JP2008080788A - 空気のうの製造方法及び成型ドラム - Google Patents

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Abstract

【課題】空気のう1の製造時間を短くして、空気のう1の製造作業の能率を向上させること。
【解決手段】
拘束部材群21を成型ドラム11に合体させて、拘束部材群21と成型ドラム11の協働によってチューブ3及び補強層9を包囲し、成型ドラム11における電磁石19の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ保持した状態の下で、空気導入孔13及び空気充填用バルブ5を介してチューブ3の内部に空気供給源15からの空気を充填することにより、チューブ3を膨張させて、補強層9をチューブ3の外周面に接合すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、環状のチューブと補強層とから空気のうを製造する空気のうの製造方法及びその製造方法の実施に直接用いられる成型ドラムに関する。
近年、タイヤの内圧が急激に低下した際にタイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうについて種々の開発が行われており、空気のうは、内部に空気を充填可能であってかつ内周面に空気充填用バルブが設けられた環状のチューブと、このチューブを補強可能な補強層とから次のように製造される(特許文献1参照)。
即ち、環状のチューブを成型ドラムの外周面に配置することにより、チューブを成型ドラムにセットする。次に、一対の拘束部材(特許文献1のサイドリング)からなる拘束部材群を成型ドラムに合体させることにより、拘束部材群と成型ドラムの協働によってチューブを包囲する。更に、空気充填用バルブを介してチューブの内部に空気供給源からの空気を充填することにより、チューブを膨張させる。そして、一対の拘束部材の離反する方向の移動によってチューブの外周面を露出させて、補強層をチューブの外周面に貼付けることにより、補強層をチューブの外周面に接合する。
以上により、空気のうの製造が終了する。なお、空気のうの製造後に、特許文献1に示すように、空気のうに対して加硫処理を施すことが望ましい。
特開2002−144444号公報
ところで、特許文献1に示す空気のうの製造方法にあっては、補強層をチューブの外周面に接合するには、前述のように、補強層をチューブの外周面に貼付ける必要がある。また、補強層の貼付け作業は、人手によって行わなければならない。そのため、空気のうの一連の製造時間が長くなって、空気のうの製造作業が繁雑化するという問題がある。特に、空気のうの大型化に伴って、その問題はより顕著になる。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するため、補強層をチューブの外周面に貼付けることなく、チューブの内圧によって補強層をチューブの外周面に強固に接合することができる、新規な空気のうの製造方法及びその製造方法に直接用いられる成型ドラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、内部に空気を充填可能であってかつ内周面に空気充填用バルブが設けられた環状のチューブと、前記チューブの外周面を補強可能な補強層とから空気のうを製造する方法において、外周面に空気供給源を連通可能な空気導入孔が形成された成型ドラムを用い、前記チューブを前記成型ドラムの外周面に配置することにより、前記チューブを前記成型ドラムにセットするチューブセット工程と、前記チューブセット工程の終了後に、前記補強層を前記成型ドラムに対して接近する方向へ相対的に移動させることにより、前記補強層を前記チューブの外側にセットする補強層セット工程と、前記補強層セット工程の終了後に、複数の拘束部材からなる拘束部材群を前記成型ドラムに合体させて、前記拘束部材群と前記成型ドラムの協働によって前記チューブ及び前記補強層を包囲する包囲工程と、前記包囲工程の終了後に、前記成型ドラムにおける保持具によって前記空気充填用バルブを前記空気導入孔に気密的に接続させつつ保持した状態の下で、前記空気導入孔及び前記空気充填用バルブを介して前記チューブの内部に前記空気供給源からの空気を充填することにより、前記チューブを膨張させて、前記補強層を前記チューブの外周面に接合する接合工程と、を具備したことを要旨とする。
第1の特徴によると、前記拘束部材群と前記成型ドラムの協働によって前記チューブ及び前記補強層を包囲し、前記チューブの内部に空気を充填して前記チューブを膨張させているため、前記補強層を前記チューブの外周面に貼付けることなく、前記チューブの内圧(充填された空気の圧力)によって前記補強層を前記チューブの外周面に強固に接合することができる。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、第1の特徴に加えて、前記拘束部材群と前記成型ドラムの協働による包囲状態を解除して、前記空気充填用バルブを前記保持具から離脱させることにより、前記空気のうを前記成型ドラムから取外す取外し工程と、を具備したこを要旨とする。
本発明の第3の特徴(請求項3に記載の発明の特徴)は、第2の特徴に加えて、前記空気充填用バルブは、N/S極の磁性を帯びるように構成されているか又は磁性体を備え、前記保持具は、電磁石であって、前記取外し工程は、前記電磁石の極性を変更することにより、前記電磁石の反発力によって前記空気充填用バルブを前記電磁石から離脱させるようになっていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴(請求項4に記載の発明の特徴)は、第2の特徴に加えて、前記保持具は、強磁石(永久磁石)であって、前記取外し工程は、前記成型ドラムにおける押出し具によって前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出すことにより、前記空気充填用バルブを前記強磁石から離脱させるようになっていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴(請求項5に記載の発明の特徴)は、第4の特徴に加えて、前記押出し具は、アクチュエータと、該アクチュエータの駆動により前記成型ドラムの外周面に対して出没する方向(突出する方向・没入する方向)へ移動可能な押出しピンとを備え、前記取外し工程は、前記アクチュエータの駆動により前記押出しピンを成型ドラムの外周面に対して突出する方向へ移動させて、前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出すことにより、前記空気充填用バルブを前記強磁石から離脱させるようになっていることを要旨とする。
本発明の第6の特徴(請求項6に記載の発明の特徴)は、第1の特徴からなる空気のうの製造方法の実施に直接用いられる成型ドラムにおいて、外周面に空気供給源に連通可能な空気導入孔が形成され、前記空気導入孔の周縁部に前記チューブにおける前記空気充填用バルブを前記空気導入孔に気密的に接続させつつ保持する保持具が設けられていることを要旨とする。
本発明の第7の特徴(請求項7に記載の発明の特徴)は、第6の特徴に加えて、前記保持具は、電磁石であることを要旨とする。
本発明の第8の特徴(請求項8に記載の発明の特徴)は、第6の特徴に加えて、前記保持具は、強磁石であって、前記保持具の近傍部に前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出す押出し具が設けられていることを要旨とする。
本発明の第9の特徴(請求項9に記載の発明の特徴)は、第8の特徴に加えて、前記押出し具は、前記保持具の近傍部に設けられたアクチュエータと、該アクチュエータの駆動により前記成型ドラムの外周面に対して出没する方向へ移動可能であってかつ前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出す押出しピンとを備えていることを要旨とする。
請求項1から請求項9のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記補強層を前記チューブの外周面に貼付けることなく、前記チューブの内圧によって前記補強層を前記チューブの外周面に強固に接合することができるため、空気のうの製造時間を短くして、前記空気のうの製造作業の能率を向上させることができる。
(第1実施形態)
図1から図5を参照して、第1実施形態に係る空気のうの製造方法の製造対象である空気のう、第1実施形態に係る空気のうの製造方法の実施に直接用いられる成型ドラム等、及び第1実施形態に係る空気のうの製造方法を順次説明する。
ここで、 図1から図3は、第1実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図、図4(a)は、電磁石の吸着力によって空気充填用バルブを保持した状態を示す図、図4(b)は、電磁石の反発力によって空気充填用バルブを離脱した状態を示す図、図5は、実施形態に係る空気のうの断面図である。
図5に示すように、実施形態に係る空気のう1は、内部に空気を充填可能な環状のチューブ3を具備しており、このチューブ3は、タイヤのインナーライナーと同じ種類のゴムを主要な構成材料としている。また、チューブ3の内周面には、空気充填用バルブ5がバブルスパット7を介して設けられており、この空気充填用バルブ5は、N/S極の磁性を帯びるように構成されている。なお、空気充填用バルブ5がN/S極の磁性を帯びるように構成される代わりに、空気充填用バルブ5は、先端側に、磁石等の磁性体を備えるようにしても構わない。更に、チューブ3の外周面には、チューブ3を補強可能な補強層9が設けられており、この補強層9は、不織布とゴムの複合体又は有機繊維コードとゴムの複合体からなるものである。
図1、図4(a)(b)に示すように、第1実施形態に係る成型ドラム11は、複数の分割ドラムにセグメント化されてあって、ドラム軸心(成型ドラム11の軸心)11sに対して拡縮移動可能である。また、成型ドラム11の外周面には、空気導入孔13が形成されており、この空気導入孔13は、エアコンプレッサ等の空気供給源15に連絡ホース17を介して連通可能である。
空気導入孔13の周縁部には、空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ保持する保持具としてのリング状の電磁石19が設けられており、この電磁石19は、極性を変更可能である。なお、空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させるために、電磁石19は適宜の密封構造(図示省略)を有している。
図1及び図2に示すように、実施形態に係る拘束部材群21は、対向したリング状の一対のサイド拘束部材23,25と、一対のサイド拘束部材23.25の間に配設されたリング状のセンター拘束部材27とからなっている。ここで、一対のサイド拘束部材23,25は、接近・離反する方向へ移動可能であって、それぞれセグメント化されている。また、センター拘束部材27は、拘束部材軸心27s(センター拘束部材27の軸心、換言すれば、ドラム軸心11s)に対して拡縮移動可能であって、セグメント化されている。
続いて、第1実施形態に係る空気のうの製造方法について説明する。
第1実施形態に係る空気のうの製造方法は、チューブ3と補強層9とから空気のう1を製造する方法であって、(1-1)チューブセット工程と、(1-2)補強層セット工程と、(1-3)包囲工程と、(1-4)接合工程と、(1-5)取外し工程と、(1-6)加硫工程とを具備しており、各工程の具体的な内容は、次のようになる。
(1-1)チューブセット工程
図1に示すように、未加硫又は加硫済みの環状のチューブ3を成型ドラム11の外周面に配置する。また、図4(a)に示すように、電磁石19を励磁することにより、電磁石19の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ強固に保持する。これにより、チューブ3を成型ドラム11にセットすることができる。ここで、一対のサイド拘束部材23,25は、離反した状態にあって、センター拘束部材27は、拡張した状態(開いた状態)にある。
(1-2)補強層セット工程
(1-1)チューブセット工程の終了後に、適宜の補強層移動装置29によって未加硫又は加硫済みの補強層9を成型ドラム11に対して接近する方向へ移動させる。これにより、補強層9をチューブ3の外側にセットすることができる。なお、補強層9を成型ドラム11に対して接近する方向へ移動させる代わりに、成型ドラム11を補強層9に対して接近する方向へ移動させても構わない。
(1-3)包囲工程
(1-2)補強層セット工程の終了後に、図2に示すように、一対のサイド拘束部材23,25を接近する方向へ移動させかつセンター拘束部材27を拘束部材軸心27sに対して収縮移動させる。これにより、拘束部材群21を成型ドラム11に合体させて、拘束部材群21と成型ドラム11の協働によってチューブ3及び補強層9を包囲することができる。
(1-4)接合工程
(1-3)包囲工程の終了後に、図3及び図4(a)に示すように、電磁石19の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ強固に保持した状態の下で、空気導入孔13及び空気充填用バルブ5を介してチューブ3の内部に空気供給源15からの空気を充填する。これにより、チューブ3を膨張させて、補強層9をチューブ3の外周面に接合することができ、換言すれば、チューブ3と補強層9とから空気のう1を製造することができる。
(1-5)取外し工程
(1-4)接合工程の終了後に、センター拘束部材27を拘束部材軸心27sに対して拡縮移動させ、かつ一対のサイド拘束部材23,25を接近する方向へ移動させることにより、拘束部材群21と成型ドラム11の協働による包囲状態を解除する。そして、図4(b)に示すように、電磁石19の極性を変更することにより、電磁石19の反発力によって電磁石19から空気充填用バルブ5を離脱させる。これにより、空気のう1を成型ドラム11から取外すことができる。
(1-6)加硫工程
(1-5)取外し工程の終了後に、空気のう1を加硫金型(図示省略)にセットして、空気のう1に対して加硫処理を施す。これにより、チューブ3と補強層9との接合強度を高めつつ、空気のう1全体の剛性を向上させることができる。
なお、第1実施形態に係る空気のうの製造方法において、(1-6)加硫工程を省略しても構わない。
続いて、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
拘束部材群21と成型ドラム11の協働によってチューブ3及び補強層9を包囲し、チューブ3の内部に空気を充填してチューブ3を膨張させているため、補強層9をチューブ3の外周面に貼付けることなく、チューブ3の内圧(充填された空気の圧力)によって補強層9をチューブ3の外周面に強固に接合することができる。
また、前述のように、(1-1)チューブセット工程において、電磁石19を励磁することにより、電磁石19の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ強固に保持することができると共に、(1-5)取外し工程において、電磁石19の極性を変更することにより、電磁石19の反発力によって空気充填用バルブ7を電磁石19から離脱させることができる。なお、電磁石19の電圧及びコイルの巻数等を変更することにより、電磁石19の吸着力・反発力は適宜に調節可能である。
以上の如き、第1実施形態によれば、補強層9をチューブ3の外周面に貼付けることなく、チューブ3の内圧によって補強層9をチューブ3の外周面に強固に接合することができるため、空気のう1の製造時間を短くして、空気のう1の製造作業の能率を向上させることができる。特に、電磁石19の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ強固に保持したり、電磁石19の反発力によって空気充填用バルブ5を電磁石19から離脱させたりすることができるため、空気充填用バルブ5の保持・離脱が簡単になって、空気のう1の製造作業の能率をより向上させることができる。
(第2実施形態)
図6から図9を参照して、第2実施形態に係る空気のうの製造方法の実施に直接用いられる成型ドラム、及び第2実施形態に係る空気のうの製造方法を順次説明する。
ここで、 図6から図8は、第2実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図、図9(a)は、強磁石の吸着力によって空気充填用バルブを保持した状態を示す図、図9(b)は、押出し具によってチューブにおける空気充填用バルブの近傍部を外側に押出した状態を示す図である。
図6、図9(a)(b)に示すように、第2実施形態に係る成型ドラム31は、複数の分割ドラムにセグメント化されてあって、ドラム軸心(成型ドラム31の軸心)31sに対して拡縮移動可能である。また、成型ドラム31の外周面には、空気導入孔33が形成されており、この空気導入孔33は、エアコンプレッサ等の空気供給源35に連絡ホース37を介して連通可能である。
空気導入孔33の周縁部には、空気充填用バルブ5を空気導入孔33に気密的に接続させつつ保持する保持具としてのリング状の強磁石(永久磁石)39が設けられている。なお、空気充填用バルブ5を空気導入孔33に気密的に接続させるために、強磁石39は適宜の密封構造(図示省略)を有している。
強磁石39の近傍部には、チューブ3における空気充填用バルブ5の近傍部を外側(ドラム径方向外側)へ押出す押出し具41が設けられている。具体的には、強磁石39の近傍部には、複数のエアシリンダ43(アクチュエータの一例)が設けられている。また、各エアシリンダ43におけるピストンロッド43aの先端部には、チューブ3における空気充填用バルブ5の近傍部を外側へ押出す押出しピン45がそれぞれ設けられてあって、各押出しピン45は、エアシリンダ43の駆動により成型ドラム31の外周面に対して出没する方向(突出する方向・没入する方向)へ移動可能である。なお、エアシリンダ43の代わりに、電動モータ又はソレノイド等の別のアクチュエータの駆動により押出しピン45を成型ドラム31の外周面に対して出没する方向へ移動させるようにしたり、エアシリンダと押出しピンを備えた押出し具の代わりに、別の押出し具としてのエアノズルからエアの吹き付けによってチューブ3における空気充填用バルブ5の近傍部を外側を押出すようにしたりしても構わない。
続いて、第2実施形態に係る空気のうの製造方法について説明する。
第2実施形態に係る空気のうの製造方法は、チューブ3と補強層9とから空気のう1を製造する方法であって、(2-1)チューブセット工程と、(2-2)補強層セット工程と、(2-3)包囲工程と、(2-4)接合工程と、(2-5)取外し工程と、(2-6)加硫工程とを具備しており、各工程の具体的な内容は、次のようになる。なお、第2実施形態に係る空気のうの製造方法の実施には、成型ドラム31の他に、第1実施形態に係る拘束部材群21が用いられる。
(2-1)チューブセット工程
図6に示すように、未加硫又は加硫済みの環状のチューブ3を成型ドラム31の外周面に配置する。また、図9(a)に示すように、強磁石39の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔13に気密的に接続させつつ強固に保持する。これにより、チューブ3を成型ドラム31にセットすることができる。ここで、一対のサイド拘束部材23,25は、離反した状態にあって、センター拘束部材27は、拡張した状態(開いた状態)にある。
なお、第2実施形態にあっては、空気充填用バルブ5は、鉄等の金属により構成されていればよく、N/S極の磁性を帯びるように構成されたり又は磁性体を備えたりする必要はない。
(2-2)補強層セット工程
(2-1)チューブセット工程の終了後に、第1実施形態に係る空気のう製造方法における(1-2)補強層セット工程と同様の処理を実行することにより、補強層9をチューブ3の外側にセットすることができる。
(2-3)包囲工程
(2-2)補強層セット工程の終了後に、図7に示すように、第1実施形態に係る空気のう製造方法における(2-2)包囲工程と同様の処理を実行することにより、拘束部材群21を成型ドラム31に合体させて、拘束部材群21と成型ドラム31の協働によってチューブ3及び補強層9を包囲することができる。
(2-4)接合工程
(2-3)包囲工程の終了後に、図8及び図9(a)に示すように、強磁石39の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔33に気密的に接続させつつ強固に保持した状態の下で、空気導入孔33及び空気充填用バルブ5を介してチューブ3の内部に空気供給源35からの空気を充填する。これにより、チューブ3を膨張させて、補強層9をチューブ3の外周面に接合することができ、換言すれば、チューブ3と補強層9とから空気のう1を製造することができる。
(2-5)取外し工程
(1-4)接合工程の終了後に、センター拘束部材27を拘束部材軸心27sに対して拡縮移動させ、かつ一対のサイド拘束部材23,25を接近する方向へ移動させることにより、拘束部材群21と成型ドラム11の協働による包囲状態を解除する。そして、図9(b)に示すように、複数のエアシリンダ43の駆動により複数の押出しピン45を成型ドラム31の外周面に対して突出する方向へ移動させて、チューブ3における空気充填用バルブ5の近傍部を外側へ押出すことにより、空気充填用バルブ5を強磁石39から離脱させる。これにより、空気のう1を成型ドラム31から取外すことができる。
(2-6)加硫工程
(2-5)取外し工程の終了後に、第1実施形態に係る空気のう製造方法における(1-6)加硫工程と同様の処理を実行することにより、チューブ3と補強層9との接合強度を高めつつ、空気のう1全体の剛性を向上させることができる。
なお、第2実施形態に係る空気のうの製造方法において、(2-6)加硫工程を省略しても構わない。
続いて、第2実施形態の作用及び効果について説明する。
拘束部材群21と成型ドラム31の協働によってチューブ3及び補強層9を包囲し、チューブ3の内部に空気を充填してチューブ3を膨張させているため、補強層9をチューブ3の外周面に貼付けることなく、チューブ3の内圧によって補強層9をチューブ3の外周面に強固に接合することができる。
また、前述のように、(2-1)チューブセット工程において、強磁石39の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔33に気密的に接続させつつ強固に保持することができると共に、(2-5)取外し工程において、複数のエアシリンダ43の駆動により複数の押出しピン45を成型ドラム31の外周面に対して突出する方向へ移動させて、複数の押出しピン45によってチューブ3における空気充填用バルブ5の近傍部を外側へ押出すことにより、空気充填用バルブ7を強磁石39から離脱させることができる。
以上の如き、第2実施形態によれば、補強層9をチューブ3の外周面に貼付けることなく、チューブ3の内圧によって補強層9をチューブ3の外周面に強固に接合することができるため、空気のう1の製造時間を短くして、空気のう1の製造作業の能率を向上させることができる。特に、強磁石39の吸着力によって空気充填用バルブ5を空気導入孔33に気密的に接続させつつ強固に保持したり、複数の押出しピン45によりチューブ3における空気充填用バルブ5の近傍部を外側へ押出すことによって空気充填用バルブ5を強磁石39から離脱させたりすることができるため、空気充填用バルブ5の保持・離脱が簡単になって、空気のう1の製造作業の能率をより向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
第1実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図である。 第1実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図である。 第1実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図である。 図4(a)は、電磁石の吸着力によって空気充填用バルブを保持した状態を示す図、図4(b)は、電磁石の反発力によって空気充填用バルブを離脱した状態を示す図である。 実施形態に係る空気のうの断面図である。 第2実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図である。 第2実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図である。 第2実施形態に係る空気のうの製造方法を説明する模式的な図である。 図9(a)は、強磁石の吸着力によって空気充填用バルブを保持した状態を示す図、図9(b)は、押出し具によってチューブにおける空気充填用バルブの近傍部を外側に押出した状態を示す図である。
符号の説明
1 空気のう
3 チューブ
5 空気充填用バルブ
7 バブルスパット
9 補強層
11 成型ドラム
13 空気導入孔
15 空気供給源
19 電磁石
21 拘束部材群
23 サイド拘束部材
25 サイド拘束部材
27 センター拘束部材
31 成型ドラム
33 空気導入孔
35 空気供給源
39 強磁石
41 押出し具
43 エアシリンダ
45 押出しピン

Claims (9)

  1. 内部に空気を充填可能であってかつ内周面に空気充填用バルブが設けられた環状のチューブと、前記チューブの外周面を補強可能な補強層とから空気のうを製造する方法において、
    外周面に空気供給源を連通可能な空気導入孔が形成された成型ドラムを用い、前記チューブを前記成型ドラムの外周面に配置することにより、前記チューブを前記成型ドラムにセットするチューブセット工程と、
    前記チューブセット工程の終了後に、前記補強層を前記成型ドラムに対して接近する方向へ相対的に移動させることにより、前記補強層を前記チューブの外側にセットする補強層セット工程と、
    前記補強層セット工程の終了後に、複数の拘束部材からなる拘束部材群を前記成型ドラムに合体させて、前記拘束部材群と前記成型ドラムの協働によって前記チューブ及び前記補強層を包囲する包囲工程と、
    前記包囲工程の終了後に、前記成型ドラムにおける保持具によって前記空気充填用バルブを前記空気導入孔に気密的に接続させつつ保持した状態の下で、前記空気導入孔及び前記空気充填用バルブを介して前記チューブの内部に前記空気供給源からの空気を充填することにより、前記チューブを膨張させて、前記補強層を前記チューブの外周面に接合する接合工程と、
    を具備したことを特徴とする空気のうの製造方法。
  2. 前記拘束部材群と前記成型ドラムの協働による包囲状態を解除して、前記空気充填用バルブを前記保持具から離脱させることにより、前記空気のうを前記成型ドラムから取外す取外し工程と、
    を具備したこと特徴とする請求項1に記載の空気のうの製造方法。
  3. 前記空気充填用バルブは、N/S極の磁性を帯びるように構成されているか又は磁性体を備え、前記保持具は、電磁石であって、
    前記取外し工程は、前記電磁石の極性を変更することにより、前記電磁石の反発力によって前記空気充填用バルブを前記電磁石から離脱させるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の空気のうの製造方法。
  4. 前記保持具は、強磁石であって、
    前記取外し工程は、前記成型ドラムにおける押出し具によって前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出すことにより、前記空気充填用バルブを前記強磁石から離脱させるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の空気のうの製造方法。
  5. 前記押出し具は、アクチュエータと、該アクチュエータの駆動により前記成型ドラムの外周面に対して出没する方向へ移動可能な押出しピンとを備え、
    前記取外し工程は、前記アクチュエータの駆動により前記押出しピンを成型ドラムの外周面に対して突出する方向へ移動させて、前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出すことにより、前記空気充填用バルブを前記強磁石から離脱させるようになっていることを特徴とする請求項4に記載の空気のうの製造方法。
  6. 請求項1に記載の空気のうの製造方法の実施に直接用いられる成型ドラムにおいて、
    外周面に空気供給源に連通可能な空気導入孔が形成され、前記空気導入孔の周縁部に前記チューブにおける前記空気充填用バルブを前記空気導入孔に気密的に接続させつつ保持する保持具が設けられていることを特徴とする成型ドラム。
  7. 前記保持具は、電磁石であることを特徴とする請求項6に記載の成型ドラム。
  8. 前記保持具は、強磁石であって、前記保持具の近傍部に前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出す押出し具が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の成型ドラム。
  9. 前記押出し具は、前記保持具の近傍部に設けられたアクチュエータと、該アクチュエータの駆動により前記成型ドラムの外周面に対して出没する方向へ移動可能であってかつ前記チューブにおける前記空気充填用バルブの近傍部を外側へ押出す押出しピンとを備えていることを特徴とする請求項8に記載の成型ドラム。
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