JP2008084502A - 形状可変ミラー及び光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造容易・簡単・コンパクトな構成でありながら反射面の高精度化・微細化が可能であり、反射面を非回転対称に大きく変形させることの可能な形状可変ミラーと光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】形状可変ミラー1は、表面に反射層5を有する弾性変形可能な膜状のミラー部2と、そのミラー部2を保持するホルダー部3とを備えている。ミラー部2は、高弾性膜4の表面に反射層5が形成された構成になっている。ホルダー部3に凹部6cが形成されており、その凹部6cの開口がミラー部2の裏面で密閉されて凹部6cとミラー部2との間に空気で満たされたキャビティ6aが構成されている。キャビティ6a内の空気量の増加又は減少によりキャビティ6aの体積が膨張又は収縮し、その際のミラー部2の弾性変形により反射層5が凸形状又は凹形状の反射面を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は形状可変ミラー及び光ピックアップ装置に関するものであり、例えば、光ピックアップ装置に立ち上げミラーとして用いられる形状可変ミラー等に関するものである。
光ピックアップ装置において、複数の層を有する光ディスク、規格に応じて記録面位置の異なった複数種類の光ディスク等に対応しようとすると、それぞれの記録面位置に応じてレーザビームの結像位置を微調整する必要がある。一般的な光ピックアップ装置には、光路を垂直又は略垂直に折り曲げる立ち上げミラーが搭載されるため、その立ち上げミラーとして形状可変ミラーを用いれば上記微調整は可能である。
形状可変ミラーとしては、従来より様々なタイプのものが提案されている。例えば特許文献1で提案されている形状可変ミラーは、弾性体から成るミラーに機械的な力を加えて反射面を変形させる構成になっている。また、特許文献2では圧電駆動で反射面を変形させる形状可変ミラーが提案されており、特許文献3では静電駆動で反射面を変形させる形状可変ミラーが提案されている。
特開昭60−114802号公報 特開2006−10813号公報 特開2004−252314号公報
しかしながら、特許文献1記載の形状可変ミラーのように、容器に入れた弾性体に力を加えて反射面を変形させる構成では、形状可変ミラー全体の小型化が困難であり、反射面の高精度化や微細化も困難である。また、反射面を大きく変形させることもできない。特許文献2,3記載の形状可変ミラーのように、圧電駆動や静電駆動で反射面を変形させる構成では、電気的な部品点数が多くなって構造が複雑化するため、装置全体の大型化やコストアップを招いてしまい、反射面を非回転対称に大きく変形させることもできない。また、実際の製造においては、高品質でショートしていない圧電膜等を作製することが困難であり、複雑で作製困難な櫛歯形状のジグ等が必要になるといった問題もある。したがって、製造の点からも大幅なコストアップは避けられない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造の容易な簡単かつコンパクトな構成でありながら反射面の高精度化・微細化が可能であり、しかも反射面を非回転対称に大きく変形させることの可能な形状可変ミラーと、それを備えた光ピックアップ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の光ピックアップ装置は、光路を垂直又は略垂直に折り曲げる立ち上げミラーとして形状可変ミラーを備えた光ピックアップ装置であって、前記形状可変ミラーが、高弾性の樹脂膜の表面に金属蒸着により反射層を形成して成る弾性変形可能な膜状のミラー部と、そのミラー部を保持するホルダー部と、を有しており、前記ホルダー部に凹部が形成されており、その凹部の開口が前記ミラー部の裏面で密閉されて前記凹部と前記ミラー部との間に流体で満たされたキャビティが構成されており、前記凹部の開口サイズ又は前記ミラー部の膜厚分布が前記反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっており、前記ホルダー部の外部と前記キャビティとの間で前記流体を移動させるためのチャネルが前記ホルダー部に形成されており、そのチャネルを介した前記キャビティに対する流体の流入又は流出により前記キャビティ内の流体量を増加又は減少させて、前記キャビティの体積が膨張又は収縮する際の前記ミラー部の弾性変形により、前記反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成することを特徴とする。
第2の発明の形状可変ミラーは、表面に反射層を有する弾性変形可能な膜状のミラー部と、そのミラー部を保持するホルダー部と、を備えた形状可変ミラーであって、前記ホルダー部に凹部が形成されており、その凹部の開口が前記ミラー部の裏面で密閉されて前記凹部と前記ミラー部との間に流体で満たされたキャビティが構成されており、前記凹部の開口サイズが前記反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっており、前記キャビティ内の流体量の増加又は減少により前記キャビティの体積が膨張又は収縮し、その際の前記ミラー部の弾性変形により前記反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成することを特徴とする。
第3の発明の形状可変ミラーは、上記第2の発明において、前記凹部の開口形状が楕円形又は多角形であることを特徴とする。
第4の発明の形状可変ミラーは、表面に反射層を有する弾性変形可能な膜状のミラー部と、そのミラー部を保持するホルダー部と、を備えた形状可変ミラーであって、前記ホルダー部に凹部が形成されており、その凹部の開口が前記ミラー部の裏面で密閉されて前記凹部と前記ミラー部との間に流体で満たされたキャビティが構成されており、前記ミラー部の膜厚分布が前記反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっており、前記キャビティ内の流体量の増加又は減少により前記キャビティの体積が膨張又は収縮し、その際の前記ミラー部の弾性変形により前記反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成することを特徴とする。
第5の発明の形状可変ミラーは、上記第4の発明において、前記ミラー部の膜厚分布が少なくとも1方向について連続的に変化していることを特徴とする。
第6の発明の形状可変ミラーは、上記第4の発明において、前記ミラー部の膜厚分布が少なくとも1方向について前記キャビティ側で局所的に変化していることを特徴とする。
第7の発明の形状可変ミラーは、上記第2〜第6のいずれか1つの発明において、前記ミラー部が、高弾性膜の表面に前記反射層を形成して成るものであることを特徴とする。
第8の発明の形状可変ミラーは、上記第2〜第7のいずれか1つの発明において、前記ホルダー部の外部と前記キャビティとの間で前記流体を移動させるためのチャネルが、前記ホルダー部に形成されていることを特徴とする。
第9の発明の反射光学装置は、上記第2〜第8のいずれか1つの発明に係る形状可変ミラーと、前記キャビティ内の流体量の増加又は減少を前記キャビティに対する流体の流入又は流出により行うアクチュエータと、を有することを特徴とする。
第10の発明の光ピックアップ装置は、上記第9の発明に係る反射光学装置を備えたことを特徴とする。
第11の発明の形状可変ミラーの製造方法は、上記第2〜第8のいずれか1つの発明に係る形状可変ミラーの製造方法であって、前記ホルダー部の一部となる第1ウェハの裏面に、前記流体を移動させるためのチャネルをウェハ厚の途中までのエッチングにより形成し、前記第1ウェハの表面に前記ミラー部を構成する高弾性膜をスピンコートにより形成し、前記第1ウェハの裏面に前記高弾性膜まで達するキャビティをエッチングにより形成し、前記ホルダー部の一部となる第2ウェハを前記第1ウェハの裏面に接着し、前記高弾性膜の表面に前記反射層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、ホルダー部に形成されている凹部とミラー部との間のキャビティ内の流体量の増加又は減少によりキャビティの体積が膨張又は収縮し、その際のミラー部の弾性変形により反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成するので、反射面を変形させるために構造を複雑化する必要がなく、反射面の大きさや形状を高い精度で制御することが可能である。したがって、製造の容易な簡単かつコンパクトな構成でありながら反射面の高精度化・微細化が可能である。また、ホルダー部に形成されている凹部でキャビティが構成されているので、ミラー部の構造を簡単にすることができ、反射面の高精度化・微細化が更に容易になる。しかも、凹部の開口サイズ又はミラー部の膜厚分布が反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっているため、反射面を非回転対称に大きく変形させることが可能である。そして、本発明に係る形状可変ミラーを、例えば光ピックアップ装置の立ち上げミラーとして用いれば、記録面位置に応じてレーザビームの結像位置を微調整することができるので、複数の層を有する光ディスク、規格に応じて記録面位置の異なった複数種類の光ディスク等に対応することが可能である。
凹部の開口サイズが反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なった構成において、凹部の開口形状を楕円形又は多角形(例えば長方形)とすれば、必要とされる反射面形状に対応することができる。ミラー部の膜厚分布が反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なった構成において、ミラー部の膜厚分布が少なくとも1方向について連続的に変化するようにすれば、より滑らかな反射面形状を得ることができる。また、ミラー部の膜厚分布が少なくとも1方向についてキャビティ側で局所的に変化するようにすれば、曲率変化の大きい滑らかな反射面形状を得ることができる。
ホルダー部にその外部とキャビティとの間で流体を移動させるためのチャネルを形成すれば、形状可変ミラーの外部から流体量の増加又は減少を調整することにより、ミラー部の裏面とホルダー部との間のキャビティの体積を膨張又は収縮させることができる。したがって、形状可変ミラーの構造を更に簡単でコンパクトにすることができる。例えば、アクチュエータでキャビティに対する流体の流入又は流出を行えば、形状可変ミラーの外部から流体量の増加又は減少の調整を簡単に行うことができる。
以下、本発明に係る形状可変ミラー及び光ピックアップ装置の実施の形態等を、図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明に係る形状可変ミラーの用途は光ピックアップ装置に限らない。例えば、デジタルカメラ,プロジェクター,光学スキャナー等の光学機器;情報機器(携帯電話,携帯情報端末,モバイルコンピュータ等)に内蔵又は外付けされるカメラ等にも適用可能である。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
まず、各実施の形態の基本形となる形状可変ミラー1を説明する。図5に、形状可変ミラー1の外観及び内部の構造を示し、図6に、形状可変ミラー1を備えた光ピックアップ装置9の概略光学構成例を模式的に示す。図5(A)は形状可変ミラー1の平面図であり、図5(B)は形状可変ミラー1の側面図である。また図5(C)は、図5(A)におけるx−x’線断面図である。図6に示す光ピックアップ装置9は、形状可変ミラー1(図5),その反射面を変形させるアクチュエータ11等で構成された反射光学装置10を備えている。さらに、その他の光学要素として、半導体レーザ12,コリメータレンズ13,偏光ビームスプリッター14,1/4波長板15,対物レンズ16,集光レンズ18,光検出器19等を備えている。
図6に示す光ピックアップ装置9において、半導体レーザ12から出射したレーザビームは、コリメータレンズ13で平行光となり、偏光ビームスプリッター14と1/4波長板15を順に透過した後、形状可変ミラー1で反射される。そして、対物レンズ16で集光されて光ディスク17の記録面に到達する。光ディスク17の記録面で反射されたレーザビームは、対物レンズ16を通過した後、形状可変ミラー1で反射される。そして、1/4波長板15を透過し、偏光ビームスプリッター14で反射された後、集光レンズ18で集光されて光検出器19に到達する。光検出器19は、受光したレーザビームの光情報を電気信号として出力する。
形状可変ミラー1は、図6に示すように、光ピックアップ装置9の立ち上げミラーとしての使用に適している。立ち上げミラーは、光路を垂直又は略垂直に折り曲げることにより、光ディスクの記録面に対し垂直又は略垂直にレーザビームを反射させ、光ディスクからの戻り光を光ディスクの記録面に対し平行又は略平行に反射させるものである。図5に示す形状可変ミラー1は、以下に説明するようにパワーが可変の反射面を有している。このため、形状可変ミラー1を立ち上げミラーとして使用すれば、対物レンズ16に入射させるレーザビームの集光度合いを変化させて、その結像位置を微調整することが可能であり、また効果的な収差補正も可能である。
図5に示す形状可変ミラー1は、表面に反射層5を有する弾性変形可能な膜状のミラー部2と、そのミラー部2を保持するホルダー部3と、を備えている。ミラー部2は、高弾性膜4の表面に反射層5が形成された構成になっている。高弾性膜4としては、例えば柔らかく高弾性の樹脂膜が用いられる。高弾性膜4の材料としては、例えばポリジメチルシロキサン(PDMS)が挙げられる。その他の樹脂材料としては、スピンコートの容易なエポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂等が挙げられる。反射層5の材料としては、蒸着やスパッタリング等による成膜が可能な高反射率の金属材料、例えばAl(アルミニウム),Ag(銀)等が挙げられる。
ホルダー部3は、ミラー部2を支持する第1構造体6と、形状可変ミラー1全体のベースとなる第2構造体7と、で構成されている。第1構造体6と第2構造体7は共にSi(シリコン)ウェハから成っており、第1構造体6はミラー部2の反対側で第2構造体7と接合されている。その接合は、例えば、Au(金)を用いた拡散結合により行われる。Auから成る薄膜を第1構造体6と第2構造体7との間に介在させて加熱すれば、その合金化により第1構造体6と第2構造体7とを容易に接合することが可能である。なお、第2構造体7としてガラス基板を用いてもよい。その場合、接着剤を用いて第1構造体6と第2構造体7とを接着すればよい。
ホルダー部3の第1構造体6には、つながった2つの穴が形成されている。それらの穴と第2構造体7の平面部分とにより、円柱形状のキャビティ(空間)6aと直方体形状のチャネル(流路)6bが構成されている。第1構造体6はSiウェハから成っているため、キャビティ6aやチャネル6bの微細構造は高い精度で容易に作製可能である。また、第1,第2構造体6,7から成る凹部6cでキャビティ6aを構成しているため、ミラー部2の構造を簡単にすることができ、結果として反射面の高精度化・微細化が容易になる。
ホルダー部3に形成されている凹部6cの開口はミラー部2で密閉された状態になっており、ミラー部2の裏面とホルダー部3との間が流体(ここでは空気)で満たされたキャビティ6aを構成している。そのキャビティ6aを満たしている流体は空気に限らず、他の気体や水,オイル等の液体でも構わない。なお、反射層5はレーザビームの有効径をカバーする範囲に形成されていればよいが、ミラー部2の変形範囲の影響を考慮すれば、図5に示すようにキャビティ6aを反射層5よりも大きく設定するのが好ましい。
チャネル6bはホルダー部3の外側に向けて開口しているため、チャネル6bを通って空気がホルダー部3の外部とキャビティ6aとの間を移動することができる。したがって、チャネル6bを介したキャビティ6aに対する空気の流入又は流出により、ミラー部2の裏面とホルダー部3との間のキャビティ6a内の空気量を増加又は減少させれば、そのキャビティ6aの体積は膨張又は収縮する。その際のミラー部2の弾性変形により、反射層5は凸形状又は凹形状の反射面を構成することになる。形状可変ミラー1の外部からキャビティ6aの体積を膨張又は収縮させることができるので、形状可変ミラー1の構造を簡単かつコンパクトにすることができる。
ミラー部2の裏面とホルダー部3との間のキャビティ6a内の空気量を増加又は減少させる手段として設けられているのが、図6に示すアクチュエータ11である。アクチュエータ11でキャビティ6aに対する空気の流入又は流出を行えば、形状可変ミラー1の外部から空気量の増加又は減少の調整を簡単に行うことができる。アクチュエータ11としては、ミラー部2の弾性変形に必要な量の空気をキャビティ6aに対して流入又は流出させるための手段が用いられる。図6に示す反射光学装置10では、シリンダ内の空気をピストンの駆動(駆動源としては例えば圧電素子,モータが用いられる。)で吸気又は排気する構成を想定しているが、これに限らない。例えば、流体(空気等)を加熱又は冷却することにより流体を膨張又は収縮させるようにしてもよく、通常のポンプ,レギュレータ,コンプレッサ等を用いて流体(空気等)を流入又は流出させるようにしてもよい。
次に、形状可変ミラー1の製造方法を、図7に示す製造工程図に基づいて説明する。まず、Siから成る第1ウェハ6pを用意する{図7(A)}。この第1ウェハ6pは、その両面にSiO2膜が形成された両面ミラーのSiウェハであり、以下のプロセスにより第1構造体6となる。第1ウェハ6pの裏面にエッチング(例えば、RIE:Reactive Ion Etching)を施すことにより、空気を移動させるためのチャネル6bに相当する部分をウェハ厚の途中まで形成する{図7(B)}。そして、ミラー部2を構成する高弾性膜4(例えば、PDMS)を、第1ウェハ6pの表面にスピンコートにより形成する{図7(C)}。再び第1ウェハ6pの裏面にエッチングを施すことにより、キャビティ6aとなる部分を高弾性膜4に達する位置まで形成する{図7(D)}。この段階で第1構造体6が完成する。なお、第1ウェハ6pと高弾性膜4との間にはSiO2膜が位置しているので、SiO2膜の位置でエッチングを容易に停止させることができる。
第2ウェハとして、Siから成る第2構造体7を第1構造体6の裏面に接着する{図7(E)}。第1構造体6と第2構造体7は共にSiウェハから成っているため、第1構造体6と第2構造体7との間にAu薄膜を介在させ、加熱により合金化すれば、金の拡散により第1構造体6と第2構造体7とを接合させることが可能である。この工程(E)によりホルダー部3に凹部6cが形成され、その凹部6cの開口が高弾性膜4の裏面で密閉されて凹部6cと高弾性膜4との間に空気で満たされたキャビティ6aが構成される。最後に、高弾性膜4の表面にAlを蒸着することにより、反射層5を形成する{図7(F)}。このようにして完成した形状可変ミラー1とアクチュエータ11(図6)とを、チャネル6bに繋いだチューブ(不図示)で接続すると、反射光学装置10(図6)が完成する。以上説明した製造方法によると、Siウェハ等を用いた簡単な製造プロセスで形状可変ミラー1を作製することができる。しかも、作製に際して複雑で作製困難なジグ等は不要である。
図8に、形状可変ミラー1のミラー変形動作を示す。図8(A)は、キャビティ6aの体積を膨張させることにより、反射層5で凸形状の反射面を構成した状態を示しており、図8(B)は、キャビティ6aの体積を収縮させることにより、反射層5で凹形状の反射面を構成した状態を示している。高弾性膜4にはキャビティ6a内の空気から均等な力が加わるため、均一な曲面形状が得られる。また、キャビティ6aを構成している凹部6cの開口形状が円形になっているため、ミラー部2の弾性変形により構成される凸又は凹の反射面形状は回転対称な曲面形状となる。さらに、高弾性膜4の膜厚が均一になっているため、その反射面形状は球面状又は略球面状となる。
上記のように、キャビティ6aの体積が膨張又は収縮する際のミラー部2の弾性変形により反射層5が凸形状又は凹形状の反射面を構成するので、反射面を変形させるために構造を複雑化する必要がなく、反射面の大きさや形状を高い精度で制御することが可能である。また、圧電駆動や静電駆動で反射面を変形させる従来の形状可変ミラーが抱えていた問題点(例えば、高品質でショートしていない圧電膜等の作製が難しいといった問題点、複雑で作製困難な櫛歯形状のジグ等が必要になるといった問題点)が解消されるため、非常に簡易なプロセスのみで歩留まりを向上させることができる。したがって、製造の容易な簡単かつコンパクトな構成でありながら反射面の高精度化・微細化が可能である。しかも、反射膜を圧電素子等で直接変形させるよりも変形ストロークを非常に大きく設定できるので、反射面を大きく変形させることが可能である。そして、図6に示す光ピックアップ装置9では立ち上げミラーとして形状可変ミラー1が用いられているので、記録面位置に応じてレーザビームの結像位置を微調整することができる。したがって、複数の層を有する光ディスク、規格に応じて記録面位置の異なった複数種類の光ディスク等に対応することが可能である。
上述した形状可変ミラー1(図5)では、凸又は凹の球面状又は略球面状の反射面しか構成することができない。このため、非回転対称な曲面形状の反射面を必要とするアプリケーション(例えば、光ピックアップ装置の収差補正ミラー等)には使用することができず、したがってその用途は限られる。例えば、図6に示す光ピックアップ装置9では、形状可変ミラー1に入射角度45°でレーザビームが入射するため、反射面上ではビーム形状が楕円形になる。それに対応するには、図5(A)中のX軸とY軸の各方向で曲率の異なった形状の反射面を構成するのが好ましい。以下に説明する第1〜第3の実施の形態は、必要とされる反射面形状の曲率比Rx:Ry(Rx≠Ry)が予め決まっている場合に(Rx:反射面のX軸方向の曲率、Ry:反射面のY軸方向の曲率)、その曲率比に対応した弾性変形をミラー部2に生じさせることを可能とするものである。
図1に、第1の実施の形態に係る形状可変ミラー1aの外観及び内部の構造を示す。図1(A)は形状可変ミラー1aの平面図であり、図1(B)は形状可変ミラー1aの側面図である。また図1(C)は、図1(A)におけるx−x’線断面図である。この形状可変ミラー1aの特徴は、反射層5の面法線(Z軸)に対し直交するX軸とY軸の2方向について凹部6cの開口サイズが異なっている点にある。つまり、キャビティ6aを構成している凹部6cの開口形状が楕円形になっていることに特徴がある(短軸方向がX軸方向に相当し、長軸方向がY軸方向に相当する。例えば、短軸:長軸=1:2である。)。それ以外は前記形状可変ミラー1と同様の基本構成になっており、同様の効果を得ることができる。なお、この形状可変ミラー1aも、前記基本形(図5)と同様、図6に示す光ピックアップ装置9の立ち上げミラーとして使用されるものであり、前記製造プロセス(図7)により製造可能である。
ホルダー部3に形成されている凹部6cの開口はミラー部2で密閉された状態になっており、ミラー部2の裏面とホルダー部3との間が流体(ここでは空気)で満たされたキャビティ6aを構成している。キャビティ6a内の流体量の増加又は減少によりキャビティ6aの体積が膨張又は収縮し、その際のミラー部2の弾性変形により反射層5が凸形状又は凹形状の反射面を構成するが、凹部6cの開口形状が楕円形になっているため、ミラー部2は非回転対称に変形することになる。
図4(A)に、ミラー部2の変形状態の一例(凸形状の反射面を構成した状態)をX軸とY軸の2方向について示す。実線はXZ断面における凹部6cの開口範囲とミラー部2の変形状態を示しており、破線はYZ断面における凹部6cの開口範囲とミラー部2の変形状態を示している。キャビティ6aは開口形状が楕円形の凹部6cで構成されているため、反射層5が構成する反射面はXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称な非回転対称曲面となる。凹部6cの開口サイズはX軸方向に短いため、反射面の曲率はX軸方向にきつくなる(曲率半径が小さくなる。)。また、凹部6cの開口サイズはY軸方向に長いため、反射面の曲率はY軸方向に緩くなる(曲率半径が大きくなる)。
上記のように、凹部2cの開口サイズを反射層5の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なったものとすれば、反射面を非回転対称に大きく変形させることが可能となる。したがって、凹部2cの開口サイズを調整することにより、所望の曲率比Rx:Ryの反射面形状を得ることができる。また、凹部の開口形状は楕円形に限らず、長方形又はその他の多角形でもよい。採用する開口形状を変化させることにより、所望の反射面形状(例えば自由曲面形状)を得ることができる。キャビティ形状についても、上記開口形状を有するものであればよく、例えば、楕円柱形状,楕円錐台形状,角柱形状,角錐台形状等、いずれでもよい。
図2に、第2の実施の形態に係る形状可変ミラー1bの外観及び内部の構造を示す。図2(A)は形状可変ミラー1bの平面図であり、図2(B)は図2(A)におけるy−y’線断面図であり、図2(C)は図2(A)におけるx−x’線断面図である。この形状可変ミラー1bの特徴は、反射層5の面法線(Z軸)に対し直交するX軸とY軸の2方向についてミラー部2の膜厚分布が異なっている点にある。つまり、ミラー部2を構成している高弾性膜4の膜厚分布が、X軸方向とY軸方向とで互いに異なった連続的な変化をそれぞれ有していることに特徴がある。それ以外は前記形状可変ミラー1と同様の基本構成になっており、同様の効果を得ることができる。なお、この形状可変ミラー1bも、前記基本形(図5)と同様、図6に示す光ピックアップ装置9の立ち上げミラーとして使用されるものであり、前記製造プロセス(図7)により製造可能である。
ホルダー部3に形成されている凹部6cの開口(開口形状は円形である。)はミラー部2で密閉された状態になっており、ミラー部2の裏面とホルダー部3との間が流体(ここでは空気)で満たされたキャビティ6aを構成している。キャビティ6a内の流体量の増加又は減少によりキャビティ6aの体積が膨張又は収縮し、その際のミラー部2の弾性変形により反射層5が凸形状又は凹形状の反射面を構成するが、高弾性膜4の膜厚分布がX軸方向とY軸方向とで異なっているため、ミラー部2は非回転対称に変形することになる。
図4(B)に、ミラー部2の変形状態の一例(凸形状の反射面を構成した状態)をX軸とY軸の2方向について示す。実線はXZ断面におけるミラー部2の変形状態を示しており、破線はYZ断面におけるミラー部2の変形状態を示している。高弾性膜4の膜厚分布はXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称になっているため、反射層5が構成する反射面もXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称な非回転対称曲面となる。ここでは、凹部6cの開口形状として円形(つまり真円)を想定しているので、高弾性膜4の膜厚分布の変化量が小さい方向ほどミラー部2は変形しにくくなる。図2(B)(C)から分かるように、高弾性膜4の膜厚分布の変化量はX軸方向に大きいため、反射面の曲率はX軸方向にきつくなる(曲率半径が小さくなる。)。また、高弾性膜4の膜厚分布の変化量はY軸方向に小さいため、反射面の曲率はY軸方向に緩くなる(曲率半径が大きくなる)。
上記のように、ミラー部2の膜厚分布を反射層5の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なったものとすれば、反射面を非回転対称に大きく変形させることが可能となる。したがって、ミラー部2の膜厚分布を調整することにより、所望の曲率比Rx:Ryの反射面形状を得ることができる。この形状可変ミラー1bのように、ミラー部2の膜厚分布を少なくとも1方向について連続的に変化させることは、より滑らかな反射面形状を得る上で有効である。また、形状可変ミラー1bのミラー部2はXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称な反射面(トロイダル球面形状の反射面)を構成しているが、高弾性膜4の膜厚分布はXZ平面又はYZ平面に関して非面対称でもよい。採用する膜厚分布を変化させることにより、所望の反射面形状(例えば自由曲面形状)を得ることができる。
図3に、第3の実施の形態に係る形状可変ミラー1cの外観及び内部の構造を示す。図3(A)は形状可変ミラー1cの平面図であり、図3(B)は図3(A)におけるy−y’線断面図であり、図3(C)は図3(A)におけるx−x’線断面図である。この形状可変ミラー1cの特徴は、反射層5の面法線(Z軸)に対し直交するX軸とY軸の2方向についてミラー部2の膜厚分布が異なっている点にある。ただし、前記第2の実施の形態(図2)とは異なり、ミラー部2の膜厚分布は直方体形状の凸部8によりX軸方向について(キャビティ6a側で)局所的に変化している。それ以外は前記形状可変ミラー1と同様の基本構成になっており、同様の効果を得ることができる。なお、この形状可変ミラー1cも、前記基本形(図5)と同様、図6に示す光ピックアップ装置9の立ち上げミラーとして使用されるものであり、前記製造プロセス(図7)により製造可能である。
ホルダー部3に形成されている凹部6cの開口(開口形状は円形である。)はミラー部2で密閉された状態になっており、ミラー部2の裏面とホルダー部3との間が流体(ここでは空気)で満たされたキャビティ6aを構成している。キャビティ6a内の流体量の増加又は減少によりキャビティ6aの体積が膨張又は収縮し、その際のミラー部2の弾性変形により反射層5が凸形状又は凹形状の反射面を構成するが、高弾性膜4の膜厚分布が凸部8によりX軸方向とY軸方向とで異なっているため、ミラー部2は非回転対称に変形することになる。
図4(C)に、ミラー部2の変形状態の一例(凸形状の反射面を構成した状態)をX軸とY軸の2方向について示す。実線はXZ断面におけるミラー部2の変形状態を示しており、破線はYZ断面におけるミラー部2の変形状態を示している。高弾性膜4の膜厚分布はXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称になっているため、反射層5が構成する反射面もXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称な非回転対称曲面となる。ここでは、凹部6cの開口形状として円形(つまり真円)を想定しているので、高弾性膜4の膜厚分布の変化量が小さい方向ほどミラー部2は変形しにくくなる。図3(B)(C)から分かるように、高弾性膜4の膜厚分布の変化量はX軸方向について凸部8により局所的に大きく変化しているため、反射面の曲率はX軸方向にきつくなる(曲率半径が小さくなる。)。また、高弾性膜4の膜厚分布の変化量は(有効領域内で)Y軸方向に変化していないため、反射面の曲率はY軸方向に緩くなる(曲率半径が大きくなる)。
上記のように、ミラー部2の膜厚分布を反射層5の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なったものとすれば、反射面を非回転対称に大きく変形させることが可能となる。したがって、ミラー部2の膜厚分布が所定方向に部分的な変化を持つように調整することにより、所望の曲率比Rx:Ryの反射面形状を得ることができる。この形状可変ミラー1cのように、ミラー部2の膜厚分布を少なくとも1方向についてキャビティ6a側(つまり、反射層5の反対側)で局所的に変化させることは、曲率変化の大きい滑らかな反射面形状を得る上で有効である。また、形状可変ミラー1cのミラー部2はXZ平面とYZ平面に関してそれぞれ面対称な反射面を構成しているが、高弾性膜4の膜厚分布はXZ平面又はYZ平面に関して非面対称でもよい。採用する膜厚分布を変化させることにより、所望の反射面形状(例えば自由曲面形状)を得ることができる。
上述した各実施の形態の構成によれば、大きく変形する非回転対称な反射面を非常に簡易なプロセスのみで構成することができる。また、X軸方向とY軸方向とで曲率の異なった非回転対称な反射面を有するメンブレン型の形状可変ミラーを、歩留まり良く作製することができる。よって、多くのアプリケーションに応用可能な形状可変ミラーを実現することができ、形状可変ミラーの用途は大幅に拡大される。
形状可変ミラー(第1の実施の形態)の外観及び内部構造を示す図。 形状可変ミラー(第2の実施の形態)の外観及び内部構造を示す図。 形状可変ミラー(第3の実施の形態)の外観及び内部構造を示す図。 形状可変ミラー(第1〜第3の実施の形態)のミラー変形例を示す断面図。 各実施の形態の基本形となる形状可変ミラーの外観及び内部構造を示す図。 光ピックアップ装置の概略光学構成例を示す模式図。 形状可変ミラーの製造工程例を示す断面図。 図5の形状可変ミラーのミラー変形例を示す断面図。
符号の説明
1,1a,1b,1c 形状可変ミラー
2 ミラー部
3 ホルダー部
4 高弾性膜(樹脂膜)
5 反射層
6 第1構造体
6a キャビティ
6b チャネル
6c 凹部
7 第2構造体
8 凸部
9 光ピックアップ装置
10 反射光学装置
11 アクチュエータ

Claims (11)

  1. 光路を垂直又は略垂直に折り曲げる立ち上げミラーとして形状可変ミラーを備えた光ピックアップ装置であって、
    前記形状可変ミラーが、高弾性の樹脂膜の表面に金属蒸着により反射層を形成して成る弾性変形可能な膜状のミラー部と、そのミラー部を保持するホルダー部と、を有しており、前記ホルダー部に凹部が形成されており、その凹部の開口が前記ミラー部の裏面で密閉されて前記凹部と前記ミラー部との間に流体で満たされたキャビティが構成されており、前記凹部の開口サイズ又は前記ミラー部の膜厚分布が前記反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっており、前記ホルダー部の外部と前記キャビティとの間で前記流体を移動させるためのチャネルが前記ホルダー部に形成されており、そのチャネルを介した前記キャビティに対する流体の流入又は流出により前記キャビティ内の流体量を増加又は減少させて、前記キャビティの体積が膨張又は収縮する際の前記ミラー部の弾性変形により、前記反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 表面に反射層を有する弾性変形可能な膜状のミラー部と、そのミラー部を保持するホルダー部と、を備えた形状可変ミラーであって、前記ホルダー部に凹部が形成されており、その凹部の開口が前記ミラー部の裏面で密閉されて前記凹部と前記ミラー部との間に流体で満たされたキャビティが構成されており、前記凹部の開口サイズが前記反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっており、前記キャビティ内の流体量の増加又は減少により前記キャビティの体積が膨張又は収縮し、その際の前記ミラー部の弾性変形により前記反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成することを特徴とする形状可変ミラー。
  3. 前記凹部の開口形状が楕円形又は多角形であることを特徴とする請求項2記載の形状可変ミラー。
  4. 表面に反射層を有する弾性変形可能な膜状のミラー部と、そのミラー部を保持するホルダー部と、を備えた形状可変ミラーであって、前記ホルダー部に凹部が形成されており、その凹部の開口が前記ミラー部の裏面で密閉されて前記凹部と前記ミラー部との間に流体で満たされたキャビティが構成されており、前記ミラー部の膜厚分布が前記反射層の面法線に対し直交する少なくとも2方向について異なっており、前記キャビティ内の流体量の増加又は減少により前記キャビティの体積が膨張又は収縮し、その際の前記ミラー部の弾性変形により前記反射層が凸形状又は凹形状の反射面を構成することを特徴とする形状可変ミラー。
  5. 前記ミラー部の膜厚分布が少なくとも1方向について連続的に変化していることを特徴とする請求項4記載の形状可変ミラー。
  6. 前記ミラー部の膜厚分布が少なくとも1方向について前記キャビティ側で局所的に変化していることを特徴とする請求項4記載の形状可変ミラー。
  7. 前記ミラー部が、高弾性膜の表面に前記反射層を形成して成るものであることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の形状可変ミラー。
  8. 前記ホルダー部の外部と前記キャビティとの間で前記流体を移動させるためのチャネルが、前記ホルダー部に形成されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の形状可変ミラー。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載の形状可変ミラーと、前記キャビティ内の流体量の増加又は減少を前記キャビティに対する流体の流入又は流出により行うアクチュエータと、を有することを特徴とする反射光学装置。
  10. 請求項9記載の反射光学装置を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 請求項2〜8のいずれか1項に記載の形状可変ミラーの製造方法であって、前記ホルダー部の一部となる第1ウェハの裏面に、前記流体を移動させるためのチャネルをウェハ厚の途中までのエッチングにより形成し、前記第1ウェハの表面に前記ミラー部を構成する高弾性膜をスピンコートにより形成し、前記第1ウェハの裏面に前記高弾性膜まで達するキャビティをエッチングにより形成し、前記ホルダー部の一部となる第2ウェハを前記第1ウェハの裏面に接着し、前記高弾性膜の表面に前記反射層を形成することを特徴とする形状可変ミラーの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014095848A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Joybond Co Ltd ミラー及びレンズ
CN105022163A (zh) * 2015-07-27 2015-11-04 宁波大学 一种可调焦距的反射镜
CN110058402A (zh) * 2019-03-25 2019-07-26 北京航空航天大学 一种基于液压驱动的360°光束导航反射镜
CN110764193A (zh) * 2019-09-27 2020-02-07 北京航空航天大学 一种可实现光开关和光束导航的多功能反射镜

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