JP2008091805A - 半導体装置の製造方法、及び基板処理装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な基板処理装置、及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】基板を処理する処理室と、処理室内に導入するガスを予め活性化する活性化機構と、処理室内に活性化したガスを導入するガス導入口と、ガス導入口から導入するガスを分散させる分散板と、分散板を通過するガスをさらに分散させて基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、分散板及びシャワー板には、ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、分散板におけるガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている。
【選択図】なし

Description

この発明は、基板上にガスを供給して薄膜を形成するための基板処理装置、及び半導体装置の製造方法に関するものである。
薄膜を備えた半導体装置として、例えば、High−k膜(Hfシリケート(HfSiO)膜)等をゲート絶縁膜として備えたDRAMのキャパシタ等がある。このHigh−k膜は極薄膜であることが必要とされることから、膜厚制御性の良い方法を用いて形成する必要がある。
かかる薄膜の形成方法としては、基板を格納した処理室内に原料ガスを導入し、一度処理室内を排気し、処理室内に酸化作用を有するRPO(Remote Plasma Oxygen)等のプラズマ等で活性化したガスを導入し、再び処理室内を排気する、という工程を1サイクルとし、このサイクルを繰り返すことにより所望膜厚の薄膜を形成するという方法が用いられてきた。
ここで、上述の薄膜を形成するための従来の基板処理装置は、処理室に導入するガスを、複数の通気孔が設けられた分散板を通過させることによって分散させて基板に供給することとしていた。そして、従来の基板処理装置においては、基板に対して均等にガスを供給することが出来るよう、分散板全面にわたり均等間隔に同じ大きさの通気孔を設けることとしていた(特許文献1参照)。
特開2004−327639号公報
しかしながら、従来の基板処理装置では、予めプラズマ等で活性化したガスを基板に対して均一に供給することが出来ず、その結果、活性化したガスを導入する導入口直下の膜厚が厚くなり基板上に形成する薄膜の厚さが不均一になってしまう、という問題があった。
本発明は、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な基板処理装置、及び半導体装置の製造方法を提供すること、を目的とする。
本発明の一態様によれば、基板を処理する処理室と、前記処理室内に導入するガスを予め活性化する活性化機構と、前記処理室内に活性化した前記ガスを導入するガス導入口と、前記ガス導入口から導入する前記ガスを分散させる分散板と、前記分散板を通過する前記ガスをさらに分散させて前記基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、前記分散板及び前記シャワー板には、前記ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、前記分散板における前記ガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている基板処理装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板を処理する処理室と、前記処理室内に第1原料ガスを導入する第1原料ガス導入口と、前記処理室内に導入する第2原料ガスを予め活性化する活性化機構と、前記処理室内に活性化した前記第2原料ガスを導入する第2原料ガス導入口と、前記第1及び第2原料ガス導入口から導入する前記第1及び第2原料ガスを分散させる分散板と、前記分散板を通過する前記第1及び第2原料ガスをさらに分散させて前記
基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、前記分散板及び前記シャワー板には、前記第1及び第2原料ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、前記分散板における前記第2原料ガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている半導体装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な基板処理装置、及び半導体装置の製造方法を提供することが可能となる。
上述の通り、従来の基板処理装置では、均等間隔に通気孔が配置された分散板を用いていたが、かかる分散板を通過させてもプラズマ等で活性化したガスを均一に分散させることが出来ず、その結果、基板上に形成される薄膜の厚さが不均一になってしまう、という問題があった。
かかる問題について発明者等が鋭意研究を行った結果、均等間隔に通気孔が配置された分散板を用いても、処理室の一部に設けられたガス導入口から活性化したガスを供給する際に、ガス導入口付近に活性化したガスの供給量が偏在してしまい、活性化したガスの分散が不十分となる場合があることが分かった。
そして発明者等は、ガス導入口付近への活性化したガスの供給量の偏在を防ぐには、ガス導入口と対向する分散板の一部領域において、通気孔を塞ぐ、すなわち通気孔を設けないか、通気孔の単位面積あたりの個数(通気孔の密度)を減らすか、通気孔の孔径を小さくすることにより、部分的に分散板の通気性を下げることが有効であるとの知見を得て、本発明を完成させるに至った。
(1)基板処理装置の構成
以下、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の構成について、図1を用いて説明する。参照する図面において、図1は、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置であるリモートプラズマユニットが組み込まれた枚葉式処理装置の処理炉の一例を示す概略図である。
(a)処理室
図1に示すように、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置であるリモートプラズマユニットが組み込まれた枚葉式処理装置の処理炉は、処理容器202を備えている。そして、処理容器202は、その内部に基板200を処理するための処理室201を構成する。ここで基板200とは、例えば、半導体ウエハや、ガラス基板等である。
(b)基板搬入搬出口
処理容器202の側壁には、仕切弁としてのゲートバルブ244によって開閉される基板搬入搬出口247が設けられる。仕切弁としてのゲートバルブ244を開放することにより、図示しない基板移載機構を用い、処理室201内に基板200を搬入搬出し得るように構成されている。
(c)支持台
処理室201内には、基板200を支持するための支持台206が設けられている。支持台206の上部には、基板200を支持するための支持板としてのサセプタ217が設けられている。支持台206の内部には加熱機構(加熱手段)としてのヒータ207が設けられ、ヒータ207によってサセプタ217上に支持される基板200を加熱することが可能となっている。ヒータ207は、基板200の温度が所定温度となるように、温度制御部(温度制御手段)としての温度コントローラ253により制御される。
また、処理室201の底部には、回転機構(回転手段)267、及び昇降機構(昇降手段)266が設けられている。回転機構267は処理容器202の底部を貫通しており、回転機構267の上端部は支持台206を下方側より支持している。また、昇降機構(昇降手段)266は、回転機構267を下方側より支持している。
そして、回転機構267を作動(回転)させることにより、サセプタ217上に支持される基板200を回転させることが可能となっている。また、この昇降機構266を作動(昇降)させることにより、サセプタ217上に支持される基板200を昇降させることが可能となっている。
(d)第1原料ガス導入口
処理室201の外部には、液体原料である第1原料を気化して第1原料ガスを生成するための気化器255と、気化器255へ第1原料を供給するための第1原料供給源250aと、が設けられる。
気化器255の上流側は、液体原料供給管232により、第1原料の液体供給流量を制御するための流量コントローラ(液体マスフローコントローラ)241aを介して、第1原料供給源250aと接続されている。
気化器255の下流側は、第1原料ガス供給管232aにより、処理室201の上部(天井部)と接続されている。そして、処理室201の上部と第1原料ガス供給管232aとの接続部分は、処理室201内に第1原料ガスを導入するための第1原料ガス導入口201aを形成する。なお、第1原料ガス供給管232aにはバルブ243aが設けられており、バルブ243aを開閉させることにより、第1原料ガス導入口201aから処理室201内への第1原料ガスの供給を制御することが可能となっている。
なお、第1原料としては、例えば、常温で液体である有機液体金属材料、すなわち有機金属液体原料を用いる。
また、処理室201の外部には、不活性ガスを、第1原料ガス供給管232a及び処理室201内へ供給するための不活性ガス供給源250eが設けられる。
不活性ガス供給源250eは、不活性ガス供給管232eにより、不活性ガスの供給流量を制御するためのガス流量コントローラ(マスフローコントローラ)241eを介して、第1原料ガス供給管232aに設けられたバルブ243aの下流部分(すなわちバルブ243aと第1原料ガス導入口201aとの間)に接続されている。なお、不活性ガス供給管232eにはバルブ243eが設けられており、バルブ243eを開閉させるこにより、第1原料ガス導入口201aから処理室201内への不活性ガスの供給を制御することが可能となっている。
なお、不活性ガスとしては、例えば、Ar,He,N等を用いる。
(e)第2原料ガス導入口
また、処理室201の外部には、第2原料ガスを活性化させる活性化機構(活性化手段)としてのリモートプラズマユニット222が設けられる。
リモートプラズマユニット222の上流側には、ガス供給管232eが接続されている。このガス供給管232eには、リモートプラズマユニット222に第2原料ガスを供給する第2原料供給源250bと、リモートプラズマユニット222にてプラズマを発生させるためのガスを供給するプラズマ着火用ガス供給源250cと、リモートプラズマユニット222にクリーニングガスを供給するクリーニングガス供給源250dとが、ガスの供給流量を制御するためのガス流量コントローラ241b、241c、241dを介して、それぞれ供給管232b、232c、232dにより接続されている。
なお、ガス流量コントローラ241b、241c、241dと、リモートプラズマユニット222との間には、それぞれバルブ243b、243c、243dが設けられており
、これらのバルブを開閉させることにより、リモートプラズマユニット222への各ガスの供給をそれぞれ制御することが可能となっている。リモートプラズマユニット222に第2原料ガスとプラズマ着火用ガスとが供給されると、第2原料ガスがプラズマにより活性化される。
上記において、第2原料としては、例えばO,O,NO,NH,H等の酸素原子(O)を含むガス、水素原子(H)を含むガス、窒素原子(N)を含むガスを用いる。また、プラズマ着火用ガスとしては、例えばアルゴン(Ar)ガスを用いる。そして、クリーニングガスとしては、例えば、ClF,NF,BCl等のフッ素原子(F)を含むガス、塩素原子(Cl)を含むガスを用いる。
リモートプラズマユニット222の下流側は、第2原料ガス供給管232fにより、処理室201の上部(天井部)と接続されている。そして、処理室201と第2原料ガス供給管232fとの接続部分は、処理室201内にプラズマで活性化した第2原料ガスを導入するための第2原料ガス導入口201bを形成する。なお、第2原料ガス供給管232fにはバルブ243fが設けられており、バルブ234fを開閉させることにより、第2原料ガス導入口201bからの第2原料ガスの供給を制御することが可能となっている。
また、上記においては、第2原料ガスを活性化させるための活性化機構としてリモート
プラズマユニット222を用いているが、リモートプラズマユニット222の代わりにオゾナイザ(オゾン発生器)を用いてもよい。かかる場合には、オゾナイザに対して酸素ガスを供給してオゾンガスを発生させ、このオゾンガスを第2原料ガスとして第2原料ガス導入口201bから処理室201内へと供給する。
(f)シャワーヘッド
処理容器202の上部、すなわち、第1原料ガス導入口201a及び第2原料ガス導入口201bと、サセプタ217との間には、ガス分散機構としてのシャワーヘッド234が設けられる。
シャワーヘッド234は、第1原料ガス導入口201a及び第2原料ガス導入口201bから導入されるガスを分散させるための分散板237と、分散板237を通過したガスをさらに均一に分散させてサセプタ217上の基板200表面に供給するためのシャワー板236と、を備える。ここで分散板237は、第1原料ガス導入口201a及び第2原料ガス導入口201bと対向するように配置され、シャワー板236は、サセプタ217上の基板200と対向するように配置される。なお、処理室201の天井部と分散板237との間、分散板237とシャワー板236との間にはそれぞれ空間が設けられ、かかる空間は、それぞれ、第1原料ガス導入口201a及び第2原料ガス導入口201bを通過したガスを拡散させるためのバッファ空間235、分散板237を通過したガスを拡散させるためのバッファ空間240として機能する。
分散板237には、複数の通気孔237aが設けられている。そして、かかる通気孔237aの配置や孔径を調整することにより、基板200へ供給するプラズマで活性化したガスの量の均一化を実現させることが出来る。
すなわち、分散板237全体に均等間隔に同じ大きさの通気孔237aを設けることとすると、プラズマで活性化したガスを供給する第2原料ガス導入口201bと対向する部分において活性化したガスの供給が偏在してしまい、ガスの分散が不十分となりうる。
これに対して、本発明の一実施形態によれば、第2原料ガス導入口201bとの対向部分における活性化したガスの供給の偏在を防ぐように、第2原料ガス導入口201bと対向する分散板237の一部分について、通気性が下げられている。具体的には、かかる部分について、通気孔237aを塞ぐ、すなわち通気孔237aを設けないか、他の部分よ
りも通気孔237aの単位面積あたりの個数(通気孔237aの密度)を少なくするか、他の部分よりも通気孔237aの径を小さくすることにより、部分的に通気性を下げている。なお、通気孔237aの具体的な配置例と通過ガスの経路については、実施例1〜3にて後述する。
なお、シャワー板236にも、複数の通気孔236aが設けられている。ここで、シャワー板236はサセプタ217上の基板200と直接対向することから、シャワー板236の全面にわたり均等間隔で通気孔236aが設けられ、各通気孔236aの孔径も同一であることが好ましい。基板200に対して均一にガスを供給するためである。
(g)排気系
処理容器202の基板搬入搬出口247とは反対側の側壁には、排気口230が設けられている。排気口230には、除外装置(図示せず)に連通するための排気管231が接続されている。排気管231には、処理室201内の圧力を制御する圧力制御部(圧力制御手段)としての圧力コントローラ254と、原料を回収するための原料回収トラップ251と、排気装置(排気手段)としての真空ポンプ246と、が設けられる。排気口230及び排気管231により排気系が構成される。
なお、上述の第1原料ガス供給管232a及び第2原料ガス供給管232fには、第1原料ガスバイパス管252a及び第2原料ガスバイパス管252bがそれぞれ設けられており、ぞれぞれ原料回収トラップ251に接続されている。また、第1原料ガスバイパス管252a、及び第2原料ガスバイパス管252bには、それぞれバルブ243g及び243hが設けられている。そして、バルブ243a及び243fを閉じ、バルブ243g及び243hを開けることにより、第1原料ガス及び第2原料ガスを処理室201へと供給することなく原料回収トラップ251へと逃がすことが出来る。
(h)整流板プレート
処理室201の支持台206上には、シャワーヘッド234から供給される各種ガスの流れを調整するための整流板として、プレート205が設けられる。プレート205は円環(リング)形状であり、基板200の周囲に設けられる。シャワーヘッド234から基板200に供給されるガスは、基板200の径方向外方に向かって流れ、プレート205上を通り、プレート205と処理容器202の側壁(内壁)との間を通り、排気口230より排気される。なお、基板外周部など、基板200に薄膜を形成したくない箇所がある場合には、プレート205の内径を基板200の外形よりも小さくして、基板200の外周部表面を覆うように構成してもよい。この場合、基板200の搬入搬出を可能とするために、プレート205を処理室201内の基板処理位置(すなわち基板搬入位置よりも上方の位置)に予め固定しておいたり、プレート205のみを昇降させる機構を設けることとしてもよい。
(i)コントローラ
上述のバルブ243a〜243h、流量コントローラ241a〜241e、温度コントローラ253、圧力コントローラ254、気化器255、リモートプラズマユニット222、回転機構267、昇降機構266等の基板処理装置を構成する各部の動作は、主制御部(主制御手段)としてのメインコントローラ256により制御される。
(2)基板処理工程
続いて、上述した図1のような構成の処理炉により実施される、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造工程の一工程としての基板処理工程について、図7を用いて説明する。
本発明の一実施形態としては、第1原料として常温で液体である有機金属液体原料を用
い、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、特にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、またはALD(Atomic Layer Deposition)法により、基板上に金属膜や金属酸化膜等の薄膜を形成する方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、メインコントローラ256により制御される。
(a)基板搬入工程から基板載置工程まで
まず、昇降機構266を作動させ、支持台206を基板搬送位置まで下降させる。その結果、サセプタ217の表面からは図示しない突き上げピンが突出する。そして、ゲートバルブ244を開いて基板搬入搬出口247を開放し、図示しない基板移載機構を用いて、基板200を処理室201内へと搬入する(S1)。搬入された基板200は、突き上げピンの上端部に支持される。
その後、ゲートバルブ244を閉じ、さらに昇降機構266を作動させて支持台206を基板搬送位置から基板処理位置まで上昇させる。その結果、突き上げピンはサセプタ217の表面より没入し、基板200はサセプタ217により支持される(S2)。
支持台206を基板処理位置まで上昇させた後、回転機構267を作動させて基板200を回転させる。このように、基板200を回転させることにより、後述する第1原料ガス供給工程及び第2原料ガス供給工程において、基板200に対してより均一な処理が可能となる。
(b)基板昇温工程および圧力調整工程
その後、ヒータ207に電力を供給して、基板200が所定の処理温度となるように加熱する(S3)。同時に、圧力コントローラ254により、処理室201内が所定の処理圧力となるように制御する(S4)。
なお、上述の、基板搬入工程(S1)、基板載置工程(S2)、基板昇温工程(S3)お及び圧力調整工程(S4)においては、バルブ243a、243fを閉め、バルブ243eを開けて不活性ガスを処理室201内へ供給しつつ、排気口230から排気しておくことが好ましい。これにより、基板200の表面に、パーティクルや金属汚染物が付着することを防止することが出来る。
また、基板昇温工程(S3)及び圧力調整工程(S4)の完了までに、液体原料としての第1原料を、第1原料供給源250aから気化器255へと供給して気化させ、気化器255にて第1原料ガスを生成させておく。ここで、第1原料ガスの流量は、流量コントローラ241aを用いて制御する。なお、生成した第1原料ガスは、バルブ243gを開くことにより、第1原料ガスバイパス管252aから一時的に逃がしておく。
(c)第1原料ガス供給工程
その後、バルブ243gを閉め、バルブ243aを開け、排気口230から処理室201内を排気する。これにより、第1原料ガスを第1原料ガス導入口201aから処理室201内へと導入する(S5)。すなわち第1原料ガス導入口201aから導入された第1原料ガスは、シャワーヘッド234により均一に分散されて処理室201内へ導入され、基板200上へシャワー状に供給される。このとき、バルブ243eは開けたままの状態とし、処理室201内へは第1原料ガスと不活性ガスとを同時に供給する。第1原料ガスを不活性ガスで希釈させることにより、第1原料ガスを攪拌しやすくなる。
(d)第1パージ工程
処理室201内への第1原料ガスの供給を所定時間実施した後、バルブ243eを開い
たまま、バルブ243aのみを閉じることにより、処理室201への第1原料ガスの供給を停止する。ただし不活性ガスの供給は継続して行われるので、これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされることとなり、処理室201内の残留ガスが除去される(S6)。
なお、処理室201への第1原料ガスの供給を停止した後においても、気化器255における第1原料ガスの生成は、停止させることなく継続させることが好ましい。この際、バルブ243gを開くことにより、余剰に生成される第1原料ガスを、第1原料ガスバイパス管252aから一時的に逃がしておく。
気化器255により液体原料を気化させて安定供給するまでには時間を要するが、気化器255における第1原料ガスの生成を継続させたまま、バルブ243a及び243gの開閉を切り替えることにより処理室201への第1原料ガスの供給を停止・再開させるようにするほうが、次回実施する第1原料ガス供給工程の処理時間を短縮出来るからである。
また、第1パージ工程(S6)の完了までに、バルブ243cを開き、プラズマ着火用ガスとしてのArガスを、プラズマ着火用ガス供給源250cからリモートプラズマユニット222へと供給してArプラズマを生成しておく。さらに、バルブ243bを開き、第2原料ガスを、第2原料供給源250bからリモートプラズマユニット222へと供給しておく。その結果、リモートプラズマユニット222にて、Arプラズマにより第2原料が活性化されて、ラジカル(活性種)等の反応種が生成される。例えば第2原料ガスとして酸素ガスを用いた場合、Arプラズマにより酸素ガスが活性化されて酸素プラズマが発生し、酸素ラジカル(O*)等の反応種が生成される。ここで、Arガス及び第2原料ガスの流量は、ガス流量コントローラ241c及び241bにより制御する。
なお、生成したArプラズマ及び活性化した第2原料ガスは、バルブ243hを開くことにより、第2原料ガスバイパス管252bから一時的に逃がしておく。
(e)第2原料ガス供給工程
その後、バルブ243hを閉め、バルブ243fを開け、排気口230から処理室201内を排気する。これにより、プラズマにより活性化された第2原料ガスを、第2原料ガス導入口201bから処理室201内へと導入する(S7)。すなわち第2原料ガス導入口201bから導入された活性化された第2原料ガスは、シャワーヘッド234により均一に分散されて処理室201内へ導入され、基板200上へシャワー状に供給される。このときも、バルブ243eは開けたままの状態とし、処理室201内への不活性ガスの供給を継続する。
(f)第2パージ工程
処理室201内へのプラズマで活性化された第2原料ガスの供給を所定時間実施した後、バルブ243eを開いたまま、バルブ243fのみを閉じることにより、処理室201への第2原料ガスの供給を停止する。ただし、不活性ガスの供給は継続して行われるので、これにより、処理室201内が不活性ガスによりパージされることとなり、処理室201内の残留ガスが除去される(S8)。
なお、処理室201へのプラズマで活性化された第2原料ガスの供給を停止した後においても、リモートプラズマユニット222における第2原料ガスの活性化は、停止させることなく継続させることが好ましい。この際、バルブ243hを開くことにより、生成したArプラズマ及び活性化した第2原料ガスを、第2原料ガスバイパス管252bから一時的に逃がしておく。
リモートプラズマユニット222により第2原料ガスを活性化させて安定供給するまでには時間を要するが、リモートプラズマユニット222における第2原料ガスの活性化を
継続させたまま、バルブ243f及び243hの開閉を切り替えることにより処理室201への第2原料ガスの供給を停止・再開させるようにするほうが、次回実施する第2原料ガス供給工程における処理時間を短縮出来るからである。
(g)繰り返し工程
その後、以上に述べたS5〜S8までの各工程を1サイクルとして、このサイクルを複数回繰り返すことにより、基板200上に所定膜厚の薄膜を形成する(S9)。
(h)基板搬出工程
基板200へ所定膜厚の薄膜を形成後、回転機構267による基板200の回転を停止する。その後、処理済の基板200を、基板搬入工程と逆の手順で処理室201外へ搬出し、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造工程の一工程としての基板上へ薄膜を形成する工程を完了する(S10)。
なお、上記において、薄膜形成工程をCVD法により実施する場合には、処理温度を、第1原料ガスのガス分子が熱分解する程度の温度帯となるように制御する。この場合、第1原料ガス供給工程(S5)を実施すると、基板200上で第1原料ガスのガス分子が熱分解し、数〜数十原子層程度の薄膜を形成する。この間、基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、基板200面内にわたり均一な膜を形成できる。
また、第2原料ガス供給工程(S7)を実施すると、プラズマで活性化された第2原料ガスに含まれるラジカル(活性種)等の反応種の作用により、基板200上に形成された数〜数十原子層程度の薄膜からC,H等の不純物が除去される。そして、この間も基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、薄膜から不純物を素早く均一に除去することが出来る。
なお、CVD法により基板200上にHfSiO膜を形成する場合の処理条件は、例えば、処理温度450℃、処理圧力50〜200Paとする。また、第1原料ガスとしては、例えばHf−MMPとSi−MMPとの混合原料ガスを用い、その供給流量を0.01〜0.2g/minとする。また、第2原料ガスとしては、例えば酸素ガスを用い、その供給流量を10〜1000sccmとする。なお、プラズマ着火用のArガスの供給流量は、例えば10〜2000sccmとする。
また、上記において、薄膜形成工程をALD法により実施する場合には、処理温度を、第1原料ガスのガス分子が熱分解しない程度の温度帯となるように制御する。この場合、第1原料ガス供給工程(S5)を実施すると、基板200上に第1原料ガスのガス分子が熱分解することなく吸着する。この間、基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、基板200全体にわたり均一に第1原料を吸着させることができる。
また、第2原料ガス供給工程(S7)を実施すると、プラズマで活性化された第2原料ガスに含まれるラジカル(活性種)等の反応種が、基板200上に吸着した第1原料ガスのガス分子と反応することにより、基板200上に1〜数原子層程度の薄膜が形成される。この間、基板200は回転しながら所定温度に保たれているので、基板200面内にわたり均一な膜を形成できる。さらに、第2原料ガスに含まれるラジカル(活性種)等の反応種の作用により、薄膜中に混入するC,H等の不純物を脱離させることが出来る。
なお、ALD法により基板200上にHfSiO膜を形成する場合の処理条件は、例えば、処理温度250〜315℃、処理圧力50〜200Paとする。また、第1原料ガスとしては、例えばHf−MMPとSi−MMPとの混合原料ガスを用い、その供給流量を0.01〜0.2g/minとする。また、第2原料ガスとしては、例えば酸素ガスを用い、その供給流量を10〜1000sccmとする。なお、プラズマ着火用のArガスの供給流量は、例えば10〜2000sccmとする。
(3)本発明の一実施形態における効果
本発明の一実施形態によれば、プラズマで活性化させたガスを供給する第2原料ガス導入口201bとの対向部分におけるガス供給の偏在を防ぐよう、第2原料ガス導入口201bと対向する分散板237の一部分について、通気性が下げられている。これにより、基板200へ供給する活性化させたガスの量を均一化させることが出来るようになり、基板200上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能となる。
以下に、本発明の実施例1〜3について、比較例を交えて説明する。
<実施例1>
図2(b)は、実施例1にかかる分散板237の構造を示す。
実施例1では、分散板237における第2原料ガス導入口201bと対向する部分201b’と同心円状に設けられた、直径100mm程度の円形領域237bの内側については通気孔237aを塞ぐ、すなわち通気孔237aを設けないこととし、円形領域237bの外側については、均等間隔で同じ孔径の通気孔237aを設けている。
図5(b)は、実施例1にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す。
図5(b)によれば、第2原料ガス導入口201bから導入される活性化した第2原料ガスは、通気孔237aが塞がれている円形領域237bに衝突して分散され、この分散されたガスは、円形領域237b外に設けらた通気孔237aを通過する。その結果、円形領域237bの裏側に供給される第2原料ガスを減らすことができる。なお、通気孔237aを通過した活性化した第2原料ガスの一部は、円形領域237bの裏側にも回り込むため、円形領域237bの裏側への第2原料ガスの供給が完全に遮断されることはない。
その後、分散板237を通過した第2原料ガスは、シャワー板236に設けられている通気孔236aをさらに通過することによって、基板200に対して均一に供給される。これによって第2原料ガス導入口201b直下でみられた顕著なプラズマ酸化効果が低減され、局部的な膜厚増加をより広範囲に分散できる。
なお、実施例1においては、第1原料ガスは、第1原料ガス導入口201aから基板中心位置(すなわち分散板237中心位置)に導入される構造となっている。そのため、第1原料ガスは、基板200に対して多少不均一に供給されることも考えられる。その理由は、分散板237の円形領域237bの内側において、通気孔237aを塞ぐ、すなわち通気孔237aを設けないことにより、部分的に通気性を下げているからである。しかし、それは分散板237の下に存在するシャワー板236により十分に分散でき、また、基板200を回転させることでも改善できる。これにより、原料供給は均一になり、かつ、第2原料ガス導入口201a直下の顕著な膜厚増加を緩和できる。
<実施例2>
図2(c)は、実施例2にかかる分散板237の構造を示す。
実施例2では、分散板237における第2原料ガス導入口201bと対向する部分201b’と同心円状に設けられた直径100mm程度の円形領域237bの内側における通気孔237aの単位面積あたりの個数(密度)を、円形領域237bの外側における通気孔237aの単位面積あたりの個数(密度)の約半分に減らした。
図5(c)は、実施例2にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す。
図5(c)によれば、第2原料ガス導入口201bから導入される活性化した第2原料ガスは、通気孔237aの単位面積あたりの数の少ない円形領域237bに衝突してその
一部が分散され、この分散されたガスは円形領域237b外に設けられた通気孔273aを通過する。その結果、円形領域237bの裏側に供給される活性化した第2原料ガスを減らすことができる。そして、分散板237を通過した第2原料ガスが、シャワー板236をさらに通過することによって、基板200に対して均一に供給される。
実施例2によれば、円形領域237bの内側にも通気孔273aを有することから、円形領域237bにおいては第2原料ガスの供給が完全には遮断されない。そのため、円形領域237bの外側からの第2原料ガスの回り込み量が少なくても、基板200に対して第2原料ガスを均一に供給することができる。すなわち、実施例2は、実施例1のように構成すると第2原料ガスの回り込みの量が少なすぎて第2原料ガスを均一に供給することができない場合に、特に有効である。
なお、実施例2において、円形領域237b内における通気孔237aの単位面積あたりの個数を他の部分より少なくする代わりに、円形領域237b内における通気孔237aの径を他の部分における通気孔237aの径より小さくすることによっても、同様の効果を得ることが出来る。
なお、実施例2においても、、第1原料ガスは、第1原料ガス導入口201aから基板中心位置(すなわち分散板237中心位置)に導入される構造となっている。そのため、第1原料ガスは、基板200に対して多少不均一に供給されることも考えられる。その理由は、分散板237の円形領域237bの内側において、他の部分よりも通気孔237aの単位面積あたりの個数(通気孔237aの密度)を少なくことにより、部分的に通気性を下げているからである。しかし、それは分散板237の下に存在するシャワー板236により十分に分散でき、また、基板200を回転させることでも改善できる。これにより、原料供給は均一になり、かつ、第2原料ガス導入口201a直下の顕著な膜厚増加を緩和できる。
<実施例3>
図3は、実施例3にかかる基板処理装置の概略構成を示す。
実施例3においては、第2原料ガス導入口201bから導入される活性化された第2原料ガスを完全に分散させるために、分散板の枚数を増やして2段構成としている。すなわち、第2原料ガス導入口201bに直接対向する第1分散板237Uと、その下流に設けられる第2分散板237Lと、を設けている。
図4(a)及び(b)は、実施例3における分散板237U及び分散板237Lの構成を、それぞれ示す。第1分散板237U及び第2分散板237Lの全面には、それぞれ同じ大きさの通気孔237Ua及び237Laが、同じ配列間隔で複数配置されている。
ただし、これらの通気孔237Ua及び237Laは、これら2枚の分散板を重ね合わせた場合に、互いに重なり合わないように配置されている。例えば、実施例3では、これら2枚の分散板を重ねても、通気孔237Uaの配列と、通気孔237Laの配列とは、縦方向に配列周期の半分程度ずれており、2枚の分散板を重ね合わせても通気孔同士は重なり合わない。
図6(b)は、実施例3にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す。図6(b)によれば、第2原料ガス導入口201bから導入される活性化した第2原料ガスは、分散板237Uと分散板237Lの間に設けられた階段状の経路を通ることで分散が促され、さらにシャワー板236を通過することで均一に分散される。
なお、分散板を増やすと、第2原料ガスが基板200へ供給されるまでの経路が長くなり、リモートプラズマユニット222においてプラズマにより活性化された第2原料ガス
が失活してしまう場合がある。活性化された第2原料ガスが失活してしまうと、例えば、基板200上に形成された数〜数十原子層程度の薄膜からCやH等の不純物が除去できなくなる等の問題の発生が懸念される。
しかしながら、実施例3においては、第2原料ガス導入口201b、分散板237U、分散板237L、シャワー板236、といった活性化された第2原料ガスの経路を構成する各部材を、活性化されたガスの失活を引き起こしやすい電気抵抗の低い金属(例えばアルミ等)ではなく、絶縁体(例えばSiO等)で構成することにより、活性化されたガスの失活を抑制してる。
<比較例>
図2(a)は、比較例にかかる従来の分散板237’の構造を示す。
従来の分散板237’においては、通気孔237a’が、分散板237’の全面にわたり均等間隔に設けられている。
図5(a)及び図6(a)は、従来の分散板における活性化された第2原料ガスの経路イメージを示す。図5(a)及び図6(a)によれば、分散板237’の下流にシャワー板236が設けられているが、このような構成としても、活性化された第2原料ガスを均一に供給することが出来ない。分散板237’を通過する活性化された第2原料ガスが、第2原料ガス導入口201bと対向する部分201a’に偏在してしまうからである。そのため、第2原料ガス導入口201b直下で顕著なプラズマ酸化が生じ、第2原料ガス導入口201b直下の膜厚が厚くなり、基板200上に均一な厚さの薄膜を形成することが困難であった。
<本発明の好ましい態様>
第1の態様は、基板を処理する処理室と、前記処理室内に導入するガスを予め活性化する活性化機構と、前記処理室内に活性化した前記ガスを導入するガス導入口と、前記ガス導入口から導入する前記ガスを分散させる分散板と、前記分散板を通過する前記ガスをさらに分散させて前記基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、前記分散板及び前記シャワー板には、前記ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、前記分散板における前記ガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている基板処理装置である。好ましくは、前記分散板における前記ガス導入口と対向する部分には、前記通気孔を設けない。また好ましくは、前記分散板における前記ガス導入口と対向する部分については、前記通気孔の単位面積あたりの個数を他の部分より少なくする。また好ましくは、前記分散板における前記ガス導入口と対向する部分については、前記通気孔の径を他の部分よりも小さくする。
第1の態様によれば、プラズマ等で活性化したガスを基板上に均一に供給することが可能となり、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な基板処理装置を提供することが出来る。
第2の態様は、基板を処理する処理室と、前記処理室内に第1原料ガスを導入する第1原料ガス導入口と、前記処理室内に導入する第2原料ガスを予め活性化する活性化機構と、前記処理室内に活性化した前記第2原料ガスを導入する第2原料ガス導入口と、前記第1及び第2原料ガス導入口から導入する前記第1及び第2原料ガスを分散させる分散板と、前記分散板を通過する前記第1及び第2原料ガスをさらに分散させて前記基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、前記分散板及び前記シャワー板には、前記第1及び第2原料ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、前記分散板における前記第2原料ガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている基板処理装置である。好ましくは、前記分散板における前記第2原料ガス供給口と対向する部分には、前記通気孔を設けない。また好ましくは、前記分散板における前記第2原料ガス供給口と対向する部分については、前記通気孔の単位面積あたりの個数を他の部分よ
り少なくする。また好ましくは、前記分散板における前記第2原料ガス供給口と対向する部分については、前記通気孔の径を他の部分よりも小さくする。
第2の態様によれば、活性化した第2原料ガスを基板上に均一に供給することが可能となり、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な基板処理装置を提供することが出来る。
ここで、第1の態様および第2の態様の基板処理装置における前記シャワー板に設けられる前記通気孔は、前記シャワー板全面にわたり均等間隔で設けられていることが好ましい。すなわち、前記シャワー板に設けられる前記通気孔の密度は、前記シャワー板全面にわたり均一であることが好ましい。
これにより、基板上へのガスの供給をさらに均一化し、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な基板処理装置を提供することが可能となる。
また、第2の態様の基板処理装置は、前記第1原料ガス導入口から前記第1原料ガスを前記処理室内へ供給する工程と、前記第2原料ガス導入口から前記第2原料ガスを前記処理室内へ供給する工程とを、1サイクルとしてこのサイクルを複数回繰り返すように制御するコントローラを備えることが好ましい。
第2の態様の基板処理装置において、コントローラが、第1原料ガス導入口から第1原料ガスを処理室内へ供給する工程と、第2原料ガス導入口から前記第2原料ガスを前記処理室内へ供給する工程とを、1サイクルとしてこのサイクルを複数回繰り返すように制御するようにすれば、第4の態様の半導体装置の製造方法を自動化することが出来るので、作業は一層容易になる。
第3の態様は、第1の態様にかかる基板処理装置を用いて基板を処理する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記基板処理工程は、前記ガス導入口からプラズマで活性化した前記ガスを前記処理室内へ供給する工程を有する半導体装置の製造方法である。
第3の態様によれば、プラズマで活性化したガスを基板上に均一に供給することが可能となり、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供することが可能となる。
第4の態様は、第2の態様にかかる基板処理装置を用いて基板を処理する工程を有する半導体装置の製造方法であって、前記基板処理工程は、前記第1原料ガス導入口から前記第1原料ガスを前記処理室内へ供給する工程と、前記第2の導入口から活性化した前記第2のガスを前記処理室内へ供給する工程と、を1サイクルとしてこのサイクルを複数回繰り返す工程を有する半導体装置の製造方法である。
第4の態様によれば、活性化した第2原料ガスを基板上に均一に供給することが可能となり、基板上に均一な厚さの薄膜を形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる基板処理装置であるリモートプラズマユニットが組み込まれた枚葉式処理装置の処理炉の一例を示す概略図である。 本発明の実施例及び比較例にかかる分散板の構成を示す概略図であり、(a)は比較例にかかる分散板の構造を示し、(b)は実施例1にかかる分散板の構造を示し、(c)は実施例2にかかる分散板の構造を示す。 実施例3にかかる基板処理装置の概略構成を示す概略図である。 実施例3にかかる2枚の分散板の構成をそれぞれ示す概略図であり、(a)は第2原料ガス導入口に対向する第1分散板の構成を示し、(b)は第1分散板の下流に設けられる第2分散板237Lの構成を示す。 実施例および比較例にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す概略図であり、(a)は比較例にかかる第2原料ガスの経路イメージを示し、(b)は実施例1にかかる第2原料ガスの経路イメージを示し、(c)は実施例2にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す。 実施例および比較例にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す概略図であり、(a)は比較例にかかる第2原料ガスの経路イメージを示し、(b)は実施例3にかかる第2原料ガスの経路イメージを示す。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造工程の一工程としての基板処理工程を示す図である。
符号の説明
200 基板
201 処理室
201a 第1原料ガス導入口
201b 第2原料ガス導入口
222 リモートプラズマユニット(活性化機構)
234 シャワーヘッド(ガス分散機構)
236 シャワー板
236a 通気孔
237 分散板
237a 通気孔
237U 第1分散板
237Ua 通気孔
237L 第2分散板
237La 通気孔
256 メインコントローラ

Claims (2)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に導入するガスを予め活性化する活性化機構と、
    前記処理室内に活性化した前記ガスを導入するガス導入口と、
    前記ガス導入口から導入する前記ガスを分散させる分散板と、
    前記分散板を通過する前記ガスをさらに分散させて前記基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、
    前記分散板及び前記シャワー板には、前記ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、
    前記分散板における前記ガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に第1原料ガスを導入する第1原料ガス導入口と、
    前記処理室内に導入する第2原料ガスを予め活性化する活性化機構と、
    前記処理室内に活性化した前記第2原料ガスを導入する第2原料ガス導入口と、
    前記第1及び第2原料ガス導入口から導入する前記第1及び第2原料ガスを分散させる分散板と、
    前記分散板を通過する前記第1及び第2原料ガスをさらに分散させて前記基板の表面に供給するシャワー板と、を備え、
    前記分散板及び前記シャワー板には、前記第1及び第2原料ガスを通過させる通気孔が複数設けられており、
    前記分散板における前記第2原料ガス導入口と対向する部分は、他の部分と比較して通気性が低くなるように構成されている
    ことを特徴とする基板処理装置。
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