JP2008085957A - 音叉型水晶振動子素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の音叉型水晶振動子素子は、ESD耐圧が低く、保護膜を形成するための工程が必要であるという問題点があり、本発明は、製造工程数を増加させることなく、ESD耐性を大幅に向上させることができる音叉型水晶振動子素子を提供する。
【解決手段】 基部10の電極13,14から互いに他方の電極に向かって、配線パターン13a,14aよりも細い線幅及び間隔を有する微細な短冊状のパターンから成るESD耐圧対策パターン21及びESD耐圧対策パターン22とを設け、ESD耐圧対策パターン21及び22は、電極13,14と同一の工程で形成される音叉型水晶振動子素子である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、音叉型水晶振動子素子に係り、特に静電気放電に対する耐圧を向上させることができる音叉型水晶振動子素子に関する。
[先行技術の説明:図3]
従来の音叉型水晶振動子素子の構成について図3を使って説明する。図3は、従来の音叉型水晶振動子素子の概略構成図である。
図3に示すように、従来の音叉型水晶振動子素子は、水晶の単結晶を切り出されて形成されており、基部10と、基部10から突出した2本の腕部11及び12とから構成されている。
そして、基部10の表面部及び裏面部には、金属膜から成る電極13及び14が形成されている。ここでは、表面部のみを示しているが、裏面部も同様に形成されているものである。
腕部11の水晶17の表面部及び裏面部には、基部10に近い部分に溝部15が形成され、溝部15には金属膜から成る電極が設けられている。
同様に、腕部12の水晶18の表面部及び裏面部には、溝部16及び電極が形成されている。
このように、腕部11及び12には表面部及び裏面部に溝部15,16が設けられているため、図示は省略するが、腕部11及び12の断面は略H字型となっている。
更に、腕部11の基部10とは反対側の端部方向には、水晶17の表面部及び裏面部に金属膜から成る錘調整膜19が設けられている。同様に、腕部12の水晶18の表面部及び裏面部には錘調整膜20が設けられている。
そして、上記音叉型水晶振動子素子は、基部の電極13及び14を介して電圧が印加されると、腕部11及び12が振動して、例えば32.768kHz等の所定の周波数を発振するものである。
[静電破壊について:図4]
ところで、発振子素子を含む電子部品の重要な信頼性の一つにESD(Electrostatic Discharge;静電気放電)耐圧がある。ESD耐圧が低いと、わずかな静電気によって回路内で放電が発生して配線パターンが断線する等の不良が発生してしまう。
音叉型水晶振動子素子の静電破壊の例について図4を用いて説明する。図4は、従来の音叉型水晶振動子素子で発生する静電破壊の例を示す模式説明図である。
図4に示すように、ESD試験によって高電圧を印加すると、細い配線パターンで断線が発生する。具体的には、図3に示した基部10の電極13及び14から腕部11及び12方向に延びて形成された配線パターン13a,14aにおいて断線が発生しやすくなっている。
従来の音叉型水晶発振子は、音叉型水晶振動子素子をセラミックパッケージに真空封入して形成されており、素子の小型化につれて配線パターンも細くなっているため、ESD耐圧試験では0.5kV程度しかない場合もある。
[先行技術文献]
尚、圧電振動子の電極の形状に関する先行技術としては、特開平09−036695号公報(特許文献1)、特開平09−254384号公報(特許文献2)、特開平10−093374号公報(特許文献3)、特開2004−129181号公報(特許文献4)がある。
特許文献1には、圧電振動子において、IDT電極部の間に櫛形形状の電極パターンを有する構造が記載されており、特許文献2には、圧電素子において、内部電極を短冊状の電極パターンにする構造が記載されている。
また、特許文献3には、圧電振動子において、IDT電極部の間に短冊状及びそれを取り囲む連結された電極パターンを有する構造が記載され、特許文献4には、音叉型水晶振動子において、基部電極部の間に突出し貫通した電極パターンを有する構造が記載されている。
特開平09−036695号公報 特開平09−254384号公報 特開平10−093374号公報 特開2004−129181号公報
しかしながら、従来の音叉型水晶振動子素子では、ESD耐圧が低く、SiO2等のパシベーション膜で保護する手法が用いられているものの、保護膜を形成するための工程が必要となる上、ESD耐圧が不十分であるという問題点があった。
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、製造工程数を増加させることなく、ESD耐性を大幅に向上させることができる音叉型水晶振動子素子を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、基部と、基部から突出して形成されている腕部とを備え、基部に、電気信号の入出力を行う電極及び配線を備えた音叉型水晶振動子素子であって、電極に接続して、配線の線幅よりも細い線幅の複数の金属パターンを設けたことを特徴としている。
また、本発明は、上記音叉型水晶振動子素子において、並列して設けられた1組の電極を備え、両方の電極から、互いに他方の電極に向かって形成された金属パターンを設けたことを特徴としている。
また、本発明は、上記音叉型水晶振動子素子において、基部の表面部及び裏面部に金属パターンを設けたことを特徴としている。
また、本発明は、上記音叉型水晶振動子素子において、電極が設けられ、金属パターンが設けられていない部分の基部に、窪みを備えた掘り込み部が設けられていることを特徴としている。
また、本発明は、上記音叉型水晶振動子素子において、金属パターンの線幅が1μm以上100μm未満に形成されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記音叉型水晶振動子素子において、電極に接続する金属パターンの間隔が1μm以上50μm未満に形成されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記音叉型水晶振動子素子において、金属パターンが、電極及び配線と同一の工程で形成されることを特徴としている。
また、本発明は、水晶振動子において、上記音叉型水晶振動子素子がパッケージに収納されていることを特徴としている。
また、本発明は、水晶発振器において、上記水晶振動子と、増幅回路を備えた発振回路とがパッケージに収納されていることを特徴としている。
本発明によれば、基部に、電気信号の入出力を行う電極及び配線を備えた音叉型水晶振動子素子であって、電極に接続して、配線の線幅よりも細い線幅の複数の金属パターンを設けた音叉型水晶振動子素子としており、静電気放電が発生した場合に、当該金属パターンに断線を誘発させて、配線パターンが断線するのを防ぐことができ、音叉型水晶振動子素子のESD耐圧及び信頼性を向上させることができる効果がある。
また、本発明によれば、電極が設けられ、金属パターンが設けられていない部分の基部に、窪みを備えた掘り込み部が設けられている音叉型水晶振動子素子としているので、素子をセラミックケースに固定する際に、電極の表面に塗布される導電性接着剤が金属パターンに流入するのを防ぐことができ、電極間のショートの発生を防ぐことができる効果がある。
また、本発明によれば、金属パターンが、電極及び配線と同一の工程で形成される音叉型水晶振動子素子としているので、工程数を増加させることなく、ESD耐圧の高い音叉型水晶振動子素子を実現することができる。
また、本発明によれば、上記音叉型水晶振動子素子がパッケージに収納された水晶振動子としているので、ESD耐圧の高い水晶振動子を提供することができる効果がある。
また、本発明によれば、上記水晶振動子と、増幅回路を備えた発振回路とがパッケージに収納された水晶発振器としているので、ESD耐圧の高い水晶発振器を提供することができる効果がある。
[発明の概要]
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子素子は、基部に設けられた2つの電極から、互いに他方の電極方向に向かって、配線パターンより細い線幅及び間隔を有する微細なESD耐圧対策パターンを設けたものであり、静電気放電の発生時に、当該ESD耐圧対策パターンに電界を集中させて意図的に破壊させることにより、配線パターンの断線を防ぐことができ、素子のESD耐圧を向上させることができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子素子は、電極が形成された部分に相当する基部に、窪みを備えた掘り込み部を設けたものであり、音叉型水晶振動子素子をケースに保持する際に用いる導電性接着剤がESD耐圧対策パターンに流入して、ESD耐圧対策パターンを介して電極間でショートしてしまうのを防ぐものである。
[実施の形態の構成:図1]
図1は、本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子素子の概略構成図である。尚、図3と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子素子(本素子)の基本的な構成は、図3に示した従来の音叉型水晶振動子素子とほぼ同様であり、水晶の単結晶から成る基部10及び腕部11及び12とから構成されている。
そして、腕部11の水晶17の表面及び裏面には、溝部15が形成され、溝部15には金属膜から成る電極が設けられている。同様に、腕部12の水晶18の表面及び裏面には、溝部16及び金属電極が形成されている。腕部11及び12には表面及び裏面に溝部15,16が設けられているため、図示は省略するが、腕部11及び12の断面は略H字型となっている。
更に、腕部11の基部10とは反対側の端部方向には、水晶17の表面及び裏面に金属膜から成る錘調整膜19が設けられており、同様に、腕部12の水晶18の表面及び裏面には錘調整膜20が設けられている。
基部10には、従来と同様の金属膜から成る電極13及び14が設けられ、電極13及び14から腕部11及び12に向かって配線パターン13a及び14aが形成されている。
そして、本音叉型水晶振動子素子の特徴として、隣接する電極13及び14から、互いに他方の電極に向かって、複数の枝状のESD耐圧対策パターン21及び22が形成されている。
更に、本素子の特徴部分として、基部10の、電極13及び14が形成されたエリアの中央部分に、掘り込み部31及び32が形成されている。
[ESD耐圧対策パターン]
ESD耐圧対策パターン21は、電極13から電極14の方向に向かって形成された複数の短冊状のパターンから成る櫛歯状の金属パターンであり、配線パターン13a、14aよりも細い線幅及びパターン間隔を有している。同様に、ESD耐圧対策パターン22は、ESD耐圧対策パターン21に対向するように、電極14から電極13の方向に向かって形成された複数の短冊状のパターンから成る櫛歯状の金属パターンであり、ESD耐圧対策パターン21と同等のパターン線幅及び間隔を備えている。
一般に、半導体素子や電子部品では、電極配線の線幅及び間隔が狭くなるほど電極間の電子同士の干渉が大きくなり、静電破壊が起きやすい。また、静電気放電時には、電子の供給源である電極に近いほど断線が発生しやすくなることが知られている。
本素子では、このことを利用して、腕部に信号を伝送する配線パターン13a、14aよりも電極13,14に近い位置に、配線パターン13a、14aよりも細い線幅及び間隔を備えたESD耐圧対策パターン21,22を設け、静電気放電が発生した場合には、ESD耐圧対策パターンに21,22電界を集中させてこの部分に意図的に静電破壊を誘発させようとするものである。
ESD耐圧対策パターン21,22の線幅は、素子の寸法及び配線パターンの線幅、更に使用プロセスの精度に応じて適切な線幅を選択すればよいが、1〜100μm程度が望ましい。
また、ESD耐圧対策パターン21,22の、略平行に形成された短冊状のパターン同士の間隔も適宜選択可能であるが、1〜50μm程度が望ましい。
そして、対向するESD耐圧対策パターン21とESD耐圧対策パターン22との間の間隔は、電極間のショートを防ぐ程度に広く形成することが望ましい。
また、ESD耐圧対策パターン21,22の形状や、電極間間隔を変えることによって、耐圧可能な範囲が変わるため、所望の耐圧が得られるパターン形状や電極間間隔を選択することができるものである。
これにより、ESD耐圧対策パターン21,22を断線させて放電のエネルギーを吸収することができ、音叉型水晶振動子素子の動作にかかわる配線パターン13a、14aで断線が発生するのを防ぐものである。ESD耐圧対策パターン21及び22は、素子の動作に関与する信号を伝送する配線パターンではないため、ここで断線が発生しても素子への影響はない。
また、ESD耐圧対策パターン21,22を、配線パターン13a,14aよりも電極13,14に近い位置に形成することにより、ESD耐圧対策パターン21,22における断線の可能性を向上させることができ、配線パターン13a,14aを静電破壊から確実に保護することができ、音叉型水晶振動子素子のESD耐圧を向上させることができるものである。
[掘り込み部]
掘り込み部31及び32について説明する。
掘り込み部31,32は、基部10の水晶を適当な深さに削って、窪み(凹部)を形成したものである。
本素子は、完成後、一片ずつ切り離してセラミックケースに入れて保持されるが、本素子では水晶片の両面に電極を形成しているため、図2に示した表面又は裏面のいずれか一方の面の電極13,14の表面の一部に、導電性接着剤を塗布してケースに固定するようになっている。この場合、導電性接着材が流れてESD耐圧対策パターン21及び22にまで達してしまうと、電極13と14との間でショートが発生してしまう。
そこで、本素子では、掘り込み部31及び32を設けて、導電性接着剤を掘り込み部31及び32に溜めて、ESD耐圧対策パターン21及び22の方に流入しないようにして、ショートを防ぐようにしているものである。
[製造方法:図2]
次に、本素子の製造方法について図2を用いて説明する。図2は、本素子の基部10の断面説明図である。
本素子を製造する際には、まず、Z−cut水晶板(厚み:100μm〜150μm)を音叉型に加工する。加工には、機械加工や、フォトリソグラフィとエッチングの組合せの技術が用いられる。
そして、本素子では、更に、基部10の電極13及び14が形成されるエリアの中央部を、機械加工又はフォトリソグラフィ及びエッチング等により適当な深さに削って、窪み(凹部)を形成して、掘り込み部31及び32を形成する。ここで、ESD耐圧対策パターン21,22が形成されるエリアには、掘り込み部31,32は形成されない。
掘り込み部の加工は裏面も同様に行われ、図2の例では、基部10を形成する水晶の表面(図2の上側)には、掘り込み部31a及び32aが設けられ、裏面(下側)には、掘り込み部31b及び32bが形成されている。
そして、掘り込み部31及び32を形成後、電極13,14、配線パターン13a,14a、ESD耐圧対策パターン21,22となる金属膜を真空蒸着やスパッタリング等により形成し、フォトリソグラフィ及びエッチングエッチングによりそれぞれ所望の形状にパターニングする。金属膜としては、例えば、下段に水晶との密着性のよいクロム(Cr)、上段に金(Au)を用いて2層に形成された金属膜が形成される。
本素子では、ESD耐圧対策パターン21,22を形成する際は、電極13,14及び配線パターン13a,14aと同一の工程で、金属膜の形成及びパターニングを行うようにしており、特別な工程を追加することなく、ESD耐圧対策パターン21,22を形成することができるものである。
ESD耐圧対策パターン21,22の加工は裏面も同様に行われ、図2の例では、基部10の表面部(図2の上側)には、ESD耐圧対策パターン21a及び22aが形成され、裏面部(図2の下側)には、ESD耐圧対策パターン21b及び22bが形成されている。
また、同一面内で対向して設けられているESD耐圧対策パターン21aと22aとの間隔、及びESD耐圧対策パターン21bと22bとの間隔は、十分な間隔をとって形成されており、電極13,14間のショートを防ぐようになっている。
そして、通常では、この後、ESD耐圧対策用のパッシベーション膜としてSiO2膜等を形成するが、本素子では、ESD耐圧対策パターン21及び22を形成したことにより十分なESD耐圧が得られるために、パッシベーション膜は不要となる。これにより、工程を削減でき、装置コストを低減できるものである。尚、従来通りパッシベーション膜を設けることも可能であり、この場合には一層ESD耐圧を向上させることができるものである。
[ESD耐圧試験結果]
ESD耐圧対策パターンを設けた本素子と、パシベーション膜による静電破壊対策を施した一般的な素子についてESD耐圧試験を行って比較した。
ESD耐圧試験項目は、MM(Machine Model;マシンモデル)、HBM(Human Body Model;人体帯電モデル)、CDM(Charged Device Model;デバイス帯電モデル)とし、サンプル数は各50個とした。
MMで500Vを印加した場合、一般的な素子では不良率100%であったのに対し、本素子では不良率0%であった。
HBMで2kVを印加した場合、一般的な素子では不良率100%であったのに対し、本素子では不良率0%であった。
また、CDMについては一般的な素子についての実験は行わなかったが、本素子について500Vを印加した場合、不良率は0%であった。
この実験により、本素子は、静電気放電に対する耐圧が著しく向上していることが認められた。
[実施の形態の効果]
本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子素子によれば、基部10の電極13,14から互いに他方の電極に向かって、配線パターン13a,14aよりも細い線幅及び間隔を有する微細な短冊状のパターンから成るESD耐圧対策パターン21及びESD耐圧対策パターン22とを設けた音叉型水晶振動子素子としているので、静電気放電が発生した場合には、配線パターンより細いESD耐圧対策パターン21及び22に断線を誘発させて放電のエネルギーを発散させ、配線パターン13a及び14aが断線するのを防ぐことができ、ESD耐圧を向上させることができる効果がある。
また、本素子によれば、ESD耐圧対策パターン21及び22によって十分なESD耐圧が得られるので、ESD耐圧対策用のSiO2等のパッシベーション膜が不要になり、工程数を削減することができ、装置コストを低減することができる効果がある。
更に、本素子によれば、電極13,14の中央部分に相当する基部10に、基部10を削って形成された掘り込み部31及び32を設けているので、本素子をセラミックケースに固定する際に、電極13,14の表面に塗布される導電性接着剤がESD耐圧対策パターン21,22部分に流入するのを防ぐことができ、電極13,14間のショートの発生を防ぐことができる効果がある。
また、本素子の製造方法によれば、ESD耐圧対策パターンを形成する際には、電極13,14及び配線パターン13a,14aと同一の金属膜形成工程とパターニング工程によって形成するようにしているので、工程数を増加させることなく、ESD耐圧の高い音叉型水晶振動子素子を製造することができる。
更にまた、本素子をセラミックケースに封入して水晶振動子とすれば、ESD耐圧の高い水晶振動子を提供することができる効果がある。
また、上記本素子を用いた水晶振動子と、増幅回路等を備えた発振回路とを組み合わせて、パッケージに収納することにより水晶発振器を作成することも可能であり、水晶発振器のESD耐圧及び信頼性を向上させることができる効果がある。
本発明は、静電気放電に対する耐圧を向上させることができる音叉型水晶振動子素子に適している。
本発明の実施の形態に係る音叉型水晶振動子素子の概略構成図である。 本素子の基部10の断面説明図である。 従来の音叉型水晶振動子素子の概略構成図である。 従来の音叉型水晶振動子素子で発生する静電破壊の例を示す模式説明図である。
符号の説明
10…基部、 11,12…腕部、 13,14…電極、 13a,14a…配線パターン、 15,16…溝部、 17,18…水晶、 19,20…錘調整膜、 21,22…ESD耐圧対策パターン、 31,32…掘り込み部

Claims (9)

  1. 基部と、基部から突出して形成されている腕部とを備え、
    前記基部に、電気信号の入出力を行う電極及び配線を備えた音叉型水晶発振子素子であって、
    前記電極に接続して、前記配線の線幅よりも細い線幅の複数の金属パターンを設けたことを特徴とする音叉型水晶発振子素子。
  2. 並列して設けられた1組の電極を備え、
    両方の電極から、互いに他方の電極に向かって形成された金属パターンを設けたことを特徴とする請求項1記載の音叉型水晶発振子素子。
  3. 基部の表面部及び裏面部に金属パターンを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の音叉型水晶発振子素子。
  4. 電極が設けられ、金属パターンが設けられていない部分の基部に、窪みを備えた掘り込み部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の音叉型水晶発振子素子。
  5. 金属パターンの線幅が1μm以上100μm未満に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の音叉型水晶発振子素子。
  6. 同一の電極に接続する金属パターンの間隔が1μm以上50μm未満に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の音叉型水晶発振子素子。
  7. 金属パターンが、電極及び配線と同一の工程で形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の音叉型水晶発振子素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか記載の音叉型水晶発振子素子がパッケージに収納されていることを特徴とする水晶振動子。
  9. 請求項8記載の水晶振動子と、増幅回路を備えた発振回路とがパッケージに収納されていることを特徴とする水晶発振器。
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