JP2008077553A - 筆記情報処理装置、筆記情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子ペン60で印刷文書に筆記し、通信装置50に接続すると、通信装置50は、筆記を電子化したストローク情報を端末装置10に送信する。すると、端末装置10は、ペン認証サーバ70を用いて電子ペン60を認証し、識別情報サーバ30に問い合わせてストローク情報を関連付ける電子文書の格納場所等を示す電子文書情報を取得し、文書サーバ20に対して電子文書情報とストローク情報とを送信することで登録を依頼する。これにより、文書サーバ20は、登録の成功/失敗を示す結果情報を端末装置10に送信する。そして、通信装置50は、結果情報を受信すると、電子ペン60内のストローク情報を消去し、結果情報が登録失敗を示していれば、再入力を促すメッセージを出力する。
【選択図】図1
Description
特許文献1では、電子ペンが、クレジットカード利用者がカード利用明細書にサインをした場合にその明細書からサインデータを取得し、無線通信により送信する。そして、個人認証システムが、電子ペンから送信されたサインデータを受信し、このサインデータと、クレジットカードの所有者のサインに関する登録データとを比較して、クレジットカードの利用者がクレジットカードの所有者本人であるか否かを判定している。
特許文献3では、まず、ストロークデータ取得ユニットが、筆記した際のストロークデータを取得し、ICカードが、ストロークデータにデジタル署名を付してデジタル署名付きストロークデータとする。そして、送信ユニットが、デジタル署名付きストロークデータに電子証明書を付して送信している。
そこで、電子ペンに格納された筆記情報に基づく処理を行った後においては、電子ペンから筆記情報が漏洩しないようにすることが望まれる。尚、このような筆記情報の漏洩の防止は、電子ペンだけでなく、電子ペンで筆記した内容をサーバ等に送信するまでに介在するあらゆる装置について望まれているところである。
また、この第1の筆記情報処理装置は、媒体に印刷された画像から媒体上の位置を表す位置情報を検出する検出手段と、この検出手段により検出された位置情報に基づいて筆記情報を生成する生成手段とを更に備えていてもよい。
更に、この第1の筆記情報処理装置は、受信手段により受信した結果情報に応じた情報を外部に通知する通知手段を更に備えていてもよい。
そして、この通知手段は、筆記情報に基づく処理が完了していないことを結果情報が示している場合に、筆記情報の再送に関する情報を通知するようにしてもよい。
請求項2の発明には、媒体に対する筆記情報が複数種類ある場合に、個々の筆記情報を区別してその漏洩を防止することができるという効果がある。
請求項3の発明には、媒体に印刷された画像に埋め込まれた位置情報に基づいて生成された筆記情報に基づく処理を行った後におけるその筆記情報の漏洩を防止することができるという効果がある。
請求項4の発明には、筆記情報に基づく処理の結果をユーザが知ることができるという効果がある。
請求項5の発明には、筆記情報に基づく処理が完了していない場合に、ユーザが迅速に筆記情報に基づく処理を再依頼することができるという効果がある。
請求項6の発明には、電子ペンを用いて媒体に筆記することで得られた筆記情報に基づく処理を行った後において、その筆記情報の電子ペンからの漏洩を防止することができるという効果がある。
請求項7の発明には、媒体に対する筆記情報に基づく処理を行った後におけるその筆記情報の漏洩を防止することができるという効果がある。
請求項8の発明には、媒体に対する筆記情報に基づく処理を行った後におけるその筆記情報の漏洩を防止することができるという効果がある。
まず、本実施の形態におけるコンピュータシステムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態のコンピュータシステムの全体構成を示したものである。
図示するように、このコンピュータシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、識別情報サーバ30と、画像形成装置40と、ペン認証サーバ70とがネットワーク90に接続されることにより構成されている。また、このコンピュータシステムは、通信装置50と、電子ペン60を含んでいる。
文書サーバ20は、電子文書を記憶している。この場合、電子文書は、帳票データであってもよい。また、文書サーバ20は、電子文書の印刷指示があると、電子文書の画像とコード画像とを重畳した重畳画像を媒体に印刷して印刷文書を出力するよう指示する。尚、コード画像には、少なくとも位置情報が埋め込まれていればよいが、識別情報を埋め込むことで印刷文書を容易に識別できるようになる。
画像形成装置40は、媒体に画像を形成して印刷文書を出力する。この画像形成装置40としては、単体のプリンタや印刷機であってもよいし、他にスキャナや通信の機能を備えた所謂複合機であってもよい。ここで、画像形成装置40における画像形成方式としては、例えば、電子写真方式を用いることができるが、その他の如何なる方式を用いてもよい。
まず、ユーザが、この印刷文書に対し電子ペン60を用いて筆記を行ったとする(A)。
すると、電子ペン60は、印刷文書上の位置情報を読み取ることで筆記位置を認識し、筆記を電子化した筆記情報を生成する。
次に、端末装置10は、筆記情報と共に受信したペンIDをペン認証サーバ70に送信し、電子ペン60の正当性の検証を依頼する(D)。そして、電子ペン60の正当性の検証の結果を受信する(E)。その結果、電子ペン60が正当なものであると認証された場合、端末装置10は、筆記情報と共に受信した識別情報を識別情報サーバ30に送信する(F)。これにより、識別情報サーバ30は、識別情報に対応する電子文書情報を取得する。そして、端末装置10は、この電子文書情報を取得する(G)。
また、端末装置10は、電子文書情報と筆記情報とを文書サーバ20に送信する(H)。これにより、文書サーバ20は、電子文書情報に対応する電子文書に対し、受信した筆記情報を登録する。この場合、筆記情報を電子文書に対応付けたり、筆記情報を電子文書上にアノテーションとして付加したりすることができる。この場合、筆記情報は必ずしも電子文書に直接反映させる必要はない。即ち、必要に応じて、識別情報から電子文書を参照し、筆記情報をこれに反映させる構成とすることもできる。
第一に、受信した電子文書情報に対応する電子文書の存否に基づいて、筆記情報の登録可否を判定することが考えられる。
尚、コード画像の生成は、このように様々な装置で行うことが可能であるが、識別情報及び位置情報の符号化方法は、コード画像を生成する装置には依存しないため、まとめて後述する。
図2は、このようなコンピュータ100のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ100は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、記憶手段であるメインメモリ102及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)103とを備える。ここで、CPU101は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、後述する各機能を実現する。また、メインメモリ102は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置103は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ100は、外部との通信を行うための通信I/F104と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構105と、キーボードやマウス等の入力デバイス106とを備える。
図3は、このときのコンピュータシステムの動作を示したシーケンス図である。
まず、ユーザが、端末装置10を操作し、文書サーバ20に格納された電子文書の中から印刷対象の電子文書を指定する。これにより、端末装置10は、その電子文書の印刷指示を文書サーバ20に送信する(ステップ111)。尚、このとき、端末装置10は、電子文書の格納場所等を示す電子文書情報と、ユーザが指定した設定情報とを、印刷指示に含めて送信する。
次に、識別情報サーバ30は、識別情報と電子文書情報と設定情報とを関連付けてデータベースに登録する(ステップ313)。そして、識別情報サーバ30は、文書サーバ20に対し、識別情報を送信する(ステップ314)。
その後、文書サーバ20は、画像形成装置40が電子文書を印刷するためのコマンド列からなるPDL(Page Description Language)ファイル(以下、「文書PDL」という)に対し、このコード画像をPDLコマンドとして設定することで出力文書PDLを生成する。そして、これを画像形成装置40に送信する(ステップ215)。
また、コード画像は、画像形成装置40で生成することもできる。この場合は、文書サーバ20又は識別情報サーバ30が、電子文書から生成したPDLに識別情報を付加して画像形成装置40へ送信し、画像形成装置40が、識別情報及び位置情報を含むコード画像を生成することになる。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷された媒体に形成された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが、人間の目で認識し難いものも「不可視」に含める。
図4は、コードパターンについて説明するための図である。
まず、コードパターンを構成するビットパターンについて説明する。
図4(a)に、ビットパターンの配置の一例を示す。
ビットパターンとは、情報埋め込みの最小単位である。ここでは、図4(a)に示すように、9箇所の中から選択した2箇所にビットを配置する。図では、黒の四角が、ビットが配置された位置を示し、斜線の四角が、ビットが配置されていない位置を示している。9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは、36(=9C2)通りある。従って、ビットパターンは36種類存在し、これらのビットパターンを用いて、36通り(約5.2ビット)の情報を表現することができる。
尚、ドットをこのような大きさにすることで、1つのビットパターンの一辺は、約0.5mm(=0.0423mm×2×6)となる。
図4(b)に、コードパターンの配置の一例を示す。
ここで、図4(b)に示した最小の四角が、図4(a)に示したビットパターンに相当する。
コードパターンは、このようなビットパターンを縦に5個、横に5個配置することによって構成される。そして、この25個のビットパターンのうち、左上角部の1つのビットパターンを用いて、コードパターンの回転を検出するための同期符号を埋め込む。また、このビットパターンの右の4つのビットパターンを用いて、X方向の位置情報を符号化したX位置符号を埋め込み、下の4つのビットパターンを用いて、Y方向の位置情報を符号化したY位置符号を埋め込む。更に、これらのビットパターンに囲まれる16(=4×4)個のビットパターンを用いて、識別情報を符号化した識別符号を埋め込む。
尚、1つのコードパターンの1辺の長さは、ビットパターンの5個分の幅に等しいため、約2.5mmとなる。本実施の形態では、このように生成したコードパターンを画像化したコード画像を、用紙全面に配置する。
図5は、このような符号化及び画像生成の処理について説明するための図である。
まず、識別情報の符号化について説明する。
識別情報の符号化には、ブロック符号化方式のRS(リードソロモン)符号が使用される。図4で説明した通り、本実施の形態では、5ビットの情報を表現できるビットパターンを用いて情報を埋め込む。従って、情報の誤りも5ビット単位で発生するため、ブロック符号化方式で符号化効率が良いRS符号を使用している。但し、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用することもできる。
そして、ブロック化された識別情報に対し、RS符号化処理を行う。図5では、RS符号化の結果として得られたブロックを、「blk1」、「blk2」、「blk3」、「blk4」、…と表記している。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、K段の線形シフトレジスタで発生できる最大周期の系列であり、2K−1の系列長をもつ。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用することにより、位置情報を符号化することができる。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。
この場合、位置情報も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。図5では、M系列「11010011011010…」が、5ビットずつブロック化されている。
その後、各ブロックにおけるビットパターンが、ドット画像を参照することにより画像化される。そして、図5の最右に示すようなドットで情報を表す出力画像が生成される。
まず、印刷文書に対して筆記する際に用いられる電子ペン60について説明する。
図6は、電子ペン60の機構を示した図である。
図示するように、電子ペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、入力画像から検出したコード画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
そして、制御回路61には、電子ペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。また、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、画像を入力する赤外CMOS64も接続されている。更に、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
尚、本実施の形態において、通信回路66は、通信装置50から情報を受信し、データ処理部61bは、この情報の受信に応じて、情報メモリ65に記憶された筆記情報を消去する。
電子ペン60による筆記が行われると、ペンチップ69に接続された圧力センサ62が、筆記動作を検出する。これにより、赤外LED63が点灯し、赤外CMOS64がCMOSセンサによって媒体上の画像を撮像する。
尚、赤外LED63は、消費電力を抑制するために、CMOSセンサのシャッタタイミングに同期させてパルス点灯する。
また、赤外CMOS64は、撮像した画像を同時に転送できるグローバルシャッタ方式のCMOSセンサを使用する。そして、赤外領域に感度があるCMOSセンサを使用する。また、外乱の影響を低減するために、CMOSセンサ全面に可視光カットフィルタを配置している。CMOSセンサは、70fps〜100fps(frame per second)程度の周期で、画像を撮像する。尚、撮像素子はCMOSセンサに限定するものではなく、CCD等、他の撮像素子を使用してもよい。
以下、このときの制御回路61の動作について説明する。
図7は、制御回路61の動作を示したフローチャートである。
まず、画像処理部61aは、画像を入力する(ステップ601)。そして、画像に含まれるノイズを除去するための処理を行う(ステップ602)。ここで、ノイズとしては、CMOS感度のばらつきや電子回路により発生するノイズ等がある。ノイズを除去するために如何なる処理を行うかは、電子ペン60の撮像系の特性に応じて決定すべきである。例えば、ぼかし処理やアンシャープマスキング等の先鋭化処理を適用することができる。
また、画像処理部61aは、検出したドットパターンを2次元配列上のデジタルデータに変換する(ステップ604)。例えば、2次元配列上で、ドットがある位置を「1」、ドットがない位置を「0」というように変換する。そして、この2次元配列上のデジタルデータは、画像処理部61aからデータ処理部61bへと受け渡される。
このようにしてビットパターンが検出されると、データ処理部61bは、ビットパターンの種類を参照することにより、同期符号を検出する(ステップ606)。そして、同期符号からの位置関係に基づいて、識別符号及び位置符号を検出する(ステップ607)。
そして、最後に、通信回路66が、ここで得られた識別情報及び位置情報を通信装置50に送信する(ステップ609)。
ところで、ここでの処理は、通信装置50と文書サーバ20が中心になって動作する。そこで、まず、これらの機能構成について説明しておく。
図示するように、通信装置50は、受信部51と、制御部52と、通知部53と、送信部54とを備える。
受信部51は、電子ペン60からは、電子ペンの識別情報(ペンID)と、媒体の識別情報(以下、「媒体ID」という)と、ストローク情報の識別情報(以下、「ストロークID」という)と、ストローク情報とを受信する。つまり、電子ペン60の情報メモリ65には、ストローク情報がストロークIDによって区別されて記憶されており、ストローク情報と共にストロークIDを受信することが可能になっている。ここで、ストロークIDとしては、電子ペン60内でストローク情報を識別できる情報であれば、如何なるものを用いてもよい。例えば、規則性の無い数でもよいし、電子ペン60内部のカウンタが出力する連番でもよいし、電子ペン60内部の時計が保持する時刻等の数値でもよい。
また、受信部51は、端末装置10からは、文書サーバ20におけるストローク情報の登録結果を示す情報(以下、「結果情報」という)を受信する。
通知部53は、所定のメッセージを外部に対して通知する。
送信部54は、電子ペン60へは、ストローク情報の消去を指示するコマンドを送信する。また、端末装置10へは、文書サーバ20に登録するストローク情報等を送信する。
図示するように、文書サーバ20は、受信部21と、情報記憶部22と、文字認識部23と、登録部24と、結果情報作成部25と、送信部26とを備える。
受信部21は、端末装置10からストローク情報等を受信する。
情報記憶部22は、印刷文書に記入された文字を、印刷文書上の記入位置に対応する電子文書上の位置に関連付けて記憶する。尚、ストローク情報はそのまま電子文書に付加してもよいが、ここでは、電子文書情報とストローク情報とを関連付けて、この情報記憶部22に記憶するようにしている。
文字認識部23は、ストローク情報に対して公知の文字認識処理を行い、テキストデータに変換する。
登録部24は、ストローク情報から得られたテキストデータを情報記憶部22に登録する。
結果情報作成部25は、文字認識部23による文字認識処理や、登録部24による情報記憶部22へのテキストデータの登録処理が成功したかどうかを示す結果情報を作成する。
送信部26は、結果情報を端末装置10に送信する。
図10は、このときのコンピュータシステムの動作を示したシーケンス図である。
通信装置50では、まず、受信部51が、電子ペン60からペンIDと媒体IDとストロークIDとストローク情報とを受信し、これらの情報を制御部52に渡す。図7のステップ609では、電子ペン60が送信する情報として、識別情報(媒体ID)と位置情報(ストローク情報)のみを挙げたが、送信する情報には、ペンIDとストロークIDも含まれるものとする。すると、制御部52は、これらの情報を送信部54に渡し、送信部54が、これらの情報を端末装置10に対して送信する(ステップ521)。
そして、まず、ペンIDに基づいて、電子ペン60を認証する(ステップ122)。具体的には、端末装置10が、ペン認証サーバ70に対してペンIDを送信し、ペン認証サーバ70が、そのペンIDに対応する電子ペン60が文書サーバ20や識別情報サーバ30にアクセス可能なものであるか認証する。電子ペン60が持ち去られた場合は、そのペンIDを登録しておくことで、その電子ペン60の悪用を防ぐことができる。
これらの処理により、電子ペン60が正当なものと認証され、電子文書情報が取得されると、端末装置10は、電子文書情報とストロークIDとストローク情報とを文書サーバ20に送信する(ステップ124)。
次に、文字認識部23が、受信部21から渡されたストローク情報に対して文字認識を行い、文字認識に成功したかどうかを判定する(ステップ222)。ここでは、例えば、一定の確度以上の文字認識結果が得られた場合に、文字認識に成功したとすることができる。
そして、文字認識部23は、文字認識に成功したか失敗したかの情報を結果情報作成部25に伝える。
そして、登録部24は、登録が成功したか失敗したかの情報を結果情報作成部25に伝える。
一方、文字認識部23から文字認識に失敗した旨の情報を受け取った場合、又は、登録部24から登録が失敗した旨の情報を受け取った場合は、ストローク情報から得られたテキストデータの情報記憶部22に対する登録が最終的に失敗したことを示す結果情報を作成する(ステップ225)。
そして、結果情報作成部25は、作成した結果情報を送信部26に渡し、送信部26が、ストロークIDと結果情報とを端末装置10に送信する(ステップ226)。
これにより、通信装置50では、まず、受信部51が、ストロークIDと結果情報とを受信し、これらの情報を制御部52に渡す(ステップ522)。すると、制御部52は、ストロークIDを送信部54に渡し、結果情報を通知部53に渡す。
そして、送信部54が、このストロークIDに対応するストローク情報を消去するためのコマンドを電子ペン60に対して発行する(ステップ523)。即ち、文書サーバ20への登録に成功したら、電子ペン60内部のストローク情報を消去することにより、セキュリティを向上している。
ここで、結果情報が登録成功を示していれば、そのまま処理を終了するが、結果情報が登録成功を示していなければ、ストローク情報の再入力を促すメッセージを出力する(ステップ525)。即ち、コード画像のデコードは成功したが、文書サーバ20への登録に失敗した場合等に、ユーザに再入力を要求することにより、利便性を向上している。
ここで、通知部53によるメッセージ出力の方法としては、ユーザの視覚、聴覚、触覚等に訴える如何なる方法を用いてもよい。例えば、電子ペン60にLEDを設けてそれを発光させることが考えられる。また、電子ペン60に音声出力部を設けて復号できなかった旨の音声を発するようにしてもよい。更に、電子ペン60を振動させる振動部を設けてそれを利用してもよい。
尚、本実施の形態では、ストローク情報の送信、結果情報の受信、ストローク情報の消去、及び、メッセージ出力は、全て通信装置50において行うこととした。しかしながら、これらの処理の全部又は一部を電子ペン60において行うようにしてもよい。
また、上記において、通信装置50は、電子ペン60に記憶されたストローク情報を消去するものとして説明したが、このような構成に限られるものではない。例えば、通信装置50が、転送するストローク情報を自身のメモリに一時的に記憶するような場合において、そのストローク情報を消去するものであってもよい。
また、「消去する」という文言の中には、ストローク情報をユーザが簡単には判読できないような状態にすることを含めてもよい。
Claims (8)
- 媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記筆記情報を他の装置に送信する送信手段と、
前記他の装置における前記筆記情報に基づく処理の結果を示す結果情報を受信する受信手段と、
前記受信手段による前記結果情報の受信に応じて、前記記憶手段に記憶された前記筆記情報を消去する消去手段と
を備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。 - 前記消去手段は、前記結果情報で特定される前記筆記情報を消去することを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置。
- 前記媒体に印刷された画像から当該媒体上の位置を表す位置情報を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記位置情報に基づいて前記筆記情報を生成する生成手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置。 - 前記受信手段により受信した前記結果情報に応じた情報を外部に通知する通知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の筆記情報処理装置。
- 前記通知手段は、前記筆記情報に基づく処理が完了していないことを前記結果情報が示している場合に、当該筆記情報の再送に関する情報を通知することを特徴とする請求項4記載の筆記情報処理装置。
- 媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を記憶する電子ペンから、当該筆記情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記筆記情報を他の装置に送信する送信手段と、
前記他の装置における前記筆記情報に基づく処理の結果を示す結果情報を受信する受信手段と、
前記受信手段による前記結果情報の受信に応じて、前記電子ペンに記憶された前記筆記情報の消去を指示する信号を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする筆記情報処理装置。 - 媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を生成するステップと、
生成された前記筆記情報を記憶手段に記憶するステップと、
前記筆記情報に基づいて所定の処理を行うステップと、
前記所定の処理が終了すると前記記憶手段から前記筆記情報を消去するステップと
を含むことを特徴とする筆記情報処理方法。 - コンピュータに、
媒体に対する筆記を電子化した筆記情報を記憶手段に記憶する機能と、
前記記憶手段に記憶された前記筆記情報を他の装置に送信する機能と、
前記他の装置における前記筆記情報に基づく処理の結果を示す結果情報を受信する機能と、
前記結果情報の受信に応じて、前記記憶手段に記憶された前記筆記情報を消去する機能と
を実現させるためのプログラム。
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