JP2008094144A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエット性能を維持しながらドライ性能を向上することが可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド面1の左右の領域1A,1Bに、トレッドセンター側の起点Aからトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながらトレッド接地端TEを超えて延在する左右の主傾斜溝2が、タイヤ周方向TCにずらして所定のピッチで配置されている。主傾斜溝1は、起点Aから延在する第1傾斜溝部3と、タイヤ周方向TCに対して第1傾斜溝部3より大きく傾斜する第2傾斜溝部4とから構成されている。第1副傾斜溝6が第1傾斜溝部3の中途部からトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在している。第2副傾斜溝7が起点Aからトレッドセンター側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、方向性パターンを有する空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、ウェット性能を維持しながらドライ性能を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
従来、主として競技に使用することを目的とした公道走行可能な空気入りタイヤとして、図6に示すように、タイヤ回転方向をRとすると、トレッド外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延びる第1傾斜部21と、この第1傾斜部21の内端からトレッド外側に向けてタイヤ回転方向Rに傾斜しながら延びる第2傾斜部22と、この第2傾斜部22の外端からトレッド外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延びる第3傾斜部23とを有する屈曲溝24をトレッド面25の左右にタイヤ周方向に沿って交互に配置した空気入りタイヤがある(例えば、特許文献1参照)。
上記空気入りタイヤは、屈曲溝24により排水性を確保してウェット路面での操縦安定性を高めることができる一方、交互に配置した屈曲溝24によりトレッドセンター部にジグザグ状のリブ26を形成し、そのリブ26によりタイヤ周方向及び斜め方向の剛性を確保してドライ路面での操縦安定性を向上すようにしている。しかしながら、ユーザーからの要求は尽きることがなく、競技 (サーキット走行)時の走行タイムを更に短縮できるタイヤの提案が求められている。
特開2001−294020号公報
本発明は、ウエット性能を維持しながらドライ性能を向上することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、タイヤ回転方向が一方向に指定された空気入りタイヤであって、トレッド面のトレッドセンターライン両側の左右の領域に、トレッドセンター側の起点Aからトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながらトレッド接地端を超えて延在する左右の主傾斜溝を左右の領域でタイヤ周方向にずらして所定のピッチで配置し、該主傾斜溝を起点Aから延在する第1傾斜溝部と該第1傾斜溝部からトレッド接地端を超えて延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第2傾斜溝部とから構成し、前記第1傾斜溝部の中途部からトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第1副傾斜溝を設ける一方、起点Aからトレッドセンター側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在する第2副傾斜溝を配置したことを特徴とする。
本発明の他の空気入りタイヤは、タイヤ回転方向が一方向に指定された空気入りタイヤであって、トレッド面のトレッドセンターライン両側の左右の領域に、トレッドセンター側の起点Aからトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながらトレッド接地端を超えて延在する左右の主傾斜溝を左右の領域でタイヤ周方向にずらして所定のピッチで配置し、該主傾斜溝を起点Aから延在する第1傾斜溝部と該第1傾斜溝部からトレッド接地端を超えて延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第2傾斜溝部とから構成し、前記第1傾斜溝部の中途部から離間する位置からトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら少なくともトレッド接地端まで延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第1副傾斜溝を設ける一方、起点Aからトレッドセンター側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在する第2副傾斜溝を配置したことを特徴とする。
上述した本発明によれば、主傾斜溝と副傾斜溝により、トレッドセンター部にタイヤ周方向にジグザグ状に延びる主リブ部とその主リブ部をタイヤ反回転方向側の左右から支える副リブ部が形成されるので、従来と同様のタイヤ周方向及び斜め方向のトレッド剛性を確保することができる一方、主傾斜溝の第1傾斜溝部の中途部から延在する第1副傾斜溝を第1傾斜溝部よりタイヤ周方向に大きく傾斜させた構成にすることで、第1副傾斜溝、第1傾斜溝部及び第2傾斜溝部に囲まれたリブ部分の剛性が従来の屈曲溝で囲まれたリブ部分より高くなり、その結果、トレッド剛性を従来よりバランスさせることができるようになるので、ドライ走行時の制駆動性を高めてサーキット走行時の走行タイムを短縮することができる。
他方、外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜する主傾斜溝及び第1副傾斜溝が、走行時において路面上の水をトレッド幅方向外側へ弾き飛ばす機能を発揮するので、ウエット路面での旋回時や直進時において高い排水性を得ることができる一方、第2副傾斜溝が制動時において路面上の水をトレッド幅方向外側に導くように機能するので、ウエット性能を従来と同レベルに保つことができる。
また、トレッド剛性を従来よりバランスさせることができるため、サーキット走行時にリブ部分の部分的な損傷や偏摩耗の発生が抑えられ、その結果、損傷や偏摩耗の成長による摩耗の進行を抑制して摩耗寿命を長くすることができる利点もある。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1,2は本発明の空気入りタイヤの一実施形態のトレッドパターンを示し、タイヤ回転方向が矢印Rで示す一方向に指定されている。トレッド面1のトレッドセンターラインCL両側の左右の領域1A,1Bには、トレッドセンターラインCL近傍のトレッドセンター側の起点Aからトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在する左右の主傾斜溝2が、タイヤ周方向TCに所定のピッチで配置されている。左右の主傾斜溝2は、左右の領域1A,1Bでタイヤ周方向TCに半ピッチだけずらしてあり、トレッドセンターラインCL両側にタイヤ周方向TCに交互に配置されている。
各主傾斜溝2は、起点Aから直線状に延在する第1傾斜溝部3と第1傾斜溝部3からトレッド接地端TEを超えてトレッド端1Xまで直線状に延在し、タイヤ周方向TCに対する傾斜角度α2が第1傾斜溝部3の傾斜角度α1より大きい第2傾斜溝部4とから構成されている。第1傾斜溝部3と第2傾斜溝部4の接続部5は、トレッドセンターラインCL側に凸となる円弧状溝部に形成されている。
各第1傾斜溝部3の中途部から、第1副傾斜溝6がトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら直線状に延設されている。第1副傾斜溝6は、タイヤ周方向TCに対する傾斜角度β1が第1傾斜溝部3の傾斜角度α1より大きくなっており、トレッド接地端TEよりトレッド幅方向内側の位置まで延在し、トレッド接地端TCには連通していない。
第1副傾斜溝6は、図1では主傾斜溝2及び後述する第2副傾斜溝7と同じ溝幅に形成されているが、図3に示すように、主傾斜溝2及び第2副傾斜溝7より溝幅を狭くする一方、延在する長さを長くするように形成してもよい。
左右の領域1A,1Bの起点Aからそれぞれ、第2副傾斜溝7がトレッドセンター側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延設されている。第2副傾斜溝7はトレッドセンターラインCLを超えずに同じ領域内に配置されている。
トレッド面1には、これら主傾斜溝2と副傾斜溝6,7により、トレッドセンター部にタイヤ周方向TCにジグザグ状に延在する1本の主リブ部8と、この主リブ部8から左右にタイヤ反回転方向側に向けて傾斜して延在し、主リブ部8をタイヤ反回転方向側から支える左右の副リブ部9からなるリブ10が形成されている。
主傾斜溝2、第1副傾斜溝6及び第2副傾斜溝7の溝幅は9.0mm〜13.0mm、溝深さは5mm〜6.5mm、トレッド面1の溝面積比率は25%〜30%、主傾斜溝2を所定のピッチでタイヤ1周にわたって配置した時のピッチ数としては14ピッチ〜18ピッチの範囲にすることができる。
上述した空気入りタイヤによれば、主傾斜溝2と副傾斜溝6,7により、トレッドセンター部にタイヤ周方向TCにジグザグ状に延びる主リブ部8とその主リブ部8をタイヤ反回転方向側の左右から支える副リブ部9が形成されるので、従来と同様のタイヤ周方向及び斜め方向のトレッド剛性を確保することができる一方、主傾斜溝2の第1傾斜溝部3の中途部から延在する第1副傾斜溝6を第1傾斜溝部3よりタイヤ周方向TCに大きく傾斜させた構成にすることで、第1副傾斜溝6、第1傾斜溝部3及び第2傾斜溝部4に囲まれたリブ部分11の剛性を従来の図6に示す屈曲溝24で囲まれたリブ部分27より高め、トレッド剛性を周上でバランスさせることができるようになるので、ドライ走行時の制駆動性を高めてサーキット走行時のラップタイムを短縮することが可能になる。
他方、外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜する主傾斜溝2及び第1副傾斜溝6は、走行時において路面上の水をトレッド幅方向外側へ弾き飛ばすように機能するため、ウエット路面での旋回時や直進時において高い排水性を発揮することができる一方、第2副傾斜溝7は、制動時において路面上の水をトレッド幅方向外側に導くように機能するので、ウエット性能を従来と同じレベルに維持することができる。
また、トレッド剛性が周上で従来よりバランスするので、サーキット走行時におけるリブ部分11の部分的な損傷や偏摩耗の発生が抑えられ、その結果、損傷や偏摩耗の成長による摩耗の進行を抑えて摩耗寿命を長くすることができる利点もある。
上述した空気入りタイヤにおいて、図2に示すように、トレッドセンターから起点Aまでの距離(タイヤ軸に平行に測定した距離)WAとしては、トレッド接地幅の半幅Wの25%以下(0〜25%)にするのがよい。距離WAがトレッド接地幅の半幅Wの25%を超えると排水性の確保が難しくなる。好ましくは、トレッド接地幅の半幅Wの10%〜20%がよい。
トレッドセンターから第1傾斜溝部3と第2傾斜溝部4の交点C(直線状に延在する第1傾斜溝部3と第2傾斜溝部4の溝中心線をそれぞれ延長して交差する交点)までの距離(タイヤ軸に平行に測定した距離)WCとしては、トレッド接地幅の半幅Wの45%〜60%にするのがよい。距離WCがトレッド接地幅の半幅Wの45%未満であると、トレッドセンター側で周方向に長い溝部分が増加し、それによりトレッドセンター側のリブ部分が縦長になり、コーナリング時に横方向から加わる力の入力に対する剛性が低下するため、トレッドセンター側で摩耗(損傷)し易くなる。逆に距離WCがトレッド接地幅の半幅Wの60%を超えると、直進時の排水性が悪化する。好ましくは、トレッド接地幅の半幅Wの50%〜55%がよい。
起点Aから交点Cまでのタイヤ周方向長さLACとしては、トレッド接地幅の半幅Wの125%〜145%の範囲にするのがよい。タイヤ周方向長さLACがトレッド接地幅の半幅Wの125%より短いと、直進時の排水性が悪化する。逆にタイヤ周方向長さLACがトレッド接地幅の半幅Wの145%より長いと、上記と同様にトレッドセンター側で摩耗(損傷)し易くなり、かつサーキット走行時の操縦安定性が低下する。好ましくは、トレッド接地幅の半幅Wの130%〜140%の範囲にするのがよい。
第1傾斜溝部3においてタイヤ周方向TCにおける起点Aと交点Cとの間の中央位置(溝中心線上)をB、起点Aから中央位置Bまでのタイヤ周方向長さをLABとすると、起点Aから第1傾斜溝部3と第1副傾斜溝6との交点Eまでのタイヤ周方向長さLAEとしては、タイヤ周方向長さをLABの50%〜70%の範囲にするのがよい。タイヤ周方向長さLAEがタイヤ周方向長さLABの50%未満であると、第1副傾斜溝6が隣接する主傾斜溝2に近接するため、第1副傾斜溝6と隣接する主傾斜溝2の間のリブ部分の剛性(幅)が低下して損傷し易くなり、また第1副傾斜溝6とそれが接する主傾斜溝2との間のリブ部分の剛性(幅)の増大によりそのリブ部分が畜熱し易くなり、その畜熱によるブローが発生し易くなる。タイヤ周方向長さLAEがタイヤ周方向長さLABの70%を超えると、その逆の現象が発生し易くなる。好ましくは、タイヤ周方向長さLABの55%〜65%の範囲にするのがよい。
第1副傾斜溝6を延在する方向に沿ってトレッド接地端TEまで延長した仮想延長部6xとトレッド接地端TEとの交点をF’、第1副傾斜溝6のタイヤ周方向両側に隣接する2本の主傾斜溝2,2とトレッド接地端TEの交点D,D間のタイヤ周方向長さをLDDとすると、タイヤ回転方向側に位置する一方の主傾斜溝2Mの交点Dから交点F’までのタイヤ周方向長さLDF' が、タイヤ周方向長さLDDの40%〜70%となるようにするのが、第1副傾斜溝6とタイヤ周方向前後に隣接する主傾斜溝2との間のリブ部分の剛性(幅)をバランスさせることができるのでよい。好ましくは、タイヤ周方向長さLDDの55%〜65%の範囲にするのがよい。
起点Aと中央位置Bとの間のトレッド幅方向距離(タイヤ軸に平行に測定した距離)をWAB、中央位置Bと交点Cの間のトレッド幅方向距離(タイヤ軸に平行に測定した距離)をWBCとすると、WAB≦WBCとなるようにするのが、排水性の点から好ましい。
第1傾斜溝部3のタイヤ周方向TCに対する傾斜角度α1としては、10°〜30°の範囲にするのがよい。傾斜角度α1が10°未満であると、摩耗(損傷)が発生し易くなり、更にサーキット走行時の操縦安定性が低下し、逆に30°を超えると、排水性が低下する。
第2傾斜溝部4のタイヤ周方向TCに対する傾斜角度α2としては、55°〜90°の範囲にするのがよい。傾斜角度α2が55°未満であると、操縦安定性、特にドライ路面の操縦安定性が低下する。逆に90°を超えると、ショルダー付近の水を横もしくは後方に排水し難くなり、ウェット性能が低下する。好ましくは、60°〜75°がよい。
第1副傾斜溝6のタイヤ周方向TCに対する傾斜角度β1としては、55°〜70°の範囲にするのがよい。傾斜角度β1が55°未満であると、主傾斜溝2の第1傾斜溝部3との交差角が減少し、第1副傾斜溝6と第1傾斜溝部3で挟まれたリブ部分が細長になるため、その部分で偏摩耗が発生し易くなり、更にサーキット走行時に操縦安定性の低下を招く。逆に70°を超えると、第1副傾斜溝6におけるラグ(横溝)成分の増大により、サーキット走行時に第1副傾斜溝6に面するリブ部分のエッジが摩耗(損傷)し易くなる。
第2副傾斜溝7のタイヤ周方向TCに対する傾斜角度β2としては、偏摩耗の点から10°〜30°の範囲にするのがよい。好ましくは、15〜25°にするのがよい。
図4,5は、本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示し、上述した第1副傾斜溝6が第1傾斜溝部3の中途部から離間する位置からトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら少なくともトレッド接地端TEまで、好ましくはトレッド接地端TEを超える位置まで延在している。他の構成は上述した実施形態と同様であり、同一構成要素には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。このような方向性パターンをトレッド面1に形成しても、上記と同様の効果を得ることができる。
図4,5の空気入りタイヤにおいて、各第1副傾斜溝6を延在する方向に沿ってトレッドセンター側に延長した仮想延長部6yと第1傾斜溝部3との交点をE’とすると、起点Aから交点E’までのタイヤ周方向長さLAE' を上記タイヤ周方向長さLAEと同様にすることができる。
また、各第1副傾斜溝6とトレッド接地端TEとの交点をFとすると、タイヤ回転方向側に位置する主傾斜溝2Mの交点Dから交点Fまでのタイヤ周方向長さLDFを上記タイヤ周方向長さLDF' と同様にすることができる。
更に、トレッドセンターから起点Aまでの距離WA、トレッド幅方向距離WABとトレッド幅方向距離WBCとの関係、トレッドセンターから第1傾斜溝部3と第2傾斜溝部4の交点Cまでの距離WC、第1傾斜溝部3の傾斜角度α1、第2傾斜溝部4の傾斜角度α2、第1副傾斜溝6の傾斜角度β1、第2副傾斜溝7の傾斜角度β2も、上記と同様にすることができる。
本発明において、主傾斜溝2の第1傾斜溝部3と第2傾斜溝部4、及び副傾斜溝6,7は、上記実施形態では直線状に延在する構成にしたが、直線に近い大きな曲率半径を有する円弧状に延在する形状にしてもよい。
上記した起点A、中央位置B、交点C,D,E,E’,F,F’は、傾斜溝2,6,7の溝中心線上の位置である。また、トレッド接地幅とは、JATMA設計断面幅の75%として定義される接地幅であり、トレッド接地端Eとは、その接地幅における接地端で、トレッドセンターからトレッド幅方向外側にJATMA設計断面幅の75%の1/2の位置である。
本発明は、特に主傾斜溝2、副傾斜溝6,7の溝深を6mm以下(5mm〜6mm)、溝面積比率を25〜30%にした、主として競技に使用することを目的とした公道走行可能な空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されず、他の乗用車用空気入りタイヤなどであってもよい。
タイヤサイズを235/45R17 93Wで共通にし、図1に示すトレッドパターンを有する本発明タイヤ1(実施例1)、図4に示すトレッドパターンを有する本発明タイヤ2(実施例2)、及び図6に示す屈曲溝を配置したトレッドパターンを有する従来タイヤ(従来例)を試験タイヤとしてそれぞれ作製した。
本発明タイヤ1,2において、距離WAがトレッド接地幅の半幅Wの20%、距離WCがトレッド接地幅の半幅Wの52%、タイヤ周方向長さLACがトレッド接地幅の半幅Wの130%、タイヤ周方向長さLAE(本発明タイヤ1)とタイヤ周方向長さLAE' (本発明タイヤ2)はそれぞれタイヤ周方向長さLABの58%、タイヤ周方向長さLDF' (本発明タイヤ1)とタイヤ周方向長さLDF (本発明タイヤ2)はそれぞれタイヤ周方向長さLDDの50%、第1傾斜溝部の傾斜角度α1は17°、第2傾斜溝部の傾斜角度α2は65°、第1副傾斜溝の傾斜角度β1は60°、第2副傾斜溝の傾斜角度β2は17°である。また、主傾斜溝及び副傾斜溝の溝幅は11.5mm、溝深さは5mmであり、溝面積比率は25%である。
これら各試験タイヤをリムサイズ17×9JJのリムに装着し、排気量2000ccの四輪駆動車(1名乗車)に装着し、フォームアップ後のタイヤ空気圧を220kPaにして、以下に示す試験方法により、ドライ時及びウェット時の走行タイムと摩耗寿命の評価試験をそれぞれ行ったところ、表1に示す結果を得た。
ドライ時の走行タイム
ドライ路サーキットコースにおいて指定した区間走行に要する時間を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指数で示した。この指数値が大きいほど走行タイムが短いことを示す。
ウェット時の走行タイム
ウェット路テストコースにおいて指定した区間走行に要する時間を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指数で示した。この指数値が大きいほど走行タイムが短いことを示す。
摩耗寿命
ドライ路サーキットコースを60km走行した後、トレッド面の摩耗量を測定し、その評価結果を従来タイヤを100とする指数で示した。この指数値が大きいほど摩耗寿命が優れている。
Figure 2008094144
表1から、本発明タイヤは、ウェット時の走行タイムを従来レベルに維持しつつ、ドライ時の走行タイムを短縮でき、ウエット性能を維持しながらドライ性能を向上できることがわかる。また、摩耗寿命を改善できることもわかる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すトレッド面の部分展開図である。 図1の空気入りタイヤの要部拡大図である。 図1の空気入りタイヤにおいて、他の態様を示すトレッド面の部分展開図である。 本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示すトレッド面の部分展開図である。 図4の空気入りタイヤの要部拡大図である。 従来タイヤのトレッド面の部分展開図である。
符号の説明
1 トレッド面
1A,1B 領域
2,2M 主傾斜溝
3 第1傾斜溝部
4 第2傾斜溝部
6 第1副傾斜溝
7 第2副傾斜溝
8 主リブ部
9 副リブ部
11 リブ部分
CL トレッドセンターライン
R タイヤ回転方向
TE トレッド接地端
TC タイヤ周方向

Claims (13)

  1. タイヤ回転方向が一方向に指定された空気入りタイヤであって、トレッド面のトレッドセンターライン両側の左右の領域に、トレッドセンター側の起点Aからトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながらトレッド接地端を超えて延在する左右の主傾斜溝を左右の領域でタイヤ周方向にずらして所定のピッチで配置し、該主傾斜溝を起点Aから延在する第1傾斜溝部と該第1傾斜溝部からトレッド接地端を超えて延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第2傾斜溝部とから構成し、前記第1傾斜溝部の中途部からトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第1副傾斜溝を設ける一方、起点Aからトレッドセンター側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在する第2副傾斜溝を配置した空気入りタイヤ。
  2. 前記第1副傾斜溝はトレッド接地端よりトレッド幅方向内側の位置まで延在する請求項1に記載の空気入りタイヤ
  3. 前記第1傾斜溝部と第2傾斜溝部をそれぞれ直線状に延設し、該第1傾斜溝部と第2傾斜溝部を円弧状溝部を介して接続し、前記第1傾斜溝部と第2傾斜溝部の溝中心線をそれぞれ延長して交差する交点をC、前記第1傾斜溝部と第1副傾斜溝との交点をE、前記第1傾斜溝部においてタイヤ周方向における起点Aと前記交点Cとの間の中央位置をB、起点Aから中央位置Bまでのタイヤ周方向長さをLABとすると、起点Aから交点Eまでのタイヤ周方向長さLAEがタイヤ周方向長さLABの50%〜70%である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1副傾斜溝を直線状に延在する方向に沿ってトレッド接地端まで延長した仮想延長部とトレッド接地端との交点をF’、第1副傾斜溝のタイヤ周方向両側に隣接する2本の主傾斜溝とトレッド接地端の交点D,D間のタイヤ周方向長さをLDDとすると、タイヤ回転方向側に位置する主傾斜溝の交点Dから交点F’までのタイヤ周方向長さLDF' がタイヤ周方向長さLDDの40%〜70%である請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. タイヤ回転方向が一方向に指定された空気入りタイヤであって、トレッド面のトレッドセンターライン両側の左右の領域に、トレッドセンター側の起点Aからトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながらトレッド接地端を超えて延在する左右の主傾斜溝を左右の領域でタイヤ周方向にずらして所定のピッチで配置し、該主傾斜溝を起点Aから延在する第1傾斜溝部と該第1傾斜溝部からトレッド接地端を超えて延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第2傾斜溝部とから構成し、前記第1傾斜溝部の中途部から離間する位置からトレッド幅方向外側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら少なくともトレッド接地端まで延在し、タイヤ周方向に対する傾斜角度を第1傾斜溝部より大きくした第1副傾斜溝を設ける一方、起点Aからトレッドセンター側に向けてタイヤ反回転方向に傾斜しながら延在する第2副傾斜溝を配置した空気入りタイヤ。
  6. 前記第1傾斜溝部と第2傾斜溝部をそれぞれ直線状に延設し、該第1傾斜溝部と第2傾斜溝部を円弧状溝部を介して接続し、前記第1傾斜溝部と第2傾斜溝部の溝中心線をそれぞれ延長して交差する交点をC、前記第1副傾斜溝を延在する方向に沿ってトレッドセンター側に延長した仮想延長部と前記第1傾斜溝部との交点をE’、前記第1傾斜溝部においてタイヤ周方向における起点Aと前記交点Cとの間の中央位置をB、起点Aから中央位置Bまでのタイヤ周方向長さをLABとすると、起点Aから交点E’までのタイヤ周方向長さLAE' がタイヤ周方向長さLABの50%〜70%である請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1副傾斜溝とトレッド接地端との交点をF、第1副傾斜溝のタイヤ周方向両側に隣接する2本の主傾斜溝とトレッド接地端の交点D,D間のタイヤ周方向長さをLDDとすると、タイヤ回転方向側に位置する主傾斜溝の交点Dから交点Fまでのタイヤ周方向長さLDFがタイヤ周方向長さLDDの40%〜70%である請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 起点Aと中央位置Bとの間のトレッド幅方向距離WABと中央位置Bと交点Cの間のトレッド幅方向距離WBCがWAB≦WBCである請求項3,4,6または7に記載の空気入りタイヤ。
  9. トレッドセンターから起点Aまでの距離WAが、トレッド接地幅の半幅Wの25%以下である請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記第1傾斜溝部と第2傾斜溝部をそれぞれ直線状に延設し、該第1傾斜溝部と第2傾斜溝部を円弧状溝部を介して接続し、タイヤセンターから前記第1傾斜溝部と第2傾斜溝部の溝中心線をそれぞれ延長して交差する交点Cまでの距離WCがトレッド接地幅の半幅Wの45%〜60%、起点Aから交点Cまでのタイヤ周方向長さLACがトレッド接地幅の半幅Wの125%〜145%である請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. 第1傾斜溝部のタイヤ周方向に対する傾斜角度α1が10°〜30°、第2傾斜溝部のタイヤ周方向に対する傾斜角度α2が55°〜90°である請求項1乃至10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  12. 第1副傾斜溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度β1が55°〜70°である請求項1乃至11のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  13. 第2副傾斜溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度β2が10°〜30°である請求項1乃至12のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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