JP2008082474A - 軸受固定構造及び軸受固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂製のハウジングの凹部に対し、軸受を経時的に抜けないように固定できるようにすることを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る軸受固定構造は、軸16を回転自在に支持する軸受15を樹脂製のハウジング30の内側に固定する軸受固定構造であって、ハウジング30の内側に装着された軸受15を軸方向から押さえ、軸受15の抜け止めを図る環状の押さえ部材50を有しており、押さえ部材50は、ハウジング30の内側に圧入される構成で、その押さえ部材50の外周面がハウジング30の内周面と軸方向に係合可能なように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定構造及び軸受固定方法に関する。
上記した軸受固定構造に関する技術が特許文献1に記載されている。
前記軸受固定構造では、図10に示すように、軸受100は型成形されたハウジング110の円筒状圧入部112に圧入により固定されている。さらに、前記円筒状圧入部112には、軸受100の抜け防止を図るリング状の押さえ部材115が圧入されており、前記軸受100が軸方向外側から押さえられている。
実開平2−18630号公報
しかし、ハウジング110が例えば樹脂製の場合、軸受100や押さえ部材115を通常の圧入により円筒状圧入部112に固定する方法では、時間とともに円筒状圧入部112の変形が進むことで、軸受100や押さえ部材115が抜けることがある。また、押さえ部材115の抜け防止を考慮した圧入代に設定して、その押さえ部材115を円筒状圧入部112に圧入する方法も考えられる。しかし、この場合、円筒状圧入部112が割れることがあり、好ましくない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、樹脂製のハウジングの内側に対し、軸受を経時的に抜けないように固定できるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定構造であって、前記ハウジングの内側に装着された軸受を軸方向から押さえ、前記軸受の抜け止めを図る環状の押さえ部材を有しており、前記押さえ部材は、前記ハウジングの内側に圧入される構成で、その押さえ部材の外周面が前記ハウジングの内周面と軸方向に係合可能なように形成されていることを特徴とする。
本発明によると、ハウジングの内側に装着された軸受を軸方向から押さえる押さえ部材の外周面はハウジングの内周面と軸方向に係合可能なように形成されている。このため、押さえ部材がハウジングの内側に圧入された状態では、その押さえ部材の外周面がハウジングの内周面と係合するようになる。したがって、押さえ部材が圧入されたハウジングの内側の変形が進んでも、押さえ部材はハウジングに対して軸方向に移動不能に保持される。このため、前記押さえ部材によって軸方向から押さえられる軸受の抜け防止が図られる。
請求項2の発明によると、押さえ部材の外周面には、ハウジングの内周面に食い込む突起が形成されていることを特徴とする。
このため、ハウジングの内側に押さえ部材を圧入する際に、押さえ部材の突起がハウジングの内周面に食い込むことで、押さえ部材はハウジングに対して軸方向に移動不能に保持される。
また、請求項3の発明によると、押さえ部材の突起は、軸心に対して斜め方向に延びる刃状に形成されて、円周方向に複数本設けられていることを特徴とする。
このため、ハウジングの内側に押さえ部材を圧入する際に、突起の働きで押さえ部材が軸心回りに回転しながら軸方向に前進するようになる。即ち、押さえ部材の外周面に複数の突起を形成しても、それらの突起によってハウジングに対する押さえ部材の圧入が妨げられない。さらに、前記突起の働きで押さえ部材がねじ込まれるように圧入されるため、時間とともにハウジングの内側の変形が進んでも、押さえ部材の抜け防止が図られる。
請求項4の発明によると、押さえ部材の外周面には、ハウジングの内周面が食い込む凹部が形成されていることを特徴とする。
このため、ハウジングの内側に押さえ部材を圧入する際に、ハウジングの内周面が押さえ部材の凹部に食い込むことで、押さえ部材はハウジングに対して軸方向に移動不能に保持される。さらに、押さえ部材の外周面に突起が存在しないため、ハウジングに対する押さえ部材の圧入をスムーズに行なうことができる。
請求項5の発明によると、押さえ部材の凹部は、軸心に対して斜め方向に延びる溝状に形成されて、円周方向に複数本設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明によると、押さえ部材の凹部は、その押さえ部材の半径方向に深く形成された孔状に形成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、外周面に突起、あるいは凹部を備える環状の押さえ部材を加熱する工程と、前記軸受をハウジングの内側に装着後、加熱した前記押さえ部材を前記ハウジングの内側に圧入して前記軸受を軸方向から押さえ、その押さえ部材の外周面を熱で可塑化した前記ハウジングの内周面と係合させる工程とを有することを特徴とする。
このように、押さえ部材を加熱した状態で前記ハウジングの内側に圧入するため、ハウジングの内周面が熱で可塑化して押さえ部材の外周面の形状に倣い易くなる。このため、押さえ部材の外周面とハウジングの内周面とが確実に係合して、押さえ部材がハウジングからさらに抜け難くなる。
請求項8の発明は、弾性力で拡径可能に構成された環状の押さえ部材を加熱する工程と、前記軸受をハウジングの内側に装着後、加熱した前記押さえ部材を弾性力に抗して縮径させ、前記ハウジングの内側に収納する工程と、前記押さえ部材が前記軸受を軸方向から押さえた状態で、その押さえ部材を弾性力で拡径させ、熱で可塑化した前記ハウジングの内周面に食い込ませる工程とを有することを特徴とする。
このように、押さえ部材を縮径させてハウジングの内側に収納する構成のため、押さえ部材を圧入する場合よりも容易にハウジングの内側に装着できるようになる。さらに、加熱した押さえ部材を弾性力で拡径させて、ハウジングの内周面に食い込ませるため、押さえ部材の固定も容易になるとともに、押さえ部材の抜け防止も確実になる。
請求項9の発明は、軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、ハウジングの内側の内径よりも小径に形成された円弧状の押さえ部材を加熱する工程と、前記軸受をハウジングの内側に装着後、加熱した前記押さえ部材を前記ハウジングの内側に収納する工程と、前記押さえ部材が前記軸受を軸方向から押さえた状態で、その押さえ部材を半径方向外側に移動させ、熱で可塑化した前記ハウジングの内周面に食い込ませる工程とを有することを特徴とする。
このように、ハウジングの内側の内径よりも小径に形成された円弧状の押さえ部材をそのハウジングの内側に収納する構成のため、押さえ部材を圧入する場合よりも容易にハウジングの内側に装着できるようになる。さらに、加熱した押さえ部材を半径方向外側に移動させて、ハウジングの内側の内周面に食い込ませるため、押さえ部材の固定も容易になるとともに、押さえ部材の抜け防止も確実になる。
請求項10の発明は、軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定構造であって、前記軸受が装着された前記ハウジングの内側が小径化する方向に、前記ハウジングを締付け、前記軸受の抜け止めを図る締付け部材を有することを特徴とする。
これにより、ハウジングの肉厚寸法が小さい場合には効率的に軸受の抜け止めを図ることができる。
請求項11の発明によると、締付け部材は、軸受よりハウジングの開口端側に配置されていることを特徴とする。
このため、効率的に軸受の抜け防止を図ることができる。
請求項12の発明によると、締付け部材は、弾性力を利用してハウジングを締付けることを特徴とする。
請求項13の発明によると、ハウジングよりも小径の筒状に形成された締付け部材が前記ハウジングの外周面を周囲から締付けるように、外側から前記ハウジングに嵌め込まれていることを特徴とする。
請求項14の発明は、軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、筒状に形成された締付け部材を加熱により拡径させる工程と、前記軸受をハウジングの内側に装着後、拡径した締付け部材をハウジングの外周面に被せる工程と、放熱により前記締付け部材を縮径させて前記ハウジングを周囲から締付け、前記軸受の抜け止めを図る工程とを有することを特徴とする。
このように、筒状に形成された締付け部材を加熱により拡径させてハウジングの外周面に被せるため、締付け部材の装着が容易になる。また、放熱により締付け部材を冷やして縮径させることで、ハウジングを周囲から良好に締付けることができる。
本発明によれば、押さえ部材の外周面とハウジングの内周面とが係合して、その押さえ部材がハウジングに対して軸方向に移動不能に保持されため、押さえ部材によって軸方向から押さえられる軸受の抜け防止が図られる。
[実施形態1]
以下、図1から図3に基づいて本発明の実施形態1に係る軸受固定構造の説明を行なう。ここで、図1は本実施形態に係る軸受固定構造を備えるスロットル制御装置の平断面図、図2は本実施形態に係る軸受固定構造を表す縦断面図、図3は軸受固定構造に使用される押さえ部材の側面図等である。
<スロットル制御装置10の概要について>
先ず、本実施形態に係る軸受固定構造を備えるスロットル制御装置10の概要について説明する。
スロットル制御装置10は、エンジンの吸入空気量の調節に使用される電子制御式装置であり、自動車の運転室内に設置されたアクセルペタル(図示省略)の動作と連動するように構成されている。
スロットル制御装置10は、樹脂製(例えば、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)製)のスロットルボデー12を備えている。スロットルボデー12は、図1に示すように、空気流路であるボア13を形成する中空円筒状のボア壁部14と、スロットルギヤ収納部17と、モータハウジング部19とを一体に有している。ボア壁部14は、上流側(図1において手前側)がエアクリーナ(図示省略)に接続され、下流側(図1において奥側)がインテークマニホールド(図示省略)に接続されるように構成されている。ボア13内には、空気の流路面積を調整する円盤状のスロットルバルブ18が中心線回りに回転可能な状態で収納されている。さらに、スロットルバルブ18の左右両側には、そのスロットルバルブ18の中心線と同軸の状態でシャフト部16が設けられている。
シャフト部16は、スロットルバルブ18側に設けられた大径の基端部16mと、その基端部16mと同軸に形成された小径のシャフト本体16fとから構成されており、前記基端部16mとシャフト本体16f間にリング状の段差16dが設けられている。そして、左右のシャフト部16における基端部16mの周囲に、ボア13内を外部からシールするオイルシール33aが装着されている。また、左右のシャフト部16のシャフト本体16fが軸受15を介してボア壁部14の軸受支持部30によって支持されている。
ここで、左右の軸受15は圧入によりボア壁部14の軸受支持部30に固定される構成であり、それらの軸受15の圧入後、後記するように、前記軸受15の端面は押さえ部材50によって軸方向外側から押さえられ、抜け止めが図られる。
即ち、シャフト部16が本発明の軸に相当する。
スロットルバルブ18の左側に位置するシャフト部16のシャフト本体16fは、左側の軸受15を貫通してボア壁部14の軸受支持部30内に突出している。また、スロットルバルブ18の右側に位置するシャフト部16のシャフト本体16fは、右側の軸受15を貫通してボア壁部14の軸受支持部30からスロットルギヤ収納部17内に突出している。スロットルギヤ収納部17は、扇形のスロットルギヤ22が収納される部分であり、ボア壁部14の右側の位置でそのボア壁部14の軸受支持部30を囲んで形成されている。スロットルギヤ収納部17内には、前記スロットルギヤ22がスロットルバルブ18のシャフト部16と同軸に位置決めされており、そのスロットルギヤ22に右側のシャフト部16(シャフト本体16f)の突出端が回り止めされた状態で連結されている。
スロットルボデー12のモータハウジング部19は、例えばDCモータ等からなるモータ21が収納される部分であり、スロットルバルブ18のシャフト部16の軸線に対してほぼ平行となるように有底円筒状に形成されている。
また、スロットルボデー12には、スロットルギヤ収納部17とモータハウジング部19との間の位置に、カウンタギヤ24を回転可能に支持するカウンタシャフト23が設けられている。カウンタギヤ24はギヤ径の異なる二つのギヤ部24a,24bを有しており、大径側のギヤ部24aがモータ21のモータピニオン21pと噛合しており、小径側のギヤ部24bが前記スロットルギヤ22と噛合している。このため、モータ21がエンジンコントロールユニット(図示省略)からの信号でアクセルペダルの踏み込み量等に基づいて駆動されると、モータ21の回転力はモータピニオン21p、カウンタギヤ24、スロットルギヤ22を介してスロットルバルブ18のシャフト部16に伝達される。これによって、スロットバルブ18がボア13内で回転し、ボア13を流れる吸入空気量がコントロールされる。
なお、スロットルボデー12のスロットルギヤ収納部17とモータハウジング部19との開口部には、モータピニオン21p、カウンタギヤ24、スロットルギヤ22等が取付けられた後、蓋状のカバー27が被せられる。
<軸受固定構造について>
次に、図2、図3に基づいて、本実施形態に係る軸受固定構造について説明する。ここで、左右の軸受固定構造は等しいため、代表して右側の軸受固定構造について説明する。
前記軸受固定構造に使用される軸受15は、リング状のすべり軸受であり、その軸受15の横断面形状が、図2等に示すように、略角形に形成されている。さらに、軸受15の内径寸法は、この軸受15の内周面15eとシャフト部16のシャフト本体16fとの間に所定のクリアランスが形成できるような値に設定されている。
前記軸受15が装着されるボア壁部14の軸受支持部30は、図2に示すように、略円筒形に形成されている。そして、軸受支持部30の内側に、押さえ部材圧入部31、軸受圧入部35、及びシール材収納部37が先端側(スロットルバルブ18の反対側)から順番に同軸に形成されている。
押さえ部材圧入部31は、後記する押さえ部材50が圧入される部分であり、押さえ部材50の外径寸法よりも所定寸法だけ小径に形成されている。押さえ部材圧入部31の奥側には、その押さえ部材圧入部31よりも小径に形成された軸受圧入部35が形成されている。軸受圧入部35は、軸受15が圧入される部分であり、軸受15の外径寸法よりも所定寸法だけ小径に形成されている。さらに、軸受圧入部35の奥側には、リング状のオイルシール33sが収納されるシール材収納部37が形成されている。ここで、軸受支持部30の押さえ部材圧入部31と軸受圧入部35とは、スロットルバルブ18のシャフト部16のシャフト本体16fと軸方向において同位置に形成されており、シール材収納部37は前記シャフト部16の基端部16mと軸方向において同位置に形成されている。
即ち、ボア壁部14の軸受支持部30が本発明のハウジングに相当し、押さえ部材圧入部31、軸受圧入部35、及びシール材収納部37が本発明のハウジングの内側に相当する。
押さえ部材50は、軸受15が軸受支持部30の軸受圧入部35に圧入された後、押さえ部材圧入部31に圧入されて、その軸受15の抜け防止を図る部材である。押さえ部材50は、図3に示すように、リング状に成形されて、その先端平面51で軸受15の後端面15bの外周縁を押さえられるように構成されている(図2参照)。本実施形態では、押さえ部材50の外径寸法は軸受15の外径寸法よりも大きく設定されており、その押さえ部材の中央開孔50hの内径寸法が軸受15の外径寸法に近い値に設定されている。なお、押さえ部材50の中央開孔50hの内径寸法は、その押さえ部材50がシャフト部16に当たらない寸法であれば良い。
ここで、図3(A)は押さえ部材50の側面図(一部縦断面図)であり、図3(B)は図3(A)のB−B矢視図(背面図)、図3(C)は図3(A)のC−C矢視断面図(横断面図)である。
押さえ部材50の外周面には、先端側から順番に突条部52、V溝部53、凹凸部54及び角溝部55が同軸に形成されている。突条部52は、押さえ部材50の先端で外周面の全周に渡って形成されており、先端側が先細のテーパ状に形成されている。V溝部53は、断面略V字形に形成された溝であり、突条部52の後側で外周面の全周に渡って形成されている。なお、V溝部53の突条部52側の側壁は垂直に形成されており、凹凸部54側の側壁が傾斜した状態で形成されている。
凹凸部54は、押さえ部材50が軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入される際にその押さえ部材圧入部31の内周面に最も深く食い込む部分であり、軸心に対して斜め方向に延びる刃部54sを円周方向に多数備えている。刃部54sは、図3(C)に示すように、横断面三角形状に形成されており、多数の刃部54sが互いに平行に形成されている。
これにより、押さえ部材50が軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入される際に、多数の刃部54sが押さえ部材圧入部31の内周面に食い込むことで、押さえ部材50が軸心回りに回転しながら軸方向に前進するようになる。
また、凹凸部54の後側に設けられた角溝部55は、外周面の全周に渡って窪み段差状に形成されている。
ここで、押さえ部材50の材料としては、例えば、真鍮等が好適に使用される。
即ち、押さえ部材50の突条部52、凹凸部54の刃部54s等が本発明の突起に相当する。
<軸受15及び押さえ部材50の圧入について>
軸受15及び押さえ部材50の圧入は次の手順で行なわれる。
先ず、スロットルボデー12のボア13にスロットルバルブ18が収納され、左右のシャフト部16がボア壁部14の左右の軸受支持部30に通されている状態で、図2に示すように、前記シャフト部16の基端部16mと軸受支持部30のシール材収納部37との間にオイルシール33sが装着される。次に、左右のシャフト部16のシャフト本体16fにそれぞれ軸受15がセットされる。そして、各々の軸受15にシャフト部16のシャフト本体16fが通されている状態で、それらの軸受15を左右両側から軸方向内側(スロットルバルブ18側)に移動させ、軸受支持部30の軸受圧入部35に圧入する。軸受15の圧入は、軸受15の先端面15fがシャフト部16の段差16dに当接するまで行なわれる。
次に、予め約350℃まで加熱された押さえ部材50を軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入する。これにより、押さえ部材50の外周面に形成されている多数の刃部54sが押さえ部材圧入部31の内周面に食い込み、押さえ部材50が軸心回りに回転しながら軸受支持部30に圧入される。そして、押さえ部材50の先端平面51が軸受15の後端面15bに当接した状態で、その押さえ部材50の圧入が完了する。押さえ部材50の圧入が完了すると、その押さえ部材50の熱で軟化した押さえ部材圧入部31の内周面の一部が押さえ部材50のV溝部53に入り込むとともに、刃部54sと刃部54sの谷間、及び角溝部55に入り込むようになる。
<本実施形態に係る軸受固定構造の長所について>
本実施形態に係る軸受固定構造によると、軸受15の後端面15bを軸方向から押さえる押さえ部材50の外周面には、軸受支持部30の押さえ部材圧入部31の内周面に食い込む突起(突条52、凹凸部54の刃部54s等)が形成されている。このため、押さえ部材50が軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入されて突条52、凹凸部54の刃部54s等がその押さえ部材圧入部31の内周面に食い込んだ状態では、時間とともに軸受支持部30の押さえ部材圧入部31の変形が進んでも、押さえ部材50は突条52、凹凸部54の刃部54sの働きで軸受支持部30に対して軸方向に移動不能に保持される。したがって、押さえ部材50によって軸方向から押さえられる軸受15の抜け防止が図られる。
また、押さえ部材50を軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入する際に、刃部54sが押さえ部材圧入部31の内周面に食い込むことで押さえ部材50が軸心回りに回転しながら軸方向に前進するようになる。即ち、押さえ部材50の外周面に多数の刃部54sを形成しても、それらの刃部54sによって軸受支持部30に対する押さえ部材50の圧入が妨げられない。さらに、刃部54sの働きで押さえ部材50がねじ込まれるように圧入されるため、時間とともに軸受支持部30の押さえ部材圧入部31の変形が進んでも、押さえ部材50の抜け防止が図られる。
また、押さえ部材50を加熱した状態で軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入するため、押さえ部材圧入部31の内周面が熱で軟化し、押さえ部材50の刃部54s等が押さえ部材圧入部31の内周面に食い込み易くなる。このため、押さえ部材50がさらに抜け難くなる。
[実施形態2]
以下、図4、図5に基づいて本発明の実施形態2に係る軸受固定構造の説明を行なう。
本実施形態に係る軸受固定構造は、実施形態1で説明した軸受固定構造の押さえ部材50の構造を変更したものであり、その他の構成については実施形態1の場合と同様である。ここで、図4(A)は本実施形態に係る軸受固定構造を表す縦断面図、図4(B)(C)は押さえ部材の正面図、図4(D)は本実施形態に係る軸受固定構造を表す正面図である。
本実施形態に係る軸受固定構造で使用される押さえ部材60は、図4(B)(C)に示すように、円周方向の一箇所に切断部分62を備える環状の板バネである。押さえ部材60は、外力が加えられていない状態で、図4(C)に示すように、切断部分62が互いに離れており、外径寸法が軸受支持部30の押さえ部材圧入部31の内径寸法よりも大きく設置されている。また、治具(図示省略)を押さえ部材60の受け部61に連結し、図4(B)に示すように、前記治具を利用して切断部分62をバネ力に抗して接触させることにより、押さえ部材60が縮径して、その外径寸法が軸受支持部30の押さえ部材圧入部31の内径寸法よりも小さくなる。
軸受15を軸受支持部30の軸受圧入部35に圧入した後、押さえ部材60を軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に装着する場合には、先ず、押さえ部材60を所定温度(約350℃)に加熱する。次に、治具を押さえ部材60の受け部61に連結し、その治具によりバネ力に抗して切断部分62を互いに接触させて、前記押さえ部材60を縮径させる。そして、小径化した押さえ部材60を軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に挿入し、軸受15の後端面15bに接触する位置に保持する。次に、押さえ部材60のバネ力でその押さえ部材60を拡径させて、熱で軟化した押さえ部材圧入部31の内周面に押さえ部材60の外周面を食い込ませる(図4(A)、(D)参照)。この状態で、押さえ部材60から治具を外すことにより、押さえ部材60の装着が完了する。
このように、押さえ部材60を縮径させて軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に収納する構成のため、押さえ部材を圧入する場合よりも容易に軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に装着できるようになる。さらに、加熱した押さえ部材60を弾性力で拡径させて、押さえ部材圧入部31の内周面に食い込ませるため、押さえ部材60の固定も容易になるとともに、押さえ部材60の抜け防止も確実になる。
なお、環状の押さえ部材60をバネ材により、拡径、あるいは縮径させる代わりに、図5に示すように、軸受支持部30の押さえ部材圧入部31よりも小径の円弧形をした押さえ部材64を使用することも可能である。この場合、加熱した押さえ部材64を軸受15の後端面15bに沿って半径方向に移動させることで、押さえ部材64を押さえ部材圧入部31の内周面に食い込ませることが可能になる。
[実施形態3]
以下、図6、図7に基づいて本発明の実施形態3に係る軸受固定構造の説明を行なう。
本実施形態に係る軸受固定構造は、実施形態1、2で説明した押さえ部材50,60の代わりに、軸受支持部30を締付ける締付け部材70を使用したものであり、その他の構成については実施形態1,2の場合と同様である。
ここで、図6(A)〜(D)は本実施形態に係る軸受固定構造を表す縦断面図、図7(A)(B)は軸受固定構造を表す正面図である。
本実施形態に係る軸受固定構造で使用される締付け部材70は、図7(A)(B)に示すように、円筒形の金属管、あるいは円周方向の一箇所が軸方向に切断された円筒状の板バネが使用される。
締付け部材70として円筒形の金属管(図7(A)参照)を使用する場合には、締付け部材70を加熱して拡径させた後、図6(A)、(B)、(D)に示すように、その締付け部材70を軸受支持部30の外周に嵌め込む。これにより、締付け部材70が放熱により冷えて縮径すると、締付け部材70により軸受支持部30(軸受圧入部35、押さえ部材圧入部31)が小径化する方向に締付けられて、軸受15の抜け止めが図られる。
ここで、図6(A)に示すように、締付け部材70を軸受支持部30の軸受圧入部35と押さえ部材圧入部31の位置に配置しても良いし、図6(B)に示すように、主に軸受支持部30の軸受圧入部35の位置に配置しても良い。さらに、締付け部材70を軸受支持部30の押さえ部材圧入部31の位置に配置しても良い
締付け部材70として円筒状の板バネを使用する場合には、図7(B)に示すように、バネ力に抗して締付け部材70を拡径させた状態で、即ち、締付け部材70の切断部分72を押し広げた状態で、図6(A)〜(D)に示すように、軸受支持部30の外周等に嵌め込む。これにより、締付け部材70がバネ力で縮径し、軸受支持部30(軸受圧入部35、押さえ部材圧入部31)が小径化する方向に締付けられて、軸受15の抜け止めが図られる。なお、図6(C)は、軸受支持部30の壁内に形成された筒状の溝30mに締付け部材70が嵌め込まれた例を表している。これにより、軸受15が締付け部材70の締付け力を受け易くなる。
また、板バネの締付け部材70を加熱して拡径させ、バネ力に抗して締付け部材70の切断部分72を押し広げた状態で、図6(A)、(B)、(D)に示すように、軸受支持部30の外周に嵌め込むことも可能である。
このように、円筒状に形成された締付け部材70を軸受支持部30の外周に嵌め込む構成のため、軸受支持部30の肉厚寸法が小さい場合に効率的に軸受15の抜け防止を図ることができる。
[実施形態4]
以下、図8、図9に基づいて本発明の実施形態4に係る軸受固定構造の説明を行なう。
本実施形態に係る軸受固定構造は、実施形態1で説明した押さえ部材50を改造したものであり、その他の構成については実施形態1の場合と同様である。
本実施形態に係る軸受固定構造で使用される押さえ部材80は、その外周面84に溝84mを備えている。溝84mは、軸心に対して斜め方向に延びる断面略円弧状に形成されており、押さえ部材80の円周方向に複数本設けられている。さらに、押さえ部材80の軸方向両端面の角部は面取りされてテーパ面82が形成されている。
上記構成により、加熱された押さえ部材80が軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入される際に、押さえ部材圧入部31の内周面が押さえ部材80の外周面84の溝84mに食い込むようになる。ここで、溝84mは、押さえ部材80の軸心に対して斜め方向に延びるように形成されているため、押さえ部材80は軸心回りに回転しながら軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入される。
このように、圧入された押さえ部材80の外周面84と軸受支持部30(押さえ部材圧入部31)の内周面とが軸方向に係合するため、押さえ部材80の抜け防止が図られる。
また、押さえ部材80の外周面84に溝84mを形成する代わりに、図9(A)(B)に示すように、押さえ部材90を径方向(外周面94から内周面93まで)に貫通する貫通孔94hを設けても良い。これにより、押さえ部材80を軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入する際に、押さえ部材圧入部31の内周面が前記貫通孔94hに食い込むことで押さえ部材80の抜け防止が図られる。なお、押さえ部材90の軸方向両端面には、角部が面取りさせることでテーパ面92が形成されている。
このように、上記した押さえ部材80,90の外周面84,94には、突起が存在しないため、軸受支持部30に対する押さえ部材80,90の圧入をスムーズに行なえるようになる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、実施形態1に係る押さえ部材50の外周面を突条部52、V溝部53、凹凸部54及び角溝部55から構成する例を示したが、突条部52とV溝部53等とを省略することも可能である。また、押さえ部材50の凹凸部54に刃部54sを歯車状に形成する例を示したが、刃部54sと刃部54sの間隔を広げることも可能である。さらに、押さえ部材50を加熱して軸受支持部30の押さえ部材圧入部31に圧入する例を示したが、加熱せずに常温で圧入することも可能である。
また、凹凸部54を突条のみから構成することも可能である。
実施形態2に係る押さえ部材60,64では、外周面に凹凸を設けない例を示したが、例えば、鋸刃状の凹凸を設けるようにすることも可能である。また、押さえ部材64を円弧形に形成する例を示したが、軸受支持部30の押さえ部材圧入部31よりも小径のリング状に形成することも可能である。
また、実施形態3に係る締付け部材70を円筒状に形成する例を示したが、例えば、バネ板によりスパイラス状に形成することも可能である。また、軸受支持部30の周囲を一対の円弧状の板で挟み、円弧状の板の両端をネジ止めする構成も可能である。
さらに、軸受15を圧入により軸受支持部30の軸受圧入部35に装着する例を示したが、圧入以外の方法で軸受圧入部35に装着することも可能である。
また、実施形態4では、押さえ部材80の溝84mを断面略円弧状に形成する例を示したが、溝84mの断面形状は適宜変更可能である。さらに、押さえ部材80の外周面84に形成する溝84mの本数も適宜変更可能である。また、押さえ部材90の貫通孔94hを断面円形に形成する例を示したが(図9(A)参照)、貫通孔94hの断面形状は適宜変更可能である。さらに、押さえ部材90を径方向に貫通させて貫通孔94hを形成する例を示したが、貫通孔94hの代わりに深孔を形成することも可能である。また、深孔や貫通孔94hの個数も適宜変更可能である。
また、実施形態1〜4では、スロットル制御装置10におけるスロットルバルブ18のシャフト部16の軸受固定構造について例示したが、一般の回転機械の軸受固定構造に本発明を適用することも可能である。
本発明の実施形態1に係る軸受固定構造を備えるスロットル制御装置の平断面図である。 実施形態1に係る軸受固定構造を表す縦断面図である。 実施形態1に係る軸受固定構造に使用される押さえ部材の側面図(一部縦断面図)(A図)、A図のB−B矢視図(背面図)(B図)、及びA図のC−C矢視断面図(横断面図)(C図)である。 本発明の実施形態2に係る軸受固定構造を表す縦断面図(A図)、押さえ部材の正面図(B図)(C図)、及び軸受固定構造を表す正面図(D図)である。 実施形態2に係る軸受固定構造の変更例を表す正面図である。 本発明の実施形態3に係る軸受固定構造を表す縦断面図(A図)(B図)(C図)(D図)である。 実施形態3に係る軸受固定構造を表す正面図(A図)(B図)である。 実施形態4に係る軸受固定構造に使用される押さえ部材の側面図である。 実施形態4に係る軸受固定構造に使用される押さえ部材の側面図(A図)、及びA図のB-B矢視断面図(B図)である。 従来の軸受固定構造を表す縦断面図である。
符号の説明
12 スロットルボデー
14 ボア壁部(ハウジング)
15 軸受
16 シャフト部(軸)
16m 基端部
16f シャフト本体
18 スロットルバルブ
30 軸受支持部(ハウジング)
31 押さえ部材圧入部(ハウジングの内側)
32 軸受圧入部(ハウジングの内側)
37 シール材収納部(ハウジングの内側)
50 押さえ部材
52 突条部(突起)
54 凹凸部(突起)
54s 刃部
60 押さえ部材
70 締付け部材
80 押さえ部材
84 外周面84
84m 溝(凹部)
90 締付け部材
94h 貫通孔(凹部)

Claims (14)

  1. 軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定構造であって、
    前記ハウジングの内側に装着された軸受を軸方向から押さえ、前記軸受の抜け止めを図る環状の押さえ部材を有しており、
    前記押さえ部材は、前記ハウジングの内側に圧入される構成で、その押さえ部材の外周面が前記ハウジングの内周面と軸方向に係合可能なように形成されていることを特徴とする軸受固定構造。
  2. 請求項1に記載された軸受固定構造であって、
    押さえ部材の外周面には、ハウジングの内周面に食い込む突起が形成されていることを特徴とする軸受固定構造。
  3. 請求項2に記載された軸受固定構造であって、
    押さえ部材の突起は、軸心に対して斜め方向に延びる刃状に形成されて、円周方向に複数本設けられていることを特徴とする軸受固定構造。
  4. 請求項1に記載された軸受固定構造であって、
    押さえ部材の外周面には、ハウジングの内周面が食い込む凹部が形成されていることを特徴とする軸受固定構造。
  5. 請求項4に記載された軸受固定構造であって、
    押さえ部材の凹部は、軸心に対して斜め方向に延びる溝状に形成されて、円周方向に複数本設けられていることを特徴とする軸受固定構造。
  6. 請求項4に記載された軸受固定構造であって、
    押さえ部材の凹部は、その押さえ部材の半径方向に深く形成された孔状に形成されていることを特徴とする軸受固定構造。
  7. 軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、
    外周面に突起、あるいは凹部を備える環状の押さえ部材を加熱する工程と、
    前記軸受をハウジングの内側に装着後、加熱した前記押さえ部材を前記ハウジングの内側に圧入して前記軸受を軸方向から押さえ、その押さえ部材の外周面を熱で可塑化した前記ハウジングの内周面と係合させる工程と、
    を有することを特徴とする軸受固定方法。
  8. 軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、
    弾性力で拡径可能に構成された環状の押さえ部材を加熱する工程と、
    前記軸受をハウジングの内側に装着後、加熱した前記押さえ部材を弾性力に抗して縮径させ、前記ハウジングの内側に収納する工程と、
    前記押さえ部材が前記軸受を軸方向から押さえた状態で、その押さえ部材を弾性力で拡径させ、熱で可塑化した前記ハウジングの内周面に食い込ませる工程と、
    を有することを特徴とする軸受固定方法。
  9. 軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、
    ハウジングの内側の内径よりも小径に形成された円弧状の押さえ部材を加熱する工程と、
    前記軸受をハウジングの内側に装着後、加熱した前記押さえ部材を前記ハウジングの内側に収納する工程と、
    前記押さえ部材が前記軸受を軸方向から押さえた状態で、その押さえ部材を半径方向外側に移動させ、熱で可塑化した前記ハウジングの内周面に食い込ませる工程と、
    を有することを特徴とする軸受固定方法。
  10. 軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定構造であって、
    前記軸受が装着された前記ハウジングの内側が小径化する方向に、前記ハウジングを締付け、前記軸受の抜け止めを図る締付け部材を有することを特徴とする軸受固定構造。
  11. 請求項10に記載された軸受固定構造であって、
    締付け部材は、軸受よりハウジングの開口端側に配置されていることを特徴とする軸受固定構造。
  12. 請求項10又は請求項11のいずれかに記載された軸受固定構造であって、
    締付け部材は、弾性力を利用してハウジングを締付けることを特徴とする軸受固定構造。
  13. 請求項10又は請求項11のいずれかに記載された軸受固定構造であって、
    ハウジングよりも小径の筒状に形成された締付け部材が前記ハウジングの外周面を周囲から締付けるように、外側から前記ハウジングに嵌め込まれていることを特徴とする軸受固定構造。
  14. 軸を回転自在に支持する軸受を樹脂製のハウジングの内側に固定する軸受固定方法であって、
    筒状に形成された締付け部材を加熱により拡径させる工程と、
    前記軸受をハウジングの内側に装着後、拡径した締付け部材をハウジングの外周面に被せる工程と、
    放熱により前記締付け部材を縮径させて前記ハウジングを周囲から締付け、前記軸受の抜け止めを図る工程と、
    を有することを特徴とする軸受固定方法。
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