JP2008092649A - Ipmモータの制御装置及び制御方法 - Google Patents

Ipmモータの制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008092649A
JP2008092649A JP2006269560A JP2006269560A JP2008092649A JP 2008092649 A JP2008092649 A JP 2008092649A JP 2006269560 A JP2006269560 A JP 2006269560A JP 2006269560 A JP2006269560 A JP 2006269560A JP 2008092649 A JP2008092649 A JP 2008092649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
armature
axis
ipm motor
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006269560A
Other languages
English (en)
Inventor
Naotake Shibata
尚武 柴田
Masao Ikeguchi
将男 池口
Yuichi Kuwabara
裕一 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2006269560A priority Critical patent/JP2008092649A/ja
Publication of JP2008092649A publication Critical patent/JP2008092649A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】電機子鎖交磁束のモデル誤差を抑制できるIPM制御装置を得る。
【解決手段】n点近似関数を用いてq軸インダクタンスのモデルLqM を求めるq軸インダクタンスモデル演算器63と、演算条件を満足しているかを演算する電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器64と、演算可能信号が出力している場合のみ、電機子鎖交磁束モデルφaMを演算する電機子鎖交磁束モデル演算器61と、電機子巻線温度モデルTPSM から求めた電機子巻線抵抗モデルRaMに予め設定したIPMモデルの主回路ケーブル抵抗Rlを加えた電機子抵抗モテ゛ルRSMを演算する電機子抵抗モデル演算器62と、により構成した、回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRM の演算用のモータ定数を補正演算するモータ定数推定部60を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転子内部に永久磁石を埋め込んだ構造の同期電動機IPM(Interior Permanent Magnet)モータの速度と電機子回転磁界の制御に関する。
従来の回転子内部に永久磁石を埋め込んだ同期電動機としては、例えば、実開平4−28745号公報や、実開平3−97354号公報などにおいて知られている。
図4は、速度と回転子磁極位置の検出器を用いずに、このようなIPMモータ速度と電機子回転磁界を制御する従来の駆動制御装置(特許文献1参照)を示す構成ブロック図である。
図4は、負荷3に接続されたIPMモータと、IPMモータ1の駆動を制御する駆動制御装置2と、IPMモータ1と駆動制御装置2とを接続する信号ケーブル4とから構成されている。駆動制御装置2内にはIPMモータ1の速度とトルクを制御するアプリケーション制御部10と、IPMモータ1の電機子に流れる電流及び回転磁界を制御する電流制御部20と、IPMモータ1の速度と回転子極位置を推定演算する速度・磁極位置推定演算部30と、IPMモータ定数推定演算部50と、制御信号をIPMモータ1を駆動する電力に変換する電力変換部40とが設けられている。
このような構成の駆動装置(制御装置)2においては、電力変換部40から出力されたケーブル4を介してIPMモータ1に供給された電力がIPMモータ1において回転子のトルクに変換されて、その回転トルクによって負荷3が駆動される。次に、このようなIPMモータ1の駆動方法について説明する。図5は従来のIPMモータの制御方法に扱われている座標系を説明するための図であり、図6は、制御ブロックである。
図5の直交座標α-β軸は、IPMモータが運転開始される以前の停止状態における電機子回転磁界の位置を示す静止座標軸であり、この電機子回転磁界の中心はα軸上に存在していることを示している。直交座標d-q軸は回転子の磁極の位置と大きさを示す座標軸であり、回転子の磁極はd軸上に大きさφaで示されている。この座標系は回転子の回転方向に角速度ωR回転している。また、θφは静止座標系α-β軸からの回転角を電気角で表した角度である。直交座標系γ-δ軸は電機子回転磁界の位置と大きさを示す座標軸であり、この座標系は電機子回転磁界に同期して角速度ωaで回転している。また、θa は静止座標系α-β軸からの回転角を電気角で表した角度である。
直交座標系dM-qM 軸はモデルの回転子磁極位置と大きさを示す座標軸であって、モデルの回転子磁極はdM軸上大きさφaM で示されている。この座標系はモデルの回転子に同期して角速度ωaMで回転している。また、θφM は静止座標系α-β軸からの回転角を電気角で表した角度である。
直交座標系γM-δM 軸は、モデルの電機子回転磁界の位置と大きさを示す座標軸であり、この座標系はモデルの電機子回転磁界に同期して角速度ωaで回転している。また、θφMは静止座標系α-β軸からの回転角を電気角で表わした角度である。
図6は制御ブロック図であり、座標変換器24では電流検出器42で検出されたIPMモータに流れる3相の電流のうちu相とw相に流れる電流iu、iwが、速度・磁極位置推定演算部30より出力される磁極の回転角度信号θφMを用いて、2相d-q 軸座標の信号であるγ軸電流irとδ軸電流iδに変換される。
次に、このγ軸電流iγとδ軸電流iδをアプリケーション制御部10において演算されたγ軸電流指令iγ*とδ軸電流指令iδ*に帰還することによって、γ軸電流偏差信号とδ軸電流偏差信号が得られる。
このようにして得られたγ軸電流偏差信号はγ軸電流制御器22に、δ軸電流偏差信号はδ軸電流制御器21にそれぞれ入力される。そして、γ軸電流偏差信号は比例積分演算器を備えたγ軸電流制御器22において増幅されて、γ軸電圧指令Vγ*としてV*・θV演算器23に入力される。同様に、δ軸電流偏差信号は比例積分演算器を備えたδ軸電流制御器22において増幅されて、δ軸電圧指令Vδ*としてV*・θV演算器23に入力される。
次に、V*・θV演算器23において、γ軸電圧指令Vγ*とδ軸電圧指令Vδ*を合成した電圧指令値の大きさV*と、更にV*のVγ*に対する電気角θVとを求めてPWM制御器25に出力される。PWM制御器25では、速度・磁極位置推定演算部30より出力されたモデルの磁極位置演算値θφMと、前記V*・θV演算器23より出力される電圧指令値V*とのVγ*に対する電気位相角θVとからVu、Vv、Vwの3相の電圧を電力変換部より出力するための電力変換のスイッチング信号を電力変換器41に出力する。
電力変換器41では、PWM制御器25より出力された電力変換機のスイッチング信号に従って、電力変換器41はIPMモータ1の駆動に必要となる周波数で電圧が制御され、IPMモータの各相にIu、Iv、Iwの電流が流れる。
次に、速度・磁極位置推定演算部30より出力される回転子速度モテ゛ル信号ωRMをアプリケーション制御部10へ帰還して、速度指令器11より出力された速度指令ωRM*との差を求め、その偏差信号を速度制御器12に入力し増幅して、トルク指令T*として速度制御器12はγ-δ軸電流指令演算器13に出力する。そして、γ-δ軸電流指令器13では、トルク指令T*の関数としてδ軸電流指令iδ*とγ軸電流指令iγ*を演算して電流制御部20に出力する。
次に、速度・磁極位置推定演算部30の動作について説明する。
電流制御部20にて周期tsにて繰り返し演算されているγ-δ軸電圧指令Vγ*とVδ*、γ-δ軸電流iγとiδと、同じ演算サイクルにて演算されている速度・磁極位置推定演算部30の回転子速度モテ゛ル演算値ωRMを、速度・磁極位置推定演算部30の内部の信号γ-δ軸電圧指令Vγ*とVδ*、γ-δ軸電流iγとiδ、回転子速度モテ゛ルωRMとを電流モデル演算器31に入力する。
電流モデル演算器31では、γM軸モデル電流iγMと、δM軸iδMを演算し出力する。
次に、γ-δ軸電流iγとiδ、またγM-δM軸電流iγMとiδMの差をそれぞれとり、モデル電流の誤差ΔiγMとΔiδMを求める。
速度・磁極位置推定演算器35は、モデル電流誤差信号ΔiγMとΔiδM、より回転子磁極位置のモデルθφMを演算し、座標変換器に出力するとともに回転子角速度モデルωRMを演算し、速度制御器12への速度帰還信号として出力する。 次に、IPMモータ定数の修正方法に関する従来技術の方法を説明する。
先ず、q軸インダクタンスのモデル値LqMのq軸インダクタンスの実値Lqに対する誤差を小さくする方法を説明する。
IPMモータのq軸インダクタンスの値は、δ軸電流値が大きくなりq軸の磁束密度が高くなると、q軸の磁路の磁気飽和が進むにつれて、減少する特性を示す。 このq軸インダクタンスのモデル値LqMを、q軸電流IqM1、IqM2に対するq軸インダクタンスLqM1、LqM2による2点の直線近似の数式を用いて表わし、誤差の低減を図る。
次に、電機子鎖交磁束モデルφaMを一定周期ts毎の繰り返し演算を行うことによって推定する方法について説明する。
第(n)回目の演算サイクルの電機子鎖交磁束のモデルφaM(n)を、常温20℃における電機子鎖交磁束φa0、関数KaMを用いて補正する式を次式にて定義する。
Figure 2008092649
電機子鎖交磁束モデルφaMの実値φaに対する誤差ΔφaMを時定数tRで緩やかに修正し、(n)サイクル目の演算でφaM(n)=φaM(n-1)となるように関数KaMを構成した式を次式に示す。
Figure 2008092649
数式(12)のSign{ΔφaMX(n-1)} は、ΔφaMX(n-1)の符号のみを表わす関数である。
Figure 2008092649
次に、電機子抵抗のモデルRaMの演算方法を説明する。
数式(21)の電機子鎖交磁束モデルφaMより、回転子温度上昇TPRMを求めると、
Figure 2008092649
次に、電機子巻線温度モデルTPSMが上限温度TPS1まで上昇したときに、回転子永久磁石温度TPRMは電機子巻線温度モデルTPSMよりTP0Mだけ低くなる次のモデル式にて表わす。
Figure 2008092649
次に、数式(15)の電機子巻線温度のモデルTPSMを用いて電機子巻線抵抗のモデルRaMを表わす、
Figure 2008092649
IPMモータの電機子巻線線抵抗温度のモデルRaMは、数式(16)の演算によって得られるが、制御装置によって行うγM-δM軸電流モテ゛ルの演算は、次式に示すように主回路ケーブル抵抗Rlを加えた値を、電機子抵抗のモデルRsMとして行われる。
Figure 2008092649
IPMモータの電機子δ軸電流モデルの実電流に対する誤差の関数として求めた電機子鎖交磁束のモデル誤差が0となるように前記電機子鎖交磁束モデルφaM の値を補正する演算方法によって求めた前記電機子鎖交磁束モデルφaMと、前記電機子鎖交磁束モデルφaMの値から求めた回転子永久磁石温度モデルTPRMと電機子巻線温度モデルTPSMを用いて求めた電機子巻線抵抗モデルRaMと、IPMモータのq軸インダクタンスの特性を2点の直線近似により求めたq軸インダクタンスモデルLqMとによってIPMモータのモータ定数を補正しIPMモータのセンサレス速度制御の安定性を向上させている。(例えば特許文献1参照)
以上説明した数式を用いて一定周期毎の繰り返し演算を行うことによって、推定したq軸インダクタンスのモデルLqM、電機子鎖交磁束のモデルφaM及び電機子抵抗のモデルRaMを用いてγM-δM軸電流のモデル誤差が極小化されて磁極の位置ずれが小さく安定なIPMモータの制御ができる。
特開2004−135458号公報(第9−21頁、図1〜図4)
しかしながら、従来のIPMモータの制御方法では、IPMモータの電機子δ軸電流モデルの実電流に対する誤差の関数として求めた電機子鎖交磁束のモデル誤差ΔφaMが0となるように前記電機子鎖交磁束モデルφaMを演算補正する方法を採用していた。容量が小さく電機子巻線抵抗値が大きいIPMモータの場合は、低速度領域においては前記電機子鎖交磁束のモデル誤差ΔφaMが非常に大きくなることから前記電機子鎖交磁束モデルφaMの演算誤差が著しく拡大され、IPMモータのモータ定数を正しく補正することが出来なくなるためIPMモータのセンサレス速度制御の安定性が低下する問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、低速度領域における前記電機子鎖交磁束モデルφaMの演算誤差急拡大を防ぐ演算条件を設けるとともに低速度領域においても前記電機子鎖交磁束のモデルφaMをより高い精度にて演算し、センサレス速度制御の安定性を向上させるIPMモータの制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1記載の発明は、回転子内部に永久磁石を埋め込んだ構造の同期電動機であるIPMモータの制御装置によりIPMモータの電機子に流れる電流をγ-δ軸座標変換して得られるγ軸電機子電流iγ、δ軸電機子電流iδと制御装置によりIPMモータの電機子に印加される電圧に比例する制御装置の内部信号のγ軸電圧Vγ、δ軸電圧Vδ及び前記IPMモータの特性を示すモデル定数としてd軸インダクタンスLdM と、予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させた近似関数を用いて求めたq軸インダクタンスのモデルLqM と、IPMモータの実電流に対するモデル電流の誤差をモータ定数のモデル誤差の関数として表した特性式とモータ温度上限値における電機子巻線と回転子磁石との温度差を用いた温度差のモデル式から構成するオブザーバの演算により求めた電機子鎖交磁束モデルφaMと電機子抵抗モデルRSとにより構成したIPMモータの電機子に流れる電流のモデルの演算によって得らたγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から演算推定した回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRMを用いてIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度を制御するIPMモータの制御装置において、予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させたn点近似関数を用いてq軸インダクタンスのモデルLqM を求めるq軸インダクタンスモデル演算器と、前記δ軸実電流iδと回転子速度モデル信号ωRMより電機子鎖交磁束モデルの演算条件を満足しているかを演算する電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器と、前記電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器より演算可能信号が出力している場合に、回転子永久磁石により電機子巻線に発生する誘起電圧のγ軸成分の電圧モテ゛ルVγyMとδ軸成分の電圧モテ゛ルVδyMから電機子鎖交磁束モデルφaMを演算する電機子鎖交磁束モデル演算器と、電機子巻線温度上昇値が前記電機子鎖交磁束モデルφaMと予め設定されたIPMモータの環境温度より求めた回転子磁石温度上昇値に比例して変化する特性を利用して演算した電機子巻線温度モデルTPSM から求めた電機子巻線抵抗モデルRaMに予め設定したIPMモデルの主回路ケーブル抵抗Rlを加えた電機子抵抗モテ゛ルRSMを演算する電機子抵抗モデル演算器と、により構成した、IPMモータの電機子に流れる電流のγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から順に一定周期毎に繰り返し演算を行って速度・磁極位置推定演算部で推定するIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度の制御に用いられる回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRM の演算用の前記モータ定数を補正演算するモータ定数推定部を備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、前記q軸インダクタンスのモデルLqMが、少なくとも3点以上n点のq軸電流IqM1、IqM2、IqM3、…IqMnに対するq軸インダクタンスLqM1、LqM2、LQM3、…LqMnによるn点の直線近似によって次式で表されることを特徴としている。
Figure 2008092649

Figure 2008092649
また、請求項3記載の発明は、前記電機子鎖交磁束モデルφaMが、次式で表されることを特徴としている。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
また、請求項4記載の発明は、前記電機子抵抗のモデルRSMが次式で表されることを特徴としている。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
また、請求項5記載の発明は、請求項3記載の電機子鎖交磁束のモデルφaMの演算が、δ軸電流iδ が次式の条件を満足する場合にのみ実行され、次式の条件が満足されなくなると前回演算サイクルの値を保持して電流モテ゛ルの演算に使用するとともに電機子鎖交磁束モテ゛ルφaMの演算を次式の条件を満足するようになるまで中断するように制御することを特徴としている。
Figure 2008092649
また、請求項6記載の発明は、請求項2記載のq軸インダクタンスモデルと請求項5記載の電機子鎖交磁束モデルの演算条件の演算に使用されている電機子δ軸実電流信号iδに代わってγ-δ軸電流指令器より出力されるδ電流指令iδ*に置き換えてq軸インダクタンスモデルと電機子鎖交磁束モデルの演算条件を演算することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、回転子内部に永久磁石を埋め込んだ構造の同期電動機であるIPMモータの制御装置によりIPMモータの電機子に流れる電流をγ-δ軸座標変換して得られるγ軸電機子電流iγ、δ軸電機子電流iδと制御装置によりIPMモータの電機子に印加される電圧に比例する制御装置の内部信号のγ軸電圧Vγ、δ軸電圧Vδ及び前記IPMモータの特性を示すモデル定数としてd軸インダクタンスLdM と、予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させた近似関数を用いて求めたq軸インダクタンスのモデルLqMと、IPMモータの実電流に対するモデル電流の誤差をモータ定数のモデル誤差の関数として表した特性式とモータ温度上限値における電機子巻線と回転子磁石との温度差を用いた温度差のモデル式から構成するオブザーバの演算により求めた電機子鎖交磁束モデルφaMと電機子抵抗モデルRSとにより構成したIPMモータの電機子に流れる電流のモデルの演算によって得らたγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から演算推定した回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRMを用いてIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度を制御するIPMモータの制御方法において、予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させたn点近似関数を用いて求めるq軸インダクタンスのモデルLqM と、回転子永久磁石により電機子巻線に発生する誘起電圧のγ軸成分の電圧モテ゛ルVγyM とδ軸成分の電圧モテ゛ルVδyMから求める電機子鎖交磁束モデルφaMと、電機子巻線温度上昇値が前記電機子鎖交磁束モデルφaMと予め設定されたIPMモータの環境温度より求めた回転子磁石温度上昇値に比例して変化する特性を利用して演算した電機子巻線温度モデルTPSM から求めた電機子巻線抵抗モデルRaMに予め設定したIPMモデルの主回路ケーブル抵抗Rlを加えた電機子抵抗モテ゛ルRSMと、により構成した、IPMモータの電機子に流れる電流のγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から順に一定周期毎に繰り返し演算を行って推定する回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRMを用いてIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度を制御することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、前記q軸インダクタンスのモデルLqMが、少なくとも3点以上n点のq軸電流IqM1、IqM2、IqM3、…IqMnに対するq軸インダクタンスLqM1、LqM2、LQM3、…LqMnによるn点の直線近似によって次式で表される、制御方法であることを特徴としている。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
また、請求項9記載の発明は、前記電機子鎖交磁束モデルφaMが、次式で表される、制御方法であることを特徴としている。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
また、請求項10記載の発明は、前記電機子抵抗のモデルRSMが次式で表される、制御方法であることを特徴としている。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
また、請求項11記載の発明は、請求項9記載の電機子鎖交磁束のモデルφaMの演算は、δ軸電流iδ が次式の条件を満足する場合にのみ実行され、次式の条件が満足されなくなると前回演算サイクルの値を保持して電流モテ゛ルの演算に使用するとともに電機子鎖交磁束モテ゛ルφaMの演算を次式の条件を満足するようになるまで中断するように制御する、制御方法であることを特徴としている。
Figure 2008092649
また、請求項12記載の発明は、請求項8記載のq軸インダクタンスモデルと請求項11記載の電機子鎖交磁束モデルの演算条件の演算に使用されている電機子δ軸実電流信号iδに代わってγ-δ軸電流指令器より出力されるδ電流指令iδ*に置き換えてq軸インダクタンスモデルと電機子鎖交磁束モデルの演算条件を演算する、制御方法であることを特徴としている。
本発明によれば、小容量で電機子巻線抵抗値が大きいIPMモータの低速運転領域においても電機子鎖交磁束モデルをより高精度に演算することができ、モータ定数をより正しく補正することができ、IPMモータのセンサレス速度制御の安定性を向上することができる。
また、小容量で電機子巻線抵抗値が大きいIPMモータを低速領域にて制御する場合においても安定な制御が可能な電機子δ軸電流値の境界条件をモータ定数から演算して求め、その境界条件を満足するときには電機子鎖交磁束モデル演算を実行し、その境界条件が満足されない場合には電機子鎖交磁束モデル演算を中断するように制御することにより電機子鎖交磁束モデル誤差が急拡大することなくIPMモータのセンサレス速度制御の安定性を向上することができる。
以上の効果については、小容量で電機子抵抗値が大きいIPMモータの低速運転領域における制御の安定性向上の効果を示すシミュレーション結果を示す。
図7(a)〜(f)は、速度検出器を使用せずにIPMモータの速度を制御する従来技術の制御方式によって、IPMモータの電機子巻線温度TPSが0℃の状態から回転子モデル速度ωRMが0.15(pu)の速度になるまで加速した後、更に温度を150℃まで急激に変化させた場合のセンサレス速度制御特性を示している。温度の変化に伴って電機子鎖交磁束モデルの誤差ΔφaMと電機子抵抗モデル誤差ΔRSMが拡大していく結果、θE(電機子回転磁界の回転子磁極位置ずれの角度)が大きくなって不安定な制御特性であることを示している。
一方、図3(a)〜(f)に示す本発明の同項目のIPMモータセンサレス速度制御特性と比較すれば、電機子鎖交磁束モデルの誤差ΔφaMがより小さく電機子回転磁界の磁極位置ずれ角θEが約1/2.3に縮小してセンサレス速度制御の安定性が向上する効果が出ていることが実証できる。
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
本発明が従来技術と異なる部分は、図6の従来図に示すブロック50「IPMモータ定数推定部」の電機子鎖交磁束・抵抗推定演算部51、q軸インダクタンス推定演算器53が、本発明では図1のブロック60「IPMモータ定数推定演算部」の電機子鎖交磁束モデル演算器61、電機子抵抗モデル演算器62、q軸インダクタンスモデル演算器63、電機子鎖交磁束モデル演算条件演算部64、と言う構成に置き換えている。
実施例の説明は、構成上従来技術と重複するところは、説明を省略する。
図1は、本発明を実施するIPMモータの制御装置の制御ブロック図を示す。
まず、IPMモータ定数推定演算部60は、電流制御部20のδ軸電流制御器21より出力されるδ軸電圧指令Vδ*と電流制御部20のγ軸電流制御器22より出力されるγ軸電圧指令Vγ*、IPMモータの電機子巻線のu相とw相に流れる電流をγ-δ変換して得られるγ軸実電流iγ、δ軸実電流iδ及び速度・磁極位置演算部30の速度・磁極位置演算器35より出力される速度モデル信号ωRMからIPMモータのモータ定数である電機子鎖交磁束モデルφaM、電機子抵抗モデルRaM及びq軸インダクタンスモデルLqMを演算推定する。
IPMモータ定数推定演算部60は、演算推定した前記IPMモータ定数を速度・磁極位置演算部30のγ-δ軸電流モデル演算器31に出力する。
γδ軸電流モデル演算器31では、IPMモータ定数推定演算部60より出力されてより正しく補正されたIPMモータ定数のモデル値を用いてγ-δ軸電流モデルの演算を実行し、γ軸電流モデルiγMとδ軸電流モデルiδMを出力する。
速度・磁極位置演算器35は、γ-δ軸実電流iγ、iδと前記γ-δ軸モデル電流iγM、iδMとの差の値を演算したモデル電流誤差ΔiγM、ΔiδMからより正しい磁極位置モデルθφMと速度モデルωRMを演算する。
このようにして順次繰り返して演算することにより、電機子回転磁界に対する回転子磁極位置のずれが補正されIPMモータのセンサレス制御の安定性が向上する。
次に、IPMモータ定数推定演算部内部60のブロックについて詳細な説明を行う。
まず、q軸インダクタンスモデル演算器63は、q軸インダクタンスの特性を予め測定して記憶した、例えば、δ軸電流3点IqM1、IqM、IqM3に対応したq軸インダクタンス3点LqM1、LqM2、LqM3とした時、前記δ軸実電流Iδが流れるときのq軸インダクタンスモデルLqMを次式を用いて演算出力する。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
次に、電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器64は、前記δ軸実電流iδと速度・磁極位置演算器35にて演算され出力される回転子速度モデル信号ωRMから次式の演算を行って電機子鎖交磁束モデルの演算条件を満足している場合は、演算可能信号を電機子鎖交磁束モデル演算器61に出力する。
Figure 2008092649
次に電機子鎖交磁束モデル演算器61について説明する。
電機子鎖交磁束モデル演算器61は、電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器64より前記電機子鎖交磁束モデルの演算可能信号が出力されているときに、電流制御部20のδ軸電流制御器21より出力されるδ軸電圧指令Vδ*と電流制御部のγ軸電流制御器22より出力されるγ軸電圧指令Vγ*、IPMモータの電機子巻線のu相とw相に流れる電流をγ-δ変換して得られるγ軸実電流Iγ、δ軸実電流iδ及び速度・磁極位置演算部30の速度・磁極位置演算器35より出力される速度モデル信号ωRMから電機子鎖交磁束モデルφaMを次式を用いて演算出力する。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
次に、電機子抵抗モデル演算器62は、前記電機子鎖交磁束のモデルφaMから次式を用いて電機子抵抗モデルRSMを演算出力する。
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
Figure 2008092649
IPMモータ定数推定演算部60では、以上の演算を順次繰り返し実行することにより、IPMモータ定数のモデル値より正しい値に補正され、電機子抵抗値が大きいIPMモータの低速運転においてもより安定なセンサレス速度制御特性が得られる。
次に、本発明の第2の実施例を図2の制御ブロックを用いて説明する。
実施例1では、q軸インダクタンスモデル演算器63と電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器64には、δ軸実電流iδが入力されているのに対し、実施例2では、γ-δ軸電流指令演算器13より出力されたδ軸電流指令iδ* をq軸インダクタンスモデル演算器63に入力して、q軸インダクタンスモデルLqMを演算し、前記δ軸電流指令iδ*を電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器64に入力し、前記電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器64は、電機子鎖交磁束モデル演算条件を演算して出力する。
この相違点以外は、第2の実施例は、第1の実施例と同じであり、ほぼ同等の制御特性が得られる。
本発明の実施例1に係るIPMモータの制御装置の制御ブロック図である。 本発明の実施例2に係るIPMモータの制御装置の制御ブロック図である。 図1に示すIPMモータの制御装置のモータ温度変化に対する制御特性を示す図である。 一般的なIPMモータの駆動制御装置の構成を示す図である。 従来のIPMモータの制御方法における座標系を示す図である。 従来のIPMモータの制御装置の制御ブロック図である。 図6に示す従来のIPMモータの制御装置のモータ温度変化に対する制御特性を示す図である。
符号の説明
1 IPMモータ
2 駆動制御装置
3 負荷
4 電動機主回路ケーブル
10 アプリケーション制御部
11 速度指令器
12 速度制御器
13 γ-δ軸電流指令演算器
20 電流制御部
21 δ軸電流制御器
22 γ軸電流制御器
23 V*・θV 演算器
24 座標変換器
25 PWM制御器
30 速度・磁極位置推定演算部
31 γ-δ軸電流モデル演算器
35 速度・磁極位置推定演算器
40 電力変換部
41 電力変換器
42 電流検出器
60 IPMモータ定数推定演算部
61 電機子鎖交磁束モデル演算器
62 電機子抵抗モデル演算器
63 q軸インダクタンスモデル演算器
64 電機子鎖交磁束モデル演算条件演算部

Claims (12)

  1. 回転子内部に永久磁石を埋め込んだ構造の同期電動機であるIPMモータの制御装置によりIPMモータの電機子に流れる電流をγ-δ軸座標変換して得られるγ軸電機子電流iγ、δ軸電機子電流iδと制御装置によりIPMモータの電機子に印加される電圧に比例する制御装置の内部信号のγ軸電圧Vγ、δ軸電圧Vδ及び前記IPMモータの特性を示すモデル定数としてd軸インダクタンスLdM と、予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させた近似関数を用いて求めたq軸インダクタンスのモデルLqM と、
    IPMモータの実電流に対するモデル電流の誤差をモータ定数のモデル誤差の関数として表した特性式とモータ温度上限値における電機子巻線と回転子磁石との温度差を用いた温度差のモデル式から構成するオブザーバの演算により求めた電機子鎖交磁束モデルφaMと電機子抵抗モデルRSとにより構成したIPMモータの電機子に流れる電流のモデルの演算によって得られたγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から演算推定した回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRMを用いてIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度を制御するIPMモータの制御装置において、
    予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させたn点近似関数を用いてq軸インダクタンスのモデルLqMを求めるq軸インダクタンスモデル演算器と、
    前記δ軸実電流iδと回転子速度モデル信号ωRMより電機子鎖交磁束モデルの演算条件を満足しているかを演算する電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器と、前記電機子鎖交磁束モデル演算条件演算器より演算可能信号が出力している場合に、回転子永久磁石により電機子巻線に発生する誘起電圧のγ軸成分の電圧モテ゛ルVγyM とδ軸成分の電圧モテ゛ルVδyMから電機子鎖交磁束モデルφaMを演算する電機子鎖交磁束モデル演算器と、
    電機子巻線温度上昇値が前記電機子鎖交磁束モデルφaMと予め設定されたIPMモータの環境温度より求めた回転子磁石温度上昇値に比例して変化する特性を利用して演算した電機子巻線温度モデルTPSM から求めた電機子巻線抵抗モデルRaMに予め設定したIPMモデルの主回路ケーブル抵抗Rlを加えた電機子抵抗モテ゛ルRSMを演算する電機子抵抗モデル演算器と、
    により構成した、IPMモータの電機子に流れる電流のγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から順に一定周期毎に繰り返し演算を行って速度・磁極位置推定演算部で推定するIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度の制御に用いられる回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRM の演算用の前記モータ定数を補正演算するモータ定数推定部を備えたことを特徴とするIPMモータの制御装置。
  2. 前記q軸インダクタンスのモデルLqMが、少なくとも3点以上n点のq軸電流IqM1、IqM2、IqM3、…IqMnに対するq軸インダクタンスLqM1、LqM2、LQM3、…LqMnによるn点の直線近似によって次式で表されることを特徴とする請求項1記載のIPMモータの制御装置。
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
  3. 前記電機子鎖交磁束モデルφaMが、次式で表されることを特徴とする請求項2記載のIPMモータの制御装置。
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
  4. 前記電機子抵抗のモデルRSMが次式で表されることを特徴とする請求項1記載のIPMモータの制御装置。
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
  5. 前記電機子鎖交磁束のモデルφaMの演算は、δ軸電流iδ が次式の条件を満足する場合にのみ実行され、次式の条件が満足されなくなると前回演算サイクルの値を保持して電流モテ゛ルの演算に使用するとともに電機子鎖交磁束モテ゛ルφaMの演算を次式の条件を満足するようになるまで中断するように制御することを特徴とする請求項3記載のIPMモータの制御装置。
    Figure 2008092649
  6. 請求項2記載のq軸インダクタンスモデルと請求項5記載の電機子鎖交磁束モデルの演算条件の演算に使用されている電機子δ軸実電流信号iδに代わってγ-δ軸電流指令器より出力されるδ電流指令iδ*に置き換えてq軸インダクタンスモデルと電機子鎖交磁束モデルの演算条件を演算することを特徴とする請求項5記載のIPMモータの制御装置。
  7. 回転子内部に永久磁石を埋め込んだ構造の同期電動機であるIPMモータの制御装置によりIPMモータの電機子に流れる電流をγ-δ軸座標変換して得られるγ軸電機子電流iγ、δ軸電機子電流iδと制御装置によりIPMモータの電機子に印加される電圧に比例する制御装置の内部信号のγ軸電圧Vγ、δ軸電圧Vδ及び前記IPMモータの特性を示すモデル定数としてd軸インダクタンスLdMと、予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させた近似関数を用いて求めたq軸インダクタンスのモデルLqMと、IPMモータの実電流に対するモデル電流の誤差をモータ定数のモデル誤差の関数として表した特性式とモータ温度上限値における電機子巻線と回転子磁石との温度差を用いた温度差のモデル式から構成するオブザーバの演算により求めた電機子鎖交磁束モデルφaMと電機子抵抗モデルRSとにより構成したIPMモータの電機子に流れる電流のモデルの演算によって得られたγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から演算推定した回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRMを用いてIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度を制御するIPMモータの制御方法において、
    予め測定したIPMモータのq軸インダクタンスの飽和特性を電流の関数として制御装置に記憶させたn点近似関数を用いて求めるq軸インダクタンスのモデルLqM と、
    回転子永久磁石により電機子巻線に発生する誘起電圧のγ軸成分の電圧モテ゛ルVγyM とδ軸成分の電圧モテ゛ルVδyMから求める電機子鎖交磁束モデルφaMと、
    電機子巻線温度上昇値が前記電機子鎖交磁束モデルφaMと予め設定されたIPMモータの環境温度より求めた回転子磁石温度上昇値に比例して変化する特性を利用して演算した電機子巻線温度モデルTPSM から求めた電機子巻線抵抗モデルRaMに予め設定したIPMモデルの主回路ケーブル抵抗Rlを加えた電機子抵抗モテ゛ルRSMと、
    により構成した、IPMモータの電機子に流れる電流のγ-δ軸電流モデルのγ-δ軸実電流に対するγ-δ軸誤差信号から順に一定周期毎に繰り返し演算を行って推定する回転子の磁極位置モデル信号θφMと回転子速度モデル信号ωRM を用いてIPMモータの電機子回転磁界及び回転子速度を制御することを特徴とするIPMモータの制御方法。
  8. 前記q軸インダクタンスのモデルLqMが、少なくとも3点以上n点のq軸電流IqM1、IqM2、IqM3、…IqMnに対するq軸インダクタンスLqM1、LqM2、LQM3、…LqMnによるn点の直線近似によって次式で表されることを特徴とする請求項7記載のIPMモータの制御方法。
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
  9. 前記電機子鎖交磁束モデルφaMが、次式で表されることを特徴とする請求項8記載のIPMモータの制御方法。
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
  10. 前記電機子抵抗のモデルRSMが次式で表されることを特徴とする請求項7記載のIPMモータの制御方法。
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
    Figure 2008092649
  11. 前記電機子鎖交磁束のモデルφaMの演算は、δ軸電流iδ が次式の条件を満足する場合にのみ実行され、次式の条件が満足されなくなると前回演算サイクルの値を保持して電流モテ゛ルの演算に使用するとともに電機子鎖交磁束モテ゛ルφaMの演算を次式の条件を満足するようになるまで中断するように制御することを特徴とする請求項9記載のIPMモータの制御方法。
    Figure 2008092649
  12. 請求項8記載のq軸インダクタンスモデルと請求項11記載の電機子鎖交磁束モデルの演算条件の演算に使用されている電機子δ軸実電流信号iδに代わってγ-δ軸電流指令器より出力されるδ電流指令iδ*に置き換えてq軸インダクタンスモデルと電機子鎖交磁束モデルの演算条件を演算することを特徴とする請求項11記載のIPMモータの制御方法。
JP2006269560A 2006-09-29 2006-09-29 Ipmモータの制御装置及び制御方法 Pending JP2008092649A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006269560A JP2008092649A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 Ipmモータの制御装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006269560A JP2008092649A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 Ipmモータの制御装置及び制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008092649A true JP2008092649A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39376214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006269560A Pending JP2008092649A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 Ipmモータの制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008092649A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024281A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2011045185A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2012228083A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Yaskawa Electric Corp 交流電動機の制御装置
DE102016006338A1 (de) 2015-05-27 2016-12-01 Fanuc Corporation Temperaturschätzvorrichtung für einen Synchronmotor

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011024281A (ja) * 2009-07-13 2011-02-03 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2011045185A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2012228083A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Yaskawa Electric Corp 交流電動機の制御装置
US9041325B2 (en) 2011-04-20 2015-05-26 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Control device for alternating current motor
DE102016006338A1 (de) 2015-05-27 2016-12-01 Fanuc Corporation Temperaturschätzvorrichtung für einen Synchronmotor
US9825579B2 (en) 2015-05-27 2017-11-21 Fanuc Corporation Temperature estimating apparatus for synchronous motor
DE102016006338B4 (de) 2015-05-27 2023-06-29 Fanuc Corporation Temperaturschätzvorrichtung für einen Synchronmotor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6367332B2 (ja) インバータ制御装置及びモータ駆動システム
JP3467961B2 (ja) 回転電機の制御装置
US6771039B2 (en) Motor control apparatus and method
JP4989075B2 (ja) 電動機駆動制御装置及び電動機駆動システム
US10161766B2 (en) Magnetic pole position detection device of permanent magnet-type synchronous motor
EP2020743B1 (en) Sensorless controlling apparatus for controlling a brushless motor
CN1741367B (zh) 电动机的无位置传感器控制电路
JP2009136085A (ja) 交流モータの制御装置
JPH10174499A (ja) 永久磁石型同期電動機のセンサレス制御方法及び装置
JP2002095300A (ja) 永久磁石同期電動機の制御方法
WO2013125183A1 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP2010029030A (ja) モータ制御装置
JP4771998B2 (ja) 電動機の駆動装置
JP3397013B2 (ja) 同期モータの制御装置
JP2009060688A (ja) 同期電動機の制御装置
JP4228651B2 (ja) Ipmモータの制御方法および制御装置
JP5392530B2 (ja) モータ制御装置
JP2008092649A (ja) Ipmモータの制御装置及び制御方法
JP4781933B2 (ja) 電動機の制御装置
JP2007068354A (ja) 永久磁石型回転電機の制御装置
JP4053511B2 (ja) 巻線界磁式同期機のベクトル制御装置
JP5471156B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP7308464B2 (ja) 回転機制御装置
JP4273775B2 (ja) 永久磁石型同期電動機の磁極位置推定方法および制御装置
JP2003250293A (ja) モータ制御方法及び装置