JP2008094544A - リミットスイッチ作動機構およびこれを備える調速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、簡単な構造で、確実に作動する機構を有したリミットスイッチ作動機構を提供する。
【解決手段】リミットスイッチ作動機構1は、ベース2とレバー3とカム4とリミットスイッチ5とを備える。レバー3は、ベース2に回動可能に軸支持される。カム4は、レバー3と一体に設けられ、レバー3の回動中心に対して同心円の一部が向心方向へ変位した凹部42を外周面に有する。リミットスイッチ5は、作動子6を有し、ベース2に固定される。作動子6は、カム4の外周面に当接する状態にカム4の回動中心40に向かって付勢され、カム4が回動することにともないカム4の外周面に追随して回動中心40に対する半径方向へ変位する。
【選択図】 図3
【解決手段】リミットスイッチ作動機構1は、ベース2とレバー3とカム4とリミットスイッチ5とを備える。レバー3は、ベース2に回動可能に軸支持される。カム4は、レバー3と一体に設けられ、レバー3の回動中心に対して同心円の一部が向心方向へ変位した凹部42を外周面に有する。リミットスイッチ5は、作動子6を有し、ベース2に固定される。作動子6は、カム4の外周面に当接する状態にカム4の回動中心40に向かって付勢され、カム4が回動することにともないカム4の外周面に追随して回動中心40に対する半径方向へ変位する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、エレベータの安全装置として設けられて乗籠が設定された速度を超えて移動した場合に電源を強制的に開離させるリミットスイッチ作動機構、およびこれを備える調速機に関する。
エレベータの安全装置である調速機は、リミットスイッチを備える。リミットスイッチは、巻上機の電力供給経路の途中に接続されている。エレベータの乗籠が昇降路内を移動する速度が設定された速度を越えると、調速機がリミットスイッチを作動させ、巻上機への電力供給経路を遮断する。
特許文献1に記載のエレベータ用調速機は、調速機ロープ、綱車、フライウエイト、平衡バネ、かご停止用スイッチ、スイッチレバーを備える。綱車は、乗籠の移動範囲の上端および下端にそれぞれは位置され、調速機ロープが巻きかけられている。調速機ロープは、乗籠に固定され、乗籠の移動に伴って、綱車を回転させる。フライウエイトは、離心方向へ移動可能に綱車に装着されている。フライトウエイトは、綱車の内径方向に平衡バネで付勢されている。
乗籠が移動し綱車が回転することによって、フライウエイトに遠心力が作用する。フライウエイトは、作動爪を有している。作動爪が回転する軌道の外側にスイッチレバーが配置されている。スイッチレバーは、リミットスイッチであるかご停止用スイッチに連結されている。設定された速度よりも速い速度で乗籠が移動すると、フライウエイトが離心し、作動爪がスイッチレバーに当たるようになる。この結果、かご停止用スイッチが作動する。
特開2001−106454号公報
しかしながら、かご停止用スイッチとして用いられるリミットスイッチは、乗籠を緊急停止させる場合にのみ作動するものであり、日頃の運行において作動することはない。したがって、いざ作動しなければならない場合に、確実に機能する必要がある。そのため、スイッチの構造として、簡単な機構であり、かつ外部から機械的動作によって内部の接点を機械的に開離させるものが求められる。
そこで、本発明は、簡単な構造で、確実に作動する機構を有したリミットスイッチ作動機構およびこれを備える調速機を提供する。
本発明に係るリミットスイッチ作動機構は、ベースとレバーとカムとリミットスイッチとを備える。レバーは、ベースに回動可能に軸支持される。カムは、レバーと一体に設けられ、レバーの回動中心に対して同心円の一部が向心方向へ変位した凹部を外周面に有する。リミットスイッチは、作動子を有し、ベースに固定される。作動子は、カムの外周面に当接する状態にカムの回動中心に向かって付勢され、カムが回動することにともないカムの外周面に追随して回動中心に対する半径方向へ変位する。
また、本発明に係る調速機は、エレベータの乗籠の移動速度が予め設定された速度よりも速くなった場合に作動して乗籠を停止させるものであり、一対のガバナシーブとガバナロープと錘とバネと上述のリミットスイッチ作動機構とを備える。ガバナシーブは、乗籠の移動範囲の上端および下端にそれぞれ配置される。ガバナロープは、ガバナシーブに巻きかけられるとともに乗籠に連結されて、この乗籠が移動することにともなって循環する。錘は、ガバナシーブの一方に装着されて、このガバナシーブの半径方向に移動する。ばねは、錘をガバナシーブの中心に向かって付勢する。リミットスイッチ作動機構は、リミットスイッチとこのリミットスイッチを作動させるレバーとを備えて上述の構成を有している。このリミットスイッチ作動機構は、乗籠の移動速度が予め設定された速度よりも速くなった場合のガバナシーブの回転によって生じる遠心力でバネに抗って離心した錘に接触する位置にレバーの先端部が配置される。
本発明に係るリミットスイッチ作動機構によれば、構成が簡単であり、外部機構によってリミットスイッチの作動子を押込んだ状態に維持することができる。したがって、エレベータの乗籠を非常停止させる調速機にこのリミットスイッチ作動機構を用いることによって、安全装置としての調速機の信頼性が向上する。
本発明に係る第1の実施形態のリミットスイッチ作動機構1およびこれを適用したエレベータ100の調速機10について、図1から図4を参照して説明する。図1に示すようにエレベータ100は、昇降路102の中に鉛直方向へ敷設されたガイドレール103と、このガイドレール103に案内される乗籠104と、調速機10と、主ロープ106と、巻上機と、釣合錘と、非常止め装置107とを備える。乗籠104は、上部に主ロープ106の一端が固定され、昇降路102に吊り下げられている。主ロープ106は、昇降路の上部に配置される巻上機の駆動シーブに巻きかけられ、他端に釣合錘がつるべ式に吊り下げられる。
調速機10および非常止め装置107は、乗籠104が設定された速度以上の速度で運行されることを防止し、乗籠104を安全に停止させるための安全装置である。調速機10と非常止め装置107とは、リンク機構108によって連結されている。
調速機10は、ガバナシーブ11,12とガバナロープ13と錘14とバネ15とリミットスイッチ作動機構1とを備える。ガバナシーブ11,12は、乗籠104の移動範囲の両端となる昇降路102の上部および下部に配置される。ガバナロープ13は、ガバナシーブ11,12に巻き掛けられ、乗籠104の外部に取り付けられたリンク機構108に連結されている。
図2に示すように錘14は、昇降路102の上部に設置されたガバナシーブ11に組みつけられている。錘14は、ガバナシーブ11の中心に対して対称となるように一対それぞれ回動可能に設けられ、互いにロッドで連結されている。バネ15は、ガバナシーブ11と錘14との間に装着され、ガバナシーブ11が回転することによって錘14にかかる遠心力に抗い錘14をガバナシーブ11の中心に向かって付勢する。
リミットスイッチ作動機構1は、乗籠104の移動速度が予め設定された速度を超えた場合に遠心力によってガバナシーブ11の中心から離心方向へ変位した錘14の一部と接触する位置に配置されている。リミットスイッチ作動機構1は、ベース2とレバー3とカム4とリミットスイッチ5とを備える。ベース2は、ガバナシーブ11を支持するフレーム16に固定されている。レバー3は、ベース2に回動可能に軸支持され、先端部31が遠心力でガバナシーブ11の中心から離心した錘14に接触する位置まで延びている。
カム4は、レバー3と一体に設けられている。カム4は、レバー3の回動中心40に対して、同心円部41およびこの一部が向心方向へ変位した凹部42を外周面に有している。リミットスイッチ5は、先端にローラ61が取り付けられた作動子6を備えるローラプランジャ形のスイッチである。作動子6がカム4の回動中心40に対して半径方向へ変位する向きで、リミットスイッチ5はベース2に固定される。作動子6は、カム4の外周面に接するようにカム4の中心に向かって付勢されている。
このリミットスイッチ5は、作動子6が外力によって押込まれると、内蔵するマイクロスイッチの接点が強制的に開離される強制開離形のリミットスイッチでもある。内蔵されるマイクロスイッチの接点は、乗籠104を移動させる巻上機の電源に直列に接続される。作動子6のローラ61は、図3に示す待機状態においてカム4の凹部42に嵌合し、図4に示す作動状態において同心円部41に当接する。
カム4の同心円部41と凹部42とは、同心円部41よりも半径の小さい円弧によってなだらかにつながれている。なお、凹部42から同心円部41までインボリュート曲線によって接続されると、カム4が回転する角度に対して作動子6の変位量が一定となる。このように形成することで、凹部42から作動子6が離脱するために必要なトルクが極端に大きくなることを防ぐことができ、カム4および作動子6の動作が安定する。
また、同心円部41に作動子6が達すると、作動子6がカム4の向心方向へ付勢されていても、カム4にトルクが発生することはない。したがって、凹部42から作動子6が外れた状態で、リミットスイッチ作動機構1が安定する。
このように構成された調速機10において、乗籠104の移動に伴いガバナシーブ11が回転すると、遠心力によって錘14がバネ15の付勢力に抗ってガバナシーブ11の中心から離心する。乗籠104の移動速度が予め設定された速度よりも速くなった場合、錘14の一部がレバー3の先端部31に衝突し、カム4を回動させる。この結果、リミットスイッチ作動機構1は、図3に示す待機状態から図4に示す作動状態となる。また、カム4は、凹部42から時計回りおよび反時計回りに対称に形成されており、乗籠104が上昇する場合または下降する場合のいずれにおいても、リミットスイッチ作動機構1は同等に作動する。
本発明に係る第2の実施形態のリミットスイッチ作動機構1について、図5から図7を参照して説明する。図6に示すように本実施形態のリミットスイッチ作動機構1において、レバー3の先端部31は、ガバナシーブ11に近い側のベース2の縁を回り込むように、折れ曲っている。この結果、カム4は、レバー3の先端部31がベース2の縁と干渉する位置までしか回動しない。この他の構成は、図5に示すように第1の実施形態に記載のリミットスイッチ作動機構1と同じであるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
このように構成することによって、図5に示す待機状態からレバー3が外部から勢いよく操作された場合にも、ベース2に衝突し図7に示す作動状態でカム4が停止する。つまり、カム4が勢い余って必要以上に回転してしまうことを防止するストッパとして、レバー3の先端部31は機能している。カム4の回転角度をある範囲内に規制するものであれば、ストッパとして、レバー3の先端部31を折曲げる以外に、ベース2側に固定されるブロックであってもよい。
本発明に係る第3の実施形態のリミットスイッチ作動機構1について、図8および図9を参照して説明する。図8に示すように、本実施形態のリミットスイッチ作動機構1は、保持機構7を備える。この保持機構7は、カム4の凹部42から外れる回動位置に作動子6を保持する。すなわち、リミットスイッチ作動機構1を図9に示す作動状態に保持する。
図8に示すように保持機構7は、カム穴43とピン71とアーム72とスプリング73とによって構成される。カム穴43は、カム4の内側に設けられ、カム4の回動中心40に向かって変位する凸部44を内周面に有する。凸部44は、回動中心40に対して凹部42と反対の位置、すなわち180°回転対称となるように設けられている。ピン71は、カム穴43に通されアーム72の端部に取り付けられている。
アーム72は、ベース2に回動可能に支持されてカム4の回動中心40に対して半径方向へピン71を変位させる。ピン71は、図8に示すように、カム4の凹部42に作動子6が嵌合している状態で、凸部44に当接する。スプリング73は、ベース2とアーム72の間に装着され、カム4の回動中心40に対してピン71を離心方向へ付勢する。スプリング73とベース2側との連結部には、スプリング73の張力を調節する調整ネジ74が取り付けられている。
以上のように構成されたリミットスイッチ作動機構1は、レバー3が外部から操作力を受けると、図8に示す待機状態から図9に示す作動状態へ変位する。待機状態において、ピン71がスプリング73によって凸部44に押し当てられた状態である。したがって、カム4は、回動するきっかけとなる操作力を外部からレバー3に受けると、わずかに回動することで、スプリング73の付勢力によってピン71が凸部44から外れた位置に落ち込むように一気に回動される。
スプリング73の付勢力が十分に強いため、一度、カム4が回動して図9に示す作動状態にリミットスイッチ作動機構1が変化すると、スプリング73による付勢力を解除しない限り、レバー3を操作してピン71を凸部44の頂部に戻すことはできない。つまり、保持機構7は、自ずとカム4が回動して作動状態から待機状態に戻ることを阻止している。
このように保持機構7を備えることで、リミットスイッチ作動機構1は、作動状態を適確に維持することができる。なお、ピン71をスプリング73と同様に付勢するものであれば、スプリング73の代わりに、他の弾性体でも良いし、磁力で牽引してもよいし、錘を用いてもよい。上記以外の構成は、第1または第2の実施形態のリミットスイッチ作動機構1と同じであるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明に係る第4の実施形態のリミットスイッチ作動機構1は、図10から図12を参照して説明する。本実施形態のリミットスイッチ作動機構1は、カム穴43に復帰面45を備える。この復帰面45は、図11に示す作動状態におけるリミットスイッチ作動機構1のピン71をカム4の回動中心40に近づける方向へ変位させた場合、図12に示すようにカム4を図10に示す待機状態に向けて付勢する角度でピン71と当接する。
以上のように構成されていることによって、リミットスイッチ作動機構1は、待機状態から作動状態に容易に変化し、その状態が保持機構7によって維持される。また、手動操作などによって図12に示すようにピン71を復帰面45に押し当てることで、リミットスイッチ作動機構1を容易に待機状態に復旧させることができる。上記以外の構成は、第1から第3の実施形態のリミットスイッチ作動機構1と同じであるので、その構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明に係る第5の実施形態のリミットスイッチ作動機構1について、図13から図15を参照して説明する。本実施形態のリミットスイッチ作動機構1は、第4の実施形態のリミットスイッチ作動機構1と比較した場合、復帰面45の形状が異なっており、その他の構成は同じである。したがって、復帰面45以外の構成は、先の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
この実施形態における復帰面45は、図13および図14に示すように、誘導面46と位置決凹面47とを備える。誘導面46は、カム4の回動中心40を通る直線と平行に、かつ、図14に示す作動状態においてピン71を回動中心40に向かって回動させた場合に当接する程度に回動中心40から離れた位置に配置される。位置決凹面47は、誘導面46から回動中心40に向かって窪んだ形に形成されている。
このように復帰面45を形成することによって、図15に示すように、ピン71は、カム4を待機状態へ戻す方向へ付勢する十分な角度を最後まで有した状態で復帰面45に当接する。この結果、図14に示す作動状態から図13に示す待機状態へ、リミットスイッチ作動機構1を確実に復帰させることができる。特に誘導面46と位置決凹面47とは、明確に分かれていることなく、むしろ位置決凹面47になだらかに落ち込むように形成されることが好ましい。具体的には、位置決凹面47から誘導面46に掛けてインボリュート曲線状に形成されていると、復帰面45とピン71との接触角度が一定になるので、カム4を回動させるトルクも一定になる。
本発明に係る第6の実施形態のリミットスイッチ作動機構1について図16から図18を参照して説明する。本実施形態のリミットスイッチ作動機構1は、作動状態になったレバー3およびカム4を直接操作して待機状態に復旧させるのではなく、遠隔操作によってこれらを復旧させる遠隔復旧手段8を備える。この点を除き本実施形態のリミットスイッチ作動機構1は、第5の実施形態におけるリミットスイッチ作動機構1と同じであるので、同じ構成要素に同一の符号を付してここでの説明を省略する。
図17に示すように、リミットスイッチ作動機構1は、ベース2に対してカム4やリミットスイッチ5と反対側に遠隔復旧手段8を配置している。遠隔復旧手段8は、ブラケット81とスライダ82と復帰バネ83とワイヤ84とを備える。ブラケット81は、図16に示すように、矩形の鞍形に形成され、ベース2に沿う4つの脚部811を有している。脚部811は、それぞれベース2にスポット溶接などにより固定される。
スライダ82は、脚部811の間でピン71が変位する方向に沿って移動するように装着される。スライダ82は、係止凸部821と係合穴822とを備えている。係止凸部821は、スライダ82の移動方向に沿う側面から突出している。スライダ82は、係止凸部821がブラケット81の内側に当接する範囲で移動可能である。係合穴822は、ベース2に設けられた貫通穴21に通されたピン71が待機状態から作動状態まで移動する間に緩衝しない十分な大きさを有し、かつ、スライダ82がベース2に沿ってリミットスイッチ5側に移動することでピン71と係合してこれをカム4の回動中心40に向けて移動させる位置に設けられている。
復帰バネ83は、図16に示すようにブラケット81の脚部811の1つから延びたタブ812と、リミットスイッチ5寄りのスライダ82の端部823との間に架け渡される。復帰バネ83は、カム4の回動中心40から離心する方向にスライダ82を付勢した状態で保持する。復帰バネ83は、スライダ82を回動中心40から離心する方向へ付勢するものであれば、図示した引張コイルばねの他に、圧縮コイルばね、線細工ばねなどの弾性部材や、磁石を用いても良い。
ワイヤ84は、スライダ82の端部823に接続され、ピン71をカム4の回動中心40に向けて引き動かす方向へスライダ82を牽引する。スライダ82を牽引する方向の延長上に、ベース2から立ち上がるステイ22が設けられている。ステイ22にはワイヤ84をこのリミットスイッチ作動機構1から離れた位置まで案内するアウターチューブ85が取り付けられている。
ピン71は、作動状態において、カム4の回動中心40から離れた位置(図16および図18において貫通穴21の下端)に移動している。遠隔地まで引き回されたワイヤ84の端部を引くと、スライダ82は、図8において上方へ引き上げられる。この結果、係合穴822にピン71が引き動かされ、第5の実施形態と同様にカム4およびリミットスイッチ5が待機状態に復旧される。
このようにリミットスイッチ作動機構1は、遠隔復旧手段8を備えることで、作動状態にあるカム4およびリミットスイッチ5を復旧させるために離れた位置で操作することができる。エレベータ100の調速機10にこのリミットスイッチ作動機構1を装備することで、作動した調速機10を昇降路102の外から復旧させることも可能になる。したがって、作業員にとって安全性が向上する。
この実施形態における遠隔復旧手段8は、第4の実施形態のリミットスイッチ作動機構1に適用することも可能である。また、遠隔復旧手段8として、ワイヤ84の代わりにソレノイドや液圧で作動するプランジャを用いても良い。
上述のリミットスイッチ作動機構は、調速機に適用する以外にエレベータの他の機器類、例えば、調速機ロープの伸びを検出する調速機テンショナースイッチ、乗籠の下端から釣合錘の下端までの間に取り付けられる釣合ロープの伸びまたはこの釣合ロープが捲きかけられる釣合シーブの飛び上がりを検出するスイッチなどに、適用することができる。
1…リミットスイッチ作動機構、2…ベース、3…レバー、4…カム、5…リミットスイッチ、6…作動子、7…保持機構、10…調速機、11,12…ガバナシーブ、13…ガバナロープ、14…錘、15…バネ、31…(レバーの)先端部、40…回動中心、41…同心円部(カムの外周面)、42…凹部、43…カム穴、44…凸部、45…復帰面、46…誘導面、47…位置決凹面、71…ピン、73…スプリング、84…ワイヤ、100…エレベータ、102…昇降路、104…乗籠。
Claims (8)
- ベースと、
前記ベースに回動可能に軸支持されたレバーと、
前記レバーと一体に設けられ、前記レバーの回動中心に対して同心円の一部が向心方向へ変位する凹部を外周面に有したカムと、
前記カムの外周面に当接する状態に前記回動中心に向かって付勢され、前記カムが回動することにともない前記カムの外周面に追随して前記回動中心に対する半径方向へ変位する作動子を有し、前記ベースに固定されるリミットスイッチと
を備えるリミットスイッチ作動機構。 - 前記ベースに対する前記レバーの回動角度を規制するストッパをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のリミットスイッチ作動構造。
- 前記作動子が前記凹部から外れる回動位置に前記カムを保持する保持機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のリミットスイッチ作動機構。
- 前記保持機構は、
前記カムの内側に設けられ前記回動中心に向かって半径方向に変位する凸部を内周面に有したカム穴と、
前記回動中心に対して半径方向へ変位可能に設けられるとともに前記作動子が前記凹部に嵌合している状態で前記凸部に当接するピンと、
前記回動中心に対して前記ピンを離心方向へ付勢するスプリングと、
を備えることを特徴とする請求項3に記載のリミットスイッチ作動機構。 - 前記カム穴は、前記ピンが前記回動中心に対して向心方向へ移動することで当接し、前記回動中心に前記ピンが近付いた状態で前記凹部に前記作動子が嵌合する状態となる復帰面を備えることを特徴とする請求項4に記載のリミットスイッチ作動機構。
- 前記復帰面は、前記回動中心を通る直線と平行な誘導面、およびこの誘導面から前記回動中心に向かって窪んだ位置決凹面を備えることを特徴とする請求項5に記載のリミットスイッチ作動機構。
- 前記カムから離れた位置まで案内され前記ピンを前記スプリングの力に抗って前記回動中心に向けて移動させるワイヤをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のリミットスイッチ作動機構。
- エレベータの乗籠の移動速度が予め設定された速度よりも速くなった場合に作動して前記乗籠を停止させる調速機であって、
前記乗籠の移動範囲の上端および下端に配置される一対のガバナシーブと、
前記ガバナシーブに巻きかけられるとともに前記乗籠に連結されて、この乗籠が移動することにともなって循環するガバナロープと、
前記ガバナシーブの一方に装着されて、このガバナシーブの半径方向に移動する錘と、
前記錘をガバナシーブの中心に向かって付勢するバネと、
前記乗籠の移動速度が予め設定された速度よりも速くなった場合の前記ガバナシーブの回転によって生じる遠心力で前記バネに抗って離心した前記錘に接触する位置にレバーの先端部が配置される請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のリミットスイッチ作動機構と
を備えることを特徴とする調速機。
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