JP2008083341A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤が変化しても良好な画像を得ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に液体の現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体に対向し、前記現像剤供給部材により供給された前記現像剤担持体上の現像剤に電界を付与し、現像剤の固形分を前記現像剤担持体側へ圧縮する現像剤圧縮部材と、前記現像剤圧縮部材から前記現像剤担持体へ流れる電流を検知する電流検知手段と、を備え、前記電流検知手段の検知した電流に応じて、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の電圧を設定することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャリア液中にトナーを分散させた液体トナーを用いた画像形成装置及び画像形成方法に関する。
液体トナーを用いた画像形成方法の従来技術として、特開2002−278291号公報には、液体トナーを担持した現像ローラにより感光体上の潜像を現像する画像形成方法において、現像前の現像ローラの液体トナーを圧縮するための圧縮ローラを配置し、前記現像ローラと圧縮ローラとに、それぞれ独立した電圧を印加し、圧縮ローラの印加電圧>現像ローラの印加電圧とすることにより、画像のカブリ、濃度ムラを防止し、高品質の画像を得るようにした画像形成方法が開示されている。
特開2002−278291号公報
画像形成装置は、現像ローラ上のトナー層を圧縮して膜化することで、その後の現像・転写工程でトナー層が移動しやすくなり、高い現像・転写効率と乱れの無い画像が得られる。
しかしながら、不揮発性のキャリア液中に少なくとも着色剤と樹脂からなるトナー粒子を分散剤によって分散させた液体現像剤を用いた印刷方式では、温度・湿度環境が変化すると現像剤の特性が変化し、固定の画像形成条件では良好な画像が得られなくなることがある。
これは主に、温度上昇によるキャリア液の粘度低下に伴う、トナー粒子の電界に対する移動度の変化や、湿度上昇による現像剤中の水分量の増加による現像剤の導電性の上昇が影響していると考えられる。また、温度および湿度の変化は、現像剤中のトナー粒子に付着する分散剤の量や付着状態が変化することによりトナー粒子の帯電の特性や電界に対する移動度が変化することも考えられる。
また、一度現像剤担持体に搬送された現像剤のうち、非画像部で感光体へと現像されなかった現像剤を回収して再利用するようなリサイクルを行う画像形成装置においては、圧縮部材や現像ニップで電界を通過した現像剤を再度利用するため、分散剤の付着状態が変化する可能性があり、リサイクルを続けることで現像剤の特性が徐々に変化していく可能性がある。加えて、現像機とは別に補給用トナー容器を持ち、適宜補給容器から現像機にトナーを加えるような装置においては、前期の如く現像機内の現像剤がリサイクルなどによって特性が変化している可能性があり、これに、補給容器から未使用の現像剤を加えることで、現像機内の現像剤の特性が短時間で変化する可能性もある。
上記の如く、現像剤の特性は温度・湿度環境や現像剤のリサイクルによって変化することがあり、その結果、良好な画像が得られなくなるという課題が存在する。
本発明は、前記課題を解決するために、現像剤が変化しても良好な画像を得ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に液体の現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体に対向し、前記現像剤供給部材により供給された前記現像剤担持体上の現像剤に電界を付与し、現像剤の固形分を前記現像剤担持体側へ圧縮する現像剤圧縮部材と、前記現像剤圧縮部材から前記現像剤担持体へ流れる電流を検知する電流検知手段と、を備え、前記電流検知手段の検知した電流に応じて、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の電圧を設定することを特徴とするので、現像剤が変化しても良好な画像を得ることができる。
また、前記電流検知手段の検知した電流が、前記画像形成装置起動時に設定した基準値から所定範囲はずれた場合、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の印可電圧を設定することを特徴とするので、現像剤が変化してもより良好な画像を得ることができる。
また、前記電流検知手段の検知した電流が前記画像形成装置起動時に設定した基準値から所定範囲はずれた場合に設定した電流を、新たな基準値として設定することを特徴とするので、良好な画像を得ると共に、良好な圧縮状態を保つことができる
また、前記電流検出手段は、所定時間検出した電流値の平均を検出値とすることを特徴とするので、ローラの回転に伴う高周波での電流値の変動を無視することができる。
また、本発明の画像形成方法は、像担持体上に形成した潜像を現像する現像剤担持体上の現像剤に電界を付与し現像剤の固形分を前記現像剤担持体側へ圧縮する現像剤圧縮部材から前記現像剤担持体へ流れる電流を検知し、検知した電流が、前記画像形成装置起動時に設定した基準値から所定範囲はずれた場合、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の印可電圧を設定することを特徴とするので、現像剤が変化しても良好な画像を得ることができる。
本発明の実施の形態を図により説明する。図1は、本発明の実施形態の画像形成装置の主要構成を示す図である。
中間転写ベルト70は、ベルト駆動ローラ82、従動ローラ85に張架されたエンドレスベルトであり、感光体20Y、20M、20C、20Kと当接しながら回転駆動される。中間転写ベルト70,一次転写バックアップローラ61Y、61M、61C、61K及び感光体20Y、20M、20C、20Kとで構成された一次転写ユニット60Y、60M、60C、60Kにより、中間転写ベルト70上に4色の液体トナーが順次重ねて転写され、フルカラー液体トナー像が形成される。
二次転写ユニット80は、二次転写ローラ81、中間転写ベルト駆動ローラ82、二次転写ローラブレード83、二次転写ローラクリーニング液回収部84から構成され、中間転写ベルト70上に形成された単色液体トナー像やフルカラー液体トナー像を紙当の記録媒体に転写する。
不図示の定着ユニットは、記録媒体上に転写された単色液体トナー像やフルカラー液体トナー像を記録媒体上に融着して永久像とするための装置である。
現像ユニット50Y、50M、50C、50Kは、それぞれ、イエロー(Y)液体トナー、マゼンタ(M)液体トナー、シアン(C)液体トナー、ブラック(K)液体トナーで潜像を現像する機能を有している。
現像ユニット50Y、50M、50C、50Kは、概略、各液体トナーを貯蔵する現像トナー容器53Y、53M、53C、53K、これら現像トナー容器から各液体トナーを現像ローラ54Y、54M、54C、54Kに供給するトナー供給ローラ51Y、51M、51C、51K、感光体20Y、20M、20C、20Kを帯電する帯電器30Y、30M、30C、30K、帯電された感光体に静電潜像を形成する露光ユニット40Y、40M、40C、40Kから成る。
なお、装置内には、温度センサ10及び湿度センサ11を有する。
現像ユニット50Y、50M、50C、50Kの構成は同様であるので、以下、現像ユニット50Kについて説明する。
図1に示すように、感光体20Kの回転方向に沿って、主に帯電ユニット30K、露光ユニット40K、一次転写ユニット60Kが配されている。感光体20Kは、円筒状の基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施形態においては、時計回りの回転をする。
帯電ユニット30Kは、感光体20Kを帯電するための装置である。露光ユニット40Kは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、変調されたレーザを帯電された感光体20K上に照射し潜像を形成する。
現像ユニット50Kは、感光体20K上に形成された潜像を、ブラック(K)液体トナーを用いて現像するための装置である。現像ユニット50Kにつては後述する。
一次転写ユニット60Kは、感光体20K上に形成されたブラック液体トナー像を中間転写ベルト70に転写するための装置である。
図2は、現像ユニット50Kの主要構成要素を示した断面図である。現像トナー容器53Kは、感光体20K上に形成された潜像を現像するための、ブラック液体トナーを収容する。本実施形態に用いる液体トナーは、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中に分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約25%とした高粘度(30〜10000mPa・s程度)で、常温で不揮発性の液体トナーである。
現像トナー容器53Kからは、トナー供給ローラ51Kにより、現像ローラ54Kへと液体トナーが供給される。トナー供給ローラ51Kは、円筒状の部材であり、図2に示すように時計回りに回転し、表面に微細且つ一様に螺旋状の溝を形成したアニロックローラである。溝の寸法は、溝ピッチが約130μm、溝深さが約30μmである。図3はトナー供給ローラ51Kの斜視図、図4はトナー供給ローラ51Kの溝ピッチと溝深さを表す図を示す。
トナー規制ブレード52Kは、トナー供給ローラ51Kの表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、外ゴム部を支持する金属等の板で構成され、トナー供給ローラ51Kに残存する液体トナーを掻き落とし除去する。図5はトナー規制ブレード5がトナー量を規制している図を示す。
現像ローラ54Kは、円筒状の部材であり、中心軸を中心に図2に示すように反時計回りに回転する。該現像ローラ54Kは鉄等金属製の内芯の外周部に導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。現像ローラ54Kには、現像ローラブレード58K、及び現像ローラクリーニング液回収部59Kが設けられている。現像ローラブレード58Kは、現像ローラ54Kの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ54Kに残存する液体トナーを掻き落とし除去する。現像ローラクリーニング液回収部59Kは、現像ローラブレード58Kが掻き落とした液体トナーを貯留する容器である。
圧縮ローラ55Kは、円筒状の部材であり、中心軸を中心に回転し、金属ローラの表層に導電性の樹脂やゴム層を備えている。その回転方向は、図2に示すように、現像ローラ54Kと反対方向の時計回りである。圧縮ローラ55Kには、現像ローラ54Kとは別に電圧が印加され、両ローラ間に電位差を設けている。圧縮ローラブレード56Kは、圧縮ローラ55Kの表面に当接するゴム等で構成され、圧縮ローラ55Kに残存する液体トナーを掻き落として除去する。圧縮ローラクリーニング液回収部57Kは、圧縮ローラブレード56Kが掻き落とした液体トナーを貯留する容器である。
感光体20Kは、現像ローラ54Kの幅より広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材であり、中心軸を中心に図2に示すように時計回りで回転する。該感光体20Kの感光層は、有機感光体又はアモルファスシリコン感光体等で構成される。
帯電器30Kは、感光体20Kと現像ローラ54Kとのニップ部上流に設けられる。帯電器30Kは、図示しない電源装置から液体トナーと同極性のバイアスを印加され、感光体20Kを帯電する。帯電された感光体20Kに、露光ユニット40Kからレーザが照射され潜像が形成される。形成された潜像は、現像ローラ54Kにより現像され、一次転写ユニット60Kにおいて、中間転写ベルト70に一次転写される。
次にこのような画像形成装置の動作について説明する。引き続き、現像ユニットは、4つの現像ユニットのうち現像ユニット50Kを例にとり説明する。
現像トナー容器53K中の液体トナーは、固形分濃度25%で、粘度30〜10000mPa・sで、トナー粒子はプラスの電荷を有する。液体トナーは、トナー供給ローラ51Kが回転することにより、現像トナー容器53Kから汲み上げられる。トナー規制ブレード52Kは、トナー規制ブレード52Kは、トナー供給ローラ51Kの表面に当接し、トナー供給ローラ51Kの表面に形成された溝内の現像液を残し、その他の余分な現像液を掻き取り、現像ローラ54Kに供給する液体トナー量を規制する。この規制によって、現像ローラ54Kに塗布される液体トナーの膜厚は6μmになるよう定量化する。トナー規制ブレード52Kで掻き取った液体トナーは、重力によって現像トナー容器53Kに落下する。トナー供給ローラ51Kには、+300〜+500V又はそれ以上の電圧が印加される。
液体トナーが塗布された現像ローラ54Kは、トナー供給ローラ51Kとのニップ部下流で圧縮ローラ55Kに当接する。現像ローラ54Kには、+300〜+500Vの電圧が印加される。圧縮ローラ55Kには、現像ローラ54Kの印加電圧より200〜500V高い電圧が印加される。つまり、現像ローラ54Kの印加電圧が、+400Vなら、圧縮ローラ55Kの印加電圧は+600〜+900Vとなる。このため、現像ローラ54K上のトナーは、圧縮ローラ55Kとのニップを通過する際、現像ローラ54K側に移動し、圧縮ローラ55Kにはほとんどトナー粒子を含まないキャリア液のみが回収される。これにより、トナー粒子同士が緩やかに結合され膜化された状態になる。その結果、現像部でのトナーの移動が素早くなり、画像濃度が向上する。
圧縮ローラ55Kは、現像ローラ54K表面に対して等速で連れ回り方向に回転する。但し、圧縮ローラ55Kの回転速度、回転方向を、現像ローラ54Kの回転速度に対して速度差を設けたり、現像ローラ54K表面と対向するカウンタ方向に回転させてもよい。圧縮ローラ55Kには、圧縮ローラブレード56Kが当接する。但し、圧縮ローラブレード56Kを設けなくてもよい。この場合、圧縮ローラ55Kには、一定膜厚のキャリアが保持され、現像ローラ54K上のトナー層のキャリア量は、圧縮ローラ55Kとのニップ前後で変化しない。
感光体20Kは、アモルファスシリコンを用い、現像ローラ54Kとのニップ部上流でコロナ帯電器30Kのワイヤに約+4.5kV〜+5.5kVを印加することにより、表面を約+500V〜+600Vに帯電する。帯電後、露光ユニット40Kにより画像部の電位が約+20〜+50Vとなるように潜像が形成される。現像ローラ54Kと感光体20Kとの間に形成される現像ニップ部では、現像ローラ54Kに印加されているバイアス+400Vと感光体20K上の潜像(画像部+25V、非画像部+600V)で形成される電界にしたがい、選択的にトナー粒子が感光体20K上の画像部へと移動する。これにより、感光体20K上にトナー画像が形成される。キャリア液は、電界の影響を受けないため、現像ローラ54Kと感光体20Kとの現像ニップ部出口で分離し、現像ローラ54Kと感光体20Kとの両方に付着する。
現像ニップ部を通過した感光体20Kは、中間転写ベルト70とのニップ部を通過し、一次転写が行われる。一次転写バックアップローラ61Kには、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約−200Vの電圧が印加されており、感光体20K上のトナー粒子は、中間転写ベルト70に一次転写され、感光体20Kにはキャリア液のみが残る。感光体20K上に残ったキャリア液は、一次転写部下流の感光体ブレード21Kにより掻き取られ、感光体クリーニング液回収部22Kで回収される。
一次転写ユニット60Kで中間転写ベルト70上に一次転写されたトナー画像は、二次転写ユニット80へ向かう。二次転写ユニット80において、二次転写ローラ81には、−1000Vの電圧が印加され、中間転写ベルト駆動ローラ82に0Vに保たれており、中間転写ベルト70上のトナー粒子は、紙等の記録媒体に二次転写される。
このような画像形成装置による画像形成課程で、長期の運転によるトナーの劣化や、環境の影響、製造ロット違いのトナーを補給した際など、トナー特性が変化することがあり、電界に対する圧縮のされ方が変化する。このため、トナー特性の変化により、圧縮状態が変化し、リブによる濃度ムラ、クリーニング不良や現像不良といった不具合が発生する。
現像剤特性の変化、すなわち、導電性・帯電特性・粒度分布・分散剤の粒子への付着状態・トナー粒子とキャリア液の比率といった変化は、圧縮ローラ55Kと現像ローラ54K間の電界下でのキャリア液中のトナー粒子の移動挙動や現像剤層の抵抗変化として現れ、結果として圧縮ローラ55Kから現像剤ローラ54Kへと流れる電流の変化として現れる。従って、電流をモニターすることでその変動から現像剤特性が変化したことを検知することが可能となる。
本発明の実施形態の画像形成方法では、図6に示すように、圧縮ローラ55Kに電圧を印可している電源の電流をモニターし、不具合に対して迅速に対応できるようにする。図中、91Kは現像ローラ電圧印可手段、92Kは圧縮ローラ電圧印可手段である。
現像ローラ54Kおよびトナー供給ローラ51Kには同一の現像ローラ電圧印加手段91Kが接続されており、同一のバイアス電圧が印加される。圧縮ローラ55Kには、独立の圧縮ローラ電圧印加手段92Kが接続されており、現像ローラ54Kよりも高いバイアスが印加される。よって、圧縮ローラ用電圧印加手段92で印加された電圧により、圧縮ローラ55Kから現像ローラ54Kへと電流が流れる。この圧縮ローラ用電圧印加手段92Kが流す電流をモニターする。
図7は、圧縮ローラ用電圧印加手段92Kが流す電流値の高周波の変動を示す図である。図7で示すように、電流値はローラの回転に伴い高周波での変動が発生するので、この影響を無視するため、実際にモニターする際には、0.5秒程度の時間平均を取り、これを参照する。
以上のように、圧縮ローラ55Kに電圧を印可している電源の電流をモニターするので、その変動から現像剤特性が変化したことを検知することが可能となり、画像形成の不具合に対して迅速に対応できる。
次に、パッチシーケンスについて説明する。本実施形態のパッチシーケンスでは、圧縮ローラ55Kに印可する電圧を決定する。まず、圧縮ローラ55Kの印加電圧を、パッチシーケンス前に使用していた電圧、又は、装置起動時の場合には現像ローラ54Kの印可電圧に対して+300Vとなる電圧を中心に、−50V,−25V,±0V,+25V,+50Vの5条件で、図8に示すようなベタパッチを形成し、その都度パッチ濃度を参照し、規定の濃度に達したら、パッチシーケンスを終了し、その時点での印加電圧を基準値として採用する。
圧縮ローラ55Kの印加電圧に対するパッチ濃度すなわちパッチセンサの信号強度は、図9のようになる。なお、このとき、図9のようにグラフが右肩上がりになる場合もあれば、逆に右肩下がりになる場合もある。これは現像剤の変質の要因が多岐にわたり、その要因によって変質の傾向が変わるためである。
続いて、適正値に達しない場合、傾向を見て、図10に示すように、濃度が高くなった側に25Vずつ増加または減少させながらパッチを形成していき、規定の濃度になった時点でシーケンスを終了し、そのときの電圧を採用する。また、そのときの圧縮部材電流を記録して新たな基準とする。図10の場合は、+75V、+100Vと変更した。
次に、図11に示すような本実施形態の圧縮ローラ55K印可電圧設定制御について説明する。本実施形態では、予め画像形成装置起動時にパッチシーケンスを実行し、圧縮ローラ55Kの電流基準値を設定しておく。そして、まずステップ1で、圧縮ローラ55Kの電流を検知する(ST1)。次に、ステップ2で、電流が予め設定した基準値又は前回設定した基準値から±20%以内かどうかを判断する(ST2)。電流値が基準値の±20%以内の基準内であれば、圧縮ローラ55K印可電圧設定制御を終了する。電流が±20%以内の基準内でなければ、ステップ3で、パッチシーケンスを実行し、圧縮ローラ55K印可電圧を設定する(ST3)。次に、ステップ4で、圧縮ローラ55K印可電圧を設定した時点の圧縮ローラ55Kの電流値を記録して、これを新しい基準値とし(ST4)、圧縮ローラ55K印可電圧設定制御を終了する。
なお、本実施形態では、起動時にパッチシーケンスを実行し、圧縮ローラ55Kの電流基準値を設定したが、これに限らず、起動当初の圧縮ローラ55Kの電流基準値は、前回設定した基準値を使用してもよいし、予め決定した値を使用してもよい。
また、本実施形態では、常に圧縮ローラ55Kの電流をモニターし、圧縮ローラ55Kの電流が基準範囲内かどうかの判断を実行したが、印刷ジョブ終了後、一定時間ごと、又は一定の累積印刷枚数ごとに実行してもよい。
このように、現像剤の特性変化、すなわち、キャリア粘度の変化や導電性の変化、トナー粒子への分散剤の付着量・付着状態の変化による電界に対する移動度や帯電特性の変化は、圧縮ローラ55Kにバイアス電圧を付与し現像ローラ54Kへとトナー粒子を圧縮するプロセスにおいて、その際に流れる電流の変化として現れ、この電流をモニターすることで、現像剤の変化を判断し、必要に応じてパッチ形成を行い、適正な画像濃度が得られる画像形成条件を再設定することで、現像剤が変化しても良好な画像を得ることが出来る。
画像形成装置の実施形態を示す図である。 画像形成装置の一部の実施形態を示す図である。 現像剤供給部材の斜視図である。 現像剤供給部材の溝の実施形態を示す図である。 現像剤規制部材の実施形態を示す図である。 電圧印可手段の実施形態を示す図である。 圧縮ローラ用電圧印加手段が流す電流値の高周波の変動を示す図である。 ベタパッチの実施形態を示す図である。 圧縮ローラ印可電圧に対するパッチ濃度を示す図である。 圧縮ローラ印可電圧に対するパッチ濃度を示す図である。 制御フローチャ−トを示す図である。
符号の説明
20Y,20M,20C,20K…感光体(像担持体)、21K…感光体ブレード、22K…感光体クリーニング液回収部、30Y,30M,30C,30K…コロナ帯電器、 40Y,40M,40C,40K…露光ユニット、50Y,50M,50C,50K…現像ユニット、51Y,51M,51C,51K…トナー供給ローラ(現像剤供給部材)、52K…トナー規制ブレード(現像剤規制部材)、53Y,53M,53C,53K…現像トナー容器、54Y,54M,54C,54K…現像ローラ(現像剤担持体)、55K…圧縮ローラ(現像剤圧縮部材)、56K…圧縮ローラブレード、57K…圧縮ローラクリーニング回収部、58K…現像ローラブレード、59K…現像ローラクリーニング液回収部、60Y,60M,60C,60K…一次転写ユニット、61Y,61M,61C,61K…一次転写バックアップローラ、70…中間転写ベルト、91K…現像ローラ電圧印加手段、92K…圧縮ローラ電圧印加手段

Claims (5)

  1. 現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に液体の現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体に対向し、前記現像剤供給部材により供給された前記現像剤担持体上の現像剤に電界を付与し、現像剤の固形分を前記現像剤担持体側へ圧縮する現像剤圧縮部材と、前記現像剤圧縮部材から前記現像剤担持体へ流れる電流を検知する電流検知手段と、を備え、前記電流検知手段の検知した電流に応じて、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の電圧を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電流検知手段の検知した電流が、前記画像形成装置起動時に設定した基準値から所定範囲はずれた場合、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の印可電圧を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電流検知手段の検知した電流が前記画像形成装置起動時に設定した基準値から所定範囲はずれた場合に設定した電流を、新たな基準値として設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電流検出手段は、所定時間検出した電流値の平均を検出値とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された画像形成装置。
  5. 像担持体上に形成した潜像を現像する現像剤担持体上の現像剤に電界を付与し現像剤の固形分を前記現像剤担持体側へ圧縮する現像剤圧縮部材から前記現像剤担持体へ流れる電流を検知し、検知した電流が、前記画像形成装置起動時に設定した基準値から所定範囲はずれた場合、パッチ処理を実行し、パッチ濃度に基づいて、前記現像剤圧縮部材の印可電圧を設定することを特徴とする画像形成方法。
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