JP2008095131A - 表面改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物に大きな損傷を与えることなく、対象物の表面を均一に改質できる表面改質装置の提供。
【解決手段】窒素ガスを主成分とする雰囲気ガスが導入された空間SP1に設置された電極対111に、アーク放電を引き起こさずにストリーマ放電を引き起こす電気パルスを前記電極対に繰り返し印加する。電極対111への電気パルスの印加によって発生したパルス電界PE1と、ストリーマ放電に起因して雰囲気ガス中に発生したプラズマに含まれる窒素ラジカルNR1と、ストリーマ放電に起因して雰囲気ガスが発する短波長紫外線UV1とを、対象物W1の表面W1sの近傍に存在する被改質領域に複合的に作用させることにより、表面W1sを改質する。
【選択図】図4

Description

本発明は、対象物の表面を改質する表面改質装置に関する。
従来より、対象物を空気中でコロナ放電処理することにより、対象物の表面を改質することが行われていた。
特許文献1は、合成樹脂成形体をコロナ放電処理することにより、合成樹脂成形体の表面の接着性を向上する技術を開示している。
また、特許文献2は、窒素ガス中に発生したプラズマで対象物を処理することにより、対象物の表面を改質する技術を開示している。特許文献2は、プラズマを発生させる際に、アーク放電を引き起こさないようにすべきことについて言及している。
さらに、非特許文献1は、窒素ガス中でグロー放電を引き起こし、グロー放電に起因して窒素ガス中に発生したプラズマで対象物を処理することにより、対象物の表面を改質する技術を開示している。
特開平10−259261号公報 特開2005−251444号公報 常圧プラズマ表面処理装置の特徴、積水化学工業株式会社、[online]、[平成18年9月13日検索]、インターネット<URL:http://www.sekisui-semi.jp/surfacetreatment1.htm>
しかし、従来の技術には、放電の不均一性のため、対象物の表面を均一に改質することが困難であり、局所的な損傷を対象物に与えてしまうこともあった。
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、対象物に大きな損傷を与えることなく、対象物の表面を均一に改質できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、対象物の表面を改質する表面改質装置であって、改質が行われる空間に窒素ガスを主成分とする雰囲気ガスを導入する雰囲気制御手段と、前記空間に設置された電極対と、アーク放電を引き起こさずにストリーマ放電を引き起こす電気パルスを前記電極対に繰り返し印加するパルス電源と、前記空間の内部から外部へ向かう短波長紫外線を前記空間の内部へ戻す反射部材とを備え、前記電極対への電気パルスの印加によって発生したパルス電界と、前記ストリーマ放電に起因して前記雰囲気ガス中に発生したプラズマに含まれる窒素ラジカルと、前記ストリーマ放電に起因して前記雰囲気ガスが発する短波長紫外線とを対象物の表面の近傍に存在する被改質領域に作用させることにより、対象物の表面を改質する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の表面改質装置において、前記ストリーマ放電は、散点したストリーマが前記電極対の間に存在する、ストリーマの成長の初期段階で放電を停止するファインストリーマ放電である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の表面改質装置において、前記雰囲気ガスが本質的に窒素ガスのみからなり、対象物の表面を粗面化する。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の表面改質装置において、前記雰囲気ガスに重合性ガスが添加されており、前記重合性ガスに由来する重合膜を対象物の表面に形成する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表面改質装置において、前記電極対の陰極は、石英ガラス板と、前記石英ガラス板の一方の主面に成膜されたアルミニウム膜とを備え、前記石英ガラス板の他方の主面が対象物に向けられている。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の表面改質装置において、対象物の主面が平面的な広がりを有しており、前記雰囲気制御手段が、対象物の主面に向けて前記雰囲気ガスを噴射することにより、対象物の主面と垂直な雰囲気ガス流を生成する。
本発明によれば、対象物に大きな損傷を与えることなく、対象物の表面を均一に改質できる。
請求項2の発明によれば、放電を均一化できるので、対象物の表面をさらに均一に改質できる。
請求項3の発明によれば、対象物の表面の濡れ性や接着性を向上できる。
請求項4の発明によれば、重合膜に応じた特性を対象物の表面に付与できる。
請求項5の発明によれば、電気パルスの印加に応答して流れる電流を途中で反転させることができるので、対象物のチャージアップを防止し、グロー放電の不均一化を防止できる。また、請求項4の発明によれば、陰極が短波長紫外線を反射するので、陰極と反射部材とを兼ねることができる。
請求項6の発明によれば、窒素ラジカルの反応によって生じた化学種が、対象物に向かう雰囲気ガス流の吹き返しの雰囲気ガス流によって対象物の近傍から除去されるので、改質を高効率で安定して行うことができる。
<1 改質の原理>
本発明の表面改質装置では、パルス電界と、窒素ラジカルと、波長が100nm以上280nm以下の短波長紫外線(「遠赤外線」又は「UV−C」とも呼ばれる)とを、対象物の表面の近傍に存在する、表面からの深さが0.01μm以内の被改質領域に複合的に作用させることにより、対象物の表面を改質している。そこで、以下では、パルス電界、窒素ラジカル及び短波長紫外線が被改質領域に与える作用について順次説明する。
<1.1 パルス電界が被改質領域に与える作用>
図1は、電界Eに曝された対象物W7を模式的に示すとともに、陽極712から陰極713へ向かう電界Eの方向における電位Φの分布を示している。
図1に示すように、対象物W7が電界Eに曝されると、対象物W7の表面W7sの近傍に存在する被改質領域W71の陽極側及び陰極側に分極電荷が誘起され、外部電界Eexよりも強い内部電界Einが被改質領域W71の内部に生じる。この電界増大効果により、対象物W7が電界Eに曝されると、被改質領域W71の陽極側及び陰極側との間には、大きな電位差ΔΦが生じる。
したがって、対象物W7を立ち上がりの早いパルス電界に曝し、被改質領域W71の陽極側と陰極側と間の電位差ΔΦを急激に上昇させれば、被改質領域W71に電気的な衝撃を与えることができ、表面W7sを粗面化することができる。また、電位差ΔΦを急激に上昇させれば、電気的な衝撃は対象物W7の奥深くまで及ばず、被改質領域W71のみに電気的な衝撃を与えることができる。
<1.2 窒素ラジカルが被改質領域に与える作用>
本発明の表面改質装置では、活性が極めて高い窒素ラジカルを対象物W7の表面W7sに作用させることにより、被改質領域W71に化学的な作用を与え、表面W7sを粗面化する。
より具体的には、本発明の表面改質装置では、窒素ガスを主成分とする雰囲気ガス中に発生したプラズマに含まれる窒素ラジカルを被改質領域W71に作用させている。当該プラズマは、雰囲気ガス中に設置された電極対711に立ち上がりの早い電気パルスを印加して、ストリーマ放電を引き起こすことにより発生させることができる。すなわち、当該プラズマは、雰囲気ガス中に設置された電極対711に印加する電圧を急激に上昇させて、陰極713から陽極712へ向かう電子なだれを成長させることにより発生させることができる。
改質に利用する化学種として窒素ラジカルを選択した理由、すなわち、窒素雰囲気中でプラズマを発生させた理由は、窒素ラジカルの活性が他の活性種、例えば、酸素ラジカルよりも著しく高いことによる。この点は、窒素分子の解離エネルギーが9.76eVであるのに対して、オゾン分子の解離エネルギーが1.05eVであることからも明らかである。加えて、窒素ラジカルの寿命が長いこと、例えば、3重項窒素(3Σu)のビラジカルの寿命が10ミリ秒に達することも、滅菌に利用する活性種として窒素ラジカルを選択した理由のひとつとなっている。
加えて、窒素ガスは、低価格で容易に入手でき取り扱いも容易であることも、滅菌に利用する活性種として窒素ラジカルを選択した理由のひとつとなっている。
<1.3 短波長紫外線が被改質領域に与える作用>
本発明の表面改質装置では、先述のストリーマ放電に起因して雰囲気ガスが発する短波長紫外線を対象物W7に照射することにより、対象物W7の被改質領域W71に光化学的な作用を与え、対象物W7の表面W7sを粗面化する。
ここで、短波長紫外線を利用するのは、短波長紫外線は、対象物W7の奥深くまで浸透しないので、被改質領域W71のみに集中して光化学的な作用を与えることができるからである。
<1.4 ストリーマ放電>
図2は、電極対711に印加する電気パルスの概略波形と当該電気パルスによって引き起こされる放電とを模式的に示す図である。図2において、電気パルスの概略波形は、電圧V(縦軸)の時間t(横軸)に対する変化を示すグラフによってあらわされている。
図2に示すように、電気パルスのパルス幅Δtが概ね100nsに達すると、正イオンが陰極713に衝突する際に放出された2次電子が気体分子を電離させて新たな正イオンを発生させるグロー放電が引き起こされる。
一方、電気パルスの立ち上がり時の電圧Vの時間上昇率dV/dtが概ね30〜50kV/μsである場合、パルス幅Δtが概ね100nsに達すると、陽極712から陰極713へ向かうストリーマS7の成長が始まる。そして、パルス幅Δtが概ね100〜400nsである場合、ストリーマS7の成長は、電極対711の間に短いストリーマS7が散点する初期段階で終了する。一方、パルス幅Δtが概ね500〜1000nsである場合、ストリーマS7が本格的に成長し、電極対711の間に枝分かれした長いストリーマS7が存在する状態となる。本発明の表面改質装置では、ストリーマ放電の中でも、ストリーマS7の成長の初期段階で放電を停止するファインストリーマ放電を用いることが望ましい。放電の均一性に優れるファインストリーマ放電を用いれば、パルス電界、窒素ラジカル及び短波長紫外線を被改質領域W71に均一に作用させることができ、対象物W7の表面W7sを均一に改質することができるからである。また、ファインストリーマ放電を用いれば、不均一な放電による局所的な損傷を対象物W7に与えることも回避できるからである。
さらに、パルス幅Δtが1000nsに達すると、最終的にアーク放電が引き起こされる。
なお、上述の説明で、パルス幅Δtや立ち上がり時の電圧Vの時間上昇率dV/dtの範囲について「概ね」としているのは、これらは、電極対711の間隔、陽極712及び陰極713の構造並びに雰囲気ガスの圧力等の表面改質装置の具体的構成に依存して変化するためである。したがって、ファインストリーマ放電となっているか否かは、パルス幅Δtや立ち上がり時の電圧Vの時間上昇率dV/dtだけでなく、実際の放電を観察して判断すべきである。
<2 望ましい実施の形態>
本発明の望ましい実施形態に係る表面改質装置は、リアクタの内部に対象物を収容した状態でリアクタの内部にプラズマを発生させる「ダイレクト式」を採用している。当該表面改質装置において表面の改質の対象となる対象物は、主に、半導体基板・ガラス基板等の板状物やポリエチレンシート・ポリプロピレンシート等のシート状物であるが、以下では、対象物が板状物であるとして説明を進める。
<2.1 表面改質装置の全体構成>
図3は、本発明の望ましい実施の形態に係る表面改質装置1の全体構成を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、表面改質装置1は、内部で対象物W1の表面W1sの改質が行われるリアクタ11と、リアクタ11に電気パルスを供給するパルス電源15とを備える。表面改質装置1では、対象物W1は、リアクタ11の左側面に設けられた搬入口11iを通ってリアクタ11の内部に搬入され、リアクタ11の内部で表面W1sの改質が行われた後に、リアクタ11の右側面に設けられた搬出口11eを通ってリアクタ11の外部に搬出される。
<2.2 リアクタの構成>
図4は、リアクタ11の構成を模式的に示す断面図である。図4は、図3のIV-IVの切断線におけるリアクタ11の断面を示す図となっている。
○電極対;
図4に示すように、リアクタ11の内部の空間SP1には、パルス電源15に接続された電極対111が設置されている。対象物W1は、陰極113の上に載置され、電極対111の間のプラズマが発生する領域に存在している。
陽極112は、前後方向に延びる直径が0.5mmの電極棒1121を左右方向に15mm間隔で配列することにより構成されている。なお、図4には、電極棒1121の数が5本である場合を示しているが、電極棒1121の数は、対象物W1の大きさ等に応じて増減すべきであるので、必ずしも5本である必要はない。また、電極棒1121の直径を0.5mmmとすることも必須ではないし、電極棒1121の配列の間隔を15mmとすることも必須ではない。
リアクタ11では、電極棒1121の材質として、耐久性に優れるINCONEL(登録商標)を用いている。ただし、このことは、電極棒1121の材質として、INCONEL(登録商標)以外のもの、例えば、タングステン、モリブデン、マンガン、チタン、クロム、ジルコニウム、ニッケル、銀、鉄、銅、白金及びパラジウム等の金属を主成分とするものを用いることを妨げない。ここで、「金属」とは、ニッケル合金やステンレス鋼に代表される鉄合金のような、2種類以上の金属を含む合金をも包含する意味で用いている。また、電極棒1121を、シリコンゴム又はダイヤモンドライクカーボンで被覆することも望ましい。パルス電界PE1を均一化することができ、対象物W1の表面W1sを均一に改質できるようになるからである。
なお、陽極112を電極板で構成することも妨げられないが、この場合、陽極112が短波長紫外線UV1を遮蔽して対象物W1への短波長紫外線UV1の照射を妨げてしまうことを防止するため、反対側が透けて見えるような櫛歯状又は網目状の電極板を採用することが望ましい。
陰極113は、厚さが0.5〜5.0mmの石英ガラス板1131の下面に、厚さが0.5〜10.0μmのアルミニウム膜1132を蒸着で成膜して構成されている。陰極113においては、石英ガラス板1131の、アルミニウム膜1132が成膜されていない上面が対象物W1に向けられている。
陰極113においては、アルミニウム膜1132は、電気的な導通を確実にするため、パルス電源15に接続された金属板1133に密着させられている。
水平に設置された陰極113は、短波長紫外線UV1を反射するミラーともなっており、空間SP1の内部から外部(下方)へ向かう短波長紫外線UV1を反射して空間SP1の内部へ戻す役割も兼ねている。リアクタ11では、このような陰極113を設けることにより、雰囲気ガスが発する短波長紫外線UV1の利用効率を向上し、表面W1sの近傍に存在する被改質領域に作用する短波長紫外線UV1を増加させることにより、改質の効率の向上を図っている。ここで、アルミニウム膜1132により鏡面を形成したのは、図5に示すように、アルミニウム膜の短波長紫外線UV1の反射率が極めて高い(約90%)ことによる。なお、図5は、各種金属膜の反射率の波長依存性を示すグラフである。
このように、誘電体バリアとして機能する石英ガラス板1131でアルミニウム膜1132を被覆すると、電極対111に電気パルスを印加した際に電流Iが途切れてしまうまでの時間が、石英ガラス板1131に被覆されていない金属板1133を用いた場合よりも長くなる。したがって、石英ガラス板1131でアルミニウム膜1132を被覆すると、電極対111に電気パルスを印加した際の投入電力I×Vが、石英ガラス板1131に被覆されていない金属板1133を陰極113に用いた場合よりも大きくなり、電極対111への電気パルスの印加によって雰囲気ガスの温度を上昇させることもできるようになる。そして、電流Iが途切れてしまうまでの時間は、石英ガラス板1131が厚くなるほど長くなるので、雰囲気ガスの温度が改質に適した温度となるように、石英ガラス板1131の厚さを決定することが望ましい。ただし、このことは、雰囲気ガスの温度を調整するヒータをリアクタ11に設置することを妨げるものではない。
○孔加工ミラー;
図4に示すように、リアクタ11の内部の空間SP1には、空間SP1の内部から外部(下方)へ向かう短波長紫外線UV1を反射して空間SP1の内部へ戻す孔加工ミラー114が水平に設置されている。孔加工ミラー114は、石英ガラス板1142の上面にアルミニウム膜1143を蒸着で成膜することにより構成されている。孔加工ミラー114においては、石英ガラス板1142の、アルミニウム膜1143が成膜されていない下面が対象物W1に向けられている。リアクタ11では、孔加工ミラー114を設けることにより、雰囲気ガスが発する短波長紫外線UV1の利用効率を向上し、被改質領域へ作用する短波長紫外線UV1を増加させることにより、改質の効率の向上を図っている。ここで、アルミニウム膜1143により鏡面を形成したのは、陰極113の場合と同様に、アルミニウム膜の短波長紫外線UV1の反射率が極めて高い(約90%)ことによる。
孔加工ミラー114には、上面と下面とを貫通する貫通孔114hが縦横両方向に規則的に形成されている。リアクタ11では、配管116及び網115を経由して供給された雰囲気ガスを、網115の開口部及び貫通孔114hを通して対象物W1に向けて噴射することより、改質が行われる空間SP1に雰囲気ガスを導入している。このように、平面的な広がりを有する対象物W1の表面W1sに向けて雰囲気ガスを噴射し、表面W1sと垂直な雰囲気ガス流FL11を生成すると、雰囲気ガスの滞留により改質の効率や安定性が低下することを防ぐことができるとともに、窒素ラジカル(N*)NR1の反応によって生じた一酸化窒素NOやシアン化水素HCN等の化学種(以下、反応済化学種)が、対象物W1へ向かう雰囲気ガス流FL11の吹き返しの雰囲気ガス流FL12、すなわち、対象物W1から離れる雰囲気ガス流FL12によって、対象物W1の近傍から除去されるので、改質を高効率で安定して行うことができる。
図6の斜視図に示すように、孔加工ミラー114の上面には、左右方向に伸びる複数の溝114xが15mm間隔で掘削されており、孔加工ミラー114の下面には、前後方向に伸びる複数の溝が15mm間隔で掘削されている。そして、孔加工ミラー114では、直交する溝114xと溝114yとの交点が貫通孔114hとなっている。この孔加工ミラー114は、貫通孔114hを個別に削孔加工するよりも、短時間で安価に製造することができる。
○網;
網115は、メッシュ間隔が0.1mm程度の積層網となっており、多数の貫通孔114hからの雰囲気ガスの噴射を圧損により均一化させるバッファとして機能している。孔加工ミラー114の上にこのようなバッファを設けることにより、雰囲気ガスの噴射が、配管116の上流側の貫通孔114hに集中して改質の均一性を妨げてしまうことを防止することができる。
なお、窒素ガスの1cm2あたりの噴射量は、0.001リットル/分以上0.03リットル/分以下であることが望ましい。なぜならば、1cm2あたりの噴射量が0.001リットル/分を下回ると反応済化学種の除去が不十分となり改質の安定性や効率が低下するからであり、1cm2あたりの噴射量が0.03リットル/分を上回ると生成したプラズマが空間SP1から流出して、短波長紫外線UV1の発光量が減少し、改質の効率が低下するからである。
○雰囲気ガスの供給について;
配管116には、窒素ガスを供給する窒素ガス供給源191及び重合性ガスを供給する重合性ガス供給源192が接続されている。
表面改質装置1では、対象物W1の表面W1sを粗面化する場合には、本質的に窒素ガスのみからなる雰囲気ガスが、窒素ガス供給源191から、配管116、網115及び貫通孔114hを経由して空間SP1へ導入される。ここで、「本質的に窒素ガスのみからなる」とは、不可避的な不純物が窒素ガスに混入することも許容されるという趣旨である。すなわち、窒素ガス供給源191が供給する窒素ガスに若干の不純物が混入する場合もあるが、窒素ラジカルNR1の被改質領域への作用を顕著に妨げたり、短波長紫外線UV1を顕著に減衰させるようなものでない限り、問題とはならないという趣旨である。
一方、表面改質装置1では、表面W1sを疎水化する場合、窒素ガスに重合性ガスを添加した雰囲気ガスが、窒素ガス供給源191及び重合性ガス供給源192から、配管116、網115及び貫通孔114hを経由して空間SP1へ導入される。
<2.3 パルス電源の構成>
パルス電源15が電極対111に繰り返し印加する電気パルスの波形は、パルス電界PE1によって被改質領域のみに電気的な衝撃を与えることができるとともに、アーク放電を引き起こすことなくストリーマ放電(望ましくは、ファインストリーマ放電)を引き起こし、空間SP1にプラズマを安定して発生させることができるように決定される。なお、電気パルスの具体的な波形は、後述の「3 表面改質装置の動作」において説明する。
このようなパルス電源15には、静電誘導型サイリスタ(以下、「SIThy」)を用いた誘導エネルギー蓄積型電源回路(以下、「IES回路」)150を採用することが望ましい。このIES回路150は、SIThyのクロージングスイッチ機能の他、オープニングスイッチング機能を用いてターンオフを行い、当該ターンオフによりSIThyのゲート・アノード間に高圧を発生させている。なお、IES回路150の詳細は、飯田克二,佐久間健:「誘導エネルギー蓄積型パルス電源」,第15回SIデバイスシンポジウム(2002)に記載されている。
図7の回路図を参照して、IES回路150について説明すると、IES回路150は、電流供給源となる低電圧直流電源151を備える。低電圧直流電源151の電圧V0は、IES回路150が発生させる電気パルスのピーク電圧より著しく低い電圧であることが許容される。例えば、後述する昇圧トランス1531の1次側T1に発生させる1次側電圧V1のピーク電圧が4kVに達しても、電圧V0は数10〜数100V、典型的には40V〜150Vであることが許容される。この電圧値の下限は後述するSIThy1532のラッチング電圧以上で決定される。IES回路150は、このような低電圧の直流電源を電気エネルギー源として利用可能であるので、小型・低コストに構築可能である。
低電圧直流電源151には、充電用コンデンサ152と昇圧パルス発生部153とが並列接続される。充電用コンデンサ152は、低電圧直流電源151のインピーダンスを見かけ上低下させることにより低電圧直流電源151の放電能力を強化する。低電圧直流電源151の電圧V0は、昇圧パルス発生部153で昇圧されるが、この昇圧パルス発生部153は、昇圧トランス1531、SIThy1532、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)(以下、「FET」)1533、ゲート駆動回路1534及びダイオード1535を備えている。
IES回路150では、昇圧トランス1531の1次側T1と、SIThy1532のアノードA・カソードK間と、FETのドレインD・ソースS間とが直列接続される。すなわち、昇圧トランス1531の1次側T1の一端P1が低電圧直流電源151の正極に、昇圧トランス1531の1次側T1の他端P2がSIThy1532のアノードAに、SIThy1532のカソードKがFETのドレインDに、FETのソースSが低電圧直流電源151の負極に接続される。これにより、低電圧直流電源151からこれらの回路素子に電流を供給可能になる。また、IES回路150では、SIThy1532のアノードA・ゲートG間がダイオード1535を介して昇圧トランス1531の1次側T1と並列接続される。すなわち、SIThy1532のゲートGがダイオード1535のアノードAに、ダイオード1535のカソードKが一端(低電圧直流電源151の正極)P1に接続される。FETのゲートG・ソースS間には、ゲート駆動回路1534が接続される。
昇圧トランス1531は、1次側T1に与えられた電気パルスをさらに昇圧して2次側T2に出力する場合に付加される。昇圧トランス1531の2次側T2には負荷LD(ここでは、電極対111)が接続される。昇圧トランス1531の1次側T1は自己インダクタンスを有する誘導性素子になっている。
SIThy1532は、ゲートGに与えられる信号に応答してターンオン及びターンオフが可能である。
FETは、ゲート駆動回路1534から与えられる信号に応答してドレインD・ソースS間の導通状態が変化するスイッチング素子である。FET1533のオン電圧ないしはオン抵抗は低いことが望ましい。また、FET1533の耐圧は電圧V0より高いことを要する。
ダイオード1535は、SIThy1532のゲートGに正バイアスを与えた場合に流れる電流を阻止するため、すなわち、SIThy1532のゲートGに正バイアスを与えた場合にSIThy1532が電流駆動とならないようにするために設けられる。
<3 表面改質装置の動作>
<3.1 粗面化>
以下では、対象物W1の表面W1sを粗面化する際の表面改質装置1の動作について、図8〜図12を参照しながら説明する。ここで、図8は、電極対111へ繰り返し印加される電気パルスの概略波形を示す図であり、電極対111の間の電圧V及び陽極112へ流れ込む電流Iの時間tによる変化を示している。また、図9〜図12は、電極対111に電気パルスを印加した際の空間SP1の状態を模式的に示す図であり、図9、図10、図11及び図12は、それぞれ、電圧上昇過程(t=0〜t1)、放電過程(t=t1〜t2)、放電終息過程(t=t2〜t3)及び放電反転過程(t=t3〜t4)における空間SP1の状態を示す図となっている。なお、図9〜図12においては、図示の便宜上、対象物W1と石英ガラス板1131との間をあけている。
○電圧上昇過程(t=0〜t1
図8に示すように、電圧上昇過程においては、電圧Vは、50〜100nsの短時間で急激に上昇してピーク電圧Vpに達するが、空間SP1にストリーマ放電は発生せず(図9)、電流Iは、電極対111の間の静電容量への充電が行われるのに起因して緩やかに増加するのみである。
なお、立ち上がり時の電圧Vの時間上昇率dV/dtは、100〜500kV/μsとすることが望ましい。
また、ピーク電圧Vpは、電極対111の間隔によっても異なるが、典型的には10〜30kVであり、電極対111の間隔が4.5mmである場合には、約15kVである。
このような立ち上がりの早い電気パルスを電極対111に印加することにより、表面改質装置1では、被改質領域に電気的な衝撃を与えることができ、対象物W1の表面W1sを粗面化することができる。
○放電過程(t=t1〜t2);
図8に示すように、電圧上昇過程に続く放電過程では、空間SP1にストリーマ放電SD1が発生するのに起因して(図10)、電圧Vは若干低下し、電流Iは急激に増加してピーク電流Ip(10〜50A)に達する。
放電過程では、ストリーマ放電SD1に起因して、陰極113から陽極112へ向かう電子なだれが拡大し、窒素雰囲気中に陽極112の近傍を中心としてプラズマが発生する。放電過程では、このようにして発生したプラズマに含まれる窒素ラジカルNR1に対象物W1を曝し、被改質領域に窒素ラジカルNR1を作用させ、対象物W1の表面W1sを粗面化している。
さらに、放電過程では、ストリーマ放電SD1に起因して雰囲気ガスが発する、短波長紫外線UV1を含む紫外線(波長が250〜400nmにわたって分布した紫外線)を対象物W1に照射し、被改質領域に短波長紫外線UV1を作用させ、表面W1sを粗面化している。
○放電終息過程(t=t2〜t3);
図11に示すように、放電過程に続く放電終息過程では、ストリーマ放電SD1が時間とともに終息する。このため、放電終息過程では、電圧Vは若干上昇し、電流Iは緩やかに減少する(図8)。
○逆放電過程(t=t2〜t3);
図12に示すように、放電終息過程に続く逆放電過程では、空間SP1に、放電過程とは逆方向のストリーマ放電SD1が発生する。これに起因して、電圧Vは低下し、放電過程とは逆方向の電流Iが流れる(図8)。換言すれば、逆放電過程では、陽極112と陰極113との役割が、放電過程とは実質的に逆転した状態となっている。
このように、電極対111への電気パルスの印加に応答して流れる電流の反転を起こすことにより、リアクタ11では、対象物W1の帯電を中和して対象物W1のチャージアップを防止している。これにより、対象物W1のチャージアップに起因するストリーマ放電SD1の不均一化を防止することができるようになり、対象物W1の表面W1sを均一に改質することができるようになっている。
○粗面化;
表面改質装置1では、窒素ガスを雰囲気ガスとして用いて、電圧上昇過程、放電過程、放電終息過程及び放電反転過程を繰り返すことにより、対象物W1に大きな損傷を与えることなく、対象物W1の表面W1sを均一に洗浄するとともに、表面W1sを均一に粗面化することができ、表面W1sの濡れ性や接着性を向上することができる。
<3.2 疎水化>
表面改質装置1では、重合性ガスを添加した窒素ガスを雰囲気ガスとして用いて、対象物W1の表面W1sを粗面化する場合と同様に、電圧上昇過程、放電過程、放電終息過程及び放電過程を繰り返すことにより、パルス電界PE1、窒素ラジカルNR1及び短波長紫外線UV1を被改質領域に作用させるのに加えて、重合性ガスに由来する重合膜を対象物W1の表面W1sに形成することができるので、重合膜に応じた特性(疎水性等)を対象物W1の表面W1sに付与することができる。
<4 その他>
表面改質装置1において、雰囲気ガスを減圧すると、陽極112と陰極113との距離を離すことできるようになり、立体的な形状を有する対象物W1の表面W1sの改質も行うことができるようになる。
電界Eに曝された対象物W7を模式的に示すとともに、電界Eの方向における電位Φの分布を示している図である。 電極対71に印加する電気パルスの概略波形と当該電気パルスによって引き起こされる放電とを模式的に示す図である。 本発明の望ましい実施の形態に係る表面改質装置1の全体構成を模式的に示す斜視図である。 リアクタ11の構成を模式的に示す断面図である。 各種金属膜の反射率の波長依存性を示す図である。 孔加工ミラー114の構成を示す斜視図である。 IES回路150の回路図である。 電極対111へ印加される電気パルスの概略波形を示す図である。 電極対111へ電気パルスを印加した際の空間SP1の状態を示す図である。 電極対111へ電気パルスを印加した際の空間SP1の状態を示す図である。 電極対111へ電気パルスを印加した際の空間SP1の状態を示す図である。 電極対111へ電気パルスを印加した際の空間SP1の状態を示す図である。
符号の説明
1 表面改質装置
11 リアクタ
15 パルス電源
111 電極対
112 陽極
113 陰極
114 孔加工ミラー
115 網
116 配管
1131,1141 石英ガラス板
1132,1142 アルミニウム膜
NR1 窒素ラジカル
PE1 パルス電界
SP1 空間
UV1 短波長紫外線
W1 対象物

Claims (6)

  1. 対象物の表面を改質する表面改質装置であって、
    改質が行われる空間に窒素ガスを主成分とする雰囲気ガスを導入する雰囲気制御手段と、
    前記空間に設置された電極対と、
    アーク放電を引き起こさずにストリーマ放電を引き起こす電気パルスを前記電極対に繰り返し印加するパルス電源と、
    前記空間の内部から外部へ向かう短波長紫外線を前記空間の内部へ戻す反射部材と、
    を備え、
    前記電極対への電気パルスの印加によって発生したパルス電界と、
    前記ストリーマ放電に起因して前記雰囲気ガス中に発生したプラズマに含まれる窒素ラジカルと、
    前記ストリーマ放電に起因して前記雰囲気ガスが発する短波長紫外線と、
    を対象物の表面の近傍に存在する被改質領域に作用させることにより、対象物の表面を改質することを特徴とする表面改質装置。
  2. 請求項1に記載の表面改質装置において、
    前記ストリーマ放電は、散点したストリーマが前記電極対の間に存在する、ストリーマの成長の初期段階で放電を停止するファインストリーマ放電である、
    ことを特徴とする表面改質装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の表面改質装置において、
    前記雰囲気ガスが本質的に窒素ガスのみからなり、
    対象物の表面を粗面化することを特徴とする表面改質装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の表面改質装置において、
    前記雰囲気ガスに重合性ガスが添加されており、
    前記重合性ガスに由来する重合膜を対象物の表面に形成することを特徴とする表面改質装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表面改質装置において、
    前記電極対の陰極は、
    石英ガラス板と、
    前記石英ガラス板の一方の主面に成膜されたアルミニウム膜と、
    を備え、
    前記石英ガラス板の他方の主面が対象物に向けられていることを特徴とする表面改質装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の表面改質装置において、
    対象物の主面が平面的な広がりを有しており、
    前記雰囲気制御手段が、
    対象物の主面に向けて前記雰囲気ガスを噴射することにより、対象物の主面と垂直な雰囲気ガス流を生成することを特徴とする表面改質装置。
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