JP2008084436A - ランプ機構及び記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摺動動作時の消費電力を低減すると共に、磨耗粉の発生によるヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障を防止することができ、前記故障に起因するデータ喪失等を回避することができるランプ部材ならびに記憶装置を提供すること。
【解決手段】記憶媒体に対してアクセスを行うヘッドを備えたヘッドスライダを係留する係留部と、前記ヘッドスライダを前記係留部にて係留する際、もしくは前記記憶媒体へ向けて移動する際に前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションの所定の部位と摺動動作を行う摺動部とを有したランプ機構の摺動部に、前記摺動動作に伴って生じた磨耗粉を蓄積する蓄積手段と前記磨耗粉の落下を防止する落下防止手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、記憶装置ならびにランプ機構に関し、特にロードアンロード方式を採用した磁気ディスク装置に関する。
近年、磁気ディスク装置においては、記憶容量の大容量化への要望が非常に高くなってきている。
そのため、データを格納する記憶媒体と記憶媒体に対してデータの読み書きを行うヘッドスライダとの距離を低減することで大容量化を実現するために、装置未使用時には、従来記憶媒体上に退避させていたヘッドスライダを、記憶媒体外の所定の退避位置に退避させるロードアンロード方式を採用した磁気ディスク装置が増加している。
また、近年磁気ディスク装置においては、前述の記憶容量の大容量化に加えて小型化も顕著であり、その結果、従来から磁気ディスク装置が用いられてきた室内に固定的に設置されて用いられる情報処理機器等だけではなく、ノート型パソコン、携帯端末など様々な携帯機器にも磁気ディスク装置が用いられるようになってきている。
この様な携帯機器においては、振動や落下時の衝撃等に対して十分な耐衝撃性を確保する観点からも、ヘッドを記憶媒体上から退避させることが望ましくロードアンロード方式が用いられることが多々ある。
しかしながらロードアンロード方式では、ロード時ならびにアンロード時に磨耗粉が発生し、その磨耗粉がロード時に記憶媒体上に落下してディスク上を移動するヘッドスライダに付着すると、当初の設計寿命に反して早期のヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障を誘発することとなる。
さらには、ヘッドが故障するとデータが記憶されている記憶媒体に対するアクセスが不可能となるためにデータを喪失することとなり、その磁気ディスク装置が用いられるシステムの運用等に多大な影響を与える恐れもある。
そのため、磨耗粉による磁気ディスク装置故障を防ぐべく様々な技術が開示されている。
特開2003−141841(公知例1) 特願2003−568657(公知例2)
公知例1に開示された発明によれば、ランプ走行面の断面形状を連続的に変化させることで、ヘッドタブのランプ接触点が長手方向に均等に分散されるため、ヘッドタブの偏磨耗が生じずに摺動抵抗の上昇をおさえることが可能となる。しかし、磨耗粉は依然生じており、さらに記憶媒体上に落下することを十分に防ぐことは難しいため磁気ディスク装置故障を誘発する恐れがある。
また、公知例2に開示された発明によれば、ヘッドサスペンション上の、摺動部と接触する位置を変動させることで、磨耗粉の蓄積がヘッドサスペンションで偏ることを防止することができ、その結果、ヘッドサスペンション上に磨耗粉の蓄積がその長手方向に分散され、磨耗粉は凝集せずに落下しにくくなる。また、摺動部の凹部に磨耗粉が落下することにより記憶媒体上へ落ちにくくなる。
しかし、ヘッドサスペンションの摺動方向に対して略垂直に凸部が設けられた場合、凸部が障壁となるため抵抗力を増大する要因になってしまい、その結果磁気ディスク装置の消費電力を増加させることとなる。すなわち摺動動作において、凸部との衝突や凸部を乗り越える際などに抵抗力が生じ、それを克服するために余計な電力が必要となるために消費電力が増大することとなる。
この消費電力の増大は、特にノート型パソコンや携帯端末といった、バッテリー等の内蔵電源で動作する携帯機器において非常に重要な問題となってくる。
また、ノート型パソコンなどにおいては、パソコン使用時(動作時)と鞄等に収納されて持ち運ばれる時とではパソコンの向きが異なることが多々ある。それに伴って磁気ディスク装置の向きにも当然変化が生じる。また、場合によっては使用しながら持ち運ばれることも考えられる。
そのため、この様な向きの変化が生じた場合や外部からの振動・衝撃など外的要因によって、一度溝部に落下した磨耗粉が、筐体内に飛散してしまうことも懸念される。そのため、飛散した磨耗粉が記憶媒体上に落下してしまうと、当初の設計寿命に反して早期のヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障となり、そのためデータ喪失などその磁気ディスク装置が使用されるシステムの運用にも多大な影響を及ぼす恐れがある。
そこで本発明は、上述した種々の問題を解決することを目的としている。すなわち摺動動作に伴う抵抗を低減することで磁気ディスク装置の消費電力を低減することを目的としている。
さらに、磨耗粉の発生を低減すると共に外的要因等により磨耗粉が筐体内に飛散することを防ぐことで、当初の設計寿命に反して早期のヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障を防止することも目的としており、それに伴うデータ喪失等のシステムの運用への影響を防止することも目的としている。
上記の本発明の課題は、記憶媒体に対してアクセスを行うヘッドを備えたヘッドスライダを係留する係留部と、前記ヘッドスライダを前記係留部にて係留する際、もしくは前記記憶媒体へ向けて移動する際に前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションの所定の部位と摺動動作を行う摺動部とを有したランプ機構の摺動部に、前記摺動動作に伴って生じた磨耗粉を蓄積する前記摺動部の長手方向に沿って設けられた複数の溝からなる第一の溝部と、前記磨耗粉の落下を防止する、前記摺動部の短手方向に沿って第二の溝部とを備えることで解決できる。
また、前記第一の溝部を前記ヘッドサスペンションの摺動方向と略平行に設けることで、より効果的に解決することができる。
さらに、前記第一の溝部に前記壁部より前記第一の溝部の短手方向の中心に向けて所定の距離延設された飛散防止部を備えることでも解決することができる。
本発明によれば、ヘッドサスペンションの摺動方向に対して略垂直に凸部が設けられることが無いために摺動動作に伴う摺動面からの抵抗を低減することができ、そのため磁気ディスク装置の消費電力を低減することが可能となる効果を奏する。
さらに、摺動時の抵抗や摺動時の接触面積を低減することで磨耗粉の発生を低減すると共に飛散防止手段を設けることで装置の使用状況や外的要因等により磨耗粉が筐体内に飛散することを防ぐことができ、磨耗粉による当初の設計寿命に反した早期のヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障を防止することができ、その結果データ喪失等によるその磁気ディスク装置が用いられるシステムの運用への影響をなくすことが可能となる効果を奏する。
本発明の第一の実施例に係る、磁気ディスク装置について図面を用いて以下に説明する。
図1は、磁気ディスク装置の概略図である。磁気ディスク装置は略直方体形状をした筐体内に各種構成部材が収納されており、筐体100には蓋(図示せず)が結合されることによって筐体内は密閉され塵埃から守られている。
101はデータが記憶される記憶媒体であり、スピンドルモータ102によって回転動作される。103はアクチュエータ機構であり、垂直方向に伸びる支軸に結合され、支軸を中心にボイスコイルモータ104によって回動動作を行う。
アクチュエータ機構103はその先端部にてヘッドサスペンション機構105と連結され、ヘッドサスペンション機構105の先端部近傍に磁気ヘッドスライダ106がピボット支持されている。ヘッドサスペンション機構105は磁気ヘッドスライダ106を支持することに加え、磁気ヘッドスライダ106を記憶媒体に向かって押しつける所定の力も発生させる。
さらに、ヘッドサスペンション機構105の先端には、先端から前方に延びるロードタブ107が備えられており、磁気ディスク装置の周縁部に配置されたランプ機構108に磁気ヘッドスライダ106を係留する際に用いられる。
ランプ機構108は、筐体100に例えばネジを用いて取り付けられており、ロードタブ107を介して磁気ヘッドスライダ106を所定の位置に係留する係留部109、記憶媒体上から係留部109に向けて磁気ヘッドスライダを退避させる際にロードタブ107と摺動動作を行う摺動部110とから構成されている。ランプ機構108は磁気ディスク装置中の磁気ヘッドスライダ106の個数に応じて、複数の係留部109ならびに摺動部110を備えてもよい。ランプ機構108は、例えば硬質プラスチック材料や樹脂材料などから金型等を用いて成型加工することによって作成することができる。
これらランプ機構108とロードタブ107によってロードアンロード機構は構成されており、以下に磁気ディスク装置の動作に基づきロードアンロード動作の概略を説明する。
磁気ディスク装置100に電源が投入されるとスピンドルモータ102の作用により記憶媒体101が回転すると、回転に伴い記憶媒体101の表面には気流が生成される。
その後アクチュエータ機構103がボイスコイルモータ104の働きで支軸回りに回動動作をすると、ロードタブ107はランプ機構108上の係留部109から移動を開始し、摺動部110において摺動動作を行う。その結果、ロードタブ107を介してランプ機構に108に係留されていた磁気ヘッドスライダ106は、記憶媒体101上にロードされる(ロード動作)。
ロードされると、上述の気流の働きによって磁気ヘッドスライダ106には正圧すなわち浮力および負圧が作用する。浮力および負圧とヘッドサスペンション機構105の押し付け力とが釣り合うことで記憶媒体101の回転中に比較的に高い剛性で磁気ヘッドスライダ106は浮上することができる。
その後さらにアクチュエータ機構103が回動動作を行うことによって、磁気ヘッドスライダ106の記憶媒体101上を回動動作し、磁気ヘッドスライダに備えられたヘッド素子部(図示せず)は所定の位置に位置決めをされ、データの読み込み/書き込み処理が行われる。
一方、ヘッド素子部による所定の読み込み/書き込み処理が完了した場合や磁気ディスク装置の動作が終了する場合など所定の条件に基づいて、磁気ヘッドスライダ106は記憶媒体101上からランプ機構108へ向けてアンロード動作(退避動作)を行う。
すなわち、アクチュエータ機構103の回動動作により記憶媒体101から磁気ヘッドスライダ106が退避すると、ヘッドサスペンション機構105の先端に設けられたロードタブ107がランプ機構108の摺動部110と接触し、摺動動作を続けながら係留部109に向けて移動を行う。
そして、係留部109の所定の位置に到達するとアクチュエータ機構103の動作が停止し、磁気ヘッドスライダ106は所定の位置に再び係留されることとなる。このようにアンロード動作は上述のロード動作と概略逆の流れに基づいて行われる。
本発明の第一の実施例に係るランプ機構について図2に基づいて説明を行う。図2(a)にはランプ機構の全体図が記載され、図2(b)には摺動部の拡大図が記載されている。
摺動部201は略台形形状を有しており、導入部205、平行移動部206、導出部207とに分けることができる。
導入部205はアンロード動作時において、ロードタブ107が最初に接触する部位であり、その表面には磨耗粉を蓄積するための摺動部の長手方向に沿った複数本の溝208からなる第一の溝部が形成されている。
また、導入部205の端部から所定の距離はなれた位置に、上記の第一の溝部208の各終端をつなぐように摺動部の短手方向に長辺を有する略長方形に区画された第二の溝部209が設けられており、磨耗粉が記憶媒体101上に落下するのを防止している。なお、第二の溝部209の深さは第一の溝部208とほぼ等しい深さになっている。
平行移動部206は、記憶媒体101上でのヘッドサスペンション機構105の回転軌道面よりも高く形成されており所定の弾性を持ってロードタブ107と当接するようになっており、その表面には導入部205の第一の溝部から引き続き溝部が区画されている。そのため、導入部205と同様にロードタブ107が第一の溝部208を区画する壁部210と摺動する際に発生する磨耗粉は、導入部205で生じた磨耗粉と同様に第一の溝部208内に落下し蓄積されるようになっている。
導出部207は、ロードタブ107を平行移動部206から係留部109へと導く所定の傾斜を持った部位である。本領域にも平行移動部から連なる第一の溝部を設けてもいいが、ここで生じる磨耗粉はロード時に平行移動部206等に設けられた第一の溝部208に落下することが期待されるため特に設けなくてもよい。
係留部202は、ヘッドサスペンション機構105の回動面とほぼ等しい高さに構成されている平坦な面であり、係留される磁気ヘッドスライダ106等に対して負荷がかからないようになっている。
また、係留部202上には、外部からの衝撃等が加わってもロードタブ107が係留部から移動しないように第一のガイド部203が設けられている。
さらに、複数の磁気ヘッドスライダ106が係留されている場合でも各磁気ヘッドスライダ106やヘッドサスペンション機構105等が互いに衝突することを防止できるように第二のガイド部204が設けられている。
ここで、アンロード時ならびにロード時のロードタブ107と摺動部との動作について図3に示す摺動部の上面図を用いて詳述する。
本実施例で用いられるランプ機構はサスペンションの回動軸300側に内弧を有する湾曲した形状をしており、摺動部にはランプ機構の円弧に沿うように、言い換えればロードタブ107の摺動方向と略平行に第一の溝部が形成されている。
記憶媒体101上から退避してきたロードタブ107は、軌道301に沿って円弧を描きながら摺動部302上を移動し、その際に所定の傾斜角を有している導入部205(305側端から直線307まで)において第二の溝部304よりも上方側で接触する。その後、導入部205の斜面を登る過程において磨耗粉が発生する。
またその後の平行移動部206(直線307から直線308まで)での摺動動作時にも所定の弾性を持って当接されながら摺動動作をおこなうために磨耗粉が発生する。
ここで、本実施例によれば、第一の溝部303を区画する壁部210との摺動動作によって生じた磨耗粉は、摺動部302の長手方向、すなわちロードタブ107の回動軌道301に沿った方向に設けられた第一の溝部303に落下することとなる。
以上の摺動動作を経てロードタブ107は導出部207を通過後係留部203に到達し、磁気ヘッドスライダ106は所定の位置に係留されることとなる。
一方ロード動作が開始されると、ロードタブ107は、アンロード動作と逆の経路を経て記憶媒体101上にロードされる。すなわち、第一の溝部303と略平行な回動軌道301を306側から305側へ向けて移動し記憶媒体101上にロードされる。
すなわち摺動部302にロードタプ107の摺動動作時の回動軌道301と略平行となるように第一の溝部303を形成することによって摺動動作時に、第一の溝部303を区画する壁部210がロードタブ107の動作を妨げるような凸部として存在することがなくなる。
なお、本実施例においては最も好適な例として、ロードタブ107の軌道301にあわせた湾曲形状のランプ機構にその湾曲に沿った溝部を用いて説明を行ったが、この形状に限定されることはなく、軌道301として示したロードタブ107の摺動軌道に略平行な溝部が摺動部302上に形成されていればよい。
また、ロードタブ107の摺動方向に長手方向を持つ略長方形をしたランプ機構にその長手方向と平行な溝部を備えたランプ機構の場合の場合であっても、ロードタブの軌道301と溝部210とが交差する可能性はあるものの、ロードタブ107に対して略垂直となる壁部としては存在しないために本発明を適用することは十分に可能である。
ここで、本実施例で用いられる摺動部302に形成される第一の溝部208の断面形状については、図4(a)に示すような長方形で区画された形状をしていればよく、幅401は0.2mm程度、深さ402は0.5mm程度あればよい。溝の数や溝間隔については、それぞれのランプ形状やロードタブの形状に基づいて好適に設定すればよい。
さらに、第一の溝部208を区画する壁部210の断面形状を図4(b)に示した尖端構造403とすることにより、ロードダブ107との摺動面積を低減することが可能となるので、より磨耗粉の発生を抑えることが可能である。
さらに、このように尖端構造403とすることで頂面が平坦ではなくなり、かつ溝部に向けて傾斜を有することになり、摺動動作によって生じた磨耗粉は壁部の頂面に滞留せずに溝部404に落下するようになるので、より容易に溝部404内に蓄積させることが可能となる。
また、第一の溝部208を区画する壁部210の頂面の断面形状を図4(c)に示したような半円構造405とした場合にも、上述の尖端構造403と同様にロードダブ107との摺動面積を低減することができ、かつ発生した磨耗粉も容易に溝部406に蓄積することが可能であるため、前述と尖端構造403とした場合と同様の効果を奏する。
したがって、本発明の第一の実施例によれば、摺動部302上でのロードタプ107の摺動動作を示す回動軌道301に沿うように第一の溝部303を形成することによって、摺動動作時にロードタブ107の動作を妨げるような凸部が存在しなくなり、ロードアンロード動作時の摺動動作時にロードタブ107と摺動部302との間で不要な抵抗の発生を抑制することができる。したがって、磁気ディスク装置の消費電力を低減することが可能である。
また、ロードタブ107の回動軌道301に沿うように第一の溝部208を摺動部に形成することによって、摺動動作時の接地面積ならびに抵抗が減少するため磨耗粉の発生自体を低減することも可能である。
さらに摺動動作時に生じた磨耗粉が生じても第一の溝部208に蓄積され、また、前記第一の溝部208に落下せずに記憶媒体101方向に落下しようとする磨耗粉があったとしても、第一の溝部の終端に設けられた第二の溝部209に落下するために記憶媒体101上への落下が防止される。
したがって、磨耗粉に起因したヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障を低減することが可能となり、データ喪失等のその磁気ディスク装置が使用されるシステムへの影響も低減することが可能となる。
図5には第二の実施例に係る摺動部302に形成される第一の溝部208の断面形状が示されている。
本第二の実施例では、溝部501を区画する壁部502の頂面から溝部501を区画する対向する壁部502を結ぶ方向(溝部の短手方向)の中心に向けて所定の長さだけ溝部501上に延設された飛散防止部503を溝部501の長手方向に沿って設けている。
すなわち飛散防止部503は、溝部501全体をカバーすることはせずに、対向する壁部502から伸びる飛散防止部503との間は所定の距離だけ離間されており、溝部501上に開口部504が存在するように延設されている。したがって、ロードタブ107に付着した磨耗粉は溝部501内に落下することができる。
例えば、溝部の幅を0.2mm程度とした場合では、飛散防止部は0.05mm程度とすることで、溝部501上には中心付近に0.1mm程度の開口部504が構成されることになり、そこから磨耗粉は溝部504に落下することが可能となっている。
したがって一度落下した磨耗粉は、例えば磁気ディスク装置の設置状態が90度変化した場合でも飛散防止部503が溝部から筐体内に磨耗粉が飛散するのを防止する壁部となって作用するために、磨耗粉が筐体内に飛散することを防ぐことが可能となる。
また、飛散防止部の形状としては、図5(b)に示すように、先細構造とした飛散防止部506を溝部507を区画する壁部505より溝部507の短手方向の中心部に向けて設けてもよい。
このような先細構造の飛散防止部506とすることで、図5(a)の場合と比較してロードタブ107との摺動面積を減少することができるので磨耗粉の発生を低減することが可能である。さらに、溝部507に向けて傾斜を有するため、磨耗粉は飛散防止部506上から溝部507内に容易に落下することがきるため、溝部507上の開口部508を狭めることが可能となり、より効果的に磨耗粉の飛散を防止することが可能となる。
さらに、飛散防止部の形状を、図5(c)のように隣り合った壁部(510、511)に設けられた、溝部515上に延設された対向する飛散防止部(512、513)の最大幅となる部分を上下方向(高さ方向)509にずらして配置することにより、飛散防止部(512、513)の双方もしくは一方を溝部515の短手方向の中心を超えて反対側まで延設することが可能となる。すなわち、磨耗粉を溝部515に落下させるための開口部514を有しつつも溝部515の底面を飛散防止部(512、513)によって完全に遮蔽形状となっている。
したがって、発生した磨耗粉は、飛散防止部(512、513)の溝部515に向けられた傾斜上を滑って開口部514より溝部515内に容易に落下して蓄積される一方で、仮に磁気ディスク装置の設置状態が180度変化したとしても、確実に磨耗粉の飛散を防止することが可能となる。
また、第一の溝部208の終端に設けられている落下防止用溝部209上に飛散防止部を設けることも可能であり、この場合は、上記の飛散防止部を落下防止用溝部の長手方向に沿って設ければよい。このように必要に応じて適宜各溝部上に飛散防止部を用いることで磨耗粉の飛散を効果的に防止することができる。
したがって、本発明の第二の実施例によれば、一度溝部に落ち込んだ磨耗粉が装置の使用状況や振動等の外的要因などにより溝部から筐体内に飛散しようとしても、飛散防止部と接触することによって溝部より飛散する事が防止されるために、磨耗粉が記憶媒体上に落下してしまい、当初の設計寿命に反して早期のヘッド故障すなわち磁気ディスク装置故障を防止することができ、その結果データ喪失等によるその磁気ディスク装置が用いられるシステムの運用への影響をなくすことが可能となる効果を奏する。
このことは特に、使用状況に応じて磁気ディスク装置の向きが変化しやすく、また振動・衝撃等の影響を受けやすい携帯機器等に用いられる磁気ディスク装置において好適である。
(付記1)
記憶媒体に対してアクセスを行うヘッドを備えたヘッドスライダを前記記憶媒体上外の所定の位置に保持するランプ機構であって、
前記ヘッドスライダを係留する係留部と、
前記ヘッドスライダを前記係留部にて係留する際、もしくは前記記憶媒体へ向けて移動する際に前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションの所定の部位と摺動動作を行う摺動部とを有し、
前記摺動部は、前記摺動動作に伴って生じた磨耗粉を蓄積する前記摺動部の長手方向に沿って設けられた複数の溝からなる第一の溝部と、前記磨耗粉の落下を防止する前記摺動部の短手方向に沿って設けられた第二の溝部とを備えたことを特徴とするランプ機構。
(付記2)
前記第一の溝部は前記ヘッドサスペンションの摺動方向と略平行に設けられていることを特徴とする付記1に記載のランプ機構。
(付記3)
前記壁部より前記溝の短手方向の中心に向けて所定の距離延設された飛散防止部を備えていることを特徴とする付記1〜2に記載のランプ機構。
(付記4)
前記溝上に延設された対向する前記飛散防止部の最大幅となる箇所が異なる高さに位置することを特徴とする付記3に記載のランプ機構。
(付記5)
データを記憶する記憶媒体を有する記憶装置において、
前記記憶媒体に対してアクセスを行うヘッドを備えたヘッドスライダと、
前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
前記サスペンションと結合され前記ヘッドスライダを所定の位置に移動させるアクチュエータと、
前記ヘッドスライダを前記記憶媒体上外の所定の位置に保持するランプ機構とを有し、
前記ランプ機構は、前記ヘッドスライダを係留する係留部と、
前記ヘッドスライダを前記係留部にて係留する際、もしくは前記記憶媒体へ向けて移動する際に前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションの所定の部位と摺動動作を行う摺動部とを有し、
前記摺動部は、前記摺動動作に伴って生じた磨耗粉を蓄積する前記摺動部の長手方向に沿って設けられた複数の溝からなる第一の溝部と、前記磨耗粉の落下を防止する前記摺動部の短手方向に沿って設けられた第二の溝部とを備えたことを特徴とする記憶装置。
(付記6)
前記第一の溝部は前記ヘッドサスペンションの摺動方向と略平行に設けられていることを特徴とする付記5に記載の記憶装置。
(付記7)
前記壁部より前記溝の短手方向の中心に向けて所定の距離延設された飛散防止部を備えていることを特徴とする付記5〜6に記載の記憶装置。
(付記8)
前記溝上に延設された対向する前記飛散防止部の最大幅となる箇所が異なる高さに位置することを特徴とする付記7に記載の記憶装置
磁気ディスク装置の概略図である ランプ部材の全体図および摺動部の拡大図である 摺動部上でのロードタブ動作図である 第一の実施例における摺動部の断面図である 第二の実施例における摺動部の断面図である
符号の説明
100 筐体
101 記憶媒体
102 スピンドルモータ
103 アクチュエータ機構
104 ボイスコイルモータ
105 ヘッドサスペンション機構
106 磁気ヘッドスライダ
107 ロードタブ
108 ランプ部材
109 係留部
110 摺動部
201 摺動部
202 係留部
203 第一のガイド部
204 第二のガイド部
205 導入部
206 平行移動部
207 導出部
208 第一の溝部
209 第二の溝部
210 第一の溝部を区画する壁部
301 ロードタブの軌道
302 摺動面
303 溝部
304 落下防止用溝部
305 記憶媒体方向
306 係留部方向
307 導入部と平行移動部との境界
308 平行移動部と導出部との境界
401 溝部の幅
402 溝部の高さ
403 尖端構造
404 溝部
405 半円構造
406 溝部
501 溝部
502 壁部
503 飛散防止部
504 溝部
505 壁部
506 飛散防止部
507 溝部
508 開口部
509 上下方向

Claims (6)

  1. 記憶媒体に対してアクセスを行うヘッドを備えたヘッドスライダを前記記憶媒体上外の所定の位置に保持するランプ機構であって、
    前記ヘッドスライダを係留する係留部と、
    前記ヘッドスライダを前記係留部にて係留する際、もしくは前記記憶媒体へ向けて移動する際に前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションの所定の部位と摺動動作を行う摺動部とを有し、
    前記摺動部は、前記摺動動作に伴って生じた磨耗粉を蓄積する前記摺動部の長手方向に沿って設けられた複数の溝からなる第一の溝部と、
    前記磨耗粉の落下を防止する前記摺動部の短手方向に沿って設けられた第二の溝部とを備えたことを特徴とするランプ機構。
  2. 前記第一の溝部は前記ヘッドサスペンションの摺動方向と略平行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のランプ機構。
  3. 前記壁部より前記溝の短手方向の中心に向けて所定の距離延設された飛散防止部を備えていることを特徴とする請求項1〜2に記載のランプ機構。
  4. データを記憶する記憶媒体を有する記憶装置において、
    前記記憶媒体に対してアクセスを行うヘッドを備えたヘッドスライダと、
    前記ヘッドスライダを支持するサスペンションと、
    前記サスペンションと結合され前記ヘッドスライダを所定の位置に移動させるアクチュエータと、
    前記ヘッドスライダを前記記憶媒体上外の所定の位置に保持するランプ機構とを有し、
    前記ランプ機構は、前記ヘッドスライダを係留する係留部と、
    前記ヘッドスライダを前記係留部にて係留する際、もしくは前記記憶媒体へ向けて移動する際に前記ヘッドスライダを支持するヘッドサスペンションの所定の部位と摺動動作を行う摺動部とを有し、
    前記摺動部は、前記摺動動作に伴って生じた磨耗粉を蓄積する前記摺動部の長手方向に沿って設けられた複数の溝からなる第一の溝部と、前記磨耗粉の落下を防止する前記摺動部の短手方向に沿って設けられた第二の溝部とを備えたことを特徴とする記憶装置。
  5. 前記第一の溝部は前記ヘッドサスペンションの摺動方向と略平行に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の記憶装置。
  6. 前記壁部より前記溝の短手方向の中心に向けて所定の距離延設された飛散防止部を備えていることを特徴とする付記4〜5に記載の記憶装置。
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