JP2008095070A - 2液型光硬化インクセット、光学素子の製造方法、並びに光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布ムラを抑制し、機械的強度に優れ、密着性の良い塗膜を基材上に形成することを目的とする。
【解決手段】本発明は、顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Aと、顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Bと、を備え、前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは混合後、光照射により光硬化する、2液型光硬化インクセットを提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、混合後、光照射により光硬化する2液型光硬化インクセットに関する。
会議でのプレゼンテーションや、家庭でのホームシアター等の用途に投射型のプロジェクタが用いられている。プロジェクタを用いることにより、大型スクリーンに投射する大画面の投射画像により、視認性を高め、臨場感を楽しむことができる。このようなプロジェクタには、画像信号に応じた光学像を生成する光学装置が備えられている。
光学装置においては、光漏れを防ぐために、透光性基板の端面等の基材表面に、黒色の油性インクを刷毛やフェルトペンによって手塗りで塗布することにより、遮光層を形成していた。
しかしながら、手塗りでは、均一な塗膜を正確な位置に決められた範囲で形成することが難しく、塗布ムラやインクのはみ出しが原因となって遮光性にバラツキが生じていた。また、これを修正するためには手間がかかっていた。
また、手塗りでは、遮光層の光学濃度(Optical Density:OD値)も十分ではなかった。
一方、水性インク組成物を基材表面に塗布して、遮光層を形成することもできる。一般的に、水性インク組成物が浸透し難い種類の紙、すなわちコート紙、印刷本紙、布類、または浸透しない金属、プラスチック等の素材、例えばフェノール、メラミン、塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂から製造される板、フィルム等の基材に塗布する場合、インク組成物には色材が安定して基材に固着できる成分を含有することが要求される。
このような要求に対しては、色材、光硬化剤、重合開始剤等を含んでなる光硬化インクが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この光硬化インクによれば、基材へのインクの滲みを防止し、画質を向上させることができるとされている。
米国特許第5623001号明細書
しかしながら、上記の光硬化インク組成物を用いる場合においても、遮光層のOD値が十分ではないという問題がある。そして、高OD値を得るためには、顔料濃度を上げるか又は塗膜を厚くする必要があり、これはどちらも硬化に必要なエネルギーを上昇させることとなってしまう。一方で、紫外線の照射量を上げすぎると発熱によりワークに熱ダメージが与えられ不良品となってしまう場合もある。
また、硬化反応に関与しない揮発性物質である水や有機溶媒を含むインク組成物を塗布して遮光層を形成することもできるが、この場合には、VOC発生が好ましくないばかりか、熱により発泡したり、硬化物からブリードアウトしてタックの原因となったり、ワークとの間に染み出して剥離の原因となったりする。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、塗布ムラを抑制し、機械的強度に優れ、密着性の良い塗膜を基材上に形成することができる2液型光硬化インクセット、これを用いた光学素子の製造方法、並びに光学素子を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、以下の構成を採用することによって、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Aと、顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Bと、を備え、前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは混合後、光照射により光硬化する、2液型光硬化インクセット;
(2)前記インク組成物A中の顔料濃度(Ca)と前記インク組成物B中の顔料濃度(Cb)とは、Ca<Cbという関係を満たす、前記(1)に記載の2液型光硬化インクセット;
(3)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類の光ラジカル重合開始剤を含む、前記(1)又は(2)に記載の2液型光硬化インクセット;
(4)前記光ラジカル重合開始剤は、α−アミノケトン、α−ヒドロキシケトン、アシルフォスフィンオキサイドのいずれか一つ以上である、前記(3)に記載の2液型光硬化インクセット;
(5)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、重合性化合物として、エチレングリコールモノアリルエーテル及び/又はN−ビニルフォルムアミドを含む、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(6)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、重合性化合物として、少なくとも一種類のデンドリティックポリマーを含む、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(7)前記デンドリティックポリマーは、ハイパーブランチポリマーである、前記(6)に記載の2液型光硬化インクセット;
(8)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類の界面活性剤を含む、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(9)前記界面活性剤は、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンである、前記(8)に記載の2液型光硬化インクセット;
(10)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のアミン系重合促進剤を含む、前記(1)〜(9)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(11)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のHALS系熱ラジカル重合禁止剤を含む、前記(1)〜(10)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(12)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のチオキサントン系増感剤を含む、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(13)前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、顔料として黒色顔料を含む、前記(1)〜(12)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(14)前記黒色顔料は、カーボンブラックである、前記(13)に記載の2液型光硬化インクセット;
(15)前記インク組成物A及び前記インク組成物Bはいずれも揮発性成分を含まない、前記(1)〜(14)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット;
(16)前記(1)〜(15)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセットを用いて、インクジェット方式により光学素子を作製する、光学素子の製造方法;
(17)前記(1)〜(15)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセットを用いて、スクリーン印刷、フレキソ印刷、又はタンポ印刷により光学素子を作製する、光学素子の製造方法;
(18)前記(1)〜(15)のいずれかに記載の2液型光硬化インクセットを用いて、インクジェット方式により遮光膜パターンを形成し、次いで紫外線照射により硬化反応を行う、光学素子の製造方法;
(19)紫外線源としてLED及び/又はLDを用いて紫外線照射を行う、前記(18)に記載の光学素子の製造方法;
(20)異なる波長ピークを有する複数の半導体素子からなるLEDアレイを用いて紫外線照射を行う、前記(18)に記載の光学素子の製造方法;
(21)前記(16)〜(20)のいずれかに記載の製造方法により製造された、光学素子;
(22)前記(16)〜(20)のいずれかに記載の製造方法により製造された、プロジェクタ用光学素子;を提供する。
本発明によれば、塗布ムラを抑制し、機械的強度に優れ、密着性の良い塗膜を基材上に形成することができる2液型光硬化インクセット、これを用いた光学素子の製造方法、並びに光学素子を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
本発明の2液型光硬化インクセットは、顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Aと、顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Bと、を備え、前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは混合後、光照射により光硬化するものである。
このような2液型光硬化インクセットを用いることにより、塗布ムラを抑制し、機械的強度に優れ、密着性の良い塗膜を基材上に形成することができる。
前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは、混合された後に光照射により光硬化する。本発明においては、インク組成物A及びBが基材上の同位置に付着されることにより、基材上で混合した後、光照射により光硬化してもよい。あるいは、インク組成物A及びBを混合した後、混合状態で基材上に付着させ、次いで光照射により光硬化してもよい。
前記インク組成物A中の顔料濃度(Ca)と前記インク組成物B中の顔料濃度(Cb)とは、Ca<Cbという関係を満たすことが好ましい。
前記インク組成物A中の顔料濃度(Ca)、前記インク組成物中の顔料濃度(Cb)は、それぞれ、0.1重量%〜25重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは0.5重量%〜15重量%程度の範囲である。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類の光ラジカル重合開始剤を含むことが好ましい。
前記光ラジカル重合開始剤としては、特に限定されないが、α−アミノケトン、α−ヒドロキシケトン、アシルフォスフィンオキサイドが好ましく、例えば、α−ヒドロキシアルキルフェノン、α−アミノアルキルフェノン、モノアシルフォスフィンオキサイド、ビスアシルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。
また、Irgacure 127、184、2959、369、379、907、1700、1800、1850、1870、819、4265、Darocur 1173、TPO、(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)の商品名で入手可能な光ラジカル重合開始剤も使用することができる。
前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは、重合性化合物として、アリル化合物、更に好ましくはアリルエーテル化合物、エチレングリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、グリセリンモノアリルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテルが挙げられ、特に好ましくはエチレングリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル及び/又はN−ビニル化合物、特に好ましくはN−ビニルフォルムアミドを含有する。
エチレングリコールモノアリルエーテル及び/又はN−ビニル化合物は、単官能のラジカル重合性モノマーであり、保存中暗反応により、望まない重合が生じる傾向が低く、使用に当たって好適である。特にエチレングリコールモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル等のアリルエーテル化合物は、光ラジカル重合開始剤の分解によって生じる炭素ラジカルが存在しても、単独では重合しない特性を有している。
エチレングリコールモノアリルエーテル及び/又はN−ビニルフォルムアミドのインク組成物中の添加量は20〜80重量%が好ましい。20重量%未満ではインク組成物の粘度、分散安定性、保存安定性等の問題が生じ、80重量%を超えると2液型光硬化インク組成物としての硬化性、皮膜強度が不十分となる場合がある。より好ましくは20〜70重量%である。
また、前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、重合性化合物として、少なくとも一種類のデンドリティックポリマー(樹枝状ポリマー)を含むことが好ましい。
デンドリティックポリマーとしては、(I)デンドリマー、(II)リニア−デンドリティックポリマー、(III)デンドリグラフトポリマー、(IV)ハイパーブランチポリマー、(V)スターハイパーブランチポリマー、(VI)ハイパーグラフトポリマー等が挙げられる。
この中でも(I)〜(III)は分岐度(DB:degree of branching)が1であり、欠陥の無い構造を有しているのに対し、(IV)〜(VI)は欠陥を含んでいても良いランダムな分岐構造を有している。
前記インク組成物AないしBにおいて、デンドリティックポリマーの添加量は、3重量%〜30重量%程度の範囲が好ましく2液型光硬化インク組成物セットとしての適性を保持できる。より好ましくは5重量%〜25重量%程度の範囲である。樹脂状ポリマーの添加量が3重量%未満では2液型光硬化インク組成物セットとしての硬化性が不十分であり、30重量%を超えて高くなるとインク組成物の粘度、分散安定性、保存安定性等の問題が生じる場合がある。
前記デンドリティックポリマーは、ハイパーブランチポリマーであることが好ましい。ハイパーブランチポリマーは、3次元的に枝分かれ構造を繰り返し、高度に分岐しているため、同一分子量の直線状高分子と比較してインクの粘度を低く抑えることができる。
本発明においては、デンドリティックポリマーは1種のみを単独で用いてもよいし、他の種類のデンドリティックポリマーと併用してもよい。
ハイパーブランチポリマーとしては、室温で固体であって、数平均分子量が1000〜100000の範囲のものが好ましく、特に2000〜50000の範囲のものが好ましく使用される。分子量が上記の範囲より低い場合には定着画像がもろくなり、また、分子量が上記の範囲より高い場合には、添加量を下げてもインクの粘度が高くなりすぎて吐出特性の点で実用的ではなくなる。
また、ハイパーブランチポリマーは、最外面にラジカル重合可能な官能基を有することが好ましい。最外面にラジカル重合可能な構造とすることにより、重合反応が速やかに進行する。
ハイパーブランチポリマーとしては、例えば、ハイパーブランチポリエチレングリコール等が使用できる。ハイパーブランチポリマーは、1分子内に分岐部分に相当する2つ以上の一種の反応点とつなぎ部分に相当する別種のただ1つの反応点とをもち合わせたモノマーを用い、標的ポリマーを1段階で合成することにより得られるものである(Macromolecules、29巻(1996)、3831− 3838頁)。例えば、ハイパーブランチポリマー用モノマーの一例として、3,5− ジヒドロキシ安息香酸誘導体があげられる。ハイパーブランチポリマーの製造例をあげると、1−ブロモ− 8−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−3,6−ジオキサオクタンと3,5−ジヒドロキシ安息香酸メチルとから得られた3,5−ビス((8′−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−3′,6′−ジオキサオクチル)オキシ)安息香酸メチルの加水分解物である3,5− ビス((8′−ヒドロキシ−3′,6′−ジオキサオクチル)オキシ)安息香酸メチルをジブチル錫ジアセテートと窒素雰囲気下で加熱して、ハイパーブランチポリマーであるポリ[ビス(トリエチレングリコール)ベンゾエート]を合成することができる。
3,5−ジヒドロキシ安息香酸を用いた場合、ハイパーブランチポリマー末端基は水酸基となるため、この水酸基に対して、適当なアルキルハライドを用いることにより、種々の末端基を有するハイパーブランチポリマーを合成することができる。
ハイパーブランチポリマーは、主鎖の化学構造とその末端基の化学構造によりその特性が支配されるが、特に末端基や化学構造中の置換基の相違によりその特性が大きく異なるものとなる。特に末端に重合性基を有するものは、その反応性ゆえに、光反応後のゲル化効果が大きく有用である。
本発明においては、ハイパーブランチポリマーは1種のみを単独で用いてもよいし、他の種類のハイパーブランチポリマーと併用してもよい。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、さらにその他の重合性化合物を含有していてもよい。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bが含有していてもよいその他の重合性化合物としては、特に限定されないが、例えば単量体(モノマー)が挙げられる。
モノマーとは、高分子の基本構造の構成単位となり得る分子をいう。また本発明において用いられるモノマーは光重合性モノマーとも呼ばれ、単官能モノマー、二官能モノマー、多官能モノマーがあり、いずれも用いることができる。いずれのモノマーも、PII値(Primary Irritation Index、一次皮膚刺激性)が2以下であることが好ましい。
さらに、前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、その他の重合性化合物として上記モノマーの他に、オリゴマーを含有していても良い。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類の界面活性剤を含んでいてもよい。
界面活性剤としては、ポリエステル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性ポリジメチルシロキサン等を用いることが好ましい。特に、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンが好ましい。
具体例としては、BYK−347、BYK−348、BYK−UV3500、3510、3530、3570(ビックケミー・ジャパン株式会社製)を挙げることができる。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のアミン系重合促進剤を含んでいてもよい。
アミン系重合促進剤としては、例えば、アミノベンゾエートであるDarocur EHA、EDB(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)が挙げられる。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、インク組成物の保存安定性を向上させるために、少なくとも一種類の熱ラジカル重合禁止剤を含有していてもよい。
熱ラジカル重合禁止剤としては、ヒンダード・フェノール化合物又はHALS系化合物であり、ヒンダード・フェノール化合物としてはIrgastab UV−22、HALS系化合物としては、Irgastab UV−10(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)が挙げられる。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のチオキサントン系増感剤を含有していてもよい。
チオキサントン系増感剤としては、イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、クロロチオキサントンが例として挙げられ、商品名としてはDarocur ITX(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、Kayacure DETX−S(日本化薬社製)を用いる事も出来る。
前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、顔料として黒色顔料を含むことが好ましい。黒色顔料は、カーボンブラックであることが好ましい。
このようにすることで、基材に形成した際に、黒の発色性に優れた遮光膜を形成することができる。
カーボンブラックとしては、C.I.ピグメントブラック7、三菱化学社製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等が、コロンビア社製のRaven5750、同5250、同5000、同3500、同1255、同700等が、キャボット社製のRegal 400R、同330R、同660R、Mogul L、同700、Monarch 800、同880、同900、同1000、同1100、同1300、同1400等が、デグッサ社製のColor Black FW1、同FW2、同FW2V、同FW18、同FW200、Color Black S150、同S160、同S170、Printex 35、同U、同V、同140U、Special Black 6、同5、同4A、同4等が挙げられる。
前記顔料は、分散剤または界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインク組成物Aまたはインク組成物Bとすることができる。
好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。
前記インク組成物A、Bは、必要に応じて、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ポリアクリルポリオール樹脂、ポリオキシアルキレンポリアルキレンアミン樹脂、ワックス類を添加することが出来る。また、本発明のインク組成物Aまたはインク組成物Bには、2液型光硬化インクに使用し得る、公知公用のその他の成分として、湿潤剤、浸透溶剤、pH調整剤、防腐剤、防かび剤等を添加しても良い。
前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは、いずれも揮発性成分を含まないことが好ましい。
このように構成することによって、VOCの発生、熱による発泡、硬化物からのブリードアウトによるタック、剥離等を防止することができる。
本発明の光学素子の製造方法は、前記2液型光硬化インクセットを用いて、インクジェット方式により光学素子を作製するものである。
また、本発明の光学素子の製造方法は、前記2液型光硬化インクセットを用いて、スクリーン印刷、フレキソ印刷、又はタンポ印刷により光学素子を作製するものである。
また、本発明の光学素子の製造方法は、前記2液型光硬化インクセットを用いて、インクジェット方式により遮光膜パターンを形成し、次いで紫外線照射により硬化反応を行うものである。
紫外線の照射量は、10mJ/cm以上、20,000mJ/cm以下であり、また好ましくは50mJ/cm以上、15,000mJ/cm以下の範囲で行う。かかる程度の範囲内における紫外線照射量であれば、十分硬化反応を行うことができる。
紫外線照射は、メタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等のランプが挙げられる。例えばFusion System社製のHランプ、Dランプ、Vランプ等の市販されているものを用いて行うことができる。
また、紫外線発光ダイオード(紫外線LED)や紫外線発光半導体レーザ等の紫外線発光半導体素子により、紫外線照射を行うことができる。
紫外線源としては、LED及び/又はLDを用いて紫外線照射を行うことが好ましい。
あるいは、前記光学素子の製造方法においては、異なる波長ピークを有する複数の半導体素子からなるLEDアレイを用いて紫外線照射を行うことが好ましい。
紫外線源に発熱が少なく、高発光率が得られるマルチ波長LEDアレイを用いることにより、ワークに熱ダメージを与えることを防止することができる。
すなわち、従来の紫外線光源、キセノンランプ、ハロゲンランプ、低圧・高圧・超高圧水銀灯では250nm付近から可視光、赤外線に至る幅広い発光スペクトルを有するため、インク組成物を硬化させるには都合がよいけれども、同時に硬化には必要のない波長や好ましくない波長まで存在する。それゆえ、光学フィルターやコールドミラー、冷却装置等で必要以外の波長を処理する必要があり、設備面で負担が大きく、小型化、省電力化には向いていない。また、半導体素子は単一素子だけでは発光スペクトル幅が狭すぎて、顔料の種類により、顔料自体の紫外線吸収スペクトルと素子の発光スペクトルが重なってしまい、硬化不良となってしまう。そこで、それぞれ発光スペクトルピークの異なる半導体素子を複数種類組み合わせ、連続スペクトルの紫外線(マルチ波長、一部可視部のスペクトルも含む)とすることで効率のよい紫外線照射を行うことができる。
本発明の光学素子は、前記製造方法により製造されたものである。
本発明のプロジェクタ用光学素子は、前記製造方法により製造されたものである。
以下に、遮光層の形成方法について、さらに具体的に説明する。図1は、光学装置の組立工程における合成光学部の斜視図である。
図1に示すように、光学装置30の組立工程において、端面40Rt,40Btへの遮光層bmの形成は、合成光学部であるクロスダイクロイックプリズム38をなすダイクロイック膜37、36に、透光性基板40R,40G,40Bを接着固定した組立て準備作業段階で行われる。透光性基板40R,40G,40Bには、あらかじめ出射側偏光板33R,33G,33Bが貼付けられており、当該透光性基板は、それぞれ対応する入射面Sr,Sg,Sbに、例えば、溶剤を含んだ接着剤により接着固定されている。
劈開加工や、切削加工などにより形成された透光性基板40R,40Bの厚さ方向の端面40Rt,40Btには、微小な段差やゆがみがある。これは、当該端面が劈開面であったり、または、切削加工したとしても鏡面とはなっておらず、すりガラス状の断面となっているからである。
遮光層bmの形成工程においては、透光性基板40R,40Bの端面40Rt,40Btに、前記インク組成物A及び前記インク組成物Bをインクジェット方式により付着させ、端面40Rt,40Bt上で混合した後、光照射により光硬化する。
この際、例えば、インク吐出装置は、インク組成物A,Bごとのそれぞれ独立したインクタンクおよびインク吐出ヘッドを備えており、端面40Rt,40Btへインク組成物Aを印刷した後、連続してインク組成物Bを印刷する。これにより、端面40Rt,40Btにおいて、インク組成物A及びBが混合される。
次に、紫外線照射装置により、紫外線を照射して、インク組成物A及びBの混合物を光硬化して、遮光層bmを得る。紫外線照射装置は、例えば、200〜450nmの波長域の紫外線を照射可能であれば良く、特に、365nmを中心とした波長域の照射強度が得られる装置が好適である。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。当業者は、以下に示す実施例のみならず様々な変更を加えて実施することが可能であり、かかる変更も本特許請求の範囲に包含される。
本発明では、ハイパーブランチポリマーとして、大阪有機化学工業製、「ビスコート #1000」、「STAR−501」を用いた。この「ビスコート #1000」、「STAR− 501」は、ジペンタエリスリトールをコアとして官能基を分岐させていったハイパーブランチポリマーであり、「ビスコート #1000」は希釈モノマーとして、エチレングリコールジアクリレートを含有し、粘度273mPa・s、官能基数14(アクリル基)のものであり、「STAR−501」は希釈モノマーとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを含有した、粘度:210Pa・s、官能基数20〜 99(アクリル基)のものである。どちらも最外面にアクリロイル基を有しており、好適に使用可能である。
またデンドリマーは立体規則性が高いため、製造工程数が多くコストが高くなってしまうが、ハイパーブランチポリマーは立体規則性がそれほど高くなく、比較的容易に合成できるのでコスト面で有利である。
〔インク組成物の調製〕
(ブラックインク組成物1の調製)
顔料としてC.I.ピグメントブラック7を15部と、分散剤としてディスコール N−518(第一工業製薬社製)を5部と、モノマーとしてエチレングリコールモノアリルエーテル(日本乳化剤社製;以下AGと略す)を80部と、を混合攪拌して混合物とした。この混合物を、サンドミル(安川製作所製)を用いて、ジルコニアビーズ(直径1.5mm)とともに6時間分散処理を行った。その後、ジルコニアビーズをセパレータで分離しブラック顔料分散液を得た。
次いで、下記の配合組成に示す溶媒及び各種添加剤を混合かつ完全に溶解してインク溶媒を作成してから、上記ブラック顔料分散液を攪拌しながらインク溶媒中に徐々に滴下し、滴下終了後、常温で30分間混合攪拌した。
その後、5μmのメンブランフィルターでろ過し、下記の組成からなるブラックインク組成物1を得た。
C.I.ピグメントブラック7(顔料):3.0wt%
ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン(分散剤、第一工業製薬社製 ディスコール N−518):1.0wt%
N−ビニルフォルムアミド(荒川化学工業社製):25.0wt%
AG(日本乳化剤社製):49.6wt%
ハイパーブランチポリマー(大阪有機化学工業社製 STAR−501):12.0wt%
BYK−UV3570(ビックケミー・ジャパン社製、ポリエステル変性シリコン系界面活性剤):0.2wt%
Irgacure 819(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):6.4wt%
Irgacure 369(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):1.6wt%
Darocur EDB(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):1.0wt%
Irgastab UV−10(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):0.2wt%
上記ハイパーブランチポリマーとして用いたSTAR−501は、ジペンタエリスリトールをコアとして官能基を分岐させていったハイパーブランチポリマーであり、希釈モノマーとして、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを含有した、粘度:210Pa・s、官能基数20〜99(アクリル基)のものである。
上記Irgastab UV−10は、熱ラジカル重合禁止剤である。
(ブラックインク組成物2)
ブッラクインク組成物1と同様の操作により、以下の組成になるようにブッラクインク組成物2を調製した。
C.I.ピグメントブラック7(顔料):9.0wt%
ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン(分散剤、第一工業製薬社製 ディスコール N−518):3.0wt%
N−ビニルフォルムアミド(荒川化学工業社製):25.0wt%
AG(日本乳化剤社製):47.6wt%
ハイパーブランチポリマー(大阪有機化学工業社製):10.0wt%
BYK−UV3570(ビックケミー・ジャパン社製、ポリエステル変性シリコーン系界面活性剤):0.2wt%
Irgacure 819(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):6.4wt%
Irgacure 369(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):1.6wt%
Darocur EDB(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):1.0wt%
Irgastab UV−10(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):0.2wt%
(ブラックインク組成物3)
ブッラクインク組成物1と同様の操作により、以下の組成になるようにブッラクインク組成物3を調製した。
C.I.ピグメントブラック7(顔料):6.0wt%
ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン(分散剤、第一工業製薬社製 ディスコール N−518):2.0wt%
N−ビニルフォルムアミド(荒川化学工業社製):25.0wt%
AG(日本乳化剤社製):47.6wt%
ハイパーブランチポリマー(大阪有機化学工業社製):10.0wt%
BYK−UV3570(ビックケミー・ジャパン社製、ポリエステル変性シリコーン系界面活性剤):0.2wt%
Irgacure 819(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):6.4wt%
Irgacure 369(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):1.6wt%
Darocur EDB(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):1.0wt%
Irgastab UV−10(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製):0.2wt%
〔印刷条件〕
上記ブラックインク組成物1及び2を備えた2液型光硬化インクセット(実施例1)、上記ブラックインク組成物2及び3を備えた2液型光硬化インクセット(実施例2)、上記ブラックインク組成物1のみを備えた2液型光硬化インクセット(比較例1)を用いて、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプリンタPM−G920を利用して、厚さ1.4mmのSiO板、及び厚さ1.2mmの光学ガラス板上に遮光膜をパターン形成した。
実施例1、2においては、2種類のインク組成物が基材上で混合され、パターン形成されるようにし、比較例1においてはブラックインク組成物1が単独で基材上にパターン形成されるようにした。
〔硬化条件〕
紫外線照射装置として、ピーク波長が365nmの紫外線発光ダイオード NICHIA i−LED「NCCU033」、ピーク波長が380nmの紫外線発光ダイオード NICHIA「NCCU001」(共に日亜化学工業社製)、ピーク波長が395nmの紫外線発光ダイオード SDN−5N3CUV−A(SANDER社製)の3種類のLEDを組み合わせて、365nm、380nm、395nmの各波長の照射強度が、照射装置より5mmの距離において、それぞれ20mW/cm、20mW/cm、20mW/cmとなり合計60mW/cmとなるように製作したものを用いて、遮光膜パターンを形成した。
上記基材上に形成した遮光膜パターンが硬化するまでに要した時間により、積算照射量(mJ/cm)を求めた。
〔光学濃度〕
分光光度計 SPM−50(Gretag−Macbeth社製)を用いて、上記のようにして得られた遮光膜パターンの光学濃度(Optical Density:OD値)を測定した。
結果を表1に示す。
Figure 2008095070
表1に示すように、実施例1、2においては、十分な遮光性を有し、プロジェクタ用光学部品として必要な特性を全て満足する性能を有することを確認した。
(ブラックインク組成物4〜6)
さらに、ブラックインク組成物1と同様の操作により、以下の組成になるようにブラックインク組成物4〜6を調製した。
Figure 2008095070
上記ブラックインク組成物4及び5を備えた2液型光硬化インクセット(実施例4)、上記ブラックインク組成物5及び6を備えた2液型光硬化インクセット(実施例5)、上記ブラックインク組成物6のみを備えた2液型光硬化インクセット(実施例6)を用いて、上記同様に遮光膜パターンを形成し、評価した結果を表3に示す。
表3に示すように、実施例4〜6においても、十分な遮光性を有し、プロジェクタ用光学部品として必要な特性を全て満足する性能を有することを確認した。
Figure 2008095070
光学装置の組立て工程における合成光学部の斜視図である。
符号の説明
38:合成光学部としてのクロスダイクロイックプリズム
40R,40G,40B:透光性基板
40Rt,40Bt:透光性基板の厚さ方向の端
bm:遮光層
So:合成光学部の出射面
Sr,Sg,Sb:合成光学部の入射面

Claims (22)

  1. 顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Aと、顔料及び重合性化合物を含むインク組成物Bと、を備え、
    前記インク組成物A及び前記インク組成物Bは混合後、光照射により光硬化する、2液型光硬化インクセット。
  2. 前記インク組成物A中の顔料濃度(Ca)と前記インク組成物B中の顔料濃度(Cb)とは、Ca<Cbという関係を満たす、請求項1に記載の2液型光硬化インクセット。
  3. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類の光ラジカル重合開始剤を含む、請求項1又は2に記載の2液型光硬化インクセット。
  4. 前記光ラジカル重合開始剤は、α−アミノケトン、α−ヒドロキシケトン、又はアシルフォスフィンオキサイドのいずれか一つ以上である、請求項3に記載の2液型光硬化インクセット。
  5. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、重合性化合物として、エチレングリコールモノアリルエーテル及び/又はN−ビニルフォルムアミドを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  6. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、重合性化合物として、少なくとも一種類のデンドリティックポリマーを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  7. 前記デンドリティックポリマーは、ハイパーブランチポリマーである、請求項6に記載の2液型光硬化インクセット。
  8. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類の界面活性剤を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  9. 前記界面活性剤は、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンである、請求項8に記載の2液型光硬化インクセット。
  10. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のアミン系重合促進剤を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  11. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のHALS系熱ラジカル重合禁止剤を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  12. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、少なくとも一種類のチオキサントン系増感剤を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  13. 前記インク組成物A及び/又は前記インク組成物Bは、顔料として黒色顔料を含む、請求項1〜12のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  14. 前記黒色顔料は、カーボンブラックである、請求項13に記載の2液型光硬化インクセット。
  15. 前記インク組成物A及び前記インク組成物Bはいずれも揮発性成分を含まない、請求項1〜14のいずれかに記載の2液型光硬化インクセット。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の2液型光硬化インクセットを用いて、インクジェット方式により光学素子を作製する、光学素子の製造方法。
  17. 請求項1〜15のいずれかに記載の2液型光硬化インクセットを用いて、スクリーン印刷、フレキソ印刷、又はタンポ印刷により光学素子を作製する、光学素子の製造方法。
  18. 請求項1〜15のいずれかに記載の2液型光硬化インクセットを用いて、インクジェット方式により遮光膜パターンを形成し、次いで紫外線照射により硬化反応を行う、光学素子の製造方法。
  19. 紫外線源としてLED及び/又はLDを用いて紫外線照射を行う、請求項18に記載の光学素子の製造方法。
  20. 異なる波長ピークを有する複数の半導体素子からなるLEDアレイを用いて紫外線照射を行う、請求項18に記載の光学素子の製造方法。
  21. 請求項16〜20のいずれかに記載の製造方法により製造された、光学素子。
  22. 請求項16〜20のいずれかに記載の製造方法により製造された、プロジェクタ用光学素子。
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