JP2008079677A - ワゴン型スツール - Google Patents

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Takashi Nakajima
高志 中島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Abstract

【課題】種々の収納物を収納することが可能であり、蓋体の開閉を指詰め等することなく安全に行え、腰掛けとしても利用できるワゴン型スツールを提供する。
【解決手段】収納キャビネット1の開口部10の一側上端部に座板部3がヒンジ結合により開閉自在に覆設されてなるスツールであって、上記収納キャビネット1の底面板の裏面にはキャスタが取り付けられ、上記収納キャビネット1は上記開口部10の一側と略直交する仕切り板7によって仕切られるとともに、上記座板部3と仕切り板7との間にはダンパ部材9が介設されたワゴン型スツールA。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワゴン型スツールに関する。さらに詳しくは、キッチンユニットや、机の下方等に出し入れ自在に収められ、小物類を収納できるとともに、腰掛けとすることも可能なワゴン型スツールの構造に関する。
従来、収納空間を備え、収納空間の開口部を開閉できる蓋体を備えたワゴンは公知であり、底面にキャスタを設けて移動自在、方向転換自在とされたものがよく用いられている。例えば、下記特許文献1には、各種の書類が収納されて相当に重いものとなるワゴンを操作性よく移動できるワゴンが提案されている。
すなわち、下記特許文献1には、内部を収納空間とし、上部を開口空間として底面にキャスタを備えたワゴン本体と、このワゴン本体の開口部に開閉自在に設けられた蓋体と、前記ワゴン本体に対して移動可能な移動部材を介して設けられた把手とを備え、この把手は前記蓋体の面内から外れた位置で所定の下降位置と該下降位置から上方に上昇した位置との間で移動可能に設けられたワゴンが開示されている。
そして、前記把手は、該把手が下降位置にあるときは、上記蓋体の上面と略同一高さに位置するとされ、使用者が最も操作し易い領域を選ぶことができるため、移動が容易となり、また、容易に上部を開閉できるという効果があるとされている。
特開2003−102555号公報(第1〜3頁、第1〜4図)
しかしながら、上記特許文献1に記載のワゴンは、書類収納用等、事務所等オフィス向けに提案されたものであり、一般家庭に必ずしも好適に用いられるものとはいえない。
そこで、本発明は、一般家庭において、種々の小物類を収納することができるとともに、蓋体の開閉を指詰め等することなく、安全に行うことが可能であり、腰掛けとしても利用できるワゴン型スツールを提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、収納キャビネットの開口部の一側上端部に座板部がヒンジ結合により開閉自在に覆設されてなるスツールであって、上記収納キャビネットの底面板の裏面にはキャスタが取り付けられ、上記収納キャビネットは上記開口部の一側と略直交する仕切り板によって仕切られるとともに、上記座板部と仕切り板との間にはダンパ部材が介設されたワゴン型スツールが提供される。通常、ダンパ部材としてはエアダンパが用いられる。
請求項2に記載のワゴン型スツールは、請求項1に記載の発明に加えて、上記収納キャビネット本体の前面に前板部を余高が出るように取り付け、この余高部に把手が取り付けられることが好ましい。
請求項3に記載のワゴン型スツールは、請求項1に記載の発明に加えて、上記収納キャビネットを仕切り板により不等に二分し、該仕切り板の収納空間の大きい側に上記ダンパ部材を取り付けることが好ましい。
請求項4に記載のワゴン型スツールは、請求項1に記載の発明に加えて、上記キャスタを囲繞するように、収納キャビネット底面板の周縁よりスカート部を垂設することが好ましい。
請求項1に記載の発明にかかるワゴン型スツールは上記のとおりであり、収納キャビネットの開口部の一側上端部に座板部がヒンジ結合により開閉自在に覆設されて形成されているため、例えば、キッチンユニットと組み合わせたとき、上記座板部に腰掛けて調理作業をすることができる。
また、上記収納キャビネット本体の前面には把手を有する前板部が取り付けられ、収納キャビネットの底面板の裏面にはキャスタが取り付けられているので、把手を用いてワゴン型スツールを容易に移動、方向転換をすることが可能となり、キッチンの所望の位置に移動して腰掛け、一休みすることができる。さらに、上記キャスタを囲繞するように、該収納キャビネット底面板の周縁よりスカート部が垂設されているため、外部からキャスタ等が見えず見栄えをよくすることができる。
請求項2に記載のワゴン型スツールは上記のとおりであり、請求項1のワゴン型スツールの有する効果に加え、上記収納キャビネット本体の前面に前板部を余高が出るように取り付け、この余高部に把手が取り付けられているため、例えば、キッチンユニットと組み合わせてキッチンに配設されたとき、この把手を用いて容易に引き出し、所望の位置に移動することができる。また、方向転換も容易に行える。
請求項3に記載のワゴン型スツールは上記のとおりであり、請求項1のワゴン型スツールの有する効果に加え、上記収納キャビネットを仕切り板により不等に二分し、該仕切り板の収納空間の大きい側に上記ダンパ部材が取り付けられるため、小さい側の収納空間を効率よく利用できる。また、ダンパ部材として、例えば、エアダンパを用いることにより空気を利用して緩衝的に動作するため、座板部を閉めたとき、指を挟む危険性をなくすことができる。
また、収納キャビネットの内部を不等分に分けて収納空間を狭めているため、こどもが遊びで、あるいは悪戯で収納キャビネットの中に入って閉じこめられ、出られなくなる等の事故を防ぐことができる。さらに、収納物を小物類と比較的大きなものと分別して収納することが可能となり、例えば、調理用具や調理用小物類を分別、整理して収納することができる。
請求項4に記載のワゴン型スツールは上記のとおりであり、請求項1のワゴン型スツールの有する効果に加え、上記キャスタを囲繞するように、収納キャビネット底面板の周縁よりスカート部が垂設されているため、上記キャスタ等が外側から見えず隠されているため、見栄えのよいワゴン型スツールとすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明にかかるワゴン型スツールAを示す外観斜視図である。図1に示すように、上記ワゴン型スツールAは、収納キャビネット1本体の前面に高さが余るように前板部2が取り付けられ、この余高部21に把手4が設けられている。また、収納キャビネット1の上には、皮革または合成皮革を張ること等により柔らかくされ、高級感のある座板部3が覆設されている。さらに、収納キャビネット1の底部の周縁よりスカート部5が垂設され、このスカート部5を前板部2の下端より若干後退させて取り付け、蹴込み空間Kが形成される。
図2は、図1に示す座板部3を前板部2に対向する側に回動して、収納キャビネット1を開口した状態を示す斜視図である。図2に示されているように、上記座板部3は、前板部2の対向面で、開口部10を構成する背板部11の上端部にヒンジ8によって回動自在に軸着されている。また、収納キャビネット1は、上記背板部11と略直交する仕切り板7によって大小に不等分に仕切られ、大収納空間1aと小収納空間1bとが設けられている。さらに、上記仕切り板7の大収納空間1a側の側面には、空気を利用して緩衝的に動作するダンパ部材9が取り付けられ、クッション性を保ちながら、座板部3を開閉するようにされている。
図3は、図2において座板部3を閉じた状態で上記仕切り板7の一部を切り欠いて示す部分断面側面図である。図3に示されるように、上記収納キャビネット1の底面板12の裏面には前部キャスタ61と後部キャスタ62とが取り付けられ、上記把手4を引いたり押したりすることによって、移動自在、方向転換自在とされている。上記前部キャスタ61、後部キャスタ62は、上記底面板12の周縁に垂設されるとともに、上記前板部2の下端より若干後退させて取り付けた平面視方形のスカート部5によって囲繞され、外部からは見えない構造となっている。
図3において、白抜き矢印で示す方向に座板部3を回動することにより、図2の状態となり、図2に示すように、収納キャビネット1の内部を二分して収納空間が狭められ、例えば、こどもが隠れん坊遊びをして中に入り、あるいは悪戯で収納キャビネット1の中に入って閉じこめられ、事故となることを防げる。さらに、収納物を小物類と比較的大きなものと分別して収納することが可能となる。
例えば、本発明のワゴン型スツールAをキッチンに配設することにより、大収納空間1aには鍋、かま等の大型の調理用具を、小収納空間1bには皿、汁碗、茶碗等の小物類を分別して収納することができる。収納後は、図1に示す形態で、ワゴン型スツールAとしてキッチンフロアを自由に移動、方向転換することができる。
図4は、上記のように構成されたワゴン型スツールAをキッチンユニットBに組み込んだ状態を示す斜視図である。図4に示すように、キッチンユニットBと調和して意匠性よくキッチンに配設することができる。また、図4に示す白抜き矢印の方向に把手4を引けば、図1に示すように、ワゴン型スツールAを収納キャビネット兼スツールとして使用できる。
本実施形態においては、座板部3は、開口部10を構成する背面板11の上端部にヒンジ8によって回動自在に取り付けられているが、開口部10を構成する他の面の上端部にヒンジ結合されてもよい。また、仕切り板7によって不等分のみならず、等分してもよい。このように、本発明は種々設計変更可能であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り、いずれも本発明の技術的範囲に属する。
本発明にかかるワゴン型スツールを示す外観斜視図である。 図1に示す座板部を回動して開け、収納キャビネットを開口した状態を示す斜視図である。 本発明にかかるワゴン型スツールを示す部分断面側面図である。 本発明にかかるワゴン型スツールをキッチンユニットに組み込んだ状態を示す斜視図である。
符号の説明
A 本発明にかかるワゴン型スツール
B キッチンユニット
K 蹴込み空間
1 収納キャビネット
10 開口部
11 背面板
12 底面板
1a 大収納空間
1b 小収納空間
2 前板部
21 余高部
3 座板部
4 把手
5 スカート部
61 前部キャスタ
62 後部キャスタ
7 仕切り板
8 ヒンジ
9 ダンパ部材

Claims (4)

  1. 収納キャビネットの開口部の一側上端部に座板部がヒンジ結合により開閉自在に覆設されてなるスツールであって、上記収納キャビネットの底面板の裏面にはキャスタが取り付けられ、上記収納キャビネットは上記開口部の一側と略直交する仕切り板によって仕切られるとともに、上記座板部と仕切り板との間にはダンパ部材が介設されたワゴン型スツール。
  2. 上記収納キャビネット本体の前面に前板部を余高が出るように取り付け、この余高部に把手が取り付けられた請求項1に記載のワゴン型スツール。
  3. 上記収納キャビネットを仕切り板により不等に二分し、該仕切り板の収納空間の大きい側に上記ダンパ部材が取り付けられた請求項1に記載のワゴン型スツール。
  4. 上記キャスタを囲繞するように、収納キャビネット底面板の周縁よりスカート部が垂設された請求項1に記載のワゴン型スツール。
JP2006260277A 2006-09-26 2006-09-26 ワゴン型スツール Withdrawn JP2008079677A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5874854U (ja) * 1981-11-13 1983-05-20 松下電器産業株式会社 椅子
JPH0419236U (ja) * 1990-06-06 1992-02-18
JPH11299557A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 S By L Corp 畳床収納ボックスユニット及びその取付装置

Patent Citations (3)

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