JP2008096820A - 光学フィルム及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のレンズフィルムやプリズムフィルムでは出すことのできなかった顕著な視認効果、装飾効果などを優れた調光効果とともにもたらすような光学フィルムを提供すること。
【解決手段】2液反応硬化型無黄変透明ポリウレタン樹脂からなり、該光学フィルムの片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含み、前記プリズム状突起列が、該光学フィルムの成形途中の出発材料に当接されたパターン転写用バッキングフィルムの表面に配置された、前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列に由来しているように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学フィルムに関し、さらに詳しく述べると、調光機能、特にレンズ機能を備えた光学フィルムとその製造方法に関する。本発明の光学フィルムは、装飾フィルム、グラフィックフィルム、ランプカバーの装飾フィルムなどとして有利に使用することができる。
周知の通り、テレビ、パーソナルコンピュータ等の電子機器、その他の装置のディスプレイ面において視認効果を高めるため、ディスプレイ面に調光機能を備えた光学フィルムを貼付することが広く行われている。一般的には、光学フィルムの全面にプリズム列を配置した、レンズフィルム、プリズムフィルム、プリズムシートなどと称されるものが商業的に入手可能である。これらの光学フィルムは、通常、熱成形性あるいは紫外線硬化性のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などから製造されているが、通常、常温で硬いため、複雑な形状、例えば三次元曲面には対応することができないという欠点がある。また、これらの光学フィルムは、耐候性に乏しいため、屋外において使用することができず、また、必要に応じて着色することも困難である。
具体的に検討すると、特許文献1は、図1に示すような面光源用プリズムシート及びバックライトを記載している。プリズムシート110は、熱硬化性ポリウレタン樹脂からなり、図示されるように、平滑な表面114と、その反対側に形成された、断面が三角形状のプリズム列112の多数とからなる。バックライトは、このプリズムシート110と、光源132と、散乱導光体130とから構成される。このプリズムシートは、ポリウレタン樹脂からなるために柔軟性が期待されるが、プリズム列が形成された型にウレタン系液状組成物をコートして硬化させる成形方法を使用しているため、1個取りでしか製造を行うことができず、現在求められている大量生産方式(プリズムシートの連続的な製造とロールの形態への巻き取り)の要求を満足させることができない。また、ウレタン系液状組成物ではイソシアネートモノマーを直接使用しなければならないので、取扱いに入念な注意が必要である。
特開平11−149001号公報(特許請求の範囲、図1)
本発明は、上記のような従来の技術の問題点を解決し、従来のレンズフィルムやプリズムフィルムでは出すことのできなかった顕著な視認効果、装飾効果などを優れた調光効果とともにもたらすような光学フィルムを提供することにある。
本発明の目的は、また、出発材料として取扱いに注意を要するものや環境に悪影響を及ぼすものを使用する必要がなく、製造が簡単であり、連続的に実施することができ、歩留まりもよく、さらには最終製品をロールの形態に巻き取ることもできる光学フィルムを提供することにある。
さらに、本発明の目的は、上述のような調光効果、視認効果、装飾効果などに優れた光学フィルムを簡単な手法で、連続的に製造可能な、好ましくはロールからロールへの形で製造プロセスを実行可能な方法を提供することにある。
本発明の上記した目的やその他の目的は、以下の詳細な説明から容易に理解することができるであろう。
本発明は、その1つの面において、光学フィルムであって、
2液反応硬化型無黄変透明ポリウレタン樹脂からなり、該光学フィルムの片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含み、
前記プリズム状突起列が、該光学フィルムの成形途中の出発材料に当接されたパターン転写用バッキングフィルムの表面に配置された、前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列に由来していることを特徴とする、調光機能を備えた光学フィルムにある。
また、本発明は、そのもう1つの面において、片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含む光学フィルムを製造する方法であって、
前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製することと、
前記パターン転写用バッキングフィルムの溝列保持面にポリウレタン樹脂の出発原料を当接させつつ流延し、前記光学フィルムの前駆体を形成することと、
前記光学フィルムの前駆体を加熱してそのまま硬化させること、もしくは前記前駆体を半硬化の状態まで加熱してから、前記前駆体の背面に平坦な支持フィルムを積層し、そのままの状態で放置して前記前駆体を硬化させることと
を含んでなることを特徴とする、調光機能を備えた光学フィルムの製造方法にある。
さらに、本発明は、そのもう1つの面において、片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含む光学フィルムを製造する方法であって、
前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製することと、
平坦な支持フィルムにポリウレタン樹脂の出発原料を当接させつつ流延し、前記光学フィルムの前駆体を形成することと、
前記光学フィルムの前駆体を半硬化の状態まで加熱することと、
前記光学フィルムの前駆体の背面に対して、それが半硬化の状態にあるときに、前記パターン転写用バッキングフィルムを積層することと、
前記バッキングフィルム及び前記支持フィルムの間に前記光学フィルムの前駆体を挟み込んだ積層体をそのままの状態で放置して前記前駆体を硬化させること
を含んでなることを特徴とする、調光機能を備えた光学フィルムの製造方法にある。
本発明の光学フィルムでは、以下の詳細な説明から理解されるように、従来のレンズフィルムやプリズムフィルムに特有な調光効果、特にレンズ作用に加えて、従来品では出すことのできなかった顕著な視認効果、装飾効果などを同時にもたらすことができる。
例えば、本発明の光学フィルムでは、従来品では達成することが難しかった優れた耐候性をもたらすことができ、三次元曲面のような複雑な形状をもった物品に対しても、破れたシワなどの欠陥を発生することなく容易に対応することができ、その際の取扱い性も良好である。さらに、本発明の光学フィルムは、容易に着色することができ、装飾効果などの向上に寄与することができる。例えば光学フィルムを着色する場合、薄く着色できかつ透光性のある光学フィルムを提供できるという点において注目に値する。
また、本発明の光学フィルムでは、その製造時、取扱いに注意を要するものや環境に悪影響を及ぼすものを出発材料として使用する必要がないばかりでなく、製造が簡単であり、連続的に実施することができ、歩留まりもよい。また、本発明の光学フィルムは、連続的に製造して、さらには最終製品をロールの形態に巻き取ることもできるという点において注目に値する。
よって、本発明の光学フィルムは、その優れた諸特性を生かして、いろいろな技術分野において有利に使用することができる。例えば、本発明の光学フィルムは、窓ガラス、ショーウインドーガラス、物品のめっき面、塗装面等に貼付して使用する装飾フィルム、自動車やその他の車両の車体などに貼付して使用するグラフィックフィルム、ヘッドランプ等のランプカバーに貼付して使用する調光シートなどとして有利に使用することができる。
さらに、本発明の光学フィルムの製造方法によれば、上述のような調光効果、視認効果、装飾効果などに優れた本発明の光学フィルムを簡単な手法で、連続的に製造することができる。また、この光学フィルムは、最終製品をロールの形態に巻き取ることできるばかりでなく、それぞれの出発材料をロールの形で使用して、基本的には、ロールからロールへの形で製造プロセスを実施することができる。
本発明による光学フィルム及びその製造方法は、それぞれ、いろいろな形態で有利に実施することができる。以下、本発明をその好ましい実施の形態について説明するが、本発明は下記の形態に限定されるものではないということを理解されたい。
本発明による光学フィルムは、
(1)ポリウレタン樹脂からなる透明な基材、及び
(2)基材の片面に、その基材と一体的に、予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列
を少なくとも含み、必要に応じて、追加の層を有していたり、追加の処理を施されていてもよい。ここで、「プリズム状突起列」とは、プリズム状の断面を有する各種の形状をもった突起の列を意味し、また、これらの突起列の頂点(稜)は、所期の機能が実現される限りにおいてその角度が特に限定されるわけではなく、また、尖った部分から角が取り除かれていてもよい。すなわち、頂点においてアール(r;丸み)が付与されていてもよい。プリズム状突起列は、典型的には、直線状の3角形プリズム、もしくは直線状の3角形プリズムのプリズム頂角か隣合う3角形間の角のいずれかもしくは両者が丸められている擬似3角形プリズム、もしくはそれら3角形プリズムか擬似3角形プリズムから一部分を取り除いたものに相当する形状からなるプリズム、もしくはかまぼこ形プリズム、ピラミッド状の3角形もしくは4角錘形プリズム又はその組み合わせなどを包含する。
図2は、本発明による光学フィルムの好ましい1形態を示した斜視図であり、また、図3は、図2に示した光学フィルムの一部を拡大して示した断面図である。光学フィルム10は、図示される通り、透明な基材1と、その片面に一体的にかつストライプ状に配置された、それぞれ三角形の断面形状を有する突起列11とを有している。図示の例では、ストライプ状の突起列11が間断なく同一のピッチで配置されているが、所望ならば、突起列11どうしを間隔をあけて配置してもよく、そうすることに別の調光効果を得ることができる。また、別の面から見ると、光学フィルム10は、その片面に突起列保持面10aを有し、突起列保持面10aの反対側に平滑面10bを有している。基材1は、必要に応じて着色されていてもよい。突起列11は、基材1と同様に透明であり、その頂点Pが尖っており、そして傾斜した斜面10aを有しているので、光学フィルム10の上方あるいは下方から任意の光(例えば、光源からの光、屋外光など)が入射したとき、突起列11の調光機能によって所望の形に調光して出射させることができる。
上記したように、光学フィルム10の突起列11は、所望とする調光効果によっていろいろなプリズム状断面を有することができる。例えば、突起列11は、図5に示すように、ほぼ正三角形の断面を有することができ、また、その変形例として、図7に示すように、その頂点Pに丸み(r)が付与されていてもよい。また、突起列11は、図6に示すように、ノコギリ刃状の断面、換言すると、直角三角形の断面を有することができる。
光学フィルム10の突起列11において、それぞれの突起列の頂点Pの角度(頂角)は、特に限定されるものではなく、通常、150°以下であり、好ましくは約50〜120°の範囲であり、さらに好ましくは、約70〜100°の範囲である。頂角は、小さすぎる分には問題ないが、大きすぎると、像のズレによる立体感の向上などの効果が薄れてくるので、望ましくない。同様に、頂角のアール(r)も任意に変更可能である。アール(r)は、通常、約1〜30の範囲であり、好ましくは、約3〜15の範囲である。
突起列のサイズは、光学フィルムのサイズやその使途などに応じて広い範囲で変更することができる。突起列の長さは、長尺の光学フィルムを所定の長さで裁断してそのままの幅員で使用する場合、光学フィルムの幅員に対応し、通常、約100〜1,500mmの範囲であり、好ましくは、約200〜1,000mmの範囲である。よって、光学フィルムを長手方向に裁断して使用する場合、突起列の長さは、その裁断比に応じて上記の範囲よりも小さくなる。なお、突起列が3角形もしくは4角錘形のプリズムのような場合には、そのプリズムのピッチ毎に裁断されており、異なった方向への複数の突起列が存在するものと、みなすことができる。
また、それぞれの突起列において、それを断面でみると、三角形の断面をもった突起列の底辺の長さは、通常、約10〜500μmの範囲であり、好ましくは、約24〜250μmの範囲である。また、突起列の高さは、通常、約1〜300μmの範囲であり、好ましくは、約5〜150μmの範囲である。
さらに、突起列は、間断なく連続して配置されていてもよく、さもなければ所定の間隔をあけて規則的に配置されていてもよい。突起列は、必要ならば、ランダムに配置されていてもよい。よって、突起列を配置するに当って、隣接する突起列の頂点間の距離(ピッチ)は、広い範囲で変更することができる。突起列のピッチは、通常、1mm以下であり、好ましくは約10〜500μmの範囲であり、さらに好ましくは、約25〜250μmの範囲である。ピッチが大きすぎると、ピッチの存在が目立ちすぎ、外観の向上に障害となるおそれがある。
本発明による光学フィルムにおいて、その基材表面の微細なプリズム状突起列は、通常の機械加工によって形成されたものではなく、バッキングフィルムに予め形成されている微細構造パターンを、光学フィルムの成形途中で基材の片面に転写することによって形成されたものである。すなわち、プリズム状突起列は、光学フィルムの成形途中の出発材料に当接されたパターン転写用バッキングフィルムの表面に配置された、突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列に由来している。
図4は、この転写技術を説明するためのものであり、成形後の光学フィルム10がバッキングフィルム20とラミネートフィルム(好ましくは、平坦な支持フィルム)30の間にサンドイッチされた状態を示している。すなわち、本発明の場合、パターン転写用バッキングフィルム20を使用することを必須とする。このバッキングフィルム20は、図示されるように、突起列11に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列をその表面に有している。通常ロール状に巻き取られているバッキングフィルム11をそのロールから巻き出した後、その溝列保持面20aに光学フィルムの出発材料(フィルム形成材料)を流延し、当接させつつ硬化させる。フィルム形成材料の硬化工程は、いろいろな経路で実施することができる。例えば、バッキングフィルム11上のフィルム形成材料をオーブンなどで完全に硬化させることができる。
別法によれば、パターン転写用バッキングフィルム20と、バッキングフィルム20の溝列保持面20aに対面して離間配置されたラミネートフィルム(好ましくは、平坦な支持フィルム)30との間で光学フィルム10を形成するためのフィルム形成材料を硬化させ、フィルムの形態に成形することもできる。この方法は、好ましくは、硬化工程を半硬化とそれに続く完全硬化の2段階で実施できる。例えば、上記したようにバッキングフィルム11上にフィルム形成材料を流延した後にオーブンなどで半硬化させた後、ラミネートフィルム30をバッキングフィルム11の反対側に積層し、その積層状態を保持した状態で放置し、完全に硬化させてもよい。この場合、ラミネートフィルム30、光学フィルム10及びバッキングフィルム11の積層体は、そのまま完全硬化工程に供することができるが、本発明の場合、積層体をロールの状態に巻き取った後に放置し完全硬化工程に供することができる点で有利である。なお、上記の説明から理解されるように、ラミネートフィルム30は、光学フィルム10の硬化機構によってはその使用を省略することもできる。
硬化工程を半硬化とそれに続く完全硬化の2段階で実施する方法は、次のように変更することもできる。例えば、ラミネートフィルム(好ましくは、平坦な支持フィルム)上にフィルム形成材料を流延した後にオーブンなどで半硬化させた後、パターン転写用のバッキングフィルムを、そのフィルムの溝列保持面がフィルム形成材料に当接するように積層し、その積層状態を保持した状態で放置し、完全に硬化させる。
本発明の実施において、光学フィルムは、任意のポリウレタン樹脂から形成することができる。ポリウレタン樹脂は、透明であり、黄変を生じることがなく、かつ任意の色調に着色可能であることに加えて、耐候性を有し、破れ、シワ等の不具合を生じることなく常温で三次元曲面に貼付することができる程度の高延伸性を有し、さらには長尺の状態のままロールの形態に巻き取ることができることが好ましい。
上記のような要件を満足し得るポリウレタン樹脂は、好ましくは、無溶剤型、有機溶媒系もしくは水系の反応硬化型ポリウレタンプレ溶液、特に2液反応硬化型ポリウレタンプレ溶液である。かかるプレ溶液は、バッキングフィルムに塗布し、熱風オーブンなどで加熱乾燥することにより硬化させることができる。かかるポリウレタンプレ溶液として、例えばポリオールとポリイソシアネートの組み合わせを有利に使用することができる。ポリオールは、好ましくは、例えばアクリルポリオール、ポリエステルポリオールなどである。また、ポリイソシアネートは、好ましくは、例えばイソホロンジイソシアネート(IPDI)などである。また、低分子量ポリカプロラクトンジオールとポリカーボネートジオールを混合したポリオール及びイソホロンジイソシアネートの組み合わせもポリウレタンプレ溶液として有利の使用することができる。このポリウレタンプレ溶液から得られるポリウレタン樹脂は、常温での柔軟性、80℃の高温における高破断伸び度、屋外耐候性などを同時に満足させることができる。なお、1液乾燥型や紫外線(UV)硬化型のポリウレタンプレ溶液を使用してもポリウレタンフィルムを形成することができるが、屋外耐候性及び柔軟性の要求を高い次元で同時に満足させ得るフィルムは得られない。
本発明の実施において、ポリウレタンプレ溶液は、上記のような主剤に加えて、任意の添加剤を必要に応じて含むことができる。適当な添加剤として、例えば、着色剤、光安定剤、例えば紫外線吸収剤等、硬化触媒、例えばジ−n−ブチル錫ジナフタレート(DBTDL)などを挙げることができる。
光学フィルムは、その使用目的などに応じていろいろな厚さ(突起列を除く基材の部分の厚さ)で使用することができるけれども、通常、約5〜500μmの範囲であり、好ましくは、約100〜250μmの範囲であり、さらに好ましくは、約150〜200μmの範囲である。基材の膜厚が5μmを下回ると、十分な耐候性などを光学フィルムに付与することができず、反対に500μmを上回ると、フィルムの厚さが目立ってしまい、外観性能の低下が引き起こされる。
光学フィルムの形成に用いられるパターン転写用バッキングフィルムとしては、流延法によりプラスチックフィルムを形成する際にキャリヤフィルムとして一般的に使用されているプラスチックフィルムなどを使用することができる。適当なバッキングフィルムとして、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、サーモプラスチックオレフィン(TPO)フィルム、フッ素樹脂フィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム、シリコーンフィルムなどを挙げることができる。バッキングフィルムとしては、PPフィルムを特に有利に使用することができる。バッキングフィルムは、それに予め付与されるべき溝列(突起列に対応)のサイズや突起列転写条件などに応じていろいろな厚さで使用することができるけれども、通常、約30〜1,000μmの範囲であり、好ましくは、約50〜500μmの範囲である。溝列は、ターゲットの光学フィルムに付与されるべき突起列に対応する形状及びサイズを有している。バッキングフィルムは、突起列を付与する機能を有するばかりでなく、光学フィルムの取り扱い性を改善することができ、光学フィルムの使用時には光学フィルムから剥離可能である。また、このバッキングフィルムは、得られる光学フィルムの突起列保持面に優れた表面光沢を付与する働きもある。
バッキングフィルムを使用してポリウレタンプレ溶液のコーティング(光学フィルムの前駆体)の表面に突起列を付与した後、コーティングをオーブンやその他の加熱手段によって加熱し、硬化させることができる。場合によっては、コーティングをオーブンやその他の加熱手段によって加熱して半硬化状態とした後、半硬化のコーティングの表面にラミネートフィルムを積層し、得られた積層体を常温で放置し、コーティングを完全に硬化させてもよい。また、ラミネートフィルムを積層したものは、ロールの状態に巻き取って放置し、完全に硬化させることもできる。
ラミネートフィルムは、バッキングフィルムの場合と同様に、いろいろなプラスティック材料から形成することができる。適当なラミネートフィルムとして、以下に列挙するものに限定されるわけではないけれども、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、サーモプラスチックオレフィン(TPO)フィルム、フッ素樹脂フィルム、アクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム、シリコーンフィルムなどを挙げることができる。PETフィルムを特に有利に使用することができる。また、平坦な支持フィルムを、ウレタンプレ溶液を塗布される側として使用する場合には、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、サーモプラスチックオレフィン(TPO)フィルム、フッ素樹脂フィルム、表面に剥離処理したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどが特に有利に使用できる。ラミネートフィルムは、いろいろな厚さで使用することができるけれども、通常、約4〜1,000μmの範囲であり、好ましくは、約25〜200μmの範囲である。
上記から理解されるように、本発明は、光学フィルムそのものばかりでなく、その特別な形態として、光学フィルムとバッキングフィルムの2層構造積層体あるいはラミネートフィルム、光学フィルム及びバッキングフィルムの3層構造積層体もまた本発明の範囲に含まれる。
さらに、本発明の光学フィルムは、そのプリズム状突起列を有する面とは反対側の平滑な表面に、接着層をさらに有していてもよい。接着層をラミネートして複合化させることにより、得られた光学フィルムは、常温で三次元曲面に貼り付け、耐熱割れを起こさず、屋外で使用可能である。
接着層の形成には、各種の接着剤を使用することができる。適当な接着剤として、例えば、アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤などを挙げることができる。接着層の厚さは、広い範囲で変更することができるというものの、通常、約10〜500μmの範囲であり、好ましくは、約20〜100μmの範囲である。
接着層は、アクリル系接着剤から形成するのが特に有利である。アクリル系接着剤は、透明性と耐候性に優れているので、光学フィルムの光学的効果と耐久性を損なうことがなく、かつ光学フィルムの柔軟性を生かして、三次元曲面などの任意の基材に圧着して貼り付けることができる。例えば被着体が球体であっても、その球体の表面にシワや浮きを生じることなく強固に貼り付けることができる。
さらに、接着層には、その表面を一時的に保護するため、リリースライナーを積層することが好ましい。例えば、平滑なPETフィルムベースのものをリリースライナーとして使用することができるが、その他の常用のリリースライナーであってもよい。
さらにまた、本発明の光学フィルムは、着色されていてもよい。ウレタンプレ溶液の段階で、例えば顔料、染料等の着色剤を適量で配合することにより、着色に由来する美しい外観を備えた光学フィルムを簡単に製造することができる。また、薄く着色することで、光学フィルムの透明性と淡い色とが組み合わさって従来の光学フィルムにはない顕著に優れた外観を提供することができる。適当な着色剤としては、例えば、各種の染料、顔料あるいはその他の着色剤、例えばフタロシアニン系青顔料、アゾ系赤顔料、アルミフレーク、マイカ粉などを挙げることができる。
ウレタンプレ溶液の段階で着色剤を配合する場合、いろいろな手法を使用することができる。例えば、着色剤として顔料を使用する場合には、アクリル樹脂等のバインダに顔料を予め分散安定化させたミルベースを出発物質として使用し、また、染料を使用する場合には、染料を溶剤に溶かした染料溶液を出発物質として使用する。このような出発物質をウレタンプレ溶液に添加して、攪拌下に混合するだけでよい。また、透明性の高い顔料や染料を適量配合してできたウレタンフィルムは、透光性で、着色した透過光がレンズパターンにより配光されて、新規性のあるきれいな外観を提供することができる。
さらに加えて、本発明の光学フィルムは、好ましくは、ロールの形態に巻き取られた状態で提供される。光学フィルムを長尺フィルム巻きとすることで、保存や取扱い性を顕著に改善することができる。また、バックライトフィルムやラミネートフィルムもロールの形態で使用することによって、製造を容易にかつ製造スペースを小さくすることができる。
本発明の光学フィルムは、プリズム状突起列の形状、サイズ、パターンなどに応じて、さらには着色の有無などに応じて、いろいろな用途で使用することができる。一般的には、光学フィルムは、窓ガラス、ショーウインドーガラス、物品のめっき面、塗装面等に貼付して装飾フィルムとして、自動車やその他の車両の車体などに貼付してグラフィックフィルムとして、あるいは自動車のヘッドランプ等のランプカバーに貼付して調光シートなどとして、有利に使用することができる。本発明の光学フィルムは、これらの用途のいずれにおいても優れた耐候性を示すことができ、その効果は、本発明者らの2年間の屋外暴露試験によっても立証されている。すなわち、本発明の光学フィルムは、屋外での長期使用の間に外観の変化を生じることなく、安定に使用することができる。
より具体的には、例えば図5に示したような突起列パターンを有する無色の光学フィルムは、例えば自動車ランプのランプカバーの内面に貼り付けて使用することができる。この場合、光学フィルムは、ランプカバーを射出成形で形成した場合には製造することができない微細プリズムとして機能することができる。また、透過光を広い角度で分散させて良好な配光を達成したい場合には、例えば図7に示したような頂角を丸めた突起列パターンを有する無色の光学フィルムを使用することができる。さらに、例えば図6に示したようなノコギリ屋根状の、さらには、図示しないが、そのプリズムピッチと高さが連続的に変化してゆくような突起列パターンを有する無色の光学フィルムは、例えばメタリック塗装面、黒色塗装面、めっき面などに貼付して使用した場合、下地あるいは基材の外観を生かしつつ、立体的で新規な意匠性のある見え方を提供することができる。
また、本発明の光学フィルムは、例えば建材の表面や、自動車のガラス面、ポリカーボネート製の2輪車ウインドスクリーンのような透明基材に対しては、無色及び有色のいずれもが有効であり、特に部分貼りすることにより、奥行き感、意匠性をもたらすことができる。このような効果は、鏡やめっき面のような反射性基材上においても同様に得ることができる。
本発明は、また、基材と、複数個の微細なプリズム状突起列とを含む本発明の光学フィルムを製造する方法にある。本発明方法は、いろいろな工程によって実施することができるが、好ましくは、次のような一連の製造プロセスA、B及びCによって実施することができる。
製造プロセスA
(1)光学フィルムの突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製する工程。
(2)パターン転写用バッキングフィルムの溝列保持面にポリウレタン樹脂の出発原料(ポリウレタンプレ溶液)を当接させつつ流延し、光学フィルムの前駆体(未硬化状態のコーティング)を形成する工程。
(3a)光学フィルムの前駆体を加熱して硬化させる工程。
製造プロセスB
(1)光学フィルムの突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製する工程。
(2)パターン転写用バッキングフィルムの溝列保持面にポリウレタン樹脂の出発原料(ポリウレタンプレ溶液)を当接させつつ流延し、光学フィルムの前駆体(未硬化状態のコーティング)を形成する工程。
(3b)光学フィルムの前駆体を半硬化の状態まで加熱する工程。
(4)光学フィルムの前駆体の背面に対して、それが半硬化の状態にあるときに、ラミネートフィルムを積層する工程。
(5)バッキングフィルム及びラミネートフィルムの間に光学フィルムの前駆体を挟み込んだ積層体を、そのままの状態で放置して、光学フィルムの前駆体を完全に硬化させる工程。
製造プロセスC
(1)光学フィルムの突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製する工程。
(2)平坦な支持フィルムにポリウレタン樹脂の出発原料(ポリウレタンプレ溶液)を当接させつつ流延し、光学フィルムの前駆体(未硬化状態のコーティング)を形成する工程。
(3)光学フィルムの前駆体を半硬化の状態まで加熱する工程。
(4)光学フィルムの前駆体の背面に対して、それが半硬化の状態にあるときに、パターン転写用バッキングフィルム(溝列保持面)を積層する工程。
(5)バッキングフィルム及び支持フィルムの間に光学フィルムの前駆体を挟み込んだ積層体を、そのままの状態で放置して、光学フィルムの前駆体を完全に硬化させる工程。
上記した製造プロセスA、B及びCは、それぞれ、本発明の範囲内でいろいろに変更することができる。例えば、工程(1)において作製したパターン転写用バッキングフィルムや、工程(3a)又は工程(5)において作製した光学フィルムやそれを含む積層体は、ロールの形態で巻き取って保存する工程を含むことができる。また、したがって、工程(2)において、パターン転写用バッキングフィルムをロールから巻き出して使用することが好ましい。同様に、工程(4)においても、ラミネートフィルムをロールから巻き出して使用することが好ましい。
また、製造プロセスA、B及びCは、光学フィルムの作製工程に引き続いて、その光学フィルムの突起列保有面とは反対側の平滑な表面に接着層を形成する工程をさらに含むことが好ましく、また、その接着層をさらにリリースライナーで覆うことが好ましい。なお、接着層及びリリースライナーは、先に説明した通りである。
パターン転写用バッキングフィルムは、いろいろな手法に従って製造することができるが、本発明の実施に当っては、後段の製造工程との一体性を鑑みて、バッキングフィルムの溝列に対応するものでありかつプリズム状の断面を有する複数個の微細な突起列を表面に有する金属ツールを使用してフィルム成形を行うことにより製造することが好ましい。金属ツールは、好ましくは、その表面に突起列が加工された金属製のシリンダである。
図8は、本発明の実施に使用されるパターン転写用バッキングフィルムの製造プロセスを模式的に示したものである。図示のバッキングフィルム製造装置では、バッキングフィルムとして200μm厚のポリプロポレン(PP)フィルムを使用し、また、そのバッキングフィルムに対して逆プリズム状の断面を有する溝を付与するため、SUS製の突起列付きシリンダ53を使用している。図示していないが、シリンダ53の外周面には、最終目的物である光学フィルムの突起列に対応する、同一の形状及びサイズを有する突起列が同じパターンで付与されている。
バッキングフィルムの作製のため、ホッパー52にPP原料51を用意し、下方に配置した一対のラミネートローラ(シリンダ53+ガイドローラ54)のギャップに溶融押出しする。PP原料51は、ラミネートローラの間を通過する間にフィルム化されるとともに、シリンダ53の突起列パターンをそのフィルムの表面に転写される。フィルムの硬化によって得られた、溝列保持面20aを片面に有するバッキングフィルム20は、ローラ55に巻き取られる。
図9は、本発明による光学フィルムの好ましい1製造プロセスを模式的に示したものである。バッキングフィルム20は、図8を参照して上記した方法によって作製した200μm厚のPPフィルムである。なお、図示の例では、ポリウレタンプレ溶液をオーブンで半硬化させた後に常温放置により完全硬化させる手法を採用しているが、別法によれば、オーブン内で完全硬化するかもしくは完全硬化に近い状態まで硬化させることも可能である。
最初に、上記のようにして作製したパターン転写用バッキングフィルム20を使用して、その溝列保持面20aにポリウレタン樹脂の出発原料(ポリウレタンプレ溶液)のコーティングを積層する。なお、図示の例では、この積層工程のため、ノッチバーコート法を使用した。図示されるように、ポリウレタンプレ溶液(例えば、2液反応硬化型のポリウレタンプレ溶液)61を容器62内に用意する。ポリウレタンプレ溶液は、バッキングフィルム20の高低差がある溝列保持面20aに塗布するので、固形分の含有量が大きいプレ溶液が好適である。また、塗膜化してフィルムとして取り扱うので、通常、乾燥膜厚として50μmを超える厚さで塗布できるものが好ましい。
一方、ローラ55からバッキングフィルム20を巻き出し、ノッチバーコータを経由して一対のローラ64の間に案内する。ラミネートローラ64の間隙は、バッキングフィルム20の厚さと最終的に得られる光学フィルムの厚さの合計量を考慮にいれて、予め最適値に設定されている。ノッチバーコータでは、そのプレ溶液供給ローラ63によって必要量のポリウレタンプレ溶液61が容器62から送り出され、上方を通過中のバッキングフィルム20の溝列保持面20aに塗布される。すなわち、ポリウレタンプレ溶液61は、バッキングフィルム20に当接されつつそのフィルム上に流延される。このようにして塗布されたポリウレタンプレ溶液61は、ラミネートローラ64を通過する間に膜厚が制御され、光学フィルムの前駆体(未硬化状態のコーティング)としてバッキングフィルム20上に保持されたまま、後段の熱風オーブン65に案内される。
次いで、ポリウレタンプレ溶液61のコーティングを熱風オーブン65の内部で加熱し、硬化させる。しかし、図示の例では、コーティングを完全に硬化させることはなく、半硬化の状態で加熱を完了する。このような特別な加熱を行うため、熱風オーブン65にいろいろな工夫を施すことができる。一例を示すと、熱風オーブン65を4つの加熱帯域(70℃/80℃/80℃/80℃)に分割、約5分間の加熱を行うことができる。未硬化のコーティングは、熱風オーブン65内を約5分間をかけて通過させられる間に溶剤が飛散せしめられるが、未反応であり、したがってまだほとんど硬化していない(本発明では、このような未反応で非硬化の状態を「半硬化」という)。
引き続いて、バッキングフィルム20上のコーティングが半硬化の状態にあるときに、ローラ66からラミネートフィルム30を引き出す。ここで使用したラミネートフィルム30は、無処理の2軸延伸PETフィルム(厚さ50μm)である。熱風オーブン65からのバッキングフィルム20とローラ66からのラミネートフィルム30をそれらのフィルムの中間に半硬化のコーティングを挟み込んだ形で一対のラミネートローラ67に案内し、積層する。先に図4を参照して説明したような、硬化途中の光学フィルム10と、それをサンドイッチしたバッキングフィルム20及びラミネートフィルム30とからなる3層構造体40が得られる。図示の場合、3層構造体40は、案内ローラ68で方向転換せしめられた後、巻き取りローラ(図示せず)に巻き取られ、巻き取られたままの状態で放置される。硬化途中の光学フィルム10は、例えば常温を適用した場合、3日間程度の放置によってウレタンの硬化反応が進行し、完全に硬化することができる。なお、光学フィルム10が完全硬化後の3層構造体40は、各フィルム間の離型性にすぐれ、バッキングフィルム20もラミネートフィルム30も光学フィルム10から抵抗なく剥離することができる。また、したがって、光学フィルム10は、切れ目のない連続した突起列パターンをもった長尺フィルムのロールの形でも提供することができる。
引き続いて、本発明をその実施例を参照して説明する。なお、本発明は、これらの実施例によって限定されるものでないことは言うまでもない。
実施例1〜3
パターン転写用バッキングフィルムの作製:
図8を参照して先に説明した手法によってパターン転写用バッキングフィルムをポリプロピレン(PP)から作製した。本例では、異なる突起列をもった一枚の長尺光学フィルムを同時に作製するため、図10に示すようなSUS製の突起列付きシリンダ53を使用した。シリンダ53の突起列パターンは、図示されるように、それぞれ図5〜図7を参照して先に説明した光学フィルムの突起列パターンに対応するものであり、3種類の突起列パターンを有する領域A、B及びCを幅100mmずつ並べて形成したものである。すなわち、領域Aの突起列パターンは、図5の突起列パターンに対応するもので、頂角は85°、ピッチ(底辺)は24μmであり、領域Bの突起列パターンは、図6の突起列パターンに対応するもので、頂角は約70°、ピッチ(底辺)は約80μmであり、そして領域Cの突起列パターンは、図7の突起列パターンに対応するもので、頂角は85°、ピッチ(底辺)は50μm、r=12である。
PP原料(商品名「ノバテックPP MA3 U57264」、日本ポリプロ社製)を図8に示したバッキングフィルム製造装置で溶融押出ししてラミネート成形した。突起列付きシリンダ53の3種類の突起列パターンがPPフィルムに転写され、片面に3種類の溝列パターンが並列に形成された幅約380mm及び厚さ200μmのPPフィルムが得られた。PPフィルムは、ローラに巻き取って保管した。
突起列パターン付き光学フィルムの作製:
図9を参照して先に説明した手法によって突起列パターン付き光学フィルムをポリウレタン(PUR)から作製した。本例では、下記の第1表に記載の異なる組成(重量比)をもったポリウレタンプレ溶液を調製し、使用した。
Figure 2008096820
上記の工程で作製したバッキングフィルム(PPフィルム)の溝列保持面に上記組成のポリウレタンプレ溶液を約120μmのギャップでノッチバーコートした。次いで、未硬化状態のポリウレタンプレ溶液のコーティングをPPフィルム上に保持した状態で熱風オーブンに案内した。本例で使用した熱風オーブン65は、4つの加熱帯域(70℃/80℃/80℃/80℃)から構成されるものであった。ポリウレタンプレ溶液のコーティングを熱風オーブン内で約5分間の滞留時間で加熱した。コーティングは、加熱によって溶剤が飛散せしめられたが、完全に硬化するに至らなかった。
次いで、PPフィルムによって支持された半硬化状態のポリウレタンコーティングに、別に用意しておいた無処理の2軸延伸PETフィルム(厚さ50μm)をラミネートした。PETフィルムのラミネート後、得られた積層体を巻き取りローラに巻き取り、そのまま放置した。PPフィルムとPETフィルムにサンドイッチされた半硬化状態のポリウレタンコーティングは、常温で3日間程度にわたって放置する間、ウレタンの硬化反応が進行し、完全に硬化した。得られたポリウレタンフィルムは、透明で美麗な外観を持ち、PPフィルム及びPETフィルムから抵抗なく剥がすことができた。シリンダ53の3種類の突起列パターンに対応する微細な突起列パターン(微細レンズパターン)を片面に有する約100μm厚のポリウレタンフィルムが長尺巻きとして得られた。また、シリンダ53の3種類の突起列パターンは、ポリウレタンフィルムの片面に正確に転写されていることが確認された。
さらに続けて、2軸延伸PETフィルムのラミネートを省略する形で上述の手法を繰り返した。すなわち、未硬化状態のポリウレタン溶液のコーティングをPPフィルム上に保持した状態で、4つの加熱帯域(70℃/85℃/100℃/120℃)から構成される熱風オーブンに、約12分間の滞留時間で案内した。いずれの場合にも、上記実施例1、2及び3と同様に、3種類の突起列パターンが正確に転写された光学フィルムが得られた。
また、熱風オーブンでの加熱条件は上記実施例1、2及び3のままで、0.1mm厚の平坦なポリプロピレンフィルムに未硬化状態のポリウレタンプレ溶液をコーティングして半硬化状態にした後、突起列パターンをもったバッキングフィルム(PPフィルム)をラミネートし、さらに完全硬化させても、満足し得る光学フィルムが得られた。
試験例1
本例では、球状の被着体に対するポリウレタンフィルムの貼付性能を試験した。
剥離処理済みのPETフィルム(東洋紡社製)を用意し、その片面にアクリル系感圧接着剤(商品名「RD2737」、3M社製)を膜厚35μmで塗布し、乾燥させた。次いで、感圧接着剤層の面に前記実施例1、2及び3において作製したポリウレタンフィルムの平滑面(微細レンズパターン保持面とは反対側の面)を積層した。得られた積層フィルムを幅30mm×長さ90mmに裁断し、供試フィルムとした。
被着体として使用するため、直径150mm及び厚さ1.0mmで透明なアクリル樹脂製半球体を用意した。この半球体の表面に供試フィルムを、その供試フィルムの微細レンズパターン保持面が表面となるように手で貼り付けた。供試フィルムは、被着体が球面であるにもかかわらず、シワを生じることなくその球面に追従し、容易に貼り付けることができた。また、表面の微細レンズパターンによる光屈折の効果により、均一で美麗な外観を得ることができた。
次いで、アクリル樹脂製半球体に代えて、同じ形状及びサイズのめっき調アクリル樹脂製半球体を用意し、上記の貼付試験を繰り返した。アクリル樹脂製半球体の場合と同様に、供試フィルムは、シワを生じることなくその球面に追従し、容易に貼り付けることができた。また、表面の微細レンズパターンによる光屈折の効果及びめっき調表面により、透明なアクリル樹脂製半球体のものとは違った人目をひく美麗な外観を得ることができた。
比較のため、供試フィルムに代えて、市販の輝度上昇フィルム(基材:125μm厚、PET製、プリズム部:高さ30μm及びピッチ50μm、頂角90°、アクリル樹脂製、商品名「BEFII90/50」、3M社製)を使用して上記の貼付試験を繰り返した。このプリズムフィルムは、硬いために球面に追従せず、両方の半球体に貼り付けることができなかった。
実施例4
突起列パターン付き着色光学フィルムの作製:
前記実施例1に記載の手法を繰り返して微細レンズパターン付きポリウレタンフィルムを作製した。しかし、本例では、着色されたポリウレタンフィルムを作製するため、上記第1表(実施例1)に記載のポリウレタンプレ溶液100に対して、青色顔料を1の割合(重量比)で添加した。本例で使用した青色顔料は、フタロシアニン系青色顔料(商品名「TXブルー」、日本油脂社製)をアクリル樹脂バインダを使用して分散させたミルベースである。微細レンズパターンを片面に有する約100μm厚で淡く青色に着色されたポリウレタンフィルムが長尺巻きとして得られた。
次いで、上記第1表(実施例1)に記載のポリウレタンプレ溶液100に対して、赤色染料を2.5の割合(重量比)で添加した。本例で使用した赤色染料は、赤色染料(商品名「Zaponレッド335」、BASF社製)をシクロヘキサンに溶解して得た20%溶液である。微細レンズパターンを片面に有する約100μm厚で濃い赤色に着色されたポリウレタンフィルムが長尺巻きとして得られた。
試験例2
本例では、前記実施例4で作製した微細レンズパターン付き着色ポリウレタンフィルムを供試フィルムとして使用して、前記試験例1に記載の手法に従い、球状の被着体に対するポリウレタンフィルムの貼付性能を試験した。
透明なアクリル樹脂製半球体及びめっき調アクリル樹脂製半球体のそれぞれに供試フィルムを手で貼り付け、貼付性能を試験した。供試フィルムは、試験例1における透明な供試フィルムの場合と同様に、それぞれのアクリル樹脂製半球体の球面にシワを生じることなく追従し、容易に貼り付けることができた。また、表面の微細レンズパターンによる光屈折の効果及び着色の効果により、透明な供試フィルムのものとは一味違った人目をひく美麗な外観を得ることができた。特に、透明性の高い顔料又は染料を少量配合することで、濁りのない透光性のある着色レンズフィルムが得られるため、被着体として使用した半球体の透過光、反射光が着色と屈折されて、新規性が高く美麗な外観が得られたという点が注目に値する。
試験例3
本例では、前記実施例1、2及び3で作製した微細レンズパターン付きポリウレタンフィルムを供試フィルムとして使用して、耐候性を試験した。
剥離処理済みのPETフィルム(東洋紡社製)を用意し、その片面にアクリル系感圧接着剤(商品名「RD2737」、3M社製)を膜厚35μmで塗布し、乾燥させた。次いで、感圧接着剤層の面に前記実施例1、2及び3において作製したポリウレタンフィルムの平滑面(微細レンズパターン保持面とは反対側の面)を積層した。得られた積層フィルムを幅30mm×長さ90mmに裁断し、供試フィルムとした。
別に用意しておいた自動車外板塗装試験パネルに供試フィルムを、その供試フィルムの微細レンズパターン保持面が表面となるように手で貼り付けた。供試フィルムの貼付後、屋外試験場で、試験パネルを水平から30°の角度で南面に向けて設置し、2年間にわたって放置した。その後、供試フィルムの外観や特性を目視により評価したところ、長期間にわたって風雨や太陽光にさらされたにもかかわらず、変色、変形、光沢落ち等の不具合は発生しておらず、初期と変わらず透光性で光屈折効果をもつ微細レンズフィルムのままであり、屋外での長期使用に耐え得るものであることが確認できた。
比較に供するため、下記の2種類の輝度上昇フィルムを使用して上記の耐候性試験を繰り返した。
(1)市販のBEFフィルム1(透明なポリカーボネート基材の表面に均一なウェーブパターンを成形した光学フィルム、基材:180μm厚、ウェーブパターン:高さ70μm及びピッチ100μm、頂角約90°、商品名「ウェーブW818」、3M社製)、及び
(2)市販のBEFフィルム2(基材:125μm厚、PET製、プリズム部:高さ30μm及びピッチ50μm、頂角90°、紫外線硬化アクリル樹脂製、商品名「Accentrim(登録商標)」、3M社製)
試験の結果、ポリカーボネート製のウェーブフィルムは、黄色く変色し、表面も劣化し、透光性がなくなっていることが確認された。また、これらのBEFフィルムは、やや変色しているばかりでなく、プリズム部の多くが基材から脱落していることが確認された。
試験例4
本例では、球状の被着体に対するポリウレタンフィルムの貼付性能を試験するため、前記試験例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例では、アクリル樹脂製半球体にそれぞれの供試フィルムを貼り付けた後、屋外に1年間にわたって放置し、暴露試験を実施した。いずれの供試フィルムも、剥れ、変色、プリズムの変形、欠損を生じることがなく、光屈折効果、透明性をもちつづけ、美麗な外観を維持した。
従来の面光源用プリズムシート付きバックライトの断面図である。 本発明による光学フィルムの好ましい1形態を示した斜視図である。 図2に示した光学フィルムの一部を拡大して示した断面図である。 図2及び図3に示した光学フィルムを含むフィルム構造体を示した断面図である。 本発明による光学フィルムのもう1つの好ましい形態を示した断面図である。 本発明による光学フィルムのもう1つの好ましい形態を示した断面図である。 本発明による光学フィルムのもう1つの好ましい形態を示した断面図である。 本発明の実施に使用されるパターン転写用バッキングフィルムの製造プロセスを模式的に示した断面図である。 本発明による光学フィルムの好ましい1製造プロセスを模式的に示した断面図である。 実施例1においてパターン転写用バッキングフィルムの作製に使用した突起列付きシリンダの斜視図である。
符号の説明
1 基材
10 光学フィルム
10a 突起列保持面
10b 平滑面
11 突起列
20 パターン転写用バッキングフィルム
20a 溝列保持面
30 ラミネートフィルム
40 3層構造体

Claims (10)

  1. 光学フィルムであって、
    2液反応硬化型無黄変透明ポリウレタン樹脂からなり、該光学フィルム片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含み、
    前記プリズム状突起列が、該光学フィルムの成形途中の出発材料に当接されたパターン転写用バッキングフィルムの表面に配置された、前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列に由来していることを特徴とする、調光機能を備えた光学フィルム。
  2. 前記光学フィルムは、前記パターン転写用バッキングフィルムと、該バッキングフィルムの前記溝列保持面に対面して離間配置された平坦な支持フィルムとの間で前記ポリウレタン樹脂の出発材料を硬化させ、フィルムの形態に成形したものであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記プリズム状突起列が、直線状の3角形プリズム、もしくは直線状の3角形プリズムのプリズム頂角か隣合う3角形間の角のいずれかもしくは両者が丸められている擬似3角形プリズム、もしくはそれら3角形プリズムか擬似3角形プリズムから一部分を取り除いたものに相当する形状からなるプリズム、もしくはかまぼこ形プリズム、ピラミッド状の3角形もしくは4角錘形プリズム又はその組み合わせからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルム。
  4. 前記ポリウレタン樹脂の出発材料が、ポリエステルポリオールとイソホロンジイソシアネートのポリマーとの組み合わせ又はアクリルポリオールとヘキサメチレンジイソシアネートのポリマーとの組み合わせであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  5. 前記ポリエステルポリオールが、カプロラクトンジオール、ポリカーボネートジオール又はその混合物からなり、かつ平均分子量が1000以下であるポリエステルポリオールを全ポリオールに対して0.4当量以上含有するポリオールであり、前記イソホロンジイソシアネートのポリマーが、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体もしくはアダクト体又はこれらの両者を全ポリイソシアネートに対して0.5当量以上含有するポリイソシアネートであり、イソシアネートとポリオールの当量比が0.7〜2.0で反応硬化することによって得られるポリウレタン樹脂組成物化したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  6. 前記パターン転写フィルムは、ポロプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂又はサーモプラスチックオレフィン樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  7. 前記プリズム状突起列を有する面とは反対側の平滑な表面に、接着層をさらに有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  8. 片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含む光学フィルムを製造する方法であって、
    前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製することと、
    前記パターン転写用バッキングフィルムの溝列保持面にポリウレタン樹脂の出発原料を当接させつつ流延し、前記光学フィルムの前駆体を形成することと、
    前記光学フィルムの前駆体を加熱してそのまま硬化させること、もしくは前記前駆体を半硬化の状態まで加熱してから、前記前駆体の背面に平坦な支持フィルムを積層し、そのままの状態で放置して前記前駆体を硬化させることと
    を含んでなることを特徴とする、調光機能を備えた光学フィルムの製造方法。
  9. 片面に予め定められたパターンで配置された複数個の微細なプリズム状突起列を含む光学フィルムを製造する方法であって、
    前記突起列に対応するものでありかつ逆プリズム状の断面を有する複数個の微細な溝列を片面に有するパターン転写用バッキングフィルムを作製することと、
    平坦な支持フィルムにポリウレタン樹脂の出発原料を当接させつつ流延し、前記光学フィルムの前駆体を形成することと、
    前記光学フィルムの前駆体を半硬化の状態まで加熱することと、
    前記光学フィルムの前駆体の背面に対して、それが半硬化の状態にあるときに、前記パターン転写用バッキングフィルムを積層することと、
    前記バッキングフィルム及び前記支持フィルムの間に前記光学フィルムの前駆体を挟み込んだ積層体をそのままの状態で放置して前記前駆体を硬化させること
    を含んでなることを特徴とする、調光機能を備えた光学フィルムの製造方法。
  10. 前記光学フィルムをロールに巻き取る工程をさらに含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の光学フィルムの製造方法。
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