JP2008081235A - 帯状シートの貼り付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドレールの上面中央から下側面に沿って帯状の粘着シートを無理なく連続的に貼り付けることができ、小型軽量化を実現することができる自走式の貼り付け装置を提供すること。
【解決手段】装置は搬送用ローラ42,43によってハンドレール5上に搭載されると共に、前ガイドローラ39,40と後ガイドローラ63,64によってハンドレールのセンターに位置規制されつつハンドレール上を矢印A方向に移動するように動作する。帯状の粘着シート2はバックテンションが付与された状態で巻き出しローラ1より繰り出され、弾性素材により構成された貼着用ローラ45、植毛51aを備えたブラシ部材51の作用により、ハンドレールの上面中央から下側面に沿って順に貼り付けられる。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えばエスカレータや動く歩道等に付設されたハンドレール(移動手すり)の表面に、広告または案内情報等を印刷したシート、もしくは化粧用のシートを貼り付ける帯状シートの貼り付け装置に関する。
エスカレータや動く歩道におけるステップの両側に付設されたハンドレールを、広告表示や案内表示のために利用することが提案されており、前記した広告または案内情報等を印刷した帯状の粘着シートを前記ハンドレール上に連続的に貼り付けるための貼り付け装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3645893号公報
前記特許文献1に示された貼り付け装置によると、当該貼り付け装置をハンドレール上に固定し、ハンドレールを移送状態(エスカレータや動く歩道を運転状態)にすることで、帯状の粘着シートを貼り付け装置から繰り出してハンドレール上に貼り付けることができるように構成されている。
このために、特許文献1に示された貼り付け装置には、剥離シートを貼り合わせた帯状の粘着シートの巻回体を保持する巻き出しローラと、粘着シートを繰り出す際に分離される剥離シート(セパレートフィルム)を巻き取る巻き取りローラが具備されると共に、繰り出された粘着シートをハンドレールの長手方向に直交する湾曲面上に沿って貼り付けるための多数のローラ群が具備されている。
ハンドレールを移送状態にして粘着シートをハンドレール上に連続的に貼り付ける特許文献1に示されたような固定式の貼り付け装置においては、ハンドレールを搬送可能に搭載する欄干部分の滑らかなパネル面に真空の作用で装置を固定する吸着盤や、欄干の上部に装置をクランプするクランプ手段等による固定装置を設けた構成が必要となる。
これに加えて、比較的高速度で駆動されるハンドレールに対応して前記粘着シートを繰り出し、また剥離紙を弛まずに巻き取るように作用させるためには、シートの巻き出しローラと巻き取りローラ、およびこれらを支持するフレーム構造体などを機械的に強固に構成させる必要が生ずる。したがって、前記した吸着盤やクランプ手段による固定装置が加わった貼り付け装置は、その全体が大型化し大重量となることは避けられない。
それ故、前記したような固定式の装置によると、実際にハンドレールに対する粘着シートの貼り付け作業に要する時間に比較して、前記した貼り付け装置をハンドレールの上部に搬送して装着し、粘着シートの繰り出し位置を調整するなどの前工程の作業に多大の時間を費やすことになり、作業効率を向上させることができないという課題を抱えている。
加えて、ハンドレールの移送速度(エスカレータ等の運転速度)は、その大多数は実用上において使用可能な2段階程度の速度切り替えの機能を持つものである。したがって、たとえ低速運転の状態であっても、ハンドレール上に粘着シートを貼り付ける作業条件に対しては過剰に速い速度であり、例えば粘着シートの貼り付けに乱れが生じそうな場合において、これを修正しつつ貼着させるなどの余裕はなく、相当の距離(長さ)にわたって貼着作業の失敗を余儀なくされるなどの問題も発生し得る。
そこで、固定式の貼り付け装置における前記した問題点を解消すべく、ハンドレールの移送を停止させた状態でハンドレール上を移動する自走式の貼り付け装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。これによると、例えばエスカレータのハンドレール上を、上から下に向かって貼り付け装置を移動させることで、装置から繰り出される粘着シートを連続的に前記ハンドレール上に貼り付けるように作用する。したがって、特許文献2に開示された自走式の貼り付け装置によると、固定式の貼り付け装置における先に述べた問題点を解消させることができる。
特開2005−60004号公報
ところで、前記したハンドレール上に帯状の粘着シートを貼り付ける場合には、ハンドレールと粘着シートとの間に気泡を残すことなく、またハンドレールの上面から下側面にわたって皺が発生することがないように体裁よく貼着することが望まれる。このような要請に応えるために前記特許文献1および2に示された貼り付け装置においては、ハンドレールの上面から両側面に向かい、さらに下側面側に包み込むようにして帯状の粘着シートを順に貼り付けるローラ群を配置した構成(特許文献1に記載の装置)、前記と同様の順序で粘着シートをハンドレールに順次押しつける多数のへらを備えた構成(特許文献2に記載の装置)にされている。
しかしながら、前記したローラ群、もしくは複数のへらを配備することで、ハンドレールの上面から下側面側に包み込むようにして粘着シートを体裁よく貼着させようとした場合、特許文献1および2に示された実施の形態に比較して、現実的にはより多数のローラもしくはへらを配備する必要が生ずる。したがって、これら多数のローラもしくはへらを配備するために装置の大型化は避けられず、これにより貼り付け装置の取り扱いを困難にして作業効率を低下させる結果を招来させる。
そこで、本件出願人は前記した問題点を解消すべく自走式の帯状シートの貼り付け装置について、先に特願2005−266951として出願している。この貼り付け装置によると、ハンドレール上に貼り付けられる粘着シートを巻回状態にして保持する巻き出しローラに対してバックテンションを付与する点に特徴を有し、加えて繰り出された粘着シートをハンドレールの中央から外側に向かって順次粘着シートを転動により圧接させる第1と第2のローラを備えた構成にされている。
そして、装置の進行方向における最後部に、前記ハンドレールにおける幅方向の両側面にそれぞれ接して転動する対をなすレールガイドが具備され、前記各レールガイドは、ハンドレールにおける幅方向の側面に接する円柱部と、ハンドレールにおける前記両側面に連なる下側面側の一部に接する円錐部を備えた構成にされている。すなわち、前記した構成の一対のレールガイドによると前記円錐部を備えることにより、帯状になされた粘着シートの幅方向の両端部をレールガイドの下側面に対して強固に貼着させることができる。
そこで、先に出願した貼り付け装置について試作機を用いて評価を繰り返したところ、レールガイドの両側面から下側面側に沿って、粘着シートに斜め皺が発生する事例が多く見受けられることが判明した。この様な斜め皺の発生原因について検討を重ねた結果、粘着シートの幅方向の両端部を前記レールガイドに備えられ円錐部によりレールガイドの下側面に圧着させることに起因するものであることが判明した。
また、巻き出しローラから繰り出された粘着シートを第1と第2のローラを用いてハンドレールの中央から外側に向かって順次圧接させる手段を採用せずに、ハンドレールの幅よりも広い幅を有する1つの弾性素材(スポンジゴム)によるローラを用いてハンドレールの上面に粘着シートを貼り付ける動作を実行しても、実装品質を低下させるものではないことも判明した。
この発明は前記した事例の検証に基づいてなされたものであり、ハンドレールに沿って移動させることにより帯状の粘着シートをバックテンションを与えつつ繰り出してハンドレールに貼着する自走式の貼り付け装置を対象とするものであり、レールガイドの側面付近における粘着シートの皺の発生度合いをより低減させると共に、装置の全体構成をより簡素化させた完成度の高い貼り付け装置を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる貼り付け装置は、ハンドレール上に沿って移動させることにより、帯状の粘着シートを繰り出して当該粘着シートをハンドレール上に連続的に貼着する自走式のシート貼り付け装置であって、前記粘着シートを巻回状態にして保持すると共に、前記ハンドレール上に貼り付けられる前記粘着シートの繰り出しにバックテンションを付与するテンション付与機構を備えた巻き出しローラと、前記ハンドレールを上面から視た状態の幅よりも大きな幅を有し、前記巻き出しローラから繰り出される粘着シートをハンドレールの上面に接合させる弾性素材により構成された貼着用ローラと、装置の進行方向における前記貼着用ローラの後方に位置し、前記ハンドレールの幅方向の両外側より、前記ハンドレールの両側面に向かって植毛材が備えられ、当該植毛材により前記ハンドレールの両側面に対して前記粘着シートを貼着させるブラシ部材と、装置の進行方向における前記ブラシ部材の後方に位置し、前記ハンドレールを搬送可能に搭載した欄干部分に接して装置の移動をガイドする後ガイドローラとを具備した点に特徴を有する。
この場合、好ましくは前記貼着用ローラとしては、表面素材の硬度(JISA)が5〜15の範囲内で選択されたものが用いられる。加えて装置の進行方向における前記貼着用ローラの前後に、前記ハンドレール上を転動することで装置の重量を支える搬送用ローラがそれぞれ具備され、前後の搬送用ローラの中央部の表面を結ぶ直線に対して、前記貼着用ローラの表面が3〜7mmの範囲で前記ハンドレール側に突出した構成にされていることが望ましい。
そして、好ましい形態としては、前記後ガイドローラは前記欄干部分の両外側から当該欄干部分にそれぞれ接する円盤状部材を備えた対向する一対により構成される。さらに、装置の進行方向における最前部に、前記ハンドレールにおける幅方向の両側面にそれぞれ接して転動する一対の前ガイドローラが具備され、装置の後部に具備された前記後ガイドローラと共に、ハンドレールに対する装置の移動をガイドするように構成されていることが望ましい。
また、好ましい形態としては、前記巻き出しローラから繰り出された粘着シートより剥離される剥離シートを巻き取る巻き取りローラがさらに具備され、前記粘着シートの繰り出しに伴って前記巻き出しローラに与えられる回転力を、プーリとベルトによる伝達手段により前記巻き取りローラに伝達するように構成される。
前記した構成の貼り付け装置によると、作業者に支持されて装置自身がハンドレール上に沿って移動することで、連続して粘着シートがハンドレールに上に貼着されるように動作する。この時、巻き出しローラから繰り出されて前記ハンドレール上に貼り付けられる粘着シートに対してバックテンションが付与されるように作用するので、粘着シートの長手方向に対して一定の伸びが与えられる。これにより、ハンドレール上に貼り付けられる直前の粘着シートの幅方向の両端を、ハンドレールの曲面に沿って湾曲状態に変形させることができる。
すなわち、粘着シートは断面が鞍形になされたハンドレールの外形になじむようにして湾曲状態に変形され、装置の移動に伴って前記した弾性素材により構成された貼着用ローラ、ならびに植毛ブラシの作用を受け、ハンドレールの上面中央から両側面に沿い、さらに下側面側に包み込むようにして帯状の粘着シートを無理なく連続的に貼り付けることができる。
また、この発明にかかる貼り付け装置によると、前記したとおり粘着シートに対してバックテンションを付与することで、粘着シートに湾曲(カール)を生じさせるようになされるので、ハンドレールに対して粘着シート自ら付着するという作用を与えることができる。これにより、前記した従来技術に示されるヘラやローラのような数多くのパーツを使用することなく、コンパクトで取り扱いの容易な装置とすることができる。
加えて、装置の前後部にはそれぞれ対をなす前ガイドローラおよび後ガイドローラが具備されているので、装置は前記各ガイドローラによってハンドレールの上面中央に沿って精度よく移動することができる。これにより、ハンドレールと粘着シートとの間に気泡を封じ込める度合いを低減させることができると共に、ハンドレールの側面から下側面にわたって皺などを発生させることなく、粘着シートをハンドレールの長手方向に沿って体裁よく貼着させることが可能となる。
以下、この発明にかかる帯状シートの貼り付け装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、この発明にかかる貼り付け装置は、前記したとおり例えばエスカレータのハンドレールの移送を停止させた状態で、ハンドレール上を移動する自走式の貼り付け装置を構成するものである。
図1はその貼り付け装置の基本構成を説明するものであり、剥離シート(セパレートフィルム)を貼り合わせた帯状の粘着シートの巻回体を保持する巻き出しローラ1と、粘着シート2を繰り出す際に分離される剥離シート3を巻き取る巻き取りローラ4、および巻き出しローラ1から繰り出される粘着シート2をハンドレール5側に誘導する巻き掛けローラ6の基本構成が示されている。
そして、巻き出しローラ1、巻き取りローラ4、巻き掛けローラ6は貼り付け装置の主要部を構成しており、この貼り付け装置は矢印Aに示すようにハンドレール5上を、上から下に向かって移動することで、巻き出しローラ1から繰り出された帯状の粘着シート2を前記ハンドレール5上に連続的に貼り付けるように作用する。なお、ハンドレール5上に貼り付けられる前記粘着シート2には、符号2aで示すように広告や案内情報等が印刷されている。
図2〜図4は前記した基本構成を具備する貼り付け装置の全体構成を示したものであり、図2は装置の上面図、図3は一部を透視状態で示した装置の正面図、図4は装置の左側面図を示している。なお、図2および図3に示すように装置は、矢印A方向に移動することで前記したハンドレール上に帯状の粘着シートを貼り付けるように動作する。したがって、図4は装置の進行方向側から視た側面図を示している。また、図5および図6は図3におけるB−B線、C−C線よりそれぞれ矢印方向に視た状態を示す一部透視図であり、先ずは前記図2〜図6に基づいて、装置の全体構成について説明する。
装置は左右のフレーム部材11,12が、両者にまたがる複数のシャフト13〜21によって平行状態となるように組み立てられている。図に示す装置は、ハンドレール上を上から下に向かって矢印A方向に移動させる場合に、移動方向の右側のハンドレール上に粘着シート2を貼り付ける場合に利用される構成を示している。したがって、装置の移動方向の右側に対応するフレーム部材11の外側に、図示せぬ複数のビスにより後述するトルクコントローラを搭載するプレート部材23が着脱可能に取り付けられている。
なお、移動方向の左側のハンドレール上に粘着シートを貼り付ける場合においては、プレート部材23を左右に入れ替えることで対応することができる。すなわち、作業者は装置を前記ハンドレール5上に載置し、停止状態のエスカレータのステップを降りながら装置をハンドレール5上に沿って移動させることで、帯状の粘着シートをハンドレール上に貼り付けるようなされる。
図2に示すように前記プレート部材23には、このプレート部材23に対して回転可能に取り付けられたシャフト24,25が具備されており、そのうちの一方のシャフト24には、前記した巻き出しローラ1が取り付けられている。なお、符号1aは前記巻き出しローラ1の端面に、蝶ボルトにより取り付けられた円盤状のローラカバーを示している。そして、前記シャフト24にはプレート部材23の外側面において、テンション付与機構として機能するトルクコントローラ27が取り付けられている。
前記トルクコントローラ27は、その詳細は図示していないが、一例として前記シャフト24に取り付けられて回転する円盤と、この円盤に対してバネ部材を介して押し当てられる固定円盤からなる摩擦クラッチ機構を用いたものを採用することができる。これにより、巻き出しローラ1から前記した粘着シート2が繰り出される際に、粘着シートに対して一定のバックテンションを付与させることができる。
また、前記トルクコントローラ27としては他に、磁界中に配置された導体円盤を回転させる場合に生ずる回転抵抗を利用するもの、あるいはマグネット板を用いた電磁クラッチ機構を利用したもの等を用いることができる。
この場合、前記トルクコントローラ27によって粘着シート2に対して与えるバックテンションの量は、粘着シートの長手方向に対して4±1%の範囲の伸びを与えるように設定されていることが望ましい。なお、前記バックテンションの作用により粘着シートに伸びを与える場合の前記した望ましい範囲については、後で詳細に説明する。
一方、前記プレート部材23に対して回転可能に取り付けられた他方のシャフト25には、前記した巻き取りローラ4が取り付けられている。そして、図2に示すように前記巻き出しローラ1が取り付けられたシャフト24と巻き取りローラ4が取り付けられたシャフト25には、それぞれプーリ28,29が取り付けられ、このプーリ28,29の間にはベルト30が掛け渡されている。これにより、粘着シート2の繰り出しに伴って前記巻き出しローラ1に与えられる回転力が、前記プーリとベルトによる伝達手段により巻き取りローラ4に伝達されるように作用する。
なお、前記したプーリ28,29のうち、巻き出しローラ1側のプーリ28は巻き取りローラ4側のプーリ29に対して大径になされており、したがって粘着シートを繰り出す際に分離される剥離シート(セパレートフィルム)3に弛みを発生させることなく、巻き取りローラ4によって巻き取ることができる。
図4に示すように装置の進行方向の前方に配置された上下に平行状態のシャフト15,16を利用して、一対のホルダ32,33が取り付けられており、一方のホルダ32は前記したフレーム部材11との間でその位置が固定され、他方のホルダ33は前記シャフト15,16の長手方向に沿ってスライドできるように取り付けられている。そして、前記一対のホルダ32,33の間には、引っ張りバネ34が張架されている。したがって、スライド可能な前記ホルダ33は、前記引っ張りバネ34の作用を受けてホルダ32側に付勢されるように構成されている。
図4に示すように、前記ホルダ32,33には、それぞれリンクプレート35,36の一端が取り付けられており、このプレート35,36の他端は、操作部材37を介して互いに回動できるように連結されている。そして、一方のプレート35には係止ピン35aが立設され、他方のプレート36には前記係止ピン35aが入り込む切欠部36aが形成されている。
すなわち、前記プレート35,36は、オーバセンタの機能を備えており、前記操作部材37を押し下げることにより、係止ピン35aが切欠部36aに入り込んで、オーバセンタの状態となり、ホルダ32,33が拡開された状態にロックされる。そして、前記操作部材37を押し上げることにより、前記ロック状態が外され、前記したスライド可能なホルダ33はバネ34の作用を受けてホルダ32側に移動し、図4に示すようにハンドレール5を挟んだ状態になされる。
前記各ホルダ32,33のそれぞれには、その下側面に対をなすガイドローラ(これを前ガイドローラとも言う。)39,40が鉛直軸方向で回転可能となるように取り付けられている。前記各前ガイドローラ39,40は、その一方のガイドローラ40に符号40a,40bとして示したように、ハンドレール5における幅方向の側面に接する円柱部40aと、ハンドレール5における前記側面に連なる下側面の一部に接する円錐部40bとが形成されている。この構成により、対をなすレールガイド39,40は、ハンドレールの両側からハンドレールをオーバハングするようにして回動し、装置をハンドレール5の長手方向に沿って円滑に移動させるように作用する。
一方、図3に示すように左右のフレーム部材11,12を連結するシャフト17および19にはそれぞれ搬送用ローラ42,43が前後に取り付けられている。この搬送用ローラ42,43のそれぞれには、図3に示すようにその中央部に僅かな凹み42a,43aが形成され、ハンドレール5の上面を転動する時、比較的大きな円弧をもって形成されたハンドレール5の上面に無理なく接するように作用する。これにより、前記した前後の搬送用ローラ42,43によって装置の重量を支え、装置をハンドレール5の上面に沿って前記した矢印A方向に円滑に搬送するように機能する。
また、図3に示すように前側の搬送用ローラ42の若干後方には前記した巻き掛けローラ6が、左右のフレーム部材11,12を連結するシャフト18に対して回転可能に取り付けられている。これにより巻き出しローラ1より繰り出された帯状の粘着シート2は、その繰り出し方向からほぼ直交する角度をもってハンドレール5の上面に沿った方向に、その移送経路が転換される。
そして、装置の進行方向における前記巻き掛けローラ6の直後には、粘着シート2を前記ハンドレール5上に貼り合わせる貼着用のローラ45が具備されている。図5は前記貼着用のローラ45の軸芯部分で切断した状態の図3におけるB−B線より矢印方向に視た状態の断面図で示している。
このローラ45は、左右のフレーム部材11,12に取り付けられた支持プレート46,47によって支持されたシャフト48によって回転可能に軸支されている。そして、前記貼着用のローラ45は図5に仮想線(鎖線)で示すハンドレール5の幅よりも大きな幅を有し、前記巻き出しローラ6から繰り出される粘着シートを、ハンドレール5の上面に接合させるように機能する。
このために、貼着用のローラ45は、その表面素材が弾性素材により構成されている。前記素材としては、好ましくは発泡ゴム(スポンジ)を利用することができ、表面素材の硬度(JISA)として、5〜15の範囲内のものを利用することが望ましい。すなわち、前記硬度が5に満たない場合には、性状が柔らかく圧縮に対する変形度合いが大きくなるために、ローラとしての回転追従性が思わしくなくなる。
また、前記硬度が15を超える場合においては、ローラ45の表面がハンドレール5の上面に圧接した場合に、適度に変形して沈み込むように作用する度合いが乏しくなる。また、前記硬度が15を超える場合においては、各種ハンドレール5の上面形状の微妙な相違に対応し、粘着シート2を前記上面形状に沿ってなじむように密着させる機能に欠けるという問題が発生し、汎用性に乏しくなる。それ故、前記した理由から貼着用のローラ45としては、特に表面硬度(JISA)が10のものを好適に採用することができる。
一方、貼着用のローラ45は、前記したようにローラ45の表面がハンドレール5の上面に圧接した場合に適度に変形して沈み込むように機能することが重要である。すなわち、貼着用ローラ45の前記した適度な変形による沈み込み動作により、ハンドレールの上面から断面が円弧状に形成されたハンドレールの両外側方向に沿うようにして、粘着シート2を貼り付けることができる。これにより、粘着シート2の幅方向の両端部がそれぞれ水平よりも下向きとなるように前記ローラ45の沈み込み作用により、前記粘着シート2をハンドレールに張り付けることができる。
前記した作用を実現させるために、装置の重量を支える前記した前後の搬送用ローラ42,43の中央部の表面を結ぶ直線に対して、前記貼着用ローラの表面が3〜7mmの範囲で、前記ハンドレール側に突出されていることが望ましく、この実施の形態においてはその突出量(オフセット量)は5mmに設定されている。なお、前記突出量の好ましい範囲については、ハンドレール5の寸法や、その他の要素に基づいて決められることになるが、そのオフセット量の適正な範囲については後で説明する。
斯くして、前記した弾性素材により形成された貼着用のローラ45の沈み込み作用により、ハンドレール5の上面から幅方向の側面に近いハンドレールの両肩部分まで粘着シート2が貼着される。このとき、前記したように粘着シート2にはバックテンションが加えられているので、粘着シートの幅方向の両端を、ハンドレールの曲面に沿って効果的に湾曲状態に変形(カーリング)させる動作も働き、粘着シート2の幅方向の両端部が水平方向よりも上側に捲り上がるのを効果的に抑制させることができる。そして、粘着シート2の幅方向の両端部を、ハンドレール5の両側面と後述するブラシ部材の植毛との間に、円滑に引き込ませるように誘導させることができる。
前記した貼着用のローラ45の後方には、図3に示すように左右のフレーム部材11,12を連結するプレート部材50を利用して、一対のブラシ部材51が取り付けられている。この一対のブラシ部材51には、ハンドレール5の幅方向の両外側より、ハンドレールの両側面に向かうようにしてそれぞれ植毛51aが施されている。その様子は図6および図7に詳しく示されている。すなわち、図6は図3におけるC−C線より矢印方向に視た状態の一部透視図で示しており、図7はハンドレールに搭載された状態における装置の後端部付近を、斜め下方から視た状態の斜視図で示している。
図6に示されているとおり、前記一対のブラシ部材51は、プレート部材50の下側面に鉛直方向に取り付けられた一対のシャフト53と、このシャフトに対して回転可能に且つシャフトの軸方向に摺動可能に取り付けられた一対のブラケット54を経由してそれぞれ取り付けられている。したがって、前記ブラシ部材51は前記シャフト53とブラケット54により、それぞれ三次元方向に位置および姿勢を調整することができる。
なお、図7に示した形態においては、ハンドレール上における装置の進行に対応して、一対のブラシ部材51における各植毛51aが、ハンドレールの両側面から下側面に向かって順に当接するような姿勢に設定されている。したがって、前記した貼着用のローラ45によってハンドレールの上面に貼着された粘着シート2の両側端部は、前記一対のブラシ部材51における植毛51aの作用を受けて、ハンドレールの両側面から下側面に向かって順に回り込むようにして貼り付けられる。
そして、粘着シート2に与えるバックテンションに基づく前記したカーリング作用も働いて、前記した一対のブラシ部材51の作用により、前記粘着シート2の両側端部を、比較的強固にハンドレール5に対して貼り付けることができる。このとき、粘着シート2の両側端部は前記したようにブラシ部材51の植毛51aの作用によってハンドレール5の下側面に貼り付けられるので、当該部分にローラを強く圧着させて粘着シートを貼着させる作用を与えるよりも、むしろ粘着シート2に対して皺を発生させる度合いを低減させることができる。
図2および図3に示すように装置の進行方向の後端部側に配置された上下に平行状態のシャフト20,21を利用して、一対のホルダ56,57が取り付けられており、一方のホルダ56は前記したフレーム部材11との間でその位置が固定され、他方のホルダ57は前記シャフト20,21の長手方向に沿ってスライドできるように取り付けられている。そして、前記一対のホルダ56,57の間には、図3に示すように引っ張りバネ58が張架されている。したがって、スライド可能な前記ホルダ57は、前記引っ張りバネ58の作用を受けて固定側のホルダ56側に付勢されるように構成されている。
前記一対のホルダ56,57には、それぞれリンクプレート59,60の一端が取り付けられており、このプレート59,60の他端は、操作部材61を介して互いに回動できるように連結されている。すなわち詳細な説明は省略するが、前記プレート59,60は、図4に基づいてすでに説明した例と同様のオーバセンタの機能を備えており、前記操作部材61を押し下げることにより、オーバセンタの状態となり、ホルダ56,57が拡開された状態にロックされる。そして、前記操作部材61を押し上げることにより、前記ロック状態が外され、前記した可動可能なホルダ57はバネ58の作用を受けてホルダ56側に移動するように動作する。
前記各ホルダ56,57のそれぞれには、その下側面に対をなすガイドローラ(これを後ガイドローラとも言う。)63,64が鉛直軸方向で回転可能となるように取り付けられている。この状態は図7に詳しく示されている。前記各後ガイドローラド63,64は、前記ハンドレール5を搬送可能に搭載した後述する欄干部分に接して装置の移動をガイドするように機能する。
すなわち、図7に示された後ガイドローラ64に基づいて説明すると、後ガイドローラ64はホルダ57に取り付けられて鉛直軸方向で回転する円柱部64aと、当該円柱部64aの下端部に形成された円盤部64bとにより構成されている。そして、前記円盤部64bの周縁は、図8に模式的に示したようにハンドレール5を搭載した欄干70の側面70aに接して装置の移動をガイドするように作用する。この時、後ガイドローラ64を構成する円柱部64aは、ハンドレール5の側面に当接することがないように、前記円盤部64bの寸法が定められている。なお、図8にはすでに説明した前ガイドローラ40の構成も模式的に示している。
前記した構成により、対をなす後ガイドローラ63,64は、すでに説明した対をなす前ガイドローラ39,40と協同して、装置をハンドレール5の長手方向に沿って円滑に移動させるガイド作用を実現する。
以上説明した貼り付け装置を用いて、例えばエスカレータのハンドレール上に帯状の粘着テープを貼着するには、エスカレータの上段(上階)部において、ハンドレール5上にこの貼り付け装置を載置する。この場合、前記した前側の操作部材37を押し下げて、対をなす前ガイドローラ39,40をオーバセンタの機能を利用して拡開状態にロックし、同様に後側の操作部材61を押し下げることにより、対をなす後ガイドローラ63,64をオーバセンタの機能を利用して拡開状態にロックする。
この状態で、前側および後側の搬送用ローラ42,43を利用して装置をハンドレール5上に載せる。この時、粘着シート2の端部を巻き出しローラ1より繰り出して、ハンドレール5上に、そのセンターが一致するようにして仮に貼り付け、前記した前側の操作部材37および後側の操作部材61を操作してオーバセンタのロック状態を解除する。これにより、前ガイドローラ39,40および後ガイドローラ63,64の作用により、装置はハンドレール5上に沿って、ハンドレールのセンターに位置規制されつつ移動できる体制になされる。
この状態で、ハンドレール5上を上階から下に向かって装置を移動させる操作を実行することで、粘着シート2は巻き出しローラ1より順に繰り出され、すでに説明した粘着シート貼着用のローラ45ならびに植毛ブラシ部材51の作用により、ハンドレール5に対して粘着シート2が貼着される。
この場合、巻き出しローラ1より繰り出される粘着シート2にはテンション付与機構によってバックテンションが付与されるように作用し、前記したとおり粘着シートの長手方向に対して4±1%の範囲の伸びが与えられる。これにより、ハンドレール上に貼り付けられる直前の粘着シートの幅方向の両端を、ハンドレールの曲面に沿って効果的に湾曲状態に変形(カーリング)させることができ、帯状の粘着シートを無理なく連続的にハンドレール上に貼り付けることが可能となる。
図9および図10は、前記した巻き出しローラ1より繰り出される粘着シート2にバックテンションを付与し、粘着シートの長手方向に対して伸びを与える場合の適切な範囲の考察について説明するものである。ハンドレールに貼り付ける直前における粘着シートに伸びを与えることによる主要な目的は、前記したように粘着シートに対してカーリングを起こさせると共に、ハンドレールへの粘着シートの側面から下側面への貼り付け部分において、粘着シートに皺を発生させないようにするものである。
図9はハンドレール5の長手方向に直交する断面図であり、すでに説明したとおりハンドレール5の上面から下側面に回り込むようにして粘着シート2が貼着される。前記ハンドレール5は標準的な製品においては、その上下方向の厚みhは26mm前後である。
図10は、エスカレータにおける前記ハンドレール5の配置状況を示すものであり、周知のとおりハンドレール5はエンドレス状に形成され、上下の階においてそれぞれ半円を描きながら搬送方向が反転されて循環されるように構成されている。このようなエスカレータにおけるハンドレール5は、その反転位置の直径dは標準的な製品においては、780mm程度になされる。
図10に、前記反転位置におけるハンドレール5の様子を拡大して示したように、反転位置におけるハンドレールの回転中心と、ハンドレールの表面(e)との半径をR1とし、同じく反転位置における前記回転中心とハンドレール5の裏面(f)との半径をR2とした場合、前記したh=26mm、d=780mmとして、前記反転位置におけるハンドレールの表面eにおける周長と、裏面fにおける周長の比を考察すると、次のように示すことができる。
すなわち、前記各周長は図10に示すようにハンドレールの反転位置における符号jからkに至る半周の距離Lで示すことができる。したがって、ハンドレールの表面eにおける周長を(Lej→k)として表わした場合、(Lej→k)=πR1であり、ハンドレールの裏面fにおける周長を(Lfj→k)として表わした場合、(Lfj→k)=πR2である。したがって、前記両者の比は結果として次のように示すことができる。
〔(Lej→k)/(Lfj→k)〕×2=1.071=107.1%
すなわち、前記した反転位置におけるハンドレール5の表面eと裏面fとにおいては、前記周長差に基づいて、約7%の伸縮差が発生することになる。したがって、ハンドレール5に貼着された状態における前記粘着シート2においても同様に約7%の伸縮差の影響を受けることになる。
前記した伸縮差は、ハンドレール5の両側から裏側にかけて回り込んで貼着された粘着シート2に浮きを発生させることになり、ハンドレール5の循環に伴い前記した上下階の反転位置に来る度に、前記した浮きの発生作用が繰り返されることになる。これにより、ハンドレール5から粘着シート2に剥がれを発生させる要因となる。
前記した問題を解消するために、ハンドレール5に対して粘着シート2を貼り付けるに際して前記したバックテンションを与えて粘着シート2を伸長し、この状態でハンドレール5に貼着することで、効果的に前記した浮きの発生を低減させることができる。
この場合、前記した約7%の伸縮差を吸収するためには、ハンドレールに対して粘着シートを貼り付けるに際して、3〜5%の伸びを与えつつ貼着することで、ハンドレールの両側から裏側にかけて回り込んで貼着される粘着シートに発生しようとする浮きを効果的に抑え込むことができる。
すなわち、前記伸びが3%未満では前記した浮きの発生を抑える効果を発揮することはできない。また、前記伸びが5%を超えた場合においても前記した浮きの発生を抑える効果を発揮することはできるが、その効果が向上するものでもない。また、前記伸びが5%を超える場合においては粘着シート2に印刷された画像等に歪みが生じていることが認識され易い。したがって、前記した理由からバックテンションを与えることにより粘着シートに伸びを与える最適値は、4±1%の範囲であるということができる。
次に図11および図12は、前記した貼着用のローラ45についての好ましい一例を模式的に説明するものである。まず図11に示すように、前記ローラ45によって粘着シート2が貼り付けられるハンドレール5は、一般的に幅aが75〜86mm、高さhが23〜36mm程度である。これに対してフィルム幅が120mmの粘着シート2を貼着させる場合を前提とした場合についての貼着用ローラ45の好ましい形態は次のようになる。
すなわち、前記した条件下における貼着用ローラ45としては、その幅(長さ)として130mm、直径が40mm、ローラ45の表面を構成する弾性素材(スポンジゴム)の肉厚(t2)を7.5mmとし、前記弾性素材の硬度(JISA)を5〜15の範囲としたとき、搬送用ローラ42,43の中央部の表面を結ぶ直線に対するローラ45の表面の突出量、換言すれば図12に示したように貼着用ローラ45がハンドレール5の上面に圧接した場合に変形して沈み込む量(オフセット量)t1は、前記したとおり5mmに設定することが適当である。なお、図11には前記オフセットt1をもたせたことによるハンドレール5に対する前記粘着シート2の粘着範囲をMとして示している。
図13は、前記オフセットt1の適正な範囲を考察する場合の模式図を示すものであり、符号5は前記したハンドレールの長手方向に直交する面で切断した状態のハンドレールの上面から周側面に対応する外形形状を示している。また符号Cはハンドレール側面の曲率の中心点を示している。さらに符号Maは前記貼着用ローラ45による粘着シート2の粘着される望むべき最小線を示し、Mbは同じく粘着シート2の粘着される望むべき最大線を示している。すなわち、ローラ45による粘着シート2の粘着範囲は、MaからMbの範囲になされることが望まれる。
前記粘着シート2が符号Maで示された位置まで粘着された場合においては、粘着シート2の幅方向の端部(矢印の先端部)は、Ma点を接線とする方向に向くことになり、この時の水平線とのなす角度をαaとして示している。同様に、粘着シート2が符号Mbで示された位置まで粘着された場合においては、粘着シート2の幅方向の端部(矢印の先端部)は、Mb点を接線とする方向に向くことになり、この時の水平線とのなす角度をαbとして示している。
したがって、前記中心点CとMa点を結ぶ直線と、中心点Cを通る水平線との角度は、“90゜−αa”として示すことができ、また中心点CとMb点を結ぶ直線と、中心点Cを通る水平線との角度は、“90゜−αb”として示すことができる。そして、粘着シート2を符号Maで示された位置まで粘着させる場合のオフセットをt1a、同様に粘着シート2を符号Mbで示された位置まで粘着させる場合のオフセットをt1bとした場合、次に示す関係が成立することになる。
(h/2)−t1a=(h/2)×sin(90゜−αa) ……式(1)
(h/2)−t1b=(h/2)×sin(90゜−αb) ……式(2)
ここで、ハンドレール5の高さhが、前記したとおり標準的な寸法であるh=26mmの場合を例とした時、検証の結果、前記αaは、40゜程度にされることが適正であり、この時のオフセットt1aは、前記式(1)より、3mmと導き出すことができる。またハンドレール5の高さhが、h=28mmの場合を例とした時、検証の結果、前記αbは、60゜程度にされることが適正であり、この時のオフセットt1bは、前記式(2)より、7mmと導き出すことができる。
市場において採用されているハンドレール5の高さは、前記した数値を中心にして多少の相違があり、それに対応した前記αaおよびαbの好ましい範囲についても、多少の違いはあるものの、前記したような事例の検証結果からみると、貼着用ローラ45がハンドレール5の上面に圧接した場合に変形して沈み込む量(オフセット量)t1a〜t1bの好ましい範囲としては、3〜7mmの範囲に設定されることが望まれる。
この発明にかかる貼り付け装置の基本構成図である。 貼り付け装置の全体構成を示した上面図である。 一部を透視状態で示した装置の正面図である。 装置の左側面図である。 図3におけるB−B線より矢印方向に視た状態を示す断面図である。 図3におけるC−C線より矢印方向に視た状態を示す断面図である。 ハンドレールに搭載された状態における装置の後端部付近を、斜め下方から視た状態の斜視図である。 ハンドレールに対する前後のガイドローラの配置関係を示した模式図である。 ハンドレールに粘着シートを貼り付ける様子を説明する断面図である。 ハンドレールに貼り付けられる粘着シートに伸びを与える最適な例を説明する模式図である。 ハンドレール、粘着シート、貼着用ローラの好ましい寸法関係を説明する模式図である。 前後の搬送用ローラの表面を結ぶ線に対する貼着用ローラの突出(オフセット)状態を説明する模式図である。 貼着用ローラの適正なオフセット量を考察する模式図である。
符号の説明
1 巻き出しローラ
2 粘着シート
3 剥離シート(セパレートフィルム)
4 巻き取りローラ
5 ハンドレール
6 巻き掛けローラ
27 トルクコントローラ(テンション付与機構)
39,40 前ガイドローラ
40a 円柱部
40b 円錐部
42,43 搬送用ローラ
45 貼着用ローラ
51 ブラシ部材
51a 植毛
63,64 後ガイドローラ
64a 円柱部
64b 円盤部

Claims (6)

  1. ハンドレール上に沿って移動させることにより、帯状の粘着シートを繰り出して当該粘着シートをハンドレール上に連続的に貼着する自走式のシート貼り付け装置であって、
    前記粘着シートを巻回状態にして保持すると共に、前記ハンドレール上に貼り付けられる前記粘着シートの繰り出しにバックテンションを付与するテンション付与機構を備えた巻き出しローラと、
    前記ハンドレールを上面から視た状態の幅よりも大きな幅を有し、前記巻き出しローラから繰り出される粘着シートをハンドレールの上面に接合させる弾性素材により構成された貼着用ローラと、
    装置の進行方向における前記貼着用ローラの後方に位置し、前記ハンドレールの幅方向の両外側より、前記ハンドレールの両側面に向かって植毛材が備えられ、当該植毛材により前記ハンドレールの両側面に対して前記粘着シートを貼着させるブラシ部材と、
    装置の進行方向における前記ブラシ部材の後方に位置し、前記ハンドレールを搬送可能に搭載した欄干部分に接して装置の移動をガイドする後ガイドローラと、
    を具備したことを特徴とする帯状シートの貼り付け装置。
  2. 前記貼着用ローラとして、表面素材の硬度(JISA)が5〜15の範囲内で選択されたものを用いることを特徴とする請求項1に記載された帯状シートの貼り付け装置。
  3. 装置の進行方向における前記貼着用ローラの前後に、前記ハンドレール上を転動することで装置の重量を支える搬送用ローラがそれぞれ具備され、前後の搬送用ローラの中央部の表面を結ぶ直線に対して、前記貼着用ローラの表面が3〜7mmの範囲で前記ハンドレール側に突出されていることを特徴とする請求項2に記載された帯状シートの貼り付け装置。
  4. 前記後ガイドローラは、前記欄干部分の両外側から当該欄干部分にそれぞれ接する円盤状部材を備えた対向する一対により構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された帯状シートの貼り付け装置。
  5. 装置の進行方向における最前部に、前記ハンドレールにおける幅方向の両側面にそれぞれ接して転動する一対の前ガイドローラがさらに具備され、装置の後部に具備された前記後ガイドローラと共に、ハンドレールに対する装置の移動をガイドするように構成したことを特徴とする請求項4に記載された帯状シートの貼り付け装置。
  6. 前記巻き出しローラから繰り出された粘着シートより剥離される剥離シートを巻き取る巻き取りローラがさらに具備され、前記粘着シートの繰り出しに伴って前記巻き出しローラに与えられる回転力を、プーリとベルトによる伝達手段により前記巻き取りローラに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された帯状シートの貼り付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102297184A (zh) * 2011-07-29 2011-12-28 苏州富士电梯有限公司 电梯轿厢中轿壁加强筋的粘贴装置
CN107524673A (zh) * 2016-06-21 2017-12-29 亚瑞科国际广告传媒(北京)有限公司 用于粘贴广告的设备

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