JP2008087634A - 車両用側突乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 側突時、アームレストが乗員に当たる前に、アームレストをドアトリムロアまたはアッパから離脱または跳ね上げることができる車両用側突乗員保護装置の提供。
【解決手段】(1)車両用側突乗員保護装置1は、シートバックのパッド内に設けられたブラケット10と、アームレスト離脱装置20とを有する。ブラケット10は、アームレスト21の離脱強度より大の強度を有する。ブラケット10は、シート骨格に対して固定の後端部10aと、高さ方向にアームレスト21と重なるかまたは下側にあり後端部10aからアームレスト側に延びる前方伸長部10bとを有する。側突時、アームレスト21が乗員に当たる前に、アームレスト21をドアトリムロア23から離脱または跳ね上げる。
(2)アームレスト離脱装置20が、傾斜面25を含む。
(3)アームレスト離脱装置20が、孔と軸を有する。
(4)アームレスト離脱装置20が、第1の爪と第2の爪を有する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車両の側面衝突(側突)時にアームレストから乗員側部への入力を軽減して乗員を保護する車両用側突乗員保護装置に関する。
特許文献1は、アームレストロア(本発明のドアトリムロアに相当する部材)の水平上壁と、アームレストアッパ(本発明のアームレストに相当する部材)の下面に、傾斜面をもつリブを設けるとともに、両リブ傾斜面を摺動可能に接触させたドアアームレストを開示している。車両の側突時、アームレストアッパのリブ傾斜面がアームレストロアのリブ傾斜面に沿って摺動し、アームレストアッパが上方に跳ね上がってアームレストロアから脱落し、アームレストロア単体での撓み変形、破断により衝突衝撃荷重を吸収するようになっている。
特願2002−046520号公報
しかし、特許文献1の構造には、つぎの課題がある。
まず、側突時に乗員反力でアームレストアッパを跳ね上げるため、アームレストアッパの跳ね上げが遅れてアームレストアッパが十分に跳ね上げられていない状態でアームレストが乗員に荷重を加えるおそれがある。
また、特許文献1の構造では、アームレストロアの上壁が水平のまま残るので、アームレストロアの車両左右方向剛性、強度が十分には弱体化されていない状態でアームレストロアが乗員に当たる。
本発明の目的は、車両の側突時、アームレストが変形、侵入して乗員に当たる前に、アームレストをドアトリムロアまたはアッパから離脱または跳ね上げることができる車両用側突乗員保護装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、上記目的に加えて、車両の側突時に、ドアトリムロアの上面にアームレスト幅方向全幅にわたる水平壁が存在しないようにした車両用側突乗員保護装置を提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明は、つぎのとおりである。
(1) シートバックのドア側のサイドサポートのパッド内に設けられたブラケットと、アームレストおよび/またはドアトリムに設けられ車両側突時前記ブラケットから荷重を受けた時にアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムから離脱させるアームレスト離脱装置とを有し、
前記ブラケットは、アームレストの離脱および/または座屈の強度より大の強度を有しており、
前記ブラケットは、シート骨格に対して固定の後端部と、高さ方向にアームレストと重なるかまたは下側にあり高さ方向と直交する面内で前記後端部から斜め前方にアームレスト側に延びる前方伸長部とを有している、車両用側突乗員保護装置。
(2) 前記ドアトリムはドアトリムロアとドアトリムアッパを有し、前記アームレストはドアトリムロアの上端部位でアームレスト幅方向にドアトリムロアからドアトリムアッパまで延びており、ドアトリムロアは、ドアトリムロアからドアトリムアッパまで水平に延びる上面壁をもたず、ドアトリムロアの上端部位で上方に開放しており、前記アームレストがドアトリムロアの上方開放部を覆っている、(1)記載の車両用側突乗員保護装置。
(3) 前記アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムロアの一方に設けられ車両左右方向にいくにしたがって上下方向に変位する傾斜面を含み、該傾斜面は、ドアトリムロアがアームレストの下方に侵入してきた時にアームレストとドアトリムロアの他方と摺動してアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムロアから上下方向に離脱させる、(1)または(2)記載の車両用側突乗員保護装置。
(4) 前記アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムアッパとの一方に設けられた車両左右方向に延びる孔とアームレストとドアトリムアッパとの他方に設けられ車両左右方向に延びて前記孔に嵌入する軸とを含み、前記孔軸は、アームレストがドアトリムアッパの下方に侵入してきた時に前記軸から外れてアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムアッパから車両左右方向に離脱させる、(1)または(2)記載の車両用側突乗員保護装置。
(5) 前記アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムロアとの一方に設けられた第1の爪と、アームレストとドアトリムロアとの他方に設けられた第2の爪とを含み、
側突時以外である通常時には、前記第1の爪と前記第2の爪とが上下方向に係合してアームレストはドアトリムロアに上下方向に固定され、側突時には、前記ブラケットの変形を伴って前記アームレストがドアトリムロアに対し車両前方に移動して前記第1の爪と前記第2の爪との上下方向の係合が外れアームレストの左右方向の少なくとも一端部がドアトリムロアに対して上下方向に移動可能となる、(1)または(2)記載の車両用側突乗員保護装置。
上記(1)の車両用側突乗員保護装置によれば、ブラケットが、アームレストの離脱および/または座屈の強度より大の強度を有しており、かつシート骨格に対して固定の後端部と、高さ方向にアームレストと重なるかまたは下側にあり高さ方向と直交する面内で前記後端部から斜め前方にアームレスト側に延びる前方伸長部とを有しているので、車両側突時に、ブラケットが乗員より早くアームレストおよびドアトリムに当たって、ブラケットからアームレストに荷重を加え、アームレストをドアトリムロアまたはアッパから離脱させることができる。その結果、車両側突時のアームレストの車両左右方向強度、剛性を低減し、乗員側部への車両側突荷重入力を軽減することができる。
また、ブラケットはシートバックのドア側のサイドサポートのパッド内に設けられているので、乗降時にブラケットが乗降の邪魔になることはない。
上記(2)の車両用側突乗員保護装置によれば、ドアトリムロアが、ドアトリムロアからドアトリムアッパまで水平に延びる上面壁をもたないので、アームレストがドアトリムロアから外れた後のドアトリムロアは、車両左右方向強度、剛性が低く、乗員の側部に当たっても、乗員側部への車両側突荷重入力は小さい。
上記(3)の車両用側突乗員保護装置によれば、アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムロアの一方に設けられ車両左右方向にいくにしたがって上下方向に変位する傾斜面を含むので、該傾斜面が、ドアトリムロアがアームレストの下方に侵入してきた時にアームレストとドアトリムロアの他方と摺動してアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムロアから上下方向に離脱させ、アームレストの車両左右方向強度、剛性を低減させる。側突時以外である通常時には、アームレストがドアトリムロアに上下方向に支持され、アームレストは乗員の肘からの荷重を支持するとともに、乗降時に乗員を支持することができる。
上記(4)の車両用側突乗員保護装置によれば、アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムアッパとの一方に設けられた車両左右方向に延びる孔とアームレストとドアトリムアッパとの他方に設けられ車両左右方向に延びて前記孔に嵌入する軸とを含むので、該孔は、アームレストがドアトリムアッパの下方に侵入してきた時に前記軸から外れてアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムアッパから車両左右方向に離脱させ、アームレストの車両左右方向強度、剛性を低減させる。側突時以外である通常時には、軸が孔に挿入されていて上下方向に係合し、アームレストはドアトリムアッパに上下方向に固定され、乗員の肘からの荷重を支持するとともに、乗降時に乗員を支持することができる。
上記(5)の車両用側突乗員保護装置によれば、アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムロアとの一方に設けられた第1の爪と、アームレストとドアトリムロアとの他方に設けられた第2の爪とを含むので、側突時には、ブラケットの変形を伴ってアームレストがドアトリムロアに対して車両前方に移動して第1の爪と第2の爪との上下方向の係合が外れ、アームレストの車両左右方向強度、剛性が低減する。側突時以外である通常時には、第1の爪と第2の爪とが上下方向に係合してアームレストはドアトリムロアに上下方向に固定され、乗員の肘からの荷重を支持するとともに、乗降時に乗員を支持することができる。
以下に、本発明の望ましい実施例に係る車両用側突乗員保護装置を、図1〜図18を参照して説明する。
〔実施例1〕
図1〜図9(ロ)、特に図1〜図4に示すように、本発明の実施例1に係る車両用側突乗員保護装置1は、車両側突時にブラケット10から乗員より早くサイドドア2のアームレスト21に荷重を加え、アームレスト21を車両左右方向に弱体化させ、アームレスト21から乗員側面への入力を軽減する装置である。
本発明の車両用側突乗員保護装置1は、図1〜図4に示すように、シートバック11のドア側のサイドサポートのパッド12内に設けられシート骨格13に固定されたブラケット10(ブラケットは強度部材といってもよい)と、アームレスト21および/またはドアトリム22に設けられたアームレスト離脱装置(装置は構造といってもよい)20とを有する。シート骨格13は、たとえば、シートバックフレーム13(シートバックフレームはシート骨格と同じ部材のため、シート骨格と同じ符号を付す)である。ただし、シート骨格13はシートバックフレーム13に限るものではなくシートバックフレーム13に固定された強度部材でもよい。
ブラケット10は、図1〜図4に示すようにシートバックフレーム13と別体に形成されてシートバックフレーム13に固定された部材であってもよいし、あるいは図5〜図7に示すようにシートバックフレーム13に一体に形成された部材であってもよい。図5〜図7では、ブラケット10がシートバックフレーム13の一部を延長することにより、シートバックフレーム13に一体に形成されている。図5〜図7では2点鎖線がシートバックフレーム13の一部の延長前の状態を示し、実線がシートバックフレーム13の一部の延長後の状態を示す。
ブラケット10は金属部材であってもよいし、あるいは樹脂部材(繊維強化樹脂部材を含む)であってもよいし、あるいは金属部材と樹脂部材とを組合せた構造のものであってもよい。
ブラケット10は板状(屈曲板状である場合を含む)であってもよいし、あるいはブロック状または中空ボックス状であってもよい。
ブラケット10は、アームレスト21のドアトリム22からの離脱および/またはアームレスト21自体の座屈の強度より大の強度を有している。したがって、ブラケット10がアームレスト21に当たった時にアームレスト21の離脱および/または座屈より前にブラケット10が損傷したりシートバックフレーム13から離脱したり座屈することはない。
ブラケット10は、後端部10aと、前方伸長部10bとを有している。後端部10aはシート骨格13(たとえば、シートバックフレーム13)に対して固定されている。前方伸長部10bは、高さ方向には、アームレスト21と重なるか(図5〜図7)または下側にあり(図1〜図3、図9(イ)、図9(ロ))、高さ方向と直交する面内では、後端部10aから斜め前方にアームレスト21に向かって延びる(図3、図7)。
車両のサイドドア2の内面にはドアトリム22が設けられる。ドアトリム22はドアトリムロア23とドアトリムアッパ24を有する。アームレスト21は、ドアトリム22と別体に形成されてドアトリム22に装着される。アームレスト21は、アームレスト21の車両左右方向一端部をドアトリムロア23によって支持され、アームレスト21の車両左右方向他端部をドアトリムアッパ24によって支持される。アームレスト21は、ドアトリムロア23の上端部位でアームレスト21の車両左右方向にドアトリムロア22からドアトリムアッパ24まで延びている。ドアトリムロア23は、ドアトリムロア23の上端部位に、ドアトリムロア23からドアトリムアッパ24まで水平に延びる上面壁をもたず、ドアトリムロア23の上端部位で上方に開放している。アームレスト21がドアトリムロア23の上端部位の上方開放部を覆っている。
アームレスト離脱装置20は、車両側突時、ブラケット10から荷重を受けた時に、アームレスト21の左右方向の少なくとも一端部をドアトリム22から離脱させ(またはアームレスト21を座屈させ)、アームレスト21の車両左右方向強度を低減させる装置である。
アームレスト離脱装置20は、一部がアームレスト21に形成され、他の部分がドアトリム22に形成されている。
上記の本発明の実施例1の構成は本発明の他の実施例の構成にも適用される。
本発明の実施例1に特有な構成をさらに以下に説明する。
図8〜図9(ロ)に示すように、アームレスト離脱装置20は、アームレスト21とドアトリムロア23の一方に設けられ車両左右方向にいくにしたがって上下方向に変位する傾斜面25を含む。該傾斜面25は、車両側突時にドアトリムロア23がアームレスト21の下方に侵入した時に、アームレスト21とドアトリムロア23の他方と摺動して、アームレスト21の左右方向の少なくとも一端部をドアトリムロア23から上下方向に離脱させる。
図9(イ)、図9(ロ)の例では、傾斜面25は、アームレスト21の下面に形成され、車両外側にいくにしたがって下方に斜め下方に下がる傾斜面としてある。ドアトリムロア23は上端部にリブ26を有する。ただし、傾斜面25をドアトリムロア23に設け、リブ26をアームレスト21の下面に設けてもよい。
車両側突時にドアトリムロア23がアームレスト21の下方に侵入してきた時に、該リブ26は傾斜面25に摺動する。アームレスト21のドアトリムロア側端はドアトリムロア23の上端によって上下方向に支持され、ブラケット10から離脱荷重以上の荷重がかかった時にドアトリムロア23から離脱する。アームレスト21のドアトリムアッパ側端はドアトリムアッパ24の下端によって上下方向に支持され、ブラケット10から荷重がかかった時に、ドアトリムアッパ24から外れてもよいし、あるいは外れなくてもよい。
本発明の実施例1に係る車両用側突乗員保護装置1の作用、効果を説明する。
ブラケット10が、シート骨格13に対して固定の後端部10aと、高さ方向にアームレスト21と重なるかまたは下側にあり高さ方向と直交する面内で後端部10aから斜め前方にアームレスト側に延びる前方伸長部10bとを有しているので、車両側突時に、ブラケット10が乗員より早くアームレスト21および/またはドアトリム22に当たる。それによって、ブラケット10はアームレスト21に荷重を加え、アームレスト21をドアトリムロア23またはドアトリムアッパ24から離脱させ、アームレスト21の車両左右方向強度および/または剛性を低減させる。その結果、乗員側部への車両側突荷重入力を軽減することができる。
また、ブラケット10がシートバック11のパッド12内に設けられているので、乗降時にブラケット10が邪魔になることはない。
ブラケット10は、アームレスト21の離脱および/または座屈の強度より大の強度を有しているので、アームレスト21が離脱および/または座屈する前にブラケット10がシート骨格13から離脱したり座屈したりすることがなく、ブラケット10は必ずアームレスト21を押して離脱および/または座屈させる。これによって、車両側突時に、アームレスト21が車両左右方向の剛性、強度を維持したまま乗員側部に当たることを防止または抑制することができる。
ドアトリムロア23は、上端部位にドアトリムロア23からドアトリムアッパ24まで水平に延びる上面壁をもたず、ドアトリムロア23の上端部位で上方に開放しており、アームレスト離脱装置20がアームレスト21をドアトリム22から離脱させた後は、アームレスト21の水平方向のつっぱりがないので、ドアトリムロア23単体は容易に車両左右方向に変形でき、たとえドアトリムロア23が乗員に当たっても、乗員への加害性は小さい。
上記の本発明の実施例1の作用、効果は本発明の他の実施例の作用、効果にも適用される。
本発明の実施例1に特有な作用、効果をさらに以下に説明する。
アームレスト離脱装置20が、傾斜面25を含むので、該傾斜面25が、ドアトリムロア23がアームレスト21の下方に侵入してきた時にアームレスト21とドアトリムロア23の他方と摺動して、アームレスト21の左右方向の少なくとも一端部(図9(ロ)ではアームレスト21のドアトリムロア23側の端部)がドアトリムロア23から上下方向に離脱する。これによって、アームレスト21の車両左右方向強度、剛性を低減できる。
側突時以外である通常時には、アームレスト21が傾斜面25の端部とリブ26を介してドアトリムロア23に上下方向に支持される。これによって、アームレスト21は乗員の肘からの荷重を支持するとともに、乗降時に乗員を支持することができる。
アームレスト離脱装置20は、本発明の実施例に応じて、上記の実施例1の構成以外の特有な構成と、それによる作用、効果をとることができる。以下に、それを説明する。
〔実施例2〕
本発明の実施例2では、図10〜図13に示すように、アームレスト離脱装置20が、アームレスト21とドアトリムアッパ24との一方に設けられた車両左右方向に延びる孔27と、アームレスト21とドアトリムアッパ24との他方に設けられ車両左右方向に延びて孔27に嵌入する軸28とを含む。軸28が孔27に嵌入している時には、アームレスト21はドアトリムアッパ24の下端部に上下方向に支持される。孔27は、アームレスト21がドアトリムアッパ24の下方に侵入してきた時に、軸28から外れてアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムアッパ24から車両左右方向に離脱させる。
図12、図13では、アームレスト21に孔27が設けられ、ドアトリムアッパ24の下端部に、横方向に延びる軸28が設けられる。通常時は、軸28が孔27に嵌入しており、アームレスト21の一端はドアトリムアッパ24の下端部に上下方向に支持され、アームレスト21の他端はドアトリムロア23の上端によって上下方向に支持される。アームレスト21がドアトリムアッパ24に対して車両左右方向外側に相対移動すると、アームレスト21の孔27は軸28から外れ、アームレスト21は上下方向の支持を失う。
本発明の実施例2の作用、効果はつぎのとおりである。
アームレスト離脱装置20が、孔27と軸28を含むので、該軸28は、アームレスト21がドアトリムアッパ24の下方に侵入してきた時に孔27から外れてアームレスト21の左右方向の少なくとも一端部をドアトリムアッパ24の下端部から車両左右方向に離脱させる。その結果、アームレスト21の車両左右方向強度、剛性が低減し、乗員側部への車両側突荷重入力を軽減することができる。
側突時以外である通常時には、軸28が孔27に挿入されていて上下方向に係合しているので、アームレスト21はドアトリムアッパ24に上下方向に固定され、乗員の肘からの荷重を支持するとともに、乗降時に乗員を支持することができる。
〔実施例3〕
本発明の実施例3では、図14〜図18に示すように、アームレスト離脱装置20が、アームレスト21とドアトリムロア23との一方に設けられた第1の爪29と、アームレスト21とドアトリムロア23との他方に設けられた第2の爪30とを含む。
側突時以外である通常時には、第1の爪29の水平方向凸部29aと第2の爪30の水平方向凸部30aとが上下方向に係合して、アームレスト21はドアトリムロア23に上下方向に固定される。
側突時には、ブラケット10の変形を伴ってブラケット10がアームレスト21を前方に押して移動させる。すなわち、アームレスト21が図14の(イ)の状態から(ロ)の状態のように車両左右方向にブラケット10側に移動すると、アームレスト21がブラケット10を押してブラケット10の車両左右方向からの傾きθを大きくしてθ1 とし(θ1 >θ)、これによってブラケット10の先端31が回動部32まわりに弧をえがきながら車両前方へ移動し、アームレスト21を車両前方に移動させる。アームレスト21がドアトリムロア23に対して車両前方に移動すると、図16の状態から図15の状態になって、第1の爪29と第2の爪30との上下方向の係合が外れ、アームレスト21の車両左右方向の少なくとも一端部はドアトリムロア23に対して上下方向に移動可能となる。
ドアトリムロア23がアームレスト21の下方に侵入した時に、ドアトリムロア23がアームレスト21を跳ね上げるように、本発明の実施例1と同様に、アームレスト21に傾斜面25が設けられるとともに、ドアトリムロア23にリブ26(爪30の上端)が設けられることが望ましい。傾斜面25とリブ26は他の跳ね上げ部材に置換されてもよい。
本発明の実施例3の作用、効果はつぎのとおりである。
アームレスト離脱装置20が、第1の爪29と、第2の爪30とを含むので、車両側突時には、ブラケット10の変形を伴って、アームレスト21がドアトリムロア23に対して車両前方に移動して第1の爪29の水平方向凸部29aと第2の爪30の水平方向凸部30aとの上下方向の係合を外す。それによって、アームレスト21の車両左右方向強度、剛性が低減する。
側突時以外である通常時には、第1の爪29と第2の爪30とが上下方向に係合してアームレスト21はドアトリムロア23に上下方向に固定され、乗員の肘からの荷重を支持するとともに、乗降時に乗員を支持することができる。
本発明の実施例1(本発明の他の実施例にも適用可能)の車両用側突乗員保護装置を具備した車両のアームレストを含むドアトリムと、シートの部分の、助手席側の概略背面図(または運転席側の概略正面図)である。 図1の車両部分の透視概略側面図である。 図1の車両部分の概略拡大断面図である。 図3の車両部分のアームレストを含むドアトリムと、シート骨格の概略斜視図である。 図1でブラケットがシートバックフレームのドア側に一体形成されている場合の、図1に対応する助手席側車両部分の概略背面図(または運転席側車両部分の概略正面図)である。 図5の車両部分の透視概略側面図である。 図5の車両部分の概略拡大平面視方向断面図である。 アームレスト離脱装置が傾斜面とリブを含む場合の図3の車両部分の概略斜視図である。 (イ)は図8のアームレスト離脱装置を含む車両部分の、アームレストがドアトリムロアから離脱していない状態の、概略断面図であり、(ロ)は図9(イ)のアームレスト離脱装置を含む車両部分の、アームレストがドアトリムロアから離脱した状態の、概略断面図である。 本発明の実施例2の車両用側突乗員保護装置を具備した車両のアームレストを含むドアトリムと、シートの部分の、助手席側の概略背面図(または運転席側の概略正面図)である。 図10の車両部分の概略拡大断面図である。 図10のアームレスト離脱装置を含む車両部分の、アームレストがドアトリムロアから離脱していない状態の、概略断面図である。 図10のアームレスト離脱装置を含む車両部分の、アームレストがドアトリムロアから離脱した状態の、概略断面図である。 本発明の実施例3の車両用側突乗員保護装置を具備した車両のアームレストと、シートの部分の概略拡大平面視方向断面図であり、(イ)はアームレストが車両前方に移動する前の状態を示し、(ロ)はアームレストが車両前方に移動した後の状態を示す。 図14のアームレスト離脱装置を含む車両部分の、第1の爪と第2の爪が係合される前の状態の、概略側面図である。 図15のアームレスト離脱装置を含む車両部分の、第1の爪と第2の爪が係合された状態の、概略側面図である。 図16のアームレスト離脱装置の、アームレストがドアトリムロアから離脱していない状態の、断面図である。 図17のアームレスト離脱装置の、アームレストがドアトリムロアから離脱した状態の、断面図である。
符号の説明
1 車両用側突乗員保護装置
2 サイドドア
10 ブラケット
10a 後端部
10b 前方伸長部
11 シートバック
12 パッド
13 シート骨格(たとえば、シートバックフレーム)
20 アームレスト離脱装置
21 アームレスト
22 ドアトリム
23 ドアトリムロア
24 ドアトリムアッパ
25 傾斜面
26 リブ
27 孔
28 軸
29 第1の爪
29a 第1の爪の水平方向凸部
30 第2の爪
30a 第2の爪の水平方向凸部
31 先端
32 回動部

Claims (5)

  1. シートバックのドア側のサイドサポートのパッド内に設けられたブラケットと、アームレストおよび/またはドアトリムに設けられ車両側突時前記ブラケットから荷重を受けた時にアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムから離脱させるアームレスト離脱装置とを有し、
    前記ブラケットは、アームレストの離脱および/または座屈の強度より大の強度を有しており、
    前記ブラケットは、シート骨格に対して固定の後端部と、高さ方向にアームレストと重なるかまたは下側にあり高さ方向と直交する面内で前記後端部から斜め前方にアームレスト側に延びる前方伸長部とを有している、車両用側突乗員保護装置。
  2. 前記ドアトリムはドアトリムロアとドアトリムアッパを有し、前記アームレストはドアトリムロアの上端部位でアームレスト幅方向にドアトリムロアからドアトリムアッパまで延びており、ドアトリムロアは、ドアトリムロアからドアトリムアッパまで水平に延びる上面壁をもたず、ドアトリムロアの上端部位で上方に開放しており、前記アームレストがドアトリムロアの上方開放部を覆っている、請求項1記載の車両用側突乗員保護装置。
  3. 前記アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムロアの一方に設けられ車両左右方向にいくにしたがって上下方向に変位する傾斜面を含み、該傾斜面は、ドアトリムロアがアームレストの下方に侵入してきた時にアームレストとドアトリムロアの他方と摺動してアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムロアから上下方向に離脱させる、請求項1または請求項2記載の車両用側突乗員保護装置。
  4. 前記アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムアッパとの一方に設けられた車両左右方向に延びる孔とアームレストとドアトリムアッパとの他方に設けられ車両左右方向に延びて前記孔に嵌入する軸とを含み、前記孔は、アームレストがドアトリムアッパの下方に侵入してきた時に前記軸から外れてアームレストの左右方向の少なくとも一端部をドアトリムアッパから車両左右方向に離脱させる、請求項1または請求項2記載の車両用側突乗員保護装置。
  5. 前記アームレスト離脱装置が、アームレストとドアトリムロアとの一方に設けられた第1の爪と、アームレストとドアトリムロアとの他方に設けられた第2の爪とを含み、
    側突時以外である通常時には、前記第1の爪と前記第2の爪とが上下方向に係合してアームレストはドアトリムロアに上下方向に固定され、側突時には、前記ブラケットの変形を伴って前記アームレストがドアトリムロアに対し車両前方に移動して前記第1の爪と前記第2の爪との上下方向の係合が外れアームレストの左右方向の少なくとも一端部がドアトリムロアに対して上下方向に移動可能となる、請求項1または請求項2記載の車両用側突乗員保護装置。
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