JP2008097047A - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008097047A
JP2008097047A JP2008000811A JP2008000811A JP2008097047A JP 2008097047 A JP2008097047 A JP 2008097047A JP 2008000811 A JP2008000811 A JP 2008000811A JP 2008000811 A JP2008000811 A JP 2008000811A JP 2008097047 A JP2008097047 A JP 2008097047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chord
chord progression
specific
automatic accompaniment
progression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008000811A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Sato
拓也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2008000811A priority Critical patent/JP2008097047A/ja
Publication of JP2008097047A publication Critical patent/JP2008097047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】ユーザの好みに適したコード進行に従って伴奏すること。
【解決手段】本発明の自動伴奏装置は、ユーザの操作により音楽ジャンル(1−1〜1−M)から特定音楽ジャンル(1−1)を選択し、その特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの特定コード進行(2−1)を選択する。このため、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)に従って伴奏することができる。本発明の自動伴奏装置は、特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行(2−1)が示す複数のコードのうちの1つのコードをユーザ指示コードに変更する。このため、ユーザの好みに適し、且つ、ユーザ指示コードに変更された特定コード進行(2−1)に従って伴奏することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子楽器である自動伴奏装置に関し、特に、コード進行に従って自動的に伴奏する自動伴奏装置に関する。
五度圏を表すグラフが格納されたメモリを具備し、キー(鍵)の押下を検出すると、その鍵に基づいてメモリにアクセスして、五度圏を表すグラフを基にコードを展開していく自動伴奏装置が知られている(例えば、非特許文献1参照)。例えばCから完全5度の上行進行を連続させる場合、C、G、D、A、E、B、F#となり、逆にCから完全5度の下行進行を連続させる場合、C、F、B♭、E♭、A♭、D♭、G♭となる。
従来の自動伴奏装置は、五度圏を表すグラフを基にコードを展開していくだけの単純なものである。このため、与えられるコード進行は単純であり、聴く人にインパクトを与えることができない。聴く人にインパクトを与えるために、ユーザの好みに適したコード進行に従って伴奏することができる自動伴奏装置が望まれる。
新井純、他著「最新音楽用語辞典[改定新版]」リットーミュージック、1993年3月15日第1版発行、p.79
本発明の目的は、ユーザの好みに適したコード進行に従って伴奏することができる自動伴奏装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ユーザが片手でコードを押さえることに専念する必要がなく両手を使用して自由に演奏できる自動伴奏装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の自動伴奏装置(電子楽器)は、コード進行データベース(30)と、音楽ジャンル選択部(22)と、コード進行選択部(23)と、自動伴奏部(25)とを具備する。コード進行データベース(30)には、複数のコード進行(2−1〜2−N)が音楽ジャンル毎(1−1〜1−M)に格納されている。複数のコード進行(2−1〜2−N)の各々は、順序付けられた複数のコードを示す。音楽ジャンル選択部(22)は、ユーザの操作により音楽ジャンル(1−1〜1−M)から特定音楽ジャンル(1−1)を選択する。コード進行選択部(23)は、コード進行データベース(30)を参照して、特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの特定コード進行(2−1)を選択する。自動伴奏部(25)は、特定コード進行(2−1)に従って伴奏する。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの操作により音楽ジャンル(1−1〜1−M)から特定音楽ジャンル(1−1)を選択し、その特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの特定コード進行(2−1)を選択するため、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)に従って伴奏することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザは、コードに対応する鍵盤(12)の鍵を片手で押さえることに専念する必要がないため、鍵盤(12)を用いて、両手を使用した自由な演奏ができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザは、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)を基にして作曲を行うことができる。
本発明の自動伴奏装置は、コード変更部(26)を更に具備する。コード変更部(26)は、自動伴奏部(25)が特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、特定コード進行(2−1)が示す複数のコードのうちの1つのコード(D)を、ユーザにより入力されるコード変更指示(5)に対応するユーザ指示コード(Em)に変更する。自動伴奏部(25)は、ユーザ指示コード(Em)に変更された特定コード進行(2−1)に従って伴奏する。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部(25)が特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行(2−1)が示す複数のコードのうちの1つのコード(D)をユーザ指示コード(Em)に変更するため、ユーザの好みに適し、且つ、ユーザ指示コード(Em)に変更された特定コード進行(2−1)に従って伴奏することができる。
本発明の自動伴奏装置は、コード登録部(27)を更に具備する。コード登録部(27)は、ユーザ指示コード(Em)に変更された特定コード進行(2−1)を特定コード進行(2−N)として特定音楽ジャンル(1−1)に対応付けてコード進行データベース(30)に格納する。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行(2−N){ユーザ指示コード(Em)に変更された特定コード進行(2−1)}をコード進行データベース(30)に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−N)を選択することができる。
本発明の自動伴奏装置は、コード進行変更部(28)を更に具備する。コード進行変更部(28)は、自動伴奏部(25)が特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、特定コード進行(2−1)を、コード進行データベース(30)に音楽ジャンル毎(1−1〜1−M)に格納された複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちのユーザにより入力されるコード進行変更指示(6)に対応するユーザ指示コード進行(2−2)に変更する。自動伴奏部(25)は、ユーザ指示コード進行(2−2)に変更された特定コード進行(2−1)に従って伴奏する。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部(25)が特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行(2−1)をユーザの好みに適したユーザ指示コード進行(2−2)に変更することができる。
本発明の自動伴奏装置は、コード進行登録部(29)を更に具備する。コード進行登録部(29)は、ユーザ指示コード進行(2−2)に変更された特定コード進行(2−1)を特定コード進行(2−N)として特定音楽ジャンル(1−1)に対応付けてコード進行データベース(30)に格納する。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行(2−N){ユーザ指示コード進行(2−2)に変更された特定コード進行(2−1)}をコード進行データベース(30)に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−N)を選択することができる。
本発明の自動伴奏装置は、相対コード対応データベース(31)と、コード設定部(24)を更に具備する。相対コード対応データベース(31)には、相対コード(3)と設定コード(4a〜4l)とが対応付けられて格納されている。 上記の複数のコードの各々は、設定コード(4a〜4l)が設定されていない相対コードを表し、例えば、特定コード進行(2−1)が示す複数のコードは、I、II、IIIm、…で表される。
コード設定部(24)は、相対コード対応データベース(31)を参照して、ユーザにより入力されるコード開始指示に対応する最初のコード(C)を基準として特定コード進行(2−1)が示す複数のコード(I、II、IIIm、…)の各々に設定コード(4a)を設定する。自動伴奏部(25)は、設定コード(4a)が設定された特定コード進行(2−1)(C、D、Em、…)に従って伴奏する。
コード進行データベース(30)はメモリ(20)に備えられている。このため、本発明の自動伴奏装置によれば、設定コード(4a〜4l)が設定されていない複数のコード進行(2−1〜2−N)が音楽ジャンル毎(1−1〜1−M)にメモリ(20)に格納されている場合のメモリ容量は、設定コード(4a〜4l)が設定された複数のコード進行(2−1〜2−N)が音楽ジャンル毎(1−1〜1−M)にメモリ(20)に格納されている場合のメモリ容量に比べて少なく済む。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの操作により音楽ジャンル(1−1〜1−M)から特定音楽ジャンル(1−1)を選択し、その特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの特定コード進行(2−1)を選択するため、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)に従って伴奏することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザは、コードに対応する鍵盤(12)の鍵を片手で押さえることに専念する必要がないため、鍵盤(12)を用いて、両手を使用した自由な演奏ができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザは、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−1)を基にして作曲を行うことができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、設定コード(4a〜4l)が設定されていない複数のコード進行(2−1〜2−N)が音楽ジャンル毎(1−1〜1−M)にメモリ(20)(コード進行データベース(30))に格納されている場合のメモリ容量は、設定コード(4a〜4l)が設定された複数のコード進行(2−1〜2−N)が音楽ジャンル毎(1−1〜1−M)にメモリ(20)(コード進行データベース(30))に格納されている場合のメモリ容量に比べて少なく済む。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部(25)が特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行(2−1)が示す複数のコードのうちの1つのコードDをユーザの好みに適したユーザ指示コードEmに変更することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行(2−N)(ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行(2−1))をコード進行データベース(30)に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−N)を選択することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部(25)が特定コード進行(2−1)に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行(2−1)をユーザの好みに適したユーザ指示コード進行(2−2)に変更することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行(2−N)(ユーザ指示コード進行(2−2)に変更された特定コード進行(2−1))をコード進行データベース(30)に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル(1−1)に対応する複数のコード進行(2−1〜2−N)のうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行(2−N)を選択することができる。
添付図面を参照して、本発明による電子楽器である自動伴奏装置の実施の形態を以下に説明する。
図1は、本発明の自動伴奏装置の構成を示すブロック図である。本発明の自動伴奏装置は、コンピュータ10、操作パネル11、鍵盤12、D/A変換器13、アンプ14、スピーカ15、MIDIインタフェース回路16を具備する。操作パネル11、鍵盤12、D/A変換器13、MIDIインタフェース回路16は、コンピュータ10に接続されている。アンプ14はD/A変換器13に接続され、スピーカ15はアンプ14に接続されている。
コンピュータ10は、CPU17、シーケンサ18、音源19、メモリ20を備えている。シーケンサ18、音源19、メモリ20は、CPU17に接続されている。
メモリ20には、コンピュータプログラム(後述)、音色を指定するための音色パラメータが格納されている。CPU17は、メモリ20に記憶されているコンピュータプログラムに従って、自動伴奏を行う。音色パラメータは、例えば複数の楽器音の各々について複数の音域毎に設けられている。各音色パラメータは、波形アドレス、周波数データ、エンベロープデータ、フィルタ係数を対応付ける。
メモリ20には、複数のリズムにそれぞれ対応する複数の自動伴奏データ(後述)が格納されている。各リズムの自動伴奏データは、ベーシック(BASIC)、イントロ(INTRO)、フィルイン(FILIN)、エンディング(ENDING)といったパターンデータから構成されている。
ベーシックは当該リズムの基本的な伴奏パターンを発生するためのデータである。イントロはイントロの伴奏パターンを発生するためのデータである。フィルインはフィルインの伴奏パターンを発生するためのデータである。エンディングはエンディングの伴奏パターンを発生するためのデータである。
操作パネル11には、表示装置40、自動伴奏の開始/停止を指示する自動伴奏スイッチ(後述)、シーケンサ演奏の開始/停止を指示するシーケンサ再生スイッチ32、シーケンサ18への録音の開始/停止を指示するシーケンサ録音スイッチ33、音量を調整する音量スイッチ34、各スイッチの設定状態を表すインジケータ35が設けられている。図示しないが音量スイッチ34はアンプ14に接続されている。表示装置40としては、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、CRT(Cathode−Ray Tube)ディスプレイ、プラズマディスプレイが挙げられる。
CPU17は、ユーザが自動伴奏スイッチを操作することにより自動伴奏モードに設定する。CPU17は、ユーザがシーケンサ再生スイッチ32を操作することによりシーケンサ再生モードに設定する。CPU17は、ユーザがシーケンサ録音スイッチ33を操作することによりシーケンサ録音モードに設定する。
鍵盤12は、図示しない手鍵盤と図示しない足鍵盤とを含む。手鍵盤と足鍵盤との各々は、発音/消音を指示するための複数の鍵を備えている。
手鍵盤は、ユーザが電子楽器(自動伴奏装置)をスプリットモードに設定することにより、所定の鍵位置(スプリットポイント)で機能的に2つに分割され、低音側がコード検出用鍵盤、高音側が通常演奏用鍵盤として使用される。スプリットモードに設定されていない場合は、手鍵盤全体が通常演奏用鍵盤として使用される。
CPU17は、手鍵盤の各鍵の押鍵又は離鍵状態を検出し、手鍵盤の各鍵のタッチ(鍵タッチ)の強さを検出する。CPU17は、足鍵盤の各鍵の押鍵又は離鍵状態を検出し、足鍵盤の各鍵のタッチ(鍵タッチ)の強さを検出する。CPU17は、手鍵盤、足鍵盤から押鍵又は離鍵を示す鍵データと、手鍵盤、足鍵盤から鍵タッチの強さを示すタッチデータとを生成する。CPU17は、鍵データとタッチデータとに基づいて、押鍵又は離鍵に応じた発音処理、消音処理及びコード検出処理を行う。
CPU17は、シーケンサ録音モードに設定されている場合、通常演奏用鍵盤から出力される鍵データと、通常演奏用鍵盤から出力されるタッチデータと、コード検出用鍵盤から出力されるコードと、その時点におけるステップタイム(拍及び小節の各値から成る発音タイミングを表すデータ)とを対応付けるシーケンスデータを生成する。シーケンサ18は、シーケンサ録音モードに設定されている場合、CPU17により生成されたシーケンスデータ(鍵データ、コード、ステップタイム)を記録する。
CPU17は、シーケンサ再生モードに設定されている場合、シーケンサ18に記録されたシーケンスデータを再生する。
MIDIインタフェース回路16は外部装置に接続される。外部装置としては、他の電子楽器、他のコンピュータが挙げられる。MIDIインタフェース回路16が外部装置に接続されたとき、MIDIインタフェース回路16は、自身が外部装置に接続された旨をCPU17に通知し、CPU17は、MIDI接続モードに設定する。
シーケンサ18に記録されたシーケンスデータ(鍵データ、コード、ステップタイム)をMIDI接続モード中で外部装置に出力する場合、CPU17は、ユーザがシーケンサ再生スイッチ32を操作することにより、シーケンサ18に記録されたシーケンスデータをMIDIインタフェース回路16に出力する。MIDIインタフェース回路16は、CPU17からのシーケンスデータをMIDI規格に従ったMIDI信号に変換して外部装置に出力する。
MIDI接続モード中で外部装置からのMIDI信号をシーケンサ18に記録する場合、MIDIインタフェース回路16は、外部装置からのMIDI信号をシーケンスデータ(鍵データ、コード、ステップタイム)に変換してCPU17に出力する。シーケンサ18は、シーケンサ録音モードに設定されている場合、CPU17により変換されたシーケンスデータを記録する。
CPU17は、通常演奏用鍵盤から出力される鍵データとコード検出用鍵盤から出力されるコードとに対応する音色パラメータをメモリ20から読み出し、通常演奏用鍵盤から出力されるタッチデータと共に音源19に出力する。
自動伴奏モードに設定されている場合、CPU17は、通常演奏用鍵盤から出力される鍵データとCPU20に格納されたコード(後述)とに対応する音色パラメータをメモリ20から読み出し、通常演奏用鍵盤から出力されるタッチデータと共に音源19に出力する。
シーケンサ再生モードに設定され、シーケンサ18に記録されたシーケンスデータを再生する場合、CPU17は、シーケンサ18に記録された鍵データとシーケンサ18に記録されたコードとに対応する音色パラメータをメモリ20から読み出し、シーケンサ18に記録されたタッチデータと共に音源19に出力する。
MIDI接続モードに設定され、MIDIインタフェース回路16からのシーケンスデータ(鍵データ、コード、ステップタイム)を再生する場合、CPU17は、MIDIインタフェース回路16からの鍵データとMIDIインタフェース回路16からのコードとに対応する音色パラメータをメモリ20から読み出し、MIDIインタフェース回路16からのタッチデータと共に音源19に出力する。
音源19は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)から構成されている。音源19は、楽音波形メモリ9を備えている。楽音波形メモリ9には、波形アドレスと波形データとが対応付けられて格納されている。波形データは、例えば複数の楽器音の各々について複数の音域毎に設けられている。音源19は、CPU17からの音色パラメータ中の波形アドレスに従って、その音色パラメータ中の周波数データに応じた波形データを楽音波形メモリ9から読み出し、この波形データにその音色パラメータ中のフィルタ係数で指定されるフィルタリング処理を行う。同時に、音源19は、その音色パラメータ中のエンベロープデータとCPU17からのタッチデータとに基づいて新たなエンベロープデータを算出する。音源19は、フィルタリング処理された波形データに新たなエンベロープデータを付加したデジタル楽音信号を生成してD/A変換器13に出力する。
D/A変換器13は、音源19からのデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換してアンプ14に出力する。アンプ14は、D/A変換器13からのアナログ楽音信号を、音量スイッチ34により調整された音量に応じて増幅してスピーカ15に出力する。スピーカ15は、アンプ14からのアナログ楽音信号を音響信号に変換して出力する。これにより、スピーカ15から楽音が発生される。
図2は、本発明の自動伴奏装置に適用されるメモリ20の構成を示すブロック図である。メモリ20の構成については、上述の自動伴奏モードに関連する構成のみ説明する。メモリ20は、上述のコンピュータプログラムであるユーザ開始指示検出部21、音楽ジャンル選択部22、コード進行選択部23、コード設定部24、自動伴奏部25、コード変更部26、コード登録部27、コード進行変更部28、コード進行登録部29を備えている。メモリ20は、更に、コード進行データベース30、相対コード対応データベース31を備えている。
図3は、本発明の自動伴奏装置に適用されるコード進行データベース30に格納された自動伴奏データを示す。コード進行データベース30には、複数のコード進行2−1〜2−N(Nは正数)が音楽ジャンル毎1−1〜1−M(Mは正数)に格納されている。複数のコード進行2−1〜2−Nの各々は、1拍目〜n拍目(nは正数)に順序付けられたn個のコードを示す。n個のコードの各々は、設定コード(後述)が設定されていない相対コード(後述)を表す。例えば、図4に示されるように、コード進行2−1が示す相対コードは、1拍目、2拍目、3拍目、…の順で、I、II、IIIm(m:マイナー)、…で表される。
図5は、本発明の自動伴奏装置に適用される相対コード対応データベース31に格納されたデータを示す。相対コード対応データベース31には、相対コード3と設定コード4a〜4lとが対応付けられて格納されている。相対コード3は、I、I#(II♭)、II、II#(III♭)、III、IV、IV#(V♭)、V、V#(VI♭)、VI、VI#(VII♭)、VIIで表される。設定コード4aは、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、Bで表される。設定コード4bは、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、Cで表される。設定コード4cは、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)で表される。設定コード4dは、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、Dで表される。設定コード4eは、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)で表される。設定コード4fは、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、Eで表される。設定コード4gは、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、Fで表される。設定コード4hは、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)で表される。設定コード4iは、G#(A♭)、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、Gで表される。設定コード4jは、A、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)で表される。設定コード4kは、A#(B♭)、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、Aで表される。設定コード4lは、B、C、C#(D♭)、D、D#(E♭)、E、F、F#(G♭)、G、G#(A♭)、A、A#(B♭)で表される。
ユーザは、最初のコード(例えばC)を指定するために、コードCに対応する鍵盤12の鍵「C」、「E」、「G」を押下する。コード設定部24は、相対コード対応データベース31を参照して、ユーザにより入力されるコード開始指示に対応する最初のコードCを基準として、コード進行データベース30に音楽ジャンル毎1−1〜1−Mに格納された複数のコード進行2−1〜2−Nが示すn個の相対コードの各々に設定コードを設定する。最初のコードがCであるため、例えばコード進行2−1が示すn個の相対コードの各々には設定コード4aが設定される。
音楽ジャンル選択部22は、ユーザの自動伴奏スイッチの操作により、音楽ジャンルから例えば特定音楽ジャンル1−1を選択する。コード進行選択部23は、ユーザの自動伴奏スイッチの操作により、コード進行データベース30を参照して、特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの特定コード進行として例えばコード進行2−1を選択する。自動伴奏部25は、特定コード進行2−1に従って伴奏する(自動伴奏処理)。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの操作により音楽ジャンル1−1〜1−Mから特定音楽ジャンル1−1を選択し、その特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの特定コード進行2−1を選択するため、ユーザの好みに適した特定コード進行2−1に従って伴奏することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの好みに適した特定コード進行2−1に従って伴奏しているときに、ユーザは、コードに対応する鍵盤12の鍵を片手で押さえることに専念する必要がないため、鍵盤12を用いて、両手を使用した自由な演奏ができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザは、ユーザの好みに適した特定コード進行2−1を基にして作曲を行うことができる。
コード進行データベース30はメモリ20に備えられている。このため、本発明の自動伴奏装置によれば、設定コード4a〜4lが設定されていない複数のコード進行2−1〜2−Nが音楽ジャンル毎1−1〜1−Mにメモリ20に格納されている場合のメモリ容量は、設定コード4a〜4lが設定された複数のコード進行2−1〜2−Nが音楽ジャンル毎1−1〜1−Mにメモリ20に格納されている場合のメモリ容量に比べて少なく済む。
自動伴奏処理は、コード変更処理とコード進行変更処理とを含む。
コード変更処理について図6を用いて説明する。コード変更処理では、自動伴奏部25が特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…)に従って伴奏しているときに、コード変更部26は、特定コード進行2−1が示す複数のコードC、D、Em、…のうちの1つのコードを、ユーザにより入力されるコード変更指示5に対応するユーザ指示コードに変更する。各拍には、検出待機時間帯7と、検出待機時間帯7後の検出時間帯8とが割り当てられている。2拍目のコードDをユーザ指示コードであるコードEmに変更する場合、ユーザは、1拍目のコードCのときにコードEmに対応する鍵盤12の鍵「E」、「G」、「B」を押下する。コード変更部26は、1拍目の検出時間帯8に鍵「E」、「G」、「B」が押下されているときにコード変更指示5(ユーザ指示コードEm)を検出し、2拍目のコードDをユーザ指示コードEmに変更する。自動伴奏部25は、ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行2−1(コードC、Em、Em、…)に従って伴奏する。コード登録部27は、ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行2−1(コードC、Em、Em、…)を特定コード進行2−N(コードI、IIIm、IIIm、…)として特定音楽ジャンル1−1に対応付けてコード進行データベース30に格納する。
自動伴奏部25が特定コード進行2−1(先にコード変更処理が施された特定コード進行2−1、又は、後述のコード進行変更処理が施された特定コード進行2−1)に従って伴奏しているときに、コード変更部26がコード変更処理を施した場合、コード登録部27は、コード進行データベース30に格納された特定コード進行2−Nを更新する。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部25が特定コード進行2−1に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行2−1が示す複数のコードのうちの1つのコードDをユーザの好みに適したユーザ指示コードEmに変更することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行2−N(ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行2−1)をコード進行データベース30に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行2−Nを選択することができる。
コード進行変更処理について図7を用いて説明する。コード進行変更処理では、自動伴奏部25が特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…)に従って伴奏しているときに、コード進行変更部28は、特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…)を、コード進行データベース30に音楽ジャンル毎1−1〜1−Mに格納された複数のコード進行2−1〜2−Nのうちのユーザにより入力されるコード進行変更指示6に対応するユーザ指示コード進行に変更する。特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…)をi拍目(i=1、2、3、…)でユーザ指示コード進行であるコード進行2−2に変更する場合、ユーザは、自動伴奏スイッチの操作により、複数のコード進行2−1〜2−Nのうちのユーザ指示コード進行2−2を指定し、(i−1)拍目でコード進行変更指示6を行う。コード進行変更部28は、(i−1)拍目の検出時間帯8にコード進行変更指示6(ユーザ指示コード進行2−2)を検出し、i拍目以降のコード進行をユーザ指示コード進行2−2(コードG、F、Am、…)に変更する。自動伴奏部25は、ユーザ指示コード進行2−2に変更された特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…、G、F、Am、…)に従って伴奏する。コード進行登録部29は、ユーザ指示コード進行2−2に変更された特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…、G、F、Am、…)を特定コード進行2−N(コードI、II、IIIm、…、V、IV、VIm、…)として特定音楽ジャンル1−1に対応付けてコード進行データベース30に格納する。
自動伴奏部25が特定コード進行2−1(先にコード進行変更処理が施された特定コード進行2−1、又は、上述のコード変更処理が施された特定コード進行2−1)に従って伴奏しているときに、コード進行変更部28がコード進行変更処理を施した場合、コード進行登録部29は、コード進行データベース30に格納された特定コード進行2−Nを更新する。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部25が特定コード進行2−1に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行2−1をユーザの好みに適したユーザ指示コード進行2−2に変更することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行2−N(ユーザ指示コード進行2−2に変更された特定コード進行2−1)をコード進行データベース30に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行2−Nを選択することができる。
図8は、本発明の自動伴奏装置に適用される操作パネル11の一部を示す。操作パネル11には、上述の自動伴奏スイッチとして、ユーザ開始指示ボタン41、上ボタン42、下ボタン43、決定ボタン44、戻るボタン45、終了ボタン46、コード進行変更指示ボタン47が設けられている。
図9は、本発明の自動伴奏装置の動作を示すフローチャートである。
ユーザがユーザ指示ボタン41を押下したときにコードCに対応する鍵盤12の鍵「C」、「E」、「G」を押下した場合、ユーザ開始指示検出部21は、ユーザ開始指示を検出する(自動伴奏モードを開始する)と共に、コード開始指示としてコードC(最初のコード)を検出する(図9のステップS1−YES)。 一方、ユーザがユーザ指示ボタン41を押下したときに鍵盤12を押下しない場合(図9のステップS1−NO)、ユーザ開始指示検出部21は、ユーザ開始指示を検出する(自動伴奏モードを開始する)と共に、予め決められた最初のコードCを決定する(図9のステップS2)。
ユーザ開始指示検出部21がユーザ開始指示とコード開始指示(最初のコードC)とを検出したとき、コード設定部24は、データベース(コード進行データベース30、相対コード対応データベース31)を読み出す(図9のステップS3)。
コード設定部24は、相対コード対応データベース31を参照して、コード開始指示に対応する最初のコードCを基準として、コード進行データベース30に音楽ジャンル毎1−1〜1−Mに格納された複数のコード進行2−1〜2−Nが示すn個の相対コードの各々に設定コードを設定する(図9のステップS4)。複数のコード進行2−1〜2−Nのうちのコード進行2−1が示すn個の相対コードのうちの最初(1拍目)の相対コードがIである。このため、ステップS4では、コード設定部24は、そのn個の相対コードの各々に設定コード4aを設定する。この設定は、ユーザが終了ボタン46を押下するまで(自動伴奏モードが終了するまで)行われる。
コード設定部24が設定コード4aを設定したとき、音楽ジャンル選択部22は、図13に示されるような音楽ジャンル選択画面51を表示装置40に表示する。音楽ジャンル選択画面51には、ユーザが選択すべき音楽ジャンルとして、コード進行データベース30に格納された音楽ジャンル1−1、1−2、1−3、1−4、1−5、…、1−Mを表すロック欄51−1、ジャズ欄51−2、クラシック欄51−3、カントリー欄51−4、ヒップホップ欄51−5、…、R&B欄51−Mが設けられている。
音楽ジャンル選択画面51が表示装置40に表示されているときに、ユーザが上ボタン42、下ボタン43を操作することにより、各欄51−1〜51−Mのうちの1つの欄は、第1色で表示され、他の欄は第2色で表示される。例えばロック欄51−1が第1色で表されているときに、ユーザが決定ボタン44を押下する。この場合、音楽ジャンル選択部22は、コード進行データベース30を参照して、音楽ジャンル1−1〜1−Mのうち、ロック欄51−1が表す特定音楽ジャンル1−1を選択する(図9のステップS5)。このとき、コード進行選択部23は、図14に示されるようなコード進行選択画面52を表示装置40に表示する。コード進行選択画面52には、コード進行データベース30に格納された特定音楽ジャンル1−1“ロック”のコード進行2−1〜2−Nを表すコード進行欄52−1〜52−Nが設けられている。なお、ユーザが戻るボタン45を押下した場合、コード進行選択部23は、コード進行選択画面52の表示を終了し、音楽ジャンル選択部22は、音楽ジャンル選択画面51を表示装置40に表示する。
コード進行選択画面52が表示装置40に表示されているときに、ユーザが上ボタン42、下ボタン43を操作することにより、各欄52−1〜52−Nのうちの1つの欄は、第1色で表示され、他の欄は第2色で表示される。例えばコード進行欄52−1が第1色で表されているときに、ユーザが決定ボタン44を押下する。この場合、コード進行選択部23は、コード進行データベース30を参照して、特定音楽ジャンル1−1“ロック”に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうち、コード進行欄52−1が表す特定コード進行2−1を選択する(図9のステップS6−YES)。
一方、ユーザが特定音楽ジャンル1−1“ロック”に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの1つを選択しないで決定ボタン44を押下した場合(図9のステップS6−NO)、コード進行選択部23は、優先順位が高いコード進行として予めに決められた特定コード進行(コード進行2−1とする)を選択する(図9のステップS7)。
次に、自動伴奏部25は自動伴奏処理を実行する(図9のステップS10)。
図10は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理を示すフローチャートである。
特定コード進行2−1が選択された後にユーザが決定ボタン44を押下したとき、自動伴奏部25は、特定コード進行2−1に従って伴奏を開始する(図10のステップS11)。このとき、自動伴奏部25は、拍数iとしてi=1を設定する。
自動伴奏処理中にコード変更部26がコード変更指示5(ユーザ指示コード)を検出せず且つコード進行変更部28がコード進行変更指示6を検出しない場合(図10のステップS13−NO、S14−NO)、自動伴奏部25は、特定コード進行2−1のi拍目のコードを伴奏する(ステップS15)。自動伴奏部25は、曲の終わりか否かを判断し(図10のステップS16)、曲が続く場合(図10のステップS16−NO)、拍数iに1を加えて(i=i+1)(図10のステップS17)、ステップS13に戻る。自動伴奏部25は、特定コード進行2−1のn拍目(i=n)のコードを伴奏したとき、又は、ユーザが曲の途中で終了ボタン46を押下したときに、曲の終わりを判断し(図10のステップS16−YES)、伴奏を終了する。
自動伴奏処理中にコード変更部26がコード変更指示5(ユーザ指示コード)を検出した場合(図10のステップS13−YES)、CPU17は、上述のコード変更処理を実行し(ステップS20)、ステップS20を実行した後にステップS16を実行する。
自動伴奏処理中にコード進行変更部28がコード進行変更指示6(ユーザ指示コード進行)を検出した場合(図10のステップS13−NO、S14−YES)、CPU17は、上述のコード進行変更処理を実行し(ステップS30)、ステップS30を実行した後にステップS16を実行する。
図11は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理(S10)のコード変更処理(S20)を示すフローチャートである。
自動伴奏処理中に、ユーザが上述のように1拍目(i=1)に鍵「E」、「G」、「B」を押下する。ステップS13−YESにて、1拍目の検出時間帯8に鍵「E」、「G」、「B」が押下されているときに、コード変更部26は、コード変更指示5(ユーザ指示コードEm)を検出する。この場合、コード変更部26は、2拍目のコードDをユーザ指示コードEmに変更する(図11のステップS21)。自動伴奏部25は、ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行2−1(コードC、Em、Em、…)に従って伴奏する(図11のステップS22)。コード登録部27は、ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行2−1(コードC、Em、Em、…)を特定コード進行2−N(コードI、IIIm、IIIm、…)として特定音楽ジャンル1−1に対応付けてコード進行データベース30に格納する(図11のステップS23)。
曲が続いていて(ステップS16−NO、S17)、自動伴奏部25が特定コード進行2−1{先にコード変更処理(ステップS13−YES、S20)が施された特定コード進行2−1、又は、コード進行変更処理(ステップS13−NO、S14−YES、S30)が施された特定コード進行2−1}に従って伴奏しているときに、再度、コード変更処理(ステップS20)を実行した場合、ステップS23にて、コード登録部27は、コード進行データベース30に格納された特定コード進行2−Nを更新する。
図12は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理(S10)のコード進行変更処理(S30)を示すフローチャートである。
自動伴奏処理中に、ユーザが上ボタン42、下ボタン43を操作して例えばコード進行欄52−2が第1色で表されているときに、ユーザが上述のように(i−1)拍目に決定ボタン44を押下する。このとき、コード進行変更部28は、コード進行データベース30を参照して、特定音楽ジャンル1−1“ロック”に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうち、コード進行欄52−2が表すユーザ指示コード進行2−2を選択する。ステップS14−YESにて、(i−1)拍目の検出時間帯8にコード進行変更指示ボタン47が押下されているときに、コード進行変更部28は、コード進行変更指示6を検出する。この場合、コード進行変更部28は、i拍目以降のコード進行をユーザ指示コード進行2−2(コードG、F、Am、…)に変更する(図12のステップS31)。自動伴奏部25は、ユーザ指示コード進行2−2に変更された特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…、G、F、Am、…)に従って伴奏する(図12のステップS32)。コード進行登録部29は、ユーザ指示コード進行2−2に変更された特定コード進行2−1(コードC、D、Em、…、G、F、Am、…)を特定コード進行2−N(コードI、II、IIIm、…、V、IV、VIm、…)として特定音楽ジャンル1−1に対応付けてコード進行データベース30に格納する(図12のステップS33)。
曲が続いていて(ステップS16−NO、S17)、自動伴奏部25が特定コード進行2−1{先にコード進行変更処理(ステップS13−NO、S14−YES、S30)が施された特定コード進行2−1、又は、コード変更処理(ステップS13−YES、S20)が施された特定コード進行2−1}に従って伴奏しているときに、再度、コード進行変更処理(ステップS30)を実行した場合、ステップS32にて、コード進行登録部29は、コード進行データベース30に格納された特定コード進行2−Nを更新する。
以上の説明により、本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの操作により音楽ジャンル1−1〜1−Mから特定音楽ジャンル1−1を選択し、その特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの特定コード進行2−1を選択するため、ユーザの好みに適した特定コード進行2−1に従って伴奏することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザの好みに適した特定コード進行2−1に従って伴奏しているときに、ユーザは、コードに対応する鍵盤12の鍵を片手で押さえることに専念する必要がないため、鍵盤12を用いて、両手を使用した自由な演奏ができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、ユーザは、ユーザの好みに適した特定コード進行2−1を基にして作曲を行うことができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、設定コード4a〜4lが設定されていない複数のコード進行2−1〜2−Nが音楽ジャンル毎1−1〜1−Mにメモリ20(コード進行データベース30)に格納されている場合のメモリ容量は、設定コード4a〜4lが設定された複数のコード進行2−1〜2−Nが音楽ジャンル毎1−1〜1−Mにメモリ20(コード進行データベース30)に格納されている場合のメモリ容量に比べて少なく済む。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部25が特定コード進行2−1に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行2−1が示す複数のコードのうちの1つのコードDをユーザの好みに適したユーザ指示コードEmに変更することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行2−N(ユーザ指示コードEmに変更された特定コード進行2−1)をコード進行データベース30に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行2−Nを選択することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、自動伴奏部25が特定コード進行2−1に従って伴奏しているときに、ユーザの操作により特定コード進行2−1をユーザの好みに適したユーザ指示コード進行2−2に変更することができる。
本発明の自動伴奏装置によれば、特定コード進行2−N(ユーザ指示コード進行2−2に変更された特定コード進行2−1)をコード進行データベース30に格納するため、次回伴奏する際に、ユーザは、特定音楽ジャンル1−1に対応する複数のコード進行2−1〜2−Nのうちの、ユーザの好みに適した特定コード進行2−Nを選択することができる。
図1は、本発明の自動伴奏装置(電子楽器)の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の自動伴奏装置に適用されるメモリの構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の自動伴奏装置に適用されるコード進行データベースに格納された自動伴奏データを示す。 図4は、N個のコード進行のうちの1つのコード進行が示す相対コードを説明するための図である。 図5は、本発明の自動伴奏装置に適用される相対コード対応データベースに格納されたデータを示す。 図6は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理のコード変更処理とコード進行変更処理とを説明するためのタイミングチャートである。 図7は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理のコード変更処理とコード進行変更処理とを説明するためのタイミングチャートである。 図8は、本発明の自動伴奏装置に適用される操作パネルの一部を示す。 図9は、本発明の自動伴奏装置の動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理を示すフローチャートである。 図11は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理のコード変更処理を示すフローチャートである。 図12は、本発明の自動伴奏装置の動作である自動伴奏処理のコード進行変更処理を示すフローチャートである。 図13は、本発明の自動伴奏装置に適用される音楽ジャンル選択画面を示す。 図14は、本発明の自動伴奏装置に適用されるコード進行選択画面を示す。
符号の説明
1−1〜1−M 音楽ジャンル
2−1〜2−N コード進行
3 相対コード
4a〜4l 設定コード
5 コード変更指示
6 コード進行変更指示
7 検出待機時間
8 検出時間
9 楽音波形メモリ
10 コンピュータ
11 操作パネル
12 鍵盤
13 D/A変換器
14 アンプ
15 スピーカ
16 MIDIインタフェース回路
17 CPU
18 シーケンサ
19 音源
20 メモリ
21 ユーザ開始指示検出部
22 音楽ジャンル選択部
23 コード進行選択部
24 コード設定部
25 自動伴奏部
26 コード変更部
27 コード登録部
28 コード進行変更部
29 コード進行登録部
30 コード進行データベース
31 相対コード対応データベース
32 シーケンサ再生スイッチ
33 シーケンサ録音スイッチ
34 音量スイッチ
35 インジケータ
40 表示装置
41 ユーザ開始指示ボタン
42 上ボタン
43 下ボタン
44 決定ボタン
45 戻るボタン
46 終了ボタン
47 コード進行変更指示ボタン
51 音楽ジャンル選択画面
51−1〜51−M 欄
52 コード進行選択画面
52−1〜52−N 欄

Claims (5)

  1. 複数のコード進行を音楽ジャンル毎に格納するコード進行データベースと、前記複数のコード進行の各々は、順序付けられた複数のコードを示し、
    ユーザの操作により前記音楽ジャンルから特定音楽ジャンルを選択する音楽ジャンル選択部と、
    前記コード進行データベースを参照して、前記特定音楽ジャンルに対応する前記複数のコード進行のうちの特定コード進行を選択するコード進行選択部と、
    前記特定コード進行に従って伴奏する自動伴奏部と、
    前記自動伴奏部が前記特定コード進行に従って伴奏しているときに、前記特定コード進行が示す前記複数のコードのうちの1つのコードを、ユーザにより入力されるコード変更指示に対応するユーザ指示コードに変更するコード変更部とを具備し、
    前記自動伴奏部は、前記ユーザ指示コードに変更された前記特定コード進行に従って伴奏する
    自動伴奏装置。
  2. 請求項1に記載の自動伴奏装置において、
    前記ユーザ指示コードに変更された前記特定コード進行を前記特定音楽ジャンルに対応付けて前記コード進行データベースに格納するコード登録部
    を更に具備する自動伴奏装置。
  3. 複数のコード進行を音楽ジャンル毎に格納するコード進行データベースと、前記複数のコード進行の各々は、順序付けられた複数のコードを示し、
    ユーザの操作により前記音楽ジャンルから特定音楽ジャンルを選択する音楽ジャンル選択部と、
    前記コード進行データベースを参照して、前記特定音楽ジャンルに対応する前記複数のコード進行のうちの特定コード進行を選択するコード進行選択部と、
    前記特定コード進行に従って伴奏する自動伴奏部と、
    前記自動伴奏部が前記特定コード進行に従って伴奏しているときに、前記特定コード進行を、前記コード進行データベースに前記音楽ジャンル毎に格納された前記複数のコード進行のうちのユーザにより入力されるコード進行変更指示に対応するユーザ指示コード進行に変更するコード進行変更部とを具備し、
    前記自動伴奏部は、前記ユーザ指示コード進行に変更された前記特定コード進行に従って伴奏する
    自動伴奏装置。
  4. 請求項3に記載の自動伴奏装置において、
    前記ユーザ指示コード進行に変更された前記特定コード進行を前記特定音楽ジャンルに対応付けて前記コード進行データベースに格納するコード進行登録部
    を更に具備する自動伴奏装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動伴奏装置において、
    相対コードと設定コードとを対応付ける相対コード対応データベースと、前記複数のコードの各々は、前記設定コードが設定されていない前記相対コードを表し、
    前記相対コード対応データベースを参照して、ユーザにより入力されるコード開始指示に対応する最初のコードを基準として前記特定コード進行が示す前記複数のコードの各々に前記設定コードを設定するコード設定部を更に具備し、
    前記自動伴奏部は、前記設定コードが設定された前記特定コード進行に従って伴奏する
    自動伴奏装置。
JP2008000811A 2008-01-07 2008-01-07 自動伴奏装置 Pending JP2008097047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000811A JP2008097047A (ja) 2008-01-07 2008-01-07 自動伴奏装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008000811A JP2008097047A (ja) 2008-01-07 2008-01-07 自動伴奏装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003058133A Division JP2004271564A (ja) 2003-03-05 2003-03-05 自動伴奏装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008097047A true JP2008097047A (ja) 2008-04-24

Family

ID=39379876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008000811A Pending JP2008097047A (ja) 2008-01-07 2008-01-07 自動伴奏装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008097047A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6326869Y2 (ja) * 1979-08-07 1988-07-20
JPH06202653A (ja) * 1993-06-11 1994-07-22 Casio Comput Co Ltd 自動伴奏装置
JPH06282267A (ja) * 1991-12-30 1994-10-07 Casio Comput Co Ltd 自動伴奏装置
JPH0764558A (ja) * 1993-08-23 1995-03-10 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器の自動伴奏装置
JPH10254443A (ja) * 1997-01-09 1998-09-25 Yamaha Corp パンチイン装置、パンチイン方法及びプログラムを記録した媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6326869Y2 (ja) * 1979-08-07 1988-07-20
JPH06282267A (ja) * 1991-12-30 1994-10-07 Casio Comput Co Ltd 自動伴奏装置
JPH06202653A (ja) * 1993-06-11 1994-07-22 Casio Comput Co Ltd 自動伴奏装置
JPH0764558A (ja) * 1993-08-23 1995-03-10 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 電子楽器の自動伴奏装置
JPH10254443A (ja) * 1997-01-09 1998-09-25 Yamaha Corp パンチイン装置、パンチイン方法及びプログラムを記録した媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060201311A1 (en) Chord presenting apparatus and storage device storing a chord presenting computer program
JP5041015B2 (ja) 電子楽器および楽音生成プログラム
JP2014194536A (ja) コード検出装置およびコード検出方法を実現するためのプログラム
US20080184872A1 (en) Microtonal tuner for a musical instrument using a digital interface
JP4049014B2 (ja) 楽譜表示装置および楽譜表示コンピュータプログラム
JP2010160396A (ja) 演奏教習装置及びプログラム
JP2008089975A (ja) 電子楽器
JP2007078724A (ja) 電子楽器
JP2780637B2 (ja) 演奏教習装置
JP2008097047A (ja) 自動伴奏装置
JP3873781B2 (ja) 音高自動修正装置および同装置に適用されるプログラム
JP2004271564A (ja) 自動伴奏装置
JP2016161900A (ja) 音楽データ検索装置及び音楽データ検索プログラム
JP2007163710A (ja) 演奏支援装置及びプログラム
JP6554826B2 (ja) 音楽データ検索装置及び音楽データ検索プログラム
JP5056078B2 (ja) 電子鍵盤楽器およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP4367156B2 (ja) 調律装置及びそのプログラム
JP5855837B2 (ja) 電子メトロノーム
JP2006292954A (ja) 電子楽器
JP5560581B2 (ja) 電子楽器
WO2010119541A1 (ja) 音発生装置、音発生方法、音発生プログラム、及び記録媒体
JP2008216871A (ja) 電子鍵盤楽器およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP5104293B2 (ja) 自動演奏装置
JP2021170073A (ja) 弦楽器擬似音発生プログラム、および弦楽器擬似音発生装置
JP2011170030A (ja) 電子音楽装置およびハーモニー音生成方法を実現するためのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080123

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101022

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110228