JP2008092825A - 開閉扉の支持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ケージ本体1の開口部2を閉鎖する開閉扉3の支持構造であって、前記ケージ本体1の開口部2の一側縁に扉3の一側をヒンジ4により回動可能に取り付け、該扉3の前記ヒンジ4と反対側には、上下に掛止ピン9,9’を固着し、他方、ケージ本体1の開口縁における前記掛止ピン9,9’と対応する上下位置に、前記掛止ピンが嵌脱する係合凹部12を有した係合板11を固着すると共に、該係合板には前記係合凹部の入口を開閉するラッチ13を回動可能に軸支し、更に前記上下のラッチ13,13をリリースバー14で連結した。
【選択図】 図1
Description
又、上記扉は金属線材(針金)を用いて格子目状に形成した網状扉、或いは平板、孔開き板(パンチングメタル)等、その形態は問わない。
又、閉鎖状態の扉を開ける時は、リリースバーをケージ本体側に押動すると、該リリースバーの上下部に連結されたラッチは係合板との軸支部を中心として回動する。そして、回動するラッチの略C字状内周面、即ち押出し面で前記掛止ピンを係合凹部の入口側に向かって押し出す。それにより、押し出された掛止ピンが係合板の係合凹部から外れることで扉のロックは解除され、開き状態となる。尚、前記リリースバーの押動を勢いをつけて行った場合は、前記ラッチによる掛止ピンの押し出しも反動により勢い良く行われ、扉を一挙に開状態にすることができる。
そして、請求項2記載の構成とした場合は、扉の回動方向を左右変更することができると共に、左右何れの回動方向においても扉の開動/閉動を一動作で行うことができる。
又、請求項3記載の構成により、閉鎖状態(ラッチ)の解除のみならず、開口部を閉鎖する扉を開口部を開放する位置まで同時に回動することができる。よって、ロックの解除と扉の開動を一動作で行うことができる。
従って、扉の開閉動作を片手で行うことができる支持構造を提供できる、
図1は本発明に係る開閉扉の支持構造を備えた動物用ケージを示し、図中、1は金属平板で構成した箱体形状のケージ本体、2は前記ケージ本体1の周壁の一部に開設した開口部、3は前記開口部2を閉鎖する扉で、前記ケージ本体1の開口部2の周縁の一方にヒンジ4で回動可能に支持され、ヒンジ4と反対側はケージ本体1に対して掛止/掛外し自在に構成されている。
又、前記受部材6は、図5に示すように、水平片部6bの上下端部にビス7の軸部が嵌合するU字状の切欠き部6cが形成されている。それにより、該受部材6の着脱付け替えを簡便に行うことができる。
前記掛止片8は、金属平板を細幅短冊状に裁断して形成され、その掛止片8の長手方向の上下端部側面に掛止ピン9,9’が略直角に交差させて水平に固着されている。そして、この掛止片8を固着保持する支持枠10は、金属平板からなる短冊片の上下に略直角に折り曲げた起立片10aが一体に形成され、その上下の起立片10aに亘って前記掛止片8が架設固定される。尚、掛止片8を固定する作業性を考慮して、前記支持枠10の起立片10aに上下方向に貫通する孔10bを開設し、上下の孔10bに亘って掛止ピン9,9’を取り付ける前の掛止片8を挿入し、起立片10aを貫通して外方に突出する掛止片8の上下部に掛止ピン9,9’を固着し、該掛止ピン9,9’の位置がケージ本体1側の係合板11の係合凹部12と対応する位置となるように上下方向に移動調整し、調整を完了した位置で掛止片8を支持枠10に溶接固定する。
台板11aの表面に固着する上下の垂直片11bの間隔は、前記掛止ピン9,9’の間隔に合致させて形成されている。
又、係合板11の垂直片11bには扉3側に固着された掛止ピン9(又は9’)が嵌入する略U字状の係合凹部12が、前端面より後方に向かって所定深さ切欠き形成されている。尚、図示の係合板11は、1個の台板11aに所定の間隔をおいて上下の垂直片11bを固着した形態を示したが、上下をそれぞれ独立した構成としてもよい。但し、何れの場合でもケージ本体1の開口部2周縁に固着するヒンジ4を構成する受部材6と係合板11を左右付け替えて取り付けられるように、受部材6を固定するビス7のビス穴と、係合板11を固定する為のビス15のビス穴の位置を共通化するために対称位置に形成されている。それにより、扉3の回動方向を左右変更できるようになる。
前記ラッチ13は、正面略C字型に形成され、そのC字型をした円弧片の中央部より下方位置が垂直片11bにピン16で上下回動可能に軸支されている。それにより、ラッチ13がピン16を中心として上方(反時計回り方向)に回動することで係合凹部12の開口部が開放され、逆に下方(時計回り方向)に回動することで係合凹部12の開口部を閉鎖する。
該ラッチ13における略C字型の円弧片の内周面には、該ラッチ13が上方に回動した時、係合凹部12内に嵌入されている掛止ピン9(又は9’)を、該係合凹部12の開口部を開放すると同時に係合凹部12より押し出す押出し面17が一体に形成されている。
又、係合凹部12の開口部を閉鎖する前記ラッチ13の円弧片の外周面22は、扉3がケージ本体1の開口部2を閉鎖する方向に回動された時、該扉3の掛止ピン9,9’がラッチ13の円弧外周面に当接し、そのまま係合凹部12の奥部に向かって直進する動作に伴い、該ラッチ13はピン16を中心として前記円弧状の外周面22が掛止ピン9(又は9’)の外周面を滑動して係合凹部12の開口部を開放する方向(反時計回り方向)に回動するように形成されている。
先ず、図1及び図2に示す扉3が閉じられた状態では、扉3に支持枠10を介して取り付けた掛止片8の掛止ピン9が、ケージ本体1の開口部2の周縁に固着した係合板11の垂直片11bに切欠した係合凹部12に嵌入すると共に、該係合凹部12の開口部はラッチ13で閉鎖され、扉3は閉鎖状態に保持される。そして、扉3が閉鎖された状態において、該扉3をケージ本体1の内側から開けようとして外方に押しても、上下の係合凹部12の開口部を閉鎖する上下のラッチ13が閉鎖方向に保持されている為、ケージ本体1の内側から押して開けることはできない。
3…扉 4…ヒンジ
8…掛止片 9,9’…掛止ピン
11…係合板 12…係合凹部
13…ラッチ 14…リリースバー
17…押出し面(ラッチの内周面) 22…ラッチの外周面
Claims (3)
- ケージ本体の開口部を閉鎖する開閉扉の支持構造であって、前記ケージ本体の開口部の一側縁に扉の一側をヒンジにより回動可能に取り付け、該扉の前記ヒンジと反対側には、上下に掛止ピンを固着し、他方、ケージ本体の開口縁における前記掛止ピンと対応する上下位置に、前記掛止ピンが嵌脱する係合凹部を有した係合板を固着すると共に、該係合板には前記係合凹部の入口を開閉するラッチを回動可能に軸支し、更に前記上下のラッチをリリースバーで連結したことを特徴とする開閉扉の支持構造。
- 前記ケージ本体における扉を回動可能に支持するヒンジの位置と、係合板の位置を付け替え自在としたことを特徴とする請求項1記載の開閉扉の支持構造。
- 前記ラッチは、係合凹部に掛止ピンが嵌入し、且つラッチが前記係合凹部の入口を閉鎖する扉の閉鎖状態下で、上下のラッチを連結するリリースバーをケージ本体方向に押動した時、前記掛止ピンを係合凹部から押し出し、扉を開状態とする押出し面を有することを特徴とする請求項1又は2記載の開閉扉の支持構造。
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