JP2008082636A - ファンフィルタユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス吸着マットの交換を容易かつ安全に行う。
【解決手段】ファンフィルタユニット10は、ケースユニット15とケースユニット15の上側に取り付けられるファンユニット17とを備える。ケースユニット15の下方側に塵埃除去用フィルタ11が、上方側にガス吸着マット12を内蔵する。ファンユニット17の内部に、エアをダウンフローさせるための送風機13を取り付ける。ファンユニット17は、ケースユニット15に対して持ち上げることが可能である。これにより、ケースユニット15とファンユニット17の間からケースユニット15内にガス吸着マット12を配置できる。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体製造用などのクリーンルームの天井に配置されるファンフィルタユニットに関する。
半導体が液晶パネルなどの製造に用いられるクリーンルームでは、天井に複数のファンフィルタユニットが配置されており、これらファンフィルタユニットによって、室外から送られてきた外気、又は室内から循環してきた循環エアを、塵埃および有害ガスを除去して清浄化した上で、室内にダウンフローさせている。ファンフィルタユニットには、洗浄エアを吸引しダウンフローさせるための送風機、塵埃を除去するための塵埃除去フィルタ、及び有害ガスを吸着して除去するための吸着フィルタが設けられている。
従来、ファンフィルタユニットにおいて、送風機の下側に塵埃除去フィルタを配置するとともに、送風機の上側にチャンバーを設け、チャンバー側面に設けられたエア吸込み口に吸着フィルタを配置する構成が知られている(例えば特許文献1の図5(a)参照)。また、チャンバーの上面にエア吸込み口を設け、その吸込み口全体を覆うようにガス吸着フィルタを装着したものが知られている(例えば特許文献1の図5(b)参照)。
さらに、例えば特許文献1の図2が示すように、ファンフィルタユニットにおいて送風機の下側に、吸着フィルタ、塵埃除去フィルタがこの順に配置される構成が知られている。特許文献1の図2の構成によれば、ファンフィルタユニットの上面に2箇所の点検口が設けられ、その点検口から吸着フィルタを出し入れすることが可能である。
特許第3090088号公報
ファンフィルタユニットにおいて、塵埃除去フィルタはその耐用期間が長く、長期間交換する必要がない一方、吸着フィルタは例えばガス濃度が高い場合等には、頻繁に交換する必要があるので、吸着フィルタの交換は容易かつ安全に行われることが望まれる。
特許文献1の図2の構成においては、上述したように、吸着フィルタは交換されるとき点検口から出し入れされることになるが、吸着フィルタはユニット内部において送風機に近接して配置されているので、交換されるとき送風機に当たることがある。しかし、送風機は使用状態においては回転しているので、交換時吸着フィルタが送風機に当たると、作業者に危険が及ぶおそれがある。さらに、点検口は、ユニットにビス等によって固定された点検カバーで覆われているので、点検口の開閉に手間が掛かることがある。
一方、特許文献1の図5(a)、(b)の構成によれば、吸着フィルタの交換は容易かつ安全に行うことができるが、図5(a)の構成においては吸着フィルタの面積を大きくすることが難しく、エアの流れが悪くなる虞がある。また、特許文献1の図5(b)の構成では、送風機の点検を行う場合吸着フィルタを取り外さなければならず、また吸着フィルタ全体に均等にエアが流れにくいという不都合がある。
そこで、本発明は以上の問題点に鑑みて成されたものであり、ファンフィルタユニットの性能を低下させることなく、吸着フィルタ交換を容易、かつ安全に行うことができるファンフィルタユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るファンフィルタユニットは、垂直層流型クリーンルームの天井面に設置され、清浄エアを室内に向けてダウンフローさせるファンフィルタユニットにおいて、下方側に塵埃除去用フィルタが、上方側にガス吸着マットが内蔵されるケースユニットと、ケースユニットの上端に密着され、エアをガス吸着マット及びケースユニットを介してダウンフローさせるための送風機が内部に取り付けられたファンユニットとを備え、ファンユニットは、ガス吸着マットを、ケースユニットとファンユニットの間からケースユニット内に配置できるように、ケースユニットに対して持ち上げられることを特徴とする。
ファンユニットは、持ち上げられるとき、ダンパーによって上方に向けて付勢力が作用されていることが好ましい。またファンユニット及びケースユニットは、ヒンジによって接続されており、ファンユニットが持ち上げられた状態では、ファンユニットはヒンジによって支持されることが好ましい。
長手方向に伸縮可能なダンパーを備える場合、ダンパーは、一方の端部がケースユニットに固定され、かつ他方の端部がヒンジに取り付けられると共に、ヒンジの変位に連動して伸縮することが好ましい。ダンパーは例えばヒンジに対して回転可能に支持される。
ヒンジは例えば棒状に延び、一方の端部がケースユニットに回転可能に取り付けられると共に、他方の端部がファンユニットに取り付けられており、ヒンジは、例えばファンユニットがケースユニットの上端に密着するとき、上下方向に対して傾けられている一方、ファンユニットがケースユニットに対して斜め上方に持ち上げられるとき、ケースユニットに対して回転して立ち上がる。この場合、ヒンジの他方の端部は、ファンユニットに対しても回転可能に取り付けられていたほうが良い。このような構成によれば、ケースユニットは斜め上方に持ち上げられるとき、ヒンジに対して相対的に回転し、ファンユニットに対して傾くことなく持ち上げられることが可能である。
また、長手方向に伸縮可能であって、ヒンジが傾く向きとは反対側に上下方向に対して傾くダンパーを備えることが好ましい。ダンパーの一方の端部はケースユニットに固定されると共に、他方の端部はヒンジに取り付けられている。そして、ヒンジが回転して立ち上げられるとき、ダンパーはその回転に連動して伸長すると共にその延びる方向に沿ってケースユニットが持ち上げられる方向に付勢力を作用させることが好ましい。
以上のように、本発明においては、送風機が設けられたファンユニットが持ち上げられるので、ケースユニットの上側に設けられたガス吸着マットは容易に交換することができる。また、ガス吸着マットを交換するとき、送風機はガス吸着マットに対して離間されるので、ガス吸着マットの取替え作業は安全に行うことができる。
以下本発明について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態におけるファンフィルタユニット10の内部構成を示す断面図であって、ファンユニット17がケースユニット15の上端に密着された状態を示す。図2はケースユニットの内部を示すための平面図である。図3は、図1における左側部分の拡大図である。なお、以下の説明においては、図1の紙面における左右を左右とすると共に、図1の紙面の奥側を後方、紙面の手前側を前方として説明する。また、図1、3において、パッチン錠、ヒンジ、及びエアダンパーについては輪郭線を示す。
本実施形態に係るファンフィルタユニット10は、例えば、垂直層流型クリーンルームの天井面に碁盤目状に複数設置されて使用され、クリーンルーム内に清浄エアをダウンフローさせて、クリーンルーム内の空気を清浄な状態に保つ。
ファンフィルタユニット10は、ファンユニット17とファンユニット17の下側に設けられるケースユニット15から構成される。ファンユニット17は、下面側が開口された直方体状の箱体30に送風機13が内蔵されて構成される。
箱体30は、その上面30Uの中央部にエア吸引口18が設けられると共に、送風機13は箱体30の内部において、エア吸引口18に対応する位置に取り付けられる。箱体30の上面30Uには、エア吸引口18を挟み込むように1組の取手19が左右に設けられる。箱体30の前側壁30F、後側壁30H(図4参照)、左側壁30L、右側壁30Rの下端部は、図3に示すように内側に90°折り曲げられた形状を呈し、折曲部30Aとして形成される。
箱体30内部において、左側壁30L及び右側壁30Rの内側には、ファンユニット17の一部を成すS字鋼板33が配設される。S字鋼板33は、右側壁30L、30Rに平行な本体部33Xを備え、その本体部33Xの上端及び下端それぞれは内側及び外側に90°折り曲げられた形状を呈する上折曲部33A、下折曲部33Bとして形成される。S字鋼板33は、上折曲部33A、下折曲部33Bそれぞれが箱体30の底面30D及び折曲部30Aの上面に固定される。なお、S字鋼板33は、図4に示すように箱体30の前後方向における中央部近傍から前側壁30F近傍まで延びる。
ケースユニット15は、矩形枠体31内部に塵埃除去用フィルタ11及びガス吸着マット12が内蔵されて構成される。矩形枠体31の前側壁31F、後側壁31H(図4参照)、左側壁31L、右側壁31Rの上端部は、内側に90°折り曲げられた形状を呈し、折曲部31Aとして形成される。折曲部31Aの上面にはその折曲部31Aに沿って延びる矩形無端状のガスケット32が固着されている。ガスケット32の上には、箱体30の下端部(折曲部30A)が密着させられている。これによりファンユニット17の下端部はケースユニット15の上端部に密着され、ファンユニット17の下側の開口部と、ケースユニット15の上側の開口部とが連通される。
矩形枠体31の上端部近傍であって、左側壁31L及び右側壁31Rの内側それぞれには、ケースユニット15の一部を成すG字鋼板35が配設される。G字鋼板35は、左側壁31L及び右側壁31Rに平行な本体部35Xと、その本体部35Xの上端から90°外側に折り曲げられた形状を呈する上折曲部35Aと、本体部35Xの下端から外側に90°折り曲げられた形状を呈する下部折曲部35Bと、下折曲部35Bから上方に90°折り曲げられた形状を呈する立上部35Cとによって一体に形成される。G字鋼板35は、その上折曲部35A及び立上部35Cそれぞれが、矩形枠体31の折曲部31Aの下面及び左側壁31L(又は右側壁31R)の内周面に固定され、これにより矩形枠体31に固定される。G字鋼板35は図4に示すように左側壁31L(及び右側壁31R)において、前端部から後端部まで延びる。
図3に示すようにG字鋼板35の本体部35Xの内周面と、S字鋼板33の本体部33Xの内周面は、同一平面上に形成されると共に、これらの内側には棒状に延びる第1および第2ヒンジ43A、43Bが前後方向に並べられて設けられる(図4参照)。
第1および第2ヒンジ43A、43Bそれぞれは、下端がG字鋼板35の本体部35Xに下端螺子44Aによって回転可能に固定され、上端がS字鋼板33の本体部33Xに上端螺子44Bによって回転可能に固定される。これにより、第1および第2ヒンジ43A、43Bそれぞれは、ファンユニット17とケースユニット15とを接続している。なお、第1及び第2ヒンジ43A、43Bは図4に示すように前後に並べられて設けられるため、図3においては重ねられて描かれている。
第1及び第2ヒンジ43A、43Bの内側には、さらにエアダンパー47が設けられる。エアダンパー47は一端が螺子48によってG字鋼板35の本体部35Xに固定されると共に、他端が第2ヒンジ43Bに接続される。
矩形枠体31の内部の上下方向における略中央部には、図2に示すように枠体31の前側壁31Fから後側壁31Hまで延びる複数の金属線24Aと、枠体の左側壁31Lから右側壁31Rまで延びる複数の金属線24Bとによって構成される網体24が設けられる。
ガス吸着マット12は、その外周面が枠体31の内周面に沿うように矩形に形成されると共に、網体24の上に載置されている。ガス吸着マット12は、例えば多孔質性のウレタンフォームに多数の吸着剤が接着されて構成され、空気中の有害ガス(例えば、酸性ガス、アルカリ性ガス、有機揮発物等)を除去するためのフィルタである。なお、ガス吸着マット12は、図1においては3枚のマットを重ね、不織布シートで1枚に包み構成される。
網体24の下側には、矩形枠体31の内周面31Xに沿って矩形枠状に延ばされ、内周面31Xに固定されるフィルタ当板枠22が設けられ、フィルタ当板枠22の上面に網体24が固定される。フィルタ当板枠22は、断面四角枠状のパイプ形状を呈する。フィルタ当板枠22の下面には矩形無端状のガスケット23が密着されており、そのガスケット23の下側にはさらに塵埃除去用フィルタ11が密着して設けられる。塵埃除去用フィルタ11は矩形に形成され、その外周面が矩形枠体31の内周面31Xに沿うとともに、内周面31Xに固定されている。
塵埃除去用フィルタ11の一部は、矩形枠体31の下側の開口から突出している。塵埃除去用フィルタ11は、例えばHEPA又はULPAフィルタから構成され、空気中の塵埃を除去するためのフィルタである。なお、網体24と塵埃除去用フィルタ11との間は、フィルタ当板枠22によって一定のスペースが確保される。
本実施形態に係るファンフィルタユニット10は、送風機13が回転することにより、エア吸引口18から下側に向けてエアが吸引される。吸引されたエアはガス吸着マット12及び塵埃除去用フィルタ11によって有害ガス及び塵埃が除去された後、清浄なエアとしてファンフィルタユニット10の下側に排出される。
ファンフィルタユニット10は、錠レバー41と錠フック42から構成されるパッチン錠45を複数備える。錠レバー41は、矩形枠体31の前側壁31F及び後側壁31Hの外周面それぞれに複数設けられる。錠フック42は、箱体30の前側壁30F及び後側壁30H(図4参照)の外周面に、各錠レバー41に対応するように設けられる。錠レバー41には係止部41Aが設けられ、係止部41Aが錠フック42に係止されることにより、パッチン錠45が施錠される。パッチン錠45の施錠により、ファンユニット17はケースユニット15に固定されると共に、これらの密着状態が確保される。
図4、5は、ファンフィルタユニット10の内部構造を左側から見た側面図であって、各部材の輪郭線を透視的に見た図である。図4、5においては、左側が図1における後方側、右側が図1における前方側に対応する。図4はファンユニットがケースユニットの上端に密着した状態を示す。また、図5はファンユニットがケースユニットから持ち上げられた状態を示す。なお、図4、5においては左側に設けられるヒンジ43A、43Bのみを示すが、右側に設けられるヒンジ43A,43Bの構成も同一であるのでその説明は省略する。
第1ヒンジ43Aは、図4に示すように、下端が矩形枠体31の前後方向(図4の左右方向)における略中央部においてG字鋼板35に取り付けられると共に、上下方向に対して大きく傾いて前方斜め上方向に延び、上端が前側壁30F近傍において、S字鋼板33に取り付けられている。第2ヒンジ43Bは、下端が後側壁31H近傍において、G字鋼板35に取り付けられると共に、上下方向に対して傾いて前方斜め上方向に延び、上端が箱体30の前後方向における中央部近傍において、S字鋼板33に取り付けられている。第1及び第2ヒンジ43A、43Bは同一方向に延びている。第2ヒンジ43Bの長手方向における中央部近傍には、取付部50が固定されている。
エアダンパー47は一方の端部が第1ヒンジ43Aより前方側において、G字鋼板35の内周面に固定されると共に、上下方向に対して傾くように後方斜め上方向に延び、第1ヒンジ43Aの取付部50に螺子51によって回転可能に螺合されている。エアダンパー47は、外筒47B内部に内筒47Aが軸方向にスライド自在に嵌合されて構成される伸縮シリンダ構造を有する。エアダンパー47の内部には、不図示のスプリングが設けられ、スプリングによってダンパーの軸方向に沿って、後方斜め上方に付勢力が作用される。
次いで、図4、5を用いて本実施形態におけるガス吸着マット12の交換方法を説明すると共に、ケースユニット15が持ち上がられるときの作用について説明する。
ケースユニット15に内蔵されるガス吸着マット12が交換されるとき、パッチン錠の係止部41Aが錠フック42から外された後、例えば取手19が把持され、ファンフィルタ17が持ち上げられる。その後、ガス吸着マット12が矩形枠体31の上側の開口部から取り出された後、新たなガス吸着マット12が矩形枠体31内部に設置される。
ファンユニット17が上方に持ち上げられると、第1及び第2ヒンジ43A、43Bは下端螺子44Aを中心に、図5に示すようにケースユニット15に対して反時計回りに回転し、ファンユニット17が後方斜め上方に変位する。このとき、ファンユニット17は、第1及び第2ヒンジ43A、43Bに対してネジを中心に時計回りに回転させられ、ケースユニット15に対して相対的に傾くことなく変位する。そして、ファンユニット17は、図5に示すように、第1及び第2ヒンジ43A、43Bが略上下方向に沿って立ち上げられるまで持ち上げられ、持ち上がられた状態では、ファンユニット17は第1及び第2ヒンジ43A、43Bに支持される。
以上の構成により、第1及び第2ヒンジ43A、43Bは回転することにより、ファンユニット17を後方斜め上方に変位するようにガイドしている。また、第1及び第2ヒンジ43A、43Bは図5に示すように立ち上げられるまで回転すると、例えば取付部50に設けられた不図示のストッパーによって、その回転が規制され、図5に示す状態からさらに反時計回りに回転することはない。
第2ヒンジ43Bが回転すると、その回転に連動してエアダンパー47が第2ヒンジ43Bによって引っ張られ、外筒47Bが内筒47Aに対して軸方向にスライドし、後方斜め上方に伸長させられる。なお、エアダンパー47の一端は、ケースユニット15(G字鋼板35)に固定され回転することができないため、第2ヒンジ43Bは取付部50に螺合された螺子51を中心にエアダンパー47に対しても反時計回りに回転する。
エアダンパー47は、スプリングによって後方斜め上方に付勢力を作用させるので、ファンユニット17が後方斜め上方に持ち上げられるとき、第2ヒンジ43Bを介してファンユニットに対して斜め上方の付勢力を作用させる。すなわちエアダンパー47は、ファンユニット17が持ち上げられるときの力を低減させ、かつヒンジ43A、43Bと共にファンユニット17を後方斜め上方に変位させるためのガイド部材としての役割も果たす。また、エアダンパー47は完全に持ち上がった状態でも後方斜め上方に付勢力を作用させ、持ち上がった状態を維持しやすくする。
ガス吸着マット12が交換された後、ファンユニット17を再度ケースユニット15に密着させるために、ファンユニット17が押し下げられる。ここで、ファンユニット17が押し下げられると、第1及び第2ヒンジ43A、43Bはケースユニット15に対して時計回りに回転させられると共に、エアダンパー47は収縮され、ファンユニット17がケースユニット15の上方に配置される。なお、エアダンパー47の後方斜め上方への付勢力は、ファンユニット17が押し下げられるとき、その押し下げ力に抗する抵抗力として働く。その後、錠レバー41の係止部41Aが錠フック42に係止され、これによりファンユニット17の下端部がケースユニット15の上端に密着させられる。
以上のように本実施形態においては、ファンユニット17が上方に持ち上げられるので、ケースユニット15内部の上方側に配置されたガス吸着マット12を容易に交換することができる。また、ファンユニット17は送風機13が設けられ重量が大きいが、持ち上がるときエアダンパー47の付勢力が利用されるので、容易に持ち上げることができる。
また、ガス吸着マットを交換するとき、ガス吸着マットは送風機13から大きく離間されるので、作業者に危険が及ぼされるおそれがない。さらには、碁盤目状に複数のファンフィルタユニットが並べられる場合でも、持ち上げられたファンユニット17は、ファンユニット17が持ち上がられていない他のファンフィルタユニット10と接触することはないので、本実施形態に係るファンフィルタユニット10は複数並べて使用することも可能である。
ファンフィルタユニットの縦断面図である。 ケースユニットの内部を上方から見たときの平面図である。 図1における左側部分を拡大した図である。 ファンフィルタユニットの側面図であって、ファンユニットをケースユニットに密着させたときの図である。 ファンフィルタユニットの側面図であって、ファンユニットを持ち上げたときの図である。
符号の説明
10 ファンフィルタユニット
11 塵埃除去用フィルタ
12 ガス吸着マット
13 送風機
15 ケースユニット
17 ファンユニット
43A、43B 第1、第2ヒンジ
47 エアダンパー

Claims (8)

  1. 垂直層流型クリーンルームの天井面に設置され、清浄エアを室内に向けてダウンフローさせるファンフィルタユニットにおいて、
    下方側に塵埃除去用フィルタが、上方側にガス吸着マットが内蔵されるケースユニットと、
    前記ケースユニットの上端に密着され、エアを前記ガス吸着マット及びケースユニットを介してダウンフローさせるための送風機が内部に取り付けられたファンユニットとを備え、
    前記ファンユニットは、前記ガス吸着マットを、前記ケースユニットと前記ファンユニットの間から前記ケースユニット内に配置できるように、前記ケースユニットに対して持ち上げられることを特徴とするファンフィルタユニット。
  2. 前記ファンユニットは、持ち上げられるとき、ダンパーによって上方に向けて付勢力が作用されていることを特徴とする請求項1に記載のファンフィルタユニット。
  3. 前記ファンユニット及び前記ケースユニットは、ヒンジによって接続されており、
    前記ファンユニットが持ち上げられた状態では、前記ファンユニットは前記ヒンジによって支持されることを特徴とする請求項1に記載のファンフィルタユニット。
  4. 長手方向に伸縮可能なダンパーを備え、
    前記ダンパーは、一方の端部が前記ケースユニットに固定され、かつ他方の端部が前記ヒンジに取り付けられると共に、前記ヒンジの変位に連動して伸縮することを特徴とする請求項3に記載のファンフィルタユニット。
  5. 前記ヒンジは棒状に延び、一方の端部が前記ケースユニットに回転可能に取り付けられると共に、他方の端部が前記ファンユニットに取り付けられており、
    前記ファンユニットが前記ケースユニットの上端に密着するとき、前記ヒンジは、上下方向に対して傾き、
    前記ファンユニットが前記ケースユニットに対して斜め上方に持ち上げられ、これにより前記ヒンジは前記ケースユニットに対して回転して立ち上がることを特徴とする請求項3に記載のファンフィルタユニット。
  6. 前記ヒンジの他方の端部は、前記ファンユニットに回転可能に取り付けられ、
    前記ファンユニットは斜め上方に持ち上げられるとき、前記ヒンジに対して相対的に回転し、前記ケースユニットに対して傾くことなく持ち上げられることを特徴とする請求項3に記載のファンフィルタユニット。
  7. 長手方向に伸縮可能であって、前記ヒンジが傾く向きとは反対側に上下方向に対して傾くダンパーを備え、
    前記ダンパーの一方の端部が前記ケースユニットに固定されると共に、他方の端部がヒンジに取り付けられ、
    前記ダンパーは前記ヒンジが回転して立ち上げられるとき、その回転に連動して伸長すると共にその延びる方向に沿って前記ケースユニットが持ち上げられる方向に付勢力を作用させることを特徴とする請求項5に記載のファンフィルタユニット。
  8. 前記ダンパーは前記ヒンジに対して回転可能に支持されることを請求項3に記載のファンフィルタユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102254790A (zh) * 2011-05-31 2011-11-23 北京七星华创电子股份有限公司 微环境的垂直层流系统

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