JP2008083233A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体の抵抗率が低下する状態になっても、白抜け等の転写不良の発生を防止するようにする。
【解決手段】 転写ローラ16K、16Y、16M、16Cは、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに担特されているトナー像を記録媒体に転写するための転写電圧が印加され、トナー像を記録媒体40に転写する。第2搬送ローラ23等の搬送部材は記録媒体40を搬送する。電流検出部31は、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cに印加された印加電圧により、記録媒体40から搬送部材に流れるリーク電流値を検出する。電圧制御部33は、電流検出部31により検出されたリーク電流値に基づき、このリーク電流値を減少させる電圧を搬送部材に印加させる指示を電圧印加部32に出力する。電圧印加部32は、この記指示に基づき、リーク電流値を減少させる電圧を搬送部材に印加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の現像剤であるトナーを重ね合わして印刷するカラープリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真プリンタ等の画像形成装置は、印刷画像に対応したトナー像を像担持体に形成し、そのトナー像を記録媒体に転写するために、記録媒体を像担持体に接触させ、記録媒体におけるその接触部の裏面からトナーと逆極性の転写電圧を印加している(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−194421号公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、記録媒体の抵抗率が低下する、例えば、湿度が高い場合には、トナー像を転写するために転写電圧を印加しても、印加した転写電圧に伴って発生した転写電流が、抵抗率の低下した記録媒体から、この記録媒体を搬送するための搬送ローラにリークされるので、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができない。このため、記録媒体が印刷された結果、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良が発生するという問題点があった。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み、記録媒体の抵抗率が低下する状態になっても、白抜け等の転写不良の発生を防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、像担特体に担特されているトナー像を記録媒体に転写するための転写電圧が印加され、当該トナー像を当該記録媒体に転写する転写部と、前記記録媒体を搬送する搬送部材と、前記転写部に印加された前記印加電圧により、前記記録媒体から前記搬送部材に流れるリーク電流値を検出するリーク電流値検出部と、前記電流検出部により検出されたリーク電流値に基づき、当該リーク電流値を減少させる電圧を前記搬送部材に印加させる指示を出力する電圧印加指示出力部と、前記電圧印加出力指示部から出力された前記指示に基づき、前記リーク電流値を減少させる電圧を前記搬送部材に印加する搬送部材電圧印加部とを備えるという構成を有する。
この構成によれば、電圧印加指示出力部により、電流検出部により検出されたリーク電流値に基づき、このリーク電流値を減少させる電圧を搬送部材に印加させる指示が出力され、搬送部材電圧印加部が、この指示に基づきリーク電流値を減少させる電圧を搬送部材に印加するので、記録媒体の抵抗率が低下した場合に発生する記録媒体から搬送部材に流れるリーク電流を抑えることができる。このため、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができ、従って、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良の発生を防止することができる。
請求項4記載の発明は、像担特体に担特されているトナー像を記録媒体に転写するための転写電圧が印加され、当該トナー像を当該記録媒体に転写する転写部と、前記記録媒体を搬送する搬送部材と、湿度値を検出する湿度値検出部と、前記転写部に印加された前記印加電圧により前記記録媒体から前記搬送部材に流れるリーク電流が流れる、抵抗値が異なる複数の接地されているインピーダンス素子と、前記搬送部材を接地するインピーダンス素子として前記複数のインピーダンス素子の中から前記湿度検出部により検出された湿度値に応じた抵抗値を有するインピーダンス素子を、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子として選択するインピーダンス素子選択部と、前記インピーダンス素子選択部により選択された前記インピーダンス素子と前記搬送部材と間を切り換え可能な状態で接続する切換部とを備えるという構成を有する。
この構成によれば、インピーダンス素子選択部により、搬送部材を接地するインピーダンス素子として複数のインピーダンス素子の中から、湿度検出部により検出された湿度値に応じた抵抗値を有するインピーダンス素子が搬送部材を接地させるインピーダンス素子として選択され、切換部がインピーダンス素子選択部により選択されたインピーダンス素子と搬送部材と間を切り換え可能な状態で接続するので、記録媒体の抵抗率が低下した場合に発生する記録媒体から搬送部材に流れるリーク電流の発生を抑えることができる。このため、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができ、従って、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良の発生を防止することができる。
以上、本発明によれば、記録媒体の抵抗率が低下する状態になっても、白抜け等の転写不良の発生を防止することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図2は、本発明に係る画像形成装置の実施例1の構成を示す概略断面図である。図2に示す実施例1の画像形成装置1は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の現像剤であるトナーを重ね合わして印刷することで、カラー画像を得ることができる、例えばカラープリンタであって、画像を担持する為の感光ドラム11K、11Y、11M、11Cと、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cをマイナス帯電させる為の帯電器12K、12Y、12M、12Cと、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに静電潜像を書き込むための露光器13K、13Y、13M、13Cと、感光ドラム11K、11Y、11M、11C上の静電潜像を現像剤であるマイナス帯電したトナーを用いて可視化するための現像器14K、14Y、14M、14Cとを、それぞれ、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各4色分備えている。
また、この画像形成装置1は、記録媒体40を搬送する無端状の転写ベルト15と、この転写ベルト15内に配置され、かつ、転写電源28K、28Y、28M、28C(図1参照)に接続され、転写ベルト15を挟んで感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに押し当てられている転写ローラ16K、16Y、16M、16Cと、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cと転写ベルト15が接する面が平らになるように配置され、転写ベルト15に一定の張力を持たせるドライブローラ17及びアイドルローラ18と、記録媒体40をセットする支持プレート部材19と、この支持プレート部材19を押し上げることで記録媒体40をホッピングローラ21に押し付けるスプリング20と、図1中の破線に示す搬送経路に記録媒体40を供給するホッピングローラ21とを備えている。
また、この画像形成装置1は、上記搬送経路に備えられたホッピングローラ21から供給された記録媒体40を感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに供給する第1搬送ローラ22、及び第2搬送ローラ23と、記録媒体40に熱を加えるとともに、物理的に圧力を加えて記録媒体40上のトナーを溶かし、溶かしたトナーを記録媒体40に定着させる定着器24と、画像が印刷された記録媒体40を装置上方に設けられた排紙部(図示せず)に排紙する排出ローラ25と、記録媒体40の先端が通過するタイミングを検出する書き出しセンサ26と、定着器24を通過した記録媒体40の後端の通過を検出する排出センサ27とを備える。
上記第2搬送ローラ23は、図1に示すように、導電性の金属シャフトに発泡したシリコンゴムが巻きつけられたローラからなり、金属シャフトの両方は後述する電流検出部31に接続されている。なお、第2搬送ローラ23は、場合によっては金属ローラが用いられケースもあり、また、搬送性と耐久性の兼ね合いで、対向する片方を金属ローラ、他方をゴムで巻きつけたローラが使用されるケースもある。
また、この画像形成装置1は、可動ローラである、感光ドラム11K、11Y、11M、11C、ホッピングローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、ドライブローラ17、定着器24、排出ローラ25は、モータ等により構成される図示せぬ駆動装置を備えている。
また、この画像形成装置1は、この装置の制御を行う、図示せぬ印制御部を備えている。この印刷制御部は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等により構成され、帯電器12K、12Y、12M、12C、露光器13K、13Y、13M、13C、現像器14K、14Y、14M、14C、転写電源28K、28Y、28M、28C、定着器24、書き出しセンサ26、排出センサ27及び駆動装置と接続している。
更に、この画像形成装置1は、図1に示すように、第2搬送ローラに流れる電流を制御する電流制御部30を備える。この電流制御部30は、電流検出部31と、電圧印加部32と、電圧制御部33とを有している。電流検出部31は、電圧制御部33及び電圧印加部32に接続され、第2搬送ローラ23から流れ込んでくる電流値を、電圧制御部33に出力する。電圧印加部32は、整流回路、トランス、スイッチング回路、発信回路により構成されるDC電源であり、第2搬送ローラ23に転写電圧と同極性からなるプラスの電圧を印加する。
電圧制御部33は、電流検知部31、電圧印加部32、及び印刷制御部に接続され、基準電流指示部331及び電流比較部332を有する。基準電流指示部331は、電圧印加部32に、転写電圧と同じ極を有する電圧を第2搬送ローラ23に印加させる基準となる電流基準電流値0μAを電流比較部332に出力する。電流比較部332は、電流検出部31から入力された電流値と基準電流指示部331から入力された基準電流値情報とを比較し、その比較結果を電圧出力信号として電圧印加部32に出力する。
次に、本発明に係る実施例1の画像形成装置の動作を、図1及び図2を参照して説明する。
画像形成装置1は、図示せぬ印刷制御部により動作が制御されている。すなわち、印刷制御部は、画像形成装置1に接続されたPC等の上位コントローラから、印刷指示信号を受信すると、定着器24の制御を開始し、定着器24が使用可能な温度になるように加熱制御を行う。定着器24が使用可能な温度になると、印刷制御部は、駆動装置を制御して、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cの線速度が、印刷時の記録媒体40の搬送速度になるまで加速する。同時に、印刷制御部は、駆動装置を制御して、ドライブローラ17の回転を開始し、ドライブローラ17により転写ベルト15を回転させ、転写ベルト15の線速度が、印刷時の記録媒体の搬送速度になるまで加速する。
感光ドラム11K、11Y、11M、11Cが回転開始すると、印刷制御部は、帯電器12K、12Y、12M、12Cを動作させる。すると、帯電器12K、12Y、12M、12Cは、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cにマイナスの電圧を印加し、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cの表面を−600Vに帯電させる。
印刷制御部は、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cの表面が−600Vに帯電すると、これらの−600Vに帯電した部分が、回転により現像器14K、14Y、14M、14Cの現像エリアを通過するタイミングで、現像器14K、14Y、14M、14Cを現像可能状態に制御する。なお、現像ローラを用いた接触現像方式の場合には、−200Vの電圧を現像ローラに印加を開始することで、現像可能な状態となる。感光ドラム11K、11Y、11M、11Cにおける−600Vに帯電した部分が、回転して転写ニップ部に到達した時点で、印刷が可能な状態となる。
次に、印刷制御部は、駆動装置を制御することによりホッピングローラ21を回転させ、記録媒体40を一枚づつ分離させる。その後、印刷制御部は、更に、駆動装置を制御することにより、第1搬送ローラ22を介して分離された記録媒体40を第2搬送ローラ23に搬送させる。その後、第2搬送ローラ23と転写ベルト15との間に配置された書き出しセンサ26が、記録媒体40の先端が通過するタイミングを検出し、検出した旨を印刷制御部に通知する。記録媒体40は、書き出しセンサ26を通過後、転写ベルト15上に搬送される。
印刷制御部は、記録媒体40の先端が通過するタイミングを検出した旨を書き出しセンサ26から通知されると、上位コントローラからすでに受信済みの印刷指示信号に従い、記録媒体40に印刷すべき画像データをブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれの色の画像データに分解し、さらに、露光器13K、13Y、13M、13Cが静電潜像として書込み可能な画像データに変換する。その後、印刷制御部は、書き出しセンサ26が記録媒体40の先端を検出したタイミングと、書き出しセンサ26とそれぞれの色の転写ローラ16K、16Y、16M、16Cにおける転写ニップ部までの距離と、感光ドラム11K、11Y、11M、11C上の露光場所から転写位置までの距離と、記録媒体40の搬送速度とに基づき、印刷すべき画像が記録媒体40の所望の位置に印刷されるように、露光器13K、13Y、13M、13Cを制御して感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに静電潜像を書き込ませる。
露光器13K、13Y、13M、13Cは、例えばLEDヘッドなどを用い、トナー画像を得たい感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに対し、例えば600dpiピッチのスポット光を照射する。すると。−600Vに帯電している感光ドラム11K、11Y、11M、11C表面は、約−50Vの電位となり、静電潜像が形成される。
現像器14K、14Y、14M、14Cは、露光器13K、13Y、13M、13Cにより静電潜像が書き込まれた感光ドラム11K、11Y、11M、11Cの面が移動してくると、露光されて表面電位の絶対値の小さくなつた部分に、現像剤であるマイナスに帯電したトナーを、クーロン力により感光ドラム11K、11Y、11M、11Cに付着させて可視像であるトナー像を現像する。
その後、現像されたトナー像が付着する感光ドラム11K、11Y、11M、11Cの面は、転写ニップ部に運ばれる。ここで、記録媒体40は、トナー像が転写ニップ部に搬送される際には、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cと転写ベルト15との間で、かつ、記録媒体40上の所望の位置にトナー像を転写できるように、印刷制御部の制御に従い搬送されている。
転写ローラ16K、16Y、16M、16Cは、記録媒体40が転写ニップ部に有る間、印刷のための、例えば、1500V〜3000Vのトナーの電位と逆であるプラスの電圧からなる転写電圧が印加されている。すると、感光ドラム11K、11Y、11M、11C上のトナーは、転写ニップ部において、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cに印加されたプラスの電界により、クーロンカを受け、記録媒体40上に転写される。これらの動作は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンについて順次行う。
ところで、記録媒体40である紙は、材質、湿度、厚さ等により、その抵抗率が変化する。記録媒体40の体積抵抗率は、種類や吸湿条件によって約2×10〜1014Ωcmまで変化すると言われている。そのため、多湿環境下においては、紙の抵抗率は下がり、紙の表面を伝って電流が流れやすくなる。抵抗率の下がった記録媒体40は、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cによる転写電圧を印加しても、この印加した転写電圧による転写電流の全てが感光ドラム11K、11Y、11M、11Cへと流れず、その一部がリーク電流として記録媒体40から第2搬送ローラ23に流れる。通常、第2搬送ローラ23は、直接、または、インピーダンス素子を介して接地されているため、リーク電流は第2搬送ローラ23を介して流れてしまう。
電流制御部30の電流検出部31は、第2搬送ローラ23からリーク電流が流れ込むと、その電流値を電圧制御部33に出力する。
電圧制御部33内の基準電流指示部331は、基準電流値として0μAが設定されており、0μAを電流比較部332に出力する。
電流比較部332は、基準電流指示部331から入力された基準電流値としての0μAと、電流検出部31から入力された電流値とを比較し、電流検出部31から入力された電流値が基準電流値として0μAより大きい場合は、電圧を印加させる指示を示す出力指示信号を電圧印加部32に出力する。
電圧印加部32は、上記出力指示信号を電流比較部332から入力されると、転写電圧と同極であるプラスの電圧を第2搬送ローラ23に印加する。すると、電圧印加部32により印加された電圧により第2搬送ローラ23の電圧は高まり、第2搬送ローラ23に流れ込むリーク電流は減少する。その電流が0μAとなると、電流比較部332は、電圧印加部32に出力する上記指示の出力を停止する。
電圧印加部32が第2搬送ローラ23に電圧を印加することを止めると、第2搬送ローラ23の電圧は下がり、再び第2搬送ローラ23より流れ込むリーク電流の電流値が増加する。電流検出都31は、再びリーク電流を検出し、この検出したリーク電流の電流値を電圧制御部33の電流比較部332に出力する。すると、再び、電流比較部332は、電流検出器31が検出したリーク電流の電流値が基準電流値よりも大きいと判断すると、電圧を印加させる指示を電圧印加部32に出力する。すると、再び、電圧印加部32は、電圧を印加する。すると、再び、第2搬送ローラ23の電圧は上昇する。このような動作を少なくとも各転写部に記録媒体の先端が達したときには必ず行うようにすることで、電流制御部30は、第2搬送ローラ23に流れ込む転写電流のリーク電流が、基準電流値と同じ0μAにするように制御する。
転写ローラ16K、16Y、16M、16Cによりトナーが転写された記録媒体40が定着器24に搬送されると、定着器24は、記録媒体40に熱を加えるとともに、物理的に圧力を加えて記録媒体40上のトナーを溶かし、溶かしたトナーを記録媒体40に定着させる。
その後、排出センサ27は、定着器24を通過した記録媒体40の後端の通過を検出すると、その旨を印刷制御部に出力する。
すると、印刷制御部は、排出ローラ25により記録媒体40が画像形成装置1装置外に排出されるタイミングで、転写ローラ16K、16Y、16M、16C、ドライブローラ17、アイドルローラ、ホッピングローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、排出ローラ25、帯電器12K、12Y、12M、12C、現像器14K、14Y、14M、14C、転写電源21K、21Y、21M、21C、及び、電圧印加部32の動作を止させて、印刷を終了する。
なお、記録媒体40の通過タイミングが異常である場合は、印刷制御部は、画像形成装置1の動作停止などの処置を行う。また、書き出しセンサ26が記録媒体40を検出することができない場合においても、記録媒体40の通過タイミングに異常があると旨を印刷制御部に出力し、印刷制御部は、画像形成装置1の動作停止などの処置を行う。
実施例1によれば、電圧制御部33が、電流検出部31により検出されたリーク電流値に基づき、このリーク電流値を0μAにするよう、転写電圧に同じ極を有する電圧を第2搬送ローラ23に印加させるように指示を電圧印加部32に出力し、電圧印加部32が、リーク電流を抑える上記電圧を第2搬送ローラ23に印加するので、記録媒体の抵抗率が低下した場合に発生する記録媒体40から第2搬送ローラ23に流れるリーク電流を抑えることができる。このため、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができ、従って、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良の発生を防止することができる。
また、第2搬送ローラ23からのリーク電流は記録媒体40の種類や、厚さ、サイズ、吸湿の状態の違いによって変化するが、実施例1では、電流検出部31がリーク電流を常時検知し、電圧制御部33が電圧印加部32に対してリーク電流を基準電流以下にするよう第2搬送ローラ23に対して常時電圧を印加させているので、様々な記録媒体に対しても制御方法を変えることなく白抜けなどの転写不良を防ぐことができる。
また、リーク電流は、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cから転写電圧が記録媒体40に対して印加されているかによつても変動するが、実施例1では、この変動に対しても制御方法を変えることなく、白抜けなどの転写不良を防ぐことができる。
実施例1の画像形成装置では、リーク電流を0μAになるように、基準電流値0μAを設定したが、基準電流値として、リーク電流が印刷結果に悪影響を与えないリーク電流値を選択すればよく、必ずしも0μAである必要はない。例えば、リーク電流値が印刷結果に悪影響を与えない値の上限値が0.4μAの場合には、基準電流値を0.4μA未満の値に設定してもよい。
また、実施例1の画像形成装置1では、電流検出部31、電圧印加部32、及び電圧制御部33が個別に設けられているが、これ以外として、これらを定電流電源で構成することもできる。
また、実施例1の画像形成装置1では、電圧印加部32が第2搬送ローラ23に電圧を印加する構成を採用しているが、それ以外として、記録媒体40の長さ以内にある、第1搬送ローラ22や、支持プレート部材19などの搬送部材に個別に、または複数同時に電圧印加部32が電圧を印加する構成を採用してもよい。
本発明に係る画像形成装置の実施例2の構成を説明する。説明するにあたって、実施例1の画像形成装置と同様な構成部については、同一な参照符号を付す。この実施例2の画像形成装置1は、実施例1の画像形成装置1と同様、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の現像剤であるトナーを重ね合わして印刷することで、カラー画像を得ることができる、例えばカラープリンタであって、図1に示すように、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cと、帯電器12K、12Y、12M、12Cと、露光器13K、13Y、13M、13Cと、現像器14K、14Y、14M、14Cと、無端状の転写ベルト15と、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cと、ドライブローラ17と、アイドルローラ18と、支持プレート部材19と、スプリング20と、ホッピングローラ21と、第1搬送ローラ22と、第2搬送ローラ23と、定着器24と、排出ローラ25と、書き出しセンサ26と、排出センサ27と、転写電源28K、28Y、28M、28Cと、を備える。ここで、これらの構成部分は、実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めてこれらの構成の説明を行うことを省略する。なお、支持プレート部材19は、スイッチ素子51(後述する)により、インピーダンス素子A52(後述する)または、インピーダンス素子B53(後述する)を介して接地されている。
また、この画像形成装置1は、可動ローラである、感光ドラム11K、11Y、11M、11C、ホッピングローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、ドライブローラ17、定着器24、排出ローラ25は、モータ等により構成される図示せぬ駆動装置を備えており、この駆動装置も実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めてこの駆動装置の構成の説明を行うことを省略する。
また、この画像形成装置1は、この装置の制御を行う、図示せぬ印制御部を備えており、この印刷制御部も実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めて印刷制御部の構成の説明を行うことを省略する。
図3に実施例2の画像形成装置に有する電流制御部50の構成を示すブロック図である。図3に示すように、電流制御部50は、スイッチ素子51と、インピーダンス素子A52と、インピーダンス素子B53と、選択制御部54と、湿度検出部55とを備える。
スイッチ素子51は、例えばトランジスタや、リレーなどを用いて構成され、導電部材で作られているスプリング20を介して支持プレート部材19と接続されている。また、スイッチ素子51は、インピーダイス素子A52、又は、インピーダンス素子B53と電気的に切り換え接続する。また、スイッチ素子51は、選択制御部54の湿度比較部542に接続され、湿度比較部542からの出力指示信号に従い、インピーダンス素子A52とインピーダンス素子B53と間の切り換えを行う。
インピーダンス素子A52は、通常0Ωの低抵抗の素子であり、一端を接地グランド56に、他端をスイッチ素子51に接続されている。インピーダンス素子B53は、例えば、100MΩの抵抗値を持ち高抵抗の素子であり、下端を接地グランド56に、他端をスイッチ素子51に接続されている。なお、インピーダンス素子B53は、場合によっては絶縁することもある。
インピーダンス素子の抵抗率は、インピーダンス素子A52が非多湿環境下で、インピーダンス素子B53が多湿環境下において、記録媒体40から搬送部材に流れるリーク電流の量が、印刷結果に影響を与えないような電流値になるように決定する。更に、それぞれの環境下において、搬送部材に摩擦帯電などにより溜まる電荷により、気中放電現象や、記録媒体の分離不良などの不具合が発生しないように決定する。そのためには、搬送部材の材料、転写位置から搬送部材までの距離と、画像形成装置を使用する環境、使用する記録媒体種類、記録媒体サイズなどを考慮して決定する必要がある。
選択制御部54は、基準湿度指示部541と湿度比較部542とを有している。基準湿度指示部541は、インピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53のいずれに支持プレート部材19と接続させるかを示す基準となる基準湿度値を湿度比較部542に出力する。湿度比較部542は、湿度センサ551からの湿度情報と、基準湿度指示部541によって設定される基準湿度情報とを比較して、その結果から、支持プレート部材19に接続させるインピーダンス素子に切り換える出力指示信号をスイッチ素子51に出力する。
湿度検出部55は、装置が設置されている環境の相対湿度を検出するために、湿度センサ551を備えており、この湿度センサ551が検出した湿度検出値を、選択制御部54の湿度比較部542に通知する。湿度センサ551には、例えばセラミック湿度センサを用いる。
次に、本発明に係る実施例2の画像形成装置の動作を説明する。
この実施例2の画像形成装置1の電流制御部50が実行する動作が、実施例1の画像形成装置1の電流制御部30が実行する動作と異なるので、以下、電流制御部50が実行する動作のみを説明する。
動作を説明する前に、リーク電流の流れについて説明する。多湿環境下においては、紙の抵抗率は下がり、紙の表面を伝わってリーク電流が流れやすくなる。抵抗率の低くなつた記録媒体40は、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cによる転写電圧を印加しても、全ての転写電流が感光ドラム11K、11Y、11M、11Cへと流れず、図4に示すように、搬送中の記録媒体40から第2搬送ローラ23に伝わり、さらに、支持プレート部材19上に保持してある記録媒体40を伝わり、さらに、支持プレート部材19から、スプリング20、スイッチ素子51、インピーダンス素子A52又はインピーダンス素子B53を伝わって、接地グランド56に流れ込む。
その搬送中の記録媒体40を伝わって流れる電流量は、転写電圧、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cのインピーダンス、転写ベルト15のインピーダンス、記録媒体40のインピーダンス、支持プレート部材19の接地インピーダンスなどに影響を受ける。
湿度検出部55の湿度センサ551は、相対湿度値を検出し、その検出した相対湿度値を選択制御部54の湿度比較部542に通知する。また、選択制御部54の基準湿度指示部541は、インピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53のいずれに支持プレート部材19を接続させるかを示す基準となる基準湿度値を湿度比較部542に出力する。
湿度比較部542は、湿度センサ551から入力された相対湿度と、基準湿度指示部541から入力された基準湿度値とを比較する。湿度比較部542は、比較した結果、相対湿度が、基準湿度値以上であると判定した場合には、スイッチ素子51に対して、インピーダンス素子B53を支持プレート部材19に接続させる指示を出力する。一方、湿度比較部542は、相対湿度が、基準湿度値未満であると判定した場合には、スイッチ素子51に対して、インピーダンス素子A52を支持プレート部材19に接続させる指示を出力する。
例えば、湿度センサ551から入力された相対湿度値が83%RHであり、また、基準湿度指示部541から入力された基準湿度値が80%RHである場合には、湿度比較部542は、スイッチ素子51に対してインピーダンス素子B53を支持プレート部材19に接続させる指示を出力する。また、湿度センサ551から入力された相対湿度値が77%RHであり、また、基準湿度指示部541から入力された基準湿度値が80%RHである場合には、湿度比較部542は、スイッチ素子51に対してインピーダンス素子A52を支持プレート部材19に接続させる出力指示信号を出力する。
スイッチ素子51は、湿度比較部542からインピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53のいずれかを支持プレート部材19に接続させる出力指示信号が入力されると、この指示に従って、インピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53のいずれかの一方を支持プレート部材19に接続する。
実施例2によれば、湿度比較部542により、搬送部材としての支持プレート部材19に接続するインピーダンス素子としてインピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53のいずれかが選択され、スイッチ素子51が湿度比較部542により選択されたインピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53のいずれかを支持プレート部材19接続する接続するので、記録媒体40の抵抗率が低下した場合に発生する記録媒体40から搬送部材としての支持プレート部材19に流れるリーク電流を抑えることができる。このため、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができ、従って、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良の発生を防止することができる。
また、実施例2によれば、非多湿下では、記録媒体40の抵抗率が上昇し、その結果、記録媒体40間で摩擦帯電したり、記録媒体40と搬送部材としての支持プレート部材19との摩擦による摩擦帯電する場合があるが、支持プレート部材19は、低抵抗なインピーダンス部材により接地されるため、摩擦帯電した電荷をスムーズに接地グランド56に流すことができるため、気中放電による画像形成装置の誤動作や、帯電した記録媒体40どうしの吸着による記録媒体の搬送不具合を防ぐことができる。
実施例2では、スイッチ素子51と支持プレート部材19とスプリング20を介して接続されているが、これ以外として、スプリング20を介さずに、スイッチ素子51と支持プレート部材19とを直接接続してもよし、また、スイッチ素子51と第1搬送ローラ22又は第2搬送ローラ23と直接接続してもよい。更に、これら以外に、複数の搬送部材(例えば、第2搬送ローラ、第1搬送ローラ22、支持サポート部材等)の間を電導部材で接続したのち、スイッチ素子51、インピーダンス素子を介して、接地グランド56に接地してもよい。
実施例2では、インピーダンス素子A52及びインピーダンス素子B53の2種類のインピーダンス素子を使用するが、これ以外として、2種類以上のインピーダンス素子を使用してもよいし、インピーダンス素子の代わりにツエナーダイオードや、バリスタなどの電圧制限素子を使用してもよい。
本発明に係る画像形成装置の実施例3の構成を説明する。説明するにあたって、実施例2の画像形成装置と同様な構成部については、同一な参照符号を付す。この実施例3の画像形成装置1は、実施例2の画像形成装置1と同様、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の現像剤であるトナーを重ね合わせて印刷することで、カラー画像を得ることができる、例えばカラープリンタであって、図1に示すように、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cと、帯電器12K、12Y、12M、12Cと、露光器13K、13Y、13M、13Cと、現像器14K、14Y、14M、14Cと、無端状の転写ベルト15と、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cと、ドライブローラ17と、アイドルローラ18と、支持プレート部材19と、スプリング20と、ホッピングローラ21と、第1搬送ローラ22と、第2搬送ローラ23と、定着器24と、排出ローラ25と、書き出しセンサ26と、排出センサ27と、転写電源28K、28Y、28M、28Cとを備える。ここで、これらの構成部分は、実施例2のものと同様な構成を有する。そこで、改めてこれらの構成の説明を行うことを省略する。
また、この画像形成装置1は、可動ローラである、感光ドラム11K、11Y、11M、11C、ホッピングローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、ドライブローラ17、定着器24、排出ローラ25は、モータ等により構成される図示せぬ駆動装置を備えており、この駆動装置も実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めてこの駆動装置の構成の説明を行うことを省略する。
また、この画像形成装置1は、この装置の制御を行う、図示せぬ印制御部を備えており、この印刷制御部も実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めて印刷制御部の構成の説明を行うことを省略する。
図5は、実施例3の画像形成装置に有する電流制御部60の構成を示すブロック図である。図5に示すように、電流制御部60は、スイッチ素子61と、インピーダンス素子A62と、インピーダンス素子B63と、インピーダンス素子C64と、選択制御部65と、湿度検出部66と、記録媒体情報保持部67とを備える。
スイッチ素子61は、例えばトランジスタや、リレーなどを用いて構成され、導電部材で作られているスプリング20を介して支持プレート部材19と接続されている。また、スイッチ素子61は、選択制御部65のスイッチ素子選択部653に接続され、スイッチ素子選択部653から入力された、インピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63、及びインピーダンス素子C64のうちのいずれか1つとスプリング20とを電気的に接続させる出力指示信号に従い、インピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63、及びインピーダンス素子C64のうちのいずれか1つとスプリング20とを電気的に接続する。
インピーダンス素子A62は、通常0Ωの抵抗素子であり、一端を接地グランド69に、他端をスイッチ素子61に接続されている。インピーダンス素子B63は、例えば、100MΩの抵抗値を持つ高抵抗素子であり、下端を接地グラウンド69に、他端をスイッチ素子61に接続されている。インピーダンス素子C64は、最も高抵抗の素子で、例えば、200MΩの抵抗値を持つ最も高抵抗素子であり、一端を接地グラウンドに、他端をスイッチ素子61に接続されている。なお、インピーダンス素子C64は、場合によって、絶縁することもある。
選択制御部65は、基準湿度指示部651と、基準記録媒体情報指示部652と、スイッチ素子選択部653とを有している。
基準湿度指示部651は、搬送部材としての支持プレート部材19を接地グランド69に接地させるインピーダンス素子を切り換える基準となる基準湿度値をスイッチ素子選択部653に出力する。
基準記録媒体情報指示部652は、搬送部材としての支持プレート部材19を接地グランド69に接地させるインピーダンス素子を切り換える基準となる媒体のサイズを示す基準サイズ情報をスイッチ素子選択部653に通知する。
スイッチ素子選択部653は、印刷制御部68にも接続されている。このスイッチ素子選択部653は、湿度センサ661から入力された相対湿度値と、記録媒体情報保持部67から入力された記録媒体情報と、基準湿度指示部651から入力された基準湿度値と、基準記録媒体情報指示部652から入力された基準サイズ情報(後述する)とにより、例えば図6に示すような条件で、接地グランド69とスプリング20との間を接続するインピーダンス素子を選択する。そして、スイッチ素子選択部653は、選択したインピーダンス素子をスプリング20を介して支持プレート部材19に接続させる出力指示信号をスイッチ素子61出力する。
上述した条件は、図6に示すように、基準湿度値が「80%RH」で、かつ、基準サイズ情報が「210mm」を、インピーダンス素子を選択する条件としている。ここで、記録媒体40の基準サイズを条件の1つとした理由は、記録媒体の幅が広い場合、リーク電流が増えるため、抵抗値が高いインピーダンス素子を選択する必要があるためである。
湿度検出部66、装置が設置されている環境の相対湿度を検出するために、湿度センサ661を備えており、この湿度センサ661が検出した湿度検出値を、選択制御部65のスイッチ素子選択部653に通知する。湿度センサ661には、例えばセラミック湿度センサを用いる。
記録媒体情報保持部67は、メモリなどにより構威される、PC等の上位コントローラから入力された記録媒体40の情報を記憶する。記録媒体40の情報として、記録媒体40のサイズ、厚さ、種類等がある。
次に、本発明に係る実施例3の画像形成装置の動作を説明する。
この実施例3の画像形成装置1が実行する動作は、電流制御部60が実行する動作の部分が、実施例2の画像形成装置1が実行する動作と異なるので、以下、電流制御部60が実行する動作のみを説明する。まず、記録媒体情報保持部37は、記録媒体40のサイズ、媒体の種類、及び厚さからなる情報(以下、記録媒体情報という)を、PC(パーソナルコンピュータ)等の上位コントローラから入力されると、この記録媒体情報を記憶するとともに、この記録媒体情報をスイッチ素子選択部653に出力する。記憶される記録媒体情報として、例えば、A4サイズ(幅210mm、長さ297mm)、紙媒体、241bというものがある。
湿度検出部66の湿度センサ661は、相対湿度を検出し、その検出した相対湿度値を選択制御部65のスイッチ素子選択部653に通知する。
その後、選択制御部65の基準湿度指示部651は、インピーダンス素子を切り換える基準となる基準湿度値をスイッチ素子選択部653に出力する。
基準記録媒体情報指示部652では、インピーダンス素子を切り換える基準となる媒体のサイズを示す基準サイズ情報をスイッチ素子選択部653に通知する。
スイッチ素子選択部653は、湿度センサ661から入力された相対湿度値と、記録媒体情報保持部67から入力された記録媒体情報と、基準湿度指示部651から入力された基準湿度値と、基準記録媒体情報指示部652から入力された基準サイズ情報とにより、図6に示すような条件で、接地グランド69とスプリング20との間を接続するインピーダンス素子を選択する。その後、スイッチ素子選択部653は、選択したインピーダンス素子を搬送部材としての支持プレート部材19に接続させる出力指示信号をスイッチ素子61に出力する。
すると、スイッチ素子61は、接地グランド69とスプリング20との間をスイッチ素子選択部653から入力されたインピーダンス素子で接続する。
例えば、湿度センサ661から入力された相対湿度値が85%RHであり、記録媒体情報保持部67から入力された記録媒体情報がA4サイズ(210mm)であり、基準湿度指示部651から入力された基準湿度値が80%RHであり、かつ、基準記録媒体情報指示部652から入力された基準サイズ情報が210mmである場合には、スイッチ素子選択部653は、図6に示す条件を満たすインピーダンス素子B63を選択する。そして、スイッチ素子61は、支持プレート部材19をインピーダンス素子B63を介して接地する。
実施例3によれば、スイッチ素子選択部653が、インピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63、インピーダンス素子C64の中から、湿度センサ661から入力された湿度値、記録媒体情報保持部67から入力された記録媒体情報、基準湿度指示部651から入力された基準湿度値、及び、基準記録媒体情報指示部652から入力された基準サイズ情報が、搬送部材としての支持プレート部材19を接地させるインピーダンス素子を選択するための予め決められている条件を満たすインピーダンス素子を、搬送部材を接地させるインピーダンス素子として選択するので、記録媒体40の抵抗率が低下した場合に発生するリーク電流の発生を抑えることができる。このため、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができ、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良の発生を防止することができる。
また、非多湿下では、スイッチ素子選択部653が、インピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63、インピーダンス素子C64の中から、抵抗値が低いインピーダンス素子を選択することができるため、記録媒体の抵抗率が高くなると発生しやすい、記録媒体40に溜まる摩擦帯電や、記録媒体40と搬送部材とにより発生する摩擦帯電を、選択されたインピーダンス素子を介して接地グランド69から放出することができる。このため、気中放電や記録媒体搬送トラブルを防ぐことができる。
実施例3では、3種類のインピーダンス素子を使用しているが、これ以外として、3種類以上のインピーダンス素子を使用することもできるし、ツエナーダイオードや、バリスタなどの電圧制限素子を使用することもできる。
実施例3では、インピーダンス素子A62の抵抗値を0Ωとし、インピーダンス素子B63の抵抗値を100Ωとし、インピーダンス素子C64の抵抗値を200Ωとしたが、かならずしも、これらの抵抗値である必要がなく、画像形成装置1が使用される環境と、記録媒体40の種類、厚さ、サイズにより、印刷時に転写電流が、記録媒体40より搬送部材に流れ込む電流の量が、印刷結果に影響を与えないような電流値になるように抵抗値を決定してもよい。更に、それぞれの環境下において、搬送部材に摩擦帯電などにより溜まる電荷により、放電現象や、記録媒体の分離不良などの不具合が発生しないように抵抗値を決定してもよい。
この実施例3では、PC等の上位コントローラから記録媒体情報が入力されているが、これ以外として、画像形成装置1に、図示せぬオペレーシヨンパネルを設置して、そのオペレーションパネルから記録媒体情報を入力するようにしてもよい。また、記録媒体40の厚さを測定するセンサや、記録媒体40の大きさを測定するセンサなどは実用化されており、それらのセンサで測定された記憶媒体40の厚さ、大きさ等を記録媒体情報としてもよい。
実施例3では、スプリング20を介して支持プレート部材19とインピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63及びインピーダンス素子C64のうちのいずれかが接続されているが、これ以外として、第1搬送ローラ22又は第2搬送ローラ23と、インピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63及びインピーダンス素子C64のうちのいずれかが接続されていてもよい。また、複数の搬送部材を導電部材で接続したのち、インピーダンス素子A62、インピーダンス素子B63及びインピーダンス素子C64のうちのいずれかと接続してもよい。
実施例3では、インピーダンス素子を選択する条件として、図6に示すように、湿度及び記録媒体サイズを条件としているが、これ以外として、図7に示すように、湿度及び記録媒体40の搬送速度を条件としてもよい。その理由は、一般に、搬送速度が速いほど、必要な転写電圧が必要なるため、この高い転写電圧に起因してリーク電流の発生の可能性が高くなる。このため、多湿環境下で、搬送速度が速い場合は、遅い場合に比べてより高い抵抗のインピーダンス素子と搬送部材とを接続する必要があるためである。こうすることにより、リーク電流による白抜けを防ぐことができる。
また、インピーダンス素子を選択する条件として、図8に示すように、湿度及び記録媒体40の素材の違い条件としてもよい。その理由は、素材が異なる、例えば、紙からなる記録媒体40と、プラスチックフイルムからなる記録媒体40では、多湿環境下での抵抗率が違い、多湿環境下においてリーク電流による白抜けを防ぐために、記録媒体40に応じたインピーダンス素子が選択される必要があるからである。
インピーダンス素子の切り換え条件については、必要に応じて、記録媒体のサイズ、種類、搬送速度により、その全てや、一部を組み合わせて行えばよい。また、図示していないが、記録媒体の厚さにより、抵抗率が変わり、転写電流の搬送部材からのリークが影響を受ける場合は、記録媒体の厚さをインピーダンス素子の切り換え条件としてもよい。
本発明に係る画像形成装置の実施例4の構成を説明する。説明するにあたって、実施例3の画像形成装置と同様な構成部については、同一な参照符号を付す。この実施例4の画像形成装置1は、実施例3の画像形成装置1と同様、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色の現像剤であるトナーを重ね合わして印刷することで、カラー画像を得ることができる、例えばカラープリンタであって、図1に示すように、感光ドラム11K、11Y、11M、11Cと、帯電器12K、12Y、12M、12Cと、露光器13K、13Y、13M、13Cと、現像器14K、14Y、14M、14Cと、無端状の転写ベルト15と、転写ローラ16K、16Y、16M、16Cと、ドライブローラ17と、アイドルローラ18と、支持プレート部材19と、スプリング20と、ホッピングローラ21と、第1搬送ローラ22と、第2搬送ローラ23と、定着器24と、排出ローラ25と、書き出しセンサ26と、排出センサ27と、転写電源28K、28Y、28M、28Cとを備える。ここで、これらの構成部分は、実施例2のものと同様な構成を有する。そこで、改めてこれらの構成の説明を行うことを省略する。
また、この画像形成装置1は、可動ローラである、感光ドラム11K、11Y、11M、11C、ホッピングローラ21、第1搬送ローラ22、第2搬送ローラ23、ドライブローラ17、定着器24、排出ローラ25は、モータ等により構成される図示せぬ駆動装置を備えており、この駆動装置も実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めてこの駆動装置の構成の説明を行うことを省略する。
また、この画像形成装置1は、この装置の制御を行う、図示せぬ印制御部を備えており、この印刷制御部も実施例1のものと同様な構成を有する。そこで、改めて印刷制御部の構成の説明を行うことを省略する。
図9に示すように、この実施例4の画像形成装置1は、選択制御部65において、実施例3のものにない切り換えタイミング検知部654を備えている。この切り換えタイミング検知部654は、論理回路、タイマ等により構成されており、印刷制御部68と、記録媒体情報保持部67と、スイッチ素子選択部653と、スイッチ素子61とに接続されている。
切り換えタイミング検知部654は、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所に記録媒体が到達した時点のタイミングを検知するとともに、この箇所から記録媒体40が離れる時点のタイミングを検知する。ここで、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所とは、例えば、支持プレート部材19から感光ドラム11Kと転写ローラ16Kで形成される転写ニップ部の間をいう。
また、切り換えタイミング検知部654は、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所に記録媒体40が到達した時点のタイミングを検知すると、搬送部材を接地させるインピーダンス素子として抵抗値が高いインピーダンス素子B63を、スイッチ素子選択部653が選択したインピーダンス素子より優先して選択し、このインピーダンス素子B63を支持プレート部材19に接続させる出力指示信号をスイッチ素子61に出力する。
また、切り換えタイミング検知部654は、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所から記録媒体40が離れる時点のタイミングを検知すると、搬送部材を接地させるインピーダンス素子として抵抗値が低いインピーダンス素子A62を、スイッチ素子選択部653が選択したインピーダンス素子より優先して選択し、このインピーダンス素子A62を支持プレート部材19に接続させる出力指示信号をスイッチ素子61に出力する。
次に、本発明に係る実施例4の画像形成装置の動作を説明する。
この実施例4の画像形成装置1が実行する動作は、電流制御部60に有する切り換えタイミング検知部654が実行する、搬送部材の接地抵抗の切り換えタイミングを搬送中の記録媒体40の位置に同期して制御する動作が新たに追加された以外、実施例3の画像形成装置の動作と同様である。従って、以下、切り換えタイミング検知部654、及び切り換えたタイミング検知部の指示のもとインピーダンス素子を切り換えるスイッチ素子61が実行する動作のみを、図10を参照して説明する。図10は、インピーダンス素子の切り換えタイミングを示す図である。
切り換えタイミング検知部654は、画像形成装置1が印刷をしていないときには、インピーダンス素子A62をスイッチ素子選択部653が選択したインピーダンス素子より優先し、最も低抵抗なインピーダンス素子A62を介して支持プレート部材19を接地させる指示をスイッチ素子61に出力する。その理由は、最も抵抗が低いインピーダンス素子A62を搬送部材である支持プレート部材19を接地することが、電気的に最も安定な状態だからである。
ここで、スイッチ素子選択部653は、実施例3のものと同様、湿度センサ661から入力された相対湿度値と、記録媒体情報保持部67から入力された記録媒体情報と、基準湿度指示部651から入力された基準湿度値と、基準記録媒体情報指示部652から入力された基準サイズ情報とに基づき決定されたインピーダンス素子を選択する指示信号を切り換えタイミング検知部41に指示している。
スイッチ素子61は、上記切り換え信号が切り換えタイミング検知部から入力されると、インピーダンス素子A62を支持プレート部材19に接続する(図9中の1参照)。
画像形成装置1の印刷が開始されると、ホッピングローラ21が印刷制御部68の制御により記録媒体40を分離し、記録媒体40を搬送経路に供給する。第1搬送ローラ22及び第2搬送ローラ23は、印刷制御部68の制御により、供給された記録媒体40を更に搬送し、その後、書き出しセンサ26は、記録媒体40の先端が到達したことを検出し、その旨を印刷制御部68に出力する。記録媒体40は、その後転写ベルト15上に搬送さていく。
印刷制御部68は、記録媒体40の先端が到達したことを検出した旨を書き出しセンサ26から入力されると、記録媒体40の先端が到達したことを知らせる信号を切り換えタイミング検知部654に出力する。また、印刷制御部68は、記録媒体40の搬送速度を基にして、記録媒体40の先端が到達したことを検出した旨を書き出しセンサ26から入力された時点から、搬送中の記録媒体40の先端が感光ドラム11Kと転写ローラ16Kで形成される転写ニップ部に接触する直前(lmm手前)に到達する時間(以下、転写ニップ部到達時間という)を算出し、この転写ニップ部到達時間を切り換えタイミング検知部654に出力する。
切り換えタイミング検知部654は、印刷制御部68から記録媒体40の先端が到達したことを知らせる情報と、転写ニップ部到達時間が入力されと、タイマに計時を開始させるとともに、転写ニップ部到達時間が経過したときには経過した旨を知らせるようにタイマをセットする。その後、切り換えタイミング検知部654は、転写ニップ部到達時間が経過した旨をタイマから入力されると、インピーダンス素子B63をスイッチ素子選択部653が選択したインピーダンス素子より優先し、このインピーダンス素子B63を介して支持プレート部材19を接地させる出力指示信号をスイッチ素子61に出力する。
スイッチ素子61は、上記出力指示信号が切り換えタイミング検知部から入力されると、インピーダンス素子A62を支持プレート部材19から切り離し、インピーダンス素子B63を支持プレート部材19に接続する(図9中の2参照)。
こうすることにより、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所に記録媒体40が到達した時点で、搬送部材としての支持プレート部材19と接地グランドの間の接地抵抗を高めることができる。
搬送されている記録媒体40は、その後、転写ローラ16K、16Y、16M、16C等により、各色のトナー像が記録媒体40に順次転写され、転写ベルト15により搬送されていく。搬送されていく過程において、切り換えタイミング検知部654は、搬送中の記録媒体40の後端部が、支持プレート部材19から離れる時間を経過した旨がタイマから入力されると、インピーダンス素子A62をスイッチ素子選択部653が選択したインピーダンス素子より優先し、このインピーダンス素子A62を介して支持プレート部材19を接地させる出力指示信号をスイッチ素子61に出力する。
スイッチ素子61は、上記出力指示信号が切り換えタイミング検知部から入力されると、インピーダンス素子B63を支持プレート部材19から切り離し、インピーダンス素子A62を支持プレート部材19に接続する(図10中の3参照)。
こうすることにより、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所から記録媒体40が離れた時点で、搬送部材としての支持プレート部材19と接地ブランドの間の接地抵抗を低めることができる。
この構成によれば、タイミング検知部により、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所に記録媒体が到達した時点のタイミングが検知されたとき、インピーダンス素子選択部が、搬送部材を接地させるインピーダンス素子として抵抗値が高いインピーダンス素子を選択するので、搬送部材の接地抵抗を高めることができ、搬送中の記録媒体から流れるリーク電流の発生を防止する。このため、トナー像を転写するために必要な電界を得ることができ、印刷されるべき箇所に印刷されない白抜け等の転写不良の発生を防止することができる。
また、この構成によれば、タイミング検知部により、リーク電流が大きく流れる可能性が高い搬送部材の箇所から記録媒体が離れる時点のタイミングが検知されたとき、インピーダンス素子選択部が、搬送部材を接地させるインピーダンス素子として抵抗値が低いインピーダンス素子を選択するので、搬送部材の接地抵抗を下げることができる。このため、摩擦帯電した電荷をスムーズに接地箇所に流すことができ、気中放電による画像形成装置の誤動作や、帯電した記録媒体どうしの吸着による記録媒体の搬送時の不具合を防ぐことができる。
実施例4では、スイッチ素子61がインピーダンス素子A62からインピーダンス素子B63に切り換える時点のタイミングを、記録媒体40が転写ニップ部の前1mmに到達した時点としたが、記録媒体40を搬送する際の位置のばらつきを考慮して、転写ニップ部から1mm以上で、ばらつきの範囲内としてもよい。
上述した実施例1、2、3及び4は、カラープリンタによる説明を行つたか、同様に、現像剤を電界により転写する構成を持つ構成であれば、MFP、フアクシミリ、複写機についても、適用可能である。また、色数に対しても制限はなく、単色の画像形成装置でも、複数色の画像形成装置においても同様に適用可能である。
本発明に係る実施例1の画像形成装置に有する電流制御部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施例1の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明に係る実施例2の画像形成装置に有する電流制御部の構成を示すブロック図である。 リーク電流が流れる内容を示す図である。 本発明に係る実施例3の画像形成装置に有する電流制御部の構成を示すブロック図である。 インピーダンス素子の選択条件の一例を示す図である。 インピーダンス素子の選択条件の一例を示す図である。 インピーダンス素子の選択条件の一例を示す図である。 本発明に係る実施例4の画像形成装置に有する電流制御部の構成を示すブロック図である。 インピーダンス素子の切り換えタイミングを示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
11K、11Y、11M、11C 感光ドラム
12K、12Y、12M、12C 帯電器
13K、13Y、13M、13C 露光器
14K、14Y、14M、14C 現像器
15 転写ベルト
16K、16Y、16M、16C 転写ローラ
17 ドライブローラ
18 アイドルローラ
19 支持プレート部材
20 スプリング
21 ホッピングローラ
22 第1搬送ローラ
23 第2搬送ローラ
24 定着器
25 排出ローラ
26 書き出しセンサ
27 排出センサ
28 転写電源
30、50、60 電流制御部
31 電流検出部
32 電圧印加部
33 電圧制御部
331 基準電流指示部
332 電流比較部
51、61 スイッチ素子
52、62 インピーダンス素子A
53、63 インピーダンス素子B
64 インピーダンス素子C
54、65 選択部制御部
541、651 基準湿度指示部
542 湿度比較部
652 基準記録媒体情報指示部
653 スイッチ素子選択部
654 切り換えタイミング検知部
55、66 湿度検出部
551、661 湿度センサ
67 記録媒体情報保持部
68 印刷制御部
69 接地グランド
40 記録媒体

Claims (11)

  1. 像担特体に担特されているトナー像を記録媒体に転写するための転写電圧が印加され、当該トナー像を当該記録媒体に転写する転写部と、
    前記記録媒体を搬送する搬送部材と、
    前記転写部に印加された前記印加電圧により、前記記録媒体から前記搬送部材に流れるリーク電流値を検出するリーク電流値検出部と、
    前記電流検出部により検出されたリーク電流値に基づき、当該リーク電流値を減少させる電圧を前記搬送部材に印加させる指示を出力する電圧印加指示出力部と、
    前記電圧印加出力指示部から出力された前記指示に基づき、前記リーク電流値を減少させる電圧を前記搬送部材に印加する搬送部材電圧印加部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電圧印加指示出力部は、
    前記搬送部材電圧印部に、前記リーク電流値を減少させる電圧を前記搬送部材に印加させる基準となる基準電流値を出力する基準電流指示部と、
    前記リーク電流検出部から入力された前記リーク電流値と、前記基準電流指示部から入力された前記基準電流値とを比較し、当該リーク電流値が当該基準電流値より大きい場合には、前記搬送部材電圧印部に前記指示を出力する電流比較部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記基準電流指示部は、
    前記搬送部材電圧印部に、前記リーク電流値を減少させ、当該リーク電流値を0にさせる電圧を前記搬送部材に印加させる基準となる基準電流値を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 像担特体に担特されているトナー像を記録媒体に転写するための転写電圧が印加され、当該トナー像を当該記録媒体に転写する転写部と、
    前記記録媒体を搬送する搬送部材と、
    湿度値を検出する湿度値検出部と、
    前記転写部に印加された前記印加電圧により前記記録媒体から前記搬送部材に流れるリーク電流が流れる、抵抗値が異なる複数の接地されているインピーダンス素子と、
    前記搬送部材を接地するインピーダンス素子として、前記複数のインピーダンス素子の中から、前記湿度検出部により検出された湿度値に応じた抵抗値を有するインピーダンス素子を、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子として選択するインピーダンス素子選択部と、
    前記インピーダンス素子選択部により選択された前記インピーダンス素子と前記搬送部材と間を切り換え可能な状態で接続する切換部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記複数のインピーダンス素子の中からいずれか1つを選択するための基準となる基準湿度値を出力する基準湿度指示部を、
    更に備え、
    前記インピーダンス素子選択部は、
    前記基準湿度指示部より出力された前記基準湿度値を参照し、前記搬送部材を接地するインピーダンス素子として、前記複数のインピーダンス素子の中から、前記湿度値検出部から検出された湿度値に応じた抵抗値を有する前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子を選択することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のインピーダンス素子は、
    抵抗値が低く接地されている低インピーダンス素子と、抵抗値が高く接地されている高インピーダンス素子との2つからなり、
    インピーダンス素子選択部は、
    前記低インピーダンス素子及び前記高インピーダンス素子のうちのいずれか1つを選択するための基準となる基準湿度値を出力する基準湿度指示部と、
    前記湿度値検出部から入力された前記湿度値と、前記基準湿度指示部から入力された前記基準湿度値とを比較し、当該湿度値が当該基準湿度値以上である場合には、前記高インピーダンス素子を、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子であるとして選択し、一方、当該湿度値が当該基準値未満である場合には、前記低インピーダンス素子を、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子であるとして選択する湿度比較部と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  7. 前記リーク電流の大きさを規定する要因となる前記記録媒体が固有に有する固有情報を記憶する記憶媒体固有情報保持部と、
    前記インピーダンス素子選択部により前記インピーダンスが選択される基準を示す選択基準情報をインピーダンス素子選択部に出力する選択基準報出力部と、
    を更に備え、
    インピーダンス素子選択部は、
    前記複数のインピーダンス素子の中から、前記湿度検出部から入力された湿度値、記録媒体情報保持部から入力された前記固有情報、基準湿度指示部から入力された基準湿度値、及び、基準記録媒体情報指示部から入力された前記選択基準情報が、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子を選択するための予め決められている条件を満たすインピーダンス素子を、当該搬送部材を接地させるインピーダンス素子として選択することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 前記固有情報は、前記記録媒体の大きさであることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記固有情報は、前記記録媒体の種類であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  10. 前記固有情報は、前記記録媒体の搬送速度であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  11. 前記リーク電流が大きく流れる可能性が高い前記搬送部材の箇所に前記記録媒体が到達した時点のタイミングを検知するとともに、当該箇所から当該記録媒体が離れる時点のタイミングを検知するタイミング検知部と、
    前記インピーダンス素子選択部は、
    前記タイミング検出部により、前記箇所に前記記録媒体が到達した時点のタイミングが検知されると、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子として抵抗値が高いインピーダンス素子を選択し、また、当該箇所から当該記録媒体が離れる時点のタイミングが検知されると、前記搬送部材を接地させるインピーダンス素子として抵抗値が低いインピーダンス素子を選択することを特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
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