JP2008085469A - 導電性接着剤およびこれを利用した圧電デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】付着させる製品の製造工程を増やさずに、導通性の向上を図ることができる導電性接着剤、およびこれを利用した圧電デバイスを提供すること。
【解決手段】圧電振動片20の接続用の電極部26を、樹脂成分42aに導電性フィラー42bが含有された導電性接着剤42を用いて、パッケージ30のマウント用の電極部40に固定するようにした圧電デバイスであって、導電性接着剤42は、導電性フィラー42bと、金属材料46と、導電性フィラー42bの界面における硬化速度に比べて金属材料46の界面における硬化速度が遅い樹脂成分42aとを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂成分に導電性フィラーを含有させた導電性接着剤、およびこれを利用した圧電デバイスに関するものである。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、パッケージ内に圧電デバイスが広く使用されている。
図3は、従来の圧電デバイスの例示である圧電振動子1の概略縦断面図である。
この図の圧電振動子1は、パッケージ2内に圧電振動片5が収容されている。
すなわち、パッケージ2の内面にはマウント用の電極部8が形成されており、このマウント用の電極部8は、タングステン8a等を下地として、導電率のよい金(Au)8bを表層部に有している。
一方、圧電振動片5は、水晶等の圧電体を励振させる励振電極(図示せず)を端部に引き出すようにして形成された接続用の電極部7を有している。
そして、マウント用の電極部8の表面に、樹脂成分4に導電性フィラーである銀(Ag)粒子6を含有された導電性接着剤3を塗布して、その導電性接着剤3の上に、圧電振動片5の接続用の電極部7を載置し、その後、導電性接着剤3を加熱・硬化させることで、圧電振動片5をパッケージ2に接合している。
なお、圧電振動片5の接続用の電極部7は、通常、クロム(Cr)を下地として導電率のよい金を表層部に有しているが、金は比較的高価であるため、その厚みは出来るだけ薄い方が経済的である。ところが、金の膜厚が薄いと、下地のクロムが拡散して、圧電振動片5はパッケージ2に接合する前と後とで周波数特性が変化する恐れがある。そこで、図3の接続用の電極部7は、クロム、金の上にさらにクロムの膜を形成し、パッケージ2に接続した前後の周波数が変化しないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−198312の公開特許公報
ところが、導電性接着剤3に含有される導電性フィラーの銀粒子6の界面における樹脂成分4の硬化速度は、マウント用の電極部8の金8bの界面における樹脂成分4の硬化速度よりも速い。そうすると、導電性接着剤3を加熱する際、銀粒子6の界面における樹脂成分4がいち早く硬化・収縮して、マウント用の電極部8の界面に硬化しない樹脂成分4が回り込む恐れがある。特に、導電性接着剤3に硬化速度を調整するために硬化抑制剤(図示せず)を含有させた場合は、この硬化抑制剤がマウント用の電極部8の界面に回り込む恐れが高くなる。このため、マウント用の電極部8側においては、銀粒子6との間に、硬化抑制剤を含む樹脂層9が形成され、この樹脂成分4や硬化抑制剤は絶縁性であるため、導通性が悪化してしまう。
なお、図3に示す圧電デバイス1の場合、圧電振動片5の接続用の電極部7は、表層部がクロムであるため、圧電振動片5側においては、このような導通性の悪化は生じ難いが、電極を三層構造にしているため、圧電デバイス1の製造工程を増やさなければならない。また、接続用の電極部7の表層部が金からなる場合には、マウント用の電極部8側と同様の問題が生ずる。
本発明は、上述の課題を解決するためのものであり、付着させる製品の製造工程を増やさずに、導通性の向上を図ることができる導電性接着剤、およびこれを利用した圧電デバイスを提供することを目的とする。
上記目的は、第1の発明によれば、導電性フィラーと、金属材料と、前記導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて、前記金属材料の界面における硬化速度が遅い樹脂成分と、を備えた導電性接着剤により達成される。
第1の発明の構成によれば、導電性接着剤は、導電性フィラーの他に金属材料を有しており、樹脂成分については、導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて、金属材料の界面における硬化速度が遅くなっている。そうすると、導電性フィラーの界面における樹脂成分の硬化速度の方が速いために、導電性フィラーの周囲の樹脂成分がいち早く収縮して、金属材料の周囲に樹脂成分がまわる。このため、このような導電性接着剤を電極部に固着させた場合、少なくとも金属材料の周囲に樹脂成分がまわった分だけ、電極部の周囲にまわる樹脂成分の量を減らすことができる。したがって、導電性フィラーと電極部との間に樹脂溜りが形成されることを防止して、導電性接着剤と電極部との導通性を向上させることができる。
また、付着させる製品の電極部の層構造を増やさなくても、このような導通性の向上を図れる。
かくして、付着させる製品の製造工程を増やさずに、導通性の向上を図ることができる導電性接着剤を提供することができる。
また、上記目的は、第2の発明によれば、圧電振動片の接続用の電極部を、導電性接着剤を用いて、パッケージのマウント用の電極部に固定した圧電デバイスであって、前記導電性接着剤は、前記導電性フィラーと、金属材料と、前記導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて前記接続用又は前記マウント用の電極部の界面における硬化速度が遅く、かつ、前記導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて前記金属材料の界面における硬化速度が遅い樹脂成分と、を備えた圧電デバイスにより達成される。
第2の発明の構成によれば、樹脂成分については、導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて、接続用又はマウント用の電極部の界面における硬化速度が遅い。そうすると、導電性フィラーの界面における樹脂成分がいち早く収縮して、電極部の表面に樹脂成分が回りこんで、導電性フィラーと電極部との間に樹脂溜りが形成されて、導通性の悪化を招く恐れがある。ところが、導電性接着剤には、導電性フィラーの界面における樹脂成分の硬化速度に比べて、界面における樹脂成分の硬化速度が遅くなるようにした金属材料が混入されている。このため、金属材料の周囲にも樹脂がまわって、その分だけ、電極部の表面にまわる樹脂成分の量を減らすことができる。したがって、導電性フィラーと電極部との間に樹脂溜りが形成さるのを防止して、導電性接着剤と電極部との導通性を向上させることができる。
また、圧電デバイスの電極部の層構造を増やさなくても、このような導通性の向上を図れる。
かくして、付着させる製品の製造工程を増やさずに、導通性の向上を図ることができる導電性接着剤を利用した圧電デバイスを提供することができる。
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記金属材料は、前記接続用又は前記マウント用の電極部と同じ成分を含むことを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、金属材料は、接続用又はマウント用の電極部と同じ成分を含むため、その界面における樹脂成分の硬化速度が、接続用及び/又はマウント用の電極部の界面における樹脂成分の硬化速度と略同じになるようになる。したがって、金属材料に樹脂成分がまわる時期と、電極部に樹脂成分がまわる時期とが略同じになり、樹脂成分が偏りなくまわって、樹脂だまりが生ずる恐れを低減することができる。
第4の発明は、第2または第3の発明の構成において、前記導電性フィラーは銀または銀を含む合金から形成され、前記金属材料は金または金を含む合金から形成されていることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、導電性フィラーは銀または銀を含む合金から形成され、金属材料は金または金を含む合金から形成されている。そうすると、銀の界面における樹脂成分の硬化速度に比べて、金の界面における樹脂成分の硬化速度は遅いため、第2の発明と同様の作用効果を発揮する。
第5の発明は、第4の発明の構成において、前記樹脂成分はシリコーン系であることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、樹脂成分はシリコーン系である。したがって、シリコーン系の樹脂は、エポキシ系等の他の樹脂と比べて柔軟性を有するため、圧電振動片とパッケージとの間で伝達される振動を吸収し、所謂振動漏れの発生を防止することができる。
第6の発明によれば、第5の発明の構成において、前記金属材料は、前記樹脂成分に対して3重量%〜10重量%であることを特徴とする。
この点、導電性接着剤の中の銀や金の量を多くし過ぎると、導電性接着剤が硬くなりすぎ、樹脂成分をシリコーン系にして振動漏れを防止して意義が没却されてしまうため、少なくとも85重量%を超えないようにし、好ましくは78重量%以下となるように抑えるとよい。一方、導電接着剤において導通を図るのは銀からなる導電性フィラーであって、これを68重量%以上含有させないと導通性が悪化してしまう。このため、金から形成された金属材料がおよそ10重量%を超えると、導電性接着剤の中の銀や金の量が増え過ぎて振動漏れの問題が生じるか、或いは、銀の量が減って導通性の悪化を起こすか、いずれかの問題が生じる恐れがある。また、金から形成された金属材料は樹脂成分に対して3重量%以上にすることで、はじめて第2の発明の作用効果を有効に発揮することができる。
したがって、金から形成された金属材料を、樹脂成分に対して3重量%〜10重量%にすることで、振動漏れを有効に防止し、かつ、導通性の悪化を防ぐことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態を示す圧電デバイス10であって、図1は圧電デバイス10の概略平面図、図2は図1のA−A線概略断面図である。なお、図2の一点鎖線で囲った図は、図2の導電性接着剤付近を拡大した部分拡大図である。
これらの図において、圧電デバイス10は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイス10は、パッケージ30内に圧電振動片20を収容している。
パッケージ30は、例えば、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成型して形成される複数の基板を積層した後に、焼結して形成されている。すなわち、図2に示されるように、この実施形態では、パッケージ30は、下から第1の基板30a、第2の基板30bを積層して形成されている。
第2の基板30bは、その内側に所定の孔を形成することで、第1の基板30aに積層した場合に、パッケージ30の内側に圧電振動片20を収容する内部空間S1を形成するようにされている。この内部空間S1は、第2の基板30bの上端面、すなわちパッケージ30の開口部側の端面にロウ材43を用いて蓋体39が接合されることにより封止されている。
第1の基板30aの内部空間S1に露出した図において左端部付近には、例えば、下地としてのタングステンメタライズ40a上にニッケル(Ni)40bおよび金(Au)40cをメッキして形成されたマウント用の電極部40,40が設けられている。このマウント用の電極部40,40は、実装端子32,32と電気的に接続されて、互いに異極となって駆動電圧を供給するものであり、図1に示すように、短絡しないように所定の間隔を隔てて形成されている。
マウント用の電極部40,40の上には、ディスペンサー等で導電性接着剤42,42が塗布されている。導電性接着剤42,42は、図2の一点鎖線で囲った図に示されるように、導通機能を発揮する導電性フィラー42bと、接合力を発揮する樹脂等の成分(以下、「樹脂成分」という)42aとを有している。
樹脂成分42aには、エポキシ系やシリコーン系などの樹脂を利用できるが、本実施形態では、圧電振動片20とパッケージ30との間で振動が伝達されないようにするため、柔軟性のあるシリコーン系の樹脂が用いられている。なお、樹脂成分42aには、シリコーン系の樹脂の他に粘度調整及び作業性向上のための溶剤が含まれており、ここでは、これら樹脂および溶剤などを含めて樹脂成分と呼んでいる。
導電性フィラー42bには、銀粒子や表面が銀メッキされた銅粉などをフレーク状、球状、針状にした粉末を利用できるが、本実施形態では、一般的な銀粒子を用いている。
そして、この導電性接着剤42,42の上に圧電振動片20の後述するマウント用の電極部26を載置し、導電性接着剤42,42を180℃の温度で1時間加熱して硬化させることにより、圧電振動片20がマウント用の電極部40,40に固着されるようになっている。
圧電振動片20は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。
本実施形態の場合、圧電振動片20は、小型に形成して必要な性能を得るために、パッケージ30側と固定される基部21と、この基部21から図において右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕22,23とを備えた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。尚、圧電振動片20は、このような音叉型のものに限られるものではなく、例えば圧電材料を矩形にカットした、所謂ATカット振動片等の種々の圧電振動片を利用することができる。
各振動腕22,23は、それぞれ長さ方向に延びる長溝25,25を有している。各長溝25,25は、図2に示すように、各振動腕22,23の表裏面(図2において上下面)に設けられて、幅方向の断面が略H型となっている。そして、この長溝25内に設けられた励振電極(図示せず)と、各振動腕22,23の側面に設けられた励振電極(図示せず)とが異極となるように引き回されて、振動腕22,23内の電界を効率よく発生させ、圧電振動片20のCI値(クリスタルインピーダンス値)を低く抑えている。
一対の振動腕22,23を支持する基部51の導電性接着剤42,42と触れる部分には、互いに異極となる接続用の電極部26,26が形成されている。
接続用の電極部26,26は、振動腕22,23の各々に駆動電圧を伝えるための電極であり、本実施形態の場合、図1および図2に示すように、基部21の表裏面であって、短絡しないように幅方向の両端部に形成されている。
また、接続用の電極部26,26は、振動腕22,23のそれぞれに互いに異極となるように設けられた励振電極(図示せず)と一体に形成されている。
これら接続用の電極部26,26および励振電極(図示せず)は、例えば、下地層をクロム(Cr)26aとし、その上に、表層部として金(Au)26bをスパッタリングするなどして成膜されている。
そして、接続用の電極部26,26が上述した導電性接着剤42,42の上に載置され、接続用の電極部26,26とマウント用の電極部40,40とが接合することで、圧電振動片20は、パッケージ30に対して電気的機械的に接続される。
ここで、導電性接着剤42における導電性フィラー42bは、少なくともその表面が銀(Ag)から形成されており、接続用の電極部26やマウント用の電極部40は、表層部が金(Au)からなっている。そうすると、導電性接着剤42を加熱する際、導電性フィラー42bの界面における樹脂等の被着成分の硬化速度は、接続用及びマウント用の電極部26,40の界面における樹脂等の被着成分の硬化速度より速くなる。このため、導電性フィラー42bの界面における樹脂等の被着成分がいち早く収縮して、電極部26,40の界面に樹脂等がまわろうとする。
ところが、導電性接着剤42には、導電性フィラー42bの界面における樹脂成分(被着成分)42aの硬化速度に比べて、界面における樹脂成分(被着成分)42aの硬化速度が遅くなるようにした金属材料46が混入されている。換言すれば、樹脂成分42aについて、導電性フィラー42bの界面における硬化速度に比べて、金属材料46の界面における硬化速度が遅くなっている。
このため、導電性接着剤42を加熱すると、金属材料46の界面にも樹脂成分42aがまわろうとし、電極部26,40の界面にまわろうとする樹脂成分42aの量を減少させることができる。
本実施形態の場合、金属材料46は、その界面における樹脂成分42aの硬化速度が、接続用の電極部26やマウント用の電極部40の界面における樹脂成分42aの硬化速度と同様になる成分を含んでいる。具体的には、金属材料46は、電極部26,40の表層部と同じ材料である金(Au)からなっており、金を細粒状あるいはフレーク状にして、複数の導電性フィラー42bの間に混入させている。
このため、金属材料46に樹脂成分42aがまわろうとする時期と、電極部26,40に樹脂成分42aがまわろうとする時期とを略同じにして、樹脂成分42aを偏りなく散らばすことができる。
なお、金属材料46である金(Au)は、電極部26,27,40の界面にまわろうとする樹脂成分の量を減少させるための材料であるが、導電性フィラー42bに当接して、接続用の電極部26,27とマウント用の電極部40,40とを導通する一助になっても構わない。
但し、導電性フィラー42bを金にすると、金は凝集して固まりやすいため、ノズルにつまってしまい、マウント用の電極部40に微小塗布することが困難となる。したがって、導通を図る手段はあくまでも銀粒子とし、金は添加する程度が好ましい。
具体的には、金属材料46である金の細粒子を、シリコーン系の樹脂成分42aに対して3重量%〜10重量%として、振動漏れを有効に防止し、かつ、導通性の悪化を防止している。
すなわち、導電性フィラー42bである銀粒子、及び金属材料46である金粒子は、樹脂成分42aに対して相対的に量を多くし過ぎると、導電性接着剤42が硬くなりすぎ、樹脂成分42aをシリコーン系にして振動漏れを防止した意義が没却されてしまう。このため、導電性フィラー42b及び金属材料46は、少なくとも85重量%を超えないようにする必要があり、本実施形態の場合、樹脂成分42aに対して78重量%以下として、振動漏れの抑制を効果的に図っている。一方、導電性フィラー42bである銀粒子を、樹脂成分42aに対して68重量%以上含有させないと導通性が悪化してしまう。
このため、導通性の悪化を防止しつつ、金属材料46がおよそ10重量%を超えると、導電性フィラー42b及び金属材料46の量が78重量%を超えて振動漏れの問題が生じる恐れが発生する。あるいは、振動漏れの問題を防止しつつ、金属材料46がおよそ10重量%を超えると、導電性フィラー42bの量が減って導通性の悪化を起こす恐れがある。
したがって、金属材料46である金粒子は、シリコーン系の樹脂成分42aに対して10重量%とすることが好ましい。
また、金属材料46である金粒子を、樹脂成分42aに対して3重量%以上にすることで、はじめて電極部26,40の界面にまわろうとする樹脂の量を、効果的に減少させることができる。
本発明の実施形態は以上のように構成されており、導電性接着剤42には、導電性フィラー42bの界面における樹脂成分42aの硬化速度に比べて、界面における樹脂成分42aの硬化速度が遅くなるようにした金属材料46が混入されている。このため、導電性接着剤42を加熱する際、金属材料46の周囲にも樹脂がまわって、その分だけ、電極部26,40の表面にまわる樹脂の量を減らすことができる。したがって、導電性フィラー42bと電極部26,40との間に樹脂溜りが形成さるのを防止して、導電性接着剤40と電極部26,40との導通性を向上させることができる。
また、圧電デバイス10の電極部26,40の層構造を増やさなくても、このような導通性の向上を図れる。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜相互に組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
本発明の実施形態を示す圧電デバイスの概略平面図。 図1のA−A線概略断面図。 従来の圧電デバイスの例示である圧電振動子の概略縦断面図。
符号の説明
10・・・圧電デバイス、20・・・圧電振動片、26・・・接続用の電極部、30・・・パッケージ、40・・・マウント用の電極部、42・・・導電性接着剤、42a・・・樹脂成分、42b・・・導電性フィラー、46・・・金属材料

Claims (6)

  1. 導電性フィラーと、
    金属材料と、
    前記導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて、前記金属材料の界面における硬化速度が遅い樹脂成分と、
    を備えたことを特徴とする導電性接着剤。
  2. 圧電振動片の接続用の電極部を、導電性接着剤を用いて、パッケージのマウント用の電極部に固定した圧電デバイスであって、
    前記導電性接着剤は、
    前記導電性フィラーと、
    金属材料と、
    前記導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて前記接続用又は前記マウント用の電極部の界面における硬化速度が遅く、かつ、前記導電性フィラーの界面における硬化速度に比べて前記金属材料の界面における硬化速度が遅い樹脂成分と、
    を備えたことを特徴とする圧電デバイス。
  3. 前記金属材料は、前記接続用又は前記マウント用の電極部と同じ成分を含むことを特徴とする請求項2に記載の圧電デバイス。
  4. 前記導電性フィラーは銀または銀を含む合金から形成され、前記金属材料は金または金を含む合金から形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の圧電デバイス。
  5. 前記樹脂成分はシリコーン系であることを特徴とする請求項4に記載の圧電デバイス。
  6. 前記金属材料は、前記樹脂成分に対して3重量%〜10重量%であることを特徴とする請求項5に記載の圧電デバイス。
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