JP2008080657A - 画像記録装置及び記録媒体処理方法 - Google Patents

画像記録装置及び記録媒体処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008080657A
JP2008080657A JP2006263483A JP2006263483A JP2008080657A JP 2008080657 A JP2008080657 A JP 2008080657A JP 2006263483 A JP2006263483 A JP 2006263483A JP 2006263483 A JP2006263483 A JP 2006263483A JP 2008080657 A JP2008080657 A JP 2008080657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
recording
sample image
image
image recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006263483A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuzo Kadomatsu
哲三 門松
Yutaka Maeno
裕 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006263483A priority Critical patent/JP2008080657A/ja
Publication of JP2008080657A publication Critical patent/JP2008080657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

【課題】ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を使用し、画像記録後に記録媒体をロール状に巻き取るオンデマンド画像記録において、サンプル画像を記録媒体から取り出して確認できるとともに、サンプル画像を取り出した後にロール状に巻き戻してロール状の印刷物を作成可能な画像記録装置及び記録媒体処理方法を提供する。
【解決手段】ロールから引き出された記録媒体16は、記録部12によってサンプル画像が形成される。サンプル画像が形成されると、サンプル画像処理部26においてサンプル画像を含むサンプル画像記録領域(16A)が切り取られて排出トレイ24に排出される。また、サンプル画像記録領域が切断された記録媒体16は、切断部同士が接合処理部(49)によって接合される。サンプル画像処理部26を通った記録媒体はロール状に巻かれてロール状の印刷物30が作成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像記録装置及び記録媒体処理方法に係り、特に、長尺のシートがロール状に巻かれた記録媒体を用いるオンデマンド画像記録における記録媒体の処理技術に関する。
一般に、オフセット平版印刷やグラビア印刷、フレキソ印刷などの版を用いた印刷では、版の製版前に校正印刷(プルーフ)が行われている。版を用いた印刷では、製版後の版の修正が困難であり、版の修正にはコストもかかるので、校正印刷により印刷物の仕上がりを確認してから版の製版を行っている。現在主流となっているCTP(Computer toPlate)と呼ばれる直接刷版方式では、印刷機とは別にDDCP(Direct Digital Color Proofing)と呼ばれる出力機(カラープリンタ)を用意して校正印刷が行われている。
インクジェット記録装置や電子写真装置などに代表されるオンデマンド(版なし)印刷機では、版が不要なので製版工程を必要とせず所定の印刷条件でサンプル印刷(校正印刷)を行うことが容易である。特に、予め所定のサイズにカットされた枚葉紙(カット紙)を記録媒体に用いる場合には、製品の印刷条件と同じ条件でサンプル画像を印刷し、そのサンプル画像をユーザが手にとって確認することが容易である。
近年、手軽に高品質の印刷を行うことができるオンデマンド画像記録装置に対して、シールラベル印刷やシュリンクフィルム印刷など、シート状の媒体がロール状に巻かれた記録媒体に印刷する需要が高くなってきている。シールラベルやシュリンクフィルムなどの記録媒体はロールの状態で装置に搭載され、該ロールから引き出されたシート状の記録媒体に所定の印刷が行われた後に、印刷済みの記録媒体を再びロールの状態に巻き直し、ロール状印刷物として出荷されるか或いはロール状印刷物として次の工程に引き渡される。このようなオンデマンド印刷におけるロール状の記録媒体の印刷に対して、様々な技術が提案されている。
特許文献1に記載された発明では、ロール紙に対する印字とカット紙に対する印字を一台の記録装置によって選択的に行うように構成され、1台の装置でカット紙及びロール紙の何れも印字対象とすることができる。
特許文献2に記載された発明には、ロール状記録紙を用いると、ロットごとに所定の長さに満たない端切れが発生するので、端切れの記録紙を接合してムダをなくすことが記載されている。また、ロール状記録紙の端切れの記録紙を接合するスプライス部を検出し、スプライス部が検出されるとスプライス部及びその前後の領域を記録不可領域とし、画像記録不可領域に画像の記録領域がまたがるときには、この画像記録領域と画像記録不可領域とを除いた領域に画像を記録するように構成されている。
特許文献3に記載された発明には、長尺状の連続紙にラベルを印刷するためのプリンタとラベルの画像が印刷された記録媒体にラミネート加工やダイカットを施すダイカッターとを備える構成において、終了(紙切れ)間際の記録媒体の後端と新たな記録媒体の先端とをテープで貼り付けて、新たな記録媒体の先端をダイカッターに通紙することなく記録媒体の交換を行い、作業効率を向上させることが開示されている。
特開平5−147283号公報 特開2002−46260号公報 特開2002−240812号公報
ロール状の記録媒体を用いたオンデマンド印刷においても、サンプル画像(印刷物のサンプル)を手にとって確認したいという要求や、実際の製品状態(製本、製品への貼り付け、箱状への組み立てなど)でサンプル画像を確認したいという要求がある。しかしながら、ロール状に巻かれた記録媒体に所望の印刷を行った後にロール状に戻す場合には、枚葉紙のようにサンプル画像を取り出して確認することは容易ではない。
特許文献1に記載された発明では、カットされた記録媒体(枚葉紙)に切り換えることでサンプル画像を印刷することは可能であるが、サンプルと製品との間に印刷条件の違いによる差が生じてしまう可能性がある。
特許文献2に記載された発明では、サンプル画像を印刷した後にロール状の記録媒体をカットして排出できるので、製品となる印刷物と同様のサンプル印刷を得ることは可能であるが、ロール状の記録媒体を途中でカットしてしまうためにロール状に巻き直しての最終製品とすることができない。
また、特許文献3に記載された発明では、ロール状の記録媒体の途中(サンプル印刷の部分)をカットする機構などロール状の記録媒体を部分的に取り出す機構を備えていないので、サンプルを取り出して確認することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を使用し、画像記録後に記録媒体をロール状に巻き取るオンデマンド画像記録において、サンプル画像を記録媒体から取り出して確認できるとともに、サンプル画像を取り出した後にロール状に巻き戻してロール状の印刷物を作成可能な画像記録装置及び記録媒体処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る画像記録装置は、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を引き出して所定の画像を記録するとともに画像記録済みの記録媒体をロール状に巻き取るオンデマンド画像記録装置であって、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、前記記録媒体収納手段から前記記録媒体を引き出して移動させる記録媒体移動手段と、前記記録媒体にサンプル画像を含む画像を記録する画像記録手段と、前記サンプル画像を含むサンプル画像記録領域の記録媒体移動方向の両端を記録媒体移動方向と略直交する方向に沿って切断する切断手段と、前記切断手段を用いて前記記録媒体から切り取られた前記サンプル画像記録領域を前記記録媒体の移動経路とは別の排出経路を介して排出する排出手段と、前記サンプル画像記録領域が切り取られた後の記録媒体の切断部同士を接合する接合手段と、前記画像記録手段によって所定の画像が記録された前記記録媒体をロール状に巻き取る巻取手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体に画像を記録し、画像記録後の記録媒体をロール状に巻いてロール状の印刷物を作成するオンデマンド画像記録において、長尺の記録媒体の途中にサンプル画像が記録される場合にも該サンプル画像を記録媒体から取り出すことができ、ユーザ等がサンプル画像を手に取って確認することができる。また、サンプル画像が切り取られた記録媒体は切断部同士が接合されて元の1枚のシートとなり画像記録後の記録媒体を1つのロールに巻くことが可能である。
本発明は、1つのロール内に複数のロットが混在する場合において、前のロット(画像)と次のロット(画像)の間に次のロットの見本となるサンプル画像を記録する場合に特に効果を発揮する。
画像記録手段には、インクジェット方式、電子写真方式、熱転写方式等、公知のオンデマンド(版なし)印刷技術を用いることが可能である。
記録媒体から切り取られるサンプル画像記録領域には所定の長さを有する余白領域を含んでいてもよい。
記録媒体移動手段は、記録媒体収納手段から記録媒体を引き出す引出機構と、記録手段による記録領域において記録媒体を固定する固定手段と、記録媒体を所定の移動方向へ送る送り機構(ローラ機構)と、を備える態様がある。
画像記録手段の記録媒体移動方向の下流側に記録媒体に記録された画像を定着させる定着手段を備える態様が好ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像記録装置の一態様に係り、前記サンプル画像記録領域の両端部を保持するサンプル画像記録領域保持手段と、前記サンプル画像記録領域保持手段に保持されるサンプル画像記録領域の記録媒体移動方向の長さを可変させるサンプル画像記録領域可変手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体の切取範囲(サンプル画像記録領域)を任意に設定することができ、より利便性が向上する。
サンプル画像記録領域保持手段はサンプル画像記録領域の先端部を保持する第1のサンプル画像記録領域保持機構とサンプル画像記録領域の後端部を保持する第2のサンプル画像記録領域保持機構を備え、第1のサンプル画像記録領域保持機構によってサンプル画像の先端部を固定した後に、サンプル画像記録領域可変手段はサンプル画像記録領域を記録媒体の画像記録面と直交する方向に移動(上昇または下降)させて第1のサンプル画像記録領域保持機構と第2のサンプル画像記録領域保持機構の間に所定の長さを有するサンプル画像記録領域が位置する状態で第2のサンプル画像記録領域保持機構によってサンプル画像記録領域の後端部を固定する態様がある。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の画像記録装置の一態様に係り、前記サンプル画像記録領域保持手段は、前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取った後に前記サンプル画像記録領域の一方の端部を保持したまま移動して、前記サンプル画像記録領域を前記排出経路へ送出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体を切断する際にサンプル画像記録領域の端部を保持するサンプル画像記録領域保持手段はサンプル画像記録領域を排出経路に誘導するガイドとして用いられるので、簡素な構成でサンプル画像記録領域の経路変更ができ、装置の小型化及びコストダウンに寄与する。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3記載の画像記録装置の一態様に係り、前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取るときに前記記録媒体の記録媒体移動方向下流側の第1の切断部を保持する第1の記録媒体保持機構と、前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取るときに前記記録媒体の記録媒体移動方向上流側の第2の切断部を保持する第2の記録媒体保持機構と、前記第1の記録媒体保持機構及び前記第2の記録媒体保持機構のうち少なくとも何れか一方を記録媒体移動方向に沿って往復移動させる記録媒体保持機構移動手段と、を備え、前記記録媒体保持機構移動手段は、前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取った後に前記第1の記録媒体保持機構が前記第1の切断部を保持するとともに前記第2の記録媒体保持機構が前記第2の切断部を保持した状態で、前記第1の記録媒体保持機構及び前記第2の記録媒体保持機構のうち少なくとも何れか一方を記録媒体移動方向と平行方向に移動させて、前記第1の切断部と前記第2の切断部とを接触させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、記録媒体の切断部(即ち、切断された記録媒体の先端部)を保持して記録媒体を引っ張りながら移動させるので、薄膜フィルムなど押し出すと移動方向が安定しないような記録媒体を容易に扱うことができる。また、接合される両方の切断部を保持することで、切断部同士を確実に接触させることが可能になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像記録装置の一態様に係り、前記記録媒体移動手段は、前記接合手段によって前記記録媒体の切断部同士が接合された後に前記記録媒体の接合部が前記画像記録手段の記録媒体移動方向の直後に位置するように前記記録媒体を記録媒体移動方向と平行方向に移動させ、前記画像記録手段は、前記記録媒体の接合部分の直後から画像記録を開始することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、接合後の記録媒体を巻き戻すことで記録媒体を無駄なく利用することができ、コストダウンやごみの削減に寄与する。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の画像記録装置の一態様に係り、前記記録媒体にサンプル画像を記録するサンプル画像記録モードに切り換える切換手段を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、通常画像記録からサンプル画像記録モードに切り換え可能に構成することで、サンプル画像の記録、排出及び記録媒体の接合を一連の動作で自動化可能である。
また、本発明は上記目的を達成するための方法発明を提供する。即ち、請求項7に記載の記録媒体処理方法は、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を引き出して所定の画像を記録した後に画像記録済みの記録媒体をロール状に巻き取るオンデマンド画像記録装置の記録媒体処理方法であって、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を収納する記録媒体収納手段から前記記録媒体を引き出して移動させる移動工程と、前記記録媒体にサンプル画像を含む画像を記録する画像記録工程と、前記サンプル画像を含む前記記録媒体のサンプル画像記録領域の記録媒体移動方向の両端を記録媒体移動方向と直交する方向に沿って切断する切断工程と、前記切断工程によって前記記録媒体から切り取られた前記サンプル画像記録領域を前記記録媒体の移動経路とは別の排出経路を介して排出する排出工程と、前記切断工程によって前記サンプル画像記録領域が切り取られた後に記録媒体の切断部同士を接合する接合工程と、前記画像記録工程によって所定の画像が記録された前記記録媒体をロール状に巻き取る巻取工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ロール状の記録媒体を用いる場合にも定尺にカットされた記録媒体を用いる場合と同様の容易さでサンプル画像を確認することが可能である。
本発明によれば、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体に画像を記録し、画像記録後の記録媒体をロール状に巻いてロール状の印刷物を作成するオンデマンド画像記録において、長尺の記録媒体の途中にサンプル画像が記録される場合にも該サンプル画像を記録媒体から取り出すことができ、ユーザ等がサンプル画像を手に取って確認することができる。また、サンプル画像が切り取られた記録媒体は切断部同士が接合されて元の1枚のシートとなり画像記録後の記録媒体を1つのロールに巻くことが可能である。
本発明は、1つのロール内に複数のロットが混在する場合において、前のロット(画像)と次のロット(画像)の間に次のロットの見本となるサンプル画像を記録する場合に特に効果を発揮する。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔装置の全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置の全体構成図である。本例に示す画像記録装置は、ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を引き出して画像を記録し、画像記録後の記録媒体をロール状に巻いて製品とするように構成されている。また、1つのロールを使い切らない小ロットが1つのロール内に複数記録される場合に対応しており、ロットの切り換わりにおいて、先のロットの画像記録が終了すると次の画像記録前に次の画像のサンプル画像の記録が行われる。該サンプル画像は記録媒体から切り取られて装置外部に排出され、サンプル画像の切り取りにより切断された記録媒体は切断部分同士が接合されて元の1枚のシートとなるように構成されている。なお、ここでいう「ロット」とは、同一の画像が連続して記録される画像群や、関連する複数の画像が連続して記録される画像群(例えば、シリアルナンバーを連続して記録した印刷物)を意味している。また、本明細書における「画像」には、テキスト(文字、数字、記号など)や線画、またはこれらの組み合わせなど、広い意味の画像を含んでいる。
同図に示す画像記録装置10は、画像記録手段として画像記録領域の全幅に対応する長さにわたって配列されたノズル列を有するラインヘッドを用いている、YMCK各色のインクに対応する記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kから記録媒体16にインク液滴を吐出して画像記録を行う記録部12と、長尺のシートを巻いたロール状の記録媒体16が収納される記録媒体収納部18と、記録媒体収納部18から不図示の供給機構によって送り出されたシート状の記録媒体16の固定平面となり、記録媒体16と、記録部12の各記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kとの平面性を保つプラテン20と、画像記録後の記録媒体16を加熱して画像を定着させる定着処理部22と、記録媒体16に記録されたサンプル画像を記録媒体16から切断して排出トレイ24に排出するとともに、切断された記録媒体16の切断部分をつなぎ合わせるサンプル画像処理部26と、画像記録済みの記録媒体16を巻き取ってロール状の印刷物28を作成する巻取処理部30と、を有して構成される。
記録部12は、記録媒体16の移動方向に沿って上流側からイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したインクを吐出するヘッドが順に配置されている。ロールから引き出されたシート状の記録媒体16を記録ヘッド12Yから記録ヘッド12Kの方向へ移動させながら各記録ヘッド12Y,12M,12C,12Kから各色インクを順に吐出して、記録媒体16にカラー画像を形成し得る。
本例では、YMCKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライドシアン、ライトマゼンダなどライト系のインクを吐出するヘッドを追加する構成も可能である。
記録媒体16は、シールラベルやシュリンクシートなどの紙や樹脂などの長尺シートがロール状に巻かれたものが適用され、記録媒体16はロール状に巻かれた状態で記録媒体収納部18に収納される。
定着処理部22は、記録部12の記録媒体移動方向の下流側に設けられ、ヒータなどの加熱手段により該画像を記録媒体16に定着させる。なお、本例ではヒータを用いた加熱によって記録媒体16に画像を定着させる態様を示したが、定着処理部22は記録媒体16上のインクを素早く硬化させることができればよく、他の方法を適用してもよい。例えば、輻射線(例えば、紫外線や電子線)硬化型インクを用いる場合には、定着処理部22は輻射線光源が適用される。
定着処理部22によって画像が定着された記録媒体16は、ローラ対32、34を介して後段側のサンプル画像処理部26に送られる。詳細は後述するが、サンプル画像処理部26では、記録媒体16のサンプル画像が記録されたサンプル画像記録領域(図4に符号16Aで図示)が切り取られ、サンプル画像記録領域が切り取られた記録媒体16の切断部分同士が接合される。また、切り取られたサンプル画像は、排出経路23を介して排出トレイ24へ送られる。
サンプル画像処理部26を通過した記録媒体16及びサンプル画像処理部26で所定の処理が施された記録媒体16は、サンプル画像処理部26の後段のローラ対36、38を介して巻取処置部30に送られる。巻取処理部30では、ローラ対36、38によって送られてきたシート状の記録媒体16を巻き取り、ロール状の印刷物28を作成する。
なお、本発明における「サンプル画像」とは、最終製品となる画像と同一条件で記録媒体16に記録された画像であり、製品見本となる画像のことを意味している。したがって、サンプル画像は最終製品となる画像と同一の内容及び同一の品質を有している。
〔サンプル画像処理部の説明〕
図2には、サンプル画像処理部26の概略構成を示す。図2に示すサンプル画像処理部26は、記録媒体16からサンプル画像記録領域(図2には不図示、図4(a),(b)に符号16Aで図示以下、サンプル画像と記載することがある)を切り取る際に記録媒体16をクランプ(固定する)する4つのクランプ機構40〜43と、記録媒体16の画像記録面と反対側に設けられ、サンプル画像の切断時に記録媒体16に所定のテンションを付与するとともに、サンプル画像を排出する際にサンプル画像を排出経路23に誘導するガイド部材として機能するローラ44と、所定の切断部において記録媒体16を切断する2つのカッター(図2には不図示、図4(a)に図示する第1のカッター47及び第2のカッター48)と、カットされた記録媒体の端部同士をつなぎ合わせる接合処理部(図2中不図示、図6(a),(b)に符号49で図示)と、を備えて構成されている。
クランプ機構40〜43及びローラ44は、記録媒体移動方向(矢印線で図示)上流側からクランプ機構40、クランプ機構41、ローラ44、クランプ機構42、クランプ機構43の順に並べられている。
クランプ機構40は記録媒体16の画像記録面側に設けられるクランプ40Aと、画像記録面の反対側面に設けられるクランプ40Bと、を備え、クランプ40A,40Bは不図示の上下移動機構によって上昇及び下降可能に構成されている。クランプ40Aが図2に図示する退避位置から下降して記録媒体16の画像記録面に当接するとともに、クランプ40Bが図2に図示する退避位置から上昇して記録媒体16の画像記録面と反対側面に当接し、クランプ40AとクランプBとによって記録媒体16を表裏両面から所定の圧力で押圧しながら挟み込んで、記録媒体16はクランプ機構40にクランプ(固定)される。また、クランプ機構40は、不図示の移動機構によって記録媒体搬送方向と平行に往復移動可能に構成されている。
クランプ機構41〜43はクランプ機構40と同様の構造を有しており、記録媒体16の画像記録面側及び画像記録面と反対側にそれぞれクランプ41A〜43A、41B〜43Bを備え、各クランプは不図示の上下移動機構によって上昇及び下降可能に構成され、記録媒体16を表裏両面から所定の圧力で押圧しながら挟み込んで記録媒体16をクランプする。
ローラ44は、不図示の上下移動機構によって上昇移動及び下降移動可能に構成され、記録媒体16の画像記録面の裏面側から記録媒体16を押し上げて、記録媒体16の切断部分(サンプル画像記録領域)の長さを決める手段として機能するとともに、記録媒体16に所定のテンションを付加する手段として機能する。また、記録媒体16からサンプル画像が切断された後には該サンプル画像を排出経路23へ誘導する誘導部材として機能する。なお、ローラ44は、記録媒体16に形成された画像と接触しないように、記録媒体16の画像記録面と反対側面に設けられている。
また、サンプル画像処理部26は、図2に図示しない第1のカッター(図4(b)に符号47で図示)及び第2のカッター(図4(b)に符号48で図示)を備え、第1のカッター及び第2のカッターを所定の退避位置から記録媒体16の幅方向の端部の切断待機位置に移動させるとともに、記録媒体16を切断する際に記録媒体移動方向と直交する方向に第1のカッター及び第2のカッターを移動させる移動機構を備えている。
更に、サンプル画像処理部26は、図2に図示しない接合処理部(図6(b)に符号49に図示)を備え、該接合処理部は、移動機構によって所定の退避位置から記録媒体16の接合部分に移動可能に構成されている。
本例に示す画像記録装置10では、1つのロール(記録媒体)を使い切らないような小ロットに対応して、1つのロール内に複数のロットが混在する場合に、ロットとロットの切り替わりにおいて長尺の記録媒体16の途中にサンプル画像を記録し、該サンプル画像を記録媒体16から切り離すとともに排出トレイ24(図1参照)に排出するように構成されている。また、サンプル画像が切り取られて切断された記録媒体16は、切断部分同士が接合されて長尺のシートとなり、接合部分に後続する部分には所望の画像が形成される。更に、画像が記録された記録媒体16は順次巻き取られてロールの状態とされる。
〔サンプル画像処理制御の説明〕
次に、図3〜図7を用いて、サンプル画像の切断から次の画像記録までの流れを順に説明する。図3は、本発明の実施形態に係るサンプル画像処理制御の流れを示すフローチャートであり、図4〜図7は、各工程を模式的に図示した概念図である。
本例に示すサンプル画像記録及びサンプル画像処理は、通常印字に先立って実行されるか、或いは通常印字と通常印字との間に実行される。図3には通常印字と通常印字との間に行われる態様を例示する。即ち、通常印字が実行されると(ステップS10)、所定のタイミングで印字モードをサンプル画像記録モードに切り替えるか否かが判断される(ステップS12)。通常印字からサンプル画像記録への切換は、印字ロットの切換時(即ち、各印字ロットの先頭でサンプル画像を印字する)でもよいし、印字ロットの長さに応じて印字ロットの途中で行ってもよい。
ステップS12において、サンプル画像記録モードへの切り換えを行わない場合には(NO判定)、通常印字モードが継続され(ステップS14)、サンプル画像記録モードへの切り換えが行われる場合には(YES判定)、所定のサンプル画像記録が実行される。
サンプル画像記録が終了すると、該サンプル画像が記録された記録媒体16の先端部は、ローラ対34、36等によって図4(a)における右から左へ移動する。図4(a)に示すように、サンプル画像記録領域16Aの先端部がクランプ機構42の位置に到達すると、記録媒体16が停止させて、クランプ機構42、43によって記録媒体16がクランプされる(図3のステップS20)。
図4(a)に示すクランプ機構42とクランプ機構43との間が第1の切断部45となり、図4(b)に示す第1のカッター47により記録媒体16が切断される位置である。したがって、クランプ機構42、43の記録媒体16の画像記録面側のクランプ42Aとクランプ43Aとは、その間に第1のカッター47を挿入可能であり、記録媒体移動方向と直交する方向に第1のカッター47が移動可能な距離をおいて配置されている。
サンプル画像記録領域16Aの先端側がクランプ機構42によりクランプされた状態で、サンプル画像記録領域16Aの後端部がクランプ機構41の位置に位置するようにローラ44を上昇させるとともにクランプ41Aを下降させて、サンプル画像記録領域16Aの長さが決められる(図3のステップS22)。
更に、図4(b)に示すように、クランプ41Bを上昇させてクランプ機構41により記録媒体16をクランプする。同時に、クランプ機構40によって記録媒体16をクランプされ、サンプル画像記録領域16Aの後端部がクランプされる(図3のステップS24)。
また、図4(b)に示すように、クランプ機構40とクランプ機構41との間が第2の切断部46となり、第2のカッター48により記録媒体16が切断される位置である。したがって、クランプ機構40、41の記録媒体16の画像記録面側のクランプ40Aとクランプ41Aとは、その間に第2のカッター48を挿入可能であり、記録媒体移動方向と直交する方向に第2のカッター48が移動可能な距離をおいて配置されている。
図4(b)には、第1のカッター47及び第2のカッター48が第1切断部45及び第2の切断部46の切断待機位置に位置する状態を示している。
上述したように、第1の切断部45及び第2の切断部46が決められると、第1の切断部に対応する切断待機位置(記録媒体16の幅方向の一方の端部)には第1のカッター47が所定の退避位置から移動され、第2の切断部46に対応する切断待機位置は第2のカッター48が所定の退避位置から移動される。
第1のカッター47及び第2のカッター48は、記録媒体16の移動方向と直交する方向に走行可能に構成される回転式のカッターであり、軸受47A,48Aに指示されるブレード47B,48Bを回転させるとともに、ブレード47B,48Bを記録媒体16の厚みに対応する量だけ記録媒体16の画像記録面と垂直に切込みながら記録媒体移動方向と略直交方向に記録媒体16の全幅にわたって移動することで、記録媒体16は記録媒体移動方向と直交する方向に切断され、長尺のシート状の記録媒体16の途中に記録されたサンプル画像記録領域16Aが切り取られる(図3のステップS26)。
なお、図4(a),(b)に示すように、クランプ機構40〜43によって記録媒体16がクランプされた部分には、画像が形成されないように余白を設ける態様が好ましい。即ち、サンプル画像の先端部と後端部にはそれぞれクランプ42A及びクランプ41Aに対応する余白が設けられ、サンプル画像と余白領域とを合わせた領域がサンプル画像記録領域16Aとなる。
図5(a)〜(d)にはサンプル画像記録領域16Aの排出工程の遷移状態を模式的に図示する。図3のステップS26において、図5(a)に示すように、記録媒体16の第1の切断部45が第1のカッター47によって切断されるとともに、第2の切断部46が第2のカッター48によって切断されると、サンプル画像記録領域16Aの先端部をクランプしているクランプ機構42及びローラ44が下降してサンプル画像記録領域16Aの先端部が排出経路23に導かれる(図3のステップS30)。
その後、図5(b)に示すように、サンプル画像記録領域16Aの先端部をクランプ機構42から開放するとともに、クランプ機構42のクランプ42Aを上昇させ(図3のステップS32)、更にローラ44を上昇させて(ステップS34)、クランプ機構42からサンプル画像記録領域16Aを離脱させ、サンプル画像記録領域16Aは排出経路23に引き渡される。
クランプ機構42からサンプル画像記録領域16Aが離脱すると、図5(c)に示すように、ローラ44が再び下降して(図3のステップS36)、サンプル画像記録領域16Aの先端部は排出経路23に沿って滑り落ちるように排出経路23とクランプ42Bとの間の空間に送られる。また、クランプ42Aは上昇して所定の退避位置に移動する。
図5(d)に示すように、クランプ機構41のクランプ41Aが上昇するとともにクランプ41Bが下降してサンプル画像記録領域16Aの後端部がクランプから開放され、記録媒体16から切り取られたサンプル画像記録領域16Aは排出経路23に沿って滑り落ち、排出トレイ24(図1参照)に送られる(図3のステップS38)。また、クランプ機構40の各クランプは定位置に復帰する(ステップS40)。
このように長尺のシート状の記録媒体16の途中に記録されたサンプル画像を含むサンプル画像記録領域16Aは、記録媒体16から切り取られるので、ユーザ等が該サンプル画像を手にとって確認することができる。
本例では、サンプル画像記録領域16Aの両端部を切断する際に、サンプル画像記録領域16Aの先端部の第1の切断部45及びサンプル画像記録領域16Aの後端部の第2の切断部46に対応して2つのカッターを備える態様を示したが、1つのカッターを記録媒体移動方向と平行方向に往復移動可能に構成して、1つのカッターで第1の切断部45及び第2の切断部46を切断してもよい。
図6(a)〜(c)には、記録媒体16の切断部同士を接合する接合工程を模式的に図示する。図6(a)に示すように、クランプ機構40は記録媒体移動方向上流側の切断部分16Bをクランプした状態で記録媒体移動方向に沿って、クランプ機構43にクランプされている記録媒体移動方向の下流側の切断部の端面と記録媒体移動方向上流側の切断部の端面が接触する(当接する)位置まで移動する(図3のステップS42)。
記録媒体16の切断部を保持して移動させると、記録媒体16を引っ張りながら移動させることになり、非常に薄くコシのない記録媒体(例えば、セロハンなど)を用いる場合にも好ましい記録媒体の移動が可能になる。
このように記録媒体16の切断部の端面同士が接触するようにクランプ機構40が移動すると、図6(b)に示すように、接合処理部49によって記録媒体16の接合部分に画像記録面側からテープ49Aが貼り付けられて接合される(図3のステップS44)。接合処理部49は、記録媒体移動方向と直交する方向に記録媒体16の全幅に渡って移動可能に構成されており、第1のカッターが記録媒体16の第1の切断部45をカットして所定の退避位置に戻ると、接合位置(第1の切断部45)に対応する待機位置に移動され、記録媒体16の切断部分同士が接触した状態で接合位置45に記録媒体16の全幅にわたって画像記録面側からテープ49Aを貼り付ける。
テープ49Aには、ローラ搬送による引張り方向の力を受けても接合部分が剥離しない程度の接着力を有し、記録媒体16への貼り付けが容易なスプライシングテープが好適に用いられる。
なお、テープ49Aにより接合部を貼り付ける態様には、記録媒体16の幅方向にテープを走行させながら貼り付ける態様だけでなく、予め記録媒体16の全幅に対応する長さのテープ49Aを準備しておき、該テープを貼り付けてもよい。
また、本例では、記録媒体16の接合位置に画像記録面側からテープ49Aを貼り付ける態様を例示したが、本発明の適用範囲はテープ状の接合部材による接合に限定されず、接着剤による接合や熱圧着による接合など公知の接合技術を利用することも可能である。
また、記録媒体16の記録媒体移動方向下流側の切断部をクランプするクランプ機構43を記録媒体16の記録媒体移動方向上流側の切断部に移動させて、第2の切断部46において切断部同士を接合するように構成してもよい。
接合処理部49を用いて記録媒体16の接合部分にテープ49Aを貼り付ける接合工程が終了すると、図6(c)に示すように、クランプ40Aが上昇しクランプ40Bが下降してクランプ機構40による記録媒体16のクランプを開放し、クランプ機構40は、記録媒体移動方向と反対方向に移動して元の位置に戻る(図3のステップS46)。
図6(c)に示す状態で、画像記録を開始することも可能であるが、記録媒体16の接合部分(テープ49Aが貼り付けされている貼付位置)からローラ対34までの部分がむだになってしまうので、図7に示すように、クランプ43Aを上昇させるとともにクランプ43Bを下降させてクランプ機構43による記録媒体16のクランプを開放し、記録媒体16を記録媒体移動方向と反対方向に巻き戻した後に(図3のステップS48)、画像記録(次の通常印字)が開始される(ステップS16)。
図7に示す巻戻工程では、テープ49Aの貼付位置がローラ対34に接触する直前まで記録媒体16が戻される。記録媒体16のクランプ機構40及びクランプ機構43にクランプされていた部分は押圧された跡が残るので画像記録を行うには好ましくないので、テープ49Aからクランプ機構40の記録媒体移動方向の長さの領域及びテープ49Aからクランプ機構43の記録媒体移動方向の長さの領域は画像記録禁止領域とすることが好ましい。したがって、該画像記録禁止領域がローラ対34の後段側に位置するように、記録媒体16の巻き戻しが行われる。
図6及び図7に示す接合工程及び巻戻工程によれば、記録媒体16からサンプル画像記録領域16Aが切り取られた後に、記録媒体16の切断部分を接合して元の1枚のシートとするので、接合処理後の記録媒体16を巻き取り、ロール状の印刷物を作成することができ、記録媒体16の切断及び接合による記録媒体16のムダを削減可能である。
〔記録部の説明〕
次に、本例に示す画像記録装置10の記録部12について説明する。図8は、記録部12周辺の構成を示す要部平面図である。図8に示すように、記録部12の各記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kは、記録媒体16の最大幅を超える長さにわたって複数のノズルが配列されたライン型ヘッドで構成されている。このように、記録媒体16の全幅をカバーするフルライン型の記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kによれば、各記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kと記録媒体16とを相対的に1回走査させる動作を1回行うことで(即ち、1回の副走査で)、記録媒体16の画像形成領域の全域にわたって画像を形成することができる。これにより、ヘッドが記録媒体16の幅方向に往復動作するシリアル型ヘッドを用いる場合に比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
〔制御系の説明〕
次に、本例に示す画像記録装置10の制御系について説明する。図9は画像記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。
画像記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、メモリ74、搬送制御部76、定着制御部78、クランプ制御部79、プリント制御部80、カッター制御部81、バッファメモリ82、接合制御部83、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリを搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介して画像記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像データを一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、メモリ74、搬送制御部76、定着制御部78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、図1の記録媒体16の搬送機構、図2のクランプ機構40〜43及びローラ44の駆動機構、図3(b)の第1のカッター47及び第2のカッター48の駆動機構などを制御する制御信号を生成する。
搬送制御部76は、システムコントローラ72からの指示にしたがって移動機構20の駆動源となるモータ(不図示)を駆動するドライバー(駆動回路)が含まれる。また、搬送制御部76には、記録媒体16の移動位置を検出するセンサや、記録媒体16の移動距離を検出するエンコーダなどの検出素子が含まれる。
定着制御部78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって定着処理部(ヒータ)22を制御するブロックである。例えば、記録媒体16の移動に同期して記録部12による1つの画像記録が終了したタイミングで定着処理部22をオンし、定着処理部22のオンから記録媒体16上の画像が定着処理部22の定着処理領域を通過するまでの時間が経過すると定着処理部22をオフにするように、定着処理部22を制御する態様がある。定着処理部22がオンとなる時間は記録媒体16の移動速度と画像データ(画像のサイズ)から求めることができる。
クランプ制御部79は、システムコントローラ72からの指示にしたがってクランプ機構40〜43及びローラ44の移動を制御するブロックである。即ち、クランプ制御部79は、クランプ機構40〜43の各クランプの移動機構の駆動源(モータ)や、ローラ44の移動機構の駆動源(モータ)を制御する。また、クランプ制御部79はクランプ40の記録媒体移動方向への移動における移動タイミング及び移動距離を制御する。
なお、上述した移動機構の移動量を制御するには、当該移動機構のモータに与えられる指令信号から移動量を判断してもよいし、当該移動機構のモータにエンコーダ等の検出素子を取り付けて該検出素子から得られる情報に基づいて移動量を判断してもよい。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから記録制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した記録制御信号(記録データ)をヘッドドライバ84に提供する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該記録データに基づいてヘッドドライバ84を介して記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。
プリント制御部80には、バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データの処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図9において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して一つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられる記録データに基づいて記録ヘッド12Y,12M,12C、12Kのアクチュエータ(ピエゾ方式における圧電素子やサーマル方式におけるヒータ)を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
プログラム格納部90には、画像記録装置10の制御プログラムが格納され、システムコントローラ72はプログラム格納部に格納されている種々の制御プログラムを適宜読み出し、制御プログラムを実行する。
カッター制御部81は、システムコントローラ72からの指示にしたがって第1のカッター47及び第2のカッター48のオンオフ及び移動を制御する。また、接合制御部83は、システムコントローラ72からの指示にしたがって接合処理部49を制御する。
また、システムコントローラ72は、モード切換部92によって通常記録モードからサンプル画像記録モードに変更されると、記録部12を用いてサンプル画像の記録(記録データは通常記録画像データと同一)を行うとともに、サンプル画像処理部26の各部を動作させてサンプル画像記録領域16A(図4(a),(b)参照)の切断、記録媒体16の切断部分の接合等の所定の工程を実行させる。通常画像記録モードからサンプル画像記録モードへの変更は、画像データや記録画像の数量、記録媒体の搬送量などからロットの切り替りを判断して自動的に変更してもよいし、ユーザインターフェイスを用いてユーザが変更してもよい。
なお、本例では、画像記録手段としてフルライン型記録ヘッドを用いたインクジェット方式により説明を行ったが、シリアル型記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置、電子写真方式、熱転写方式等、公知のオンデマンド印刷方式を用いることができる。
〔他の装置構成例〕
図10には、画像記録手段に電子写真方式を適用した画像記録装置の構成例を示し、図11には、画像記録手段に熱転写方式を適用した画像記録装置の構成例を示す。なお、図10及び図11中、図1と同一又は類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図10は、画像記録手段として電子写真方式を用いた装置構成例である。記録部120は、記録媒体搬送方向上流側からブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応した記録ユニット120K,120Y,120M,120Cが配置されている。
記録ユニット120K,120Y,120M,120Cは、それぞれ帯電器122で感光ドラム124を帯電させ、光書き込み部126で感光ドラム124上に静電潜像を形成し、静電潜像に現像器128で各色のトナーを付着させた後に現像処理が施され、転写部130によって、電気力、熱、圧力等によりトナーを感光ドラム124から記録媒体16に転写し、定着部132によって記録媒体16に転写されたトナーを熱、圧力等で記録媒体16に定着させる。感光ドラム124に残ったトナーは、トナー除去部134によって、クリーナーと除電により除去され次の印刷に備える。上述した工程を繰り返すことで記録媒体16上に画像を形成する。
なお、図10には4色タンデム方式の電子写真方式を適用した画像記録装置を図示したが、4サイクル方式やその他の方式も用いることができる。またトナーの色数も4色に限定されず、必要に応じて追加、または削減してもよい。
図11は、画像記録手段として熱転写方式を用いた装置構成例である。記録部220は記録媒体搬送方向上流側からブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応した記録ユニット220K,220Y,220M,220Cが配置されている。
ポリエステル等の樹脂フィルムにインクが塗布されたインクリボン222にサーマルヘッド224により熱が加えられることにより、インクリボン222中の加熱箇所のインクが溶融又は昇華することにより記録媒体16に転写され、記録媒体16上に画像が形成される。
上記の如く構成された画像記録装置10は、長尺のシートが巻かれたロールから引き出された記録媒体16にサンプル画像を記録した後に、記録媒体16からサンプル画像記録領域16Aの両端部を切断してサンプル画像を取り出すことができるので、ユーザ等はサンプル画像を手にとって確認することができ、また、製品状態での確認が可能になる。また、記録媒体16の切断部分同士を接合して1枚のシートに戻すので、画像記録済みの記録媒体16が巻かれたロール状の印刷部を作成することができる。
本発明は、特に1つのロールを使い切らないような小ロットが1つのロール内に複数含まれる場合に特に効果を発揮する。
本発明の実施形態に係る画像記録装置の基本構成図 図1に示すサンプル画像処理部の概略構成図 図1に示すサンプル画像処理部の制御の流れ示すフローチャート 図1に示すサンプル画像処理部の動作を説明する図 図1に示すサンプル画像処理部による切断工程及び排出工程を説明する図 図1に示すサンプル画像処理部による接合工程を説明する図 図1に示すサンプル画像処理部による巻戻工程を説明する図 図1に示す印字部の要部平面図 図1に示す画像記録装置の制御系の構成を示すブロック図 図1に示す画像記録装置の他の構成例を示す装置外略図 図1に示す画像記録装置の更に他の構成例を示す装置外略図
符号の説明
10…画像記録装置、12,120,220…記録部、12Y,12M,12C,12K…記録ヘッド、16…記録媒体、18…記録媒体収納部、23…排出路、24…排出トレイ、26…サンプル画像処理部、30…巻取処理部、40,41,42,43…クランプ機構、44…ローラ、47,48…カッター

Claims (7)

  1. ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を引き出して所定の画像を記録するとともに画像記録済みの記録媒体をロール状に巻き取るオンデマンド画像記録装置であって、
    ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を収納する記録媒体収納手段と、
    前記記録媒体収納手段から前記記録媒体を引き出して移動させる記録媒体移動手段と、
    前記記録媒体にサンプル画像を含む画像を記録する画像記録手段と、
    前記サンプル画像を含むサンプル画像記録領域の記録媒体移動方向の両端を記録媒体移動方向と直交する方向に沿って切断する切断手段と、
    前記切断手段を用いて前記記録媒体から切り取られた前記サンプル画像記録領域を前記記録媒体の移動経路とは別の排出経路を介して排出する排出手段と、
    前記サンプル画像記録領域が切り取られた後の記録媒体の切断部同士を接合する接合手段と、
    前記画像記録手段によって所定の画像が記録された前記記録媒体をロール状に巻き取る巻取手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記サンプル画像記録領域の両端部を保持するサンプル画像記録領域保持手段と、
    前記サンプル画像記録領域保持手段に保持されるサンプル画像記録領域の記録媒体移動方向の長さを可変させるサンプル画像記録領域可変手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記サンプル画像記録領域保持手段は、前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取った後に前記サンプル画像記録領域の一方の端部を保持したまま移動して、前記サンプル画像記録領域を前記排出経路へ送出することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  4. 前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取るときに前記記録媒体の記録媒体移動方向下流側の第1の切断部を保持する第1の記録媒体保持機構と、
    前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取るときに前記記録媒体の記録媒体移動方向上流側の第2の切断部を保持する第2の記録媒体保持機構と、
    前記第1の記録媒体保持機構及び前記第2の記録媒体保持機構のうち少なくとも何れか一方を記録媒体移動方向に沿って往復移動させる記録媒体保持機構移動手段と、
    を備え、
    前記記録媒体保持機構移動手段は、前記切断手段を用いて前記サンプル画像記録領域を切り取った後に前記第1の記録媒体保持機構が前記第1の切断部を保持するとともに前記第2の記録媒体保持機構が前記第2の切断部を保持した状態で、前記第1の記録媒体保持機構及び前記第2の記録媒体保持機構のうち少なくとも何れか一方を記録媒体移動方向と平行方向に移動させて、前記第1の切断部と前記第2の切断部とを接触させることを特徴とする請求項1、2又は3記載の画像記録装置。
  5. 前記記録媒体移動手段は、前記接合手段によって前記記録媒体の切断部同士が接合された後に前記記録媒体の接合部が前記画像記録手段の記録媒体移動方向の直後に位置するように前記記録媒体を記録媒体移動方向と平行方向に移動させ、
    前記画像記録手段は、前記記録媒体の接合部分の直後から画像記録を開始することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録媒体にサンプル画像を記録するサンプル画像記録モードに切り換える切換手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の画像記録装置。
  7. ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を引き出して所定の画像を記録した後に画像記録済みの記録媒体をロール状に巻き取るオンデマンド画像記録装置の記録媒体処理方法であって、
    ロール状に巻かれた長尺の記録媒体を収納する記録媒体収納手段から前記記録媒体を引き出して移動させる移動工程と、
    前記記録媒体にサンプル画像を含む画像を記録する画像記録工程と、
    前記サンプル画像を含む前記記録媒体のサンプル画像記録領域の記録媒体移動方向の両端を記録媒体移動方向と直交する方向に沿って切断する切断工程と、
    前記切断工程によって前記記録媒体から切り取られた前記サンプル画像記録領域を前記記録媒体の移動経路とは別の排出経路を介して排出する排出工程と、
    前記切断工程によって前記サンプル画像記録領域が切り取られた後に記録媒体の切断部同士を接合する接合工程と、
    前記画像記録工程によって所定の画像が記録された前記記録媒体をロール状に巻き取る巻取工程と、
    を含むことを特徴とする記録媒体処理方法。
JP2006263483A 2006-09-27 2006-09-27 画像記録装置及び記録媒体処理方法 Pending JP2008080657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006263483A JP2008080657A (ja) 2006-09-27 2006-09-27 画像記録装置及び記録媒体処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006263483A JP2008080657A (ja) 2006-09-27 2006-09-27 画像記録装置及び記録媒体処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008080657A true JP2008080657A (ja) 2008-04-10

Family

ID=39351993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006263483A Pending JP2008080657A (ja) 2006-09-27 2006-09-27 画像記録装置及び記録媒体処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008080657A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120051823A1 (en) * 2010-08-31 2012-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and its control method
JP2012506805A (ja) * 2008-10-28 2012-03-22 インカ・ディジタル・プリンターズ・リミテッド プリンタ内の被印刷物の移動
JP2019171696A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日本メクトロン株式会社 ラミネート装置およびフレキシブルプリント基板の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012506805A (ja) * 2008-10-28 2012-03-22 インカ・ディジタル・プリンターズ・リミテッド プリンタ内の被印刷物の移動
US20120051823A1 (en) * 2010-08-31 2012-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and its control method
US8967890B2 (en) * 2010-08-31 2015-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Continuous sheet recording apparatus and method of controlling sorter in response to conveyance failure
JP2019171696A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日本メクトロン株式会社 ラミネート装置およびフレキシブルプリント基板の製造方法
JP7078434B2 (ja) 2018-03-28 2022-05-31 日本メクトロン株式会社 ラミネート装置およびフレキシブルプリント基板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4278885B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5669435B2 (ja) プリント方法
US20140071194A1 (en) Printer
JP5094911B2 (ja) プリント装置
JP2006150930A (ja) ホットスタンプ箔を用いた箔転写方法および箔転写装置
JP5995590B2 (ja) プリント方法およびこれに用いられるプリント用シート
US7675534B2 (en) Printer with short print-to-print cycle times
JP2006321069A (ja) 中間転写型熱転写印刷装置
JP2003326782A (ja) 被記録媒体の切断方法および画像形成装置
JP6008639B2 (ja) プリント方法およびプリント装置
US9545799B2 (en) Apparatus and method for printing on and cutting a continuous sheet
JP2012166557A (ja) プリント装置
JP2008080657A (ja) 画像記録装置及び記録媒体処理方法
JP4940673B2 (ja) プリンタ、およびプリント制御方法
JP2012162032A (ja) プリント方法およびプリント装置
JP5921070B2 (ja) 制御装置および制御方法
US7508404B2 (en) Thermal printer with two print heads
WO2012152193A1 (zh) 双面打印机及其控制方法和装置
JP5665403B2 (ja) プリンタ、その制御方法及びプログラム
JP2007136952A (ja) 画像形成装置
WO2017169249A1 (ja) 印刷装置、印刷システム、印刷方法、および記録媒体
EP0325118B1 (en) Method and apparatus for forming multicolored images
JP2023147672A (ja) 記録システムおよび後処理装置
JPH0458391B2 (ja)
JP2005096168A (ja) ヘッドクリーニング方法及び感熱プリンタ