JP2008083164A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナーの搬送系の途中に配設されるトナーの受渡し部におけるトナー飛散による汚染を防止し、受入側のシャッター開閉動作を円滑になし得る画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像器8を含む画像形成プロセスユニット80(50)と、該画像形成プロセスユニットに関連付けて配置されるトナーの収容部12a(12b、18)とを繋いでトナーの搬送系が構成される画像形成装置Aであって、上記トナーの搬送系は、相互に接離可能に接合されるトナーの受渡し部T1・・・を含み、上記受渡し部を構成するトナー受入側部材21は、トナー受入口24aと、該トナー受入口を開閉するシャッター部材22とを備え、
上記トナー受入側部材のシャッター部材閉方向先端側には、トナー堆積凹部24b若しくはトナーを前記トナー受入側部材内に落下させる透孔24cが設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】現像器8を含む画像形成プロセスユニット80(50)と、該画像形成プロセスユニットに関連付けて配置されるトナーの収容部12a(12b、18)とを繋いでトナーの搬送系が構成される画像形成装置Aであって、上記トナーの搬送系は、相互に接離可能に接合されるトナーの受渡し部T1・・・を含み、上記受渡し部を構成するトナー受入側部材21は、トナー受入口24aと、該トナー受入口を開閉するシャッター部材22とを備え、
上記トナー受入側部材のシャッター部材閉方向先端側には、トナー堆積凹部24b若しくはトナーを前記トナー受入側部材内に落下させる透孔24cが設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、ファクシミリ装置、複写機或いはプリンタ(これらの複合機も含む)等に採用される画像形成装置に関し、詳しくは、現像器を含む画像形成プロセスユニットと、該画像形成プロセスユニットに関連付けて配置されるトナーの収容部とを繋いでトナーの搬送系が構成される画像形成装置に関する。
従来より、上記のような画像形成装置のうち、2成分(トナーとキャリア)系の現像剤を用いた画像形成装置の場合、現像器ユニット、感光体ドラムユニット等の画像形成プロセスユニット(現像器ユニットと感光体ドラムユニットとを一体とする場合もある)及び現像器に随時トナーを補給するトナーコンテナ、更には転写残トナーを回収する廃トナーコンテナ(トナーコンテナと廃トナーコンテナとを一体とする場合もある)等を個別に装置本体内に装着し、装置本体内でこれらをトナーの受渡し部で繋いでトナーの搬送系を構成するようになされる場合がある。
このようにトナーの搬送系が構成される画像形成装置において、相互に接離可能に接合されるトナーの受渡し部を構成するトナー受入側部材或いはトナー供給側部材は、接合される時にトナー受入口或いはトナー供給口となる開口部が開となり、取り外される時には開口部が閉となるシャッター部材を備え、該シャッター部材の開閉動作によるトナーの漏出を防ぐために、その適所にはシール部材が設けられているものがある。
下記特許文献1に記載の廃トナー貯蔵装置は、廃トナー貯蔵部と、これに連通する廃トナー搬送部とで構成され、廃トナー搬送部の入口はスライドシャッター(シャッター部材)によって開閉され、そのスライドシャッターの先端には、V字形の切欠きが設けられたものが開示されている。この入口の縁部近傍にはカバーシート(シール部材)が配され、スライドシャッターは、コイルばねの付勢力により入口の開閉動作がなされるようになっている。これによればスライドシャッターを閉じるときには、入口付近に付着したトナーがそのまま堆積したり飛散しないよう、V字形の切欠きで入口周辺のトナーを切欠きの中央に誘導し、入口から廃トナー貯蔵装置内へ落し込むことができるとされている。
また下記特許文献2には、トナーカセット容器をレール部材上にスライドさせ、カセット容器充填室にセットすることでレール部材下方のトナー貯蓄室にトナーを充填する構成としたトナー補給装置において、レール部材にはその前後両端にトナー貯蓄室内部に通じる溝が設けられているものが開示されている。これによれば、トナーを補給する際に、トナー容器充填室内で飛散し、レール部材上に堆積したトナーは、レール部材端部に設けられた溝からトナー貯蓄室内に落され、トナー補給装置外部に飛散することを防ぐことができるとされている。
特開平5−113717号公報
特開2004−109184号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、スライドシャッターを後退させ入口を開とした状態において、後退したスライドシャッターの先端近傍で且つ入口周辺に付着したトナーを切欠きの中央に誘導し、入口から廃トナー貯蔵装置内へ落し込むことはできるが、入口を越え、スライドシャッターが閉方向に移動した場合の先端側に溜ったトナーは、スライドシャッターによって入口へ誘導することができず、そのまま残ってしまうという問題がある。
このようにトナーが入口周辺或いは近傍に残留してしまうと、残留したトナーがスライドシャッターの開閉動作時に飛散してしまう事があり、スライドシャッター近傍をトナーで汚染していた。
このようにトナーが入口周辺或いは近傍に残留してしまうと、残留したトナーがスライドシャッターの開閉動作時に飛散してしまう事があり、スライドシャッター近傍をトナーで汚染していた。
また特許文献2に記載のものは、レール部材上をスライドさせてトナーカセット容器をセットさせるものであるので、上述のようなトナーの受渡し部で各々のユニット間を繋ぎ、トナーの搬送系を構成するものには適用できないものである。
本発明は、前記問題を解決するために提案されたもので、その目的は、トナーの搬送系の途中に配設されるトナーの受渡し部におけるトナー飛散による汚染を防止し、受入側のシャッター開閉動作を円滑になし得る画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、現像器を含む画像形成プロセスユニットと、該画像形成プロセスユニットに関連付けて配置されるトナーの収容部とを繋いでトナーの搬送系が構成されるものであって、上記トナーの搬送系は、相互に接離可能に接合されるトナーの受渡し部を含み、上記受渡し部を構成するトナー受入側部材は、トナー受入口と、該トナー受入口を開閉するシャッター部材とを備え、上記トナー受入側部材のシャッター部材閉方向先端側には、トナー堆積凹部若しくはトナーを上記トナー受入側部材内に落下させる透孔が設けられていることを特徴とする。
ここでトナーの収容部には、現像器へ補給するためのトナーが収容されるトナーコンテナや画像形成プロセスユニットから排出された廃トナーが収容される廃トナーコンテナ、現像器へ供給するトナーが一時的に貯留されるトナーホッパーが含まれる。
本発明においては、シャッター部材の先側には、前記トナー受入口を閉止する際、前記トナー堆積凹部若しくは透孔の上面開口部をも閉止する部分が延出されているものとすることができる。
本発明の画像形成装置においては、トナー受入側部材のシャッター部材閉方向先端側には、トナー堆積凹部若しくはトナーをトナー受入側部材内に落下させる透孔が設けられているので、トナー受入口を越えてシャッター部材の閉方向先端側近傍に付着・堆積したトナーは、シャッター部材が閉方向に移動するのに伴い、トナー堆積凹部若しくは透孔に誘導され、トナー堆積凹部内に落下若しくは透孔を通じてトナー受入側部材内に落下させることができる。従って、トナー受入口近傍或いはその周辺にトナーが堆積することがなくなるので、シャッター部材の開閉動作によってトナーが飛散することがなく、トナー受入側部材周辺のトナーの汚染を防止することができる。またシャッター部材の摺動力が大きくなることがないので、シャッター部材の開閉動作を円滑になし得、脱着が容易で取り扱い性のよいものとすることができる。
またシャッター部材閉方向先端側にトナー堆積凹部が設けられたものの場合は、シャッター部材によって誘導されてきた付着・堆積トナーをトナー受入側部材内に収容されるトナーとは別にトナー堆積凹部に堆積させておくことができる。更にシャッター部材閉方向先端側に透孔が設けられたものの場合、シャッター部材によって誘導されてきた付着・堆積トナーは、トナー受入口から搬送されてきたトナーと一緒にトナー受入側部材内に収容することができる。
そしてシャッター部材の先側には、トナー受入口を閉止する際、トナー堆積凹部若しくは透孔の上面開口部をも閉止する部分が延出されているので、トナー堆積凹部若しくは透孔を通じて堆積されたトナーが再飛散したり、漏出することを防止することができる、
以下に、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略的縦断面図、図2は、本発明の画像形成装置のトナーの搬送系の構成を説明するための概略的平面図、図3(a)(b)は図2のX部分におけるトナー受入側部材の平面図、図4は図2におけるY−Y線矢視断面図、図5は本発明の画像形成装置に設けられるトナー受入側部材の別の実施形態を示す断面図である。
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略的縦断面図、図2は、本発明の画像形成装置のトナーの搬送系の構成を説明するための概略的平面図、図3(a)(b)は図2のX部分におけるトナー受入側部材の平面図、図4は図2におけるY−Y線矢視断面図、図5は本発明の画像形成装置に設けられるトナー受入側部材の別の実施形態を示す断面図である。
図1の画像形成装置Aは、電子写真方式の記録部を備えたプリンタを例に示しているが、これに限らず、画像読取機能を有する複写機、ファクシミリ装置或いはこれらの機能を兼ね備えた所謂複合機等であっても良いことは言うまでもない。図において、画像形成装置Aの装置本体1は、記録紙(用紙)の給紙部2と、電子写真方式の画像記録部3と、印字後の記録紙の排出部4とが、この順序で高さ方向に層積されて構成されている。記録紙の給紙部2は、紙面垂直方向に出し入れ可能な記録紙カセット(用紙載置部)2aを備え、記録紙カセット2aの前端部上には給紙ローラ2bが配設されている。この給紙ローラ2bには摩擦分離パッド2cが弾接され、給紙ローラ2bの回転に伴い、記録紙カセット2aに収容された記録紙が、最上層部より繰出され、摩擦分離パッド2cの作用を受けて1枚ずつ分離され画像記録部3へ給送されて行く。その他、図示及び説明を割愛するが、記録紙カセット2aとして必要な付帯部材も装備されるものであることは言うまでもない。
尚、記録紙カセット2aの下に、更にオプションカセット(不図示)を配設し、2段以上のマルチカセットシステムとすることも可能である。
尚、記録紙カセット2aの下に、更にオプションカセット(不図示)を配設し、2段以上のマルチカセットシステムとすることも可能である。
画像記録部3は、感光体ドラム5の周囲に、コロナ帯電方式の帯電器6、LED等からなる露光器7、現像器8、転写ローラ(転写器)9及び残留トナーを除去するクリーニング装置10をこの順序で配したプロセス部と、その下流側に配設される定着器11とより構成される。これらプロセス部は、露光器7及び転写ローラ9を除き、感光体ドラム5、帯電器6及び残留トナー除去装置10を一括したドラムユニット50と、現像器ハウジング81、攪拌搬送スクリュー82,83、供給パドル84及び現像ローラ85等を一括した現像器ユニット80とよりなるプロセスユニットとされ、ドラムユニット50及び現像器ユニット80は、装置本体1に対してその前面側より、個々に或いは両者を何等かの結合手段で結合した状態で着脱可能に装着される。また、露光器7及び転写ローラ9を除く全てのプロセス部を一括してプロセスユニットとすることも可能である。これらプロセスユニットは、消耗品として適宜新品に交換される。ここで、装置本体1の前面側とは、図1における紙面手前側を言い、給紙カセット2aも装置本体1に対して前面側より抜差し可能とされている。
図例の現像器ユニット80は、2成分現像剤を用いる方式の現像器8であって、樹脂成型された現像剤容器を兼ねる現像器ハウジング81内にトナーとキャリアを収容し、2本の平行な攪拌・搬送スクリュー82、83で攪拌・搬送しながら、供給パドル84により、バイアス電位に印加された現像ローラ85にトナーが供給されるようになされている。現像器ハウジング81の外面には磁気センサからなるトナーセンサ86が付設され、現像器ハウジング81内のトナー濃度(トナーとキャリアの混合比)が常時検出される。この現像器ユニット80から離間した位置には、トナー収容部としてのトナーカートリッジ12及びトナーホッパー18が設置され、上記磁気センサ86により現像器ハウジング81内のトナー濃度が低下したことが検出されると、トナーホッパー18よりスクリューコンベア(パイプスクリュー)13を介してトナー補給口87より現像器ハウジング81内にトナーが補給される。トナーコンテナ12a内には、トナーを攪拌するアジテータ12aa及びトナーホッパー18へトナーを給送する給送用スクリュー12abが配設されている。
上記トナーカートリッジ12は、トナー収容部としての廃トナーコンテナ12bと一体とされ、後記するように装置本体1に対して着脱自在なトナーカートリッジ12として構成されている。廃トナーコンテナ12bには、前記クリーニング装置10で除去回収された廃トナーを逐次搬送投入するためのスクリューコンベア19が接続されている。上記現像器8を含む現像器ユニット(プロセスユニット)80及びドラムユニット(プロセスユニット)50とトナー収容部12a,12b,13とを繋いで構成されるトナーの搬送系の詳細については後記する。
定着器11の下流側には、切替ゲート4a、排出ローラ対4b及び排出トレイ4cが連設され、これらによって排出部4が構成される。上記プロセス部の上流側近傍には、レジストローラ対14が配設され、給紙カセット2aから1枚ずつ分離繰出された記録紙を、レジストローラ対14によりレジストして、感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に導入される。感光体ドラム5は、図1の矢示方向に回転しながら、帯電器6によりその表面が一様にマイナス帯電され、画像情報に基づく光学画像が露光器7によって感光体ドラム5の表面に照射され、感光体ドラム5の表面には静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器8によって現像され、転写ローラ9において、レジスト導入された記録紙にトナー画像として逐次転写される。
詳しくは、この現像の際、光の照射により電位が変化した部分には、現像器8との電位差によりトナーが感光体ドラム5に吸引されて黒部分となり、その他の部分にはトナーは吸引されず白部分となって、全体として、画像情報に基づく白黒トナー画像が形成されて記録紙に転写される。
転写後の感光体ドラム5の表面には、若干のトナーが付着残留しており、この残留トナーは、クリーニング装置10で除去され、廃トナーとして、随時、廃トナースクリューコンベア19によって廃トナーコンテナ12bに回収される。
転写後の感光体ドラム5の表面には、若干のトナーが付着残留しており、この残留トナーは、クリーニング装置10で除去され、廃トナーとして、随時、廃トナースクリューコンベア19によって廃トナーコンテナ12bに回収される。
記録紙に転写されたトナー画像は、定着器11によって永久画像として定着され、永久画像が形成された記録紙は、切替ゲート4aを押し上げ、排出ローラ対4bを介して排出トレイ4cに排出される。この一連の記録紙の給送は、給紙カセット2aからの繰出し直後に略垂直(鉛直)に立ち上がり、排出ローラ対4bでは給紙カセット2aからの繰出し方向とは略180度の方向にUターンするように形成された主給送パスPに沿ってなされる。このようなレイアウト構成により、装置全体のコンパクト化が図られる。
図例の画像形成装置Aは、両面記録機能を備えており、主給送パスPの切替ゲート4aの取付け位置から、レジストローラ対14の上流側で主給送パスPに循環合流する反転給送パスP1が形成されている。排出ローラ対4bは、正逆転可能とされ、また、反転給送パスP1には搬送ローラ対15、16が配設されており、両面記録する場合は、前記のように片面記録がされた記録紙が主給送パスPに沿って給送され、記録紙の後端が排出ローラ対4bに至ると、排出ローラ対4bが一旦停止して記録紙の後端をニップする。次いで、排出ローラ対4bが逆転し、記録紙はその後端より搬送ローラ対15、16によって反転給送パスP1を搬送され、主給送パスPに合流し、レジストローラ対14に至る。そして、前記同様に感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部にレジスト導入されて、その裏面にトナー画像が転写され、定着されて排出される。
図例の画像形成装置Aは、記録紙の手差機能を更に備えており、装置本体1の側部には開閉可能な手差トレイ17が付設されている。手差トレイ17は、使用しない時は、図1の2点鎖線のように閉止され、把手17aをして開閉が可能とされている。該手差トレイ17の前端部には分離給紙ローラ17bと摩擦分離パッド17cとが弾接状態で配設され、その更に下流側には主給送パスPに合流する手差給送パスP2が連設されている。
上記手差トレイ17を用いて画像記録をする場合、把手17aをして手差トレイ17を開け、その上に記録紙を載置し、適宜スタート操作により手差分離給紙ローラ17bを作動させる。手差トレイ17に載置された記録紙は、手差分離給紙ローラ17bと摩擦分離パッド17cとの作用により一枚ずつ分離繰出され、手差給送パスP2を搬送され、主給送パスPに合流し、レジストローラ対14に至る。そして、前記同様に感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部にレジスト導入されて、その裏面にトナー画像が転写され、定着されて排出される。
次に、現像器8を含むプロセスユニット(現像器ユニット80及びドラムユニット50)とトナー収容部12a,12b,18とを繋いで構成されるトナーの搬送系について説明する。図2において、トナーコンテナ12aと廃トナーコンテナ12bとが一体に構成されたトナーカートリッジ12は、装置本体1に対して着脱可能とされ、装置本体1の手前側(図2の紙面下方)より、白抜矢示方向X1に沿って装着される。この装着によって、トナーコンテナ12aの前端部に突出するトナー供給側部材20とトナーホッパー18のトナー受入側部材21とが接合されて第1の受渡し部T1が構成される。
装置本体1の奥側(図2の紙面上方)には、トナー供給用トナーホッパー18及びその排出側に連結されたトナー供給用スクリューコンベア13が固定的に設置されている。プロセスユニットとしてのドラムユニット50及び現像器ユニット80とは上下に一体に結合された状態で装置本体1に対して着脱可能とされ、装置本体1の手前側(図2の紙面下方)より、白抜矢示方向Xに沿って装着し得るよう構成されている。白抜矢示方向X,X1は同方向である。この装着によって現像器ハウジング81のトナー受入口87と、スクリューコンベア13のトナー供給口13aとが接合されて第2の受渡し部T2が構成される。
トナーホッパー18は、トナーコンテナ12aから供給されたトナーを一時的に貯留する為のものであり、現像器8の前記磁気センサ86がトナー無し信号を送出すると、トナーホッパー18に連結されたスクリューコンベア13が作動し、第2のトナー受渡し部T2より、現像器ハウジング81内にトナーが供給される。トナーホッパー18内には常時所定量のトナーが貯留されるよう、該トナーホッパー18内に設置されるセンサ(不図示)の検出信号により、動作制御がなされ、トナーホッパー18内に貯留される所定量のトナー量は、例えば、トナーコンテナ12a内のトナーがなくなり、新しいトナーカートリッジ12に交換するまでの間もプリント動作を継続し得るに十分な量に設定される。
クリーニング装置10(図1参照)からの廃トナースクリューコンベア19の廃トナー排出口19aと、廃トナーコンテナ12bの廃トナー受入口12baとが接合されて第3の受渡し部T3が構成される。このように接合されたトナーの受渡し部T1,T2,T3によって、トナーコンテナ12aから現像器ハウジング81への供給トナーの搬送系が、クリーニング装置10から廃トナーコンテナ12bへの廃トナーの搬送系が夫々構成される。プロセスユニット50,80とトナーカートリッジ12とは、装置本体1の前面側に設けられた開閉扉1aを開けて装置本体1の前面側よりその装着、脱着がなされる。
上述のように、画像形成装置Aは、トナーが収容されているトナーカートリッジ12と、ドラムユニット50及び現像器ユニット80とよりなる画像形成プロセスユニットと、トナーを貯留しておくトナーホッパー18とを備えており、トナーカートリッジ12のトナーコンテナ(トナー収容部)12a、トナーホッパー(トナー収容部)18及び現像器ユニット80、そしてドラムユニット50とトナーカートリッジ12の廃トナーコンテナ(トナー収容部)12bはスクリュー等の搬送部材により繋がれ、一連の搬送系を構成している。そして、トナーコンテナ12aとトナーホッパー18との間、トナーホッパー18から延出されたスクリューコンベア13と現像器8の現像器ハウジング81との間、及びドラムユニット50のクリーニング装置10から延出された廃トナースクリューコンベア19とトナーカートリッジ12の廃トナーコンテナ12bとの間には、互いに接離可能に接合されるトナーの受渡し部T1、T2、T3が夫々形成されている。
次に、図3乃至図5を参照して、上記トナーの受渡し部T1、T2、T3の内、トナーコンテナ12aとトナーホッパー18との間に形成されるトナーの受渡し部T1を構成するトナー受入側部材21について詳細に説明する。図3は本発明の画像形成装置Aに設けられるトナー受入側部材21の平面図であり、図3(a)はトナー受入口21aが閉状態、図3(b)はトナー受入口21aが開状態の場合を示している。図4は第1のトナー受渡し部T1付近の図2におけるY−Y線矢視拡大断面図であり、第1のトナー受渡し部T1が接合される前の状態を示している。
トナー供給側部材20は、トナーコンテナ12aから突出するように設置されており、断面方形のトナー供給筒20aと、シャッター部材20bと、圧縮コイルばね20cとを備え、トナー供給筒20aの下方には、トナーホッパー18のトナー受入側部材21に設けられたトナー受入口24aへとトナーが移送されるようトナー供給口20dが設けられている。トナー供給口20dは、圧縮コイルばね20cによって、白抜矢示方向X1に弾力付勢されたシャッター部材20bによって閉塞されている。そしてトナー供給側部材20内には、トナー受入側部材21へのトナー給送用スクリュー20eが配設されている。
トナー受入側部材21は、固定的に設置されるトナーホッパー18から白抜矢示方向X1に対向する向きに突出して設置されており、断面方形のトナー受入筒24と、シャッター部材22と、圧縮コイルばね23とを備えている。トナー受入筒24には、上述のトナー供給口20dから供給されるトナーを受け入れられるようその上方に、トナー受入口24aが設けられており、シャッター部材22の閉方向先端側には、トナー堆積凹部24bが形成されている。トナー受入口24a及びトナー堆積凹部24bの周辺表面には、摩耗が少なく摺動性のよいシール部材Sが貼着されている。そしてトナー受入口24aは、圧縮コイルばね23によって、上記X1方向と対向する方向に弾力付勢されたシャッター部材22によって閉塞されており、シャッター部材22の先側は、トナー受入口24aを閉止する際、トナー堆積凹部24bをも閉止するよう延出されている。またトナー受入側部材21内には、トナーホッパー18へのトナー給送用スクリュー25が配設されている。
ここで、トナー供給側部材20の圧縮コイルばね20cは、トナー受入側部材21の圧縮コイルばね23よりばね力が大きく設定されており、それぞれのシャッター部材20d、22の先側(前端部)には、互いが当接してトナー供給口20d及びトナー受入口24aの開閉動作がなされるよう、直角に立ち上がり形成された当止片20ba、22aが一体に起立固設されている。また上記シール部材Sとしては、テフロン(登録商標)フェルト等のフェルト材やウレタン材等を用いることができる。
この構成の第1のトナー受渡し部T1の接合は以下のようになされる。即ち、トナーカートリッジ12を白抜矢示方向X1に沿って装置本体1の所定位置に挿入すると、トナー供給側部材20の当止片20baがトナー受入側部材21の当止片22aに当接する。この状態でトナーカートリッジ12の挿入を継続すると、圧縮コイルばね20cと圧縮コイルばね23とのばね力の大小関係により、トナー受入側部材21の圧縮コイルばね23がその弾力に抗して圧縮され、シャッター部材22は挿入方向(X1方向)へ後退する。その結果、トナー受入口24aが開状態となる。そしてシャッター部材22の当止片22aがトナーホッパー18に当接すると、それ以上の後退が阻止される。そこで更にトナーカートリッジ12を押入すると、トナー供給側部材20の圧縮コイルばね20cにその弾力を抗して圧縮され、シャッター部材20bが挿入方向(反X1方向)へ後退し、やがてシャッター部材20bに開設された開口部20bbがトナー供給口20dに整合してトナー供給口20dが開となるとともに、トナー受入口24aとも整合し、第1のトナー受渡し部T1が確立する。
第1のトナー受渡し部T1の確立を解除する場合、即ちトナーカートリッジ12を交換等する場合は、トナーカートリッジ12を反X1方向に脱着すれば、圧縮コイルばね20c、23の付勢弾力を伴ったシャッター部材20b、22によって、トナー供給口20d及びトナー受入口24a、トナー堆積凹部24bが夫々閉塞される。
上記のようなトナー受渡し部T1の接離操作においては、シャッター部材20b、22の動作に伴い、特に搬送されてきたトナーを受け入れる側となり、トナー供給側部材20の下方に配置されるトナー受入口24aの周辺部にはトナーがシール部材Sに付着したり、堆積してしまうが、これによれば、トナー受入口24aを開状態としているシャッター部材22の近傍及びトナー受入口24a近傍に付着・堆積しているトナーは、シャッター部材22が反X1方向に移動するのに伴い、トナー受入口24aからトナー受入筒24内に落下させることができ、トナー受入口24aを越えてシャッター部材22の閉方向(反X1方向)先端側に付着・堆積しているトナーは、シャッター部材が閉方向に移動するのに伴い、トナー堆積凹部24bに誘導され、トナー堆積凹部24b内に落下させ、そこに堆積させておくことができる。従って、トナー受入口24a近傍或いはその周辺にトナーが堆積することがなくなるので、シャッター部材22の開閉動作によってトナーが飛散することがなく、トナー受入側部材21周辺のトナーの汚染を防止することができる。またシャッター部材22の摺動力が大きくなることがないので、シャッター部材22の開閉動作を円滑になし得、トナーカートリッジ12の脱着が容易で取り扱い性のよいものとすることができる。そして上記圧縮コイルばね20c、23のばね力の違いによる上記接合操作の円滑性が損なわれることがない。
尚、ここではトナーコンテナ12aからトナーホッパー18へ、トナーを搬送する受渡し部T1のうち、トナー受入側部材21に適用された例について説明しているが、これに限定されず、現像器ハウジング81或いは廃トナーコンテナ12のトナー受入側部材にも適用することもできる。
図5は、トナー受入側部材21の別の実施形態を示す断面図である。ここではトナー供給側部材20の構成は図4と同様のものを適用可能であるので、図示は割愛する。また上記の実施形態と共通する部分には共通の符号を付し、共通する部分の説明は割愛する。
ここに示すトナー受入側部材21は、シャッター部材22の閉方向先端側に透孔24cが設けられており、シャッター部材22の先側は、トナー受入口24aを閉止する際、透孔24cの上面開口部をも閉止するよう延出されている。これによれば、シャッター部材22が閉動作をすることによって誘導されてきた付着・堆積トナーは、透孔24cを通じてトナー受入筒24内に落下させることができる。即ち、トナー供給口20dからトナー受入口24aへと搬送されてきたトナーと一緒に、付着・堆積し、シャッター部材22によって誘導され、透孔24cを通じて落下してきたトナーをトナー受入筒24内に収容することができる。従って、シール部材Sの表面に付着・堆積していたトナーを上記搬送されてきたトナーと一緒にトナーホッパー18へと搬送することができるため、再飛散の恐れがない。
ここに示すトナー受入側部材21は、シャッター部材22の閉方向先端側に透孔24cが設けられており、シャッター部材22の先側は、トナー受入口24aを閉止する際、透孔24cの上面開口部をも閉止するよう延出されている。これによれば、シャッター部材22が閉動作をすることによって誘導されてきた付着・堆積トナーは、透孔24cを通じてトナー受入筒24内に落下させることができる。即ち、トナー供給口20dからトナー受入口24aへと搬送されてきたトナーと一緒に、付着・堆積し、シャッター部材22によって誘導され、透孔24cを通じて落下してきたトナーをトナー受入筒24内に収容することができる。従って、シール部材Sの表面に付着・堆積していたトナーを上記搬送されてきたトナーと一緒にトナーホッパー18へと搬送することができるため、再飛散の恐れがない。
尚、トナー受入側部材21のトナー受入筒24、シャッター部材22等の形状は図例のものに限定されるものではないことは言うまでもなく、図2に示す他の受渡し部T2、T3においても同様の構成が採用可能である点は上述の通りである。
また現像器8として、2成分現像剤を用いる方式を例示したが、これに限らず1成分現像方式の場合にも本発明を適用することができる。また、クリーナレス方式の場合は、廃トナーの搬送系は存在しないことになる。更にまた、プロセスユニット50,80及びトナーカートリッジ12を装置本体1の前面側から装着する例について述べたが、左右側面或いは背面側から装着する場合にも本発明を適用することができる。
また現像器8として、2成分現像剤を用いる方式を例示したが、これに限らず1成分現像方式の場合にも本発明を適用することができる。また、クリーナレス方式の場合は、廃トナーの搬送系は存在しないことになる。更にまた、プロセスユニット50,80及びトナーカートリッジ12を装置本体1の前面側から装着する例について述べたが、左右側面或いは背面側から装着する場合にも本発明を適用することができる。
8 現像器
12 トナーカートリッジ
12a トナーコンテナ(トナー収容部)
12b 廃トナーコンテナ(トナー収容部)
18 トナーホッパー(トナー収容部)
T1 第1のトナー受渡し部
T2 第2のトナー受渡し部
T3 第3のトナー受渡し部
21 トナー受入側部材
22 シャッター部材
24a トナー受入口
24b トナー堆積凹部
24c 透孔
50 ドラムユニット(プロセスユニット)
80 現像器ユニット(プロセスユニット)
S シール部材
A 画像形成装置
12 トナーカートリッジ
12a トナーコンテナ(トナー収容部)
12b 廃トナーコンテナ(トナー収容部)
18 トナーホッパー(トナー収容部)
T1 第1のトナー受渡し部
T2 第2のトナー受渡し部
T3 第3のトナー受渡し部
21 トナー受入側部材
22 シャッター部材
24a トナー受入口
24b トナー堆積凹部
24c 透孔
50 ドラムユニット(プロセスユニット)
80 現像器ユニット(プロセスユニット)
S シール部材
A 画像形成装置
Claims (2)
- 現像器を含む画像形成プロセスユニットと、該画像形成プロセスユニットに関連付けて配置されるトナーの収容部とを繋いでトナーの搬送系が構成される画像形成装置であって、
上記トナーの搬送系は、相互に接離可能に接合されるトナーの受渡し部を含み、上記受渡し部を構成するトナー受入側部材は、トナー受入口と、該トナー受入口を開閉するシャッター部材とを備え、
上記トナー受入側部材のシャッター部材閉方向先端側には、トナー堆積凹部若しくはトナーを上記トナー受入側部材内に落下させる透孔が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記シャッター部材の先側には、前記トナー受入口を閉止する際、前記トナー堆積凹部若しくは透孔の上面開口部をも閉止する部分が延出されていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006260472A JP2008083164A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006260472A JP2008083164A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008083164A true JP2008083164A (ja) | 2008-04-10 |
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ID=39354138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006260472A Withdrawn JP2008083164A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-09-26 JP JP2006260472A patent/JP2008083164A/ja not_active Withdrawn
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US9250569B2 (en) | 2012-12-28 | 2016-02-02 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus and toner container with a replenishment hole and at least one collection hole |
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