JP2008087591A - 車体支持システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車体支持装置及びこれに支持される被支持質量が構成する振動系の固有振動数が変化した場合でも、被支持質量への振動抑制効果を発揮すること。
【解決手段】この車体支持システム10は、車体支持装置1の気室4と、気体保持室2とを接続する気体通路7と、気体通路7に取り付けられる気体通路開閉手段8を備える。気体通路開閉手段8は、車体支持装置1の伝達部材3が、気室4に対して相対的に往復運動する際の周波数に応じた所定の周波数で、気体通路7を開閉する。
【選択図】 図1−1

Description

本発明は、自動車やバス、トラックその他の車両を支持するために用いられる車体支持システムに関するものである。
車両や鉄道車両の懸架装置(サスペンション)や、振動や衝撃を伝えたくない構造物は、緩衝機構を介して支持される。特許文献1には、ピストンでシリンダ内を2室に分割するとともに、前記ピストンに設けられる、前記2室を連通する通路に2枚の金属泊で構成される弁を介在させて、前記弁の自励振動数と同一振動数の入力はばね上に伝達しない空気ばねが開示されている。この空気ばねを車両の懸架装置が備える緩衝装置に用いる場合、車両のばね上の共振周波数と弁の自励振動数とを一致させることにより、共振増幅を回避できる。また、弁の自励振動数を、車両に伝達したくない入力の周波数とすることで、前記入力が車両に伝達されないようにすることができる。
米国特許第4635909号明細書
ところで、道路を走行する車両や鉄道車両の懸架装置(サスペンション装置)は、支持される質量の大きさが変化する場合がある。例えば、車両の懸架装置では乗員数や積載荷重によって支持される質量が変化する。その結果、振動系の固有振動数が変化してしまう。振動系の固有振動数が変化すると、共振増幅の抑制機能が低下する。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車体の荷重を支持しつつ、車体支持装置及びこれに支持される車体の質量が構成する振動系の固有振動数が変化した場合でも、車体に対する振動抑制効果を発揮できる車体支持装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、この発明に係る車体支持装置は、車両の車体と車輪との間に設けられて、前記車体を支持するものであり、気体が充填される気室と、前記気室に対して相対的に往復運動することにより、前記車両からの振動又は前記車輪からの振動のうち少なくとも一方を前記気室へ入力する振動入力手段とを含んで構成される車体支持装置と、前記気室に充填される気体を内部に保持する気体保持室と、前記車体支持装置の前記気室と、前記気体保持室とを接続する気体通路と、前記気体通路に取り付けられて、前記入力手段が前記気室に対して相対的に往復運動する際の周波数に応じた所定の周波数で、前記気体通路を開閉する気体通路開閉手段と、を備えることを特徴とする。
この車体支持装置は、空気や窒素等の気体が充填される気室、及びこの気室に対して相対的に往復運動することによって振動を前記気室へ入力する入力手段を備え、この入力手段が前記気室に対して相対的に往復運動する際の周波数に応じた所定の周波数で、前記気室と気体保持室とに接続される気体通路を開閉する。このような構成により、この車体支持装置は、前記所定の周波数に対するゲインが0で、それ以外の周波数におけるゲインがおよそ1.0の周波数フィルタとして機能する。すなわち、前記所定の周波数の振動は、車体支持装置によって遮断され、この車体支持装置によって支持される車体に対してはほとんど伝達されない。これによって、車体支持装置及びこれに支持される車体が構成する振動系の固有振動数が変化した場合であっても、固有振動数の変化に応じて、気室に接続される気体通路を開閉する周波数を変更することにより、静止荷重を支持しつつ、支持対象の車体に対する振動の抑制効果を発揮できる。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、前記車体支持システムが備える複数の前記車体支持装置の気室は、それぞれ対応して設けられる前記気体保持室に接続されるように構成してもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、前記車体支持システムが備える少なくとも一組の前記車体支持装置の気室が、共通の前記気体保持室と接続されるように構成してもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、前記車体支持システムが備えるすべての前記車体支持装置の気室が、共通の前記気体保持室と接続されるように構成してもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、前記車両に、前記車両のばね上又はばね下のうち少なくとも一方の振動を検出する振動検出手段を取り付け、前記振動検出手段で検出された、所定の振動のパワー以上の振動を伝達抑制対象の振動として選択し、選択した前記伝達抑制対象の振動の周波数、又は前記振動数の整数倍若しくは整数分の1倍した周波数で、前記気体通路を開閉するようにしてもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、設定された前記所定の周波数のパワーを特定し、設定された前記所定の周波数で振動する振動のパワーの大きさに応じて、前記気体通路開閉手段を開閉する際における開時間と閉時間との比を変更するようにしてもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、検出された複数の入力振動の周波数のうち、振動のパワーの大きい順に複数の周波数を選択し、選択した複数の周波数、又は前記周波数の整数倍若しくは整数分の1倍した頻度で、前記気体通路開閉手段を開閉するようにしてもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、検出された複数の入力振動の周波数のうち、振動のパワーの大きい順に複数の周波数を選択し、選択した周波数のパワーの大きさに応じて、それぞれの周波数に対する前記気体通路開閉手段を開閉する際における開時間と閉時間との比を変更するようにしてもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、前記気体通路は、前記車両の前輪を支持する前記車体支持装置の気室と、前記車両の後輪を支持する前記車体支持装置の気室とを接続し、前記車両のピッチングの周波数を前記所定の周波数として、前記気体通路開閉手段が前記気体通路を開閉するように構成してもよい。
次の本発明に係る車体支持システムのように、前記車体支持システムにおいて、前記気体通路は、前記車両の左輪を支持する前記車体支持装置の気室と、前記車両の右輪を支持する前記車体支持装置の気室とを接続し、前記車両のロールの周波数を前記所定の周波数として、前記気体通路開閉手段が前記気体通路を開閉するように構成してもよい。
以上説明したように、この発明に係る車体支持システムでは、車体支持装置及びこれに支持される車体の質量が構成する振動系の固有振動数が変化した場合でも、車体の荷重を支持しつつ、車体に対する振動抑制効果を発揮できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施形態は、空気や窒素等の気体が充填されて荷重を支持するための気室に接続される気体通路を周期的に開閉して、前記気室内に充填された気体の一部を、前記気室とは別個に用意された気体保持質へ解放することにより、前記気体通路を開閉する周波数と同じ周期の外力に対して、前記気室のばね剛性が低下する特性を利用する。これによって、振動系の固有振動数が変化した場合でも、被支持質量(車体の質量)に対する振動抑制効果を発揮させる点に特徴がある。ここで、「解放」とは、気室が単一である場合には、気室内の気体が気室外へ放出されることをいう。
荷重(車体の質量)を支持する気室が単一である場合、この気室に充填された気体を外部に放出するための気体通路に設けられる気体通路開閉手段(例えば開閉弁)を備え、被支持質量(車体の質量)が振動する周波数に応じた所定の周波数で、前記気体通路開閉手段を開閉することにより、前記気室内の気体の一部を気室外へ解放する。
図1−1は、本実施形態に係る車体支持システムを示す説明図である。図1−1には、車両100が備える1の車輪を支持する部分を示す。図1−1に示す車両100は、本実施形態に係る車体支持システム10によって支持される。本実施形態に係る車体支持システム10は、車両100の車体100Bと、車両100の車輪24との間に、車体支持装置1が配置される。車体支持装置1は、内部に気体が充填される気室4を備えており、前記気室4内に充填される気体の圧力により、車体100Bの荷重を支持する。
本実施形態に係る車体支持装置1は、車両100が備える懸架装置の緩衝装置、すなわち、ばね及び振動減衰手段(例えばダンパー)からなる構造体として機能する。なお、本実施形態において、車体支持装置1の支持対象構造物は、車両100の車体100Bである。
車体支持装置1は、空気や窒素等の気体(本実施形態では空気)が充填される気室4と、気室4と接する伝達部材3とを含んで構成される。本実施形態において、気室4は、例えばゴムやエラストマ等の弾性部材で構成される。伝達部材3は、気室4に対して相対的に往復運動することにより、車体100Bからの振動又は車輪24からの振動のうち少なくとも一方を気室4へ入力する振動入力手段として用いられる。なお、車輪24からの振動を気室4へ入力する際の振動入力手段は伝達部材3であるが、車体100Bからの振動を気室4へ入力する際の振動入力手段は、車体100Bと気室4との接続部になる。
車体支持装置1が備える振動入力手段である伝達部材3は、車軸21に取り付けられる。車軸21には、その端部に車輪24が取り付けられている。車輪24からの入力(図1−1の矢印U方向の力、あるいは振動)は、車軸21を介して伝達部材3へ伝達されて、気室4へ伝達される。車輪24から車体支持装置1を介して車体100Bへ伝達される入力は、気室4に充填される気体によって緩和される。このように、車体支持装置1は気体ばねとして機能して、車輪24が路面GLから受ける衝撃を吸収したり、車体100Bの質量を支持したりする。
本実施形態に係る車体支持システム10は、車体支持装置1の気室4に充填される気体を内部に保持する気体保持室2を備える。車体支持装置1の気室4と気体保持室2とは、気体通路7で接続されている。気体通路7には、気体通路開閉手段8が設けられる。気体通路開閉手段8は、開閉弁8Vと、開閉弁8Vを開閉するアクチュエータ(例えば、ソレノイドや圧電素子や超音波モータ)8Aとを含んで構成される。アクチュエータ8Aの動作は、本実施形態に係る車体支持システム制御装置40によって制御される。
図1−1に示すように、車両100の車体100Bには、車体加速度センサ30が取り付けられている。車体加速度センサ30によって路面GLに直交する方向における車体100Bの加速度(車両100のばね上の加速度)を求め、これに基づいて、車両100のばね上における振動の周波数を求めることができる。また、車軸21には、路面GLと直交する方向における車輪24の加速度を検出するための車輪加速度センサ31が取り付けられている。車輪加速度センサ31によって車軸21の動作を検出することにより、路面GLに直交する方向における車両100のばね下の加速度を求め、これに基づいて車両100のばね下における振動の周波数を求めることができる。このように、車体加速度センサ30、車輪加速度センサ31は、それぞれ振動検出手段として機能する。より具体的には、車体加速度センサ30は、車両100のばね上における振動を検出するばね上振動検出手段として機能し、車輪加速度センサ31は、車両100のばね下における振動を検出するばね下振動検出手段として機能する。
また、車軸21にはストロークセンサ32が取り付けられている。ストロークセンサ32によって、車両100の車高を検出することができる。また、ストロークセンサ32によって、車体支持装置1のストロークを知ることができる。これによって、乗員や積載量の変化により車両100の車高が変化した場合には、気室4内へ気体をさらに充填したり、あるいは気室4から気体を放出させたりして、車両100の車高を一定に保持することができる。
図1−1に示すように、この車体支持システム10は、気室4内の圧力を測定する気室用圧力センサ33を備えてもよい。空気ばねの圧力は、支持荷重と荷重支持面積とが一定ならば、圧力は一定であるが、空気ばねの破損等といった緊急の状態を検出するために気室用圧力センサ33は有効である。
気体保持室2にはポンプPが接続される。ポンプPは、気体保持室2へ気体を供給することにより、気体保持室2を介して気室4へ気体を供給する。すなわち、ポンプPは、気室4に対する供給手段として機能する。気体量検出手段であるストロークセンサ32によって検出された気室4内の気体量が、所定の閾値以下になった場合には、車体支持装置1の車体支持能力が低下していると考えられる。この場合には、ポンプPを用いて、気室4内へ気体を補給する。これによって、車体支持装置1が車体100Bを支持する能力を維持して、安全に車両100を走行させる。
なお、本実施形態に係る車体支持装置1は、車体支持装置1の内部であって、車体取付側において伝達部材3と対向する位置に、ストッパ部材19が取り付けられている。これによって、万一、気室4内部の気体が抜けて、これらの気体圧支持による車両100のばね上質量の支持が不可能になっても、ストッパ部材19により前記ばね上質量を支持することができる。これにより、第1気室4から万一気体漏れが発生しても、ストッパ部材19が伝達部材3に直接接触して車体100Bの質量を支持できるので、少なくとも車体100Bを低速で走行することができる。その結果、気室4から万一空気漏れが発生しても、車両100は、低速走行により修理工場等へたどり着くことができる。
上述したように、本実施形態において、車体支持装置1の気室4と気体保持室2とは、これらの内部に充填された気体が通過する気体通路7で接続されている。また、気体通路7には、気体通路開閉手段8を構成する開閉弁8Vが設けられている。すなわち、開閉弁8Vは、気室4と気体保持室2との間に設けられる。アクチュエータ8Aによって開閉弁8Vが閉じられると、気室4と気体保持室2とは遮断され、気室4と気体保持室2との間で気体の出入りはなくなる。一方、アクチュエータ8Aによって開閉弁8Vが開くと、気室4と気体保持室2とが連通し、気体通路7を介して、気室4と気体保持室2との間で気体が出入りできるようになる。
本実施形態に係る車体支持装置1は、ノッチフィルタのように機能することにより、ノッチ周波数の振動に対してばね剛性を小さくすることで、前記ノッチ周波数の振動が車体100Bへ伝達することを抑制する。これによって、車両100の振動系に発生する共振増幅を回避したり、車体100Bへ伝達される不快な振動を抑制したりすることができる。このように、本実施形態に係る車体支持装置1は、車体100Bへ伝達される振動を抑制させる効果がある。すなわち、本実施形態に係る車体支持装置1は、あたかも振動減衰装置のような作用を発揮する。
ここで、ノッチフィルタとは、特定の周波数の振動を除去し、その他の周波数帯域における振動は通す機能を有するフィルタである。本実施形態に係る車体支持装置1は、ノッチフィルタのように機能することにより、特定の周波数(あるいは複数の卓越周波数)で振動する振動の伝達を抑制する。すなわち、車輪24(図1−1)と車体100Bとの間において、特定の周波数(あるいは複数の卓越周波数)で振動する振動の伝達を抑制する。
ノッチ周波数とは、ノッチフィルタによって除去される振動の周波数のことである。例えば、ノッチ周波数を、車体100B及び車体支持装置1を含む、車両100の振動系の固有振動数とする。このような振動数の振動が車体100Bへ入力されると、共振現象により車体100Bの振動が増幅する(共振増幅)ため、このような振動は、できるだけ車体100Bへ伝達されないようにする必要がある。すなわち、前記固有振動数の振動は、車体100Bへの伝達を抑制したい周波数の振動である。本実施形態に係る車体支持装置1のノッチ周波数を、前記固有振動数とすれば、前記固有振動数の振動が車体100Bへ伝達されることを抑制できるので、共振増幅現象を抑制できる。
ノッチ周波数の振動に対して車体支持装置1のばね剛性を小さくするためには、フーリエ級数の理論によって、前記ノッチ周波数(伝達部材3が気室4に対して相対的に往復運動する際の周波数に応じた所定の周波数)だけでなく、その整数倍の高調波の周波数、あるいは整数分の1倍の周波数で気体通路開閉手段8を開閉すればよいことになる。これによって、本実施形態に係る車体支持装置1は、前記ノッチ周波数での伝達率が小さくなり、前記ノッチ周波数以外の振動は、前記ノッチ周波数に比べると大きい伝達率のまま荷重を支持することになる。これは、静止荷重(振動周波数が0に相当する)の支持には極めて重要な特性である。
図1−2は、本実施形態に係る車体支持システムを車両の異なる車輪間に適用した例を示す説明図である。図1−2は、車両100の左右の車輪に、本実施形態に係る車体支持システムを適用した状態を示している。図1−2に示す車体支持システム10は、第1車輪(左側車輪)24Lを支持する第1車体支持装置1Lに対応して第1気体保持室2Lが設けられ、また第2車輪(右側車輪)24Rを支持する第2車体支持装置1Rに対応して第2気体保持室2Rが設けられる。すなわち、第1車体支持装置1L及び第2車体支持装置1Rは、それぞれ個別に用意された気体保持室と接続される。
第1車体支持装置1Lの気室4Lと第1気体保持室2Lとは、第1気体通路7Lで接続され、第2車体支持装置1Rの気室4Rと第2気体保持室2Rとは、第2気体通路7Rで接続されている。第1気体通路7Lには第1気体通路開閉手段8Lが設けられ、また、第2気体通路7Rには第2気体通路開閉手段8Rが設けられる。第1気体通路開閉手段8L及び第2気体通路開閉手段8Rは、それぞれ車体支持システム制御装置40で制御される。
車体100Bの第1車体支持装置1Lに対応する位置には、第1車体加速度センサ30Lが設けられ、第2車体支持装置1Rに対応する位置には、第2車体加速度センサ30Rが設けられる。第1、第2車体加速度センサ30L、30Rは、車両100のばね上における振動を検出するばね上振動検出手段として機能して、車体支持システム制御装置40が車体支持システム10を制御する際の計測及び制御装置となる。車軸21の第1車体支持装置1Lに対応する位置には、第1車輪加速度センサ31Lが設けられ、第2車体支持装置1Rに対応する位置には、第2車輪加速度センサ31Rが設けられる。第1、第2車輪加速度センサ31L、31Rは、車両100のばね下における振動を検出するばね下振動検出手段として機能して、車体支持システム制御装置40が車体支持システム10を制御する際の計測及び制御の源となる。
図1−2に示す車体支持システム10は、例えば、第1、第2車体加速度センサ30L、30Rから取得された加速度に基づいて車両100のばね上における振動の周波数を求め、車体100Bに伝達したくない周波数を抽出する。そして、抽出した前記周波数で、第1気体通路開閉手段8L又は第2気体通路開閉手段8Rの少なくとも一方を開閉する。これによって、抽出した前記周波数に対する第1車体支持装置1Lあるいは第2車体支持装置1Rのばね剛性が低下する(抽出した前記周波数に対する第1車体支持装置1Lあるいは第2車体支持装置1Rのゲインが0に近くなる)。その結果、抽出した前記周波数の振動が車体100Bへ伝達されることを抑制できる。また、このように、複数の車体支持装置それぞれに個別の気体保持室を用意すれば、他の車体支持装置との干渉はなくなるため、車体支持システム10の制御の精度が向上する。
図1−3は、本実施形態に係る車体支持システムの変形例を示す説明図である。図1−3は、車両100の左右の車輪に、本実施形態の変形例に係る車体支持システムを適用した状態を示している。この車体支持システム10aは、第1車輪(左側車輪)24Lを支持する第1車体支持装置1L及び第2車輪(右側車輪)24Rを支持する第2車体支持装置1Rは、共通の気体保持室2に接続される。
第1車体支持装置1Lの気室4Lと気体保持室2とは第1気体通路7Lで接続され、第2車体支持装置1Rの気室4Rと気体保持室2とは、第2気体通路7Rで接続されている。第1気体通路7Lには第1気体通路開閉手段8Lが設けられ、また、第2気体通路7Rには第2気体通路開閉手段8Rが設けられる。第1気体通路開閉手段8L及び第2気体通路開閉手段8Rは、それぞれ車体支持システム制御装置40で制御される。このように、複数の車体支持装置で一つの気体保持室を共有すれば、気体保持室の個数を低減できるので、車両100に対する搭載性が向上し、また、車体支持システム10aの総質量も低減できる。さらに、車体保持システム10aの製造コストも低減できる。
複数の車体支持装置で一つの気体保持室を共有する場合、車体支持システムが備えるすべての車体支持装置で気体保持室を共有してもよいし、一部の車体支持装置間で気体保持室を共有してもよい。後者の場合は、例えば、左右前輪間、左右後輪間でそれぞれ気体保持室を共有したり、左側前後輪間、右側前後輪間でそれぞれ気体保持室を共有したり、あるいは対角輪間でそれぞれ気体保持室を共有したりする手法がある。また、例えば、左右後輪間で気体保持室を共有するとともに、左右前輪間では、右と左とに、それぞれ個別に気体保持室を設ける手法もある。次に、本実施形態に係る車体支持システム制御装置40について説明する。
図2は、本実施形態に係る車体支持システム制御装置の構成を示す説明図である。車体支持システム制御装置40は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)40Pと、記憶部40Mと、入力ポート44と、出力ポート45とを含んで構成される。
車体支持システム制御装置40のCPU40Pには、周波数設定部41と、連通時間設定部42と、弁制御部(気体通路開閉手段制御部)43とが含まれる。これらが、本実施形態に係る振動制御を実行する部分となる。車体支持システム制御装置40の周波数設定部41と、連通時間設定部42と、弁制御部43とは、入力ポート44及び出力ポート45を介して接続される。これにより、車体支持システム制御装置40に含まれる周波数設定部41と、連通時間設定部42と、弁制御部43とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成される。
また、CPU40Pと記憶部40Mとは、入力ポート44及び出力ポート45を介して接続される。これによって、車体支持システム制御装置40は、記憶部40Mにデータを格納したり、記憶部40Mに格納されているデータやコンピュータプログラム等を利用したりすることができる。
入力ポート44には、車体加速度センサ30L、30Rや車輪加速度センサ31L、31Bその他の、車体支持システム10の制御に必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。これにより、CPU40Pは、車体支持システム10の制御に必要な情報を取得することができる。出力ポート45には、振動制御に必要な制御対象、すなわち、気体通路開閉手段8を構成する開閉弁8Vの開閉を制御するアクチュエータ8Aが接続されている。このような構成により、前記センサ類からの出力信号に基づき、CPU40Pは、気体通路開閉手段8を構成する開閉弁8Vを、所定の周波数で開閉することができる。
記憶部40Mには、本実施形態に係る振動制御の処理手順を含むコンピュータプログラムやデータ等が格納されている。ここで、記憶部40Mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、既に記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、本実施形態に係る振動制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この車体支持システム制御装置40は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、周波数設定部41、連通時間設定部42及び弁制御部43の機能を実現するものであってもよい。次に、本実施形態に係る車体支持システム10に対する第1の制御例を説明する。次の説明では、適宜図1−1〜図2を参照されたい。
(第1の制御例)
図3は、本実施形態に用いるフーリエ解析を実行する際の機能ブロック図である。図4〜図7は、本実施形態に係る車体支持システムの制御例を説明するための図である。次の説明においては、図1−1に示した車体支持システム10の制御において、例えば、車体支持装置1から入力される振動うち、卓越周波数の振動成分が、車体100Bへ伝達されることを抑制する例を説明する。この場合、車体100Bに対する伝達を抑制したい振動の周波数をノッチ周波数として、このノッチ周波数、又はノッチ周波数の整数倍若しくは整数分の1倍の周波数で開閉弁8Vを開閉する。すると、車体支持装置1の気室4内の気体は、気体保持室2へ前記ノッチ周波数で出入りすることになるので、前記ノッチ周波数における車体支持装置1のばね剛性が低下する。その結果、車体支持装置1を介して車体100Bに伝達される、卓越周波数の振動を抑制できる。
周波数設定部41は、車体100Bへの伝達を遮断する振動の周波数(ノッチ周波数)を設定する。本実施形態において、周波数設定部41は、車体加速度センサ30、あるいは車輪加速度センサ31(図1−1参照)から取得した車体100Bの加速度(ばね上の加速度)に基づいて、車体100Bの振動成分を取得する。取得した車体100Bの振動は、例えば、図4に示すようになる。
車体支持装置1を介して路面から車体100Bに伝達される振動を抑制し、車両100の乗員に快適な乗り心地を提供するためには、乗員に与える影響の大きい振動の伝達を抑制することが効果的である。乗員に与える影響の大小を判別する方法の一つに、パワースペクトルの大きさで判別する方法がある。パワーの大きな振動成分がその振動を支配していると考えられ、パワーの小さな振動成分はその振動に対して支配的ではないと考えられるからである。なお、伝達を抑制したい振動が既知(例えば、車両100のばね上及び車体支持システム10を含めた系の固有振動数)の場合には、車体100Bへの伝達を抑制したい振動を判別しなくてもよい。ここで、振動のパワーとは、入力振動を各周波数成分に分解したときの、各周波数が持つ強度(パワー)を指す。振動のパワーは、フーリエ展開したときのsinの係数とcosの係数とを各々2乗して加算することで求めることができる。
時事刻々の振動からパワーの大きなスペクトル、すなわち、その振動を大きく支配している振動成分を抽出するには、リアルタイムに振動解析を実行することが好ましい。ここで、「リアルタイムの振動解析」とは、狭義の意味での同時性を意味するのではなく、所定の時間幅で、取得した振動から複数の振動のデータ(振幅やパワー、あるいはエネルギのデータ)をサンプリングして、フーリエ解析を実行し、パワーの大きなスペクトルの振動成分を抽出する一連の作業を、所定の時間内に終了することを繰り返す作業をいう。
図3に示すように、車体加速度センサ30(図1参照)からの振動信号は、A/D(Analog/Digital)変換器50によってアナログ信号からディジタル信号に変換される。ディジタル信号に変換された振動信号は、バンドパスフィルタ51へ取り込まれ、所定の周波数帯域に属する振動成分だけが通過する。
車両100の乗員が不快と感じる振動が車体100Bへ伝達されることを抑制するにあたっては、前記乗員が不快に感じる周波数やばね上、ばね下の共振周波数等、問題となる振動の周波数帯域は予め分かっている。この周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタ51を用いて、車体100Bへの伝達を抑制したい周波数を特定するための準備を行う。
バンドパスフィルタ51を通過した周波数帯域の振動は、データバッファ52へ一旦格納される。振動制御装置40の周波数設定部41が先行データの解析を終了した旨のトリガ信号をデータバッファ52へ出力すると、データバッファ52に格納された、前記周波数帯域の振動は、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)解析部53に送られてフーリエ解析される。図5は、図4に示す車体100Bの振動をフーリエ解析した結果の例を示している。
FFT解析部53で時間領域から周波数領域へ変換された特定の周波数帯域の振動は、振動抑制装置40の記憶部40Mへ格納される。周波数設定部41は、記憶部40Mに格納されているフーリエ解析の結果、すなわちパワースペクトルから、伝達を抑制する周波数を決定する。本実施形態において、伝達を抑制する周波数は、振動のパワー(あるいは振幅、あるいはエネルギ)が所定の閾値asを超える周波数であり、図5に示す例ではf1である。
周波数設定部41が、伝達を抑制する周波数を特定したら、後述するように、振動抑制装置40は、車体100Bへ伝達される特定の周波数を抑制するための処理を実行する。この処理の実行が終了したら、周波数設定部41は、FFT解析部53に対して、データバッファ52から次のデータを取得してフーリエ解析を実行するように指令を発信する。本実施形態では、上記処理を繰り返し実行し、乗員に与える影響の大きい振動の周波数を検出して、これの伝達を抑制するように車体支持装置1を制御する。
伝達を抑制する周波数を特定したら、周波数設定部41は、伝達を抑制する周波数又はその整数倍の周波数を、気体通路開閉手段8の開閉周波数foとして設定する。図6に、開弁指令パルスの一例を示す。図6に示すように開弁指令パルスの周期はtaであり、特定した伝達を抑制する周波数で開閉する場合は、fo=f1=(1/ta)である。また、連通時間設定部42は、車体支持装置1の支持荷重に基づいて、開弁指令パルスの幅tbを設定する(図6参照)。開弁指令パルスの幅tbは、開閉弁8Vの開弁時間であり、気体通路7の連通時間を示す(以下開弁時間という)。開弁時間tbは、伝達を抑制する周波数で振動する振動のパワーの大きさに応じて変更することが好ましい。例えば、伝達を抑制する周波数で振動する振動のパワーが大きくなるに従って、開弁時間tbを大きくする。これによって、伝達を抑制する周波数におけるゲインを0に近くすることができるので、より確実に、ノッチ周波数の伝達を抑制できる。また、例えば、開弁時間tbは、車体支持装置1の支持荷重が大きくなるにしたがって小さくしてもよい。
弁制御部43は、周波数設定部41が設定した開閉周波数foで、かつ連通時間設定部42が設定した開弁時間tbを開弁指令パルス幅として、気体通路開閉手段8のアクチュエータ8Aへ、開弁指令パルスを出力する。これによって、図7に示すように、車体支持装置1は、伝達を抑制する周波数f1におけるゲインが0で、それ以外の周波数におけるゲインがおよそ1.0の周波数フィルタとして機能する。すなわち、伝達を抑制する周波数f1の振動は、車体支持装置1によって遮断され、車体100Bに対してはほとんど伝達されない。これによって、車体100Bへ伝達される周波数f1の振動を抑制できる。伝達を抑制する周波数f1を、車体支持装置1で支持される車体100Bの共振周波数に設定すれば、共振増幅を回避することができる。次に、本実施形態に係る車体支持システムに対する第2の制御例を説明する。
(第2の制御例)
図8〜図11は、本実施形態に係る車体支持装置における他の制御例を説明するための図である。次の説明においては、本実施形態に係る車体支持システムの制御において、例えば、車体支持装置1から入力される振動のうち、複数の振動が車体100Bへ伝達されることを抑制する例を説明する。この場合、車体100Bに対する伝達を抑制したい振動の周波数が複数(この例では2)存在するため、ノッチ周波数は、前記周波数に対応して複数設定される。
周波数設定部41は、車体100Bへの伝達を遮断する振動の周波数(ノッチ周波数)を設定する。周波数設定部41は、取得した車体100Bの振動成分をフーリエ解析する。図8は、フーリエ解析の結果の例を示す。周波数設定部41は、フーリエ解析の結果から、ノッチ周波数を決定する。本実施形態において、ノッチ周波数は、振動のパワー(あるいは振幅、あるいはエネルギ)が所定の閾値asを超える周波数であり、図8に示す例ではf1、f2である。
ノッチ周波数を特定したら、周波数設定部41は、気体通路開閉手段8の開弁指令パルスを設定する。図11は、開弁指令パルスの一例を示しており、上段がノッチ周波数f1に対する開弁指令パルスであり、下段がノッチ周波数f2に対する開弁指令パルスである。図11に示すように、また、ノッチ周波数f1に対する開弁指令パルスの周期はt1であり、f1=(1/t1)である。ノッチ周波数f2に対する開弁指令パルスの周期はt2であり、f2=(1/t2)である。
複数のノッチ周波数の振動成分を抑制する場合、周波数設定部41は、図10に示すように、ノッチ周波数f1に対する開弁指令パルスと、ノッチ周波数f1に対する開弁指令パルスとを重ね合わせたものを、開弁指令パルス列とする。ここで、図10の実線がノッチ周波数f1に対する開弁指令パルスであり、一点鎖線がノッチ周波数f2に対する開弁指令パルスである。
弁制御部43は、周波数設定部41が設定した開閉指令パルス列で、かつ連通時間設定部42が設定した開弁時間tb(図6参照)を開弁指令パルス幅として、気体通路開閉手段8のアクチュエータ8Aへ、開弁指令パルスを出力する。これによって、図11に示すように、車体支持装置1は、ノッチ周波数f1、f2におけるゲインが0で、それ以外の周波数におけるゲインが1.0の周波数フィルタとして機能する。すなわち、ノッチ周波数f1、f2の振動は、車体支持装置1Lによって遮断され、車体100Bに対してはほとんど伝達されない。これによって、車体100Bへ伝達されるノッチ周波数f1、f2の振動を抑制できる。
複数のノッチ周波数のうち一つを車両100の振動系の共振周波数に設定すれば、共振増幅を回避することができる。また、ばねと油圧ダンパーとで構成される緩衝装置では、周波数が高い領域における振動遮断特性が劣化するという問題があるが、本実施形態に係る車体支持システム10が備える車体支持装置1では、ノッチ周波数を複数設定することで、複数の振動を同時に遮断することができる。これによって、広い周波数帯域において、車体100Bに伝達される振動を抑制することができる。
上述した説明では、車体支持システム10によって車両100のばね上における振動を抑制する例を説明したが、本実施形態に係る車体支持システム10では、車両100のバネ下における振動に対しても上記制御を同様に適用できる。この場合、車体加速度センサ30によって車体100Bの振動(すなわち車両100のばね上の振動)を検出する代わりに、車輪加速度センサ31によって車両100のばね下の振動を検出する。そして、検出した前記ばね下の振動に基づいて決定されたノッチ周波数で、気体通路開閉手段8を開閉する。これによって、乗り心地に影響を与える周波数で振動するばね下の振動が、車体100Bへ伝達されることを抑制できるので、車両100の乗り心地を改善できる。また、路面GLに対する車輪24の追従性を悪化させるばね下の周波数をノッチ周波数とすることにより、路面に対する車輪の追従性悪化を抑制することができる。
また、上述した例では、振動検出手段によって検出した車両100のばね上、あるいはばね下の振動に基づいて、伝達を抑制する振動の周波数を決定していたが、伝達を抑制する振動の周波数を一定値としてもよい。例えば、伝達を抑制する振動の周波数として、車両100の振動系の固有振動数を選択し、常にこの固有振動数に対応する周波数で、気体通路開閉手段8を開閉してもよい。これによって、気体通路開閉手段8の制御が容易になる。また、この場合、車両の乗員や積載量の変化によって、前記固有振動数も変化するが、振動検出手段によって前記固有振動数の変化を検出して、その結果に応じて伝達を抑制する振動の周波数を変更してもよい。次に、本実施形態に係る車体支持システムに対する第3の制御例を説明する。
(第3の制御例)
図12は、本実施形態に係る車体支持システムに対する制御例を説明するための車体支持システム構成図である。図13は、車両の挙動の説明図である。本制御例では、車両のピッチングやローリング等の回転振動を抑制する制御例を説明する。なお、次に説明する車体支持システムに対する制御は、上記車体支持システム制御装置40(図2参照)によって実現できる。
図12に示す車両100aは、図12の矢印X方向に進行する。したがって、図12の矢印X方向が、車両100aの進行方向前方である。車両100aは、進行方向前方に、左側前輪24FL及び右側前輪24FRを備え、進行方向後方には、左側後輪24RL及び右側後輪24RRを備える。ここで、必要に応じて、左側前輪24FLや右側後輪24RR等を総称して、単に車輪という。なお、左右は、車両100aの進行方向前方を基準として判断する。また、前後は、車両100の進行方向前方が前、車両100の進行方向後方が後である。
図12に示す車両100aは、車両支持システム10aによって車体100Baが支持される。この車両支持システム10aは、車両支持システム10aが備えるすべての車体支持装置が有するそれぞれの気室が、共通の気体保持室に接続されているものであるが、車両支持システム10aが備えるそれぞれの車体支持装置に対応する気体保持室を設けるようにしてもよい。
車両支持システム10aは、前方左側車体支持装置1FL、前方右側車体支持装置1FR、後方左側車体支持装置1RL、及び後方右側車体支持装置1RRを備える。前方左側車体支持装置1FL、前方右側車体支持装置1FR、後方左側車体支持装置1RL、及び後方右側車体支持装置1RRは、それぞれ前方左側気室4FL、前方右側気室4FR、後方左側気室4RL、及び後方右側気室4RRを備える。前方左側気室4FL、前方右側気室4FR、後方左側気室4RL、及び後方右側気室4RRには、それぞれ前方左側伝達部材3FL、前方右側伝達部材3FR、後方左側伝達部材3RL、及び後方右側伝達部材3RRによって、車輪からの振動が入力される。
この車体支持システム10aでは、前方左側気室4FL、前方右側気室4FR、後方左側気室4RL、及び後方右側気室4RRすべてが、気体保持室2と接続される。すなわち、前方左側気室4FLと気体保持室2とは前方左側気体通路7FLで接続され、前方右側気室4FRと気体保持室2とは前方右側気体通路7FRで接続され、後方左側気室4RLと気体保持室2とは後方左側気体通路7RLで接続され、後方右側気室4RRと気体保持室2とは後方右側気体通路7RRで接続される。また、前方左側気体通路7FL、前方右側気体通路7FR、後方左側気体通路7RL、後方右側気体通路7RRには、それぞれ前方左側気体通路開閉手段8FL、前方右側気体通路開閉手段8FR、後方左側気体通路開閉手段8RL、後方右側気体通路開閉手段8RRが設けられる。
車体100Baの前方には、前方加速度センサ35が設けられ、後方には後方加速度センサ36が設けられる。また、車体100Baの左側には、左側加速度センサ37が設けられ、右側には右側加速度センサ38が設けられる。前方加速度センサ35及び後方加速度センサ36によって、車両100aのピッチングが検出され、左側加速度センサ37及び右側加速度センサ38によって、車両100aのロールが検出される。すなわち、前方加速度センサ35及び後方加速度センサ36が車両100aのピッチング検出手段として機能し、左側加速度センサ37及び右側加速度センサ38が車両100aのロール検出手段として機能する。
前方加速度センサ35、後方加速度センサ36、左側加速度センサ37及び右側加速度センサ38は、車体支持システム制御装置40に接続され、これらの加速度センサが検出する信号を車体支持システム制御装置40が取得し、制御に利用できるように構成される。なお、前記複数のセンサの代わりに、角加速度計や角速度計(例えば、マイクロエレクトロニクス技術やジャイロ等により実現する)を用いて、車両100aのピッチングやロールを検出してもよい。この場合、車体100Bの一箇所に角速度計等を搭載することで、ピッチング振動あるいはロール振動を検出できる。3次元角加速度計や3次元角速度計を用いれば、1個でピッチング及びロールを検出できる。
ここで、図13に示すように、車両100aの重心Gを通り、かつ車両100aの進行方向と平行な軸をx軸、車両100aの重心Gを通り、かつ車両100aの接地面に対して直交する方向と平行な軸をz軸、車両100aの重心Gを通り、かつx軸とz軸とに直交する軸をy軸とする。この場合、y軸周りにおける車両100aの回転をピッチングといい、x軸周りにおける車両100aの回転をロールという。
この車体支持システム10aにおいて、車両100aのピッチングを抑制する場合、車体支持システム制御装置40の周波数設定部41は、前方加速度センサ35及び後方加速度センサ36から加速度情報を取得する。なお、単一の角加速度計又は角速度計からの取得も可能である。そして、周波数設定部41は、取得した前記加速度に基づいて、車両100aのピッチングの周波数(ピッチング周波数)を算出し、これをノッチ周波数に設定する。周波数設定部41は、設定のノッチ周波数を実現するように、前方左側気体通路開閉手段8FL及び後方左側気体通路開閉手段8RL、又は前方右側気体通路開閉手段8FR及び後方右側気体通路開閉手段8RRの少なくとも一方を開閉するタイミング(以下開閉タイミングという)を決定する。なお、上述したように、ノッチ周波数は所定の振動エネルギ以上の周波数を抽出してもよいし、ノッチ周波数が複数存在する場合には、これらを重畳して開閉タイミングを決定してもよい(以下同様)。
車体支持システム制御装置40の連通時間設定部42は、ロール振動又はピッチング振動における卓越周波数の振動のパワーの大きさに基づいて、前方左側気体通路開閉手段8FL及び後方左側気体通路開閉手段8RL、又は前方右側気体通路開閉手段8FR及び後方右側気体通路開閉手段8RRの少なくとも一方に対する開弁指令パルスの幅tbを設定する(図6参照)。あるいは、前方左側車体支持装置1FLや後方右側車体支持装置1RR等の支持荷重に基づいて、開弁指令パルス幅tbを設定してもよい。
そして、車体支持システム制御装置40の弁制御部43は、周波数設定部41が設定した開閉タイミング、かつ連通時間設定部42の設定した開弁指令パルスの幅で、前方左側気体通路開閉手段8FL及び後方左側気体通路開閉手段8RL、又は前方右側気体通路開閉手段8FR及び後方右側気体通路開閉手段8RRの少なくとも一方を開閉する。これによって、前記ピッチング周波数に対しては、前方左側車体支持装置1FLや後方右側車体支持装置1RR等のばね剛性が低下する結果、前記ピッチング周波数に対するこれら車体支持装置のゲインが0に近くなる。その結果、前記ピッチング周波数の振動が車両100aの車体100Baに伝達されることを抑制し、車両100aのピッチングが抑制される。次に、車両100aのロールを抑制する制御を説明する。
この車体支持システム10aにおいて、車両100aのロールを抑制する場合、車体支持システム制御装置40の周波数設定部41は、左側加速度センサ37及び右側加速度センサ38から、あるいは角加速度計又は角速度計から振動情報を取得する。そして、周波数設定部41は、取得した前記振動情報に基づいて、車両100aのロールの周波数(ロール周波数)を算出し、これをノッチ周波数として設定する。周波数設定部41は、設定したノッチ周波数に基づき、前方左側気体通路開閉手段8FL及び前方右側気体通路開閉手段8FR、又は後方左側気体通路開閉手段8RL及び後方右側気体通路開閉手段8RRの少なくとも一方を開閉するタイミング(以下開閉タイミングという)を決定する。
車体支持システム制御装置40の連通時間設定部42は、前方左側車体支持装置1FLや後方右側車体支持装置1RR等の支持荷重、あるいはピッチングやロールの回転振動の卓越周波数のパワーに基づいて、それぞれの車体支持装置に対する開弁指令パルスの幅tbを設定する(図6参照)。そして、車体支持システム制御装置40の弁制御部43は、周波数設定部41が設定した開閉タイミング、かつ連通時間設定部42の設定した開弁指令パルスの幅で、前方左側気体通路開閉手段8FL及び前方右側気体通路開閉手段8FR、又は後方左側気体通路開閉手段8RL及び後方右側気体通路開閉手段8RRの少なくとも一方を開閉する。これによって、前記ロール周波数に対しては、前方左側車体支持装置1FLや後方右側車体支持装置1RR等のばね剛性が低下する結果、前記ロール周波数に対するこれら車体支持装置のゲインが0に近くなる。その結果、前記ロール周波数の振動が車両100aの車体100Baに伝達されることを抑制し、車両100aのロールが抑制される。
また、車両100aの対角線方向における振動を抑制するためには、前記振動の周波数をノッチ周波数として設定する。そして、例えば、前記ノッチ周波数で、前方左側気体通路開閉手段8FL後方右側気体通路開閉手段8RR(あるいは後方左側気体通路開閉手段8RL及び前方右側気体通路開閉手段8FR)を開閉する。このように、この車体支持システム10aでは、車両100aのピッチングやロールを抑制して、車両100aの安定性を向上させるとともに、乗員の快適性を向上させることができる。
以上、本実施形態では、空気や窒素等の気体が充填される気室、及びこの気室に対して相対的に往復運動することによって振動を前記気室へ入力する振動入力手段を備え、この入力手段が前記気室に対して相対的に往復運動する際の周波数に応じて設定されるノッチ周波数で、前記気室に接続される気体通路を開閉する。このような構成により、前記ノッチ周波数の振動は、車体支持が備える車体支持装置によって遮断され、車体に対してはほとんど伝達されない。そして、車体支持装置及びこれに支持される被支持質量が構成する振動系の固有振動数が変化した場合には、振動特性の変化に応じて、気室に接続される気体通路を開閉する周波数を変更することにより、静止荷重を支持しつつ、被支持質量に対する振動の抑制効果を発揮できる。また、ノッチ周波数を車両のばね下の振動に基づいて設定すれば、例えば、路面GLに対する車輪の追従性悪化を抑制することができる。
以上のように、本発明に係る車体支持装置は、車体を支持することに有用であり、特に、支持対象の車体に対して伝達したくない周波数の振動の伝達を抑制することに適している。
本実施形態に係る車体支持システムを示す説明図である。 本実施形態に係る車体支持システムを車両の異なる車輪間に適用した例を示す説明図である。 本実施形態に係る車体支持システムの変形例を示す説明図である。 本実施形態に係る車体支持システム制御装置の構成を示す説明図である。 本実施形態に用いるフーリエ解析を実行する際の機能ブロック図である。 本実施形態に係る車体支持装置の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置における他の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置における他の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置における他の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持装置における他の制御例を説明するための図である。 本実施形態に係る車体支持システムに対する制御例を説明するための車体支持システム構成図である。 車両の挙動の説明図である。
符号の説明
1、1L、1R 車体支持装置
2、2L、2R 気体保持室
3 伝達部材
4、4L、4R 気室
7、7L、7R 気体通路
8、8L、8R 気体通路開閉手段
8A アクチュエータ
8V 開閉弁
10、10a 車体支持システム
21 車軸
24 車輪
30、30L、30R 車体加速度センサ
31、31L、31R 車輪加速度センサ
35 前方加速度センサ
36 後方加速度センサ
37 左側加速度センサ
38 右側加速度センサ
40 車体支持システム制御装置
40M 記憶部
41 周波数設定部
42 連通時間設定部
43 弁制御部
50 A/D変換器
51 バンドパスフィルタ
52 データバッファ
53 解析部
100B、100Ba 車体
100、100a 車両

Claims (10)

  1. 車両の車体と車輪との間に設けられて、前記車体を支持するものであり、
    気体が充填される気室と、前記気室に対して相対的に往復運動することにより、前記車両からの振動又は前記車輪からの振動のうち少なくとも一方を前記気室へ入力する振動入力手段とを含んで構成される車体支持装置と、
    前記気室に充填される気体を内部に保持する気体保持室と、
    前記車体支持装置の前記気室と、前記気体保持室とを接続する気体通路と、
    前記気体通路に取り付けられて、前記入力手段が前記気室に対して相対的に往復運動する際の周波数に応じた所定の周波数で、前記気体通路を開閉する気体通路開閉手段と、
    を備えることを特徴とする車体支持システム。
  2. 前記車体支持システムが備える複数の前記車体支持装置の気室は、それぞれ対応して設けられる前記気体保持室に接続されることを特徴とする請求項1に記載の車体支持システム。
  3. 前記車体支持システムが備える少なくとも一組の前記車体支持装置の気室が、共通の前記気体保持室と接続されることを特徴とする請求項1に記載の車体支持システム。
  4. 前記車体支持システムが備えるすべての前記車体支持装置の気室が、共通の前記気体保持室と接続されることを特徴とする請求項1に記載の車体支持システム。
  5. 前記車両に、前記車両のばね上又はばね下のうち少なくとも一方の振動を検出する振動検出手段を取り付け、
    前記振動検出手段で検出された、所定の振動のパワー以上の振動を伝達抑制対象の振動として選択し、選択した前記伝達抑制対象の振動の周波数、又は前記振動数の整数倍若しくは整数分の1倍した周波数で、前記気体通路を開閉することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体支持システム。
  6. 設定された前記所定の周波数のパワーを特定し、設定された前記所定の周波数で振動する振動のパワーの大きさに応じて、前記気体通路開閉手段を開閉する際における開時間と閉時間との比を変更することを特徴とする請求項5に記載の車体支持システム。
  7. 検出された複数の入力振動の周波数のうち、振動のパワーの大きい順に複数の周波数を選択し、選択した複数の周波数、又は前記周波数の整数倍若しくは整数分の1倍した頻度で、前記気体通路開閉手段を開閉することを特徴とする請求項5に記載の車体支持システム。
  8. 検出された複数の入力振動の周波数のうち、振動のパワーの大きい順に複数の周波数を選択し、選択した周波数のパワーの大きさに応じて、それぞれの周波数に対する前記気体通路開閉手段を開閉する際における開時間と閉時間との比を変更することを特徴とする請求項7に記載の車体支持システム。
  9. 前記気体通路は、前記車両の前輪を支持する前記車体支持装置の気室と、前記車両の後輪を支持する前記車体支持装置の気室とを接続し、
    前記車両のピッチングの周波数を前記所定の周波数として、前記気体通路開閉手段が前記気体通路を開閉することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の車体支持システム。
  10. 前記気体通路は、前記車両の左輪を支持する前記車体支持装置の気室と、前記車両の右輪を支持する前記車体支持装置の気室とを接続し、
    前記車両のロールの周波数を前記所定の周波数として、前記気体通路開閉手段が前記気体通路を開閉することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の車体支持システム。
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