JP2008096544A - ヒータ制御装置 - Google Patents

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健一 林
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宗祐 夏目
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博之 吉川
Yuji Kobayashi
雄治 小林
Teruhiko Fujikura
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Abstract

【課題】スルーアップ制御及び/又はスルーダウン制御を行うヒータ制御装置であって、電源周波数が変動しても誤動作を起こさずに正確にヒータランプにヒータ電流を供給できるヒータ制御装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置の定着部35に含まれるヒータランプ41への通電初期及び/又は通電完了時において、交流電圧により交流電流を発生させてヒータランプ41に供給する期間を所定の周期毎に漸増及び/又は漸減させるヒータ制御装置40。記憶部62は、各所定の周期においてヒータランプ41に交流電流を供給する期間に関する待機時間を記憶する。CPU61は、待機時間に基づいて、通電初期においてヒータランプ41への交流電流の供給を制御する制御部であって、該交流電圧の周期が変動した場合に、ヒータランプ41に交流電流の供給を開始するタイミングを補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒータ制御装置、より特定的には、複写機やプリンタ等の画像形成装置の定着部に含まれるヒータのヒータ制御装置に関する。
従来、画像形成装置において、定着機構のヒータランプ点灯時に発生する突入電流による同一電源系統の他負荷への影響(蛍光灯のちらつき等)の問題及び該突入電流によるヒータランプ駆動用のトランジスタやトライアックなどのスイッチング素子の破壊の問題が存在していた。このような問題を解決する方法としては、通電初期において通電電流を徐々に増加させるスルーアップ制御及び通電完了時において通電電流を徐々に減少させるスルーダウン制御が行われてきた。
ここで、スルーアップ制御及びスルーダウン制御について図13を参照しながら説明する。図13は、定着機構のヒータランプを駆動させる際の交流電圧、ゼロクロス信号、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の関係を示した波形図である。
図13に示すように、スルーアップ制御は、ヒータランプへの通電初期において、ヒータランプに交流電流を供給する期間を漸増するものである。具体的には、ゼロクロス信号の立下りから所定の待機時間(T1〜T40)後に、ヒータランプに対してヒータ電流を供給する。この待機時間T1〜T40は、徐々に小さくなっている。
また、図13に示すように、スルーダウン制御は、ヒータランプへの通電完了時において、ヒータランプに交流電流を供給する期間を漸減するものである。具体的には、ゼロクロス信号の立下りから所定の待機時間(T40〜T1)後に、ヒータランプに対してヒータ電流を供給する。この待機時間T40〜T1は、徐々に大きくなる。
スルーアップ制御及びスルーダウン制御に関するものとして、特許文献1〜4に記載のものが存在する。具体的には、特許文献1には、ランプに対する通電初期において交流電源電圧の位相制御によりランプに電圧印加する導通角を漸増することでソフトスタートを行う制御手段を備えたランプ点灯制御装置であって、交流電源電圧の半波を1サイクルとなし、偶数サイクルを1単位として、その単位毎に導通角を漸増させ、かつ、同一単位内での偶数サイクル分については導通角を等しく設定してあることを特徴とする像形成装置におけるランプ点灯制御装置が開示されている。特許文献2には、電源にノイズが乗った際の誤ゼロクロス信号をキャンセルする電力制御手段が開示されている。特許文献3には、電源電圧を監視し、位相制御時間を変更する定着ヒータ電流制御装置が開示されている。特許文献4には、ゼロクロス検出手段として、ゼロクロス点から一定時間毎の電圧移動平均値を検出し、ゼロクロス、周波数を割り出し、そのゼロクロス信号を元にヒータ点灯信号のON/OFF制御を行う熱定着装置電力供給手段が開示されている。
ところで、交流電圧の周波数が何らかの原因により変動することがある。このような交流電圧の周波数の変動が発生すると、前記特許文献1〜4に記載のものにおいて、スルーアップ制御又はスルーダウン制御が正確に行われないという問題がある。以下に、図14を参照しながら説明する。図14は、交流電圧の周波数の変動が発生した際の交流電圧、ゼロクロス信号及びヒータ点灯信号の波形図である。
ヒータ点灯信号は、ゼロクロス信号の立下りから待機時間T1後に、ハイレベルに切替る。これにより、ヒータランプにヒータ電流が供給される。ところが、図14に示すように、周波数が変動して交流電圧の周期が短くなってしまうと、ゼロクロス信号の立下りから待機時間T1が経過する前に、次のゼロクロス信号の立下りが発生してしまう。この場合、タイマーは、待機時間T1の計測を中止し、該次のゼロクロス信号の立下りから待機時間T1の計測を最初から再開してしまう。そして、交流電圧の周期が短い状態が続いてしまうと、いつまでたってもヒータ点灯信号がハイレベルに切替らず、ヒータランプにヒータ電流が供給されないという問題が発生する。
特開平10−133504号公報 特開2004−334663号公報 特開平9−101718号公報 特開2005−266097号公報
そこで、本発明の目的は、スルーアップ制御及び/又はスルーダウン制御を行うヒータ制御装置であって、交流電圧の周波数が変動しても誤動作を起こさずに正確にヒータにヒータ電流を供給できるヒータ制御装置を提供することである。
本発明は、画像形成装置の定着装置に含まれるヒータへの通電初期及び/又は通電完了時において、交流電圧により交流電流を発生させて該ヒータに供給する期間を所定の周期毎に漸増及び/又は漸減させるヒータ制御装置において、各所定の周期において前記ヒータに前記交流電流を供給する期間に関する時間情報を記憶する記憶部と、前記時間情報に基づいて、前記通電初期及び/又は通電完了時において前記ヒータへの前記交流電流の供給を制御する制御部であって、該交流電圧の周期が変動した場合に、該ヒータに該交流電流の供給を開始するタイミングを補正する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、交流電圧の周期が変動した場合に、ヒータに交流電流の供給を開始するタイミングを補正するようにしているので、交流電圧の周波数が変動しても誤作動を起こすことなく、スルーアップ制御時及び/又はスルーダウン制御時においてヒータに対して交流電流を供給することが可能となる。
本発明において、前記交流電圧のゼロクロス点を検出し、該ゼロクロス点の出現に連動して出現するパルス波を含むゼロクロス信号を生成するゼロクロス検出部、を更に備え、前記記憶部は、各パルス波の出現から前記ヒータに前記交流電流を供給するまでの待機時間を前記時間情報として記憶しており、前記待機時間は、時間経過に伴い減少していてもよい。更に、本発明において、前記制御部は、計測中の前記待機時間が経過する前に前記ゼロクロス検出部から次のパルス波が入力してきた場合には、該待機時間の計測を中止し、次の待機時間の計測を開始すること、が好ましい。
このように、計測中の待機時間が経過する前に次のパルス波が入力されてきた場合に、制御部が待機時間の計測を中止し、次の待機時間の計測を開始している。そのため、交流電圧の周波数が小さくなって、ゼロクロス信号の立下りから待機時間が経過する前に、次のゼロクロス信号が出現してしまうことにより、タイマーが待機時間の計測を中止し、該次のゼロクロス信号の出現から待機時間の計測を最初から再開してしまうことが防止される。
本発明において、前記制御部は、前記次の待機時間の計測を、前記ゼロクロス信号の次のパルス波の立下り又は立上りが入力されてきたタイミングから開始するようにしてもよい。すなわち、待機時間の計測の開始タイミングは、パルス波の任意の場所から開始してよい。
本発明において、前記制御部は、前記ゼロクロス信号に基づいて前記交流電圧の周期を検出し、該周期に基づいて前記待機時間を補正すること、が好ましい。
本発明によれば、ヒータ制御装置では、交流電圧の周期を測定し、該周期に基づいて待機時間を補正しているので、交流電圧の周期の変動に応じて、待機時間を変動させることができるようになる。その結果、交流電圧の周期に最適な待機時間によりスルーアップ制御及び/又はスルーダウン制御を行うことが可能となる。
本発明において、前記制御部は、前記交流電圧が有すべき周期に対する検出した該交流電圧の周期の比を前記待機時間にかけることにより、該待機時間の補正を行うようにしてもよい。また、本発明において、前記制御部は、前記交流電圧の電圧レベルがゼロから所定の電圧レベルに到達するのにかかる到達時間を計測し、該到達時間に基づいて前記待機時間の補正を行うようにしてもよい。
本発明によれば、補正後の待機時間と補正前の待機時間との比と、計測された交流電圧の周期と交流電圧が本来有すべき周期との比とが等しくなる。このように、2つの比を等しくすることにより、計測された交流電圧の周波数に最適な待機時間を得ることができる。
本発明において、前記制御部は、前記交流電圧の電圧レベルがゼロから所定の電圧レベルに到達するのに本来必要な時間に対する前記到達時間の比を前記待機時間にかけることにより、該待機時間の補正を行ってもよい。また、本発明において、前記所定の電圧レベルは、前記交流電圧の電圧レベルのピーク値であってもよい。
以下、本発明の実施形態に係るヒータ制御装置について、図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の概略構成)
図1は、ヒータ制御装置が搭載される画像形成装置10の構成図である。画像形成装置10は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式で4色の画像を合成するように構成したものである。
その概略を説明すると、感光体ドラム21、レーザ走査光学装置22、現像装置23などを含むマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を形成するプリントヘッド20が転写ベルト11の直下に並置されている。各プリントヘッド20において感光体ドラム21上にトナー画像を形成するプロセスは周知であり、その説明は省略する。
転写ベルト11は支持ローラ12,13によって矢印A方向に回転駆動され、支持ローラ13と転写ベルト11を介して対向する部分(2次転写部14)には転写ローラ15が配置されている。
画像形成装置10の下段には、積載されている記録材を1枚ずつ給紙する自動給紙部30、及び、記録材を1枚ずつ給紙する手差し給紙部31が設置されている。また、2次転写部14の直上には定着ローラ36と加圧ローラ37とからなる定着部35が設置されている。定着ローラ36の内部には、定着ローラ36を加熱するためのヒータランプ41が設けられている。
各感光体ドラム21上に形成されたトナー画像は矢印A方向に回転駆動される転写ベルト11上に順次1次転写され、4色の画像が合成される。一方、記録材は1枚ずつ給紙部30又は手差し給紙部31から上方に給紙され、2次転写部14で転写ベルト11と転写ローラ15とに挟着されて合成画像が2次転写される。その後、記録材は定着部35に搬送されてトナーの加熱定着が施され、排出ローラ38からトレイ39上に排出される。
(第1の実施形態)
(ヒータ制御装置の構成)
図2は、第1の実施形態に係るヒータ制御装置40の主要部とその周辺部の構成を示すブロック図である。図3は、ヒータランプ41への通電初期における交流電圧、ゼロクロス信号、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。図3(a)〜(c)は、交流電圧の周期が正常であるときの信号波形を示し、図3(d)〜(g)は、交流電圧の周期が短くなったとき(異常時)の信号波形を示す。図4は、本実施形態におけるスルーアップテーブルである。
ヒータ制御装置40は、ヒータランプ41への通電初期において、ヒータランプ41に交流電流(以下、該交流電流をヒータ電流と称す)を供給する期間を、交流電圧の半周期毎に漸増させるスルーアップ制御を行うと共に、ヒータランプ41への通電完了時において、ヒータ電流を供給する期間を、交流電圧の半周期毎に漸減させるスルーダウン制御を行う。かかる動作を実現するために、ヒータ制御装置40は、温度検出部42、電源部50及び制御部60を備える。
電源部50は、交流電源70から50Hz又は60Hzの交流電圧の供給を受けて、定着部35にヒータ電流の供給を行う役割を果たし、ゼロクロス検出回路51及びヒータ点灯回路52を含む。制御部60は、電源部50の定着部35へのヒータ電流の供給を制御し、CPU61及び記憶部62を含む。温度検出部42は、定着部35の一部を構成し、ヒータランプ41の温度を検出し、温度情報をCPU61に対して出力する。
ゼロクロス検出回路51は、図3に示すように、交流電源70から供給される交流電圧のゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点近傍においてローレベルとなるパルス波を含むゼロクロス信号を生成する。このゼロクロス信号の生成時には、ゼロクロス検出回路51は、交流電圧が正の場合には正の閾値電圧以下になったときにローレベルの電圧を出力し、交流電圧が負の場合には負の閾値電圧以上になったときにローレベルの電圧を出力する。これにより、ゼロクロス信号のローレベル期間の中央がゼロクロス点となる。
記憶部62は、交流電圧の各半周期においてヒータ電流を供給する期間に関する時間情報を記憶する。具体的には、記憶部62は、図4に示すような、スルーアップテーブルを記憶する。図4に示すスルーアップテーブルは、交流電圧の半周期毎に、パルス波の立下りからヒータランプ41にヒータ電流を供給開始するまでの待機時間Tn(n=1〜40)を示すテーブルである。スルーアップ制御時に、徐々にヒータ電流を供給する期間を長くする必要があるので、待機時間Tnは、時間の経過に伴い減少している。
CPU61は、スルーアップ制御時及び/又はスルーダウン制御時に、ゼロクロス信号とスルーアップテーブルに基づいて、ヒータランプ41にヒータ電流を供給する期間を制御する役割を果たす。更に、CPU61は、交流電圧の周期が変動した場合であっても、ヒータ電流を正確に供給できるように、ヒータ電流を供給する期間を補正する役割を果たす。このような制御を実現するために、CPU61は、図3(c),(f)に示すヒータ点灯信号を生成する。ヒータ点灯信号は、ローレベルからハイレベルに立上るタイミングにおいて、ヒータ電流の供給を開始することを示す信号である。
ヒータ点灯回路52は、CPU61の制御に基づいてヒータランプ41にヒータ電流を供給する。具体的には、ヒータ点灯回路52は、図3(g)に示すように、ヒータ点灯信号の立上りのタイミングから、電流値がゼロになるまでの間だけヒータランプ41に対してヒータ電流を供給する。
(ヒータ制御装置の動作)
以下に、ヒータ制御装置40の動作について図5を参照しながら説明する。図5は、ヒータ制御装置40のCPU61がスルーアップ制御時に行う動作を示したフローチャートである。該フローチャートでは、CPU61は、待機時間Tnの計測中にゼロクロス信号のパルスが検出された場合に、交流電圧の周波数が短くなったと判断し、待機時間Tnの計測を中止し、次の待機時間Tn+1の計測を開始する処理を行う。以下に、詳しく説明する。
本処理は、CPU61がランプ点灯要求を発生することにより開始される(ステップS1)。このランプ点灯要求の発生要因としては、例えば、温度検出部42が出力する温度情報の温度が所定の温度よりも低くなったことが挙げられる。応じて、CPU61は、交流電源70から供給される交流電圧の周波数に適合したスルーアップテーブルの選択を行う(ステップS2)。具体的には、図4に示すスルーアップテーブルには、50Hzの交流電圧に対応した待機時間Tn(n=1〜m、本実施形態ではm=40)と、60Hzの交流電圧に対応した待機時間Tn(n=1〜m、本実施形態ではm=40)とが含まれている。CPU61は、交流電圧の周波数に適合した50Hz又は60Hzのいずれかのスルーアップテーブルを選択する。
次に、CPU61は、初期化処理を行う。具体的には、CPU61は、nを1にセットする(ステップS3)。そして、CPU61は、図3に示すゼロクロス信号の最初の立下り(ダウンエッジ)d1を検出したか否かを判定する(ステップS4)。CPU61が立下りd1を検出した場合には、本処理はステップS5に進む。CPU61が立下りd1を検出しない場合には、本処理はステップS4に戻り、CPU61が立下りd1を検出するまでステップS4の処理が繰り返される。
次に、CPU61は、スルーアップテーブルより待機時間Tnを読み出し(ステップS5)、読み出した待機時間Tnの計測を開始する(ステップS6)。待機時間Tnの計測の開始点は、図3に示すように、ゼロクロス信号の立下りdn(n=1〜m、本実施形態ではm=40)である。
CPU61は、待機時間Tnの計測が終了(カウントアップ)したか否かを判定する(ステップS7)。計測が終了していない場合には、本処理はステップS8に進む。計測が終了した場合には、本処理はステップS11に進む。
ステップS7において計測が終了していない場合、CPU61は、待機時間Tnの計測を終了する前に、図3(e)に示すように、ゼロクロス信号の次の立下りdn+1(ダウンエッジ)を検出したか否かを判定する(ステップS8)。立下りdn+1を検出した場合には、CPU61が交流電圧の周期が変動したと判断し、本処理はステップS9に進む。立下りdn+1を検出しなかった場合には、本処理はステップS7に戻る。この場合、待機時間Tnの計測が終了するか立下りdn+1が検出されるまでステップS7及びS8が繰り返される。
立下りdn+1を検出した場合、CPU61は、待機時間Tnの計測を中止(タイマーカウントクリア)する(ステップS9)。次に、CPU61は、nをひとつインクリメントする(ステップS10)。ステップS5〜10により、交流電圧の周期が短くなっても、待機時間Tnが繰り返し計測されずに、次の待機時間Tn+1が計測されるようになる。具体的には、図3(f)のヒータ点灯信号(異常時)に示すように、待機時間T1の計測が中止されて、待機時間T2の計測が開始される。
ステップS7において計測が終了した場合、CPU61は、図3(c),(f)に示すように、ヒータ点灯信号をハイレベルに立上げて(ヒータ点灯信号ON)、ヒータ点灯回路52に出力する(ステップS11)。応じて、ヒータ点灯回路52は、交流電圧に基づいてヒータ電流をヒータランプ41に出力する。
次に、CPU61は、ゼロクロス信号の次の立下りdn+1を検出したか否かを判定する(ステップS12)。CPU61が立下りdn+1を検出した場合には、本処理はステップS13に進む。CPU61が立下りdn+1を検出しなかった場合には、本処理はステップS12に戻り、CPU61は立下りdn+1を検出するまでステップS12を繰り返す。
立下りdn+1を検出したCPU61は、ヒータ点灯信号をローレベルに立下げる(ヒータ点灯信号OFF)(ステップS13)。この後、CPU61は、スルーアップテーブルの全ての待機時間Tnのロードが完了したか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、CPU61は、n=m(本実施形態では、mは40)となったか否かを判定する。n=mのときには、CPU61はスルーアップ制御を完了したと判断し、本処理はステップS15に進む。n=mではないときには、CPU61はスルーアップ制御が完了していないと判断し、本処理はステップS10に進む。この場合、スルーアップテーブルの全ての待機時間Tnをロードし終えるまで、ステップS5〜ステップS14が繰り返される。
n=mの場合には、スルーアップ制御が完了したので、CPU61は、図13の全点灯期間のように、ローレベルのヒータ点灯信号をヒータ点灯回路52に出力する(ステップS15)。これにより、ヒータ点灯回路52は、正弦波のヒータ電流をヒータランプ41に出力するようになる。
以上のようなヒータ制御装置40によれば、交流電圧の周期が短くなったことによりゼロクロス信号の立下りdn+1が待機時間Tnの計測終了より前に出現した場合であっても、待機時間Tnが読み込まれるのではなく待機時間Tn+1が読み込まれる。待機時間Tn+1は待機時間Tnよりも短いので、CPU61は、ゼロクロス信号の次の立下りdn+1が出現する前に、待機時間Tnの計測を終了する。そのため、交流電圧の周期が短くなって、CPU61が何度も待機時間Tnの計測を繰り返してしまうことによって、ヒータ電流が流れないという問題が解消される。
(第2の実施形態)
(ヒータ制御装置の構成)
本実施形態に係るヒータ制御装置40の構成は、第1の実施形態に係るヒータ制御装置40と同様に図2に示される。図6は、本実施形態に係るヒータ制御装置40のヒータへの通電初期における交流電圧、ゼロクロス信号、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。図6(a)〜(c)は、交流電圧の周期が正常であるときの信号波形を示し、図6(d)〜(g)は、交流電圧の周期が短くなったとき(異常時)の信号波形を示す。図7は、本実施形態に係るヒータ制御装置40のスルーアップテーブルである。
本実施形態に係るヒータ制御装置40は、図6(c),(f)に示すように、待機時間Tnの計測をゼロクロス信号の立上りから開始している点において、第1の実施形態に係るヒータ制御装置40と異なる。更に、本実施形態に係るヒータ制御装置40は、図6(c),(f)に示すように、この待機時間Tnを交流電圧の周期に応じて変化させる点においても第1の実施形態に係るヒータ制御装置40と異なる。以下、両者の相違点を中心に、本実施形態に係るヒータ制御装置40の構成について説明する。
記憶部62は、交流電圧の各半周期においてヒータ電流を供給する期間に関する時間情報を記憶する。具体的には、記憶部62は、図7に示すような、スルーアップテーブルを記憶する。図7に示すスルーアップテーブルは、交流電圧の半周期毎に、パルス波の立上りからヒータランプ41にヒータ電流を供給開始するまでの待機時間Tn(n=1〜40)を示すテーブルである。スルーアップ制御時に、徐々にヒータ電流を供給する期間を長くする必要があるので、待機時間Tnは、時間の経過に伴い減少している。
(ヒータ制御装置の動作)
以下に、ヒータ制御装置40の動作について図8を参照しながら説明する。図8は、ヒータ制御装置40のCPU61がスルーアップ制御時に行う動作を示したフローチャートである。該フローチャートでは、CPU61は、第1の実施形態と同様に、待機時間Tnの計測中にゼロクロス信号のパルスが検出された場合に、交流電圧の周波数が短くなったと判断し、待機時間Tnの計測を中止し、次の待機時間Tn+1の計測を開始する処理を行う。更に、ヒータ制御装置40は、交流電圧の周期を計測し、計測した周期に基づいて待機時間Tnを補正する。以下に、詳しく説明する。
ステップS1〜ステップS4において行われる処理は、第1の実施形態におけるこれらの処理と同じであるので、説明を省略する。
次に、CPU61は、交流電圧の周波数の測定を開始する(ステップS21)。より具体的には、CPU61は、ゼロクロス信号の隣接する2つの立下り(ダウンエッジ)(dn,dn+1)の間の時間(すなわち、交流電圧の半周期)を計測するために、ゼロクロス信号の立下りd1を検出したタイミングにおいて時間計測を開始する。次に、CPU61は、ゼロクロス信号の立上りun(n=1〜m、本実施形態ではm=40)を検出したか否かを判定する(ステップS22)。CPU61が立上り(アップエッジ)unを検出した場合には、本処理はステップS23に進む。CPU61が立上りunを検出しなかった場合には、本処理はステップS22に戻る。この場合、立上りunが検出されるまで、ステップS22が繰り返される。
次に、CPU61は、スルーアップテーブルより待機時間Tnを読み出し(ステップS23)、読み出した待機時間Tnの計測を開始する(ステップS24)。待機時間Tnの計測の開始点は、図6に示すように、ゼロクロス信号の立上りun(n=1〜m、本実施形態ではm=40)である。
CPU61は、待機時間Tnの計測が終了(カウントアップ)したか否かを判定する(ステップS25)。計測が終了していない場合には、本処理はステップS26に進む。計測が終了した場合には、本処理はステップS28に進む。
ステップS25において計測が終了していない場合、CPU61は、待機時間Tnの計測を終了する前に、ゼロクロス信号の次の立下りdn+1(ダウンエッジ)を検出したか否かを判定する(ステップS26)。立下りdn+1を検出した場合には、CPU61が交流電圧の周期が変動したと判断し、本処理はステップS27に進む。立下りdn+1を検出しなかった場合には、本処理はステップS25に戻る。この場合、待機時間Tnの計測が終了するか立下りdn+1が検出されるまでステップS25及びS26が繰り返される。
ステップS26において立下りdn+1が検出された場合、CPU61は、待機時間Tnの計測を中止(タイマーカウントクリア)する(ステップS27)。この後、本処理はステップS31に進む。
ステップS25において待機時間の計測が終了した場合、CPU61は、図6(f)に示すように、ヒータ点灯信号をハイレベルに立上げて(ヒータ点灯信号ON)、ヒータ点灯回路52に出力する(ステップS28)。応じて、ヒータ点灯回路52は、交流電圧に基づいてヒータ電流をヒータランプ41に出力する。
次に、CPU61は、ゼロクロス信号の次の立下りdn+1を検出したか否かを判定する(ステップS29)。CPU61が立下りdn+1を検出した場合には、本処理はステップS30に進む。CPU61が立下りdn+1を検出しなかった場合には、本処理はステップS29に戻り、CPU61は立下りdn+1を検出するまでステップS29を繰り返す。
立下りdn+1を検出したCPU61は、ヒータ点灯信号をローレベルに立下げる(ヒータ点灯信号OFF)(ステップS30)。この後、本処理はステップS31に進む。
前記ステップS31において、CPU61は、交流電圧の周波数の測定を終了する(ステップS31)。具体的には、CPU61は、ゼロクロス信号の立下りdn+1を検出したタイミングにおいて時間計測を終了する。これにより、CPU61は、交流電圧の半周期T'を得る。
次に、CPU61は、スルーアップテーブルの全ての待機時間Tnのロードが完了したか否かを判定する(ステップS32)。具体的には、CPU61は、n=m(本実施形態では、mは40)となったか否かを判定する。n=mのときには、CPU61はスルーアップ制御を完了したと判断し、本処理はステップS15に進む。n=mではないときには、CPU61はスルーアップ制御が完了していないと判断し、本処理はステップS33に進む。
ステップS32においてn=mでない場合には、CPU61は、前回に測定した交流電圧の半周期T'と今回に測定した交流電圧の半周期T'とを比較し、交流電圧の周波数に変動があったか否かを判定する(ステップS33)。交流電圧の周波数に変動がなかった場合、本処理は、ステップS21に戻る。交流電圧の周波数に変動があった場合には、本処理はステップS34に進む。
交流電圧の周波数に変動があった場合には、CPU61は、次に計測する予定の待機時間Tn+1の補正を行う。具体的には、CPU61は、待機時間Tn+1に対して、交流電圧が有すべき半周期Tに対する、計測した交流電圧の半周期T'の比をかける(ステップS34)。該交流電流が有すべき半周期Tとは、交流電源70から供給される交流電圧の周波数に乱れが生じないときの半周期であり、具体的には、50Hzのときは0.01secであり、60Hzのときは0.0083secである。これにより、交流電圧の周波数に応じた待機時間Tn+1を得ることができる。
次に、CPU61は、nをひとつインクリメントする(ステップS35)。この後、本処理はステップS21に戻る。この後、スルーアップテーブルが完了するまで、ステップS21〜ステップS35の処理が繰り返される。
前記ステップS32においてn=mの場合には、スルーアップ制御が完了したので、CPU61は、図13の全点灯期間のように、ローレベルのヒータ点灯信号をヒータ点灯回路52に出力する(ステップS15)。これにより、ヒータ点灯回路52は、正弦波のヒータ電流をヒータランプ41に出力するようになる。
以上のようなヒータ制御装置40によれば、第1の実施形態と同様に、交流電圧の周期が短くなることによって、CPU61が何度も待機時間Tnの計測を繰り返してしまい、ヒータ電流がヒータランプ41に供給されないという問題が解消される。
更に、ヒータ制御装置40では、交流電圧の周期の変動が小さい場合には、交流電圧の周期を測定し、該周期に基づいて待機時間Tnを補正している。そのため、交流電圧の周期の変動に応じて、待機時間Tnを変動させることができるようになる。その結果、交流電圧の周期に最適な待機時間Tnによりスルーアップ制御を行うことが可能となる。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態におけるヒータ制御装置において、ヒータ点灯信号のパルス幅は、均一なものであってもよい。
(第3の実施形態)
(ヒータ制御装置の構成)
図9は、第3の実施形態に係るヒータ制御装置40'の主要部とその周辺部の構成を示すブロック図である。図10は、本実施形態に係るヒータ制御装置40'のヒータへの通電初期における交流電圧、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。図10(a),(b)は、交流電圧の周期が正常であるときの信号波形を示し、図10(c)〜(e)は、交流電圧の周期が短くなったとき(異常時)の信号波形を示す。
ヒータ制御装置40'では、第2の実施形態に係るヒータ制御装置40と同様に、図10(a),(d)に示すように、この待機時間Tnを交流電圧の周期に応じて変化させる。但し、ヒータ制御装置40'における交流電圧の周期の測定方法と、ヒータ制御装置40における交流電圧の周期の測定方法とは異なる。具体的には、ヒータ制御装置40では交流電圧の半周期の長さを計測しているのに対して、ヒータ制御装置40'では交流電圧の1/4周期の長さを計測している。
更に、ヒータ制御装置40'は、図9に示すように、ゼロクロス検出回路51を備えていない点において、第2の実施形態に係るヒータ制御装置40と異なる。これは、ヒータ制御装置40'が、交流電圧のゼロクロス点を、CPU61において交流電圧から直接検出するためである。そのため、ヒータ制御装置40'では、図9に示すように、交流電圧は、電源部50に入力すると共に、CPU61に対しても入力している。CPU61は、図10(a),(c)に示すように、交流電圧のゼロクロス点を検出し、このゼロクロス点から待機時間Tnを計測し始める。そして、CPU61は、待機時間Tnの計測を終了したタイミングで立上るパルス波を含んだヒータ点灯信号を生成し、ヒータ点灯回路52に対して出力する。このヒータ点灯信号52に含まれるパルス波のパルス幅は、第2の実施形態と同様に、均一であってもよい。
(ヒータ制御装置の動作)
以下に、ヒータ制御装置40'の動作について図11を参照しながら説明する。図11は、ヒータ制御装置40'のCPU61がスルーアップ制御時に行う動作を示したフローチャートである。該フローチャートでは、CPU61は、待機時間Tnの計測中にゼロクロス点が検出された場合に、交流電圧の周波数が短くなったと判断し、待機時間Tnの計測を中止し、次の待機時間Tn+1の計測を開始する処理を行う。更に、ヒータ制御装置40'は、交流電圧の周期を計測し、計測した周期に基づいて待機時間Tnを補正する。以下に、詳しく説明する。
ステップS1〜ステップS3において行われる処理は、第1及び第2の実施形態におけるこれらの処理と同じであるので、説明を省略する。
CPU61は、ゼロクロス点を検出したか否かを判定する(ステップS40)。このゼロクロス点は、交流電圧の電圧がゼロとなる点を指す。CPU61は、ゼロクロス点を検出するために、交流電圧の符号をモニターしており、符号が変化したタイミングをゼロクロス点が発生したタイミングと判断する。ゼロクロス点を検出した場合には、本処理はステップS41に進む。ゼロクロス点を検出しなかった場合には、本処理はステップS40に戻る。この場合、CPU61は、ゼロクロス点を検出するまで、ステップS40の処理を繰り返す。
CPU61は、交流電圧の周波数の測定を開始する(ステップS41)。より具体的には、CPU61は、ゼロクロス信号のゼロクロス点から極大値又は極小値となるピーク点までの間の時間(すなわち、交流電圧の1/4周期)を計測するために、ゼロクロス信号のゼロクロス点を検出したタイミングにおいて時間計測を開始する。
次に、CPU61は、スルーアップテーブルより待機時間Tnを読み出し(ステップS42)、読み出した待機時間Tnの計測を開始する(ステップS43)。待機時間Tnの計測の開始点は、図10に示すように、ゼロクロス点である。
CPU61は、交流電圧のピーク点pn(n=1〜m、本実施形態ではm=40)を検出したか否かを判定する(ステップS44)。ピーク点pnを検出した場合には、本処理はステップS45に進む。ピーク点pnを検出しなかった場合には、本処理はステップS44に戻る。この場合、CPU61は、ピーク点pnを検出するまでステップS44の処理を繰り返す。
ピーク点pnを検出した場合、CPU61は、周波数の測定を終了する(ステップS45)。これにより、交流電圧の1/4周期であるT'を得ることができる。
CPU61は、待機時間Tnの計測が終了(カウントアップ)したか否かを判定する(ステップS46)。計測が終了していない場合には、本処理はステップS47に進む。計測が終了した場合には、本処理はステップS49に進む。
ステップS46において計測が終了していない場合、CPU61は、待機時間Tnの計測を終了する前に、ゼロクロス点を検出したか否かを判定する(ステップS47)。ゼロクロス点を検出した場合には、CPU61が交流電圧の周期が変動したと判断し、本処理はステップS48に進む。ゼロクロス点を検出しなかった場合には、本処理はステップS46に戻る。この場合、待機時間Tnの計測が終了するかゼロクロス点が検出されるまでステップS46及びS47の処理が繰り返される。
ステップS47においてゼロクロス点を検出した場合、CPU61は、待機時間Tnの計測を中止(タイマーカウントクリア)する(ステップS48)。この後、本処理はステップS52に進む。
ステップS46において待機時間の計測が終了した場合、CPU61は、図10(d)に示すように、ヒータ点灯信号をハイレベルに立上げて(ヒータ点灯信号ON)、ヒータ点灯回路52に出力する(ステップS49)。応じて、ヒータ点灯回路52は、交流電圧に基づいてヒータ電流をヒータランプ41に出力する。
次に、CPU61は、ヒータ電流を供給してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS50)。この所定時間とは、ヒータ点灯信号のパルス幅を示しており、1ms程度であることが好ましい。所定時間が経過した場合には、本処理はステップS51に進む。所定時間が経過していない場合には、本処理はステップS50に戻り、CPU61は所定時間が経過するまでステップS50を繰り返す。
所定時間が経過したと判定したCPU61は、ヒータ点灯信号をローレベルに立下げる(ヒータ点灯信号OFF)(ステップS51)。この後、本処理はステップS52に進む。
前記ステップS52において、CPU61は、スルーアップテーブルの全ての待機時間Tnのロードが完了したか否かを判定する(ステップS52)。具体的には、CPU61は、n=m(本実施形態では、mは40)となったか否かを判定する。n=mのときには、CPU61はスルーアップ制御を完了したと判断し、本処理はステップS15に進む。n=mではないときには、CPU61はスルーアップ制御が完了していないと判断し、本処理はステップS53に進む。
ステップS52においてn=mでない場合には、CPU61は、前回に測定した交流電圧の1/4周期T'と今回に測定した交流電圧の1/4周期T'とを比較し、交流電圧の周波数に変動があったか否かを判定する(ステップS53)。交流電圧の周波数に変動がなかった場合、本処理は、ステップS41に戻る。交流電圧の周波数に変動があった場合、本処理はステップS54に進む。
交流電圧の周波数に変動があった場合には、CPU61は、次に計測する予定の待機時間Tn+1の補正を行う。具体的には、CPU61は、待機時間Tn+1に対して、交流電圧が有すべき1/4周期Tに対する、計測した交流電圧の1/4周期T'の比をかける(ステップS54)。該交流電流が有すべき1/4周期Tとは、交流電源70から供給される交流電圧の周波数に乱れが生じないときの1/4周期であり、具体的には、50Hzのときは0.005secであり、60Hzのときは0.00415secである。これにより、交流電圧の周波数に応じた待機時間Tn+1を得ることができる。
次に、CPU61は、nをひとつインクリメントする(ステップS55)。この後、本処理はステップS41に戻る。この後、スルーアップテーブルが完了するまで、ステップS41〜ステップS55の処理が繰り返される。
前記ステップS52においてn=mの場合には、スルーアップ制御が完了したので、CPU61は、図13の全点灯期間のように、ローレベルのヒータ点灯信号をヒータ点灯回路52に出力する(ステップS15)。これにより、ヒータ点灯回路52は、正弦波のヒータ電流をヒータランプ41に出力するようになる。
以上のようなヒータ制御装置40'によれば、第1及び第2の実施形態と同様に、交流電圧の周期が短くなることによって、CPU61が何度も待機時間Tnの計測を繰り返してしまい、ヒータ電流が流れないという問題が解消される。
更に、ヒータ制御装置40'では、交流電圧の周期の変動が小さい場合には、交流電圧の周期を測定し、該周期に基づいて待機時間Tnを補正している。そのため、交流電圧の周期の変動に応じて、待機時間Tnを変動させることができるようになる。その結果、交流電圧の周期に最適な待機時間Tnによりスルーアップ制御を行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、CPU61は、交流電圧の周波数を特定するために、ゼロクロス点とピーク点との間の時間を計測しているが、計測する時間はこれに限らない。例えば、図12に示すように、CPU61は、ゼロクロス点から、交流電圧が所定電圧Vに到達するまでの時間T'を計測するようにしてもよい。図12は、第3の実施形態に係るヒータ制御装置40'の変形例における、交流電圧、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。
(その他の実施形態)
なお、第1〜第3の実施形態では、スルーアップ制御についてのみ説明を行ったが、ヒータ制御装置40,40'は、スルーダウン制御時にも同様の動作を行うことができる。具体的には、交流電圧の周期が短くなった場合に、待機時間Tnの計測を中止して、次の待機時間Tn−1の計測を行うことにより、正確なスルーダウン制御を実現できる。
画像形成装置の構成図である。 第1の実施形態に係るヒータ制御装置の主要部とその周辺部の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るヒータ制御装置のヒータランプへの通電初期における交流電圧、ゼロクロス信号、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。 第1の実施形態におけるスルーアップテーブルである。 第1の実施形態において、CPUがスルーアップ制御時に行う動作を示したフローチャートである。 第2の実施形態に係るヒータ制御装置のヒータランプへの通電初期における交流電圧、ゼロクロス信号、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。 第2の実施形態におけるスルーアップテーブルである。 第2の実施形態において、CPUがスルーアップ制御時に行う動作を示したフローチャートである。 第3の実施形態に係るヒータ制御装置の主要部とその周辺部の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るヒータ制御装置のヒータランプへの通電初期における交流電圧、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。 第3の実施形態において、CPUがスルーアップ制御時に行う動作を示したフローチャートである。 第3の実施形態に係るヒータ制御装置の変形例での、ヒータランプへの通電初期における交流電圧、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の波形図である。 定着機構のヒータランプを駆動させる際の交流電圧、ゼロクロス信号、ヒータ点灯信号及びヒータ電流の関係を示した波形図である。 電源周波数が変動した際の交流電圧、ゼロクロス信号及びヒータ点灯信号の波形図である。
符号の説明
10 画像形成装置
35 定着部
36 定着ローラ
40,40' ヒータ制御装置
41 ヒータランプ
42 温度検出部
50 電源部
51 ゼロクロス検出回路
52 ヒータ点灯回路
60 制御部
61 CPU
62 記憶部
70 交流電源

Claims (9)

  1. 画像形成装置の定着装置に含まれるヒータへの通電初期及び/又は通電完了時において、交流電圧により交流電流を発生させて該ヒータに供給する期間を所定の周期毎に漸増及び/又は漸減させるヒータ制御装置において、
    各所定の周期において前記ヒータに前記交流電流を供給する期間に関する時間情報を記憶する記憶部と、
    前記時間情報に基づいて、前記通電初期及び/又は通電完了時において前記ヒータへの前記交流電流の供給を制御する制御部であって、該交流電圧の周期が変動した場合に、該ヒータに該交流電流の供給を開始するタイミングを補正する制御部と、
    を備えることを特徴とするヒータ制御装置。
  2. 前記交流電圧のゼロクロス点を検出し、該ゼロクロス点の出現に連動して出現するパルス波を含むゼロクロス信号を生成するゼロクロス検出部、
    を更に備え、
    前記記憶部は、各パルス波の出現から前記ヒータに前記交流電流を供給するまでの待機時間を前記時間情報として記憶しており、
    前記待機時間は、時間経過に伴い減少していること、
    を特徴とする請求項1に記載のヒータ制御装置。
  3. 前記制御部は、計測中の前記待機時間が経過する前に前記ゼロクロス検出部から次のパルス波が入力されてきた場合には、該待機時間の計測を中止し、次の待機時間の計測を開始すること、
    を特徴とする請求項2に記載のヒータ制御装置。
  4. 前記制御部は、前記次の待機時間の計測を、前記ゼロクロス信号の次のパルス波の立下り又は立上りが入力されてきたタイミングから開始すること、
    を特徴とする請求項3に記載のヒータ制御装置。
  5. 前記制御部は、前記ゼロクロス信号に基づいて前記交流電圧の周期を検出し、該周期に基づいて前記待機時間を補正すること、
    を特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のヒータ制御装置。
  6. 前記制御部は、前記交流電圧が有すべき周期に対する検出した該交流電圧の周期の比を前記待機時間にかけることにより、該待機時間の補正を行うこと、
    を特徴とする請求項5に記載のヒータ制御装置。
  7. 前記制御部は、前記交流電圧の電圧レベルがゼロから所定の電圧レベルに到達するのにかかる到達時間を計測し、該到達時間に基づいて前記待機時間の補正を行うこと、
    を特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のヒータ制御装置。
  8. 前記制御部は、前記交流電圧の電圧レベルがゼロから所定の電圧レベルに到達するのに本来必要な時間に対する前記到達時間の比を前記待機時間にかけることにより、該待機時間の補正を行うこと、
    を特徴とする請求項7に記載のヒータ制御装置。
  9. 前記所定の電圧レベルは、前記交流電圧の電圧レベルのピーク値であること、
    を特徴とする請求項7又は請求項8のいずれかに記載のヒータ制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181567A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着ヒータ制御装置及び画像形成装置
JP2010287330A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Konica Minolta Business Technologies Inc ヒータ制御装置
JP2012069269A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Konica Minolta Business Technologies Inc ヒータ制御装置、定着装置および画像形成装置

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