JP2008089904A - 液晶装置、液晶装置の駆動方法、プロジェクタ及び電子機器 - Google Patents

液晶装置、液晶装置の駆動方法、プロジェクタ及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の大型化・複雑化を回避することができる液晶装置、液晶装置の駆動方法、プロジェクタ及び電子機器を提供すること。
【解決手段】液晶パネル100を加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能なペルチェ素子40がヒートスプレッダ30を介してこの液晶パネル100に設けられているので、加熱装置と冷却装置とを別々に設けることなく、液晶パネル100の加熱及び冷却を行うことができる。これにより、装置の大型化・複雑化を回避することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶装置、液晶装置の駆動方法、プロジェクタ及び電子機器に関する。
液晶テレビジョンや液晶プロジェクタに代表される液晶装置の分野では、静止画はもとより動画の画質向上が求められている。動画の画質向上のためには、液晶装置の応答速度を高くすることが不可欠である。近年では、応答速度の高いOCB(Optical Compensated Bend)モードの液晶装置が注目されている。
OCBモードの液晶装置は、初期状態と表示動作状態とで液晶分子の配向が変化するようになっている。初期状態では液晶分子の配向が2枚の基板間でスプレイ状に開くように規制される(スプレイ配向)。表示動作状態では液晶分子の配向が2枚の基板間で弓なりに曲がるように規制される(ベンド配向)。
OCBモードの液晶装置で画像表示や光変調を行う場合には、ベンド配向の状態で駆動電圧を印加する。ベンド配向の状態では、電圧を印加したときに液晶分子の配向が切り替わるまでの時間がTNモードやSTNモードの場合に比べて短くなるので、液晶層の光透過率を短時間で変化させることができ、高速応答が可能となる。
OCBモードの液晶装置では、液晶分子の配向をスプレイ配向からベンド配向に変化させる際、ある閾値電圧以上の電圧を液晶層に印加する必要がある(初期転移操作)。初期転移操作が不十分な場合には、スプレイ配向からベンド配向への変化が不十分となり、表示不良が生じたり応答速度が低くなったりする。このベンド転移を電圧印加のみで誘起させるには、数秒〜数分程度の時間を要するので、実際には他の手段によって時間短縮を図る場合もある。例えば特許文献1に示すように、導電性透明フィルムなどの加熱装置を取り付けることによって液晶パネルを加熱する手法が記載されている。ベンド転移は温度が高いほど速く進行するため、加熱によって転移時間を短縮することができる。
一方、液晶テレビジョンのバックライトや液晶プロジェクタの光源などから液晶装置に光が入射すると液晶パネルの温度が上昇し、液晶分子が劣化してしまうという問題があるため、液晶パネルにファンなどの冷却装置を設ける場合がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−250909号公報 特開2005−164908号公報
しかしながら、加熱装置と冷却装置とをそれぞれ別個に設ける場合、液晶装置が大型化・複雑化してしまうという問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、装置の大型化・複雑化を回避することができる液晶装置、液晶装置の駆動方法、プロジェクタ及び電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る液晶装置は、対向配置された一対の基板と前記一対の基板に挟持された液晶層とを有する液晶パネルを備え、前記液晶層の液晶分子の配向状態をスプレイ配向からベンド配向へと転移させて表示又は光変調を行う液晶装置であって、前記液晶パネルを加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能な加熱冷却手段が前記液晶パネルに設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液晶パネルを加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能な加熱冷却手段がこの液晶パネルに設けられているので、加熱装置と冷却装置とを別々に設けることなく、液晶パネルの加熱及び冷却を行うことができる。これにより、装置の大型化・複雑化を回避することができる。
上記液晶装置は、前記加熱冷却手段がペルチェ素子であり、前記ペルチェ素子が前記液晶パネルの表示面の反対面に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、加熱冷却手段がペルチェ素子であるため、加熱・冷却の際の騒音が発生することは無い。また、従来のように加熱装置として導電性透明フィルムを用いる場合、液晶パネルの表示面に貼り付けるように設けるため、光が当該導電性透明フィルムによって吸収されてしまい、液晶パネルの光透過率が低下という問題があった。これに対して、本発明では、ペルチェ素子が液晶パネルの表示面の反対面に設けられているので、液晶パネルの光透過率を低下させることなく加熱・冷却を行うことができる。
上記液晶装置は、前記液晶パネルの画像が表示される表示領域の周辺領域のうち少なくとも一部にヒートスプレッダが設けられており、前記加熱冷却手段が前記ヒートスプレッダに設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液晶パネルの画像が表示される表示領域の周辺領域のうち少なくとも一部にヒートスプレッダが設けられており、加熱冷却手段がこのヒートスプレッダを加熱及び冷却するように設けられているので、液晶パネルはヒートスプレッダを介して加熱・冷却されることになる。ヒートスプレッダを介することにより、液晶パネルを均一かつ効率的に加熱・冷却することができる。
上記液晶装置は、前記加熱冷却手段が、前記液晶パネルに設けられ、液体を流通させる流路と、前記流路に液体を流通させる手段と、前記液体を加熱及び冷却する手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、加熱冷却手段が、液晶パネルに設けられ液体を流通させる流路と、この流路に液体を流通させる手段と、この液体を加熱及び冷却する手段とを有するので、実際に液晶パネルを加熱・冷却する場合には、液晶パネルの近傍に流路のみが設けられていれば良いことになる。これにより、液晶パネルに対する他の構成要素の配置の制約が小さくなり、液晶装置全体としてより効率的な配置が可能となる。
上記液晶装置は、前記液晶分子の配向状態をベンド配向に転移するベンド転移の開始前に前記液晶パネルを加熱するように前記加熱冷却手段を制御すると共に、前記ベンド転移の終了前に前記液晶パネルを冷却するように切り替えて前記加熱冷却手段を制御する制御部を更に具備することを特徴とする。
本発明によれば、ベンド転移の開始前に液晶パネルが加熱され、ベンド転移の終了前に液晶パネルが冷却されることになる。加熱・冷却開始から液体の温度が変化するまでにはある程度の時間が必要になるが、本発明では、この必要時間を考慮して早めに加熱から冷却に切り替えることができるので、液晶パネルの温度が上昇し過ぎるのを抑えることができる。
上記液晶装置は、前記制御部が、前記液晶パネルが起動するのとほぼ同時に、前記液晶パネルに光を照射する光源を起動するように制御することを特徴とする。
本発明によれば、加熱冷却手段による加熱に加えて、光源からの光によっても液晶パネルを加熱することができるので、加熱に要する時間を短時間に抑えることができる。
本発明に係る液晶装置の駆動方法は、対向配置された一対の基板と前記一対の基板に挟持された液晶層とを有する液晶パネルを備え、前記液晶層の液晶分子の配向状態をスプレイ配向からベンド配向へと転移させて表示又は光変調を行う液晶装置の駆動方法であって、前記液晶パネルを加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能な加熱冷却手段が前記液晶パネルに設けられており、前記液晶分子の配向状態をベンド配向に転移するベンド転移の開始前に前記液晶パネルを加熱するように前記加熱冷却手段を制御し、前記ベンド転移の終了前に前記液晶パネルを冷却するように前記加熱冷却手段を切り替えて制御することを特徴とする。
本発明によれば、ベンド転移の開始前に液晶パネルが加熱され、ベンド転移の終了前に液晶パネルが冷却されることになる。加熱・冷却開始から熱が移動するまでにはある程度の時差が必要になるが、本発明では、この時差を考慮して早めに加熱から冷却に切り替えることができるので、液晶パネルの温度が上昇し過ぎるのを抑えることができる。
本発明に係るプロジェクタは、上記の液晶装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、小型で装置構成の複雑でない液晶装置を搭載したので、コンパクトで設置スペースが小さくて済むプロジェクタを得ることができる。
本発明に係る電子機器は、上記の液晶装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、小型で装置構成の複雑でない液晶装置を搭載したので、小型で軽量な電子機器を得ることができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。以下の説明に用いた各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
図1は、本実施形態に係る液晶装置1の全体構成を示す図である。
同図に示すように、液晶装置1は、液晶パネル100と、ヒートスプレッダ30と、ペルチェ素子40と、ヒートシンク70と、電圧源90と、スイッチ部80と、コントロールボックス60とを主体として構成されている。
液晶パネル100は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)を画素スイッチング素子として用いたTFTアクティブマトリクス方式のOCBモード液晶パネルである。液晶パネル100は、外光を反射して表示面100aに静止画や動画などの画像を表示する反射型の液晶パネルである。
図2(a)は液晶パネル100の平面図である。図2(b)は、図2(a)のH−H線に沿った構成を示す図である。図3は液晶パネル100の等価回路図である。
図2に示すように、本実施形態の液晶パネル100は、TFTアレイ基板10と対向基板20とがシール材52によって貼り合わされ、このシール材52によって区画された領域内に液晶層50が封入されている。液晶層50は、正の誘電率異方性を有する液晶から構成されており、初期状態ではスプレイ配向、表示動作時にはベンド配向を呈するものとなっている。シール材52の形成領域の内側の領域に、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)53が形成されている。シール材52の外側の周辺回路領域には、データ線駆動回路101および外部回路実装端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一辺には、表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104の間を接続するための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20の角部においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通材106が配設されている。
図3の等価回路図に示すように、液晶パネルの表示領域を構成すべくマトリクス状に配置された複数の画素には、画素電極9がそれぞれ形成されている。また、その画素電極9の側方には、当該画素電極9への通電制御を行う画素スイッチング素子であるTFT素子29が形成されている。TFT素子29のソースには、データ線6aが電気的に接続されている。各データ線6aには画像信号S1、S2、…、Snが供給される。なお画像信号S1、S2、…、Snは、各データ線6aに対してこの順に線順次で供給してもよく、相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給してもよい。
TFT素子29のゲートには、走査線3aが電気的に接続されている。走査線3aには、所定のタイミングでパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmが供給される。なお、走査信号G1、G2、…、Gmは、各走査線3aに対してこの順に線順次で印加される。また、TFT素子29のドレインには、画素電極9が電気的に接続されている。そして、走査線3aから供給された走査信号G1、G2、…、Gmにより、スイッチング素子であるTFT素子29を一定期間だけオン状態にすると、データ線6aから供給された画像信号S1、S2、…、Snが、各画素の液晶に所定のタイミングで書き込まれる。
液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極9と後述する共通電極との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、画素電極9と容量線3bとの間に蓄積容量28が形成され、液晶容量と並列に接続されている。このように、液晶に電圧が印加されると、その電圧レベルにより液晶分子のベンド配向状態が変化する。これにより、液晶に入射した光が変調されて階調表示が可能となる。
図4は、OCBモードの液晶パネル100における液晶の配向状態の説明図である。OCBモードの液晶パネル100では、その初期状態(非動作時)において、図4(a)に示すように液晶分子51の配向がスプレイ状に開いた状態(スプレイ配向)になっており、表示動作時には、図4(b)に示すように液晶分子51の配向が弓なりに曲がった状態(ベンド配向)になる。
図1に戻って、ヒートスプレッダ30は、例えば銅やアルミニウム等の熱伝導性及び光反射率の高い金属からなる板状の熱伝導部材であり、液晶パネル100の表示面100aの反対面100bに例えば熱伝導グリスなどを介して接触するように設けられている。ヒートスプレッダ30は、液晶パネル100に接触する接触面30aが平坦に設けられている。接触面30aの面積は、液晶パネル100の表示面100aの面積よりも大きくなっている。ヒートスプレッダ30は、反射型表示を行う液晶パネル100の反射面も兼ねている。
ペルチェ素子40は、面40aがヒートスプレッダ30のうち上記の接触面30aの反対面30bに接触すると共に面40bがヒートシンク70に接触するように設けられている。面40a及び面40bは、例えば熱伝導グリスなどを介して接触されている。ペルチェ素子40は、ヒートスプレッダ30を介して液晶パネル100を加熱・冷却する加熱冷却手段を構成している。
図5(a)及び図5(b)は、ペルチェ素子40の構成を模式的に示す図である。
ペルチェ素子40は、半導体層41と金属電極42とを主体として構成されている。半導体層41は、P型半導体層41pとN型半導体層41nとが交互に配列されてなる。金属電極42は、P型半導体層41pとN型半導体層41nとが交互に接続されるように半導体層41を直列に接続している。
図5(a)に示すように、図中右端のP型半導体層41p側をプラスとし、図中左端のN型半導体層41n側をマイナスとして電圧を印加すると、面40a側が加熱され、面40b側が冷却される。図5(b)に示すように、図中右端のP型半導体層41p側をマイナスとし、図中左端のN型半導体層41n側をプラスとして電圧を印加すると、面40a側が冷却され、面40b側が加熱される。このように、ペルチェ素子40に印加する電圧の向きを切り替えることによって、面40a側に接触するヒートスプレッダ30を加熱したり冷却したりすることができる。
図1に戻って、ヒートシンク70は、例えばヒートスプレッダ30と同様に銅やアルミニウム等の熱伝導性の高い金属からなる放熱部材である。ヒートシンク70は、ペルチェ素子40の面40bに接触する接触面70aが平坦に設けられており、接触面70aの反対面側には櫛歯状の凸部70bが設けられている。この凸部70bによって表面積を大きくし放熱効率を高めている。
電圧源90のプラス極側には配線91が接続されており、電圧源90のマイナス極側には配線92が接続されている。配線91及び配線92はスイッチ部80に接続されている。スイッチ部80は、第1スイッチ部81と第2スイッチ部82とを有している。第1スイッチ部81にはスイッチS1とスイッチS2とが設けられており、第1スイッチ部81にはスイッチS3とスイッチS4とが設けられている。
第1スイッチ部81では、配線91に接続された電極83をスイッチS1及びスイッチS2に切り替えて接続することができるようになっている。第2スイッチ部82では、配線92に接続された電極84をスイッチS3及びスイッチS4に切り替えて接続することができるようになっている。電極83がスイッチS1に接続され電極84がスイッチS3に接続されているときにはペルチェ素子40の面40a側が加熱され、電極83がスイッチS2に接続され電極84がスイッチS4に接続されているときにはペルチェ素子40の面40a側が冷却されるようになっている。
コントロールボックス60は、例えば液晶パネル100の外部回路実装端子102及びスイッチ部80に接続されている。コントロールボックス60は、液晶パネル100の外部回路実装端子102を介して液晶パネル100に制御信号を供給する。また、コントロールボックス60は、第1スイッチ部81に設けられた電極83をスイッチS1とスイッチS2とで切り替えて接続するよう制御すると共に、第2スイッチ部82に設けられた電極84をスイッチS3とスイッチS4とで切り替えて接続するよう制御する。
次に、上記のように構成された液晶装置1の駆動方法を説明する。ここでは、液晶装置1が例えばプロジェクタなどの投射型表示装置に搭載される場合を例に挙げて説明する。この場合、図1に破線で示した光源150から光が照射され、この光を液晶パネルによって変調して投射することで例えば図示しないスクリーンに画像が表示されることになる。光源150のオン・オフの制御については、例えば上述したコントロールボックス60によって行われる。
図6は、投射型表示装置の駆動の一例を示すタイミングチャートである。このタイミングチャートは、主電源をオンにしてからスイッチ部80を接続し、その後でベンド転移を開始する場合の駆動を説明するものである。
同図に示すように、主電源をオンにしたとき、コントロールボックス60は光源150がオンになるように制御する。同時に、コントロールボックス60は、第1スイッチ部81の電極83がスイッチS1に接続され、第2スイッチ部82の電極84がスイッチS3に接続されるように、スイッチ部80を制御する。この制御により、光源150から液晶パネル100に光が照射されると共にペルチェ素子40の面40aがヒートスプレッダ30を加熱することになる。光源150からの光とヒートスプレッダ30からの熱とによって液晶パネル100の温度が上昇する。
主電源をオンにしてから所定の時間が経過したら、コントロールボックス60は、液晶パネル100の液晶層50に所定の電圧が印加されるように液晶パネル100に制御信号を供給する。この制御により、ベンド転移が開始される。
ベンド転移が開始されてから所定の時間が経過したら、コントロールボックス60は、第1スイッチ部81の電極83の接続をスイッチS1からスイッチS2に切り替えると共に、第2スイッチ部82の電極84の接続をスイッチS3からスイッチS4に切り替えるように制御する。この制御により、ペルチェ素子40の面40aが加熱から冷却に切り替わり、ヒートスプレッダ30が冷却される。冷却されたヒートスプレッダ30を介して液晶パネル100が冷却される。
スイッチ部80の接続を切り替えた後、コントロールボックス60は、液晶パネル100の液晶層50に印加されていたベンド転移の電圧を解除する。この制御により、ベンド転移が終了する。ベンド転移が終了したら、コントロールボックス60は、液晶パネル100に画像信号が供給されるように制御する。この制御により、液晶パネル100が光変調を行い、スクリーンに画像が表示される。
図7は、投射型表示装置の駆動の他の例を示すタイミングチャートである。このタイミングチャートは、主電源をオンにする前にスイッチ部80を接続した状態で待機し、主電源をオンにすると同時にベンド転移を開始する場合の駆動を説明するものである。
同図に示すように、待機状態において、コントロールボックス60は、第1スイッチ部81の電極83がスイッチS1に接続され、第2スイッチ部82の電極84がスイッチS3に接続されるように、スイッチ部80を制御する。この制御により、ペルチェ素子40の面40aがヒートスプレッダ30を加熱した状態で待機することになる。
この状態で主電源をオンにすると、コントロールボックス60は、液晶パネル100の液晶層50に所定の電圧が印加されるように液晶パネル100に制御信号を供給する。同時に、コントロールボックス60は、光源150がオンになるように制御する。この制御により、光源150から液晶パネル100に光が照射されると共に、液晶パネル100においてはベンド転移が開始される。
主電源をオンにしてから所定の時間が経過したら、コントロールボックス60は、第1スイッチ部81の電極83の接続をスイッチS1からスイッチS2に切り替えると共に、第2スイッチ部82の電極84の接続をスイッチS3からスイッチS4に切り替えるように制御する。この制御により、ペルチェ素子40の面40aが加熱から冷却に切り替わり、ヒートスプレッダ30を介して液晶パネルが冷却される。
スイッチ部80の接続を切り替えた後、コントロールボックス60は、液晶パネル100の液晶層50に印加されていたベンド転移の電圧を解除する。この制御により、ベンド転移が終了する。ベンド転移が終了したら、コントロールボックス60は、液晶パネル100に画像信号が供給されるように制御する。この制御により、液晶パネル100が光変調を行い、スクリーンに画像が表示される。
本実施形態によれば、液晶パネル100を加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能なペルチェ素子40がヒートスプレッダ30を介してこの液晶パネル100に設けられているので、加熱装置と冷却装置とを別々に設けることなく、液晶パネル100の加熱及び冷却を行うことができる。これにより、装置の大型化・複雑化を回避することができる。
また、本実施形態によれば、液晶パネル100に設けられる加熱冷却手段がペルチェ素子40であるため、加熱・冷却の際の騒音が発生することは無い。また、従来のように加熱装置として導電性透明フィルムを用いる場合、液晶パネルの表示面に貼り付けるように設けるため、光が当該導電性透明フィルムによって吸収されてしまい、液晶パネルの光透過率が低下という問題があった。これに対して、本実施形態では、ペルチェ素子40が液晶パネル100の表示面100aの反対面100bに設けられているので、液晶パネル100の光透過率を低下させることなく加熱・冷却を行うことができる。
また、本実施形態によれば、ベンド転移を開始する前に液晶パネル100が加熱され、ベンド転移の終了前に液晶パネル100が冷却されるように制御することとした。加熱・冷却開始から液晶パネル100の温度が変化するまでにはある程度の時間が必要になるが、本発明では、この時差を考慮して早めに加熱から冷却に切り替えることができるので、液晶パネル100の温度が上昇し過ぎるのを抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、その説明を省略する。本実施形態では、加熱冷却手段の構成が第1実施形態とは異なっているので、かかる点を中心に説明する。
図8は、本実施形態に係る液晶装置201の全体構成を模式的に示す図である。図9は、液晶装置201のうち液晶パネル200の近傍の構成を示す図であり、図9(a)が正面図、図9(b)が側面図である。
図8に示すように、液晶装置201は、液晶パネル200と、ヒートスプレッダ230と、ペルチェ素子240と、ヒートシンク270と、スイッチ部280と、電圧源290と、コントロールボックス260とを主体として構成されている。液晶パネル200は、第1実施形態と同様、OCBモードの液晶パネルが用いられており、第1実施形態における液晶パネル100とほぼ同一の構成になっている。
本実施形態では、液晶パネル200は、光源からの光を透過する透過型の液晶パネルとして用いられる。図8、図9(a)及び図9(b)に示すように、液晶パネル200の中央部には、表示や光変調を行う表示変調領域200aが設けられている。
ヒートスプレッダ230は、例えば銅やアルミニウム等の金属からなり、液晶パネル200の周辺領域、すなわち、表示変調領域200aの外側の領域を覆って保持するフレーム部230aと、ペルチェ素子240が接触するための接触部230bとが設けられている。
フレーム部230aは開口部230cを有しており、液晶パネル200の表示変調領域200aを露出するようになっている。図8及び図9(a)に示すように、接触部230bの幅(液晶パネル200の長手方向と同一方向の寸法)がフレーム部230aの幅よりも広くなるように設けられている。図9(b)に示すように、接触部230bは、フレーム部230aに対して、光の透過する方向と同一方向に張り出すように設けられている。このように、接触部230bの表面積を大きくすることにより、熱容量が大きくなるように構成されている。
ペルチェ素子240は、一方の面がヒートスプレッダ300の接触部230bに接触し、他方の面がヒートシンク270に接触するように配置されている。第1実施形態と同様、ペルチェ素子240にはスイッチ部280を介して電圧源290が電気的に接続されており、スイッチ部280にはコントロールボックス260が接続されている。
このように、本実施形態によれば、液晶パネル200の画像が表示される表示変調領域200aの周辺領域のうち少なくとも一部にヒートスプレッダ230が設けられており、加熱冷却手段としてのペルチェ素子240がこのヒートスプレッダ230を加熱及び冷却するように設けられているので、液晶パネル200はヒートスプレッダ230を介して加熱・冷却されることになる。ヒートスプレッダ230を介することにより、液晶パネル200を均一に加熱・冷却することができる。しかも、ヒートスプレッダ230が表示変調領域200aを露出するように設けられているので、透過型の液晶装置においても適用が可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第1実施形態と同様、以下の図では、各部材を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。また、第1実施形態と同一の構成要素については、その説明を省略する。本実施形態では、加熱冷却手段の構成及び液晶装置の駆動方法が第1実施形態とは異なっているので、かかる点を中心に説明する。
図10は、本実施形態に係る液晶装置301の構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、液晶装置301は、液晶パネル300と、ヒートスプレッダ330と、液体流通機構310と、ペルチェ素子340と、ヒートシンク370と、ファン320と、スイッチ部380と、電圧源390と、コントロールボックス360とを主体として構成されている。
液晶パネル300は、第1実施形態と同様、OCBモードの液晶パネルが用いられており、第1実施形態における液晶パネル100とほぼ同一の構成になっている。ヒートスプレッダ300は、例えば銅やアルミニウム等の金属からなり、液晶パネル300の表示変調領域300aの周辺領域を覆うように液晶パネル300を保持している。
液体流通機構310は、リザーブタンク311と、流路312と、マイクロポンプ313とを有している。リザーブタンク311は、流路312を流れる液体を供給する液体供給源である。流路312は、例えばヒートスプレッダ330と同様の材料、銅やアルミニウム等の金属からなり、液体が流通可能となるように管状に設けられている。流路312は、ヒートスプレッダ330の内部を通るように設けられており、リザーブタンク311とヒートスプレッダ330内とを接続している。マイクロポンプ313は、流路312上に設けられており、リザーブタンク311とヒートスプレッダ330内との間に液体を循環させることができるようになっている。
ペルチェ素子340は、リザーブタンク311に面340aが接触するように配置されており、リザーブタンク311を介して流路312内の液体を加熱・冷却できるようになっている。ヒートシンク370は、ペルチェ素子340の面340b(面340aの反対面)に接触するように設けられており、放熱を効率的に行うための凸部370aが設けられている。
ファン320は、ヒートシンク370の凸部370aの先端部分に設けられており、ヒートシンク370の凸部370aに気体を送ることによりヒートシンク370を冷却可能になっている。このファン320の回転数は、従来の液晶パネル冷却に用いられたファンの回転数に比べて極めて低い値にすることができるので、騒音の発生が少なくて済むようになっている。スイッチ部380、電圧源390の構成及び接続関係については第1実施形態と同様になっているため、ここでは詳細な説明を省略する。
コントロールボックス360は、第1実施形態と同様、例えば液晶パネル300の外部回路実装端子(図示しない)、スイッチ部380、マイクロポンプ313に接続されている。コントロールボックス360は、第1スイッチ部381に設けられた電極383をスイッチS1とスイッチS2とで切り替えて接続するよう制御すると共に、第2スイッチ部382に設けられた電極384をスイッチS3とスイッチS4とで切り替えて接続するよう制御する。また、コントロールボックス360は、マイクロポンプの駆動のオン・オフを制御する。
次に、上記のように構成された液晶装置301の駆動方法を説明する。ここでは、第1実施形態と同様、液晶装置301が例えばプロジェクタなどの投射型表示装置に搭載される場合を例に挙げて説明する。この場合、図10に破線で示した光源350から光が照射され、この光を液晶パネルによって変調して投射することで図示しないスクリーンに画像が表示されることになる。光源350のオン・オフの制御については、例えば上述したコントロールボックス360によって行われる。
図11は、投射型表示装置の駆動の一例を示すタイミングチャートである。このタイミングチャートは、主電源をオンにしてからスイッチ部380を接続し、その後でベンド転移を開始する場合の駆動を説明するものである。
同図に示すように、主電源をオンにしたとき、コントロールボックス360は光源350がオンになるように制御する。同時に、コントロールボックス360は、第1スイッチ部381の電極383がスイッチS1に接続され、第2スイッチ部382の電極384がスイッチS3に接続されるように、スイッチ部380を制御する。また、これらと同時にマイクロポンプ313をオンにする。
この制御により、光源350から液晶パネル300に光が照射され、ペルチェ素子340の面340aがリザーブタンク311を加熱すると共に、液体が流路312内を流通する。リザーブタンク311を加熱することで当該リザーブ内の液体が加熱され、加熱された液体が流路312を流通してヒートスプレッダ330を加熱する。結果として、光源350からの光とヒートスプレッダ330からの熱とによって液晶パネル300の温度が上昇する。
主電源をオンにしてから所定の時間が経過したら、コントロールボックス360は、液晶パネル300の液晶層に所定の電圧が印加されるように、液晶パネル300に制御信号を供給する。同時に、コントロールボックス360は、スイッチ部380を制御して、第1スイッチ部381の電極383の接続をスイッチS1からスイッチS2に切り替えると共に、第2スイッチ部382の電極384の接続をスイッチS3からスイッチS4に切り替える。この制御により、ベンド転移が開始されると共に、リザーブタンク311が冷却される。一旦加熱された液体を冷却するにはある程度の時間が必要であるため、リザーブタンク311が冷却されてから流路312を流通する液体が冷却されるまでの間には時差が生じる。すなわち、このときには流路312を流れる液体はまだ加熱された状態のままになっている。
ベンド転移が開始されてから所定の時間が経過したら、コントロールボックス360は、液晶パネル300の液晶層に印加されていたベンド転移の電圧を解除するように液晶パネル300に制御信号を供給する。この制御により、ベンド転移が終了する。ベンド転移を終了したら、コントロールボックス360は、液晶パネル100に画像信号が供給されるように制御する。この制御により、液晶パネル100が光変調を行い、スクリーンに画像が表示される。また、流路312を流通する液体は、ペルチェ素子340の冷却作用によって徐々にされ、ヒートスプレッダ330を冷却する。液晶パネル300はヒートスプレッダ330を介して冷却される。
図12は、投射型表示装置の駆動の他の例を示すタイミングチャートである。このタイミングチャートは、主電源をオンにする前にスイッチ部380を接続した状態で待機し、主電源をオンにすると同時にベンド転移を開始する場合の駆動を説明するものである。
同図に示すように、待機状態において、コントロールボックス360は、第1スイッチ部381の電極383がスイッチS1に接続され、第2スイッチ部82の電極84がスイッチS3に接続されるように制御する。この制御により、ペルチェ素子40の面40aがリザーブタンク311を加熱した状態で待機することになる。
この状態で主電源をオンにすると、コントロールボックス360は、液晶パネル300の液晶層に所定の電圧が印加されるように液晶パネル300に制御信号を供給する。同時に、コントロールボックス360は、光源350がオンになるように制御する。また、これらと同時に、コントロールボックス360は、第1スイッチ部381の電極383の接続をスイッチS1からスイッチS2に切り替えると共に、第2スイッチ部382の電極384の接続をスイッチS3からスイッチS4に切り替えるように制御する。この制御により、光源350から液晶パネル300に光が照射され、液晶パネル300においてはベンド転移が開始されると共に、リザーブタンク311が冷却される。一旦加熱された液体を冷却するにはある程度の時間が必要であるため、リザーブタンク311が冷却されてから流路312を流通する液体が冷却されるまでの間には時差が生じる。すなわち、この時間は液体はまだ加熱された状態にある。
主電源をオンにしてから所定の時間が経過したら、コントロールボックス360は、液晶パネル300の液晶層に印加されていたベンド転移の電圧を解除する。この制御により、ベンド転移が終了する。ベンド転移を終了したら、コントロールボックス60は、液晶パネル100に画像信号が供給されるように制御する。この制御により、液晶パネル100が光変調を行い、スクリーンに画像が表示される。また、流路312を流通する液体は、ペルチェ素子340の冷却作用によって徐々にされ、ヒートスプレッダ330を冷却する。液晶パネル300はヒートスプレッダ330を介して冷却される。
このように、本実施形態によれば、加熱冷却手段として、液体を流通させる流路312と、この流路312に液体を流通させるマイクロポンプ313と、この液体を供給するリザーブタンク311を加熱及び冷却するペルチェ素子340とを有するので、実際に液晶パネル300を加熱・冷却する場合には、液晶パネル300の近傍に流路312のみが設けられていれば良いことになる。これにより、液晶パネル300に対する他の構成要素の配置の制約が小さくなり、液晶装置301全体としてより効率的な配置が可能となる。
また、本実施形態によれば、ベンド転移の開始前に液晶パネル300が加熱され、ベンド転移の開始と同時に液晶パネル300が冷却されることになる。特に液体の場合は加熱・冷却開始から温度が変化するまでには上記第1実施形態、第2実施形態の場合に比べてある程度長い時間が必要になるが、本実施形態では、この必要時間を考慮してベンド転移の開始時に加熱から冷却に切り替えることとしたので、液晶パネル300の温度が上昇し過ぎるのを抑えることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。本実施形態では、上記の液晶装置を光変調手段として備えた投射型表示装置(プロジェクタ)400の構成について、図13を参照して説明する。図13は、上記実施形態の液晶装置を光変調装置として用いたプロジェクタ400の要部を示す概略構成図である。図13において、410は光源、413、414はダイクロイックミラー、415、416、417は反射ミラー、418は入射レンズ、419はリレーレンズ、420は出射レンズ、422、423、424は液晶光変調装置、425はクロスダイクロイックプリズム、426は投写レンズを示す。
光源410はメタルハライド等のランプ411とランプの光を反射するリフレクタ412とからなる。青色光、緑色光反射のダイクロイックミラー413は、光源410からの光束のうちの赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー417で反射されて、上述の本発明の一例たる液晶装置を備えた赤色光用液晶光変調装置422に入射される。
一方、ダイクロイックミラー413で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー414によって反射され、上述の本発明の一例たる液晶装置を備えた緑色光用液晶光変調装置423に入射される。なお、青色光は第2のダイクロイックミラー414も透過する。青色光に対しては、光路長が緑色光、赤色光と異なるのを補償するために、入射レンズ418、リレーレンズ419、出射レンズ420を含むリレーレンズ系からなる導光手段421が設けられ、これを介して青色光が上述の本発明の一例たる液晶装置を備えた青色光用液晶光変調装置424に入射される。
各光変調装置により変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム425に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ426によってスクリーン427上に投写され、画像が拡大されて表示される。
本実施形態によれば、小型で装置構成の複雑でない液晶装置1〜301を搭載したので、コンパクトで設置スペースが小さくて済むプロジェクタ400を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態では携帯電話を例に挙げて説明する。
図14は、携帯電話500の全体構成を示す斜視図である。
携帯電話500は、筺体501、複数の操作ボタンが設けられた操作部502、画像や動画、文字等を表示する表示部503を主体として構成されている。表示部503には、上記第6実施形態に係る液晶装置1〜301が搭載される。
このように、本実施形態では、小型で装置構成の複雑でない液晶装置1〜301を搭載したので、小型で軽量な表示部を有する電子機器を得ることができる。
上記各実施の形態の液晶表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、小型で軽量な表示部とすることが可能になっている。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
上記第1実施形態では、主電源をオンにした後でベンド転移を開始するように説明したが、例えば主電源をオンにすると同時にベンド転移を開始するように制御しても勿論構わない。
本発明の第1実施形態に係る液晶装置の構成を示す図。 本実施形態に係る液晶パネルの構成を示す図。 本実施形態に係る液晶パネルの等価回路図。 OCBモードの液晶パネルの動作を示す図。 ペルチェ素子の構成を示す図。 本実施形態に係る液晶装置の駆動を示すタイミングチャート。 同、タイミングチャート。 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の構成を示す図。 本実施形態に係る液晶装置の構成を示す図。 本発明の第3実施形態に係る液晶装置の構成を示す図。 本実施形態に係る液晶装置の駆動を示すタイミングチャート。 同、タイミングチャート。 本発明の第4実施形態に係るプロジェクタの構成を示す図。 本発明の第5実施形態に係る携帯電話の構成を示す図。
符号の説明
1、201、301…液晶装置 30、230、330…ヒートスプレッダ 40、240、340…ペルチェ素子 60、260、360…コントロールボックス 70、270、370…ヒートシンク 80、280、380…スイッチ部 90、290、390…電圧源 100、200、300…液晶パネル 150、250、350…光源 310…液体流通機構 311…リザーブタンク 312…流路 312…ヒートスプレッダ 313…マイクロポンプ 320…ファン 400…プロジェクタ 500…携帯電話

Claims (9)

  1. 対向配置された一対の基板と前記一対の基板に挟持された液晶層とを有する液晶パネルを備え、前記液晶層の液晶分子の配向状態をスプレイ配向からベンド配向へと転移させて表示又は光変調を行う液晶装置であって、
    前記液晶パネルを加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能な加熱冷却手段が前記液晶パネルに設けられている
    ことを特徴とする液晶装置。
  2. 前記加熱冷却手段がペルチェ素子であり、
    前記ペルチェ素子が前記液晶パネルの表示面の反対面に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記液晶パネルの画像が表示される表示領域の周辺領域のうち少なくとも一部にヒートスプレッダが設けられており、
    前記加熱冷却手段が前記ヒートスプレッダを加熱及び冷却するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 前記加熱冷却手段が、
    前記液晶パネルに設けられ、液体を流通させる流路と、
    前記流路に液体を流通させる手段と、
    前記液体を加熱及び冷却する手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  5. 前記液晶分子の配向状態をベンド配向に転移するベンド転移の開始前に前記液晶パネルを加熱するように前記加熱冷却手段を制御すると共に、前記ベンド転移の終了前に前記液晶パネルを冷却するように切り替えて前記加熱冷却手段を制御する制御部を更に具備することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載の液晶装置。
  6. 前記制御部が、
    前記液晶パネルが起動するのとほぼ同時に、前記液晶パネルに光を照射する光源を起動するように制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の液晶装置。
  7. 対向配置された一対の基板と前記一対の基板に挟持された液晶層とを有する液晶パネルを備え、前記液晶層の液晶分子の配向状態をスプレイ配向からベンド配向へと転移させて表示又は光変調を行う液晶装置の駆動方法であって、
    前記液晶パネルを加熱及び冷却すると共に、当該加熱及び冷却を切替可能な加熱冷却手段が前記液晶パネルに設けられており、
    前記液晶分子の配向状態をベンド配向に転移するベンド転移の開始前に前記液晶パネルを加熱するように前記加熱冷却手段を制御し、
    前記ベンド転移の終了前に前記液晶パネルを冷却するように前記加熱冷却手段を切り替えて制御する
    ことを特徴とする液晶装置の駆動方法。
  8. 請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の液晶装置を搭載したことを特徴とするプロジェクタ。
  9. 請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の液晶装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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