JP2008079739A - 紙おむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】装着作業を容易にする。
【解決手段】背側の一方の側部からベルト部5を延在させるとともに、他方の側部にベルト部5を挿し通すスリット10を設け、ベルト部5をスリット10に通して折り返した後、この折り返し部位よりも先端側の部分を、折り返し部位よりも基端側の部分に着脱自在に接合する第1の接合手段9,6を設け、かつ腹側の内面と、背側外面とを着脱自在に接合する第2の接合手段21,22を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、片手で締め付け調整ができる等、装着が容易な紙おむつに関するものである。
図7は、従来の止着式紙おむつを示している。この紙おむつは、おむつ外形をなす不透液性裏面シート101と、透液性表面シート102と、これらの間に介在された吸収体103を有すると共に、背側両側縁から側方に突出する接合片105,105を有している。そして、使用に際しては、腹側の両側部と背側の両側部とを近接させ、あるいは重ね合わせた状態で、背側の接合片105,105を腹側表面のターゲットテープ106に接合することにより、身体に装着するようになっている(例えば、特許文献1〜3参照)。
一般に、接合片105,105とターゲットテープ5との接合手段109としては、粘着剤又はメカニカルファスナーが使用されているが、後者は接合力を強くでき、また剥離を繰り返しても接合力が低下し難いため汎用されている。
実開平6−31726号公報 特開2002−95693号公報 特開2005−160506号公報
しかし、従来の止着式紙おむつは、ファスニングテープを止着する際、あるいは締め付けを調整する際、腹側および背側の両者を引き寄せる必要があったり、左右片側ずつ止着・調整する必要があったりする等、装着作業が容易とはいえないものであった。
そこで、本発明の主たる課題は、装着作業を容易にすることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
背側の一方の側部からベルト部を延在させるとともに、他方の側部に前記ベルト部を挿し通す挿通部を設け、
前記ベルト部を前記挿通部に通して折り返した後、この折り返し部位よりも先端側の部分を、折り返し部位よりも基端側の部分に着脱自在に接合する第1の接合手段を設け、
腹側の内面と、前記背側外面および前記ベルト部の少なくとも一方とを着脱自在に接合する第2の接合手段を設けた、
ことを特徴とする紙おむつ。
(作用効果)
本発明の紙おむつの装着に際しては、おむつ背側を身体にあてがった状態で、背側の一方の側部のベルト部を腹部に巻きつけるようにして背側の他方の側部に持ち込み、他方の側部の挿通部に通して折り返した後、折り返し部位よりも先端側の部分を一方の側部側に引っ張り、締め付け度合いを見ながら、折り返し部位よりも基端側の部分に接合し、しかる後、おむつ腹側を股間を通して腹部側に持ち込み、腹側内面を背側外面およびベルト部の少なくとも一方に接合することができる。
よって、片手で、しかも一度の作業で締め付け調整から止着までを行うことができる。また、実際の締め付け力(少なくともそれに極めて近い力)を感じながら接合できるため、失敗締め付け力の調整に失敗して再調整するような自体も起こり難い。よって、本発明では、装着作業が格段に容易になる。
<請求項2記載の発明>
前記挿通部は、前記背側の他方の側部に開口されたスリットである、請求項1記載の紙おむつ。
(作用効果)
挿通部は、ズボンのベルト通しのように、別の部材を追加して形成することもできるが、応用が容易である点や、製造コストが嵩まない点で、本項記載のようにスリットを設けるのが好ましい。
<請求項3記載の発明>
前記スリットを含む所定範囲の全体に粘着材層を設けた、請求項2記載の紙おむつ。
(作用効果)
挿通部としてスリットを設ける場合、本項記載のように粘着材層を設けると、スリット部近傍におけるベルト部のずれを防止できるとともに、スリット部分の強度を向上させることもできるため好ましい。
<請求項4記載の発明>
前記背側の内面に粘着材層を設けた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
この場合、背側内面に設けた粘着材層により、おむつを背中に粘着固定することができる。よって、片手で装着作業を行っても装着位置がずれ難くなる。
<請求項5記載の発明>
前記先端側の部分と前記基端側の部分とをベルト部の長手方向に間隔を空けて複数箇所で接合するように、前記第1の接合手段を構成した、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
このように第1の接合手段の接合箇所を、ベルト部の長手方向に間隔を空けて複数設けることにより、装着後において、ベルト部における先端側の部分と基端側の部分とがずれ難くなる。
<請求項6記載の発明>
前記第1の接合手段は、前記ベルト部における前記先端側の部分に設けられた、表面にフック状突起を多数有するフック部と、前記ベルト部における前記基端側の部分に設けられた、前記フック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するターゲット部とで構成されており、
前記第2の接合手段は、前記腹側の内面における両側部にそれぞれ設けられた、表面にフック状突起を多数有するフック部と、前記背側の外面および前記ベルト部の先端側の部分の少なくとも一方に設けられた、前記フック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するターゲット部とで構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
本発明の接合手段としては、粘着材を用いることもできるが、接合強度等を総合的に考慮すると、本項記載のようにメカニカルファスナー(フック部とターゲット部との組み合わせ)を採用するのが好ましい。
以上の通り本発明によれば、装着作業が格段に容易になる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1〜図5は、本発明に係る紙おむつの一例を示しており、この紙おむつは、不透液性バックシート1と、透液性トップシート2との間に、吸収体3が介在されているものである。
不透液性バックシート1としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。肌触りを改善するために、不透液性バックシート1の外面に不織布を貼り付けて被覆することもできる。
透液性トップシート2としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができる。
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。必要に応じて、吸収体3はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、吸収体3の形状は適宜定めることができるが、図示のような砂時計形状の他、長方形等のように、股間部の前側から後側まで延在する形状が好適である。
不透液性バックシート1は、吸収体3の周囲より外方に延在して略砂時計形状を成している。不透液性バックシート1の側方延在部の内面にはバリヤシート4が貼り付けられ、吸収体3の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。
バリヤシート4の幅方向中央側はトップシート2上にまで延在しており、この幅方向中央側の延在部は、前後方向両端部においてはトップシート2表面にホットメルト接着剤等により固定されているものの、前後方向中間部はトップシート2に固定されておらず、起立自由となっている。また、バリヤシート4の幅方向中央側の端部には、糸状弾性伸縮部材4Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この糸状弾性伸縮部材4Gとしては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
透液性トップシート2は、吸収体3より若干大きめの砂時計形状とされ、吸収体3側縁より若干外方に延在する部分がバリヤシート4と不透液性バックシート1との間に介在され不透液性バックシート1側にホットメルト接着剤により固着されている。バリヤシート6の素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
不透液性バックシート1の外面を不織布で覆う場合には、不透液性バックシート1に代えて、外装不織布を吸収体3の周囲より外方に延在させてバリヤシート6の側部とともに、吸収体8の存在しないサイドフラップ部SFを構成することもできる。この場合、不透液性バックシート1をサイドフラップ部SFまで延在させず、トップシート2と同様の形状とすることができる。
紙おむつの前後方向両端部では、不透液性バックシート1および透液性トップシート2が吸収体3の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在され、吸収体3の存在しないエンドフラップ部EFが形成され、このうち背側のエンドフラップ部EFにおいては、複数本、図示の例では3本の糸状弾性伸縮部材7,7…が幅方向に沿って配設されている。この糸状弾性伸縮部材7としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
特に、本実施形態では、背側のエンドフラップ部EFの内面に、紙おむつを身体に仮固定するための粘着材層15が設けられている。この背側内面に設けた粘着材層により、おむつを背中に粘着固定することができ、片手で装着作業を行っても装着位置がずれ難くなり、片手での装着が容易となる。この粘着材としては、公知のホットメルト接着材等を特に限定なく用いることができる。
ここで、ホットメルト接着剤とは、ベースポリマー、常温時固体の接着性付与成分、可塑剤成分及び酸化防止剤を構成成分として少なくとも含むものである。接着性付与成分は、加熱時の接着性の発揮のためや常温時の粘着性の確保の目的で用いられるものであり、一般的には接着性付与成分は、約11重量%〜約60重量%含まれるが、本発明においては、特にこれを10重量%未満とするのが望ましい。接着性付与成分の具体例としては、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂およびエラストマーよりなる群から選ばれる一種又は二種以上混合の樹脂が挙げられる。
また、ホットメルト接着剤に用いる可塑剤成分としては、ワックス類が適し、このようなワックス類としては、パラフィンワックス類、マイクロクリスタリンワックス類、ポリエチレンワックス類、ポリプロピレンワックス類、副生品ポリエチレンワックス類、フィッシャー−トロプシュ(Fischer-Tropsch)ワックス類、酸化フィッシャー−トロプシュワックス類及びヒドロキシステアラミドワックス類及び脂肪酸アミドワックスのような官能化ワックス類が好適に用いられる。特に吸収性物品分野では、高密度低分子量ポリエチレンワックス類、副生品ポリエチレンワックス類及びフィッシャー−トロプシュワックス類を含む合成高融点ワックスの使用が適する。また、ビニルアセテート変性、無水マレイン酸変性のような変性ワックス、及び酸化ワックスを用いることもできる。ワックス類を用いるのであれば、約10重量%〜約60重量%、より好ましくは25重量%〜45重量%、更により好ましくは30重量%〜40重量%の量で配合するのがよい。また、用いるワックス類の融点は、49〜93℃、好ましくは54〜77℃、特に好ましくは63〜74℃であるのが望ましい。
また、ホットメルト接着剤にもちいる酸化防止剤としては、高分子量のヒンダードフェノール類、及び硫黄及び燐含有のフェノールのような多官能基フェノール類が挙げられる。代表的なヒンダードフェノール類は、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−ベンゼン、ペンタエリトリチルテトラキス−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−オクタデシル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、4,4’−メチレンビス(2,6−t−ブチル−フェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−o−クレゾール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、6−(4−ヒドロキシフェノキシ)−2,4−ビス(n−オクチル−チオ)−1,3,5トリアジン、(ジ−n−オクチルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート、又はソルビトールヘキサ[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオネート]である。
また、酸化防止剤は、これらとともに例えば、チオジプロピオネートエステル類及び亜燐酸エステル類のような知られた相乗剤類を使用することができる。これらは酸化防止剤の性能を更に強めるのに役立つ。特に、ジステアリルチオジプロピオネートが有用である。これらの安定剤類は、一般に約0.1〜1.5重量%、好ましくは0.25〜1.0重量%使用するのが望ましい。
また、ホットメルト接着剤のベースポリマーとして、又は滑り止め層形成用の単独の熱可塑性樹脂として、スチレン系ブロック共重合体やポリウレタン系ブロック共重合体、ポリエステル系ブロック共重合体、ポリアミド系ブロック共重合体、共重合体ブレンドのいずれかを好適に使用することができる。スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S)やスチレン−エチレンブタジエン−スチレン(S−EB−S)を使用することができる。共重合体ブレンドとしては、スチレン−エチレンブタジエン−スチレン/ポリプロピレン(S−EB−S/PP)やポリプロピレン/エチレン−プロピレン(PP/E−P)を使用することができる。その他、ポリオレフィン系の熱可塑性樹脂も使用可能である。ポリオレフィン系としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系のいずれかを使用することができる。
そして特徴的には、背側の胴回り形成部分Bにおいて、幅方向一方のサイドフラップ部SFからベルト部5が突出されるとともに、これに対応して、他方のサイドフラップ部SFにベルト部5を挿し通すスリット10が前後方向に沿って開口されている。
ベルト部5は、おむつ幅方向に沿って延在する帯状の基材シート8と、その展開状態の裏面における先端側および基端側にそれぞれ貼り付けられた、表面にフック状突起を多数有する第1フックテープ9(メカニカルファスナーの雄材)、ならびにフック状突起が着脱可能に掛止される表面を有する第1ターゲットテープ6とから構成されており、基材シート8の基端部がサイドフラップ部SFに固定されているものである。これら第1フックテープ9および第1ターゲットテープ6は、本発明の第1の接合手段を構成するものである。
基材シート8の基端部は、サイドフラップ部SFの外面または内面に固定しても良いが、図3に示すように、サイドフラップ部SFを構成するシート間(図示例ではバックシート1とバリヤシート4との間)に挟み、ホットメルト接着剤等により固定するのが好ましい。
第1フックテープ9のフック状突起としては、例えばキノコ状、J字状のもの等を採用することができる。基材シート8としては、種々の素材を使用することができるが、好ましくは坪量40〜80g/m2の単層又は複層の不織布を用いる。この場合、加工法は強度特性に優れたスパンボンドが好ましい。また、基材シート8の一部または全部に、ゴム等の弾性素材、あるいはこれを伸張させた状態で不織布等のシート材に固定したものを用いることによって、ベルト部5を弾性伸縮可能にすると、フィット性を確保しながら装着者の胴回りに寸法に合わせてサイズ調整を行うことができるため好ましい。
第1フックテープ9の数は一つでも良いが、図示形態のようにベルト部の長手方向に間隔を空けて複数箇所に設けるのが好ましい。
第1ターゲットテープ6としては、フック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するもの(メカニカルファスナーの雌材)であり、例えば、フックテープ9と同様の基材シート8の表面に多数のループ状の糸を固定したものや、不織布等を使用できる。第1ターゲットテープを基材シート8として用いることもできる。第1ターゲットテープ6は、ベルト部5においてサイドフラップSFの側縁から先端側の所定範囲まで連続しているのが好ましいが、ベルト部の長手方向に間隔を空けて複数設けることもできる。
スリット10は、単にサイドフラップ部SFの所定箇所を切断形成するだけで良いが、図示例のように、スリット10を含む所定範囲の全体に粘着材層11を設けるのも好ましい。この粘着材としては、背側のエンドフラップ部EFの内面に設けるものと同様の公知の物質を用いることができる。
また、特徴的には、腹側の胴回り形成部分Fの内面に、第2フックテープ21がそれぞれ貼り付けられるとともに、これに対応して、背側の胴回り形成部分Bの外面に、第2ターゲットテープ22が貼り付けられている。これら第2フックテープ21および第2ターゲットテープ22は、本発明の第2の接合手段を構成するものである。
第2フックテープ21は、図示形態では幅方向両側のサイドフラップ部SF,SFにそれぞれ設けられているが、幅方向中央のエンドフラップEFの内面や、幅方向の全体にわたり設けることもできる。第2フックテープ21は、前後方向または幅方向に間隔を空けて複数設けるのが好ましく、前後方向および幅方向に間隔を空けて行列状に設けることもできる。第2フックテープ21としては、第1フックテープ9と同様の素材を用いることができる。
また、第2ターゲットテープ22は、少なくとも背側外面の両側部に設けるのが好ましい。この場合、図示形態のように、背側外面の一方の側部から他方の側部にわたる帯状の一つのターゲットテープ22を設けるか、または図示しないが、背側外面の両側部にターゲットテープを個別に設け、これらの間にはターゲットテープを設けないようにするのが好ましい。また、第2フックテープ21の位置によっては、第2ターゲットテープを、ベルト部5の展開状態の表面および裏面の少なくとも一方に設けることができ、裏面に設ける場合、第1ターゲットテープ6と兼用することができる。第2ターゲットテープ22としては、第1ターゲットテープ6と同様の素材を用いることができる。特に、不透液性バックシート1の外面に不織布を貼り付けて被覆している場合には、この不織布を第2ターゲット部として利用し、別途のテープ部材を省略することもできる。
他方、各部の形状・寸法は適宜定めることができるが、一例を挙げると次のとおりである。すなわち、ベルト部5のサイドフラップSFからの突出長さ(幅方向)Bwは、ベルト部5を除く背側部分における幅よりも長く形成するのが好ましく、例えば400〜500mm程度とすることができる。また、ベルト部5の幅Bh(高さ)は、胴回り部分Bの高さの50〜90%程度とするのが好ましく、例えば50〜100mm程度とすることができる。スリット10の開口幅Swは、ベルト部5の厚さの1〜10倍とするのが好ましく、例えば5〜10mm程度とすることができ、また開口長さShは、ベルト部5の幅Bhの1〜1.5倍とするのが好ましく、例えば50〜150mm程度とすることができる。
また、第1フックテープ9の高さF1hは30〜100mmの範囲内とすることができ、また幅F1wは20〜50mmの範囲内とすることができる。この場合において、第1フックテープ9をベルト部5の長手方向に間隔を空けて複数設ける場合、その間隔d1は200〜300mm程度とすることができ、またサイドフラップSFの側縁から最も近い第1フックテープまでの距離d2は200〜300mm程度とすることができる。第1ターゲットテープ6の高さT1hはベルト部の幅Bhと同程度とすることができ、また幅T1wは300〜600mm程度とすることができ、サイドフラップSFの側縁から先端側に連続的に設けられているのが好ましい。
さらに、第2フックテープ21の高さF2hは30〜100mmの範囲内とすることができ、また幅F1wは20〜50mmの範囲内とすることができる。第2ターゲットテープ22の高さT2hは第2フックテープ21の止着範囲以上とするのが好ましく、例えば60〜190mm程度とすることができ、また幅T2wは300〜600mm程度とすることができる。
また、ベルト部5を除いた本体部の寸法に関して、ベルト部5を有する側の幅WRよりもスリット10を有する側の幅WLを広く(換言すれば、本体部を左右非対称に)設計することができる。このようにスリット10側が長くなっていると、スリット10側が前寄り(幅方向中央寄り)に位置するようになり、片手での装着に際してスリット10にベルト部5を通し易くなり、装着がより容易になる。
かくして構成された紙おむつは、次のようにして装着することができる。すなわち先ず、図4に示すように、おむつ背側を身体にあてがった状態で、背側の一方の側部のベルト部5を腹部に巻きつけるようにして背側の他方の側部に持ち込み、他方の側部のスリット10に対して内側から外側に通して折り返した後、折り返し部位よりも先端側の部分を一方の側部側に引っ張り、締め付け度合いを見ながら、先端側部分の内面に設けられた第1フックテープ9,9を、折り返し部位よりも基端側の対向面に設けられた第1ターゲットテープ6に接合する。
このようにベルト部5で締め付け調整したならば、次いで図5に示すように、おむつ腹側を股間を通して腹部側に持ち込み、腹側内面の両側部にそれぞれ設けられた第2フックテープ21を、背側外面の第2ターゲットテープ22の両側部にそれぞれ接合する。これで装着が完了する。
よって、片手で、しかも一度の作業で締め付け調整から止着までを行うことができる。また、実際の締め付け力(少なくともそれに極めて近い力)を感じながら接合できるため、失敗締め付け力の調整に失敗して再調整するような自体も起こり難い。よって、本発明では、装着作業が格段に容易になる。
特に、本実施形態の場合には、背側内面に設けた粘着材層15により、おむつを背中に粘着固定することができるため、片手で装着作業を行っても装着位置がずれ難くなるため、より装着が容易になる。具体的には、先ず背側の腰に粘着材層15でおむつを固定し、次いでスリット10にベルト部5を通して折り返して基端側の部分に接合し、しかる後に、おむつ腹側を股間を通して腹部側に持ち込み、背側またはベルト部5の外面に接合することにより装着することができる。
また、本実施形態の場合には、スリット10を含む所定範囲の全体に粘着材層11を設けているため、スリット部近傍におけるベルト部5のずれを防止できるとともに、スリット10周囲の強度を向上させることもできる。
さらに、本実施形態の場合には、ベルト部5の先端側部分に、長手方向に間隔を空けて複数のフックテープ9,9を設けているため、ベルト部5の先端側部分と基端側部分とをベルト部5の長手方向に間隔を空けて複数箇所で接合することができる。よって、装着後において、ベルト部5における先端側の部分と基端側の部分とがずれ難くなる。
<他の実施形態>
(イ) 挿通部は、図6に示すようなベルト通し30とすることもできる。すなわち、挿通部形成部位に対し、上下方向にベルト部5よりも広い間隔をおいて細長状シート状部材30の両端部31,32をそれぞれ固定し、中間部33は固定せずにおき、中間部23と対向面との間にベルト部5を通して折り返す形態も採用することができる。
(ロ) 上記例の第1及び第2の接合手段6,9,21,22は、メカニカルファスナー(フックテープ及びターゲットテープ)により構成しているが、第1及び第2の接合手段の少なくとも一方を粘着材を用いて構成することもできる。例えば、上記例の第1及び第2のフックテープ9,21に代えて粘着材層を設け、第1及び第2のターゲットテープ6,22に代えて平滑で粘着性に優れるテープを設け、粘着剤層の粘着性により剥離可能に接合することができる。
(ハ)他の装着手順として、予めベルト部5をスリット10に通しただけの状態で、ベルト部5と背側部分により形成される環状部分に両足を通しておむつを引き上げ、次いでベルト部5を折り返して基端側の部分に接合し、しかる後、おむつ腹側を股間を通して腹部側に持ち込み、背側またはベルト部5の外面に接合するといった手順を採ることもできる。
本発明は、紙おむつに適用されるものである。
実施形態の展開状態(ベルト部を除く)の内面側を示す平面図である。 実施形態の展開状態の外面側を示す平面図である。 ファスニングテープ部分の断面図である。 装着要領を示す斜視図である。 装着要領を示す斜視図である。 他の実施形態の背側外面を示す、要部拡大平面図である。 従来のテープ式紙おむつの展開状態内面側を示す平面図である。
符号の説明
1…不透液性バックシート、2…透液性トップシート、3…吸収体、4…バリヤシート、5…ベルト部、6…第1ターゲットテープ、7…糸状弾性伸縮部材、8…基材シート、9…第1フックテープ、10…スリット、11,15…粘着材層、21…第2フックテープ、22…第2ターゲットテープ。

Claims (6)

  1. 背側の一方の側部からベルト部を延在させるとともに、他方の側部に前記ベルト部を挿し通す挿通部を設け、
    前記ベルト部を前記挿通部に通して折り返した後、この折り返し部位よりも先端側の部分を、折り返し部位よりも基端側の部分に着脱自在に接合する第1の接合手段を設け、
    腹側の内面と、前記背側の外面および前記ベルト部の少なくとも一方とを着脱自在に接合する第2の接合手段を設けた、
    ことを特徴とする紙おむつ。
  2. 前記挿通部は、前記背側の他方の側部に開口されたスリットである、請求項1記載の紙おむつ。
  3. 前記スリットを含む所定範囲の全体に粘着材層を設けた、請求項2記載の紙おむつ。
  4. 前記背側の内面に粘着材層を設けた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  5. 前記先端側の部分と前記基端側の部分とをベルト部の長手方向に間隔を空けて複数箇所で接合するように、前記第1の接合手段を構成した、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  6. 前記第1の接合手段は、前記ベルト部における前記先端側の部分に設けられた、表面にフック状突起を多数有するフック部と、前記ベルト部における前記基端側の部分に設けられた、前記フック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するターゲット部とで構成されており、
    前記第2の接合手段は、前記腹側の内面における両側部にそれぞれ設けられた、表面にフック状突起を多数有するフック部と、前記背側の外面および前記ベルト部の先端側の部分の少なくとも一方に設けられた、前記フック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するターゲット部とで構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙おむつ。
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