JP2008078182A - パターン形成方法及び回路基板 - Google Patents

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Naoyuki Toyoda
直之 豊田
Takeshi Niidate
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Abstract

【課題】良好なパターンを短時間に形成することができるパターン形成方法及び回路基板
を提供する。
【解決手段】基板50上に液滴を吐出して形成したそれぞれ孤立したドット状パターン6
1を固定する。そして、それぞれ孤立し固定されたドット状パターン61上に、新たな液
滴を1又は複数個着弾させるようにした。固定された各ドット状パターン61の上に着弾
した液滴は、該ドット状パターン61から離れることなく同ドット状パターン61を核と
して外に拡がり、固定された孤立したドット状パターン61同士がそれらドット状パター
ン61を核として外に広がった液滴にて繋がる。
【選択図】図6

Description

本発明は、パターン形成方法及び回路基板に関する。
従来、液滴吐出装置を使用して機能液を液滴として吐出させて基板上に線状のパターン
を形成することが知られている(例えば、特許文献1)。
一般に、液滴吐出装置は、ステージに載置した基板と、機能材料を含有した機能液を液
滴として基板に吐出する液滴吐出ヘッドと、基板(ステージ)と液滴吐出ヘッドを2次元
的に相対移動させる機構とを備えている。そして、液滴吐出ヘッドから吐出させた液滴を
基板表面の任意の位置に配置させる。このとき、基板表面に順次配置される各液滴につい
て、その液滴の濡れ拡がる範囲が互いに重なるように液滴を順次配置することにより、基
板表面に隙間無く機能液で覆われた線状パターンを形成することができる。
特開2005−34835号 公報
ところで、基板表面が、機能液に対して撥液性を有している場合には、基板表面と機能
液とが引き合う力よりも、互いに接する液滴同士が表面張力によって引き合う力が強く、
機能液が局所的に集中するといった現象が起こる。このような局所的な集中が生じると、
基板表面が機能液で均一に覆われなくなり、最悪な場合には、基板表面の一部が機能液の
欠如のため露出するといった問題が生じる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、良好なパター
ンを短時間に形成することができるパターン形成方法及び回路基板を提供することにある
本発明パターン形成方法は、機能材料を含む機能液の液滴を基体に向かって吐出し、前
記基体の表面にパターンを形成するパターン形成方法であって、前記基体の表面の離間し
た2地点に、第1の液滴をそれぞれ配置して、前記各第1の液滴よりなる孤立した2つの
パターンを形成する第1の行程と、前記第1の液滴よりなる孤立した2つのパターンをそ
れぞれ固定する第2の行程と、前記第2の行程の後、前記各第1の液滴の上に、それぞれ
第2の液滴を1又は複数回着弾させて、前記孤立した2つのパターンを、それぞれの前記
第2液滴で繋ぐ第3の行程とからなる。
本発明のパターン形成方法によれば、固定された2つのパターン(第1の液滴)の上に
、第2の液滴を1又は複数回着弾させると、基体に固定されているそれぞれの第1の液滴
の上に着弾する複数の第2の液滴は、第1の液滴から離れることなく第1の液滴を核とし
て外に広がって行く。やがて、固定された2つのパターン(第1の液滴)は、第1の液滴
を核として外に広がった第2の液滴にて繋がる。従って、液滴同士が表面張力によって引
き合う力によって機能液が局所的に集中する現象が起こることがない。その結果、パター
ンが一部欠如するといったことがなく、良好なパターンを形成することができる。
このパターン形成方法において、前記第2の行程と第3の行程の間に、前記基体の表面
を親液化する行程を含む。
このパターン形成方法によれば、親液化することによって、第1の液滴に第2の液滴が
強く引き寄せられることなく、他方のパターンに向かって濡れ広がって行く。
このパターン形成方法において、前記基体の表面を親液化する行程は、基体の表面に紫
外線を照射する行程、又は、表面をプラズマに曝す行程である。
このパターン形成方法によれば、親液化することによって、第1の液滴に第2の液滴が
強く引き寄せられることなく、他方のパターンに向かって濡れ広がって行く。
このパターン形成方法において、前記第3の行程の後に、前記孤立した2つのパターン
を前記第2の液滴で繋いで形成されたパターンを、焼成させる行程を含む。
このパターン形成方法によれば、機能液中の機能材料が焼成されて、基体の表面に積層
され機能材料からなるパターンが形成される。
このパターン形成方法において、前記第2の液滴の体積は、前記第1の液滴の体積より
大きい。
このパターン形成方法によれば、第2の液滴の体積は、第1の液滴の体積より大きいこ
とにより、より短時間に、2つのパターン(第1の液滴)を第2の液滴で繋ぐことができ
る。
このパターン形成方法において、前記機能液は、機能材料として金属粒子を分散させた
ものである。
このパターン形成方法によれば、金属膜からなるパターンを良好にかつ短時間に形成す
ることができる。
本発明の回路基板は、回路素子を実装するとともにその実装した回路素子に対して電気
的に接続された配線が形成された回路基板において、前記配線は、請求項1〜6のいずれ
か1に記載のパターン形成方法で形成した。
本発明の回路基板によれば、より生産性を上げることができる。
以下、本発明のパターン形成方法を具体化した一実施形態について図面に従って説明す
る。このパターン形成方法において、液滴を配置する行程は、好適には液滴吐出装置によ
って実行される。ここで液滴吐出装置の一例は、インクジェット装置である。
図1に示すように、液滴吐出装置20は、液滴を吐出する吐出ヘッド30と、液滴が配
置されることになる基体としての基板50を載置させるステージ40と、吐出ヘッド30
及びステージ40の少なくとも一方を他方に対して相対移動させることで基板50の任意
の位置に吐出ヘッド30を対面させる機構と、を備えている。そして、吐出ヘッド30か
ら吐出される液滴の体積は1.5ピコリットル以上42ピコリットル以下の間で可変であ
る。このような構成の液滴吐出装置20において、吐出ヘッド30が基板50上の所定位
置に向けて液滴を吐出すると、その所定位置に液滴が配置される。本実施形態では、基板
50は、ポリイミドから形成されている。
なお、場合によっては、液滴吐出装置20を利用しなくても良い。具体的には、機能液
が液滴の形態で基板50の表面に配置されるのであれば、本発明のパターン形成方法は実
行され得る。例えば、液滴吐出装置20の代わりにマイクロピペットで液滴を配置しても
よい。そして、液滴の体積も、1.5ピコリットルより小さくしてもよいし、42ピコリ
ットルより大きくしてもよい。
次に、本実施形態のパターン形成方法を具体的に説明する。
なお、説明の便宜上、複数個の液滴を吐出させて、基板50に図8に示す略四角形状の
べた状パターン60からなる配線パターンの形成方法について説明する。ここで、べた状
パターン60は、後述する活性化する行程を経て、図2に示すように、基板50上の配線
層60Aとなるものである。
(ブロック)
今、説明を容易にするために、図3に示すように、基板50の上面のうち、少なくとも
パターンが形成される範囲に、仮想的な複数ブロックBを対応づける。これら複数のブロ
ックBは、X矢印方向とY矢印方向とで決まるアレイ状に並んでいる。ここで、複数のブ
ロックBのそれぞれのX矢印方向に沿った長さは、11μmであり、Y矢印方向に沿った
長さは15μmである。尚、X矢印方向とY矢印方向は互いに直交する方向である。
複数のブロックBの各々は、液滴が着弾して配置され得る領域である。本実施形態では
、ある1つのブロックBに液滴が配置される場合には、そのブロックBの中心と、配置さ
れる液滴に中心がほぼ一致するように、液滴が配置される。また、複数のブロックBのX
矢印方向のピッチは、X矢印方向に隣り合う2つの液滴の最小中心間距離に対応する。同
様に、複数のブロックBのY矢印方向のピッチは、Y矢印方向に隣り合う2つの液滴の最
小中心間距離に対応する。
尚、図3では、説明の便宜上、64個(=8×8)のブロックBが描かれているが、実
際のブロックBの数はこの数に限定されない。
そして、本実施形態では、4ブロック×4ブロックで決まる16個のブロックBの集合
をブロック群BGと定義する。そして、説明の便宜上、1つのブロック群BGにおける1
6個のブロックBのそれぞれ識別するために、それら16個のブロックBのそれぞれにつ
いて、文字「B」と2桁のサフィックスとかなる符号(例えば、B11)で表記する。こ
こで、サフィックスの右側の数値は、ブロック群BGにおけるY矢印方向に沿った位置を
表し、「1」〜「4」までの整数である。一方、サフィックスの左側の数値は、ブロック
群BGにおけるX矢印方向に沿った位置を表し、「1」〜「4」までの整数である。
そして、例えば、各ブロック群BGのブロックB11に着目すると、基板50の表面上
では、各ブロックB11が、X矢印方向及びY矢印方向できまるアレイ状に並んでいる。
具体的には、各ブロックB11が、X矢印方向にも、Y矢印方向にも、それら合成方向U
にも、周期的に位置するようになっている。本実施形態では、X矢印方向に隣合う2つの
ブロックB11の中心間の距離は、いずれも44.0μmである。また、Y矢印方向に隣
合う2つのブロックB11の中心間の距離は、いずれも60.0μmである。さらに、X
矢印方向とY矢印方向との合成方向Uにおいて、隣合うブロックB11の中心間の距離は
、いずれも74.4μmである。なお、X矢印方向とY矢印方向との合成方向Uは、ブロ
ックBの対角線方向である。
(機能液)
ここで、べた状パターン60を形成する行程は、機能液の液滴を配置する行程を含んで
いる。「機能液」とは、液滴吐出装置20の吐出ヘッド30に設けられたノズルから液滴
として吐出されうる粘度を有する液状材料をいう。ここでは、「機能液」が水性であるか
油性であるかを問わない。ノズルから吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分で固
体物質が混入していても全体として流動体であればよい。「機能液」の粘度は1mPa・
s以上50mPa・s以下であるのが好ましい。粘度が1mPa・s以上の場合には「機
能液」の液滴を吐出する際にノズルの周辺部が「機能液」に汚染され難い。一方、粘度が
50mPa・s以下である場合は、ノズルにおける目詰まり頻度が小さく、このため円滑
な液滴の吐出を実現できる。
本実施形態の機能液は、分散媒と、導電材料としての銀と、を含有する。ここで、機能
液における銀は、銀粒子の形態をしており、その銀粒子の平均粒径は10nm程度である
。そして、機能液において、銀粒子はコーティング剤で被覆されていて、コーティング剤
で被覆された銀粒子は、分散媒中に安定して分散されている。尚、平均粒径が1nm程度
から数100nmまでの粒子は、「ナノ粒子」とも表記される。この表記によれば、機能
液は銀のナノ粒子を含んでいる。
分散媒(又は溶媒)としては、銀粒子等の導電性微粒子を分散できるもので凝集を起こ
さないものであれば特に限定されない。
例えば、水の他に、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコ
ール類、n−ヘプタン、n−オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカン、トルエン、キ
シレン、シメン、デュレン、インデン、ジペンテン、テトラヒドロナフタレン、デカヒド
ロナフタレン、シクロヘキシルベンゼンなどの炭化水素系化合物、また、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチ
ルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエ
チルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン
、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサンなどのエーテル系化合物、さら
に、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、シクロヘキサノンなどの極性化合物が例示で
きる。
これらのうち、導電性微粒子の分散性と分散液の安定性、またインクジェットプロセス
への適用の容易さの点で、水、アルコール類、炭化水素系化合物、エーテル系化合物が好
ましく、より好ましい分散媒としては、水、炭化水素系化合物を挙げることができる。
また、上述のコーティング剤は、銀原子に配位可能な化合物である。コーティング剤と
しては、アミン、アルコール、チオールなどが知られている。より具体的には、コーティ
ング剤として、2−メチルアミノエタノール、ジエタノールアミン、ジエチルメチルアミ
ン、2−ジメチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミンなどのアミン化合物、ア
ルキルアミン類、エチレンジアミン、アルキルアルコール類、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、アルキルチオール類、エタンジオチールなどがある。コーティング剤
で被覆された銀のナノ粒子は、分散媒中でより安定して分散され得る。
(液滴の配置)
いま、8ブロック×8ブロックに対応する範囲であって、X矢印方向、Y矢印方向及び
合成方向Uに連続した図8に示すべた状パターン60を形成する。尚、配置される液滴は
、基板50の表面上で若干濡れ拡がるので、8ブロック×8ブロックに対応する範囲の面
積は、8ブロック×8ブロックの面積よりやや大きくなる。
勿論、8ブロック×8ブロック以外に対応してもよい。例えば、100ブロック×10
0ブロックに対応する範囲であったり、1ブロック×5ブロックに対応する範囲であって
もよい。
次に、8ブロック×8ブロックに対応する範囲に液滴を配置する行程を説明する。ここ
で、複数のブロック群BGのいずれにおいても、液滴の配置させるブロックBは、ブロッ
クB32だけである。従って、各ブロック群BGでは、ブロックB32を除く15個全て
のブロックB11〜B14,B21〜B24、B31,B33,B34,B41〜B44
への液滴の配置がスキップされる。
(各ブロック群BGのブロックB32への液滴配置)
各ブロック群BGのブロックB32にまず1つの液滴D(第1の液滴)を配置する(図
4参照)。このとき、ブロックB32の中心位置に液滴Dの中心が位置するように配置す
る。このとき、液滴Dの着弾径は、30μmになるように設定する。「着弾径」とは、基
板50に配置された液滴Dが基板50上で濡れ拡がる範囲の直径をいう。ここで、吐出ヘ
ッド30のノズルから吐出された直後の液滴Dの形状は、吐出方向に関してほぼ軸対称な
ので、基板50に着弾した後の液滴Dの範囲の形状はほぼ円形になる。
従って、液滴Dの着弾径が30μmなので、ブロックB32に配置されると、ブロック
B32の中心位置から15μmの範囲に液滴Dが拡がる。その結果、図4に示すように、
基板50の表面には、ドット状パターン61が得られる。
ここで、X矢印方向に互いに隣合う2つのブロックB32の中心間の距離は、44.0
μmであり、Y矢印方向に互いに隣合う2つのブロックB32の中心間の距離は、60.
0μmであり、合成方向Uに互いに隣合う2つのブロックB32の中心間の距離は、74
.4μmとなる。従って、各ブロックB32上のドット状パターン61は、互いに接する
ことはない。つまり、各ブロックB32上のドット状パターン61は、いずれも隣のブロ
ックB32のドット状パターン61から孤立している。
(配置した液滴の固定)
ブロックB32に液滴Dを配置すると、そのドット状パターン61(液滴D)を基板5
0の表面に対して固定する。つまり、ドット状パターン61を対応するブロックB32に
それぞれ固定する。具体的には、ドット状パターン61(液滴D)を構成する機能液から
溶媒(分散媒)が気化する程度に、ドット状パターン61(液滴D)を乾燥させる。本実
施形態では、ドライヤーから熱風を複数のブロックB32のそれぞれのドット状パターン
61に吹き付ける。これにより、撥液性を有する基板50上で移動しやすい機能液が乾燥
により流動性を失う。その結果、ドット状パターン61はブロックB32に固定される。
なお、ドット状パターン61を形成する前に、事前に基板50を加熱しておき、液滴D
が配置されると同時に速やかに乾燥工程に入るようにしてもよい。
(親液化)
ドット状パターン61が乾燥してブロックB32に固定されると、基板50の表面を親
液化する。親液化は、紫外線ランプを使用して、基板50の表面に紫外線を照射すること
によって行う。
(接続のための各ブロック群BGのブロックB32への液滴の配置)
親液化が終了すると、次に各ブロック群BGのブロックB32に液滴D(第2の液滴)
を配置する。このときも前回と同様に、ブロックB32の中心位置に液滴Dの中心が位置
するように配置すると、ブロックB32に固定されたドット状パターン61の上に着弾す
る。ブロックB32に固定されたドット状パターン61の上に着弾した液滴Dは、ドット
状パターン61及び基板50の表面が親液化されていることからドット状パターン61を
中心にして同ドット状パターン61の範囲からさらに外へと濡れ拡がる。その結果、図5
に示すように、基板50の表面には、ドット状パターン61上に新たな液滴Dを配置され
たことにより先のドット状パターン61より大きい径のドット状パターン62が得られる
つまり、各ブロックB32上の拡径したドット状パターン62は、いまだいずれも隣の
ブロックB32の拡径したドット状パターン62から孤立しているものの、拡径したドッ
ト状パターン62間の距離は、先のドット状パターン61間の距離よりも短くなっている
このとき、濡れ拡がりを大きくするために、液滴Dの着弾径は、前回の液滴Dの着弾径
より大きい32μmになるように設定する。つまり、先に吐出した液滴Dの吐出重量をよ
りも大きい吐出重量の液滴Dを吐出させる。
各ブロックB32に拡径したドット状パターン62が形成されると、再びブロックB3
2に液滴D(第2の液滴)を配置して、図6に示すように、さらに拡径したドット状パタ
ーン63を形成する。以後、この液滴Dの吐出動作を、図7に示すように、隣合う拡径し
たドット状パターン64同士が繋がり、そして図8に示すように一様に連結されてべた状
パターン60になるまで繰り返す。
(活性化)
次に、基板50に形成されたべた状パターン60を活性化する。具体的には、べた状パ
ターン60中の銀(Ag)微粒子が焼結または融着するように、べた状パターン60を加
熱することによって行う。具体的には、加熱は、べた状パターン60を形成した基板50
を、別途設けられた焼成炉において行われる。
焼結または融着した銀粒子よりなるべた状パターン60は、導電性が発現し、図2に示
すような、配線層60Aとなる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、それぞれ孤立し固定されたドット状パターン61上に、新
たな液滴Dを複数回着弾させるようにした。固定された各ドット状パターン61の上に着
弾した複数の液滴Dは、ドット状パターン61から離れることなく同ドット状パターン6
1を核として外に拡がる。そして、固定された孤立したドット状パターン61同士を、そ
れらドット状パターン61を核として外に広がった液滴Dにて繋げるようにした。
従って、液滴D同士が表面張力によって引き合う力によって液滴Dが局所的に集中する
現象が起こることがない。その結果、パターンが一部欠如するといったことがなく、良好
なべた状パターン60を形成でき、該べた状パターン60を焼成することによって精度の
高い配線層60Aを形成することができる。
(2)本実施形態によれば、ドット状パターン61を固定した後、紫外線を照射して、親
液化した。従って、固定したドット状パターン61に、後続の液滴Dが強く引き寄せられ
ることなく、他方のドット状パターン61に向かって濡れ拡がって行き、パターン形成時
間の短縮化を図ることができる。
(3)本実施形態によれば、孤立したドット状パターン61を繋げるための液滴Dの吐
出重量は、固定のための最初の液滴Dの吐出重量より多くしたので、孤立したドット状パ
ターン61間を速く繋げることができ、パターン形成時間の短縮化を図ることができる。
(4)本実施形態によれば、固定のための最初の液滴Dの吐出重量は、繋げるための液
滴Dの吐出重量よりも少なくしたので、乾燥速度を速くすることができ、後の続く繋げる
ための液滴Dの吐出動作行程に速く移ることができる。その結果、パターン形成時間の短
縮化を図ることができる。
(5)本実施形態によれば、基板50をドライヤーから熱風にて加熱したので、固定の
ための最初の液滴Dの乾燥速度が速くなり、後の続く繋げるための液滴Dの吐出動作行程
に速く移ることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、固定のための最初の液滴Dは、その着弾径が30μmとなるように
設定したが、着弾径はこれに限定されるものではなく適宜変更してもよい。同様に、孤立
したドット状パターン61を繋げるための液滴Dは、その着弾径が32μmとなるように
設定したが、着弾径はこれに限定されるものではなく適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、孤立したドット状パターン61を繋げるための液滴Dの着弾径(吐
出重量)と、固定のための最初の液滴Dの着弾径(吐出重量)とを相違させたが、同じ着
弾径(吐出重量)にして実施してもよい。
・上記実施形態では、孤立したドット状パターン61を繋げるための液滴Dの吐出回数は
、孤立した固定されたドット状パターン61の間隔、1回に吐出する液滴Dの吐出重量に
よって大きく変わるため、孤立した固定されたドット状パターン61同士が繋がればよく
、その回数は適宜変更して実施してもよい。従って、孤立した固定されたドット状パター
ン61の間隔が非常に短く設定し、孤立したドット状パターン61を繋げるための液滴D
の吐出回数が1回だけで孤立した固定されたドット状パターン61同士を繋ぐようにして
もよい。
・上記実施形態では、機能液を、金属インクFとして具体化した。これに限らず、例えば
、液晶材料を含有した機能液に具体化してもよい。つまり、パターンを形成するための吐
出させる液状体であればよい。
・上記実施形態では、銀のナノ粒子を機能液中の機能材料とした。これを、銀のナノ粒子
に代えて、他の金属のナノ粒子が用いられてもよい。他の金属として、例えば、金、白金
、銅、パラジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、イリジウム、鉄、錫、亜鉛、コ
バルト、ニッケル、クロム、チタン、タンタル、タングステン、インジウムのいずれか1
つが利用されてもよいし、または、いずれか2つ以上が組み合わせられた合金が利用され
てもよい。ただし、銀であれば比較的低温で還元されるため、扱いが容易であり、この点
で、液滴吐出装置20を利用する場合には、銀のナノ粒子を含有する機能液を利用するこ
とが好ましい。
また、機能液が、金属のナノ粒子に代えて、有機化合物を含んでいてもよい。ここでい
う有機化合物は、加熱による分解によって金属が析出するような化合物である。このよう
な有機金属化合物には、クロロトリエチルホスフィン金(I)、クロロトリメチルホスフ
ィン金(I)、クロロトリフェニルフォスフィン金(I)、銀(I)2,4−ペンタンヂ
オナト錯体、銅(I)ヘキサフルオロペンタンジオナトシクロオクタジエン錯体、などが
ある。
このように、機能液に含まれる金属の形態は、ナノ粒子に代表される粒子の形態でもよ
いし、有機金属化合物のような化合物の形態でもよい。
さらに、機能液は、金属に代えて、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリフェニレンビ
ニレン、ポリ(3,4エチレンジオキシトオフェン)(PEDOT)などの導電性高分子
の可溶性材料を含んでいてもよい。
・上記実施形態では、べた状の配線層60Aが形成される。しかしながら、本発明はこの
ような形態に限定されない。例えば、べた状の絶縁層の形成方法として本発明を適用して
もよい。べた状の絶縁層を形成する場合には、絶縁材料を含有する機能液を準備すればよ
い。ここで、このような機能液は、好適には、絶縁材料として光硬化性の絶縁樹脂と、こ
の絶縁樹脂を溶解する有機溶媒と、を含有している。そして、機能液がこのような絶縁材
料を含有する場合には、上述の固定行程と活性化行程は、どちらも絶縁樹脂が硬化するよ
うに、機能液からなるドット状パターンまたはべた状パターンに光を照射する行程、また
はこれらドット状パターンまたはべた状パターンを加熱する行程が必要となる。
・上記実施形態では、ポリイミドからなる基板50に液滴を配置し、パターンを形成した
。しかしながら、ポリイミドからなる基板50に代えて、ガラス基板、エポキシ基板、ガ
ラスエポキシ基板、セラミック基板、またはシリコン基板などが利用されてよい。上記実
施形態で説明した効果と同様な効果が得られる。また、液滴が配置される表面は、基板の
表面に限定されない。ほぼ平坦な絶縁層の表面またはほぼ平坦な導電層の表面であっても
よい。
液滴吐出装置の全体斜視図。 べた状パターンを活性化して得られる配線層を示す模式図。 パターン形成のためのグリーンシートの表面に対応づけられたブロックを示す模式図。 最初の液滴の吐出で形成されるドット状パターンを示す図。 2回目の液滴の吐出で形成されるドット状パターンを示す図。 4回目の液滴の吐出で形成されるドット状パターンを示す図。 ドット状パターンが繋がった状態を示す図。 べた状パターンを示す図。
符号の説明
20…液滴吐出装置、30…液滴吐出ヘッド、40…ステージ、50…基体としての基
板、60…べた状パターン、60A…配線層、61〜64…ドット状パターン、D…液滴

Claims (7)

  1. 機能材料を含む機能液の液滴を基体に向かって吐出し、前記基体の表面にパターンを形成
    するパターン形成方法であって、
    前記基体の表面の離間した2地点に、第1の液滴をそれぞれ配置して、前記各第1の液
    滴よりなる孤立した2つのパターンを形成する第1の行程と、
    前記第1の液滴よりなる孤立した2つのパターンをそれぞれ固定する第2の行程と、
    前記第2の行程の後、前記各第1の液滴の上に、それぞれ第2の液滴を1又は複数回着
    弾させて、前記孤立した2つのパターンを、それぞれの前記第2液滴で繋ぐ第3の行程と
    からなるパターン形成方法。
  2. 請求項1に記載のパターン形成方法において、
    前記第2の行程と第3の行程の間に、前記基体の表面を親液化する行程を含むことを特
    徴とするパターン形成方法。
  3. 請求項2に記載のパターン形成方法において、
    前記基体の表面を親液化する行程は、基体の表面に紫外線を照射する行程、又は、表面
    をプラズマに曝す行程であることを特徴とするパターン形成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のパターン形成方法において、
    前記第3の行程の後に、前記孤立した2つのパターンを前記第2の液滴で繋いで形成さ
    れたパターンを、焼成させる行程を含むことを特徴とするパターン形成方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のパターン形成方法において、
    前記第2の液滴の体積は、前記第1の液滴の体積より大きいことを特徴とするパターン
    形成方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載のパターン形成方法において、
    前記機能液は、機能材料として金属粒子を分散させものであることを特徴とするパター
    ン形成方法。
  7. 回路素子を実装するとともにその実装した回路素子に対して電気的に接続された配線が形
    成された回路基板において、
    前記配線は、請求項1〜6のいずれか1に記載のパターン形成方法で形成したことを特
    徴とする回路基板。
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