JP2008095354A - 天井構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明レイアウト変更を容易にできるとともに、照明効率の高い天井構造を提供する。
【解決手段】正方形の格子状に組み付けられた天井下地材10と、この天井下地材10に固定され照明機器を収容する照明ボックス40とを備え、天井下地材10および照明ボックス40間に天井板70,70aを配置する天井構造であって、照明ボックス40は、複数の正方形組11に亘る長さを有し、一方の方向に延びる天井下地材10(10b)に沿って配置されるとともに、その長手方向両端部が他方の方向に延びる天井下地材10(10d)の側面に当接され、少なくともいずれかの天井下地材10に固定され、照明ボックス40の側面には、正方形組11の一辺の長さより照明ボックス40の幅の長さ分、引いた長さを有する天井下地材10の端面が当接して固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、正方形の格子状に組み付けられた天井下地材と、この天井下地材に固定され照明機器を収容する照明ボックスとを備え、前記天井下地材および前記照明ボックス間に天井板を配置する天井構造に関する。
従来の天井構造、特にシステム天井の構成としては、天井下地材を直線状または格子状に連結して、天井下地材間に天井板を配置するものが知られている。天井下地材には、照明機器を収容する照明ボックスが固定されている。天井下地材の配列形態は、例えば、天井下地材を直線状に配列して連結し、この直線状に配置された天井下地材の間に照明ボックスを複数列配置し、隣り合う照明ボックス列間に天井板を配置するように構成したものがあった(ラインタイプ)。その他の天井下地材の配列形態は、天井下地材を格子状に配列して連結し、天井下地材で囲まれた各格子スペースに天井板または照明装置等が収容されて固定されるように構成されている(クロスタイプ)。
さらに、その他の構成としては、特許文献1に示すようなものもあった。この天井構造は、天井枠材を断面略逆U字状とし、この天井枠材の下方が開口した凹溝部内に照明器具やパーティションや空気吸い込み口や空調吹き出し口等の設備部材が配設されている。
特開平5−118095号公報
しかしながら、従来のラインタイプの天井構造では、照明ボックスの位置を変更するためには、天井下地材全体を外して組み付け直さなければならず、照明のレイアウト変更は非常に困難であった。そのため室内レイアウトを変更したい場合であっても、天井の照明位置と合わない配置になったり、室内レイアウトに制限を受けてしまったりするといった問題があった。
従来のクロスタイプの天井構造では、天井下地材で囲まれる格子スペースに収容される天井板や照明装置等を交換すれば、レイアウトを容易に変更することができる。しかし、最小格子内の寸法は長くすることが困難であった。そのため、照明装置の長さが制限され、電力消費効率が悪く、照明装置も割高になってしまうといった問題があった。そこで、照明装置を複数の格子に跨るようにすることが考えられるが、このようにした場合、照明装置や天井下地材の変更が必要となるため、施工に多くの手間を要してしまう。
特許文献1の天井構造でも、照明のレイアウトを変更する場合は、天井枠材を組み替えなければならず、施工に多くの手間を要し困難であった。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、照明レイアウト変更を容易にできるとともに、照明効率の高い天井構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、正方形の格子状に組み付けられた天井下地材と、この天井下地材に固定され照明機器を収容する照明ボックスとを備え、前記天井下地材および前記照明ボックス間に天井板を配置する天井構造であって、前記照明ボックスは、複数の正方形組に亘る長さを有し、一方の方向に延びる天井下地材に沿って配置されるとともに、その長手方向両端部が他方の方向に延びる天井下地材の側面に当接され、少なくともいずれかの前記天井下地材に固定され、前記照明ボックスの側面には、前記正方形組の一辺の長さより前記照明ボックスの幅の長さ分、引いた長さを有する天井下地材の端面が当接して固定されていることを特徴とする天井構造である。
このような構成によれば、照明ボックスは、複数の正方形組に亘る長さを有しているので、長さが長く電力消費効率が良好であるとともに割安の照明装置を利用することができ、照明効率を高めることができる。また、照明ボックスの側面に天井下地材が当接して固定されているので、天井下地材の配置間隔を所定の距離に保つことができ、天井下地としても必要な構造強度を確保できる。さらに、照明ボックスの側面に固定される天井下地材は、正方形組の一辺の長さより前記照明ボックスの幅の長さ分、引いた長さを有するので、複数の正方形組からなる大きい正方形の内側で、照明ボックスと他の天井下地材を組み合わせることができるので、大きい正方形の内側の照明ボックスと天井下地材のみを組み替えるだけで、照明ボックスの向きを自由に変えることができ、照明レイアウトの変更を容易に行うことができる。
請求項2に係る発明は、前記天井下地材の側面には、上下方向で互いに向かい合う上溝と下溝が形成され、これら上溝と下溝との間には、前記照明ボックスの長手方向端部を固定するための固定プレートが架け渡されて設けられ、前記固定プレートは、ネジを螺合させることによって前記上溝と下溝の内側面に押圧されて係止されたことを特徴とする請求項1に記載の天井構造である。
このような構成によれば、固定プレートを天井下地材の側面の所定の位置にセットして、ネジを締め付けるといった簡単な作業だけで、上溝と下溝の内側面に押圧させて係止することができる。したがって、照明ボックスを、容易に天井下地材に固定することができる。
請求項3に係る発明は、前記天井下地材の上端には、互いに対向するとともに表面にネジ溝が形成された内壁面を有し上方に開口する上端溝が形成され、前記照明ボックスには、貫通孔を備えたフランジが形成され、前記照明ボックスとこれに直交する前記天井下地材とは、ネジを前記貫通孔に貫通させて前記上端溝に螺合させることで、互いに固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井構造である。
このような構成によれば、ネジを締め付けるといった簡単な作業だけで、照明ボックスの側面に、照明ボックスに直交する天井下地材を固定することができる。
請求項4に係る発明は、前記上端溝のネジ溝は、前記天井下地材の長手方向に沿って直線状に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の天井構造である。
このような構成によれば、天井下地材の照明ボックスに対する取付け位置の調整を容易に行うことができる。すなわち、天井下地材の長手方向に見て任意の位置にネジを螺合することが可能となるので、天井下地材の端部と照明ボックスの側面との距離が調整可能となり、天井下地材の長さの製造誤差を吸収することができる。
請求項5に係る発明は、前記天井下地材には、設備機器を固定するための設備プレートが固定され、この設備プレートは、前記照明ボックスと略同等の幅を有するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の天井構造である。
このような構成によれば、設備プレートが設けられた正方形組と照明ボックスが設けられた正方形組に固定される天井板を共通化することができ、部材供給の効率化を図ることができる。
本発明によれば、照明レイアウト変更を容易にできるとともに、照明効率の高い天井構造を提供することができるといった優れた効果を発揮する。
本発明に係る天井構造を実施するための最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る天井構造を実施するための最良の形態を示した平面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は、図1のB−B線断面図である。図4は、照明ボックスの端部および中間部と天井下地材との取り合いを示した斜視図である。図5は、照明ボックスの端部と天井下地材との取り合いを示した断面図である。図6は、照明ボックスの端部と天井下地材との取り合いを示した側面断面図である。図7は、固定プレートを示した斜視図である。図8は、設備プレートと天井下地材との取り合いを示した一部破断斜視図である。図9は、天井下地材同士の接続部分を斜め下方から見た斜視図、およびカバー部材を示した断面図である。図10は、天井下地材同士の接続部分を示した斜視図である。図11は、天井下地材の端部を示した正面図、側面図および平面図である。図12は、天井下地材を示した正面図、平面図および断面図(正面図のC−C線)である。
まず、本実施の形態に係る天井構造の構成を説明する。
図1に示すように、かかる天井構造1は、天井裏で正方形の格子状に組み付けられた天井下地材10と、この天井下地材10に固定され照明機器(図示せず)を収容する照明ボックス40とを備え、天井下地材10および照明ボックス40間に天井板70(図2および図3参照)を配置するように構成されている。ここで、格子状に組み付けられた天井下地材10で構成される正方形のブロックを正方形組11という。
天井下地材10は、図10に示すように、アルミニウム製の押出形材により、断面が略逆T字状に形成されている。天井下地材10は、上下方向に延びるウエブ部12と横方向に延びるフランジ部13とを備えている。ウエブ部12の上端には、二股状に上方に延びる突条14,14が形成されており、一方、フランジ部13の幅方向両端下面には、下方に延びる突条15,15が形成されている。これらの突条14,14,15,15は、補強リブの役目を果たしており、天井下地材10の強度を高めている。また、下部の突条15,15は、室内から見える部分であって、突条15,15の下端部が、天井板70の周囲に露出され、突条15,15およびその隙間が目地15aを構成する。
天井下地材10の上端の二股状の突条14,14によって、上方に開口する上端溝20が形成されている。この上端溝20は、互いに対向するとともに表面にネジ溝21が形成された内壁面22を有している。内壁面22は、突条14,14の互いに対向する側面にて構成されている。上端溝20のネジ溝21は、天井下地材10の長手方向に沿って直線状に形成されている。すなわち、ネジ溝21は、内壁面22に上下方向に連続する山部と谷部とで構成されており、この山部と谷部は、装着されるネジ2(図4および図6参照)のネジ山(図示せず)と同等の間隔と深さを有している。
天井下地材10の側面(ウエブ部12の表面)には、上下方向で互いに向かい合う上溝3と下溝4が形成されている。上溝3および下溝4は、ウエブ部12の両面に形成されている。上溝3は、ウエブ部12の表面との間に間隔を隔てて突条14の下部が下方に突出することで形成されている。突条14の下部の突出部分は、上溝3の内側面3aが上方に向かうに連れて、ウエブ部12の表面に近づくように構成されており、上溝3は、断面逆V字状を呈している。下溝4は、フランジ部13の上面で、上溝3の下方に形成されている。下溝4は、平面状の底面4aを有し、底面4aの端部に側壁部4bが形成されており、この側壁部4bとウエブ部12とで、下溝4の壁面が構成されている。下溝4の幅は、上溝3の幅よりも小さくなるように構成されている。
天井下地材10の長手方向端部には、アルミニウムより高い強度を有し平面視略L字状に屈曲したジョイントプレート16が固定されている。天井下地材10の側面(ウエブ部12)には、ジョイントプレート16の先端側屈曲部17が挿入係止される係止部18が形成されている。天井下地材10の端部のジョイントプレート16を、この天井下地材10に直交する他の天井下地材10の側面の係止部18に挿入して係止することで、互いに直交する天井下地材10,10同士が接続される。
図10および図11に示すように、ジョイントプレート16は、スチールなどのアルミニウムより高い強度を有し、かつ天井下地材10,10同士を接合するのに十分な強度を有する材質にて形成されている。本実施の形態では、ジョイントプレート16は、例えば、スチール製のプレートをプレス加工によって直角に折り曲げ加工することによって形成されている。なお、折り曲げ角度は直角に限られるものではなく、天井下地材10,10の交差角度に応じて適宜変更することが可能である。ジョイントプレート16の一方側の基端側プレート部19は、天井下地材10の端部のウエブ部12の側面に当接されてカシメ接合によって天井下地材10に固定される部分である。ジョイントプレート16の他方側の先端側屈曲部17は、他の天井下地材10の側面の係止部18(図10および図12参照)に挿入される部分である。なお、ジョイントプレート16は、スチール製に限られるものではない。ジョイントプレート16、天井下地材10,10間にかかる応力に耐えうる強度を有するものであれば、例えば、樹脂成型品など、他の材質で構成されたものであってもよいのは勿論である。
ジョイントプレート16の基端側プレート部19は、カシメ加工によって天井下地材10の端部のウエブ部12に固定されている。図中、符号23は、カシメ加工によって形成されたカシメ穴である。カシメ加工は、先端側屈曲部17寄りに上下2箇所、基端部寄りの高さ方向中央部の1箇所の合計3箇所で施されており、それぞれにカシメ穴23が形成されている。
基端側プレート部19の下部には、天井下地材10のフランジ部13の上面に当接する位置決め当接部24が形成されている。位置決め当接部24は、基端側プレート部19の下端部から下方へと一体的に延出して形成されている。位置決め当接部24は、他方の天井下地材10の側面のフランジ部13(図1参照)上にも延出しており、そのフランジ部13にも跨って当接することで天井下地材10,10同士の接合時に、天井下地材10,10同士の高さ関係位置を規制するように構成されている。
ジョイントプレート16の先端側屈曲部17には、先端側屈曲部17を係止部18に挿入した際に、係止部18からの抜けを防止するための抜け防止孔25が形成されている。この抜け防止孔25は、他方の天井下地材10のウエブ部12に形成された凸部26が挿入されることで、ジョイントプレート16の抜けを防止するように構成されている。
ジョイントプレート16の屈曲角部27には、位置決めリブ28が、基端側プレート部19と先端側屈曲部17とに跨って形成されている。位置決めリブ28は、断面円弧状を呈しており、プレス加工によって、ジョイントプレート16の表面から屈曲方向内側に突出して膨らむように形成されている。なお、位置決めリブ28の断面形状は、円弧状に限られるものではなく、断面コ字状や断面く字状であってもよい。位置決めリブ28の先端側屈曲部17側の先端部は、円弧状を呈しており、ジョイントプレート16を係止部18に挿入したときに、係止部18の端部に対応する位置まで延出されている。すなわち、ジョイントプレート16を係止部18に挿入する際に、位置決めリブ28が係止部18の端部に当接するまで先端側屈曲部17を押し込めば、天井下地材10,10同士の位置決めを、自動的に行うことができる。また、位置決めリブ28は、ジョイントプレート16の補強材としての役目も兼ね備えており、屈曲角部27の強度を高めるようになっている。
図10および図12に示すように、係止部18は、他方の天井下地材10の側面(ウエブ部12)にプレス加工によって形成されている。係止部18は、プレス加工によって押し出された部分の上下両端に位置する湾曲部29a,29bとこれら湾曲部29a,29b間に位置する平板部29cとを有している。平板部29cの、天井下地材10の長手方向の両端、すなわち、ジョイントプレート16の挿入方向両端には、ジョイントプレート16の挿入用開口部30が形成されている。平板部29cは、正面から見て上下方向の中間部が窪んだ鼓状を呈しており、その中間部に前記の位置決めリブ28の先端が当接することとなる。平板部29cは、元々ウエブ部12であった部分をプレス加工によって打抜きすることによって直交する天井下地材10側へ押し出したものである。係止部18の湾曲部29a,29bと平板部29cの、ウエブ部12表面からの突出寸法は、ウエブ部12の上端に形成された突条14,14よりはみ出さないように構成されている。これによれば、係止部18が、他の設備機器や配管、あるいは仕上げ材と干渉するのを防止することができ、天井下地材10,10の組付施工を容易に行うことができる。
湾曲部29a,29bの、天井下地材10の長手方向の両端、すなわち、前記ジョイントプレート16の挿入方向両端は閉塞されている。湾曲部29a,29bは、係止部18における上下端部側縁部(上側の湾曲部29aでは上端縁31a、下側の湾曲部29bでは下端縁31b)および天井下地材10の長手方向の両端縁部31c,31cは、ウエブ部12から繋がるように絞り加工などのプレス加工を施して形成されている。これによって、湾曲部29a,29bの前記ジョイントプレート16の挿入方向両端には、ウエブ部12と押出表面部32間に位置する立上り部33が形成されることとなり、湾曲部29a,29bの両端が閉塞されることとなる。
ここで、天井下地材10はアルミニウムによって形成されているため、湾曲部29a,29bに絞り加工などのプレス加工を施すと、材料強度の制限によって、絞り部分の曲率半径が大きくなってしまう。そのため、立上り部33の突出側の折り曲げ角度を小さくして角部を鋭角に形成することができず、湾曲する傾斜部分が大きくなってしまう。したがって、立上り部33が、係止部18の上下端部側縁部のみであると、立上り部33の角部において、挿入用開口部30の厚さが徐々に薄くなるので、湾曲部29a、29bでは、ジョイントプレート16が引っ掛かって挿入することが困難となってしまう。そのため、挿入用開口部30の高さ寸法をジョイントプレート16の高さ寸法(幅寸法)よりも、長くしなければならないが、これでは、ジョイントプレート16の高さ方向の位置決めが困難となる。
そこで、これを解決するために、本発明では、絞り加工などのプレス加工によって、立上り部33が傾斜してしまう湾曲部29a,29bのジョイントプレート16の挿入方向両端を立上り部33で閉塞している。このような構成によれば、平板部29cの上下に位置する立上り部33でジョイントプレート16が湾曲部29a,29bの内側へ移動するのを規制できるので、ジョイントプレート16が湾曲部29a,29bの内面に引っ掛かることはない。また、平板部29cの上下の湾曲部29a,29bの両端の立上り部33の形成位置を、ジョイントプレート16の高さ寸法に合わせることで、ジョイントプレート16の係止部18への挿入時の高さ方向の位置決めを容易且つ正確に行うことができる。さらに、平板部29cは、挿入用開口部30の厚さ(ウエブ部12の表面と平板部29cとの距離)が一定であるので、ジョイントプレート16の挿入用開口部30への挿入を円滑に行うことができる。
係止部18の平板部29cの打抜き処理によって、その両側に残されたウエブ部12の打ち残り部34a,34bのうち、挿入方向先端側の打ち残り部34aは、係止部18の突出方向とは逆側に折り曲げられており、ジョイントプレート16の挿入時に、ジョイントプレート16の先端を出口側の挿入用開口部30へ案内するように構成されている。
天井下地材10の側面のウエブ部12には、ジョイントプレート16の抜け防止孔25に挿入されて、ジョイントプレート16が係止部18から抜けるのを防止するための凸部26が形成されている。この凸部26は、ジョイントプレート16の先端側屈曲部17が係止部18の所定位置に挿入されたときに抜け防止孔25が位置する部分に、係止部18の突出方向と同じ方向に突出するようにプレス加工によって形成されている。凸部26は、ジョイントプレート16の挿入方向基端側から先端側へ向かうに連れて突出量が徐々に増加するように傾斜面26aが形成されており、先端側には段差26bが形成されている。これによって、ジョイントプレート16の挿入時には、先端側屈曲部17は凸部26の傾斜面26aに沿って移動できる。一方、所定位置に挿入後は、抜け防止孔25が凸部26の段差26bに係合するので、ジョイントプレート16の抜けを防止できる。
天井下地材10の側面のウエブ部12には、係止部18に挿入して係止されたジョイントプレート16の先端位置に、ジョイントプレート16の挿入係止状態を解除するための取外し用凹部35が形成されている。取外し用凹部35は、係止部18の突出方向とは逆側の方向に突出するようにプレス加工によって形成されている。この取外し用凹部35は、その内部にマイナスドライバー等のクサビ状の部材を挿入して、回転させることで、ジョイントプレート16の先端側屈曲部17の先端部をウエブ部12から離反させて、抜け防止孔25の凸部26への係合を解除することで、ジョイントプレート16を引き抜くことが可能となる。
また、天井下地材10の側面のウエブ部12には、取外し用凹部35の上下にジョイントプレート16の先端側屈曲部17の先端部の上下方向の位置ガイドを行うガイド凸部36a,36bが形成されている。ガイド凸部36a,36bは、係止部18の突出方向と同じ方向に突出するようにプレス加工によって形成されている。このガイド凸部36a,36bは、先端側屈曲部17の先端部に上下から当接することによって、ジョイントプレート16のガタツキを防止するように構成されている。
図12に示すように、以上説明した係止部18、凸部26、取外し用凹部35およびガイド凸部36a,36bは、ウエブ部12の裏面にも対称配置するとよい。このようにすれば、ウエブ部12の直交方向両面から別個の天井下地材を接合することができる。
次に前記構成による天井下地材10の接合手順を説明する。
まず、一方の天井下地材10の先端にジョイントプレート16をカシメ接合により取り付けるが、このとき、天井下地材10のウエブ部12に当接する基端側プレート部19には、位置決め当接部24が一体的に形成されているので、位置決め当接部24を天井下地材10のフランジ部13の上面に載置しながらカシメ接合を行うことができるので、高さ方向の位置決めを容易に行うことができるとともに、ジョイントプレート16がずれることはなく、位置精度の高い接合を容易に行うことができる。
天井下地材10,10同士を接合するに際しては、一方の天井下地材10の先端に取り付けられたジョイントプレート16の先端側屈曲部17を、他方の天井下地材10の側部に形成された係止部18に挿入する。このとき、係止部18の挿入用開口部30は、平板部29cの両側にのみ形成されており、その上下の湾曲部29a,29bの両端では立上り部33によって閉塞されている。これによって、挿入用開口部30は、ジョイントプレート16の高さ寸法と同じ高さ寸法に形成できるので、挿入高さ位置を正確に合わせることができる。また、湾曲部29a,29bは閉塞されているので、その内面に、ジョイントプレート16が引っ掛かることなく、挿入用開口部30への挿入を円滑に行うことができる。
ジョイントプレート16の先端が、入口側の挿入用開口部30から挿入された後、先端側屈曲部17は、作業者から見て若干斜め前方向(一方の天井下地材10とは逆側の方向)に押し込まれて、先端側屈曲部17の先端がウエブ部12から離れるように挿入されるが、挿入方向前方側の打ち残り部34aが、折り曲げられているので、先端側屈曲部17の先端部は、打ち残り部34aに当接する。そして、先端側屈曲部17が、先端側へ挿入されるに連れて、先端側屈曲部17の先端部が打ち残り部34aに沿って摺動してウエブ部12側に引き戻され、出口側の挿入用開口部30までガイドされる。したがって、先端側屈曲部17が、係止部18などに引っ掛かることなく、円滑にジョイントプレート16の挿入作業が行われる。
さらに、このとき、先端側屈曲部17の屈曲角部27側で、位置決め当接部24を他方の天井下地材10のフランジ部13上面に当接させながら、ジョイントプレート16を挿入することによって、入口側の挿入用開口部30と位置決め当接部24の2点で、高さ位置を規制できる。したがって、ジョイントプレート16の挿入方向に対する傾きを防止でき、挿入時のガタツキを防止できる。
先端側屈曲部17の先端部が出口側の挿入用開口部30から出た後は、さらに、ジョイントプレート16を挿入方向へ押し込む。それにしたがって、先端側屈曲部17の先端部は、凸部26の傾斜面26aに沿ってウエブ部12から持ち上げられ挿入を継続できる。そして、抜け防止孔25が凸部26の位置に合うところまで挿入されると、先端側屈曲部17が、ウエブ部12側に押し付けられ、凸部26が抜け防止孔25に挿入されて係合される(図10参照)。この位置で、ジョイントプレート16の屈曲角部27に形成された位置決めリブ28の先端部が係止部18の平板部29cの側面(挿入用開口部30の縁部)に当接するので、ジョイントプレート16の挿入方向の位置決めを容易に行うことができる。さらに、位置決めリブ28を設けたことによってジョイントプレート16の剛性を高めることもできる。
また、天井下地材10,10同士の接合が完了した後は、ジョイントプレート16の先端側屈曲部17が、入口側および出口側の挿入用開口部30,30およびガイド凸部36a,36bの複数個所によって固定されるので、先端側屈曲部17の上下方向のガタツキが発生せず、一方の天井下地材10も傾斜することがないので、非常に強度の高い一体的な格子状の天井下地を提供できる。
前記のように、互いに直交するように天井下地材10,10同士を接合する場合において最も応力がかかるL字状のジョイントプレート16をアルミニウムよりも強度の高い材質(本実施の形態ではスチール)で形成したことよって、天井下地材10,10自体は、軽量のアルミニウム製にすることができ、天井の軽量化を達成できるとともに、形状のバリエーションを豊富なものとすることができる。また、ジョイントプレート16の接合作業は、係止部18に挿入して係止するだけでよく、容易な施工で天井下地材10,10同士を互いに接合することができる。したがって、従来技術の構造と比較して、天井の構造が簡単なものとなり、天井裏の施工スペースも省略することができる。
また、前記構成の天井下地材の接合構造では、他方の天井下地材10のウエブ部12に取外し用凹部35を形成しているので、その取外し用凹部35にマイナスドライバーの先端部分などのクサビ状の部材を挿入して、回転させるといった簡単な作業で、ジョイントプレート16の先端側屈曲部17の先端部をウエブ部12から離反させて、抜け防止孔25の凸部26への係合を解除でき、ジョイントプレート16を係止部18から引き抜くことが可能となる。これによって、各天井下地材10,10およびジョイントプレート16は破損することなく、回収することができるので、これら部材を再利用することができ、省資源化を達成することができる。従来では、解体時に天井下地材は破損してしまうので再利用を行うことはできず、部材の再利用による、自然環境への寄与は非常に大きい。
本実施の形態では、天井下地材10は、図1に示すように、メインバー10aと、メインクロスバー10bと、クロスバー10c,10dとで構成されている。メインバー10aは、図1中の左右方向に延びるように配置され、正方形組11の5スパン分の長さを有している。メインバー10aは、図1中の上下方向に2スパンピッチで配置されている。メインクロスバー10bは、2スパンの長さを有している。メインクロスバー10bは、メインバー10aと直交して、図1中の上下方向に延びるように配置されている。メインクロスバー10bは、上下方向で互いに平行に隣り合うメインバー10a,10a間に架け渡されており、図1中の左右方向に1スパンピッチで配置されている。
クロスバー10c,10dは、メインクロスバー10bと直交して、図1中の左右方向に延びるように配置され、図1中の上下方向に見て、互いに平行に隣り合うメインバー10a,10a間の中間部に配置されている。クロスバー10cは、1スパンの長さを有しており、左右方向で互いに平行に隣り合うメインクロスバー10b,10b間に架け渡されている。クロスバー10dは、照明ボックス40が設けられている正方形組11に取り付けられるものであって、正方形組11の一辺の長さ(1スパンの長さ)から、照明ボックス40の幅の長さ分引いた長さを有している。クロスバー10dは、照明ボックス40の側面と、これに平行に配置されたメインクロスバー10bの側面とに架け渡されて固定されている。
天井下地材10同士の固定は、前記したように、一方の天井下地材10の長手方向両端部に、ジョイントプレート16を固定し、このジョイントプレート16を他方の天井下地材10の側面に形成された係止部18に挿入係止すること行われる。これによって、天井下地材10,10同士が着脱自在に固定される。なお、クロスバー10dと照明ボックス40の接合構造は後に説明する。
ところで、本発明は、正方形の格子状に組み付けられた天井下地材10に固定される照明ボックス40が、複数の正方形組11に亘る長さを有しており、一方の方向に延びる天井下地材10に沿って配置されるとともに、その長手方向両端部が他方の方向に延びる天井下地材10の側面に当接され、少なくともいずれかの天井下地材10,10に固定されていることを特徴とする。本実施の形態に基づいて具体的に説明すると、照明ボックス40は、2つの正方形組11に亘る長さ(2スパン分の長さ)を有しており、図1中の上下方向に延びる天井下地材10(メインクロスバー10b)に沿って配置されるとともに、その長手方向両端部が図1中の左右方向に延びる天井下地材10(メインバー10a)の側面に当接され、照明ボックス40の両端部がメインバー10aの側面にそれぞれ固定されている。
すなわち、本実施の形態では、一辺の長さが2スパンとなる(4つの正方形組11からなる)正方形組群の内側に、メインクロスバー10bと、クロスバー10c,10dと、照明ボックス40と(場合によっては設備プレート50も)が寸法的に納まって設けられており、これらの配列組み合わせは自由に変えることが可能である。
照明ボックス40が側部に沿って設けられたメインクロスバー10bの逆側部には、空調機の送風口等の設備機器(図示せず)を固定するための設備プレート50が固定されている。この設備プレート50は、照明ボックス40と略同等の幅を有するように構成されている。
図4および図6に示すように、照明ボックス40は、下方に開口する断面四角形の箱状に形成されており、長手方向両端部が、照明ボックス40と直交する天井下地材10(メインバー10a)の側面に固定されている。照明ボックス40の両端部には、照明ボックスの長手方向端部を天井下地材10の側面に固定するための固定プレート60を係止するための係止部材41が設けられている。図4および図5に示すように、係止部材41は、後記する固定プレート60の平板状の挿入係止板部61を上下から係止する一対の鉤状部材41a,41aにて構成されている。鉤状部材41a,41aは、それぞれ断面L字状を呈しており、挿入係止板部61の高さ寸法と同等の間隔をあけて、互いに対向するように形成されている。鉤状部材41a,41aは、固定プレート60の挿入係止板部61に対応する高さで、水平方向に延びて互いに平行に形成されており、側方から挿入係止板部61が挿入可能になっている。
ところで、固定プレート60は、図7に示すように、略長方形状の基板部62と、この基板部62から直角に屈曲した第一立上り部63と、この第一立上り部63の先端から直角に屈曲した挿入係止板部61と、第一立上り部63と対向する辺に基板部62から直角に屈曲した第二立上り部64とを備えている。基板部62は、天井下地材10の上溝3と下溝4との間に挿入可能な高さ寸法を有しており、上溝3と下溝4の幅よりも小さい厚さ寸法を有している。基板部62には、ネジ溝が形成されたネジ孔65が設けられている。挿入係止板部61は、第一立上り部63から基板部62とは逆側に屈曲して基板部62と平行になるように設けられている。第一立上り部63および第二立上り部64は、基板部62の強度を高める補強リブの機能も有している。
固定プレート60を天井下地材10に固定するに際しては、基板部62の上端部を、天井下地材10の斜め下方から、上溝3内に挿入して奥まで押し込む。そして、基板部62の上端を中心に固定プレート60を天井下地材10側に傾動させてウエブ部12と平行にした後に下方に移動させ、基板部62の下端部を下溝4内に挿入する。このとき、基板部62は、上溝3と下溝4間に架け渡されているが、所定の空間があるため、固定プレート60は、天井下地材10の長手方向に移動可能である。そして、固定プレート60を移動させて、挿入係止板部61を照明ボックス40の係止部材41に挿入して係止させた状態(図4ないし図6参照)で、ネジ孔65にネジ67を挿入して、ネジ67の軸部が、基板部62から天井下地材10のウエブ部12側へ突出する方向へと回転させる。これによって、基板部62が、ウエブ部12から離反する方向に移動され、上溝3の内側面3aと下溝4の側壁部4bに押圧されることとなり、固定プレート60が天井下地材10に固定される。
照明ボックス40の長手方向両端の下端部には、外側に突出して、天井下地材10のフランジ部13の上面に載置される載置部43が形成されている。載置部43は、その先端が下方に屈曲して、断面L字状に形成されており、フランジ部13の端部に形成された立上り部13a(図5参照)と係止することで、組付け時や取外し時に照明ボックス40が天井下地材10から離反して落下するのを防止している。
図3、図4および図6に示すように、照明ボックス40の幅方向両側には、高さの相違する目地側側壁44(図4では、裏側のため図示せず)と天井板側側壁45とが形成されている。目地側側壁44は、照明ボックス40と平行に配置される天井下地材10(メインクロスバー10b)側の側壁であって、天井板側側壁45と比較して高さ寸法が小さい。目地側側壁44は、その下端部が外側に屈曲して平板部44aが形成されている。この平板部44aは、天井下地材10のフランジ部13上の立上り部13aと下溝4の側壁部4bとの間の平面部13bと同等の幅を有しており、天井下地材10の平面部13b上に載置されている。このように、目地側側壁44の平板部44aを、天井下地材10の立上り部13aと側壁部4b間の平面部13b上に載置することで、照明ボックス40の幅方向への移動が規制されるとともに、照明ボックス40の取付時の位置決めガイドの機能も果たすことができる。さらに、照明ボックス40およびこれによって支持される照明装置の荷重を天井下地材10に伝達することができる。
天井板側側壁45は、目地側側壁44と平行に配置されており、上端の天板46を介して目地側側壁44と一体的に接続されている。目地側側壁44、天井板側側壁45および天板46は、アルミニウムやスチール等の適度な強度を有する部材からなる押出形材にて構成されている。天井板側側壁45は、目地側側壁44よりも天井下地材10の突条15の高さ分大きい高さ寸法を有しており、天井板側側壁45の下端部と天井下地材10の下端部とが略同一の高さになるように構成されている。これによって、天井下地材10の下端部と面一になる天井板70の表面と、天井板側側壁45の下端部が面一になるため、天井板70aの側端面を覆うことができ、美観を高めることができる。
天井板側側壁45には、その表面から直交して所定の幅で突出するフランジ47が形成されている。フランジ47は、照明ボックス40の側面に天井下地材10(クロスバー10d)を当接させた際に、天井下地材10の上端と、フランジ47の下面が当接する高さに形成されている。また、フランジ47の、天井下地材10の上端が当接する部分には、貫通孔47a(図2参照)が形成されている。貫通孔47aは、天井下地材10の上端溝20に相当する部分に形成されており、本実施の形態では、1箇所形成されている。天井下地材10(クロスバー10d)を照明ボックス40の側面に固定するに際しては、天井下地材10を照明ボックス40の側面の所定の位置に当接させた後、ネジ2を、フランジ47の貫通孔47aに挿通して上端溝20内に挿入する。そして、ネジ2を回転させて、ネジ溝21に螺合させることで、天井下地材10が照明ボックス40の側面にピン結合の状態で固定される。ここで、ネジ溝21は山部と谷部とで構成されており、上端溝20の長手方向に沿って直線状に形成されているので、天井下地材10の長手方向における照明ボックス40への取付け位置を調整することができ、天井下地材10の製造誤差を吸収することができる。また、ネジ2を用いて固定しているので、取り外しも容易に行うことができる。なお、フランジ47に貫通孔47aを2箇所設けて、天井下地材10(クロスバー10d)を照明ボックス40の側面に剛接合の状態で固定するようにしてもよい。この場合、貫通孔47aは、天井下地材10の上端溝20に沿うように設けるとよい。
図3および図8に示すように、設備プレート50は、断面L字状に形成され、水平部51と垂直部52とを備えている。設備プレート50は、アルミニウムやスチール等の設備機器の重量に耐え得る板材にて構成されている。水平部51には、設備機器を支持するとともに、室内側へ露出するための開口部54が形成されている。設備プレート50は、水平部51の基端部と垂直部52とが、天井下地材10(メインクロスバー10b)のフランジ部13の上面に載置されており、一方、水平部51の先端部は、隣接して取り付けられる天井板70aの上面に載置されている(図3参照)。ここで、水平部51は、幅方向の中間部が室内に露出されることとなるが、この部分の幅は、照明ボックス40の幅と同等の寸法となっている。すなわち、設備プレート50の幅は、室内に露出された寸法(照明ボックス40の幅寸法)と、水平部51の基端部の天井下地材10への載置代と、先端部の天井板70aへの載置代とを加算した寸法となり、照明ボックス40の幅と略同等の寸法となっている。設備プレート50は、略1スパン分の長さを有しており、隣り合う天井下地材10,10(メインバー10aとクロスバー10c)との間に架け渡されている。水平部51の両端は、隣り合う天井下地材10,10(メインバー10aとクロスバー10c)のフランジ部13の上面にそれぞれ載置されている。
図8に示すように、垂直部52には、切欠き部53が形成されている。この切欠き部53は、正面から見てU字状を呈しており、その内側に位置する垂直部52aは、下方に延出している。垂直部52aは、天井下地材10の下溝4の深さ寸法分、水平部51の底面から下方に突出している。
設備プレート50を天井下地材10に固定するに際しては、垂直部52の上端部を、天井下地材10の斜め下方から、上溝3内に挿入して奥まで押し込む。そして、垂直部52の上端を中心に設備プレート50を天井下地材10側に傾動させて垂直部52をウエブ部12と平行にした後に、下方に移動させ、切欠き部53の内側の垂直部52aの下端部を下溝4内に挿入する。これによって、垂直部52の上端が上溝3の内側面3aに係止され、垂直部52aの下端が下溝4の側壁部4bに係止されることとなり、設備プレート50が天井下地材10に固定される。
図9(a)に示すように、天井下地材10の下部の突条15は、他の天井下地材10が側面から当接する部分に切欠き部15bが形成されている。切欠き部15bは、突条15の内側の傾斜部15cと同等の傾斜角度で形成されており、室内から見て目地15aが通るように構成されている。
照明ボックス(図示せず)が側部に設けられる部分で、切欠き部15bが形成されているが側面から天井下地材が当接しない部分には、図9(a)および(b)に示すように、切欠き部15bを覆うカバー部材39が着脱自在に設けられている。カバー部材39は、上下が折り返されており、フランジ部13の立上り部13aと突条15の内側の段差部にそれぞれ係止されて固定されている。
図2および図3に示すように、天井板70は、表面材71と、その内部に収用される断熱材72と、断熱材72の上面を覆う蓋部材73とを備えている。表面材は、パンチングメタルなどの板材にて構成されており、天井板70の下面と側面を覆っている。天井板70の外周面上端では、表面材71が外側に折り返されて形成されており、係止部74が構成されている。係止部74は、天井板70の周囲に位置する天井下地材10のフランジ部13の上面に載置されており、これによって、天井板70が天井下地材10に係止・支持されている。断熱材72は、不織布などによって構成されており、断熱性能と吸音性能も有している。なお、天井板70は、前記構成に限られるものではなく、岩綿系材料または石膏系材料等で、係止部を有する形状に一体形成してもよい。
照明ボックス40または設備プレート50が設けられている正方形組11に設けられる天井板70aは、表面材71が、照明ボックス40あるいは設備プレート50側の側面の上端で内側へ折り返されている。設備プレート50は、その先端部が、折り返された表面材71の上に載置されている。
なお、図2および図3中、符号80は上階床スラブから延びる吊りボルトを、符号81は天井下地材10を把持するハンガー部材を、符号82はブレースをそれぞれ示す。
以上のような構成の天井構造1によれば、照明ボックス40は、複数の正方形組11に亘る長さを有しているので、長さが長く電力消費効率が良好であるとともに割安の照明装置を利用することができ、照明効率を高めることができる。また、照明ボックス40の側面に天井下地材10(クロスバー10d)が当接して固定されているので、天井下地材10(メインクロスバー10b)の配置間隔を所定の距離に保つことができ、天井下地としても必要な構造強度を確保できる。
さらに、照明ボックス40の側面に固定される天井下地材10(クロスバー10d)は、正方形組11の一辺の長さから照明ボックス40の幅の長さ分、引いた長さを有するので、複数の正方形組11からなる大きい正方形の内側で、照明ボックス40と他の天井下地材10(メインクロスバー10b、クロスバー10c,10d)を組み合わせることができるので、大きい正方形の内側の照明ボックス40と天井下地材10(メインクロスバー10b、クロスバー10c,10d)のみを組み替えるだけで、照明ボックスの向きを自由に変えることができ、他の天井下地材10(メインバー10aやメインクロスバー10bの一部)を組み替える必要はない。さらに、天井下地材10同士の接続は、着脱自在なジョイントプレート16と係止部18を介して行われているので、接続および着脱作業は簡単に行うことができる。したがって、照明レイアウトの変更を容易に行うことができる。
また、天井下地材10の側面に、上溝3と下溝4を形成し、これら上溝3と下溝4との間に、固定プレート60を架け渡されて設け、固定プレート60の基板部62にネジ67を螺合させて天井下地材10のウエブ部12側に押し出すことで、基板部62を上溝3と下溝4に押圧させて係止させているので、固定プレート60を天井下地材10の側面の所定の位置にセットして、ネジ67を締め付けるといった簡単な作業だけで、上溝3と下溝4に押圧させて係止することができる。したがって、照明ボックス40を、容易に且つ着脱自在に、天井下地材10に固定することができる。
さらに、天井下地材10の上端に、ネジ溝21が形成された内壁面22を有した上端溝20を形成し、一方、照明ボックス40に、貫通孔47aを備えたフランジ47を形成し、照明ボックス40とこれに直交する天井下地材10(クロスバー10d)とは、ネジ2を貫通孔47aに貫通させて上端溝20に螺合させることで、互いに固定されるように構成されているので、ネジ2を締め付けるといった簡単な作業だけで、照明ボックス40の側面に、天井下地材10)を固定することができる。
そして、上端溝20のネジ溝21は、天井下地材10の長手方向に沿って直線状に形成されているので、天井下地材10(クロスバー10d)の照明ボックス40に対する取付け位置の調整を容易に行うことができる。すなわち、天井下地材10の長手方向に見て任意の位置にネジ2を螺合することが可能となるので、天井下地材10の端部と照明ボックス40の側面との距離が調整可能となり、天井下地材10の長さの製造誤差を吸収することができる。
設備プレート50は、照明ボックス40と略同等の幅を有するように構成されているので、設備プレート50が設けられた正方形組11と照明ボックス40が設けられた正方形組11に固定される天井板70aを共通化することができ、部材供給の効率化を図ることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、本実施の形態では、設備プレート50の取付け位置は、照明ボックス40が側部に沿って設けられたメインクロスバー10bの逆側部となっているが、これに限られるものではない。照明ボックス40と干渉しない位置であれば、デザインに応じて、照明ボックス40と離して配置したり、照明ボックス40と向きを変えて配置したりしてもよいのは勿論である。
本発明に係る天井構造を実施するための最良の形態を示した平面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 照明ボックスの端部および中間部と天井下地材との取り合いを示した斜視図である。 照明ボックスの端部と天井下地材との取り合いを示した断面図である。 照明ボックスの端部と天井下地材との取り合いを示した側面断面図である。 固定プレートを示した斜視図である。 設備プレートと天井下地材との取り合いを示した一部破断斜視図である。 (a)は天井下地材同士の接続部分を斜め下方から見た斜視図、(b)はカバー部材を示した断面図である。 天井下地材同士の接続部分を示した斜視図である。 天井下地材の端部を示した(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 天井下地材を示した(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は断面図(正面図のC−C線)である。
符号の説明
1 天井構造
2 ネジ
3 上溝
4 下溝
10 天井下地材
11 正方形組
20 上端溝
21 ネジ溝
22 内壁面
40 照明ボックス
47 フランジ
47a 貫通孔
50 設備プレート
60 固定プレート
67 ネジ
70 天井板
70a 天井板

Claims (5)

  1. 正方形の格子状に組み付けられた天井下地材と、この天井下地材に固定され照明機器を収容する照明ボックスとを備え、前記天井下地材および前記照明ボックス間に天井板を配置する天井構造であって、
    前記照明ボックスは、複数の正方形組に亘る長さを有し、一方の方向に延びる天井下地材に沿って配置されるとともに、その長手方向両端部が他方の方向に延びる天井下地材の側面に当接され、少なくともいずれかの前記天井下地材に固定され、
    前記照明ボックスの側面には、前記正方形組の一辺の長さより前記照明ボックスの幅の長さ分、引いた長さを有する天井下地材の端面が当接して固定されている
    ことを特徴とする天井構造。
  2. 前記天井下地材の側面には、上下方向で互いに向かい合う上溝と下溝が形成され、
    これら上溝と下溝との間には、前記照明ボックスの長手方向端部を固定するための固定プレートが架け渡されて設けられ、
    前記固定プレートは、ネジを螺合させることによって前記上溝と下溝の内側面に押圧されて係止された
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井構造。
  3. 前記天井下地材の上端には、互いに対向するとともに表面にネジ溝が形成された内壁面を有し上方に開口する上端溝が形成され、
    前記照明ボックスには、貫通孔を備えたフランジが形成され、
    前記照明ボックスとこれに直交する前記天井下地材とは、ネジを前記貫通穴に貫通させて前記上端溝に螺合させることで、互いに固定される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井構造。
  4. 前記上端溝のネジ溝は、前記天井下地材の長手方向に沿って直線状に形成された
    ことを特徴とする請求項3に記載の天井構造。
  5. 前記天井下地材には、設備機器を固定するための設備プレートが固定され、
    この設備プレートは、前記照明ボックスと略同等の幅を有するように構成された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の天井構造。
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