JP2008093771A - 切削工具装着型面取り具の位置決め装置及び位置決め方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】切削工具装着型面取り具を、切削工具の所定部位に位置決めするための作業効率や位置決め精度を向上できる位置決め装置及び位置決め方法を提供する。
【解決手段】切削工具装着型面取り具300を、ミーリング加工深度に合わせて切削工具200の所定部位に位置決めするための装置であって、切削工具200が挿入可能で、かつ、面取り具300が挿入不可能な凹部2Aを有し、当該凹部2Aの深さがミーリング加工深度に合わせて調節可能となっている加工深度設定装置2を備えた構成とする。そして、面取り具300を貫通させた切削工具200の切削刀部201側の先端を、加工深度設定装置2により調節された凹部2Aの底面に当接するまで挿入し、かつ、面取り刃300の先端を凹部2Aの開口端面に位置する寸法出しリング23に当接させた状態で、面取り具300を、面取り具固定用ネジ300aにより、切削工具200に固定するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】切削工具装着型面取り具300を、ミーリング加工深度に合わせて切削工具200の所定部位に位置決めするための装置であって、切削工具200が挿入可能で、かつ、面取り具300が挿入不可能な凹部2Aを有し、当該凹部2Aの深さがミーリング加工深度に合わせて調節可能となっている加工深度設定装置2を備えた構成とする。そして、面取り具300を貫通させた切削工具200の切削刀部201側の先端を、加工深度設定装置2により調節された凹部2Aの底面に当接するまで挿入し、かつ、面取り刃300の先端を凹部2Aの開口端面に位置する寸法出しリング23に当接させた状態で、面取り具300を、面取り具固定用ネジ300aにより、切削工具200に固定するようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ミーリング加工と同時に面取りを行う面取り具を、エンドミルやドリルといった切削工具の所定部位に位置決めするための装置及び方法に関するものである。
エンドミルやドリルといった切削工具によるミーリング加工後に面取りを行う場合、ミーリング加工専用の切削工具により被加工体をミーリング加工した後、面取り専用の切削工具によって面取りを行う方法が一般的に採られている。このような方法では、切削工具の交換作業が必要となり、また、ミーリング加工と面取りとを別工程で行う必要があったため、作業効率及び加工効率が悪くなるという問題があった。
このような問題を解消するため、本発明者らは、特許文献1において、既存の切削工具に簡単に装着ができ、かつ、ミーリング加工と面取りとを同時に行うことができる切削工具装着型面取り具を提案している。
特開2005−186245号公報
しかしながら、上述した特許文献1においては、作業効率や加工効率の改善を図り、コスト低減を実現することができるものの、ミーリング加工深度に合わせて、面取り具を切削工具の所定部位に位置決めする際の作業効率や位置決め精度を向上させるという点でさらなる改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、切削工具装着型面取り具を切削工具の所定部位に位置決めする際の作業効率や位置決め精度を向上できる位置決め装置及び位置決め方法を提供することを課題としている。
上述した課題を解決するために、本発明に係る切削工具装着型面取り具の位置決め装置は、切削工具が貫通可能な内径を有し、かつ、切削工具に固定するための固定部材を有する筒状の枠体に面取り刃が具備されてなる面取り具を、ミーリング加工深度に合わせて、切削工具の所定部位に位置決めするための装置であって、前記切削工具が挿入可能で、かつ、前記面取り具が挿入不可能な凹部を有し、当該凹部の深さが前記ミーリング加工深度に合わせて調節可能となっている加工深度設定手段を備え、前記面取り具を貫通させた前記切削工具の切刀部側の先端を、前記加工深度設定手段により深さが調節された前記凹部の底面に当接するまで挿入し、かつ、前記面取り刃の先端を前記凹部の開口端面に当接させた状態で、前記面取り具が前記切削工具に固定されるようになっている構成としている。
この構成によれば、切削工具が挿入可能で、かつ、面取り具が挿入不可能な凹部を有し、当該凹部の深さがミーリング加工深度に合わせて調節可能となっている加工深度設定手段を備えたことにより、面取り具を切削工具の所定部位に位置決めする際の作業効率や位置決め精度を向上させることができる。
本発明に係る切削工具装着型面取り具の位置決め装置において、前記加工深度設定手段は、前記切削工具の切削刀部が挿入可能な内径を有する筒状の枠体と、当該枠体の内部に嵌合され、前記枠体の一端側に突出可能な軸体と、前記切削工具の切削刀部が貫通可能な内径を有し、前記枠体の他端側に固定される寸法出しリングと、を備えてなり、前記軸体の前記枠体からの突出長さを調節することで、前記ミーリング加工深度に合わせた所定深さを有する凹部が前記枠体の内部に形成されるようになっている構成としてもよい。
この構成によれば、内径寸法が異なる寸法出しリングを、面取り具を装着する切削工具の外径に合わせて適宜変更することで、外径寸法の異なる種々の切削工具において面取り具の位置決めを行うことができる。
また、本発明に係る切削工具装着型面取り具の位置決め装置において、前記加工深度設定手段や前記切削工具を支持した状態で、前記凹部の深さ調節や前記面取り具の位置決めを行う支持手段をさらに備えた構成としてもよい。
この構成によれば、加工深度設定手段における凹部の深さ調節や、前記面取り具の位置決めする際の作業効率や精度をより向上させることができる。
ここで、前記支持手段としては、平行に配置された二以上のレール部と、当該レールの両端に固定された固定部と、前記レールの延伸方向に対して移動可能に設けられた可動部と、を備えてなり、前記加工深度設定手段や前記切削工具を前記可動部で押さえつけた状態で、前記凹部の深さ調節や前記面取り具の位置決めが行われる構成としてもよい。
ここで、前記支持手段としては、平行に配置された二以上のレール部と、当該レールの両端に固定された固定部と、前記レールの延伸方向に対して移動可能に設けられた可動部と、を備えてなり、前記加工深度設定手段や前記切削工具を前記可動部で押さえつけた状態で、前記凹部の深さ調節や前記面取り具の位置決めが行われる構成としてもよい。
さらに、本発明に係る切削工具装着型面取り具の位置決め装置において、前記切削工具が貫通可能な内径を有し、前記面取り具の外径よりも大きな外径を有する筒状の枠体からなる面取り具移動手段をさらに備え、前記切削工具の切削刀部とは反対側の端部に前記面取り具移動手段を装着し、当該面取り具移動手段を用いて、前記面取り刃の先端を前記凹部の開口端面に当接させるようになっている構成としてもよい。
この構成によれば、加工深度設定手段による凹部の開口端面に、面取り刃の先端を当接させる際の作業効率や精度をより向上させることができる。
また、本発明に係る切削工具装着型面取り具の位置決め方法は、切削工具が貫通可能な内径を有し、かつ、切削工具に固定するための固定部材を有する筒状の枠体に面取り刃が具備されてなる面取り具を、ミーリング加工深度に合わせて、切削工具の所定部位に位置決めする方法であって、前記切削工具が挿入可能で、かつ、前記面取り具が挿入不可能な凹部を有し、当該凹部の深さが調節可能となっている加工深度設定手段において、前記凹部の深さを前記ミーリング加工深度に合わせて調節する工程と、前記面取り具を貫通させた前記切削工具の前記切削刀部側の先端を、前記加工深度設定手段により調節された前記凹部の底面に当接するまで挿入し、かつ、前記面取り刃の先端を前記凹部の開口端面に当接させた状態で、前記面取り具を前記切削工具に固定する工程と、を備えた構成としている。
この構成によれば、加工深度設定手段においてミーリング加工深度に合わせた所定深さを有する凹部を予め形成しておき、この凹部を利用して面取り具を位置決めするようにしたため、面取り具を切削工具に位置決めする際の作業効率や位置決め精度を向上させることができる。
本発明によれば、切削工具装着型面取り具を切削工具の所定部位に位置決めする際の作業効率や位置決め精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態における切削工具装着型面取り具の位置決め装置を示す斜視図である。
この位置決め装置100は、図1に示すように、平行に延伸する二本のスライドレール(レール部)11を有する支持台(支持手段)1と、この支持台1のスライドレール11上に載置され、ミーリング加工深度に合わせて、面取り具300の切削工具200への位置決めを行う加工深度設定装置(加工深度設定手段)2と、加工深度設定装置2を用いて面取り具300の位置決めを行う際に、切削工具200に貫通させて用いられるセットホルダ(面取り具移動手段)3と、を備えている。
この位置決め装置100は、図1に示すように、平行に延伸する二本のスライドレール(レール部)11を有する支持台(支持手段)1と、この支持台1のスライドレール11上に載置され、ミーリング加工深度に合わせて、面取り具300の切削工具200への位置決めを行う加工深度設定装置(加工深度設定手段)2と、加工深度設定装置2を用いて面取り具300の位置決めを行う際に、切削工具200に貫通させて用いられるセットホルダ(面取り具移動手段)3と、を備えている。
支持台1を構成するスライドレール11は、その延伸方向両端に設けられた固定板(固定部)12,13により支持されている。ここで、加工深度設定装置2が当接される側の固定板12には、その当接面に貫通孔が設けられており、この貫通孔には、対向する固定板13側に向かって微調節用ネジ12aが挿入されている。
また、このスライドレール11には、その延伸方向に対して移動可能な可動板(可動部)14が取り付けられている。この可動板14には、スライドレール11の所定位置に固定するための可動板固定用ネジ14aが設けられている。
また、このスライドレール11には、その延伸方向に対して移動可能な可動板(可動部)14が取り付けられている。この可動板14には、スライドレール11の所定位置に固定するための可動板固定用ネジ14aが設けられている。
加工深度設定装置2は、筒状の枠体21と、この枠体21に内嵌した状態でその一端側に突出可能な軸体22と、枠体21の他端側に設けられたネジ溝21aにナット24を螺合させることで、枠体21の他端面に固定される寸法出しリング23と、を備えている。
ここで、枠体21は、切削工具200の切削刀部201が挿入可能な内径を有し、その軸方向長さ寸法は、軸体22と略同一寸法となっている。また、枠体21の外周面には、その一端側に軸体22を突出させた状態で固定するための軸体固定用ネジ21bが設けられている。
また、軸体22は、その一端側にフランジ部22aを有しており、このフランジ部22aを把持して、枠体21からの突出長さLを調節するようにする。
さらに、寸法出しリング23は、その内径が切削工具200の外径と略同一寸法のものを適宜選択して用いるようにする。
ここで、枠体21は、切削工具200の切削刀部201が挿入可能な内径を有し、その軸方向長さ寸法は、軸体22と略同一寸法となっている。また、枠体21の外周面には、その一端側に軸体22を突出させた状態で固定するための軸体固定用ネジ21bが設けられている。
また、軸体22は、その一端側にフランジ部22aを有しており、このフランジ部22aを把持して、枠体21からの突出長さLを調節するようにする。
さらに、寸法出しリング23は、その内径が切削工具200の外径と略同一寸法のものを適宜選択して用いるようにする。
セットホルダ3は、切削工具200が貫通可能な内径を有し、面取り具300の外径よりも大きな外径を有する筒状の枠体からなり、その枠体には切削工具200に固定するためのセットホルダ固定用ネジ3aが設けられている。
切削工具200は、切削溝201aが形成された切削刃部201と、切削溝201aが形成されていないシャンク部202とからなる。
切削工具200は、切削溝201aが形成された切削刃部201と、切削溝201aが形成されていないシャンク部202とからなる。
面取り具300は、切削工具200が貫通可能な内径を有する筒状の枠体からなり、この枠体に設けられた面取り刃挿入孔内に面取り刃固定用ネジにより固定される面取り刃301と、この枠体を切削工具200に固定するための面取り具固定用ネジ(固定部材)300aと、を備えている。
ここで、面取り刃301は、超硬合金等の公知材料で構成され、面取り刃301を交換することにより、様々な角度のC面取りやR面取りを行うことができる。また、面取り刃301は、一端のみに刃が設けられているものであってもよいし、両端に刃を設けているものであってもよい。
また、本実施形態では、面取り具300に面取り刃301を着脱自在に固定する構成としたが、これに限らず、面取り具300をなす枠体に面取り刃を一体成形で固定する構成としてもよい。
ここで、面取り刃301は、超硬合金等の公知材料で構成され、面取り刃301を交換することにより、様々な角度のC面取りやR面取りを行うことができる。また、面取り刃301は、一端のみに刃が設けられているものであってもよいし、両端に刃を設けているものであってもよい。
また、本実施形態では、面取り具300に面取り刃301を着脱自在に固定する構成としたが、これに限らず、面取り具300をなす枠体に面取り刃を一体成形で固定する構成としてもよい。
次に、上述した切削工具装着型面取り具用位置決め装置100を用いて、切削工具200に面取り具300を位置決めする方法の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2及び図3は、本実施形態における切削工具装着型面取り具の位置決め方法を示し、図2(a)は分解斜視図で、それ以外は側面図である。
まず、図2(a)に示すように、加工深度設定装置2をなす枠体21の一端側に軸体22を内嵌させて、軸体固定用ネジ21aを仮締めするとともに、枠体21の他端側に寸法出しリング23をナット24により固定させて、加工深度設定装置2を組み立てておく。
まず、図2(a)に示すように、加工深度設定装置2をなす枠体21の一端側に軸体22を内嵌させて、軸体固定用ネジ21aを仮締めするとともに、枠体21の他端側に寸法出しリング23をナット24により固定させて、加工深度設定装置2を組み立てておく。
また、切削工具200の切削刀部201側に面取り具300を貫通させた後、面取り刃301の先端が切削刀部201の切削溝201aに沿うように位置合わせした後、面取り刃301を固定するとともに、シャンク部202の外周面に面取り具止めネジ300aを仮締めする。同様に、切削工具200のシャンク部201側にセットホルダ3を貫通させた後、シャンク部202の外周面にセットホルダ固定用ネジ3aを仮締めしておく。この時、セットホルダ固定用ネジ3aは、切削工具200の周面において、面取り刃301の先端位置とは反対側に位置するように固定する。
そして、組み立てが完了した加工深度設定装置2を、その軸体22側を微調節用ネジ12aが設けられた固定板12側に向けて、かつ、その軸体固定用ネジ21aを上側に向けて、支持台1のスライドレール11上に載置する。
次に、図2(b)に示すように、加工深度設定装置2を、その軸体22のフランジ部22aが固定板12に当接するようにスライドさせる。さらに、可動板14を固定板12側にスライドさせて、加工深度設定装置2の寸法出しリング23に軽く当接させる。ここで、可動板固定用ネジ14aは締めずにおく。
次に、加工深度設定装置2において仮締めしておいた軸体固定用ネジ21aを緩めて、ノギス400を用いて、軸体22の枠体21からの突出長さLをミーリング加工深度と同じ深さに調節した後、軸体固定用ネジ21bを締めて固定する。これにより、加工深度設定装置2をなす枠体21の内部には、図3(b)に示すように、ミーリング加工深度と同じ深さを有する凹部2Aが形成される。
ここで、突出長さLの微調節は、固定板12に設けた微調節用ネジ12aを用いて調節するようにする。なお、本実施形態では、突出長さLの測定にノギス400を用いた場合について説明したが、これに限らず、デジタルノギスやブロックゲージ等の公知の測定機器を用いてもよい。
また、切削工具装着型面取り具本体に直接メモリを付して、該メモリの目視により突出長さLを測定する構造や、あるいは、切削工具装着型面取り具本体にセンサー及び表示部を設けて、突出長さLをデジタル表示することにより測定する構造も考え得る。
ここで、突出長さLの微調節は、固定板12に設けた微調節用ネジ12aを用いて調節するようにする。なお、本実施形態では、突出長さLの測定にノギス400を用いた場合について説明したが、これに限らず、デジタルノギスやブロックゲージ等の公知の測定機器を用いてもよい。
また、切削工具装着型面取り具本体に直接メモリを付して、該メモリの目視により突出長さLを測定する構造や、あるいは、切削工具装着型面取り具本体にセンサー及び表示部を設けて、突出長さLをデジタル表示することにより測定する構造も考え得る。
次に、図2(d)に示すように、可動板14を固定板13側にスライドさせた後、加工深度設定装置2を持ち上げて、周方向に180°回転させた後、加工深度設定装置2の軸体固定用ネジ21bを下側に向けて、再度スライドレール11上に載置する。また、固定板12に設けた微調節用ネジ12aを調節し、その先端が固定板12の内側に突出していないようにする。
次に、図3(a)に示すように、加工深度設定装置2を固定板12側にスライドさせて、軸体22のフランジ部22aを固定板12に当接させた後、面取り具300とセットホルダ3が装着された切削工具200を、その切削刃部201側を固定板12側に向けて、かつ、セットホルダ固定用ネジ3aを下側に向けて、スライドレール11上に載置する。
次に、図3(b)に示すように、切削工具200を固定板12側にスライドさせて、切削刀部201側の先端を、加工深度設定装置2の寸法出しリング23を介して、枠体21内部に形成された凹部2Aの底面(軸体22の端面)に当接させる。そして、可動板14を固定板12側にスライドさせて、切削工具200のシャンク部202側の端面に当接させた状態で、可動板固定用ネジ14aを締めて固定する。
その後、セットホルダ3を固定板12側にスライドさせて、面取り具300の面取り刃301の先端を、凹部2Aの開口端面に位置する寸法出しリング23の端面に当接させる。そして、この状態で、面取り具固定用ネジ300aを締めて面取り具300を切削工具200に固定する。
その後、セットホルダ3を固定板12側にスライドさせて、面取り具300の面取り刃301の先端を、凹部2Aの開口端面に位置する寸法出しリング23の端面に当接させる。そして、この状態で、面取り具固定用ネジ300aを締めて面取り具300を切削工具200に固定する。
次に、可動板固定用ネジ14aを緩めて、面取り具300とセットホルダ3が装着された切削工具200を支持台1から取り出す。そして、図3(c)に示すように、セットホルダ固定用ネジ3aを緩めて、切削工具200からセットホルダ3を外す。これにより、ミーリング加工深度に応じた所定部位に面取り具300が位置決めされた切削工具200を得ることができる。
このようにして得られた切削工具200は、図4に示すように、上述した特許文献1と同様の手順で切削工具200を回転させることで、被加工体にミーリング加工と面取りとを同時に行うことができる。
すなわち、本実施形態における位置決め装置100によれば、加工深度設定装置2を備え、ミーリング加工深度に合わせて所定深さを有する凹部2Aを予め形成しておき、この凹部2Aを利用して面取り具300を位置決めするようにしたため、面取り具300を切削工具200に位置決めする際の作業効率や位置決め精度を向上させることができる。
また、内径寸法が異なる寸法出しリング23を、面取り具300を装着する切削工具200の外径に合わせて適宜変更することで、外径寸法の異なる種々の切削工具200において面取り具300の位置決めを行うことができる。
さらに、切削工具200のシャンク部202側にセットホルダ3を装着したため、凹部2Aの開口端面に位置する寸法出しリング23に面取り刃301の先端を当接させる際の作業効率や位置決め精度をさらに向上させることができる。
さらに、切削工具200のシャンク部202側にセットホルダ3を装着したため、凹部2Aの開口端面に位置する寸法出しリング23に面取り刃301の先端を当接させる際の作業効率や位置決め精度をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態においては、切削工具200を水平に寝かせた状態で位置決めを行う構成としたが、これに限らず、切削工具200を垂直に立てた状態で位置決めを行う構成としてもよい。
また、本実施形態においては、一本の切削工具200を載置する支持台1を用いて、切削工具200への面取り具300の位置決めを一本ずつ行う構成としたが、これに限らず、複数の切削工具200を同時に載置できる支持台を用いて、切削工具200への面取り具300の位置決めを複数本同時に行える構成としてもよい。この場合、加工深度設定装置2によるミーリング加工深度に合わせた凹部2Aの深さ調節を、各切削工具200で別個に制御できる構成とすることが好ましい。
また、本実施形態においては、一本の切削工具200を載置する支持台1を用いて、切削工具200への面取り具300の位置決めを一本ずつ行う構成としたが、これに限らず、複数の切削工具200を同時に載置できる支持台を用いて、切削工具200への面取り具300の位置決めを複数本同時に行える構成としてもよい。この場合、加工深度設定装置2によるミーリング加工深度に合わせた凹部2Aの深さ調節を、各切削工具200で別個に制御できる構成とすることが好ましい。
1 支持台(支持手段)
2 加工深度設定装置(加工深度設定手段)
3 セットホルダ(面取り具移動手段)
11 レール(レール部)
12,13 固定板(固定部)
14 可動板(可動部)
21 枠体
22 軸体
23 寸法出しリング
24 ナット
100 切削工具装着型面取り具の位置決め装置
200 切削工具
201 切削刀部
300 面取り具
301 面取り刃
300a 面取り具固定用ネジ(固定部材)
2A 凹部
2 加工深度設定装置(加工深度設定手段)
3 セットホルダ(面取り具移動手段)
11 レール(レール部)
12,13 固定板(固定部)
14 可動板(可動部)
21 枠体
22 軸体
23 寸法出しリング
24 ナット
100 切削工具装着型面取り具の位置決め装置
200 切削工具
201 切削刀部
300 面取り具
301 面取り刃
300a 面取り具固定用ネジ(固定部材)
2A 凹部
Claims (6)
- 切削工具が貫通可能な内径を有し、かつ、切削工具に固定するための固定部材を有する筒状の枠体に面取り刃が具備されてなる面取り具を、ミーリング加工深度に合わせて、切削工具の所定部位に位置決めするための装置であって、
前記切削工具が挿入可能で、かつ、前記面取り具が挿入不可能な凹部を有し、当該凹部の深さが前記ミーリング加工深度に合わせて調節可能となっている加工深度設定手段を備え、
前記面取り具を貫通させた前記切削工具の切刀部側の先端を、前記加工深度設定手段により深さが調節された前記凹部の底面に当接するまで挿入し、かつ、前記面取り刃の先端を前記凹部の開口端面に当接させた状態で、前記面取り具が前記切削工具に固定されるようになっていることを特徴とする切削工具装着型面取り具の位置決め装置。 - 前記加工深度設定手段は、前記切削工具の切削刀部が挿入可能な内径を有する筒状の枠体と、当該枠体の内部に嵌合され、前記枠体の一端側に突出可能な軸体と、前記切削工具の切削刀部が貫通可能な内径を有し、前記枠体の他端側に固定される寸法出しリングと、を備えてなり、
前記軸体の前記枠体からの突出長さを調節することで、前記ミーリング加工深度に合わせた所定深さを有する凹部が前記枠体の内部に形成されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の切削工具装着型面取り具の位置決め装置。 - 前記加工深度設定手段を支持した状態で、前記凹部の深さ調節や前記面取り具の位置決めを行う支持手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の切削工具装着型面取り具の位置決め装置。
- 前記支持手段は、平行に配置された二以上のレール部と、当該レールの両端に固定された固定部と、前記レールの延伸方向に対して移動可能に設けられた可動部と、を備えてなり、
前記加工深度設定手段や前記切削工具を前記可動部で押さえつけた状態で、前記凹部の深さ調節や前記面取り具の位置決めが行われるようになっていることを特徴とする請求項3に記載の切削工具装着型面取り具の位置決め装置。 - 前記切削工具が貫通可能な内径を有し、前記面取り具の外径よりも大きな外径を有する筒状の枠体からなる面取り具移動手段をさらに備え、
前記切削工具の切削刀部とは反対側の端部に前記面取り具移動手段を装着し、当該面取り具移動手段を用いて、前記面取り刃の先端を前記凹部の開口端面に当接させるようになっていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の切削工具装着型面取り具の位置決め装置。 - 切削工具が貫通可能な内径を有し、かつ、切削工具に固定するための固定部材を有する筒状の枠体に面取り刃が具備されてなる面取り具を、ミーリング加工深度に合わせて、切削工具の所定部位に位置決めする方法であって、
前記切削工具が挿入可能で、かつ、前記面取り具が挿入不可能な凹部を有し、当該凹部の深さが調節可能となっている加工深度設定手段において、前記凹部の深さを前記ミーリング加工深度に合わせて調節する工程と、
前記面取り具を貫通させた前記切削工具の前記切削刀部側の先端を、前記加工深度設定手段により調節された前記凹部の底面に当接するまで挿入し、かつ、前記面取り刃の先端を前記凹部の開口端面に当接させた状態で、前記面取り具を前記切削工具に固定する工程と、を備えたことを特徴とする切削工具装着型面取り具の位置決め方法。
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JP2006277031A Pending JP2008093771A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | 切削工具装着型面取り具の位置決め装置及び位置決め方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008093771A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110253061A (zh) * | 2019-07-18 | 2019-09-20 | 张秋龙 | 一种工件铣削用铣槽机 |
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2006
- 2006-10-10 JP JP2006277031A patent/JP2008093771A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110253061A (zh) * | 2019-07-18 | 2019-09-20 | 张秋龙 | 一种工件铣削用铣槽机 |
CN110253061B (zh) * | 2019-07-18 | 2021-06-11 | 海盐瑞扬五金有限公司 | 一种工件铣削用钻削机 |
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