JP2008088267A - ポリアミドを有するポリマアロイチップおよびポリマアロイ繊維および超極細繊維ならびにそれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリアミドからなるマイクロファイバーからナノファイバーに至る超極細繊維を長さ方向に少なくとも0.2〜200mmの長さで安定に得ることができる海島構造からなるポリマアロイチップ及びポリマアロイ繊維及び超極細繊維とそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維4であって、海成分3がステレオコンプレックスのポリ乳酸、島成分2がポリアミドを主成分として含有し、前記海成分3のポリマ粘度より前記島成分2のポリマ粘度が190〜260℃の範囲において、島成分2のポリマ粘度が海成分3のポリマ粘度より50〜450Pa・s高く、かつ前記島成分2の平均繊維径が0.1〜20μmであり、かつ島成分2の繊維径のバラツキが5〜35%であるポリマアロイ繊維4をアルカリ溶解することによって得られる超極細繊維ならびに製造方法。
【選択図】図2
【解決手段】少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造繊維4であって、海成分3がステレオコンプレックスのポリ乳酸、島成分2がポリアミドを主成分として含有し、前記海成分3のポリマ粘度より前記島成分2のポリマ粘度が190〜260℃の範囲において、島成分2のポリマ粘度が海成分3のポリマ粘度より50〜450Pa・s高く、かつ前記島成分2の平均繊維径が0.1〜20μmであり、かつ島成分2の繊維径のバラツキが5〜35%であるポリマアロイ繊維4をアルカリ溶解することによって得られる超極細繊維ならびに製造方法。
【選択図】図2
Description
本発明は、海島構造からなるポリマアロイチップおよびその製造方法ならびに、ポリマアロイ繊維およびその製造方法ならびに、マイクロファイバーからナノファイバーに至る超極細糸に関する繊維およびその繊維の製造方法に関する。
ポリ(ε−カプロアミド)からなる超極細糸は特に吸水性と耐薬品性に優れていることから衣料用、自動車用資材、産業資材用、農業用資材、スポーツ資材または、医療用資材に用いられる。
従来、ポリアミドをはじめとする合成繊維の極細糸は、繊維径十μm単位の細い繊維径を有し、その細繊度を生かして、衣料用や、産業用資材用の繊維として好適に用いられてきた。
特に、ポリアミドの極細糸は、半導体やハードディスクをはじめとする情報技術を支える部材の研磨材としても用いられている。また、スポーツ資材として、吸水性に優れかつ強度もあることから軽量部材として好んで用いられている。さらにスエード調やヌバック調や銀付といった人工皮革において、独特の風合いを醸しだし、衣料や家具などの内装材に利用されている。
さらに、より細繊度化した超極細糸による重量あたりの表面積アップによって、上記特性以外にも吸着性や吸湿性といった特性向上を狙って、数百nm単位の繊維径を有する繊維が検討されていきた。
特許文献1には、少なくとも2種の溶解性の異なる有機ポリマからなる海島構造繊維であって、島成分が難溶解性ポリマ、海成分が易溶解性ポリマからなり、島ドメインの平均直径が1〜150nmであり、島ドメインの60%以上が直径1〜150nmのサイズであり、ポリマアロイ繊維が記載されている。また、特許文献1では、島ポリマの融点が海ポリマの融点の−20〜+20℃で、さらに海ポリマの溶融粘度が100pa・s以下であるポリマアロイ繊維が用いられている。また、これらの繊維の海成分をアルカリ溶解することによって、1〜150nmの超極細繊維が得られていることが記載されている。
さらに、特許文献2には、単糸繊度が1×10−7〜2×10−4dtexで繊度比率の60%以上が単糸繊度1×10−7〜2×10−4dtexの繊維が記載されている。
特開2004−169261号公報
特開2004−162244号公報
しかしながら、上記特許文献1および2から得られる繊維の繊維径はナノレベルであるが、繊維長が数μmと非常に短く、アルカリでの脱海後に脱落し、繊維としてその形状を維持かつ取り扱うことが困難となっている。そのため、不織布としたり紡績したりするに際し、他の素材との積層、混合の工程が余分に必要となっていた。
しかし、繊維長が短いために他素材との積層、混合した後でも脱落するという課題がのこり、製品化後に機能が低下する問題があった。そこで、ポリ(ε−カプロアミド)超極細繊維が長さ方向に、少なくとも0.2mm以上は長く、好ましくは1mm以上の長さを有し、かつ安定に得られることが課題であった。
本発明者らは、上記従来技術の問題を解消し、ポリ(ε−カプロアミド)からなる超極細繊維の長繊維を安定にかつ加工が容易に行える繊維とその製造方法を検討し、本発明に到達した。
上述した超極細繊維の脱落の問題を解決するという目的を達成するため、本発明は次の構成を有する。
すなわち本発明は海島構造からなるチップであって、少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造であって、かつ海成分が200〜260℃の融点を有する脂肪族ユニットを重量比10%以上有するポリエステルであり、島成分がポリアミドを主成分として含有し、かつ前記島成分がチップの長手方向に連続的にスジ状でつながっており、島成分の平均直径が0.01〜20μmであるポリマアロイチップである。さらに好ましい態様の一つは、海成分がD体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するポリマアロイチップである。また、好ましい態様の一つは、海成分が脂肪族エステルと芳香族エステルとの共重合体で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するリマアロイチップである。
さらに好ましい態様は、島成分の平均長さが0.1mm〜100mmであるポリマアロイチップである。さらに好ましい態様は、海成分の比率が20〜80%で、かつ島成分の比率が80〜20%のポリマアロイチップである。さらに好ましい態様は、海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が230〜260℃の全範囲において50〜450Pa・s高いポリマアロイチップである。
また、本発明はポリマを230〜260℃で、混練機にて押し出し、ワイヤー状に引き延ばした後、水冷することを特徴とするポリマアロイチップの製造方法である。
また本発明は海島構造からなるチップであって、少なくとも2成分以上のポリマからなるチップにおいて、かつ海成分が200〜260℃以上の融点を有する脂肪族ユニットを重量比10%以上有するポリエステルで、かつ島成分がポリアミドを主成分として含有し、かつ島成分が縦方向にスジ状で、島成分の平均繊維径が0.001〜5μmであるポリマアロイチップから得られたポリマアロイ繊維である。
さらに好ましい態様は、島成分の長さが平均で少なくとも0.2mm〜200mmであるポリマアロイ繊維である。さらに好ましい態様の一つは、海成分がD体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を主成分として含有するポリマアロイ繊維である。さらに好ましい態様の一つは、海成分が脂肪族エステルと芳香族エステルとの共重合体で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を含有するポリマアロイ繊維である。さらに好ましい態様は、海成分の比率が20〜80%で、島成分の比率が80〜20%であるポリマアロイ繊維である。さらに好ましい態様は、海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が230〜260℃の全範囲において、50〜450Pa・s高いポリマアロイ繊維である。さらに好ましい態様は、上記ポリマアロイチップを230〜260℃で紡出することを特徴とするポリマアロイ繊維の製造方法である。さらに好ましい態様は、平均繊維径が0.001〜5μmであり、かつポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体から選ばれ、かつスジ状であるポリマアロイ繊維から得られる超極細繊維である。さらに好ましい態様は、平均繊維長が0.2〜200mmである超極細繊維である。さらに好ましい態様は、230〜260℃の全範囲において繊維のポリマ粘度が100〜550Pa・sである超極細繊維である。
さらに好ましい態様は、上記のポリマアロイ繊維を0.01から5%のアルカリ溶液で溶出することを特徴とする超極細繊維の製造方法である。
本発明によれば、超極細繊維が脱落することがなく、安定にかつ加工が容易に行える原料を提供することができ、超極細繊維を製造する方法を提供できる。
本発明において、超極細繊維は平均直径が1〜5μmの繊維がマイクロファイバーで、0.001〜1μmの繊維がナノファイバーである。
本発明の第1発明は、少なくとも2成分以上のポリマからなるチップにおいて、海島構造でかつ海成分が200〜260℃の融点を有する脂肪族ユニットを重量比10%以上有するポリエステルで、島成分がポリアミドを主成分として含有し、かつ前記島成分がチップの長手方向に連続的にスジ状でつながっており、島成分の平均直径が0.01〜20μmであるポリマアロイチップである。また好ましくは海成分の融点が220〜250℃が好ましい。また脂肪族ユニットを重量比30%以上有するポリエステルが好ましく、さらには重量比60%以上有するポリエステルが好ましく、さらには重量比90%以上有するポリエステルが好ましく、さらには重量比95%以上有するポリエステルが好ましい。
海成分がD体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するポリマアロイチップである。D体とL体のステレオコンプレックスの比が40:60〜60:40が好ましく、D体とL体のステレオコンプレックスの比が45:55〜55:45が好ましく、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するポリマアロイチップが好ましい。
海成分がD体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するポリマアロイチップである。D体とL体のステレオコンプレックスの比が40:60〜60:40が好ましく、D体とL体のステレオコンプレックスの比が45:55〜55:45が好ましく、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するポリマアロイチップが好ましい。
海成分が脂肪族エステルと芳香族エステルとの共重合体で、その重合比が10:90〜70:30が好ましく、重合比が30:70〜50:50が好ましく、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有するポリマアロイチップが好ましい。
ポリマアロイチップの島成分の長さは平均で少なくとも0.05〜100mmが好ましく、0.1〜100mmであることがより好ましく、さらに0.5〜100mmが好ましく、1〜100mmが最も好ましい。
ポリマアロイチップの島成分の直径のバラツキは5〜35%であることが好ましく、さらに10〜30%であることが好ましい。
ポリマアロイチップの海成分の比率は30〜70%が好ましく、さらに20〜80%がより好ましい。また島成分の比率が70〜30%が好ましく、さらに80〜20%であることがより好ましい。
ポリマアロイチップが海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が230〜260℃の全範囲において50〜450Pa・s高いアロイチップが好ましく、さらに100〜250Pa・s高いアロイチップが好ましい。
また島成分の粘度は100〜550Pa・sが好ましく、さらに好ましくは150〜350Pa・sが好ましい。
このポリマアロイチップは、溶融温度が220〜260℃で、混練機にて押し出し、ワイヤー状に引き延ばされた後、水冷する方法によって製造される。
上記条件において、得られたチップの島成分が、たて方向にスジ状に配置される。但し、ポリマ種、溶融温度、粘度、比率を選択することにより、より本発明のポリマアロイチップが安定して製造できる。
すなわち、従来のポリマアロイチップでは、島成分が粒子状に配置していたのに対し、本発明のチップの島成分は連続したポリマとなっている。また、このチップを製造する方法は、混練機にて押し出し、ワイヤー状に引き延ばされた後、水冷することによって得られる。
このとき、島成分の長さは島成分の分散の状態とチップがカットされる長さに応じて、繊維長が変わる。
また、島成分がスジ状に配置する要因は以下のものである。
島成分と海成分が溶融状態した状態で、D体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸や脂肪族ポリエステルと芳香族脂肪族からなる共重合体を海成分中で、ポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分はポリマとして一旦は粒子状に分散しているが、海成分がポリ(ε−カプロアミド)より融点が同レベルか高いポリマーを用いることで 凝固前にポリマー同士が凝集しかつ押し出し機にて延ばされる。この結果、チップ中において、島成分が縦方向にスジ状となったポリマアロイチップとなる。
ただし、海成分の比熱が島成分の比熱よりも低すぎると、島成分はスジ状になりにくい。
また、得られるチップの島成分の直径は、海成分と島成分の各々の粘度および粘度差、配合比率および混練機の軸の形状、回転速度、温度、吐出量、脱気方法によって、制御される。特に、島成分と海成分の粘度差が大きい方が島成分の直径が小さくなる方向であるが、温度や配合比率および混練機の軸の形状、回転速度、温度、吐出量、脱気方法によって、制御される。
また、島成分の長さも、海成分と島成分の各々の粘度および粘度差、配合比率および混練機の軸の形状、回転速度、温度、吐出量、脱気方法によって制御され、混練回転が高速なほど粒子の微分散が小さく、また混練機の押し出し後の引き速度が早いほうが繊維は長くなる。
また、本発明におけるポリマアロイチップの海成分の一つとしては、ポリブチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体主成分として含有するものまたは、それらを含む共重合体が好ましく、ポリエチレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体主成分として含有するものまたは、それらを含む共重合体が好ましく、ポリ乳酸とエチレンテレフタルレートとの共重合体主成分として含有するものまたは、それらを含む共重合体が好ましい。また、海成分は生分解ポリマが好ましい。
また本発明は海島構造からなるチップであって、少なくとも2成分以上のポリマからなるチップにおいて、かつ海成分が200〜260℃以上の融点を有する脂肪族ユニットを10%から95%有するポリエステルで、かつ島成分がポリアミドを主成分として含有し、かつ島成分が縦方向にスジ状で、島成分の平均繊維径が0.001〜5μmであるポリマアロイチップから得られたポリマアロイ繊維である。
また好ましくは海成分の融点が220〜250℃が好ましい。また脂肪族ユニットを重量比30%以上有するポリエステルが好ましく、さらには重量比60%以上有するポリエステルが好ましく、さらには重量比90%以上有するポリエステルが好ましく、さらには重量比95%以上有するポリエステルが好ましい。
さらにポリマアロイ繊維の島成分の長さが平均で少なくとも0.1〜200mmが好ましく、さらに0.2mm〜200mmであることが好ましく、さらに1〜200mmが好ましく、さらに2〜200mmが好ましい。
さらにポリマアロイ繊維の島成分の直径のバラツキが5〜35%であることが好ましく、さらに10〜30%であることが好ましい。
さらにポリマアロイ繊維の海成分のポリマ粘度より前記島成分のポリマ粘度が230〜260℃の全範囲において50〜450Pa・s高いアロイチップが好ましく、さらに100〜250Pa・s高いアロイチップが好ましい。
また島成分の粘度が100〜550Pa・sが好ましく、さらに好ましくは150〜350Pa・sが好ましい。
このポリマアロイ繊維は、溶融温度が230〜260℃で、上記ポリマアロイチップを溶融し紡糸されることによって製造される。
このとき、島成分の繊維径や分散バラツキ状態、繊維の長さは、使用するチップ中の島成分の状態から特定される。また紡糸時にエクストルーダーのなどによる再混練で、島成分の繊維径や分散状態が変化し、より長繊維化することもできる。
また、エクストルーダーのチップ混練設備から、海成分と島成分とを混練し、直接ポリマアロイ繊維を紡糸することも可能である。
また、本発明におけるポリマアロイ繊維を紡出する方法は、ステープル、フィラメント、スパンボンド、メルトブローといったよう溶融紡糸が好ましい。さらに、フィラメント、スパンボンド、メルトブローによって得られたポリマアロイ繊維は、繊維がカットされないので、島成分が200mmより長くなることもできる。
すなわち本発明の繊維は、上記ポリマアロイ繊維より得られる平均繊維径が0.001〜5μmであり、かつポリオレフィンを主成分として、かつスジ状であることを特徴とする超極細繊維である。さらに、繊維の直径が好ましくは0.002〜0.5μmであり、さらに好ましくは0.01〜0.1μmである。
さらに、この超極細繊維はポリ(ε−カプロアミド)主成分として含有するものまたは、それらを含む共重合体が好ましい。
この超極細繊維の長さが平均で少なくとも0.1〜200mmが好ましく、さらに0.2mm〜200mmであることが好ましく、さらに1〜100mmが好ましく、さらに2〜200mmが好ましい。さらに、フィラメント、スパンボンド、メルトブローによって得られたポリマアロイ繊維は、繊維がカットされないので、超極細繊維が200mmより長くなることもできる。
さらに、この繊維の繊維径のバラツキが5〜35%であることが好ましく、さらに10〜30%であることが好ましい。
さらに、この超極細繊維が230〜260℃において、ポリマ粘度が100〜550Pa・sが好ましく、さらには150〜350Pa・sが好ましい。
この繊維は、上記ナノアロイ繊維を0.01から5%のアルカリ溶液で溶出される方法によって製造方法される。アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウム水溶液や、水酸化カリウム水溶液、アンモニア水溶液が好ましい。
かくして得られる繊維の繊維径はナノレベルであるが、繊維長が長く、アルカリでの脱海後に脱落することもなく、繊維としてその形状を維持かつ取り扱うことができる。そのため、不織布としたり紡績したりするに際し、他の素材との積層、混合も必要がなかった。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例中に記載した各特性は以下のように測定したものである。
実施例中に記載した各特性は以下のように測定したものである。
ポリマ粘度:東洋精機キャピロピログラフ1Bによりポリマの溶融粘度を測定した。なおポリマ投入から測定開始までのポリマの貯留時間は10分とした。
ポリマアロイチップの島成分の平均直径、ポリマアロイ繊維の島成分の平均直径および平均繊維径:−20℃に冷却した該サンプルを繊維横断面方向に切片を切り出し、SEM装置(日立製S−4000型)で測定した。島成分および繊維100個の直径を測定し平均値を求めたものがポリマアロイチップの島成分の平均直径、ポリマアロイ繊維の島成分の平均直径および平均繊維径である。
ポリマアロイチップの島成分の平均長さ、ポリマアロイ繊維の島成分の平均長さおよび繊維平均長:−20℃に冷却した該サンプルを繊維縦断面方向に切片を切り出し、SEM装置(日立製S−4000型)で測定した。島成分および繊維100個の平均の長さを測定し平均値を求めたものがポリマアロイチップの島成分の平均長さ、ポリマアロイ繊維の島成分の平均長さおよび繊維平均長である。
ポリマアロイチップの島成分のバラツキ、ポリマアロイ繊維の島成分の繊維径のバラツキおよび繊維の繊維径のバラツキ:平均径を算出に用いた100個分のデータから標準偏差を求める。バラツキは直径の標準偏差/平均直径×100で示されるものである。
実施例1
250℃での粘度が、480Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、250℃での粘度が160Pa・sであるポリ乳酸のD体とL体が51:49の重量比のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸(以下コンプレックスポリ乳酸)を、ポリ(ε−カプロアミド)が40wt%、コンプレックスポリ乳酸が60wt%の割合で、φ25mmの2軸のベントエクストルーダで、0.001MPaで脱気しながら250℃で混練し、押し出されたポリマをワイヤー状に引き延ばし、これを水冷したのちカットすることで、ポリマアロイチップ1を得た(図1)。
250℃での粘度が、480Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、250℃での粘度が160Pa・sであるポリ乳酸のD体とL体が51:49の重量比のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸(以下コンプレックスポリ乳酸)を、ポリ(ε−カプロアミド)が40wt%、コンプレックスポリ乳酸が60wt%の割合で、φ25mmの2軸のベントエクストルーダで、0.001MPaで脱気しながら250℃で混練し、押し出されたポリマをワイヤー状に引き延ばし、これを水冷したのちカットすることで、ポリマアロイチップ1を得た(図1)。
得られたポリマアロイチップは(ε−カプロアミド)からなる島成分2と、その周りにコンプレックスポリ乳酸からなる海成分3からなる。得られたポリマアロイチップ中のポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分2の平均直径は1.0μmで、島成分2の平均長さは10mmで、島成分2の直径のバラツキは10%である。
このポリマアロイチップ1を一般的なプレッシャーメルタ型の溶融装置で、250℃で溶融し、ホール径0.35mmでかつ吐出孔長0.70mmでかつ300ホールの紡糸口金を通して単孔吐出量は1.0g/minで、ポリマ温度245℃で紡糸し、糸条を18℃の冷却風で冷却し、引き取り速度1200m/分で一旦缶に納めることで、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を2.8倍の延伸倍率にて、80℃の温浴を用いて2段延伸を施し、得られた延伸糸にスタフイングボックスを用いて10〜15個/25mmの機械捲縮を付与し、油剤をスプレーで付与し、得られたトウを90℃の温度で10分乾燥し、長さ50mmに切断して、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ繊維4を得た(図1)。得られたポリマアロイ繊維4は、図2に示す拡大図のように、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分2の平均繊維径が0.3μmで、島成分2の平均長さは28mmで、かつ島成分2の繊維径のバラツキは10%であり、海成分3はポリ乳酸からなる。
得られたポリマアロイ繊維4を、0.05%の80℃の水酸化ナトリウム水溶液に4時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径が0.3μmで、(ε−カプロアミド)の平均繊維長が28mmで、ポリ(ε−カプロアミド)の繊維径のバラツキが11%で、250℃でのポリマ粘度が470Pa・sの超極細繊維5を得た(図3)。原料のポリプロピレンからは収率93%でナノファイバーの繊維径を有する超極細繊維5を安定に得た。
実施例2
実施例1において、250℃でのポリマ粘度が190Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と110Pa・sのコンプレックスポリ乳酸の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が30wt%、コンプレックスポリ乳酸が70wt%の割合で、250℃での混練に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。得られたポリマアロイチップのポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分2の平均直径は0.5μmで、島成分2の平均長さは5mmで、島成分2の直径のバラツキは31%である。
実施例1において、250℃でのポリマ粘度が190Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と110Pa・sのコンプレックスポリ乳酸の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が30wt%、コンプレックスポリ乳酸が70wt%の割合で、250℃での混練に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。得られたポリマアロイチップのポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分2の平均直径は0.5μmで、島成分2の平均長さは5mmで、島成分2の直径のバラツキは31%である。
さらに、溶融温度を255℃に変更した以外は実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ繊維4を得た。得られたポリマアロイ繊維4は、図2に示す拡大図のように、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分2の平均繊維径が0.15μmで、島成分2の平均長さは16mmで、かつ島成分2の繊維径のバラツキは31%であり、海成分3はコンプレックスポリ乳酸からなる。
得られたポリマアロイ繊維4を、0.2%の50℃の水酸化カリウム水溶液に3時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径が0.15μmで、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維長が15mmで、ポリエチレンの繊維径のバラツキが32%で255℃でのポリマ粘度が180Pa・sの超極細繊維5を得た。原料のポリ(ε−カプロアミド)からは収率92%でナノファイバーの繊維径を有する超極細繊維5を安定に得た。
実施例3
実施例1において、250Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と180Pa・sのブチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体20:80品(以下、共重合体A)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が80wt%、共重合体Aが20wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
実施例1において、250Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と180Pa・sのブチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体20:80品(以下、共重合体A)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が80wt%、共重合体Aが20wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
得られたポリマアロイチップのポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分2の平均直径は15μmで、島成分2の平均長さは21mmで、島成分2の直径のバラツキは18%であった。
さらに、繊維を長さ80mmに切断した以外は、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長80mmのポリマアロイ繊維4を得た。得られたポリマアロイ繊維4は、図2に示す拡大図のように、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分2の平均繊維径が3.2μmで、島成分2の平均長さは70mmで、かつ島成分2の繊維径のバラツキは19%であり、海成分3は共重合体Aからなる。
得られたポリマアロイ繊維4を、1.5%の40℃のアンモニウム水溶液に8時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径が3.2μmで、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維長が70mmで、ポリ(ε−カプロアミド)の繊維径のバラツキが19%で250℃でのポリマ粘度が230Pa・sの超極細繊維5を得た。原料のポリ(ε−カプロアミド)からは収率89%でマイクロファイバーの繊維径を有する超極細繊維5を安定に得た。
実施例4
実施例1において、350Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と190Pa・sのエチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体15:85品(以下、共重合体B)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が50wt%、共重合体Bが50wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
実施例1において、350Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と190Pa・sのエチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体15:85品(以下、共重合体B)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が50wt%、共重合体Bが50wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
得られたポリマアロイチップのポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分2の平均直径は5.1μmで、島成分2の平均長さは16mmで、島成分2の直径のバラツキは20%である。
さらに、繊維を長さ80mmに切断した以外は、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長80mmのポリマアロイ繊維4を得た。得られたポリマアロイ繊維4は、図2に示す拡大図のように、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分2の平均繊維径が1.2μmで、島成分2の平均長さは65mmで、かつ島成分2の繊維径のバラツキは21%であり、海成分3は共重合体Bからなる。
得られたポリマアロイ繊維4を、1.5%の60℃の水酸化ナトリウム水溶液に5時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径が1.2μmで、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維長が64mmで、ポリエチレンの繊維径のバラツキが21%で250℃でのポリマ粘度が340Pa・sの超極細繊維5を得た。原料のポリ(ε−カプロアミド)からは収率87%でマイクロファイバーの繊維径を有する超極細繊維5を安定に得た。
実施例5
実施例1において、400Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と190Pa・sの乳酸とエチレンテレフタルレートとの共重合体30:70品(以下、共重合体C)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が30wt%、共重合体Cが70wt%の割合に、溶融温度は235℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
実施例1において、400Pa・sのポリ(ε−カプロアミド)と190Pa・sの乳酸とエチレンテレフタルレートとの共重合体30:70品(以下、共重合体C)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が30wt%、共重合体Cが70wt%の割合に、溶融温度は235℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
得られたポリマアロイチップのポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分2の平均直径は2.1μmで、島成分2の平均長さは21mmで、島成分2の直径のバラツキは19%である。
さらに、溶融温度は235℃で、繊維を長さ80mmに切断した以外は、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長80mmのポリマアロイ繊維4を得た。得られたポリマアロイ繊維4は、図2に示す拡大図のように、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分2の平均繊維径が0.6μmで、島成分2の平均長さは35mmで、かつ島成分2の繊維径のバラツキは20%であり、海成分3は共重合体Cからなる。
得られたポリマアロイ繊維4を、1%の60℃の水酸化ナトリウム水溶液に4時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径が0.6μmで、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維長が34mmで、ポリエチレンの繊維径のバラツキが19%で250℃でのポリマ粘度が400Pa・sの超極細繊維5を得た。原料のポリ(ε−カプロアミド)からは収率85%でナノファイバーの繊維径を有する超極細繊維5を安定に得た。
比較例1
実施例1において、250℃での粘度が250Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、265℃での粘度が120Pa・sであるポリ乳酸ポリマを、ポリ(ε−カプロアミド)が50wt%、ポリ乳酸が50wt%の割合で、2軸のベントエクストルーダで、250℃で混練した以外は、実施例1と同様にして、ナノポリマアロイ・チップを得た。
実施例1において、250℃での粘度が250Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、265℃での粘度が120Pa・sであるポリ乳酸ポリマを、ポリ(ε−カプロアミド)が50wt%、ポリ乳酸が50wt%の割合で、2軸のベントエクストルーダで、250℃で混練した以外は、実施例1と同様にして、ナノポリマアロイ・チップを得た。
得られたポリマアロイチップのポリ(ε−カプロアミド)からなる島成分の直径は0.8μmで、島成分の長さは0.8μmで、島成分の直径のバラツキは29%である
さらに、溶融温度を250℃にした以外は、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ短繊維を得た。
さらに、溶融温度を250℃にした以外は、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ短繊維を得た。
さらに、実施例1と同様にして、5dTexの繊維長50mmのポリマアロイ繊維を得た。
得られたポリマアロイ繊維は、ポリ(ε−カプロアミド)の島成分の平均繊維径が0.25μmで、島成分の長さは4μmで、かつ島成分の繊維径のバラツキは30%であり、海成分はポリ乳酸からなる。
得られたポリマアロイ繊維を、0.2%の40℃の水酸化ナトリウム水溶液に2時間浸漬し、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維径が0.25μmで、ポリ(ε−カプロアミド)の平均繊維長は4μmで、非常に繊維長が短いもので、ポリ(ε−カプロアミド)の繊維径のバラツキが29%のナノファイバーで250℃での粘度が240Pa・sの超極細繊維を得た。原料のポリ(ε−カプロアミド)からは収率82%で繊維長の長いナノファイバーの繊維径を有する超極細繊維は得られなかった。
比較例2
実施例1において、290℃での粘度が450Pa・sであるポリエチレンテレフタレートと250℃での80Pa・sであるポリ乳酸を、ポリエチレンテレフタレートが60wt%、ポリ乳酸が40wt%の割合にし、290℃で溶融紡糸した以外は、実施例1と同様にしたが、ポリ乳酸が分解し繊維が得られなかった。
実施例1において、290℃での粘度が450Pa・sであるポリエチレンテレフタレートと250℃での80Pa・sであるポリ乳酸を、ポリエチレンテレフタレートが60wt%、ポリ乳酸が40wt%の割合にし、290℃で溶融紡糸した以外は、実施例1と同様にしたが、ポリ乳酸が分解し繊維が得られなかった。
比較例3
実施例1において、230℃での粘度が、610Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、35Pa・sのブチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体40:60品(以下、共重合体D)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が80wt%、共重合体Dが20wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
実施例1において、230℃での粘度が、610Pa・sであるポリ(ε−カプロアミド)と、35Pa・sのブチレンレンサクシネートとエチレンテレフタルレートとの共重合体40:60品(以下、共重合体D)の割合を、ポリ(ε−カプロアミド)が80wt%、共重合体Dが20wt%の割合に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマアロイチップ1を得た。
得られたチップはポリ(ε−カプロアミド)が分離しポリマアロイ状態ではなかった。
本発明のナノファイバーからマイクロファイバーの繊維径を有する超極細繊維は衣料用、自動車用資材、産業資材用、農業用資材または、医療用資材に用いられる。また、スポーツ用途や資材用途、自動車内装材に使用可能であり、半導体部品の鏡面研磨、ハードディスク記憶材の鏡面研磨なども挙げられる。スポーツ用途としては、軽量部材としての、スポーツ用具などが挙げられる。
1:ポリマアロイチップ
2:島成分
3:海成分
4:ポリマアロイ繊維
5:超極細繊維
2:島成分
3:海成分
4:ポリマアロイ繊維
5:超極細繊維
Claims (18)
- 海島構造からなるチップであって、少なくとも2成分以上のポリマからなる海島構造であって、かつ海成分が200〜260℃の融点を有する脂肪族ユニットを重量比10%以上有するポリエステルであり、島成分がポリアミドを主成分として含有し、かつ前記島成分がチップの長手方向に連続的にスジ状でつながっており、島成分の平均直径が0.01〜20μmであるポリマアロイチップ。
- 海成分がD体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有する請求項1記載のポリマアロイチップ。
- 海成分が脂肪族エステルと芳香族エステルとの共重合体で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を主成分として含有する請求項1記載のポリマアロイチップ。
- 島成分の平均長さが0.1mm〜100mmである請求項1〜3のいずれか記載のポリマアロイチップ。
- 海成分の比率が20〜80%で、かつ島成分の比率が80〜20%である請求項1〜4のいずれか記載のポリマアロイチップ。
- 島成分のポリマ粘度が海成分のポリマ粘度より230〜260℃の全範囲において50〜450Pa・s高い請求項1〜5のいずれか記載のポリマアロイチップ。
- ポリマを230〜260℃で、混練機にて押し出し、ワイヤー状に引き延ばした後、水冷することを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載のポリマアロイチップの製造方法。
- 少なくとも2成分以上のポリマからなるチップにおいて、かつ海成分が200〜260℃以上の融点を有する脂肪族ユニットを重量比10%以上有するポリエステルで、かつ島成分がポリアミドを主成分として含有し、かつ島成分が縦方向にスジ状で、島成分の平均繊維径が0.001〜5μmである請求項1〜7のいずれか記載のポリマアロイチップから得られたポリマアロイ繊維。
- 島成分の長さが平均で少なくとも0.2mm〜200mmである請求項8記載のポリマアロイ繊維。
- 海成分がD体とL体のステレオコンプレックスからなるポリ乳酸で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)を主成分として含有する請求項8または9記載のポリマアロイ繊維。
- 海成分が脂肪族エステルと芳香族エステルとの共重合体で、島成分がポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体を含有する請求項8または9記載のポリマアロイ繊維。
- 海成分の比率が20〜80%で、島成分の比率が80〜20%である請求項8〜11のいずれか記載のポリマアロイ繊維。
- 海成分のポリマ粘度より島成分のポリマ粘度が230〜260℃の全範囲において、50〜450Pa・s高い請求項8〜12のいずれか記載のポリマアロイ繊維。
- 請求項1〜6のいずれか記載のポリマアロイチップを230〜260℃で紡出することを特徴とする請求項8〜13のいずれか記載のポリマアロイ繊維の製造方法。
- 平均繊維径が0.001〜5μmであり、かつポリ(ε−カプロアミド)またはその共重合体から選ばれ、かつスジ状である請求項14記載のポリマアロイ繊維から得られる超極細繊維。
- 平均繊維長が0.2〜200mmである請求項15記載の超極細繊維。
- 230〜260℃の全範囲において繊維のポリマ粘度が100〜550Pa・sである請求項15または16記載の超極細繊維。
- 請求項8〜13のいずれか記載のポリマアロイ繊維を0.01から5%のアルカリ溶液で溶出することを特徴とする請求項15〜17のいずれか記載の超極細繊維の製造方法。
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2006
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