツボのノズルからの液体半田を安定した量で吐出することができる半田酸化物除去装置を提供する。
本発明の半田酸化物除去装置は、圧力制御手段による内圧制御にてノズルから液体半田を吐出するルツボ内において生成される半田酸化物を除去する半田酸化物除去装置であって、ルツボ内で生成される半田酸化物を吸引する吸引用通路を有するとともに、この吸引通用路を、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製としたものである。
本発明の半田酸化物除去装置によれば、吸引用通路を介してルツボ内で生成される半田酸化物を吸引することができる。また、吸引用通路は、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製であるので、吸引しきれないで残った半田酸化物は、その要部成分が還元される。
前記吸引用通路を、ルツボ内に挿入されて少なくとも吸引開口端の半田酸化物の接触が可能なカーボン製の吸取用筒体にて構成することができる。また、前記筒体が上下方向に沿って配置されるとともに、この吸取用筒体の吸引開口端が上下方向に対して傾斜してもよい。さらに、前記吸取用筒体を、前記ルツボ内の液体半田量の変動に応じて上下動させる上下動機構を備えたものであってもよく、前記上下動機構が、半田酸化物非吸引時には前記吸取用筒体の吸引開口端を半田酸化物内に浸漬させ、半田酸化物吸引時には吸取用筒体の吸引開口端を、少なくとも半田酸化層の上面に接触状となるように上昇させるものであってもよい。
前記吸引用通路を、前記ルツボに一体に形成されてその吸引口がルツボ内に開口する通路にて構成してもよく、ルツボ内に開口する開閉可能な吸引口を上下に複数段有し、液体半田量に応じて吸引口の開閉を行うようにしてもよい。この場合ルツボを、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とするのが好ましい。
本発明の他の半田酸化物除去装置は、圧力制御手段による内圧制御にてノズルから液体半田を吐出するルツボ内において生成される半田酸化物を除去する半田酸化物除去装置であって、ルツボ内で生成される半田酸化物を吸着する半田酸化物吸着体を備えたものである。
本発明の他の半田酸化物除去装置によれば、半田酸化物吸着体にて、ルツボ内において生成される半田酸化物を吸着することによって、ルツボから半田酸化物を除去することができる。
半田酸化物吸着体は、供給側から巻取側へ送出され、供給側と巻取側との間において、半田酸化物に少なくとも接触するテープ状体からなる。このため、テープ状体を供給側から巻取側へ送出することによって、テープ状体の半田酸化物と接触する部位を変更していくことができ、半田酸化物を吸着していない部位にて半田酸化物を順次吸引していくことができる。
ルツボ内の液体半田量の変動に応じて前記テープ状体を上下させる上下動機構を備える。この場合のルツボも、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とするのが好ましい。
本発明の半田酸化物除去装置では、吸引用通路を介してルツボ内で生成される半田酸化物を吸引することができる。また、吸引用通路は、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製であるので、吸引しきれないで残った半田酸化物は、その要部成分が還元される。このため、ルツボ内で半田酸化物が生成されても半田酸化物をこのルツボ内から順次除去することができ、ノズルから液体半田を安定して吐出することができる。すなわち、この半田酸化物除去装置を使用した半田供給装置では、詰まることなくノズルから滑らかに液体半田(溶融半田)を吐出することができ、半田供給作業が安定して作業性に優れる。しかも、半田酸化物がノズルから吐出しないので、半田酸化物による半田付けされる部品への半田酸化物による汚染やはんだ不良等を起こすおそれがなくなる。このように、この半田酸化物除去装置を使用すれば、高精度のはんだ付けが可能となる。
前記吸引用通路を、ルツボ内に挿入されて少なくとも吸引開口端の半田酸化物の接触が可能なカーボン製の吸取用筒体にて構成することによって、生成された半田酸化物の安定した還元が可能となる。吸取用筒体の吸引開口端が上下方向に対して傾斜している場合、半田酸化物の吸引性に優れる。
さらに、ルツボ内の液体半田量の変動に応じて吸取用筒体の高さ位置を変更することによって、半田酸化物を常時除去することができる。また、半田酸化物非吸引時には前記吸取用筒体の吸引開口端を半田酸化物内に浸漬させ、半田酸化物吸引時には吸取用筒体の吸引開口端を、少なくとも半田酸化層の上面に接触状となるように上昇させることができる。これによって、還元時にはカーボン製である吸取用筒体72の半田酸化物に対する接触面積が大となって、還元効率の向上を図ることができ、しかも、吸引時には半田酸化層の上面に接触状となるように上昇させるので、半田酸化物よりも下方の液体半田を吸引しない。このため、ルツボ内に生成される半田酸化物のみをより安定して除去することができ、信頼性の高い半田酸化物除去作業を行うことができる。
前記吸引用通路を、前記ルツボに一体に形成されてその吸引口がルツボ内に開口する通路にて構成すれば、装置の簡略化を図ることができる。また、ルツボ内に開口する開閉可能な吸引口を上下に複数段有し、液体半田量に応じて吸引口の開閉を行うようにすれば、半田酸化物を常時除去することができる。ルツボを生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とすれば、このカーボン製のルツボに接触する半田酸化物が還元される。このため、効率のよい半田酸化物除去が可能となる。
本発明の他の半田酸化物除去装置では、半田酸化物吸着体にて、ルツボ内において生成される半田酸化物を吸着することによって、ルツボから半田酸化物を除去することができる。このため、ルツボ内で半田酸化物が生成されても半田酸化物をこのルツボ内から順次除去することができ、ノズルから液体半田を安定して吐出することができる。すなわち、この半田酸化物除去装置でも、詰まることなくノズルから滑らかに液体半田を吐出することができ、半田供給作業が安定して作業性に優れる。しかも、半田酸化物による半田付けされる部品への半田酸化物による汚染やはんだ不良等を起こすおそれがなくなる。
半田酸化物吸着体であるテープ状体において、半田酸化物を吸着していない部位にて半田酸化物を順次吸引していくことができる。このため、半田酸化物の吸着能力を常時発揮し、半田酸化物除去機能の低下を防止できる。さらに、半田酸化物吸着体であるテープ状体に市販の半田吸取線を使用することができるので、コスト低減を図ることができる。
上下動機構にて、ルツボ内の液体半田量の変動に応じて前記テープ状体を上下させることによって、半田酸化物を常時安定して除去することができる。また、ルツボを、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とすれば、このカーボン製のルツボに接触する半田酸化物が還元される。このため、半田酸化物吸着体の半田酸化物除去機能とこの還元機能とが相俟ってより効果的な半田酸化物除去が可能となる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1は本発明の半田酸化物除去装置を用いた半田供給装置を示し、この半田供給装置は、液体半田(溶融半田)20を収容した密閉容器構造のルツボ21と、前記ルツボ21内で半田(半田ワイヤ61)を加熱して溶融させる半田加熱手段30と、前記ルツボ21内の液体半田20を前記ルツボ21のノズル22から吐出させるための吐出制御手段(圧力制御手段)40と、前記ルツボ21内の液体半田20の容積を検出する半田量検出手段50と、ルツボ21内で半田(半田ワイヤ61)を供給する半田補給手段60とを備える。
ルツボ21は、下端部に漏斗状のノズル22を有するとともに、上端部に蓋部26を一体に有する。また、ノズル22は、ルツボ21の漏斗状底面の中央部を貫通するノズル孔23と、ノズル孔23の下端開口から側方に延在する逆皿状の半田たたきツール24を備える。ルツボ21は、溶融した半田の温度に耐えることができ、また、加熱手段30にて加熱され、しかも半田と濡れ性に悪い材質、例えばセラミック系金属材料やカーボン等で構成できる。この実施形態ではカーボン製とした。
半田加熱手段30は、ルツボ21の下部外周に装着された円筒状のヒーター31を備える。ヒーター31に通電することで、ルツボ21が加熱されて内部の半田が溶融して液体半田20となる。ヒーター31は、液体半田20が常に適度な温度を保持するように通電量が制御される。
吐出制御手段40は、ルツボ21の内圧をノズル22から液体半田20を吐出させる陽圧と、ノズル22からの液体半田20の吐出を止める負圧との間で切換制御する。図1に示される吐出制御手段40は、ルツボ21内にコンプレッサー42からの加圧ガスを供給して陽圧にするガス供給系41と、ルツボ21内を真空ポンプ44で適宜に真空吸引して負圧にするガス吸引系43を備える。ガス供給系41とガス吸引系43は、切換バルブ45を介してルツボ21の蓋部26に形成されたガス出入口25に連接される。切換バルブ45は、半田供給動作に合わせて適宜に切換制御される。
図1に示す状態の切換バルブ45は、ルツボ21とガス吸引系43とが連結され、ルツボ21内が負圧に保持される。このため、ノズル22からの液体半田20の吐出が止められ、液だれが阻止される。また、図2に示す状態の切換バルブ45は、ルツボ21とガス供給系41とが連接され、ルツボ21内が陽圧に保持されて、ノズル22から後述するように液体半田20が少量ずつ吐出される。
ガス供給系41からルツボ21内に送給される加圧ガスは、窒素ガスの不活性ガスと水素ガスの還元ガスの混合ガスで、ルツボ21内の液体半田20の酸化を防止し、高品質を維持する。ガス吸引系43はルツボ21内の混合ガスを吸引し、ルツボ21内の半田酸化防止の雰囲気を保持しようとしている。
半田量検出手段50は、ルツボ21内の液体半田20の液面高さを検出して液体半田20の容積増減を検知し、容積が規定の範囲内に維持されるように制御する。すなわち、図1に示すように、半田量検出手段50は、ルツボ21内に設置した2本の電極棒51、52と、両電極棒51、52間の通電の有無を検出する検流計53と、電源54とを備えた通電式液面センサである。この半田量検出手段50では、一対の電極棒51、52は、ルツボ21内の上端部から下方に延び、各々の下端が液体半田20の液面の高さに固定してある。
図4(A)に示すように、液体半田20の液面が両電極棒51、52の少なくとも一方の下端より下がると、両電極棒51、52間の通電が停止し、これを検流計53が検出して、液体半田20の容積が規定値より減少したことを検知する。図4(B)に示すように、液体半田20の液面が両電極棒51、52の下端より上がり、両電極棒51、52の下端部が液体半田20に浸漬されると、両電極棒51、52間に液体半田20を通じた通電が発生し、これを検流計53が検出して液体半田20の容積が規定値まで増量したことが検知される。検流計53の検知信号が半田補給手段60の図示しない制御手段(制御回路)に送られて、半田補給手段60が作動し、ルツボ21内の液体半田20がほぼ定量になるよう制御される。なお、制御手段は例えばマイクロコンピュータにて構成することができる。
半田補給手段60は、液体半田20の減量分に応じてルツボ21内に固定半田の半田ワイヤ61を給送し、この半田ワイヤ61の先端部分を液体半田20に浸漬して溶融させる。ルツボ21内への半田ワイヤ61の給送はワイヤ送り機構63で行われる。
ワイヤ送り機構63は、長尺な半田ワイヤ61が巻回されたスプール64と、スプール64から繰り出された半田ワイヤ61をルツボ21へと案内するガイド65と、ガイド65とルツボ21の間に配置された一対の送りローラ66、67を備える。送りローラ66、67はゴムローラと金属ローラの一対で、両ローラが半田ワイヤ61を挟持して回転することで、半田ワイヤ61がルツボ21に送り込まれる。ルツボ21の蓋部26に貫通させて固定したシール材62を半田ワイヤ61が貫通してルツボ21内に給送され、ルツボ21内が気密な不活性・還元ガス雰囲気に保持される。
ところで、ルツボ21内が気密な不活性・還元ガス雰囲気に保持されていても、長期に亘って溶融された半田では、その表面にSnO(酸化第一錫)、PbO(一酸化鉛)等の酸化物(半田酸化物)が発生して、図7に示すように酸化層70が形成される。
そこで、この半田供給装置には、本発明に係る半田酸化物除去装置が付設されている。この半田酸化物除去装置は、ルツボ21内で生成される半田酸化物を吸引する吸引用通路71を有する。この吸引用通路71はカーボン製の吸取用筒体72からなる。
吸取用筒体72は真空発生器73に接続され、この真空発生器73によって、吸取用筒体72内のエアが吸引され、吸取用筒体72の吸引開口端72aから酸化層70の半田酸化物を吸引することができる。なお、この吸取用筒体72を介して吸引された半田酸化物は、この吸取用筒体72に連結された回収用タンク(図示省略)等に回収される。また、真空発生器73としては、真空ポンプを使用した真空発生装置であっても、ノズルとディフューザと呼ばれる基本パーツで構成されるエジェクタ式の真空発生装置であってもよい。
また、この吸取用筒体72は図示省略の上下動機構にて、図7(A)(B)(C)のように上下動する。ここで、上下動機構としては、シリンダ機構、ボールねじ機構等の種々の往復動機構を用いることができる。この場合、前記半田量検出手段50にて検出された液体半田量に応じて、その上下量を制御することができる。すなわち、ルツボ21内の液体半田20をほぼ定量になるよう制御する前記制御手段を用いてこの吸取用筒体72の上下動制御を行うことができる。なお、吸取用筒体72がルツボ21内で上下動するので、この吸取用筒体72が挿入される蓋部26の挿通孔をシール部材にてシールするのが好ましい。シール部材としては、従来からある既存のパッキン等の種々の密封装置を使用することができるが、吸取用筒体72の上下動を許容する必要があるので、吸取用筒体72に対するすべり性を考慮して選択することになる。
ところで、吸取用筒体72がカーボン製であるので、吸取用筒体72が半田酸化物内に浸漬されたり、その吸引開口端72aが半田酸化物に接触したりした場合、半田酸化物の主要成分であるSnO(酸化第一錫)やPbO(一酸化鉛)等が還元される。ここで、還元とは、対象とする物質が電子を受け取る化学反応のことであり、具体的には、物質から酸素が奪われる反応、あるいは、物質が水素と化合する反応等が相当する。
次に、上記した半田供給装置による半田供給の動作例を説明する。この場合、図1の状態でルツボ21内に定量の液体半田20が収容され、ルツボ21内が負圧に制御されて液体半田20の吐出と液だれが阻止される。この状態でルツボ21がリードフレーム6に向けて下降し、図2に示すように半田たたきツール24の下面がリードフレーム6に接触するタイミング、或いは、接触する少し前のタイミングで切換バルブ45をガス供給系41に切り換える。ルツボ21に加圧ガスが送給されてルツボ21が陽圧になり、液体半田20がノズル孔23に押し出され、ノズル孔23の下端の吐出口から半田たたきツール24の内部空間へと放射状に拡がる。半田たたきツール24の内部空間は、矩形の半導体チップとほぼ同じ矩形の空間で、この内部空間に液体半田20が充填されるように吐出されたタイミングで切換バルブ45をガス吸引系43に切り換える。
図3(A)に示すように、リードフレーム6に対してルツボ21を上昇させると、リードフレーム6上に半田たたきツール24で決められた定量の半田20aが残る。この半田20aは、図3(B)に示すようにほぼ矩形を成し、後工程で半田20a上に図3(B)の鎖線で示す半導体チップ67がマウントされる。半田20aは液体半田20をリードフレーム6上に直接に吐出し、吐出と同時に半田たたきツール24で整形しているので、リードフレーム6との金属的反応の進行がほとんど無く、半導体チップ67が常にマウント性よく接合される。また、ルツボ21に半田たたきツール24を一体に形成して、半田吐出と同時に整形するので、特別な半田たたき工程を省略してチップマウントができる。
以上の半田供給動作において、半田量検出手段50がルツボ21内の液体半田20の液面高さから半田量を監視し、半田量が規定値以下に減少して検流計53から通電停止の信号が半田補給手段60の制御回路に出力されると、ワイヤ送り機構63が作動して半田ワイヤ61をルツボ21内に給送する。図4(B)に示すように、半田ワイヤ61が送りローラ66、67の回転で送りが掛けられると、半田ワイヤ61の先端部が液体半田20中に挿入され、挿入と同時に溶融する。液体半田20の減少分に応じて半田ワイヤ61の送り量を制御することで、ルツボ21内の液体半田20の容積がほぼ一定に保持され、ルツボ21内における液体半田20の液面高さがほぼ一定に維持される。
従って、ノズル22から液体半田20を吐出させる際のガス圧や水頭圧を一定に制御することが容易にでき、常に吐出量を一定に制御することができて、リードフレーム6上への半田供給量の正確な制御が容易になる。また、ルツボ21内の液体半田20が定量に制御されるので、リードフレーム6の複数箇所、複数のリードフレーム6への半田供給動作を一旦停止させることなく連続的に行うことができる。
また、図5に示すように、ルツボ21の下端部に半田たたきツール24’を着脱自在に取付けるようにしてもよい。ルツボ21の下端のノズル22を漏斗状に形成して、このノズル22に別体の半田たたきツール24’をねじ込み式やピン止め式にして着脱自在に取付ける。リードフレーム6上にルツボ21の1回の動作で供給する半田量と、供給して整形する形状に対応する種類の半田たたきツール24’をノズル22に、他の種類の半田たたきツールと交換可能に取付ける。
また、図5のルツボ21から半田たたきツール24’を取り外して、図6に示すように半田たたきツールのないノズル22で直接にリードフレーム6に液体半田20を吐出するようにして、半田供給することも可能である。この場合、リードフレーム6上に液体半田20が円形のドット状に供給され、後で必要に応じて半田たたきにより整形が行われる。
ところで、この半田供給装置のルツボ21内には、吸取用筒体72が挿入され、例えば、この吸取用筒体72の吸引開口端72aが図7(C)に示すように、半田酸化物に接触している。この際、半田量検出手段50にて検出された液体半田量に応じて、吸取用筒体72の上下動をすることができるので、吸取用筒体72の吸引開口端72aを常時半田酸化層70の上面に接触するように上下動させることができる。このため、この半田酸化物の要部成分が還元され、半田酸化物の一部が除去される。また、吸取用筒体72には真空発生器73が連結されているので、吸取用筒体72に半田酸化物が吸引される。
この場合、使用される半田の成分PbSnのうちPb(鉛)は吸取用筒体72を構成するカーボンによって還元できるが、Sn(すず)は還元できない。このため、SnOを吸引することになる。ところで、一般的に使用される半田材料としては、PbSnであり、その約95%以上がPb(鉛)である。このような半田を使用した場合に、生成される半田酸化物の主要成分はPbOである。このため、吸取用筒体72がこの半田酸化物に接触することによって還元され、酸化物の大半がこの還元によって除去され、他の還元されないSnOはルツボ外部へ吸引排出することによって除去される。
本発明の半田酸化物除去装置では、吸引用通路71を介してルツボ21内で生成される半田酸化物を吸引することができる。また、吸引用通路71は、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製であるので、吸引しきれないで残った半田酸化物は、その要部成分が還元される。このため、ルツボ21内で半田酸化物が生成されても半田酸化物をこのルツボ21内から順次除去することができ、ノズル22から液体半田を安定して吐出することができる。すなわち、この半田酸化物除去装置を使用した半田供給装置では、詰まることなくノズル22から滑らかに液体半田(溶融半田)20を吐出することができ、半田供給作業が安定して作業性に優れる。しかも、半田酸化物がノズル22から吐出しないので、半田付けされる部品への半田酸化物による汚染やはんだ不良等を起こすおそれがなくなる。このように、この半田酸化物除去装置を使用すれば、高精度のはんだ付けが可能となる。
前記吸引用通路71を、ルツボ21内に挿入されてその吸引開口端72aが半田酸化物に接触乃至浸漬されるカーボン製の吸取用筒体72にて構成することによって、生成された半田酸化物の安定した還元が可能となる。さらに、ルツボ21内の液体半田量の変動に応じて吸取用筒体72の高さ位置を変更することによって、半田酸化物を常時除去することができる。
ルツボ21を、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製としているので、カーボン製のルツボ21に接触する半田酸化物が還元される。このため、効率のよい半田酸化物除去が可能となる。
前記実施形態では、吸取用筒体72の吸引開口端72aを半田酸化層70の上面に常時接触するようにしていたが、図7(B)に示すように、吸取用筒体72の吸引開口端72aが半田酸化層70に浸漬した状態であってもよい。また、半田酸化物非吸引時には、図7(A)に示すように、吸取用筒体72の吸引開口端72aを半田酸化物よりも下部の溶融半田20内に浸漬させたり、図7(B)に示すように、吸取用筒体72の吸引開口端72aが半田酸化層70に浸漬し、半田酸化物吸引時には、図7(C)に示すように、吸取用筒体72の吸引開口端72aが半田酸化層70の上面に接触したりするまで上昇させるようにしてよい。これによって、カーボン製である吸取用筒体72の半田酸化物に対する接触面積が大となって、還元効率の向上を図ることができ、しかも、吸引時には半田酸化層70の上面に接触状となるように上昇させるので、半田酸化物よりも下方の液体半田を吸引しない。このため、ルツボ21内に生成される半田酸化物のみをより安定して除去することができ、信頼性の高い半田酸化物除去作業を行うことができる。
ところで、吸取用筒体72を使用する場合、図8(A)に示すように、その吸引開口端72aを上下方向に対して傾斜していてもよく、図8(B)に示すように、吸取用筒体72の外周面下端を下方に向かって縮径するテーパ76としてもよく、図8(C)に示すように、吸取用筒体72の下端部が下方に向かって拡径する拡径部77であってもよい。
図8(A)に示すように、その吸引開口端72aを上下方向に対して傾斜させれば、半田酸化物の吸引性の向上を図ることができ、図8(B)に示すように、吸取用筒体72にテーパ76を設けたり、図8(C)に示すように、吸取用筒体72に拡径部77を設けたりすることによって、半田酸化物に対する接触量を増加させることができ、還元効率の向上を図ることができる。
また、ルツボ21を、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とすることによって、吸引用通路71をルツボ21に一体に形成することができる。すなわち、図9に示すように、ルツボ21の側壁(周壁)21aに、吸引口75aがルツボ21内に開口した通路75にて構成することができ、この通路75を上下方向に沿って複数段設けることができる。
各通路75には、開閉弁等の開閉器(図示省略)が付設され、ルツボ21内の液体半田量に応じて通路75を開閉することになる。すなわち、半田補給手段60の図示しない制御手段を用いて開閉器の開閉を制御することによって、半田酸化層70の高さ位置に対応する通路75を開状態とすることができる。また、各通路75には真空発生器が接続され、この各通路75内のエアを吸引することによって、通路75の吸引口75aから半田酸化層70の半田酸化物を吸引して除去することができる。なお、各通路75には、回収用タンク(図示省略)等が連結され、吸引された半田酸化物はこの回収用タンクに回収される。また、半田酸化物を吸引しない通路75は開閉弁にて閉状態とされているので、この通路75からの空気の流入が防止されている。
図9に示すように、吸引用通路71を、ルツボ21に一体に形成されてその吸引口75aがルツボ21内に開口する通路75にて構成すれば、装置の簡略化を図ることができる。また、ルツボ21内に開口する開閉可能な吸引口75aを上下に複数段有し、液体半田量に応じて吸引口75aの開閉を行うようにすれば、液体半田量に応じた吸引口75aを開状態とすることによって、半田酸化物を常時除去することができる。
次に、図10は他の実施形態を示し、この場合、半田酸化物除去手段として、ルツボ21内で生成される半田酸化物を吸着する半田酸化物吸着体79を備えている。半田酸化物吸着体79は、供給手段80にて、供給側から巻取側へ送出され、供給側と巻取側との間において、半田酸化物に接触乃至浸漬されるテープ状体81からなる。
供給手段80は、供給ロール82と、巻取ロール83と、各ロール82、83を支持する支持体84と、支持体84を上下動させる上下動機構85とを備える。また、巻取ロール83にはモータ等の駆動機構が連設され、この駆動機構が駆動することによって、供給ロール82に巻設されているテープ状体81が供給ロール82から送出され、巻取ロール83に巻き取られる。この際、テープ状体81は供給ロール82と巻取ロール83との間をU字状に走行する。
また、上下動機構85は、ルツボ21内の液体半田量に応じて支持体84を上下動させ、これによって、テープ状体81の下端縁部81aを半田酸化物に接触乃至浸漬させることができる。この際、上下動機構85は、半田補給手段60の制御手段によって制御することができる。上下動機構85は、図例ではシリンダ機構86を使用し、シリンダロッド86aを支持体84に連結し、本体部86bを固定部(図示省略)に固定している。このため、シリンダロッド86aが伸縮することによって、支持体84が上下動してテープ状体81の下端縁部81aが上下動することになる。なお、上下動機構85として、シリンダ機構86以外のボールねじ機構等の他の往復動機構であってもよい。
テープ状体81は、ロジン系フラックスを銅の編み線にコーティングされたもの、銅の編み線(フラックスなし)からなるもの、低残渣のフラックスを銅の編み線にコーティングされたもの等にて構成できる。すなわち、テープ状体81として市販の半田吸取線を使用いることになる。
なお、図10における半田供給装置は、図1に示す半田供給装置と同一構成であるので、図1と同一部材には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
図10に示す半田酸化物除去装置では、半田酸化物吸着体79にて、ルツボ21内において生成される半田酸化物を吸着することによって、ルツボ21から半田酸化物を除去することができる。このため、ルツボ21内で半田酸化物が生成されても半田酸化物をこのルツボ21内から順次除去することができ、ノズル22から液体半田20を安定して吐出することができる。
半田酸化物吸着体79であるテープ状体81において、半田酸化物を吸着していない部位にて半田酸化物を順次吸引していくことができる。このため、テープ状体81は、半田酸化物の吸着能力を常時発揮し、半田酸化物除去機能の低下を防止できる。さらに、半田酸化物吸着体79であるテープ状体81に市販の半田吸取線を使用することができるので、コスト低減を図ることができる。
上下動機構にて、ルツボ21内の液体半田量の変動に応じてテープ状体81を上下させることによって、半田酸化物を常時安定して除去することができる。また、ルツボ21を、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製とすれば、このカーボン製のルツボ21に接触する半田酸化物が還元される。このため、半田酸化物吸着体79の半田酸化物除去機能とこの還元機能とが相俟ってより効果的な半田酸化物除去が可能となる。
なお、図10に示すものでは、テープ状体81がルツボ21内を走行(間欠走行運動)し、また上下動する。このため、このテープ状体81が挿入される蓋部26の往き還りの一対の挿通孔をそれぞれシール部材にてシールするのが好ましい。シール部材としては、従来からある既存のパッキン等の種々の密封装置を使用することができるが、テープ状体81の上下動を許容する必要があるので、テープ状体81に対するすべり性を考慮して選択することになる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、吸取用筒体72の内径や肉厚等は、半田酸化物に接触乃至浸漬した際に、半田酸化物の主要成分を還元でき、吸引時に半田酸化物を吸引できる範囲で種々変更できる。また、吸取用筒体72全体をカーボンにて構成することなく、半田酸化物に接触乃至浸漬する範囲のみをカーボンにて構成するようにしてもよい。吸取用筒体72を配置する場合、1本に限らず複数本であってもよい。複数本を配設する場合には、各吸取用筒体72の吸引開口端72aの高さ位置を、同一としても相違させてもよい。
さらに、半田酸化層70の上面を一定の高さに保持されるものであれば、図1に示すように吸取用筒体72を使用するものであれば、吸取用筒体72が上下動せずに、図10に示すように、吸着体19を使用するものであれば、吸着体79が上下動せずに、定位置に固定されるものであってもよい。
溶融半田20が収容されるルツボ21として、半田ワイヤ61が供給されるものでなく、さらには、密閉容器でなくてもよい。また、ルツボ21の内容積としては、種々選択することができるが、実施形態のように、リードフレーム6のアイランドに半田を供給する場合には、例えば、内径が5mmで高さが20mmのものが必要最小限となる。
本発明の実施形態を示す半田酸化物除去装置を備えた半田供給装置の簡略図である。 前記半田供給装置の半田供給動作時の簡略図である。 前記半田供給装置にて半田を供給した後を示し、(A)はルツボのノズルの断面図であり、(B)は供給した半田の平面図である。 半田量検出手段を示し、(A)は液体半田量が減少した場合のルツボの要部断面図であり、(B)は液体半田量が増加した場合のルツボの要部断面図である。 ルツボのノズルの第1変形例を示す断面図である。 ルツボのノズルの第2変形例を示す断面図である。 前記半田酸化物除去装置の吸取用筒体の高さ位置の変位を示し、(A)は吸取用筒体の吸引開口端が半田酸化層よりも低い状態の断面図であり、(B)は吸取用筒体の吸引開口端が半田酸化層内に位置する状態の断面図であり、(C)は吸取用筒体の吸引開口端が半田酸化層の上面に接触した状態の断面である。 吸取用筒体の変形例を示す断面図である。 吸取用通路の変形例を示すルツボの断面図である。 他の半田酸化物除去装置を使用したルツボの断面図である。 従来の半田供給装置の要部断面図である。 従来の他の半田供給装置の要部断面図である。
符号の説明
21 ルツボ
40 圧力制御手段(吐出制御手段)
70 半田酸化層
71 吸引用通路
72 吸取用筒体
72a 吸引開口端
75a 吸引口
75 通路
79 半田酸化物吸着体
81 テープ状体

Claims (12)

  1. 圧力制御手段による内圧制御にてノズルから液体半田を吐出するルツボ内において生成される半田酸化物を除去する半田酸化物除去装置であって、
    ルツボ内で生成される半田酸化物を吸引する吸引用通路を有するとともに、この吸引通用路を、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製としたことを特徴とする半田酸化物除去装置。
  2. 前記吸引用通路を、ルツボ内に挿入されて少なくとも吸引開口端の半田酸化物の接触が可能なカーボン製の吸取用筒体にて構成したことを特徴とする請求項1の半田酸化物除去装置。
  3. 前記吸引用筒体が上下方向に沿って配置されるとともに、この吸取用筒体の吸引開口端が上下方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項2の半田酸化物除去装置。
  4. 前記吸取用筒体を前記ルツボ内の液体半田量の変動に応じて上下動させる上下動機構を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3の半田酸化物除去装置。
  5. 前記上下動機構は、半田酸化物非吸引時には前記吸取用筒体の吸引開口端を前記半田酸化物内に浸漬させ、半田酸化物吸引時には吸取用筒体の吸引開口端を、少なくとも半田酸化層70の上面に接触状となるように上昇させることを特徴とする請求項4の半田酸化物除去装置。
  6. 前記ルツボを、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製としたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの半田酸化物除去装置。
  7. 前記吸引用通路を、前記ルツボに一体に形成されてその吸引口がルツボ内に開口する通路にて構成したことを特徴とする請求項6の半田酸化物除去装置。
  8. 前記ルツボ内に開口する開閉可能な吸引口を上下に複数段有し、液体半田量に応じて吸引口の開閉を行うことを特徴とする請求項7の半田酸化物除去装置。
  9. 圧力制御手段による内圧制御にてノズルから液体半田を吐出するルツボ内において生成される半田酸化物を除去する半田酸化物除去装置であって、
    ルツボ内で生成される半田酸化物を吸着する半田酸化物吸着体を備えたことを特徴とする半田酸化物除去装置。
  10. 半田酸化物吸着体は、供給側から巻取側へ送出され、供給側と巻取側との間において、半田酸化物に少なくとも接触するテープ状体からなることを特徴とする請求項9の半田酸化物除去装置。
  11. 前記テープ状体を前記ルツボ内の液体半田量の変動に応じて前記テープ状体を上下させる上下動機構を備えたことを特徴とする請求項10の半田酸化物除去装置。
  12. 前記ルツボを、生成された半田酸化物の要部成分を還元するカーボン製としたことを特徴とする請求項9〜請求項10のいずれかの半田酸化物除去装置。
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