JP2008081925A - 排水システム - Google Patents

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Takehiro Yamada
雄大 山田
Satoru Ichinosawa
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Abstract

【課題】2本の横枝管を排水集合管継手に対向状態または対向状態に近い状態で接続することを可能としつつ、一方の横枝管からの排水が他方の横枝管に流入することを防止でき、限られた配管スペースに対応できるとともに、多層建築物における既存の排水集合管継手を用いることができる排水システムを提供する。
【解決手段】室内衛生設備40からの排水を落下させる落下部23、この落下部23からの排水を排水集合管継手10へと導く水平部25、及び、落下部23の下端と水平部25の一端とを接続する屈曲部24を有する横枝管20が、他の横枝管30と略対向状態で排水集合管継手10に接続された排水システム1において、屈曲部24に、落下部23からの排水が屈曲部24の外周側の内面に沿った後、水平部25の管頂へ向かって飛び上がるのを抑制する飛躍抑制手段26が設けられたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多層建築物の排水立て管に対して各階ごとに介設された排水集合管継手と、この排水集合管継手に複数本接続された横枝管とを備えた排水システムに関する。
集合住宅、ホテル、および、病院などの多層建築物においては、排水のために、各階を縦方向に貫いた排水立て管が配管されている。また、この排水立て管には各階ごとに排水集合管継手が介設され、それぞれの排水集合管継手に複数本の横枝管が接続された構造となっている。例えば、多層建築物に使用された場合、横枝管は、一端が住居内に設置されているトイレ、風呂、流し、および、洗面台などの室内衛生設備の排水管に接続され、また、他端が上記した排水集合管継手に接続されており、室内衛生設備からの排水を排水集合管継手まで流すようにされている。
また、このような排水集合管継手には複数本の横枝管の管口が略同じ高さで接続され、また、それらのうちの2本の横枝管が略対向状態(相互の管口が対峙した状態)で接続されることも少なくない。このような接続状態で、トイレ排水などの勢いの強い排水が一方の横枝管から排水集合管継手へと流れると、排水の勢いが強いことから、排水が排水集合管継手を飛び越して対向する他方の横枝管内に流入してしまうことがある。トイレ排水中には当然のことながら汚物が多量に含まれているため、トイレ排水が他方の横枝管内に流入したのち排水集合管継手に流れ落ちずそのまま残存すると、この他方の横枝管から屋内へと悪臭が上がってくるといった問題があった。
この対向する横枝管に勢いの強い排水が流入する仕組みについて、壁排水式のトイレ排水の具体例を用いて説明する。
一般的な壁排水式のトイレ140に接続される横枝管120は、図10および図11に示すように、導入部121、第1屈曲部122、落下部123、第2屈曲部124及び水平部125を備えており、排水は、トイレ140の排水管141に接続された導入部121を通り、第1屈曲部122により下方向に曲げられ落下部123を落下し、次いで第2屈曲部124により水平方向に曲げられ水平部125を通って排水集合管継手110へと流れるような構造を有している。
図10に示す排水システム100の横枝管120は、図10(b)に示すように、上方視において導入部121の管軸と水平部125の管軸とのなす角が180度となっている。このような横枝管120において、トイレ排水は、第1屈曲部122から落下することによって水勢が強くなった後、第2屈曲部124の外周側の内面に沿った後、その強い水勢によって、図中矢符で示すように、上方向へとジャンプしてしまう。また、壁排水式のトイレ配管は2つの屈曲部122、124を有しており、第2屈曲部124から排水集合管継手110までの距離が短いため、水平部125が短くなってしまうことが多い。従って、上記のようにジャンプした排水が水平部125の管底に着地することなく排水集合管継手110を飛び越えてしまい、対向する横枝管130に流入してしまっていた。
一方、図11に示す排水システム100の横枝管120は、図11(b)に示すように、上方視において導入部121の管軸と水平部125の管軸とのなす角が90度となっている。このような横枝管120において、トイレ排水は、第1屈曲部122によって落下部123の側壁(図11(a)において紙面手前側)に沿って落下した後、第2屈曲部124の外周側の内面に沿うため、図中矢符で示すように、水平部125の管壁に沿って旋回しながら流れてしまう。上述したように、壁排水式のトイレ配管においては、横枝管120の水平部125が短くなってしまうことが多いため、旋回流となった排水が排水集合管継手110で頂点に達してしまうと、排水集合管継手110を飛び越えることがあり、その際、対向する横枝管130に流入してしまっていた。
なお、排水システム100の横枝管120は、上方視において、導入部121と水平部125との管軸のなす角が、図10に示すような180度や図11に示すような90度の場合ばかりではなく、例えば、図12に示すように、90度超から180度未満の間の角度で配置されることもある。その場合の排水は、上方視において、横枝管120の導入部121と水平部125との管軸のなす角が135度を境にして、180度に近いと水平部125の管頂に向かってジャンプする流れが強くなり、また、90度に近いと水平部125の管壁に沿って旋回する流れが強くなってしまう(図12(b)参照)。
したがって、排水システム100の横枝管120は、上方視において、導入部121と水平部125との管軸のなす角が90度超から180度未満の間の角度となっていても、排水が排水集合管継手110を飛び越えることがあり、その際、対向する横枝管130に流入してしまっていた。
そこで、このような対向する横枝管への排水の流入を防止するための排水集合管継手が特許文献1に提案されている。この排水集合管継手は、2つの管口を直交する向きに設けるとともに、そのうちの一方の管口に一体的にエルボー継手を設けるというものである。この発明においては、排水集合管継手に接続された2つの横枝管が対向しないため、トイレ排水などの勢いの強い排水が一方の横枝管から他方の横枝管内に流入するといったことがない。
特開2004−84394号公報
しかしながら、多層建築物においては、排水集合管継手を設置するための配管スペースは限られており、上記した排水集合管継手は一体的にエルボー継手を有しその分体積が大きくならざるを得ないことから、配管スペースに収まりきらないという問題があった。
また、このような排水集合管継手を製造する際には、排水集合管継手とエルボー継手とを一体的に成形するため、複雑な形状の金型が必要となってしまい、製造コストが増加するといった問題があった。
本発明は係る実情に鑑みてなされたもので、その目的は、2本の横枝管を排水集合管継手に対向状態または対向状態に近い状態で接続することを可能としつつ、一方の横枝管からの排水が他方の横枝管に流入することを防止でき、限られた配管スペースに対応できるとともに、多層建築物における既存の排水集合管継手を用いることができる排水システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の排水システムは、室内衛生設備からの排水を落下させる落下部、この落下部からの排水を排水集合管継手へと導く水平部、及び、前記落下部の下端と前記水平部の一端とを接続する屈曲部を有する横枝管が、他の横枝管と対向状態または対向状態に近い状態で排水集合管継手に接続された多層建築物の排水システムにおいて、前記屈曲部に、前記落下部からの排水が該屈曲部の外周側の内面に沿った後、前記水平部の管頂へ向かって飛び上がるのを抑制する飛躍抑制手段が設けられたことを特徴とする。
このような本発明によれば、屈曲部に、落下部からの排水が屈曲部の外周側の内面に沿った後、水平部の管頂へ向かって飛び上がるのを抑制する飛躍抑制手段が設けられたものであるので、排水が排水集合管継手を飛び越えて対向する横枝管に侵入するといったことを防ぐことができる。
また、前記飛躍抑制手段は、前記屈曲部において前記落下部下端の管断面を投影した領域の形状が、前記水平部の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものであってもよい。
すなわち、屈曲部において落下部下端の管断面を投影した領域が、水平部の管底を延長したような形状とされている。
この場合、飛躍抑制手段は、屈曲部において落下部下端の管断面を投影した領域(以下、屈曲部の管底という)の形状が水平部の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものであり、従来とは異なり屈曲部の管底には水平部方向への大きな勾配が設けられていないため、落下した排水は屈曲部の外周側の内面に沿うことなく、屈曲部の管底と衝突し水勢が弱められる。
したがって、排水は、水平部の管頂に向かって飛び上がることがなく、排水集合管継手を飛び越えて対向する横枝管に侵入するといったことが発生しない。
また、前記落下部には、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域へ、落下する排水を導く排水案内手段が設けられたものであってもよい。
この場合、落下部には、屈曲部において水平部の一端の管断面を投影した領域(以下、屈曲部の端面という)へ、排水を導く排水案内手段が設けられているので、排水は排水案内手段によって屈曲部の端面に衝突し水平部方向に跳ね返り、排水を水平部へと円滑に流すことができる。
すなわち、上記飛躍抑制手段が設けられると、落下した排水が屈曲部の管底に衝突して上方に跳ね返った後、次いで落下する排水と衝突するため、落下部で排水が詰まったような状態となり、水平部へ排水が流れにくくなることがある。これにより落下部と室内衛生設備との間の横枝管が排水によって満管状態となると、室内衛生設備の排水口から水が溢れ出したり、最終的に排水が流れる際にサイフォン現象により室内衛生設備の封水まで流れてしまったりするといった虞があった。
しかしながら、排水案内手段が落下する排水を屈曲部の端面へと導くため、排水は屈曲部の端面に衝突した後、水平部方向へ跳ね返り、水平部へと円滑に流れていくこととなり、次々と落下してくる排水の流れは妨げられず、落下部と室内衛生設備との間の横枝管が排水によって満管状態となることがない。
また、上記飛躍抑制手段が設けられると、屈曲部の外周側の内面を水が流れていかないため、汚物が滞留しやすかったが、落下部に排水案内手段が設けられていることにより、屈曲部の外周側の内面にも水勢の強い排水が流れるようになり、汚物をその水勢によって排水集合管継手へと流すことができ、横枝管内に汚物が滞留するといったことを防止することができる。
また、本発明の排水システムは、室内衛生設備からの排水を落下させる落下部、この落下部からの排水を排水集合管継手へと導く水平部、及び、前記落下部の下端と前記水平部の一端とを接続する屈曲部を有する横枝管が、他の横枝管と対向状態または対向状態に近い状態で排水集合管継手に接続された多層建築物の排水システムにおいて、前記屈曲部に、前記落下部からの排水が前記水平部の管壁に沿って旋回しながら流れるのを抑制する旋回流抑制手段が設けられたことを特徴とする。
このような本発明によれば、屈曲部に、落下部からの排水が水平部の管壁に沿って旋回しながら流れるのを抑制する旋回流抑制手段が設けられたものであるので、排水が排水集合管継手を飛び越えて対向する横枝管に侵入するといったことを防ぐことができる。
また、前記旋回流抑制手段は、前記屈曲部において前記落下部下端の管断面を投影した領域の形状が、前記水平部の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものであってもよい。
すなわち、屈曲部において落下部下端の管断面を投影した領域が、水平部の管底を延長したような形状とされている。
この場合、旋回流抑制手段は、屈曲部において落下部下端の管断面を投影した領域(以下、屈曲部の管底という)の形状が水平部の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものであり、従来とは異なり屈曲部の管底には水平部方向への大きな勾配が設けられていないため、落下した排水は屈曲部の管底に沿ってその場で旋回しようとするが、その排水は屈曲部の外周側の内面に沿って強い水勢のまま水平部へと流れるといったことがない。すなわち、屈曲部の管底に沿ってその場で旋回しようとする排水は、次いで落下してくる排水と衝突し、その旋回が抑制されるため、旋回流とならずに水平部へと流れることとなる。
したがって、排水は、水平部の管壁に沿って旋回して流れるといったことがなく、排水集合管継手を飛び越えて対向する横枝管に侵入するといったことが発生しない。
また、前記落下部には、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域へと、落下する排水を導く排水案内手段が設けられ、前記旋回流抑制手段は、さらに、前記排水案内手段により前記領域に導かれた排水と衝突する排水衝突手段が前記領域に設けられたものであってもよい。
この場合、落下部には、屈曲部において水平部の一端の管断面を投影した領域(以下、屈曲部の端面という)へ排水を導く排水案内手段が設けられており、また、排水案内手段に導かれた排水と衝突する排水衝突手段が屈曲部の端面に設けられているので、排水は排水案内手段によって排水衝突手段に衝突し水平部方向に跳ね返り、排水を水平部へと円滑に流すことができる。
すなわち、上記旋回抑制手段が設けられると、落下した排水が屈曲部の管底に沿ってその場で旋回した後、次いで落下する排水と衝突するため、落下部で排水が詰まったような状態となり、水平部へ排水が流れにくくなることがある。これにより落下部と室内衛生設備との間の横枝管が排水によって満管状態となると、室内衛生設備の排水口から水が溢れ出したり、最終的に排水が流れる際にサイフォン現象により室内衛生設備の封水まで流れてしまったりするといった虞があった。
しかしながら、排水案内手段が落下する排水を排水衝突手段へと導くため、排水は排水衝突手段に衝突した後、水平部方向へ跳ね返り、旋回流となることなく水平部へと円滑に流れていくこととなり、次々と落下してくる排水の流れは妨げられず、落下部と室内衛生設備との間の横枝管が排水によって満管状態となることがない。
また、上記旋回流抑制手段が設けられると、屈曲部の外周側の内面を水が流れていかないため、汚物が滞留しやすかったが、落下部に排水案内手段が設けられていることにより、屈曲部の外周側の内面にも水勢の強い排水が流れるようになり、汚物をその水勢によって排水集合管継手へと流すことができ、横枝管内に汚物が滞留するといったことを防止することができる。
また、前記排水衝突手段は、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域が、前記水平部の管軸と垂直な平面または垂直に近い平面とされたものであってもよい。
この場合、排水衝突手段は簡単な構造であるので、容易に形成することができ、製造コストを抑えることができる。
また、前記排水衝突手段は、さらに、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域が、外側に膨出されたものであってもよい。
この場合、排水衝突手段は、さらに、屈曲部の端面が外側に膨出されたものであるので、排水案内手段により導かれた排水は排水衝突手段に衝突し跳ね返った後、膨出された領域で、次いで排水案内手段により導かれた排水に衝突するため、排水の水勢を弱めることができる。
したがって、排水が排水集合管継手を飛び越えて対向する横枝管へ流入するといったことが発生しない。
本発明の排水システムは、2本の横枝管を排水集合管継手に対向状態または対向状態に近い状態で接続することを可能としつつ、一方の横枝管からの排水が他方の横枝管に流入することを防止でき、限られた配管スペースに対応できるとともに、多層建築物における既存の排水集合管継手を用いることができるといった効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
本実施の形態の排水システムを壁排水タイプのトイレ配管に適用した例について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1(a)は本実施の形態における排水システムを示す側面図、図1(b)は排水システムを示す平面図、図2乃至図5は排水システムにおける各実施例の第2の屈曲部周辺を示す図であり、これら図2乃至図5において、それぞれ、(a)は平面図、(b)は正面図、および、(c)は側断面図ある。
本実施の形態の排水システム1は、排水集合管継手10と、対向する2本の横枝管20、30とを備えている。
なお、本実施の形態における排水システム1は、上方視において、後述する横枝管20の導入部21と水平部25との管軸のなす角が135度超から180度以下の間の角度で配置されたものである。
上記排水集合管継手10は、多層建築物などの各階を縦方向に貫いて配管された排水立て管50に対して各階ごとに介設されたものである。排水集合管継手10には後述する横枝管20、30が複数本接続されており、そのうち2本の横枝管20、30の管口が排水集合管継手10内で略同じ高さで対向状態となっている。
上記横枝管20は、一端が住居内のトイレ、風呂、流し、および、洗面台などの室内衛生設備(本実施の形態においてはトイレ40)の排水管41に接続され、他端が排水集合管継手10に接続されている。また、横枝管20は、図1に示すように、導入部21、第1の屈曲部22、落下部23、第2の屈曲部24及び水平部25を備えており、トイレ40からの排水が、その排水管41に接続された導入部21を通り、第1の屈曲部22により下方向に曲げられ落下部23を落下し、次いで第2の屈曲部24により水平方向に曲げられ水平部25を通って排水集合管継手10へと流れるような構造を有している。
上記導入部21は、トイレ排水管41に接続される部分である。また、導入部21は、トイレ40の設置場所に応じて、上方視において、導入部21と水平部25との管軸のなす角が135度超から180度以下の間の角度となるように、後述する第1の屈曲部22に接続される。
上記第1の屈曲部22は、導入部21と後述する落下部23とを接続する部分である。
上記落下部23は、導入部21の排水を後述する水平部25の高さ位置まで落下させるための部分である。
上記第2の屈曲部24は、落下部23と後述する水平部25とを接続する部分である。また、第2の屈曲部24には、落下部23からの排水が第2の屈曲部24の外周側の内面に沿った後、後述する水平部25の管頂へ向かって飛び上がるのを抑制する飛躍抑制手段26が設けられている。
上記飛躍抑制手段26は、落下部23からの排水が第2の屈曲部24の外周側の内面に沿った後、後述する水平部25の管頂へ向かって飛び上がるのを抑制するものであれば特に限定するものではなく、例えば、図2に示すようなものや、図3に示すようなものなどがあげられる。
図2及び図3に示す飛躍抑制手段26は、第2の屈曲部24の管底の形状が、水平部25の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものである。この場合、飛躍抑制手段26によって第2の屈曲部25の管底には、従来とは異なり水平部25への大きな勾配が設けられていないため、落下した排水は第2の屈曲部24の外周側の内面に沿うことなく、第2の屈曲部24の管底と衝突し水勢が弱められる。したがって、排水は、水平部25の管頂に向かって飛び上がることがなく、排水集合管継手10を飛び越えて対向する横枝管30に侵入するといったことが発生しない。
なお、第2の屈曲部24には、角部分の内面24aに多少のR形状が設けられていてもよく、その場合、水平部25の内径に対して、10〜50%の半径のR形状とするのが好ましい。
このR形状の半径が10%未満の場合、落下してきた排水が水平部25の方にうまく押し出されずに、角部分の内面24aに汚物が滞留してしまう虞があり、一方、50%を超えると落下してきた排水の水勢を抑制することができず、対向する横枝管30内に排水が流入する虞がある。
上記水平部25は、一端が第2の屈曲部24に接続され他端が排水集合管継手10に接続されており、落下部23からの排水を排水集合管継手10に導く部分である。
なお、落下部23には、図4および図5に示すように、落下する排水を第2の屈曲部24の端面へと導く排水案内手段28が設けられていてもよい。
これにより、排水は排水案内手段28によって第2の屈曲部24の端面に衝突し水平部25方向に跳ね返るため、排水を水平部25へと円滑に流すことができる。
すなわち、上記飛躍抑制手段26が設けられると、落下した排水が第2の屈曲部24の管底に衝突して上方に跳ね返った後、次いで落下する排水と衝突するため、落下部23で排水が詰まったような状態となり、水平部25へ排水が流れにくくなることがある。これにより落下部23とトイレ40との間の横枝管20が排水によって満管状態となると、室トイレ40の排水口から水が溢れ出したり、最終的に排水が流れる際にサイフォン現象によりトイレ40の封水まで流れてしまったりするといった虞があった。
しかしながら、排水案内手段28が落下する排水を第2の屈曲部24の端面へと導くため、排水は第2の屈曲部24の端面に衝突した後、水平部25方向へ跳ね返り、水平部25へと円滑に流れていくこととなり、次々と落下してくる排水の流れは妨げられず、落下部23とトイレ40との間の横枝管20が排水によって満管状態となることがない。
また、上記飛躍抑制手段26が設けられると、第2の屈曲部24の外周側の内面を水が流れていかないため、汚物が滞留しやすかったが、落下部23に排水案内手段26が設けられていることにより、第2の屈曲部24の外周側の内面にも水勢の強い排水が流れるようになり、汚物をその水勢によって排水集合管継手10へと流すことができ、横枝管20内に汚物が滞留するといったことを防止することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態の排水システムを壁排水タイプのトイレ配管に適用した例について、図6乃至図9に基づいて説明する。
図6(a)は本実施の形態における排水システムを示す側面図、図6(b)は排水システムを示す平面図、図7乃至図9は排水システムにおける各実施例の第2の屈曲部周辺を示す図であり、これら図7乃至図9において、それぞれ、(a)は平面図、(b)は側断面図、および、(c)は正面図である。
本実施の形態の排水システム1は、排水集合管継手10と、対向する2本の横枝管20、30とを備えている。
なお、本実施の形態における排水システム1は、上方視において、後述する横枝管20の導入部21と水平部25との管軸のなす角が90度以上から135度未満の間の角度で配置されたものである。
上記排水集合管継手10は、多層建築物などの各階を縦方向に貫いて配管された排水立て管50に対して各階ごとに介設されたものである。排水集合管継手10には後述する横枝管20、30が複数本接続されており、そのうち2本の横枝管20、30の管口が排水集合管継手10内で略同じ高さで対向状態となっている。
上記横枝管20は、一端が住居内のトイレ、風呂、流し、および、洗面台などの室内衛生設備(本実施の形態においてはトイレ40)の排水管41に接続され、他端が排水集合管継手10に接続されている。また、横枝管20は、図6に示すように、導入部21、第1の屈曲部22、落下部23、第2の屈曲部24及び水平部25を備えており、トイレ40からの排水が、その排水管41に接続された導入部21を通り、第1の屈曲部22により下方向に曲げられ落下部23を落下し、次いで第2の屈曲部24により水平方向に曲げられ水平部25を通って排水集合管継手10へと流れるような構造を有している。
上記導入部21は、トイレ排水管41に接続される部分である。また、導入部21は、トイレ40の設置場所に応じて、上方視において、横枝管20の導入部21と水平部25との管軸のなす角が90度以上から135度未満の間の角度となるように、後述する第1の屈曲部22と接続される。
上記第1の屈曲部22は、導入部21と後述する落下部23とを接続する部分である。
上記落下部23は、導入部21の排水を後述する水平部25の高さ位置まで落下させるための部分である。
上記第2の屈曲部24は、落下部23と後述する水平部25とを接続する部分である。また、第2の屈曲部24には、落下部23からの排水が水平部25の管壁に沿って旋回しながら流れるのを抑制する旋回流抑制手段27が設けられている。
なお、第2の屈曲部24には、角部分の内面24aに多少のR形状が設けられていてもよく、その場合、水平部25の内径に対して、10〜50%の半径のR形状とするのが好ましい。
このR形状の半径が10%未満の場合、落下してきた排水が水平部25の方にうまく押し出されずに、角部分の内面24aに汚物が滞留してしまう虞があり、一方、50%を超えると落下してきた排水の水勢を抑制することができず、対向する横枝管30内に排水が流入する虞がある。
上記旋回流抑制手段27は、落下部からの排水が後述する水平部25の管壁に沿って旋回しながら流れるのを抑制するものであれば特に限定するものではなく、例えば、図7に示すような旋回流抑制手段27などがあげられる。
図7に示す旋回流抑制手段27は、第2の屈曲部24の管底の形状が、水平部25の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものである。
この場合、旋回流抑制手段27によって第2の屈曲部24の管底には、従来とは異なり水平部25方向への大きな勾配が設けられていないため、落下した排水は第2の屈曲部24の管底に沿ってその場で旋回しようとするが、その排水は第2の屈曲部24の外周側の内面に沿って強い水勢のまま水平部25へと流れるといったことがない。すなわち、第2の屈曲部24の管底に沿ってその場で旋回しようとする排水は、次いで落下してくる排水と衝突し、その旋回が抑制されるため、旋回流とならずに水平部25へと流れることとなる。したがって、排水は、水平部25の管壁に沿って旋回して流れるといったことがなく、排水集合管継手10を飛び越えて対向する横枝管30に侵入するといったことが発生しない。
上記水平部25は、一端が第2の屈曲部24に接続され他端が排水集合管継手10に接続されており、落下部23からの排水を排水集合管継手10に導く部分である。
なお、落下部23には、図8に示すように、落下する排水を第2の屈曲部24の端面へと導く排水案内手段28が設けられ、旋回流抑制手段27は、さらに、排水案内手段28により第2の屈曲部24の端面に導かれた排水と衝突する排水衝突手段29が第2の屈曲部24の端面に設けられたものであってもよい。
これにより、排水は排水案内手段28によって排水衝突手段29に衝突し水平部25方向に跳ね返るため、排水を水平部25へと円滑に流すことができる。
すなわち、上記旋回抑制手段27が設けられると、落下した排水が第2の屈曲部24の管底に沿ってその場で旋回した後、次いで落下する排水と衝突するため、落下部23で排水が詰まったような状態となり、水平部25へ排水が流れにくくなることがある。これにより落下部23とトイレ40との間の横枝管20が排水によって満管状態となると、トイレ40の排水口から水が溢れ出したり、最終的に排水が流れる際にサイフォン現象によりトイレ40の封水まで流れてしまったりするといった虞があった。
しかしながら、排水案内手段28が落下する排水を排水衝突手段29へと導くため、排水は排水衝突手段29に衝突した後、水平部25方向へ跳ね返り、旋回流となることなく水平部25へと円滑に流れていくこととなり、次々と落下してくる排水の流れは妨げられず、落下部23とトイレ40との間の横枝管20が排水によって満管状態となることがない。
また、上記旋回流抑制手段27が設けられると、第2の屈曲部24の外周側の内面を水が流れていかないため、汚物が滞留しやすかったが、落下部23に排水案内手段28が設けられていることにより、第2の屈曲部24の外周側の内面にも水勢の強い排水が流れるようになり、汚物をその水勢によって排水集合管継手10へと流すことができ、横枝管20内に汚物が滞留するといったことを防止することができる。
また、排水衝突手段29は、第2の屈曲部24の端面が水平部25の管軸と垂直な平面または垂直に近い平面とされたものであってもよい。この場合、排水衝突手段29は簡単な構造であるので、容易に形成することができ、製造コストを抑えることができる。
また、排水衝突手段29は、図9に示すように、さらに、第2の屈曲部24の端面が外側に膨出されたものであってもよい。この場合、排水案内手段28により導かれた排水は排水衝突手段29に衝突し跳ね返った後、第2の屈曲部24の膨出された領域で次いで排水案内手段28により導かれた排水に衝突するため、排水の水勢を弱めることができる。したがって、排水が排水集合管継手10を飛び越えて対向する横枝管30へ流入するといったことが発生しない。
本発明の実施の形態1における排水システムを示す概略図である。 実施の形態1における排水システムの第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 実施の形態1における排水システムの他の例の第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 実施の形態1における排水システムのさらに他の例の第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 実施の形態1における排水システムのさらに他の例の第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 本発明の実施の形態2における排水システムを示す概略図である。 実施の形態2における排水システムの第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 実施の形態2における排水システムの他の例の第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 実施の形態2における排水システムのさらに他の例の第2の屈曲部周辺を示す概略図である。 従来の壁排水のトイレの配管を示す概略図である。 従来の壁排水のトイレの配管の他の例を示す概略図である。 従来の壁排水のトイレの配管のさらに他の例を示す概略図である。
符号の説明
1 排水システム
10 排水集合管継手
20 横枝管
21 導入部
22 第1の屈曲部
23 落下部
24 第2の屈曲部
25 水平部
26 飛躍抑制手段
27 旋回流抑制手段
28 排水案内手段
29 排水衝突手段
30 対向する横枝管
40 トイレ
41 トイレの排水管

Claims (8)

  1. 室内衛生設備からの排水を落下させる落下部、この落下部からの排水を排水集合管継手へと導く水平部、及び、前記落下部の下端と前記水平部の一端とを接続する屈曲部を有する横枝管が、他の横枝管と対向状態または対向状態に近い状態で排水集合管継手に接続された多層建築物の排水システムにおいて、
    前記屈曲部に、前記落下部からの排水が該屈曲部の外周側の内面に沿った後、前記水平部の管頂へ向かって飛び上がるのを抑制する飛躍抑制手段が設けられたことを特徴とする排水システム。
  2. 前記飛躍抑制手段は、前記屈曲部において前記落下部下端の管断面を投影した領域の形状が、前記水平部の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものであることを特徴とする請求項1に記載の排水システム。
  3. 前記落下部には、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域へ、落下する排水を導く排水案内手段が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の排水システム。
  4. 室内衛生設備からの排水を落下させる落下部、この落下部からの排水を排水集合管継手へと導く水平部、及び、前記落下部の下端と前記水平部の一端とを接続する屈曲部を有する横枝管が、他の横枝管と対向状態または対向状態に近い状態で排水集合管継手に接続された多層建築物の排水システムにおいて、
    前記屈曲部に、前記落下部からの排水が前記水平部の管壁に沿って旋回しながら流れるのを抑制する旋回流抑制手段が設けられたことを特徴とする排水システム。
  5. 前記旋回流抑制手段は、前記屈曲部において前記落下部下端の管断面を投影した領域の形状が、前記水平部の管底と同一形状または同一に近い形状とされたものであることを特徴とする請求項4に記載の排水システム。
  6. 前記落下部には、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域へ、落下する排水を導く排水案内手段が設けられ、
    前記旋回流抑制手段は、さらに、前記排水案内手段により前記領域に導かれた排水と衝突する排水衝突手段が前記領域に設けられたものであることを特徴とする請求項5に記載の排水システム。
  7. 前記排水衝突手段は、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域が、前記水平部の管軸と垂直な平面または垂直に近い平面とされたものであることを特徴とする請求項6に記載の排水システム。
  8. 前記排水衝突手段は、さらに、前記屈曲部において前記水平部の一端の管断面を投影した領域が、外側に膨出されたものであることを特徴とする請求項7に記載の排水システム。
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