JP2008093101A - 床固定式机 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚のベース体を床に固定する机において、脚柱に配線ダクトを装着する場合と装着しない場合との両方に対応性できるカバー手段を提供する。
【解決手段】脚柱3は角形鋼管で断面長方形になっており、この脚柱3の下端に金属板製のベース体14が固着されている。ベース体14は前露出部14aと後露出部14bとを備えており、それぞれに上向きの締結部17,18が形成されている。カバー20はフロントパーツ21とリアパーツ22とサイドパーツ23との4部材で構成されており、一つのサイドパーツ23を取り外すことで脚柱3に配線ダクト12を取り付けることができる。配線ダクト12はサイドパーツ23と略同じ平面形状及び大きさであるため、フロントパーツ21及びリアパーツ22と配線ダクト12とのラインも揃って体裁が良い。
【選択図】図4

Description

本願発明は、例えば大学や専門学校等の学校の講堂(大教室)や講演会場で多用されている床固定式机に関するものである。
この種の床固定式机は、左右長手の天板と、天板を支持する脚柱と、脚柱の下端に固定したベース体とを備えており、一般に脚柱は鋼管製である一方、ベース体は脚柱の前後両側にはみ出る前後長手の形態になっており、ベース体のうち脚柱の前後両側にはみ出た部分をアンカーで床に固定している。そして、ベース体をカバーで覆うことが行われており、その例として特許文献1には、ベース体の前部と後部とをアンカーで固定するようになっている机において、ベース体の前部と後部とにアンカーを覆うカバーを装着することが開示されている。
しかし、この特許文献1のようにベース体の前部と後部のみをカバーで覆う構成では、ベース体のうち露出する部分は塗装したり見栄えが良いデザインにせねばならないというように、ベース体の加工や形態に関する制約が多くなって設計の自由性が低下し、また、人が誤って足で蹴ってカバーが外れる虞も高くなるという問題がある。
また、近年の大学や専門学校の講義(授業)ではパソコンを使用することが広く行われており、そこで、机に電源用コンセントや通信線用雌プラグを設ける必要があり、このために脚柱に配線ダクトを設けることの必要性が高くなっているが、特許文献1では配線ダクトについての配慮は成されていない。
これに対して本願出願人は、特許文献2において、脚柱の側面に配線ダクトを取り付け、しかも、ベース体の全体と配線ダクトの下端部とが左右二つ割り方式のカバーで覆われた机を開示した。
特開2004−159705号公報 特開2002−305835号公報
特許文献2に開示された机は、ベース体はその全体がカバーで覆われているため、ベース体の加工や形態についての制約は著しく少なくなると共に、人が足で誤って蹴った場合の外れ防止機能も格段に向上し、更に、脚柱に配線ダクトを取り付けることができるためパソコンを使用した講義・授業への対応性に優れており、更に、配線ダクトの下端はカバーで覆われているため美観にも優れている。
本願発明は、脚柱に配線ダクトを取り付けできる点については先願発明を踏襲しつつ、配線ダクトを取り付ける場合と取り付けない場合との融通性の向上など、カバーとベース体とに関する改良を図ることを目的として成されたものである。
本願発明の机は、左右長手の天板と、前記天板を支持する脚柱と、前記脚柱の下端に固定したベース体とを備えており、前記ベース体は脚柱の外側にはみ出した露出部を有していてこの露出部がアンカーで床に固定されるようになっており、更に、前記ベース体の露出部は着脱自在なカバーで覆われており、かつ、前記脚柱の外周面のうちの一部に上下長手の配線ダクトを取り付けることが可能になっている。
そして、請求項1の発明では、「前記カバーは脚柱の周囲を囲う形態になっており、このカバーのうち少なくとも前記配線ダクトが取り付けられる部分は他の部分から分離可能になっている」という特徴を有している。
請求項2の発明は請求項1の発明をより具体化したもので、この発明では、前記ベース体は、脚柱の前方にはみ出た前露出部と脚柱の手前側にはみ出た後露出部とを有しており、脚柱の左右側面のうち何れか一方又は両方に前記配線ダクトを取り付けることが可能になっている一方、前記カバーは、主として前記ベース体の前露出部を覆うフロントパーツと、主として前記ベース体の後露出部を覆うリアパーツと、前記脚柱の左右外側面部においてフロントパーツとリアパーツとの間に介在した左右サイドパーツとの4個のパーツで構成されており、前記サイドパーツと配線ダクトとは平面視で略同じ形状及び大きさになっている。
請求項3の発明は請求項2の発明の展開例であり、この発明では、請求項2において、前記ベース体は金属板製であり、前記前露出部と後露出部との左右側縁部には、左右方向に開口した雌ねじ部を有する締結部が上向きに突設されている一方、前記サイドパーツには前記ベース体における締結部の外面に重なる前後の張り出し片が形成されており、更に、前記フロントパーツとリアパーツとには、当該フロントパーツ及びリアパーツと前記サイドパーツの張り出し片とをベース体の締結部に共締めするビスを挿入する取り付け穴が左右方向に延びるように形成されている。
本願発明における「アンカー」とはベース体を床に固定するファスナー類を総称するものであり、ねじ込み式や拡張式、或いは、スタッド式でこれにナットをねじ込むタイプなど様々のものを包含している。また、「パーツ」の文言は「メンバー」に置き換えることも可能である。
本願発明によると、カバーはベース体の全体を覆っているため、美感に優れていると共に、ベース体は加工や形態の制約が少なくなるため設計の自由性を向上できる。そして、脚柱には配線ダクトを取り付ける場合と取り付けない場合とがあるが、本願発明ではカバーのうち配線ダクトを取り付ける部分は他の部分とは別パーツになっているため、そのパーツを取り外すことで配線ダクトを取り付けることができる。このため、配線ダクトの有無に対応できて融通性に優れている。
配線ダクトは脚柱の右側面に取り付ける場合と左側面に取り付ける場合とが有り得るが、請求項2のようにカバーを4つのパーツで構成すると、左右いずれかのサイドパーツを取り外すことで脚柱の右側面と左側面とを選択して配線ダクトを取り付けることができ、このため融通性がより一層高い。
カバーは何らかの手段でベース体に取り付ける必要がある。この場合、例えば弾性変形する爪を利用した取り付けも採用できるが、ビス(ボルト)による締結を採用すると人が足で蹴っても外れない利点がある。そして、請求項3のように構成すると、ビスによる締結において、サイドパーツとフロントパーツ及びリアパーツとをそれぞれビスで共締めするものであるため、ビスの本数を少なくしてコストを抑制できると共に取り付け作業の手間も軽減でき、更に、フロントパーツ及びリアパーツにおけるビスの挿通穴は横向きに開口しているためホコリやゴミが溜まって美観を悪化することも防止できる。
ところで、机を設置する床は、コンクリートスラブがむき出しである場合と、多数枚の床パネルを縦横に整列したコンクリートスラブに敷設したアクセスフロア(二重床)である場合とがあり、後者では、アンカーは床パネルを貫通してコンクリート基礎に挿入することになる。この場合、アンカーが隣り合った床パネルの当接部(継ぎ目)に位置していると、下穴の加工が厄介であり、従って、アンカーは床パネルの継ぎ目から外れた部位に設ける必要がある。
そして、請求項3の構成では、ベース体の締結部は当該ベース体の左右側縁に配置されているため、床に重なる水平部とベース体の締結部の側面に重なる垂直部とを有する補助金具を使用して、補助金具をベース体の締結部にビスで固定することにより、補助金具を床パネルの継ぎ目から外れた部位に固定することが可能になる。すなわち、ベース体の締結部はカバーの取り付けのみでなく補助金具の取り付けに供用することが可能であり、これにより、床に対する机の固定を確実ならしめることが可能になる。この点も請求項3の利点の一つである。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は第1実施形態(主たる実施形態)を示している。まず、第1実施形態から説明する。以下の説明(及び請求項)で「前後」「左右」の文言を使用するが、この前後左右は、人が机を通常の姿勢で使用する状態を基準にしている。
(1).概略
図1のうち(A)は机の斜視図、(B)は(A)のB−B視断面図である。これらの図に示すように、机は、左右横長の木製天板1と、天板1を左右両端部において支持する脚2とを備えている。脚2は、金属パイプ製(例えば鋼管製)の脚柱3とその上端に溶接によって固着した前向きブラケット4とを備えており、アーム4を天板1の下面にビス(図示せず)で固定している。ブラケット4は金属板を素材にした板金加工品であり、上向きに開口している。
天板1は脚柱3の後面から前方にある程度の寸法だけオーバーハングしており、このオーバーハングした部分の下面部に上向き開口の可動式配線樋5を配置している。図1(C)に拡大して示すように、可動式配線樋5は、その前部は天板1まで延びていてその上端部5dが押さえ板5eを介してビス5fで天板1に固定されるようになっており、手前部5bと天板1との間には大きな空間が空いている。
また、天板1の下方には断面略L形の固定式配線樋6が固着されており、固定式配線樋6の前端部に雄形支持部6aを上向き突設している一方、可動式配線樋5の下端には下向き開口溝形の雌型支持部5bを形成し、雌型支持部5bを雄型支持部6aに嵌め込むことにより、ビス5fを取り外すと可動式配線樋5を前方(机の背面方向)に倒して配線作業を楽に行えるようになっている。可動式配線樋5の下端には、前向きに倒した状態で固定式配線樋6の下端部に当たるストッパー部5cを形成している。
固定式配線樋6は、その左右端部を切欠くか又は左右脚2との間に空間を形成するかすることにより、下方からケーブル8を引き込めるようになっている。ケーブル8は固定式配線樋6から可動式配線樋5に引き出すことができる。また、例えばケーブル8のうち電源線のような強電線は固定式配線樋6に配置して通信ケーブルのような弱電線は可動式配線樋5に配置するというように、ケーブル8の性質・種類に応じて配線態様を変えることができる。
左右の脚柱3の上端間には天板1の下面に重なる左右長手の補強フレーム9が装架されており、補強フレーム9は固定式配線樋6で覆われている。また、配線樋5の下方部には幕板10を配置している。幕板10はスペーサ11を介して脚柱3にビス等で締結されている。
図示していないが、天板1のやや下方部には物品を載置できる棚が配置されている。また、図示していないが、天板1のうち例えば後部上面には、電源用コンセントと通信線雌プラグを設けている。これらコンセントや雌プラグは、机の使用者に対応して左右に適宜間隔を隔てて複数対ずつ設けている。本実施形態では左右の脚2で天板1を支持して成る机を単位としてその複数個を左右に並設しており、隣り合った机の天板1は互いに密着している。
左右に隣り合った天板1を一つの脚2で支持しても良いし(すなわち左右の机で脚2を共用しても良い)、或いは、天板1の左右長さが相当に長い場合は、1枚の天板1の左右中途部を中間脚で支持することも可能である。机群の最も左右端部に位置した脚柱3の内側面には上下長手の配線ダクト12が装着されており、この配線ダクト12を介して床下空間と配線樋5との間にケーブル7が通されている。配線ダクト12の上端は配線樋5の下端と略同じ高さになっている。
次に、図2以下の図面も参照して脚2の詳細を説明する。図2は配線ダクト12を装着していない脚2の下部の側面図、図3のうち(A)は配線ダクト12を装着した脚2の下部の側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図4は主要部材の一部破断分離斜視図、図5のうち(A)は図2の VA-VA視一部破断平断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は図3(A)の VC-VC視断面図、(D)は配線ダクト12の部分的な分離平断面図である。
(2).脚柱及びベース体
まず、脚柱3とベース体14とを説明する。例えば図4から理解できるように、脚柱3は前後方向に長い長方形の形状になっており、その下面には、金属板製(鋼板製)のベース体14が溶接によって固着されている。ベース体14は金属板を材料にした板金品であり、脚柱3の前方に延びて床Fに重なる前露出部14aと、脚柱3の手前に延びて床Fに重なる後露出部14bとを備えている。本実施形態では、前露出部14aよりも後露出部14bの前後長さが遥かに大きくなっており、これら前後露出部14a,14bに、床Fに固定するためのアンカー15が通る取り付け穴16が空いている。
ベース体14の底部は脚柱3の左右横幅と略同じ寸法になっており、前露出部14aと後露出部14bとの左右両側縁には、それぞれ上向きの前後締結部17,18を折り曲げ形成している。前締結部17の前後略中間部と後締結部18の前部とにはそれぞれ雌ねじ穴19を形成している。雌ねじ穴19はタップ加工によって形成しているが、ナットを溶接しても良い。また、前締結部17の略上部には脚柱3の側面に重なる後ろ向き突部が形成され、後締結部18の略上部にも、脚柱3の側面に重なる前向き突部が形成されている。
(3).カバーの詳細
ベース体14はその全体が樹脂製のカバー20で覆われている。この点を次に説明する。カバー20は、ベース体14の前露出部14aを覆うフロントパーツ21と、ベース体14の後露出部14bを覆うリアパーツ22と、脚柱3の下面に重なった状態でフロントパーツ21とリアパーツ22との間に嵌まり込んだ左右一対のサイドパーツ23との4つの部材で構成されている。
フロントパーツ21及びリアパーツ22は、上部は幅狭で下端に行くに従って幅が広がるように正面視台形状に形成されており、かつ、脚柱3に近い部分が高くて前後両端に行くに従って低くなるように側面視で傾斜している。従って、傾斜天面21a,22aと傾斜側面21b,22bを有している。サイドパーツ23の外側面23aはフロントパーツ21及びリアパーツ22の傾斜側面21b,22bと同一面を成す傾斜面になっている。このため、4つのパーツ21,22,23から成るカバー20は、全体として脚柱3から遠ざかるに従って裾広がりの台錐形状になっている。
フロントパーツ21は下方及び手前に向いて開口した中空状に形成されており、ベース体14における前部の締結部17に外側から重なるようになっている一方、リアパーツ22は下方及び前方に向いて開口した中空状に形成されており、ベース体14における手前側の締結部18に外側から重なるようになっている。そして、フロントパーツ21とリアパーツ22との左右側部には、ベース体14における締結部17,18の雌ねじ穴19にねじ込まれるビス(ボルト)24が嵌まる取り付け穴25が空いている。当然ながら、取り付け穴25は左右方向に貫通している。また、ビス24の頭が隠れる大径の座繰り部を有している。
フロントパーツ21の左右両側部には側面視で脚柱3と重なる後ろ向き部21cが一体に形成され、リアパーツ22の左右両側部は側面視で脚柱3と重なる前向き部22cが一体に形成されている。例えば図に示すように、フロントパーツ21の後ろ向き部21cは側面視で前傾姿勢になっている一方、リアパーツ22の前向き部22cは側面視で後傾姿勢になっており、更に、例えば図5(A)から明らかなるように、フロントパーツ21の後ろ向き部21c及びリアパーツ22の前向き部22cとも、その付け根から先端に行くに従って脚柱3の外面との間隔が広がるように平面視で山形になっている。
他方、サイドパーツ23は、平面視では、図2に示すように、フロントパーツ21の後ろ向き部21cとリアパーツ22の前向き部22cとの間にすっぽりと挟まるように脚柱3から遠ざかるに従って前後幅が小さくなる台形形状であり、側面視では、図2に示すように、下方に行くに従って前後間隔が小さくなる逆台形状になっている。換言すると、サイドパーツ23の前面23bとフロントパーツ21の後ろ向き部21cとが密着し、サイドパーツ23の後面23cとリアパーツ22の前向き部21cとが密着している。従って、サイドパーツ23の前面23bと後面23cとは平面視及び側面視で傾斜している。
そして、サイドパーツ23には、ベース体14の前締結部17に外側から重なる前張り出し片23dと、ベース体14の後締結部18に外側から重なる後張り出し片23eとが一体に形成されており、両張り出し片23d,23eには、締結部17,18の雌ねじ穴19に連通する通穴26が空いており、これにより、サイドパーツ23とフロントパーツ21及びリアパーツ22はビス24でベース体14に締結されている。
フロントパーツ21のうちベース体14の前締結部17と重なる内面部、及び、リアパーツ22のうちベース体14の後締結部18に重なる内面部には、サイドパーツ23の張り出し部23d,23eが嵌まり込む凹所27が形成されている。図4及び図5(A)(C)から理解できるように、フロントパーツ21の凹所27は手前に開口しており、リアパーツ22の凹所27は前向きに開口している。
フロントパーツ21,リアパーツ22,サイドパーツ23の取り付けの手順としては、先にサイドパーツ23の張り出し部23d,23eを締結部17,18に重ねておき、それから、フロントパーツ21を手前にスライドさせることと、リアパーツ22を前方にスライドさせることとを行うことになる。
図5(B)に示すように、ベース体14における後露出部14bの手前端には上向き段部28が押し出し形成されている一方、リアパーツ22の手前端部には、上向き段部28に下方から入り込む爪29が形成されている。このため、リアパーツ22はその前後長さが長いものの外力で外れることはない。なお、フロントパーツ21は前後長さが短いため上向き段部や爪が無くても外力で外れることはない。
詳細は省略するが、フロントパーツ21及びリアパーツ22は、それぞれベース体14における締結部17,18の上面にも重なるように設定されている。また、フロントパーツ21及びリアパーツ22とも、左右の締結部17,18の間に入り込む内ボス部を形成すると位置決め機能が一層向上する。
(4).配線ダクトの詳細
図4や図5(C)(D)から容易に理解できるように、配線ダクト12は脚柱3にビス31で固定された略樋状の本体32と、本体32を塞ぐ前後一対の蓋板33とで構成されている。
本体32の前後側板32aは、カバー20におけるサイドパーツ23の前後面23d,23eの同一面を成し得るように傾斜しており、本体32における前後側板32aの先端にそれぞれ蓋板33が軟質のヒンジ部34を介して一体に接続されている。このため配線ダクト12は全体として平面視で台形状になっており、かつ、配線ダクト12はカバー20のサイドパーツ23と同じ平面形状・大きさになっている。配線ダクト12は樹脂を素材として押し出し成形で製造されており、ヒンジ部34は共押し出し法によって一体に形成されている。
また、本体32の内部には、当該本体32の内部を前後に二等分する仕切り板32bが一体に形成しており、この仕切り板32bの先端部に係止頭部32cと二股状の支持部32dとが形成されている。他方、蓋板33の先端部には、本体32の係止頭部32cに係脱する爪部33aを形成している。このため、前後の蓋板33は一種の観音開き方式になっており、独立して開閉することができる。本体32の左右側板32aには、閉じた状態での蓋板33の付け根部が当たる支持部32eを一体に形成している。配線ダクト12を脚柱3に装着する場合は、図4に示すように、本体32を構成する側板32aの下端部の付け根箇所は、ベース14の締結部17,18と干渉しないように切欠いている。
本体32の内部は仕切り板32bで前後に区分されており、このため、例えば強電ケーブル用と弱電ケーブル用というように内部を使い分けることができる。そして、前後の空間はそれそれ個別の蓋板33で開閉されるため、配線作業が楽である。また、一般には蓋板は本体と別体に構成することが多く、すると部材管理に手間がかかると共に加工コストも嵩む問題がある。
これに対して本実施形態のように軟質材(例えばエラストマー)よりなるヒンジ部を介して蓋板33を本体32に一体に設けた構成を採用すると、加工コストを抑制できると共に部材管理の手間を省くことができる利点がある。なお、配線ダクト12の構造は床固定式机に限らず家具類の配線手段とて広く適用することができる。
(5).まとめ
以上の構成において、床下空間に配置したケーブル7は、床Fに空けた穴から配線ダクト12の内部に通し、そして、配線ダクト12から配線樋を介してコンセントや雌プラグに接続することができる。この場合、配線ダクト12の内部は仕切り板32aによって前後に区分されているため、内部を電源等の強電ケーブル挿通部と通信線用等の弱電ケーブル挿通部とに使い分けすることができ、このため、弱電ケーブルが強電ケーブルによって悪影響を受けることを防止できる。
なお、床にはケーブル挿通穴が空いており、一般に、机は、配線ダクト12がケーブル挿通穴と連通するように設置される。床のケーブル挿通穴と配線ダクト12とがずれている場合は、ケーブルは、配線ダクト12とケーブル挿通穴との間において床Fに這わせることになる(勿論、ケーブルは保護部材でカバーしている)。
全ての脚2に配線ダクト12を装着する訳ではなく、一般には、机群の最端部に位置した一本又は2本の脚柱3に配線ダクト12を装着することになる。従って、配線ダクト12を装着している脚柱3と装着していない脚柱3とが存在する。
そして、本実施形態では、ベース体14を覆うカバー20は4つのパーツ21,22,23からなっていると共に、カバー20のサイドパーツ23と配線ダクト12とは平面視で略同じ形状・大きさであるため、配線ダクト12を取り付ける場合は、一つのサイドパーツ23を取り外して、配線ダクト12の下部をフロントパーツ21とサイドパーツ23との間に嵌め込めば良い。すなわち、配線ダクト12と一つのサイドパーツ23とを選択的に付け替えることができる。このため、配線ダクト12を付けていない状態で脚柱3の下部はスッキリとしていて美観に優れている。
また、本実施形態では配線ダクト12はフロントパーツ21及びリアパーツ22から殆ど突出していないため、美観において特に優れているのみならず、机の使用者の足がカバー20の箇所において配線ダクト12に触れても配線ダクト12にはこれを外すような外力は殆ど作用せず、このため外れ防止機能も高いという利点がある。
更に、机をアクセスフロアーに設置する場合、アクセスフロアーを構成する床パネルはコンクリートスラブに載っているだけであるため、アンカーはコンクリートスラブに打ち込む必要がある。この場合、アンカーが隣り合った床パネルPの継ぎ目箇所にくると下穴空け加工が厄介なる。この点、本実施形態では、ベース体14の締結部17,18は前後露出部14a,14bの側縁に形成しているため、図6に示すように、締結部17,18にL形等の補助金具35をビス24で固定し、この補助金具35に貫通したアンカー15を床パネルPのうち外周より内側の部位に貫通させて更にコンクリートスラブSに打ち込むことにより、ベース体14を特段の支障なしで床Fに固定することができる。
図6に示すように、フロントパーツ21及びリアパーツ22における外側部の下端には、床Fに当接又は密接する薄肉部20aを形成しており、また、内側部には、締結部17,18の下端部側面に重なる内向き突部20bを形成している。そして、補助金具35を使用する場合は、これら薄肉部20aと内向き突部20bとは補助金具35と干渉しないように切除している。また、補助金具35を使用してなおかつサイドパーツ23を取り付ける場合は、サイドパーツ23の張り出し片23d,23eと下端縁とは切除することになる(このためサイドパーツ23の下端縁も薄肉になっている。)。
次に、図7,8も参照して配線樋5について説明する。複数の机を並設する場合、隣り合った机の配線樋5はその端面が互いに密着又は密接するように設定しており、配線樋5の端部が外側に露出する場合は、当該端部はキャップ37で塞いでいる。キャップ37は配線樋5の端面に重なっており、配線樋5の内部に入り込む足部37a(図1(C)も参照)を備えている。
そして、一端部が露出する場合は、配線樋5はおおむね天板1の左右長さ寸法からキャップ37の厚さ寸法tを引いた寸法に設定しており、左右両側に机が配置されてて配線樋5の左右両端とも露出しない場合は、配線樋5は天板1の左右長さ寸法と同じ寸法に設定されており、更に、一つの机を単体で使用する場合は、配線樋の左右両端にキャップ37を装着せねばならないため、配線樋5はおおむね天板1の左右長さ寸法からキャップ37の厚さ寸法tの2倍の寸法を引いた寸法に設定している。
本実施形態のようにカバー20を全体として台錐形に形成すると、底面積の割りにはボリューム感が抑制されて美観に優れており、また、角張りが少なくなるため人が誤って蹴った場合のダメージも少なくなる利点がある。
(6).他の実施形態
図9では第2実施形態を示している。この実施形態では、ベース体14の前後露出部14a,14bは同じ長さで前後対称の形状になっており、従って、フロントパーツ21とリアパーツ22とは同一種類である。配線ダクト12はフロントパーツ21及びリアパーツ22からはみ出しているが、殆ど又は全くはみでない寸法に設定しても良い。
なお、本実施形態のようにベース体14が前後対称及び左右対称の形態でかつ脚柱3が四角形である場合は、カバー20は、フロントパーツ21とリアパーツ22と一方のサイドパーツ23とが一体化した第1パーツと、他方のサイドパーツ23とからなる2パーツ方式とすることも可能である。
(7).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば脚柱の顔面形状は長方形の角形に限らず、小判形や正方形、或いは楕円形などの様々の形状を採用できる。断面C字のようなチャンネル材を使用することも可能であるが、パイプ材を使用すると強度に優れる利点がある。配線ダクトは脚柱の前面又は後面に装着することも可能である。
ベース体は、脚柱の左右両側又は片側に張り出す形態や、前後いずか一方のみに張り出す形態も採用できる。カバーをベース体に取り付ける手段としては、例えば第1実施形態を例に取ると、締結部17,18には通穴を空けて、フロントパーツ21,リアパーツ22に挿通したボルトにナットをねじ込むといったことも可能である。また、ベース体は板金加工品に限らず、金属のダイキャスト品又は鋳物を採用することも可能である。カバーは3パーツ又は5パーツ以上で構成することも可能である。
(A)は机の斜視図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 配線ダクトを装着していない脚の下部の側面図である。 (A)は配線ダクトを装着した脚の下部の側面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 主要部材の一部破断分離斜視図である。 (A)は図2の VA-VA視一部破断平断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は図3(A)の VC-VC視断面図、(D)は配線ダクト12の部分的な分離平断面図である。 補助金具を使用している状態での断面図である。 配線樋の配置態様を示す背面図である。 配線樋の配置態様を示す背面図である。 第2実施形態を示す図である。
符号の説明
1 天板
2 脚
3 脚柱
12 配線ダクト
14 ベース体
14a ベース体の前露出部
14b ベース体の後露出部
15 アンカー
16 取り付け穴
17 ベース体の前締結部
18 ベース体の後締結部
19 雌ねじ穴
20 カバー
21 フロントパーツ
22 リアパーツ
23 サイドパーツ
23d 張り出し片

Claims (3)

  1. 左右長手の天板と、前記天板を支持する脚柱と、前記脚柱の下端に固定したベース体とを備えており、前記ベース体は脚柱の外側にはみ出した露出部を有していてこの露出部がアンカーで床に固定されるようになっており、更に、前記ベース体の露出部は着脱自在なカバーで覆われており、かつ、前記脚柱の外周面のうちの一部に上下長手の配線ダクトを取り付けることが可能になっている、
    という床固定式机であって、
    前記カバーはベース体の全体を覆う形態になっており、このカバーのうち少なくとも前記配線ダクトが取り付けられる部分は他の部分から分離可能になっている、
    床固定式机。
  2. 前記ベース体は、脚柱の前方にはみ出た前露出部と脚柱の手前側にはみ出た後露出部とを有しており、脚柱の左右側面のうち何れか一方又は両方に前記配線ダクトを取り付けることが可能になっている一方、
    前記カバーは、主として前記ベース体の前露出部を覆うフロントパーツと、主として前記ベース体の後露出部を覆うリアパーツと、前記脚柱の左右外側面部においてフロントパーツとリアパーツとの間に介在した左右サイドパーツとの4個のパーツで構成されており、前記サイドパーツと配線ダクトとは平面視で略同じ形状及び大きさになっている、
    請求項1に記載した床固定式机。
  3. 前記ベース体は金属板製であり、前記前露出部と後露出部との左右側縁部には、左右方向に開口した雌ねじ部を有する締結部が上向きに突設されている一方、前記サイドパーツには前記ベース体における締結部の外面に重なる前後の張り出し片が形成されており、更に、前記フロントパーツとリアパーツとには、当該フロントパーツ及びリアパーツと前記サイドパーツの張り出し片とをベース体の締結部に共締めするビスを挿入する取り付け穴が左右方向に延びるように形成されている、
    請求項2に記載した床固定式机。
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