JP2008078001A - 自動車用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフレクタの第2の反射制御面に対応する拡散制御ステップを前面レンズに設けて、ステップの見切り線の影響を受けない任意の配光設計ができる前照灯を提供する。
【解決手段】灯室内に、光源20と、配光制御用リフレクタ14を備え、放物面を基本形状とするリフレクタ14に、左右拡散光を反射形成する、基本放物面とは異なる第2の反射制御面14a31〜a34を設けた前照灯で、前面レンズ12に反射制御面と対応させて出射光の左右の拡散を制御する左右拡散制御ステップ13a1〜a3を設け、制御ステップ13a1〜a3の見切り線内側だけに制御光を導くようにした。第2の反射制御面14a31〜a34と左右拡散制御ステップ13a1〜a3を適正に配置することで、制御ステップ13a1〜a3の見切り線の影響を受けない、リフレクタ14のつくる基本配光パターンの所定領域に左右拡散角の制御された所望の配光が導かれるので、前照灯の配光設計の自由度が大幅に緩和される。
【選択図】図1

Description

本発明は、灯室内に、放物面を基本形状とする配光制御用のリフレクターと、前記リフレクターの焦点に設けた光源とを備え、前記リフレクターの少なくとも一部の領域に、リフレクターの前方に配置された前面レンズを透過して所定の方向に向かう左右拡散光または左右略平行光を反射形成する、前記基本放物面とは異なる面形状の第2の反射制御面が設けられた自動車用前照灯に関する。
下記特許文献1には、ランプボディと前面レンズ(透明カバー)によって画成された灯室内に、光源と光源光を反射する配光制御用のリフレクターとが設けられ、前面レンズには、車体のデザインと意匠的に連続するラインが設けられた前照灯であって、リフレクターには、その反射光が前面レンズに設けた前記ラインを通過しないように複数の拡散反射面を設けて、ラインの影響を受けない所望の配光が得られる前照灯が開示されている。
即ち、前照灯の前面レンズに設けたラインによって車体のデザインとの一体感が出るとともに、拡散反射面で反射されて前面レンズを透過する拡散配光が前面レンズに設けたラインを通過しない(拡散配光がラインを跨ぐ光路とならない)ため、光がラインに遮光されて暗い影が前照灯の配光に現れる等の配光上の不具合がない。
特開2003−86010号
しかし、前記特許文献1に示すものは、リフレクターによって形成される所定の基本配光に、拡散反射面によって形成される所望の拡散配光が付加されることで、前照灯全体の配光が形成される構造ではあるが、拡散反射面だけで付加できる(制御できる)拡散配光には限界があり、例えば、左右に一層拡散した拡散光を基本配光パターンに付加して左右方向広範囲に拡がる配光パターンを形成したくてもできない等、基本配光パターンの任意の領域に所望の拡散光を形成するという配光設計の自由度が制限されるという問題があった。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、リフレクターに設けた第2の反射制御面に対応させて前面レンズに左右拡散制御ステップを設けることで、制御ステップの見切り線の影響を受けることなく種々の所望の配光を形成する上で有効な自動車用前照灯を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る自動車用前照灯においては、灯室内に、放物面を基本形状とする配光制御用のリフレクターと、前記リフレクターの焦点に設けた光源とを備え、前記リフレクターの少なくとも一部の領域に、前記リフレクターの前方に配置された前面レンズを透過して所定の方向に向かう左右拡散光または左右略平行光を反射形成する、前記基本放物面とは異なる面形状の第2の反射制御面が設けられた自動車用前照灯であって、
前記前面レンズにおける前記第2の反射制御面と光学的に対応する領域に、該前面レンズから出射する光の左右方向への拡散角を制御する左右拡散制御ステップを設けるとともに、該制御ステップを画成する見切り線の内側だけに前記第2の反射制御面の反射制御光を導くように構成した。
(作用)リフレクターの基本放物面によって前照灯の基本配光パターンが形成されるが、リフレクターの第2の反射制御面で反射された光(左右拡散光または左右略平行光)が、前面レンズの対応する左右拡散制御ステップを透過することで、左右方向の拡散角が制御された光となって基本配光パターンの所定領域に導かれて、前照灯の所望の配光となる。特に、光源が、放電バルブ,ハロゲンバルブ,白熱バルブのように、発光部が前後に所定長さをもつ線光源で構成されている場合は、光源の前端部および後端部からそれぞれ出射し第2の反射制御面で反射した光が左右拡散制御ステップの見切り線で囲まれた領域を通過するように配光設計されている。即ち、前面レンズの左右拡散制御ステップとリフレクターの第2の反射制御面とを対応させて設けることで、基本配光パターンの所定領域に所望の光が導かれた所望の配光が形成される。そして、リフレクターの第2の反射制御面によって、例えば左右拡散光が反射形成され、さらに前面レンズの左右拡散制御ステップによって、さらに拡散角を増した左右拡散出射光が形成される場合は、前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域からの出射光は左右方向に大きな拡散角をもつ左右拡散光として基本配光パターンの所定領域に導かれる。
また、リフレクターの第2の反射制御面での反射光は、前面レンズの左右拡散制御ステップの見切り線で囲まれた領域の内側にのみ導かれるように構成されているので、光が左右拡散制御ステップの見切り線を跨ぐ形態で導かれず、前面レンズ透過光が左右拡散制御ステップの見切り線を透過するため明るい筋や暗い影が配光に現れるという不具合、即ち、配光に左右拡散制御ステップの見切り線の影響が現れない。
請求項2においては、請求項1に記載の自動車用前照灯において、前記第2の反射制御面を、前記光源を通る縦断面が該光源を焦点とする放物線で、前記光源を通る水平断面が、該光源を焦点とする楕円線からなる、左右クロス拡散光を反射形成する拡散反射面(パラエリプソイド形状と称される放物的楕円面)で構成し、前記前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域を、出射光の左右方向の拡散角を制御する制御レンズで構成するようにした。
(作用)第2の反射制御面(拡散反射面)で反射された光は、左右拡散光として前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域(その水平断面が凹レンズまたは凸レンズで構成された制御レンズ)に導かれ、左右拡散制御ステップ形成領域(制御レンズ)を透過する際に、さらに左右に拡散された左右拡散光として基本配光パターンの所定領域に導かれる。
そして、第2の反射制御面の水平断面が、請求項3のように直線,光源を焦点とする略双曲線または光源を焦点とする略放物線の場合(第2の反射制御面が放物的平面,放物的双曲面,放物面の場合)は、平行光としてあるいは反射制御面の後方に仮想光源がある左右オープン拡散光として前面レンズの制御ステップ形成領域(制御レンズ)に導かれるのに対し、第2の反射制御面の水平断面が請求項2のように光源を焦点とする楕円線の場合(第2の反射制御面が放物的楕面の場合)は、反射制御面の前方に仮想光源がある左右クロス拡散光として前面レンズの制御ステップ形成領域(制御レンズ)に導かれるので、前者(請求項3)に比べて後者(請求項2)の方が、制御ステップ形成領域(制御レンズ)に入射する光の左右幅を狭めて導くことができるので、配光設計しやすく、制御ステップ形成領域(制御レンズ)から出射する左右拡散光の左右拡散角(出射光の左右方向への拡散の度合い)も大きくできる。
請求項3においては、請求項1に記載の自動車用前照灯において、前記第2の反射制御面を、前記光源を通る縦断面が該光源を焦点とする放物線で、前記光源を通る水平断面が、直線,前記光源を焦点とする略双曲線または前記光源を焦点とする略放物線のいずれかからなる、左右オープン拡散光または略平行光を反射形成する拡散反射面で構成し、
前記前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域を、出射光の左右方向の拡散角を制御する制御レンズで構成するようにした。
(作用)第2の反射制御面(拡散反射面)で反射された光は、左右オープン拡散光または略平行光として前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域(その水平断面が凹レンズまたは凸レンズで構成された制御レンズ)に導かれ、左右拡散制御ステップ形成領域(制御レンズ)を透過する際に、さらに左右拡散角を制御された左右拡散光として基本配光パターンの所定領域に導かれる。
そして、第2の反射制御面の水平断面が直線または光源を焦点とする放物線の場合は、反射制御面の後方に仮想光源がある、拡散角が比較的に小さい左右拡散光として前面レンズの制御ステップ形成領域(制御レンズ)に導かれるのに対し、第2の反射制御面の水平断面が光源を焦点とする双曲線の場合は、反射制御面の後方に仮想光源がある、拡散角が比較的に大きい左右拡散光として前面レンズの制御ステップ形成領域(制御レンズ)に導かれるので、特に前者(直線または放物線)は後者(双曲線)に比べて、前面レンズの制御ステップ形成領域から出射する光の左右拡散角(出射光の左右方向への拡散の度合い)が小さく、リフレクターによって形成される基本配光パターンの所定領域の光量を上げる上で有効である。
請求項4においては、請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用前照灯において、前記拡散反射面を、前記光源の上下方向近傍に設けるように構成した。
(作用)リフレクターの有効反射面は、例えば、前後に延びる光軸を中心軸とする回転放物面を基準面とする複数の曲率の異なる有効分割反射面で構成されており、リフレクター前方の配光スクリーン上に各分割反射面による光源像がクリアカットライン・エルボー部を中心に放射状に並ぶように投影し(貼り付け)、前照灯としての所定の配光パターンで所定の配光量が得られるようにリフレクターの有効反射面(各分割反射面)が設計されている。光源近傍に設けた拡散反射面である分割反射面で形成される光源像は、光源から遠方に設けた分割反射面で形成される光源像に比べて大きい分、光ムラが目立つおそれがあるが、光源像が拡散される分、光ムラが目立たない。
請求項5においては、請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用前照灯において、前記灯室を、ランプボディと前記前面レンズによって画成し、光源を挿着した前記リフレクターを、前記ランプボディと該リフレクター間に介装したエイミング機構によって傾動可能に構成し、前記リフレクターの最大傾動量を考慮して、前記第2の反射制御面と前記左右拡散制御ステップを配置した。
(作用)エイミング機構により、光源を挿着したリフレクターをランプボディに対し傾動(前照灯の光軸を傾動調整)できるが、リフレクターが傾動すると、第2の反射制御面と左右拡散制御ステップの相対位置が変化し、第2の反射制御面での反射光が左右拡散制御ステップ形成領域外にも導かれ(反射光が左右拡散制御ステップの見切り線を跨ぐ状態で透過し)て、配光に悪影響がでるおそれがある。然るに、請求項5では、エイミングによるリフレクターの最大傾動量を考慮して第2の反射制御面と左右拡散制御ステップの相対位置が配置(第2の反射制御面と左右拡散制御ステップが光学設計)されているで、リフレクターが傾動したとしても、第2の反射制御面での反射光は常に左右拡散制御ステップ形成領域内にのみ導かれ、配光に制御ステップの見切り線による悪影響がでることはない。
請求項6においては、請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用前照灯において、前記灯室を、ランプボディとアウターレンズによって画成し、光源を挿着した前記リフレクターを、前記ランプボディと該リフレクター間に介装したエイミング機構によって傾動可能に構成し、前記前面レンズを、前記リフレクターに一体化されて前記アウターレンズの内側に配置されたインナーレンズで構成した。
(作用)エイミング機構により、光源を挿着したリフレクターをランプボディに対し傾動(前照灯の光軸を傾動調整する)できるが、リフレクターが傾動すると、第2の反射制御面と左右拡散制御ステップの相対位置が変化し、第2の反射制御面での反射光が左右拡散制御ステップ形成領域外にも導かれ(反射光が左右拡散制御ステップの見切り線を跨ぐ状態で透過し)て、配光に悪影響がでるおそれがある。然るに、請求項6では、リフレクターに一体化されたインナーレンズに、リフレクターの第2の反射制御面に対応する左右拡散制御ステップが設けられているので、エイミングの際には、光源,リフレクターおよびインナーレンズが一体に傾動し、これらの相対位置が変化しないので、第2の反射制御面での反射光は常に左右拡散制御ステップ形成領域内にのみ導かれ、配光に制御ステップの見切り線による悪影響がでることはない。
また、請求項6の構造の場合、光源としては発光ダイオードが望ましい。即ち、光源が白熱バルブ,ハロゲンバルブ,放電バルブでは、光源の発熱により、リフレクターに一体化されて光源に接近した位置にあるインナーレンズの熱変形が懸念されるが、光源が発光ダイオードの場合には、発熱量が少ないためインナーレンズが熱変形しない。
請求項1に係る自動車用前照灯によれば、リフレクターの第2の反射制御面とこれに対応する前面レンズの左右拡散制御ステップを所定形状に設定することで、制御ステップの見切り線の影響を受けない、基本配光パターンの所定領域に左右拡散角の制御された所望の光が導かれた所望の配光が得られるので、前照灯の配光設計の自由度が大幅に緩和される。
請求項2によれば、基本配光パターンの所定領域に大きな拡散角をもつ左右拡散光が導かれた所望の配光をもつ前照灯の配光設計の自由度が大幅に緩和される。
請求項3によれば、基本配光パターンの所定領域に比較的小さな拡散角をもつ左右拡散光が導かれた所望の配光が得られる前照灯の配光設計の自由度が大幅に拡大される。
請求項4によれば、光ムラが目立たない所望の配光が得られる。
請求項5によれば、光軸がずれたとしても、またエイミングを行ったとしても配光に制御ステップの悪影響が出ないので、ドライバーにとって前方視認性に優れた前照灯を提供できる。
請求項6によれば、光軸がずれたとしても、またエイミングを行ったとしても配光に制御ステップの悪影響が出ないので、ドライバーにとって前方視認性に優れた前照灯を提供できる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1の実施例を示すもので、図1は本発明の第1の実施例である自動車用前照灯の正面図、図2は同前照灯の縦断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3は同前照灯の配光パターンを示す斜視図、図4はリフレクターの第2の反射制御面とレンズカバーの左右拡散制御ステップの配置を示す拡大水平断面図、図5は光源像を配光スクリーンに投影し(貼り付け)てリフレクターの有効反射面を設計する様子を説明する斜視図である。
これらの図において、自動車用前照灯10は、前方に開口する容器状のランプボディ11の前面側に前面レンズである透明レンズカバー12が組み付けられて画成された灯室空間に、光源である放電バルブ20と放電バルブ20の発光の一部を遮光する遮光シェード15とをリフレクター14に一体化した光源ユニットUが収容された構造で、リフレクター14の有効反射面14a,14b(放電バルブ20の水平位置よりも略上側に設けられた有効反射面を14a、下側に設けられた有効反射面を14bとする)で反射された光L1,L2がレンズカバー12を透過して前方に配光されることで、図3に示すすれ違いビーム形成用の配光パターンPA(PA1,PA2)が形成されるように構成されている。
また、図1,2に示すように、ランプボディ11と光源ユニットU(リフレクター14)間には、ランプボディ11を貫通して前方に延出するエイミングスクリュー31と該スクリュー31に螺合するリフレクター14側のナット部材32でそれぞれ構成した一対の前後移動支点E1,E2と、ピボット構造の固定傾動支点E0で構成された公知のエイミング機Eが介装されて、光源ユニットU(リフレクター14)を水平傾動軸Lx,垂直傾動軸Ly回りに傾動させることで、光源ユニットUの光軸(前照灯の光軸)Lが上下左右方向に傾動(図3に示す配光パターンPAが上下左右方向に移動)するように構成されている。
放電バルブ20は、アークチューブ22にUVカット作用のある円筒形状シュラウドガラス管23を溶着一体化したアークチューブ本体21が、合成樹脂製絶縁性ベース25に組み付け一体化されて、前方に延出する形態に固定保持されている。そして、放電バルブ20は、リフレクター14の後頂部に設けられたバルブ挿着孔Hに挿着されて、光源ユニットUとして一体化されている。符号19は、ランプボディ11の底面に取着されたバラスト回路(図示せず)から灯室空間内に延びる給電ケーブル18接続用のコネクタである。円筒形状のシュラウドガラス管23の外側面には、リフレクター14の有効反射面14a,14bに向かう光の一部を遮って鮮明なクリアカットラインCL(15度カットラインCL1および水平カットラインCL2)を形成するためのピンストライプと称される遮光膜(図示せず)が設けられている。
金属製の遮光シェード15は、その脚部がリフレクター14に固定一体化されることでアークチューブ本体21の前方に配置され、前方への直射光やリフレクター14の有効反射面14a,14bの所定領域以外に向かう光を遮光するためのもので、リフレクター14の有効反射面14a,14bと放電バルブ20の放電中心Cおよび放電バルブ20の(ピンストライプ)に対して位置決めされた形態となっている。なお、遮光シェード15の脚部には、リフレクター14の下側有効反射面14bに向かう光を通過させる開口部15a(図2参照)が設けられている。
リフレクター14の有効反射面14a,14bは、図1,2に示すように、前後に延びる光軸を中心軸とする回転放物面を基準面とし、この基準面を正面視短冊形状の複数のセグメントに区分けして、これら各セグメントに前記基準面とは曲率の異なる有効反射面素子群14a1〜14a3、14b1を割り付けることにより構成されている。具体的には、例えば、図3に示すように、リフレクター14前方の配光スクリーン上に各反射面素子群14a1〜14a3、14b1での左右拡散反射光による配光が合成されて、前照灯としての所定の配光パターンで所定の配光量が得られるようにリフレクター14の有効反射面14a,14b(各反射面素子群14a1〜14a3、14b1)が設計されている。
なお、反射面素子群14a1〜14a3は、ホットゾーン周辺領域からカットオフラインCL1,CL2に沿った領域の配光パターンPA1を形成し、反射面素子群14b1は、その上下縁部が配光パターンPA1の上下縁部より幾分低い左右に大きく拡散した配光パターンPA2を形成する。
また、上側有効反射面14aの一部を構成する反射面素子群14a3のうち、バルブ挿着孔Hの上部近傍には、パラエリプソイド形状と称される放物的楕円面で構成された4個の第2の反射制御面である左右拡散反射面素子14a31〜14a34が左右に隣接して設けられるとともに、レンズカバー12のこれらの反射面素子14a31〜14a34に対応する位置には、その水平断面を凹レンズ(その縦断面の厚さは均一)で構成した左右拡散制御ステップ13a1〜13a3が設けられて、反射面素子14a31〜14a34で反射し光源光(左右クロス拡散反射光)が左右拡散制御ステップ13a1〜13a3のいずれかを透過するようになっている。
具体的には、放物的楕円面である反射面素子14a31〜14a34の縦断面は、図2に示すように、放電中心Cを焦点とする放物線で構成されて、上下方向には反射光を略平行な光L3としてレンズカバー12の左右拡散制御ステップ13a1〜13a3に導くとともに、その水平断面は、図4に示すように、放電中心Cを第1焦点f1とし、レンズカバー12(左右拡散制御ステップ13a1〜13a3)との間に第2焦点f2をもつ楕円線で構成されて、左右方向には反射光を左右クロス拡散光L3としてレンズカバー12の左右拡散制御ステップ13a1〜13a3のいずれかに導く。
このため、リフレクター14の有効反射面14a,14b全体によってすれ違いビーム形成用の基本配光パターンPA(PA1,PA2)が形成されるが、第2の反射制御面(左右拡散反射面素子)14a31〜14a34で反射された光源光は、左右拡散光としてレンズカバー12の対応する左右拡散制御ステップ(水平断面凹レンズ領域)13a1〜13a3のいずれかに確実に導かれ、左右拡散制御ステップ(水平断面凹レンズ領域)13a1〜13a3を透過する際に、さらに左右に拡散された左右拡散光として基本配光パターンPA(PA1,PA2)の所定領域に導かれる。この結果、従来の前照灯で得られる配光に比べて、左右方向に大きく広がる所望の配光が得られ、それだけドライバーの視認性が改善されることになる。
特に、放電バルブ20は、アークチューブ本体21(アークチューブ22)の発光部が前後に所定長さをもつ線光源であることから、アークチューブ22の発光部の前端および後端からそれぞれ出射し第2の反射制御面(左右拡散反射面素子)14a31〜14a34で反射した光が対応する凹レンズ領域(左右拡散制御ステップの見切り線で囲まれた領域)13a1〜13a3を通過するように配光設計されている。即ち、リフレクター14の第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光は、レンズカバー12の左右拡散制御ステップの見切り線で囲まれた領域13a1〜13a3にのみ導かれるように構成されている。
このため、第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光が左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の見切り線を跨ぐ形態で導かれず、「レンズカバー12透過光が左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の見切り線を透過するため明るい筋や暗い影が配光に現れる」という不具合、即ち、配光に左右拡散制御ステップの見切り線の影響が現れるという不具合もない。
また、本実施例では、第2の反射制御面14a31〜14a34を光源近くに設けることで、配光に光ムラが現れないように考慮されている。即ち、リフレクター14の配光設計は、図5に示すように、リフレクター14前方の配光スクリーン上に各反射面素子群14a1〜14a3、14b1による光源像がクリアカットライン・エルボー部を中心に放射状に並ぶように投影し(貼り付け)、前照灯としての所定の配光パターンで所定の配光量が得られるように各反射面素子を設計するが、光源近傍に設けた反射制御面(反射面素子)14a31〜14a34で形成される光源像は、光源から遠方に設けた反射制御面(反射面素子)で形成される光源像に比べて大きくい分、光ムラが目立つおそれがあるが、光源像が拡散される分、光ムラが目立たないという利点がある。
また、前照灯(光源ユニットU)の光軸Lが狂った場合には、前記したように、エイミング機構Eによって光軸Lを適正な位置に調整できるように構成されているが、第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3(の見切り線)とは、エイミング機Eの最大エイミング量(光源ユニットUの光軸の最大傾動量)を考慮した配置に構成されているため、配光が変化したりエイミング操作によって前照灯の配光に制御ステップ13a1〜13a3の見切り線の悪影響がでないようになっている。
即ち、エイミング機構Eの最大エイミング量を考慮しない場合には、 エイミング機構Eにより光源ユニットUを上下左右に傾動すると、第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の相対位置が変化し、第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光が左右拡散制御ステップ形成領域外にも導かれ(反射光が左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の見切り線を跨ぐ状態で透過し)て、配光に制御ステップ13a1〜13a3の見切り線の悪影響がでる(配光に制御ステップの見切り線に対応した明るい筋や暗い影が出現する)おそれがある。然るに、本実施例では、光源ユニットUの光軸Lの上下左右の最大傾動量を考慮して、第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の相対位置が配置(第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の配光が設計)されているので、光源ユニットUが傾動したとしても、第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光は常に左右拡散制御ステップ13a1〜13a3それぞれの見切り線の内側にのみ導かれ、配光に悪影響がでることはない。
また、振動などが原因で、前後移動支点E1,E2を構成するナット部材32とエイミングスクリュー31が勝手に相対回動して、光軸Lがずれたような場合であっても、第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光が左右拡散制御ステップ形成領域内に導かれる(第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光が制御ステップ13a1〜13a3それぞれの見切り線を跨ぐ状態で透過しない)形態に保持されるので、配光に悪影響がでることはない。
なお、左右拡散制御ステップ13a1〜13a3は、レンズカバー12の表側に設けてもよいが、汚れにくいという点で、レンズカバー12の裏側に設けることが望ましい。
図6は本発明の第2の実施例の要部であるリフレクターの第2の反射制御面とレンズカバーの左右拡散制御ステップの配置を示す拡大水平断面図である。
前記した第1の実施例では、リフレクター14に設ける第2の反射制御面である反射面素子14a31〜14a34が、いずれも縦断面が光源を焦点とする放物線で、水平断面が光源を焦点とする楕円線で構成された、パラエリプソイド形状と称される放物的楕円面で構成されて、反射光を左右クロス拡散させるように構成されていたが、この第2の実施例では、リフレクター14に設ける第2の反射制御面が、それぞれの水平断面形状を異にする左右に隣接する4つの反射面素子14a35〜14a38で構成されている。
即ち、反射面素子14a35〜14a38の縦断面は、いずれも放電中心Cを焦点とする放物線であるが、反射面素子14a35は、その水平断面が直線である放物面で構成されて、その反射光は僅かに左右に拡散して、左右拡散制御ステップ13a31に導かれ、ステップ13a31を透過することで拡散角が比較的小さい左右オープン拡散光L5として配光される。反射面素子14a36は、その水平断面が放電中心Cを焦点とする楕円である、前記第1の実施例と同じ放物的楕円面(パラエリプソイド形状)に構成されて、その反射光は左右にクロス拡散して、左右拡散制御ステップ13a32に導かれ、ステップ13a32を透過することで拡散角が非常に大きい左右オープン拡散光L6として配光される。反射面素子14a37は、その水平断面が発光中心Cを焦点とする回転放物面で構成されて、その反射光は平行光となって、左右拡散制御ステップ13a33に導かれ、ステップ13a33を透過することで拡散角が非常に小さい左右オープン拡散光L7として配光される。反射面素子14a38は、その水平断面が発光中心Cを焦点とする前方に凸の双曲線で、その反射光は左右にオープン拡散して、左右拡散制御ステップ13a33に導かれ、ステップ13a33を透過することで拡散角が比較的大きい左右オープン拡散光L8として配光される。
また、リフレクター14の反射面素子14a35〜14a38とレンズカバー12の制御ステップ13a1〜13a3とが光源ユニットUの光軸の最大傾動量を考慮して配置(光学設計)されていることは、前記第1の実施例と同様である。
その他は前記した第1の実施例と同様であり、同一の符号を付すことで、重複した説明は省略する。
なお、前記した第1の実施例における制御ステップ13a32を、図7に示す第3の実施例のように、水平断面凸レンズで構成することで、リフレクター14の左右拡散反射素子14a36で反射形成された左右クロス拡散反射光が、レンズカバー12の左右拡散制御ステップ13a32を透過する際に、その左右方向の拡散角を小さくした左右オープン拡散光に制御して、配光パターンPAの所定領域に導くようにしてもよい。
図8〜11は本発明の第4の実施例を示すもので、図8は本発明の第4の実施例である自動車用前照灯の正面図、図9は同前照灯の配光パターンを示す正面図、図10は最上段の光源ユニットの縦断面図、図11は最上段の光源ユニットの水平断面図、図12は最上段の光源ユニットと同ユニットが形成する配光パターンを示す斜視図である。
これらの図において、自動車用前照灯10Aは、ランプボディ11と透明レンズカバー12により画成された灯室空間に、11個の光源ユニットが上下3段に収容された構造で、これら全ての光源ユニットの照射光が形成する配光パターンが合成されることで、図9に示すすれ違い様ビームの配光パターンPBが形成される。
最上段の3個の光源ユニットU11〜U13は、上方に向けて配置された光源であるLED42と、その焦点位置に設けたLED42の発光を前方に反射制御する略放物面形状のリフレクター44と、リフレクター44に固着されたインナーレンズ46と、リフレクター44の前方に配置された透光プレート48(図8参照)が一体化された反射型の光源ユニットとしてそれぞれ構成されており、これらの光源ユニットU11〜U13によって、図9,図12符号PB2で示す拡散領域形成用配光パターンが形成される。なお、光源ユニットU11〜U13を構成する上で、透光プレート48は必ずしも必要ではない。
LED42は、1mm四方程度の大きさの単一の発光チップを有する白色発光ダイオードで、基板に支持された状態で支持部材45に固定されている。光源ユニットU11〜U13を構成するリフレクター44は、図10,11に示すように、支持部材45に固定されて、LED42を覆うように配置されている。
中段の3個の光源ユニットU21〜U23は、上方に向けて配置された光源であるLED52と、LED52の発光を前方に反射する略楕円対形状のリフレクター54と、カットオフライン形成用シェード56と、シェード56の前方に配置された投射レンズ58とが一体化された投射型の光源ユニットとしてそれぞれ構成されており、これらの光源ユニットU21〜U23によって、図9の符号PB1で示すカットオフライン形成用配光パターンが形成される。
下段の3個の光源ユニットU31〜U35は、前方に向けて配置された光源であるLED62と、LED62の前方に配置された遮光シェード66と、シェード66の前方に配置された集光レンズ68とが一体化された直射型の光源ユニットとしてそれぞれ構成されており、これらの光源ユニットU31〜U35によって、図9の符号PB3で示すホットゾーン形成用配光パターンが形成される。
前記した最上段の3個の光源ユニットU11〜U13を構成するリフレクター44の有効反射面は、図8,10,11に示すように、上下二段の正面視短冊形状の有効反射面素子14a11〜14a26で構成されている。
有効反射面素子14a11〜14a26は、いずれもパラエリプソイド形状と称される放物的楕円面(その縦断面が光源を焦点とする放物線で、その水平断面が光源を焦点とする楕円線で構成した曲面)で構成されており、上下方向には、図10に示すように、略平行な光として前方に配光される。一方、左右方向には、図11に示すように、有効反射面素子14a11〜14a26で反射された光は、左右クロス拡散光としてインナーレンズ46およびレンズカバー12を透過して前方所定方向に配光される。また、有効反射面素子14a11〜14a26の左右方向中央部寄りの有効反射面素子14a13〜14a16、14a21〜14a24は、第2の反射制御面として機能するとともに、リフレクター44に一体化されたインナーレンズ46の左右方向中央部には、第2の反射制御面14a13〜14a16、14a21〜14a24に対応する左右拡散制御ステップ13a11,13a12が設けられている。なお、インナーレンズ46における制御ステップ13a11,13a12の左右両側にはステップが設けられていない。
インナーレンズ46の左右拡散制御ステップ13a11,13a12は、水平断面凹レンズ(縦方向には均一の厚さ)で構成されるとともに、有効反射面素子14a13〜14a16、14a21〜14a24で反射した左右クロス拡散光がインナーレンズ46の左右拡散制御ステップ13a11,13a12のいずれかに導かれるように配光設計されており、ステップ13a11,13a12を透過した光は、左右の拡散角が調整された左右クロス拡散光または左右オープン拡散光として配光パターンPB2の所定の領域に配光される。
光源ユニットU12,光源ユニットU13では、有効反射面素子14a13〜14a16で反射した左右クロス拡散光が、インナーレンズ46の水平断面凹レンズで構成された左右拡散制御ステップ13a11,13a12のいずれかに導かれるように配光設計されて、制御ステップ13a11,13a12を透過する光源はその左右拡散角が調整されて配光パターンPB2の所定の領域に配光される。
また、上段,中段,下段の全ての光源ユニットU11〜U13,U21〜U23,U31〜U35は、ユニットフレーム(図示せず)に一体化されており、ランプボディ11とユニットフレーム間には、ランプボディ11を貫通して前方に延出するエイミングスクリュー31と該スクリュー31に螺合するユニットフレーム側のナット部材32でそれぞれ構成した一対の前後移動支点E1,E2と、ピボット構造の固定傾動支点E0で構成された公知のエイミング機構E(図8参照)が介装されて、ユニットフレームに一体化されている光源ユニットU11〜U13,U21〜U23,U31〜U35を水平傾動軸Lx,垂直傾動軸Ly回りに一体に傾動させることで、各光源ユニットの光軸が上下左右方向に一体に傾動(図9に示す配光パターンPBが上下左右方向に移動)するように構成されている。
また、前記した第1の実施例では、エイミング機構Eによる光軸調整を行うと、第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の相対位置が変化し、第2の反射制御面14a31〜14a34での反射光が左右拡散制御ステップ形成領域外にも導かれ(反射光が左右拡散制御ステップの見切り線を透過し)て、配光に悪影響がでるおそれがあるため、光源ユニットUの光軸Lの上下左右の最大傾動量を考慮して、第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の相対位置を配置(第2の反射制御面14a31〜14a34と左右拡散制御ステップ13a1〜13a3の配光を設計)する必要があったが、この第4の実施例では、リフレクター44(第2の反射制御面)とインナーレンズ46(左右拡散制御ステップ)がユニットフレームに一体化されているので、エイミング機構Eによる光軸調整を行ったとしても、第2の反射制御面と左右拡散制御ステップの相対位置は変化せず、したがって、配光設計に際しエイミングによる光軸の最大傾動量を考慮する必要がない。
また、本実施例では、光源であるLED42の前方近くにインナーレンズ46配置されているが、LED42は白熱バルブ,ハロゲンバルブ,放電バルブのように高温とならないので、即ちLED42の発熱量が少ないため合成樹脂製インナーレンズ46が熱変形することもない。
また、前記した第4の実施例では、インナーレンズ46に左右拡散制御ステップ13a11,13a12が設けられているが、前記した第1の実施例と同様に、レンズカバー12に左右拡散制御ステップ13a11,13a12を設けるように構成してもよい。なお、この場合は、前記した第1の実施例の場合と同様に、配光に悪影響がでないようにするため、前照灯の光軸Lの上下左右の最大傾動量を考慮して、インナーレンズ46に設ける第2の反射制御面とレンズカバー12に設ける左右拡散制御ステップの相対位置を配置(第2の反射制御面と左右拡散制御ステップの配光を設計)することが必要である。
本発明の第1の実施例である自動車用前照灯の正面図である。 同前照灯の縦断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)である。 同前照灯の配光パターンを示す斜視図である。 リフレクターの第2の反射制御面とレンズカバーの左右拡散制御ステップの配置を示す拡大水平断面図である。 光源像を配光スクリーンに投影し(貼り付け)てリフレクターの有効反射面を設計する様子を説明する斜視図である。 本発明の第2の実施例の要部であるリフレクターの第2の反射制御面とレンズカバーの左右拡散制御ステップの配置を示す拡大水平断面図である。 本発明の第3の実施例の要部であるリフレクターの第2の反射制御面とレンズカバーの左右拡散制御ステップの配置を示す拡大水平断面図である。 本発明の第4の実施例である自動車用前照灯の正面図である。 同前照灯の配光パターンを示す正面図である。 最上段の光源ユニットの縦断面図である。 最上段の光源ユニットの水平断面図である。 最上段の光源ユニットと同ユニットが形成する配光パターンを示す斜視図である。
符号の説明
10、10A 自動車用前照灯
E(E0,E1,E2) エイミング機構
Lx 水平傾動軸
Ly 垂直傾動軸
12 前面レンズである透明レンズカバー
13a1〜13a3、13a11,13a12 左右拡散制御ステップ
14 配光制御用のリフレクター
14a,14b リフレクターの有効反射面
14a1,14a2,14a3,14b1 有効反射面素子
14a31〜14a34、14a35〜14a38 第2の反射制御面である左右拡散反射面
15 遮光シェード
20 光源である放電バルブ
21 アークチューブ本体
22 アークチューブ
C 放電中心
f1 第1焦点
f2 第2焦点
U11〜U13 光源ユニット
42 光源であるLED
44 リフレクター
14a13〜14a16、14a21〜14a24 第2の反射制御面である左右拡散反射面
46 インナーレンズ

Claims (6)

  1. 灯室内に、放物面を基本形状とする配光制御用のリフレクターと、前記リフレクターの焦点に設けた光源とを備え、前記リフレクターの少なくとも一部の領域に、前記リフレクターの前方に配置された前面レンズを透過して所定の方向に向かう左右拡散光または左右略平行光を反射形成する、前記基本放物面とは異なる面形状の第2の反射制御面が設けられた自動車用前照灯であって、
    前記前面レンズにおける前記第2の反射制御面と光学的に対応する領域には、該前面レンズから出射する光の左右方向への拡散角を制御する左右拡散制御ステップが設けられるとともに、該制御ステップを画成する見切り線の内側だけに前記第2の反射制御面の反射制御光が導かれるように構成されたことを特徴とする自動車用前照灯。
  2. 前記第2の反射制御面は、前記光源を通る縦断面が該光源を焦点とする放物線で、前記光源を通る水平断面が、該光源を焦点とする楕円線からなる、左右クロス拡散光を反射形成する拡散反射面(パラエリプソイド形状と称される放物的楕円面)で構成され、
    前記前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域は、出射光を左右に拡散制御する制御レンズで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用前照灯。
  3. 前記第2の反射制御面は、前記光源を通る縦断面が該光源を焦点とする放物線で、前記光源を通る水平断面が、直線,前記光源を焦点とする略双曲線または前記光源を焦点とする略放物線のいずれかからなる、左右オープン拡散光または略平行光を反射形成する拡散反射面で構成され、
    前記前面レンズの左右拡散制御ステップ形成領域は、出射光を左右に拡散制御する制御レンズで構成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用前照灯。
  4. 前記拡散反射面は、前記光源の上下方向近傍に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用前照灯。
  5. 前記灯室は、ランプボディと前記前面レンズによって画成され、光源を挿着した前記リフレクターは、前記ランプボディと該リフレクター間に介装されたエイミング機構によって傾動可能に構成されており、
    前記第2の反射制御面と前記左右拡散制御ステップとは、前記リフレクターの最大傾動量を考慮して配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用前照灯。
  6. 前記灯室は、ランプボディとアウターレンズによって画成され、光源を挿着した前記リフレクターは、前記ランプボディと該リフレクター間に介装されたエイミング機構によって傾動可能に構成されており、
    前記前面レンズは、前記リフレクターに一体化されて前記アウターレンズの内側に配置されたインナーレンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用前照灯。
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