JP2008076745A - アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造の容易化を図りつつ振動特性の設定値からのずれを防止することができるアクチュエータ、そのアクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかるアクチュエータ1は、質量部21と、支持部22と、1対の弾性部材2421、2422で構成された弾性部242を備えた連結部24と、1対の弾性部材2521、2522で構成された弾性部252を備えた連結部25と、弾性部材2421、2422、2521、2522に接合された圧電素子41〜44とを有し、圧電素子41〜44は、それが接合されている弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、その弾性部材の幅方向の全域を覆うように接合されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、1自由度振動系の捩り振動子を備えるアクチュエータが開示されている。このアクチュエータは、反射ミラーと、反射ミラーを支持するための固定枠部と、反射ミラーを固定枠部に対して回動可能に連結する1対のバネ部とを備えている。
各バネ部は、連結体と、反射ミラーと連結体とを連結する第1のバネ部と、固定枠部と連結体とを連結する第2のバネ部を有している。さらに、第2のバネ部は、反射ミラーの回動中心軸に対して、互いに対向するように設けられた1対の弾性体で構成されている。すなわち、各バネ部は、途中で2本に分岐した構造をなしている。
各第2のバネ部には、その長手方向に伸縮するように圧電素子(駆動源)が接合されている。各圧電素子は、平面視にて、それが接合されている第2のバネ部の幅と等しい幅を有する長手形状をなしている。そして、アクチュエータは、この圧電素子に電圧を印加し、その圧電素子を伸縮させることで、各第2のバネ部を曲げ変形させ、それに伴い、第1のバネ部を捩れ変形させて反射ミラーを回動させ、光を反射し走査する。これにより、光走査により描画を行うことができる。
特許文献1では、各第2のバネ部に圧電素子を形成する方法として、CVD、スパッタリング、水熱合成、ゾルゲル、微粒子吹き付け等の薄膜形成法が用いられている。このような方法では、圧電素子の厚さ(膜厚)を大きくすることが困難であり、大きな駆動力を発生させることができないという問題がある。
また、圧電素子の幅が第2のバネ部の幅と等しいので、仮に、圧電素子を別途製造し、各第2のバネ部に接合する方法を用いても、圧電素子の接合位置が設定位置に対してずれてしまうと、本来圧電素子と接合する部分が露出してしまいアクチュエータの振動特性が、大幅にずれるという問題がある。また、このずれを防止するためには、各第2のバネ部に対する圧電素子の接合位置を微調整しなければならず、アクチュエータの製造の困難化、高コスト化を招いてしまう。
その結果、文献1にかかるアクチュエータでは、製造の簡易化を図りつつ、振動特性の設定値からのずれを防止することができないという問題がある。
特開2004−191953号公報
本発明の目的は、製造の容易化を図りつつ振動特性の設定値からのずれを防止することができるアクチュエータ、そのアクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、板状をなす質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の弾性変形可能な長手形状をなす弾性部材を有する弾性部を備え、前記質量部を前記支持部に対して回動可能に連結する連結部と、
前記1対の弾性部材の少なくとも一方に接合された圧電素子と、
前記圧電素子に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
前記電圧印加手段から前記圧電素子へ電圧を印加することで、前記圧電素子を伸縮させ、前記弾性部を変形させ、前記質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記圧電素子は、前記弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、前記弾性部材の幅方向の全域を覆うように前記弾性部材に接合されていることを特徴とする。
これにより、アクチュエータの製造において、前記弾性部材に対して前記圧電素子を接合する位置が設定位置とずれてしまっても、アクチュエータの共振周波数および回動角などの振動特性の設定値からのずれを防止することができる。すなわち、アクチュエータは、前記質量部を安定的に回動させることができる。また、前記圧電素子を前記弾性部材に接合する際に、その接合位置の微細な調整が必要なく、アクチュエータの製造の簡易化を図ることができる。また、アクチュエータを量産する場合など、複数のアクチュエータ間での個体差を抑制することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記連結部は、板状の駆動部と、前記駆動部を前記支持部に対して回動可能に連結する弾性変形可能な第1の弾性部と、前記質量部を前記駆動部に対して回動可能に連結する弾性変形可能な第2の弾性部とを有し、
前記第1の弾性部は、前記1対の弾性部材で構成され、
前記駆動手段の作動により前記圧電素子を伸縮させ、その圧電素子が接合された前記弾性部材を曲げ変形させながら前記駆動部を回動させ、前記第2の弾性部を捩れ変形させながら前記質量部を回動させるように構成されていることが好ましい。
これにより、前記駆動部の回動角を小さくしつつ、前記質量部の回動角を大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各弾性部材のそれぞれに、前記圧電素子が接合していることが好ましい。
これにより、すべての前記弾性部材を前記圧電素子により曲げ変形させることができるため、前記質量部を円滑に回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各圧電素子は、前記各圧電素子が接合された前記弾性部材の長手方向に伸縮するように設けられていることが好ましい。
これにより、前記弾性部材の曲げ変形の程度を大きくすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各圧電素子は、伸縮方向を長手方向とする長手形状をなし、
前記各圧電素子の長手方向での長さは、それが接合された前記弾性部材の長手方向での長さよりも大きく、
前記各圧電素子は、平面視にて、それが接合された前記弾性部材の全域を覆うように設けられていることが好ましい。
これにより、前記圧電素子の伸縮方向での長さを長くすることができるため、前記弾性部材の曲げ変形の程度をより大きくすることができる。その結果、前記質量部を大きく回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各圧電素子は、伸縮方向を径方向とする円盤状をなすことが好ましい。
これにより、アクチュエータの製造において、前記圧電素子の接合向きなどの微調整をしなくても、前記圧電素子を前記弾性部材の長手方向へ伸縮させることができる。その結果、アクチュエータの製造の簡易化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記各圧電素子の直径は、それが接合された前記弾性部材の長手方向での長さより大きく、
前記各圧電素子は、平面視にて、前記弾性部材の全域を覆うように設けられていることが好ましい。
これにより、前記各圧電素子の伸縮方向での長さを長くすることができるため、その前記圧電素子が接合している前記弾性部材の曲げ変形の程度を大きくすることができる。その結果、前記質量部を大きく回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部は、光反射性を有する光反射部を備えることが好ましい。
これにより、アクチュエータを光学デバイスとして用いることができる。
本発明のアクチュエータの製造方法は、本発明のアクチュエータを製造する方法であって、
前記シリコン基板をエッチングすることにより前記質量部と前記連結部と前記支持部とを形成する工程と、
前記弾性部材の設置面に、前記圧電素子を接合する工程とを含むことを特徴とする。
これにより、前記圧電素子を前記弾性部材に接合する際に、その接合位置の微細な調整が必要なく、アクチュエータの製造の簡易化を図ることができる。また、アクチュエータを量産する場合など、複数のアクチュエータ間での個体差を抑制することができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備え、板状をなす質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の弾性変形可能な長手形状をなす弾性部材を有する弾性部を備え、前記質量部を前記支持部に対して回動可能に連結する連結部と、
前記1対の弾性部材の少なくとも一方に接合された圧電素子と、
前記圧電素子に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
前記電圧印加手段から前記圧電素子へ電圧を印加することで、前記圧電素子を伸縮させて、前記弾性部を変形させ、前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナであって、
前記圧電素子は、前記弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、前記弾性部材の幅方向の全域を覆うように前記弾性部材に接合されていることを特徴とする。
これにより、光スキャナの製造において、前記弾性部材に対して前記圧電素子を接合する位置が、設定位置とずれてしまっても、光スキャナの共振周波数および回動角などの振動特性が設定値からずれてしまうことを抑制することができる。すなわち、光スキャナは、前記質量部を安定的に回動させることができる。また、前記圧電素子を前記弾性部材に接合する際に、微細な調整をする必要がなく、光スキャナの製造の簡易化を図ることができる。また、この光スキャナを量産する場合など、複数の光スキャナ間での個体差を抑制することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備え、板状をなす質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の弾性変形可能な長手形状をなす弾性部材を有する弾性部を備え、前記質量部を前記支持部に対して回動可能に連結する連結部と、
前記1対の弾性部材の少なくとも一方に接合された圧電素子と、
前記圧電素子に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
前記電圧印加手段から前記圧電素子へ電圧を印加することで、前記圧電素子を伸縮させ、前記弾性部を変形させ、前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナを備えた画像形成装置であって、
前記圧電素子は、前記弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、前記弾性部材の幅方向の全域を覆うように前記弾性部材に接合されていることを特徴とする。
これにより、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1中のB−B線断面図、図4は、図1に示すアクチュエータの駆動電圧の電圧波形の一例を示す図、図5は、図1に示す光学デバイスの駆動電圧として交流電圧を用いた場合における交流電圧の周波数と、質量部および駆動部のそれぞれの振幅との関係を示すグラフである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1に示すような2自由度振動系を有する基体2と、基体2を接合層5を介して支持する支持基板3と、基体2の2自由度振動系を駆動するための圧電素子41、42、43、44とを有している。
基体2は、質量部21と、支持部22と、1対の連結部24、25とを備えている。
また、連結部24は、駆動部241と、第1の弾性部242と、第2の弾性部243とを備え、これと同様に、連結部25は、駆動部251と、第1の弾性部252と、第2の弾性部253とを備えている。
すなわち、基体2は、質量部21と、支持部22と、1対の駆動部241、251と、1対の第1の弾性部242、252と、1対の第2の弾性部243、253とを備えている。
さらに、第1の弾性部242は、質量部21の平面視にて、質量部21の回動中心軸Xを介して互いに対向するように設けられた1対の弾性部材2421、2422で構成されている。これと同様に、第1の弾性部252は、質量部21の平面視にて、質量部21の回動中心軸Xを介して互いに対抗するように設けられた1対の弾性部材2521、2522で構成されている。
このようなアクチュエータ1にあっては、後述する圧電素子41、42に電圧を印加することにより、1対の弾性部材2421、2422を互いに反対方向へ曲げ変形させて駆動部241を回動させ、これと同時に、後述する圧電素子43、44に電圧を印加することにより、1対の弾性部材2521、2522を互いに反対方向へ曲げ変形させて駆動部251を回動させ、これに伴い、1対の第2の弾性部243、253を捩り変形させながら質量部21を回動させる。この時、1対の駆動部241、251および質量部21は、それぞれ、図1に示す回動中心軸Xを中心にして回動する。
1対の駆動部241、251は、それぞれ、板状をなし、互いに同一寸法で同一形状をなしている。
1対の駆動部241、251の間には、質量部21が設けられており、1対の駆動部241、251は、非駆動時での質量部21の平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられている。同様に、1対の第1の弾性部242、252は、平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられており、1対の第2の弾性部243、253は、平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられている。すなわち、本実施形態にかかるアクチュエータ1は、質量部21の平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように形成されている。
質量部21の上面(支持基板3と反対側の面)には、光反射性を有する光反射部211が設けられている。
質量部21および駆動部241、251にあっては、駆動部241が第1の弾性部242を介して支持部22に接続され、質量部21が第2の弾性部243を介して駆動部241に接続されている。これと同様に、駆動部251が第1の弾性部252を介して支持部22に接続され、質量部21が第2の弾性部253を介して駆動部251に接続されている。
第1の弾性部242において、弾性部材2421、2422は、それぞれ、駆動部241を支持部22に対して回動可能とするように、駆動部241と支持部22とを連結している。また、弾性部材2421と弾性部材2422とは、平面視にて、回動中心軸Xに対して対称となるように設けられている。
これと同様に、第1の弾性部252において、弾性部材2521、2522は、それぞれ、駆動部251を支持部22に対して回動可能とするように、駆動部251と支持部22とを連結している。また、弾性部材2521と弾性部材2522とは、平面視にて、回動中心軸Xに対して対称となるように設けられている。
弾性部材2421、2422、2521、2522は、それぞれ弾性変形可能な棒状部材(長手形状)であり、互いに、同一形状かつ同一寸法をなしている。また、弾性部材2421、2422、2521、2522は、それぞれ、質量部21の平面視にて回動中心軸Xと平行な方向へ延在している。
第2の弾性部243は、質量部21を駆動部241に対して回動可能とするように、質量部21と駆動部241とを連結している。これと同様に、第2の弾性部253は、質量部21を駆動部251に対して回動可能とするように、質量部21と駆動部251とを連結している。このような第2の弾性部243、253は、同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)Xとして、質量部21が駆動部241、251に対して回動可能となっている。
以上より、基体2は、駆動部241、251と第1の弾性部242、252とで構成された第1の振動系と、質量部21と第2の弾性部243、253とで構成された第2の振動系とを有する。すなわち、基体2は、第1の振動系および第2の振動系からなる2自由度振動系を有する。
このような基体2は、例えば、シリコンを主材料として構成されていて、質量部21と、駆動部241、251と、支持部22と、第1の弾性部242、252と、第2の弾性部243、253とが一体的に形成されている。このように、シリコンを主材料とすることにより、優れた回動特性を実現できるとともに、優れた耐久性を発揮することができる。また、微細な処理(加工)が可能であり、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。
なお、基体2は、SOI基板等の積層構造を有する基板から、質量部21と、駆動部241、251と、支持部22と、第1の弾性部242、252と、第2の弾性部243、253とを形成したものであってもよい。その際、質量部21と、駆動部241、251と、支持部22の一部と、第1の弾性部242、252と、第2の弾性部243、253とが一体的となるように、これらを積層構造基板の1つの層で構成するのが好ましい。
前述したような基体2を支持するための支持基板3は、接合層5を介して基体2に接合されている。支持基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。また、接合層5は、例えば、ガラス、シリコン、またはSiOを主材料として構成されている。
本実施形態の支持基板3は、図1に示すように、枠状をなし、質量部21の平面視にて、支持部22と同一形状をなしている。すなわち、支持基板3は、その内側に空間(開口部)31を有している。この開口部31は、質量部21および駆動部241、251が回動する際に、支持基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。このような開口部31を設けることにより、アクチュエータ1全体の大型化を防止しつつ、質量部21の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。ただし、支持基板3の形状については、これに限定されず、例えば、図1でいう左右に分割した形状であってもよいし、空間31が支持基板3の下面で開口していなくてもよい。
次に、質量部21を回動させるための駆動手段4について説明する。
駆動手段4は、圧電素子41、42、43、44を有している。圧電素子41は弾性部材2421に接合され、圧電素子42は、弾性部材2422に接合され、圧電素子43は、弾性部材2521に接合され、圧電素子44は、弾性部材2522に接合されている。すなわち、各弾性部材2421、2422、2521、2522のそれぞれに圧電素子が接合されている。これにより、すべての弾性部材2421、2422、2521、2522のそれぞれに力を均等に加えて曲げ変形させることができ、回動中心軸Xを一定に保ちつつ駆動部241、251を円滑に回動させることができる。その結果、アクチュエータ1は、優れた回動特性を発揮することができる。このような、圧電素子41、42、43、44は、互いに同一形状かつ同一寸法である。
以下、圧電素子41、42、43、44について詳述するが、圧電素子41、42、43、44は、互いに同様の構成であるため、圧電素子41について代表して説明し、その他の圧電素子42、43、44については、その説明を省略する。また、説明の便宜上、弾性部材2421の圧電素子41を接合するための面(上面)を「設置面」といい、圧電素子41の弾性部材2421に接合するための面を「接合面」という。
圧電素子41は、長手方向を伸縮方向とする長手形状をなしている。
具体的には、圧電素子41は、図2に示すように、圧電材料を主材料として構成された圧電体層411と、この圧電体層411を挟持する1対の電極412、413とを有している。そして、図2にて下側に位置する電極412が弾性部材2421の設置面に接合されている。すなわち、電極412の下面が圧電素子41の接合面である。
この圧電材料としては、例えば、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、その他、各種のものが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、特に、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸カリウムおよびチタン酸ジルコン酸鉛のうちの少なくとも1種を主とするものが好ましい。このような材料で圧電体層411を構成することにより、より高い周波数でアクチュエータ1を駆動することができる。
電極412は、圧電体層411よりも長尺となっている。一方。電極413は、圧電体層411の長さとほぼ同じ長さになっている。そして、電極413は、例えばワイヤーボンディングにより形成された配線を介して、支持部22上に設けられた端子414に接続されている。このような電極412および端子414は、図示しない電源(電圧印加手段)に接続されている。
電極412と電極413(端子414)との間に電圧を印加すると、圧電体層411は、その圧電効果により、圧電素子41の長手方向に伸縮する。
このような圧電素子41は、図3に示すように、弾性部材2421の幅(質量部21の平面視にて、回動中心軸Xに直角な方向での長さをいう。以下同じ)よりも大きい幅を有し、弾性部材2421の幅方向の全域を覆うように弾性部材2421に接合されている。具体的には、圧電素子41(電極412)は、弾性部材2421の設置面の幅よりも大きい幅を有する接合面を有し、その接合面は、弾性部材2421の設置面の幅方向での全域を覆うようにその設置面に接合されている。圧電素子42、43、44についても圧電素子41と同様であるため、これにより、アクチュエータ1の製造において、弾性部材2421に対する圧電素子41の接合位置が、設定位置とずれてしまっても(特に、幅方向へのずれ)、アクチュエータ1の共振周波数および回動角などの振動特性(以下、単に「振動特性」ともいう)が、設定値からずれてしまうことを防止することができる。すなわち、アクチュエータ1は、質量部21を安定的に回動させることができる。また、圧電素子41を弾性部材2421に接合する際に、その接合位置を微細に調整する必要がなく、アクチュエータ1の製造の簡易化を図ることができる。また、アクチュエータ1を量産する場合など、個々のアクチュエータ間での個体差を抑制することができる。
圧電素子41は、弾性部材2421の長手方向に伸縮するように、弾性部材2421に接合されている。これにより、弾性部材2421の曲げ方向以外への歪みを防止することができる。そのため、圧電素子41によって弾性部材2421を円滑に所望の方向へ曲げ変形させることができる。また、弾性部材2421、2422、2521、2522についても同様であるため、質量部21を回動中心軸X上で安定的に回動させることができる。
さらに、圧電素子41の中心を通りその長手方向に延びる線分と、弾性部材2421の中心を通りその長手方向に延びる線分とが、平面視にて一致するように、圧電素子41が、弾性部材2421に接合されている。これにより、圧電素子41によって弾性部材2421をより円滑に所望の方向へ曲げ変形させることができる。圧電素子42、圧電素子43、圧電素子44についても同様である。
圧電素子41の接合面の長手方向での長さは、弾性部材2421の設置面の長手方向での長さよりも長く、かつ、圧電素子41の接合面が、弾性部材2421の設置面の全域を覆うように、圧電素子41が弾性部材2421に接合されている。これにより、圧電素子41の伸縮方向での長さを長くすることができるため、弾性部材2421の曲げ変形の程度を大きくすることができる。弾性部材2422、2521、2522についても同様であるため、駆動部241、251の回動角を大きくすることができ、その結果、質量部21を大きく回動させることができる。
圧電素子41は、弾性部材2421と支持部22との連結部を跨ぐように設けられている。これにより、圧電素子41の駆動力を弾性部材2421により効率的に伝達することができる。その結果、駆動電圧をより低減するとともに、弾性部材2421をより大きく曲げ変形させることができる。
平面視にて、圧電素子41の接合面(電極412)の質量部21側の端の位置と、弾性部材2421の設置面の質量部21側の端の位置とが一致するように、圧電素子41が、弾性部材2421に接合されている。これにより、圧電素子41の伸縮によって、駆動部241に歪み、反りなどが発生してしまうことを防止することができる。弾性部材2422、2521、2522についても同様であるため、駆動部241、251を安定的に回動させることができ、それに伴い、質量部21を安定的に回動させることができる。
また、圧電素子41の幅は、弾性部材2421の幅の101〜115%であるのが好ましく、105〜110%であるのがより好ましい。これにより、圧電素子41の接合(取付け)を容易とし、かつ、圧電素子41の接合位置がずれることによるアクチュエータ1の振動特性の設定値からのずれをより効果的に防止することができる。これに対し、圧電素子の幅が前記下限値未満であると、圧電素子41の形状、寸法などによっては、接合位置の微調整が必要となり、アクチュエータ1の製造の困難化が生じてしまう。一方、圧電素子の幅が前記上限値を超えると、圧電素子41の形状、寸法などによっては、圧電素子41と並設される圧電素子42との位置的関係で圧電素子41の接合が困難となる場合や、圧電素子41による弾性部材2421の曲げ変形が不安定となり所望の振動特性を発揮することができない場合がある。
以上、圧電素子41について詳述したが、これと同様の構成を有する圧電素子42が、弾性部材2422の設置面(上面)に接合されている。
第1の弾性部242について説明すれば、圧電素子41および圧電素子42をそれぞれ後述するようなタイミングで伸縮させ、弾性部材2421と弾性部材2422とを互いに反対方向へ曲げ変形することにより、駆動部241を回動させるとこができ、それに伴って、第2の弾性部243を捩れ変形させ、質量部21を回動させることができる。
以上のような構成のアクチュエータ1は、次のようにして駆動する。
例えば、図4(a)に示すような電圧を圧電素子41、43に印加するとともに、図4(b)に示すような電圧を圧電素子42、44に印加する。すなわち、互いに位相の180°ずれた電圧を圧電素子41、42と圧電素子42、44とに印加する。すると、圧電素子41、43を伸張状態(すなわち、弾性部材2421および弾性部材2521が、図2にて下方向へ曲げ変形している状態)とするとともに、圧電素子42、44を収縮状態とする状態(すなわち、弾性部材2422および弾性部材2522が、図2にて上方向へ曲げ変形している状態)と、圧電素子41、43を収縮状態とするとともに、圧電素子42、44を伸長状態とする状態とを交互に繰り返す。
これにより、第1の弾性部242、252が全体として捩れ変形して、駆動部241、251を回動させ、それに伴い、第2の弾性部243、253を捩れ変形させ質量部21を回動させる。
このとき、弾性部材2421、2422が、互いに反対方向へ曲げ変形することにより第1の弾性部242が全体として捩り変形する。同様に、弾性部材2521、2522が、互いに反対方向へ曲げ変形することにより第1の弾性部252が全体として捩り変形する。そのため、第1の弾性部242、252に生じる応力を低減することができる。そのため、駆動部241、251を大きな振れ角で駆動することができる。
また、圧電素子41、42、43、44により駆動力を得るため、低電圧駆動であっても比較的大きな駆動力で駆動することができる。そのため、低電圧駆動であっても、第1の弾性部242、252のバネ定数を高めて、高周波で駆動することができる
そして、駆動部241、251の回動に伴って、質量部21も回動中心軸Xを軸に、支持部22に対して傾斜するように振動(回動)する。
ところで、このような質量部21および駆動部241、251の振動系(2自由度振動系)では、駆動部241、251および質量部21の振幅(振れ角)と、印加する交流電圧の周波数との間に、図5に示すような周波数特性が存在している。
すなわち、かかる振動系は、駆動部241、251の振幅と、質量部21の振幅とが大きくなる2つの共振周波数fm[kHz]、fm[kHz](ただし、fm<fm)と、駆動部241、251の振幅がほぼ0となる、1つの反共振周波数fm[kHz]とを有している。
この振動系では、圧電素子41、42、43、44に印加する交流電圧の周波数Fが、2つの共振周波数のうち低いもの、すなわち、fmとほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。これにより、駆動部241、251の振幅を抑制しつつ、質量部21の振れ角(回転角度)を大きくすることができる。
なお、本明細書中では、F[kHz]とfm[kHz]とがほぼ等しいとは、(fm−1)≦F≦(fm+1)の条件を満足することを意味する。
次に、アクチュエータ1の、本発明にかかる製造方法について詳述する。
図6は、それぞれ、第1実施形態のアクチュエータ1の製造方法を説明するための図(縦断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図6中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
アクチュエータ1の製造方法としては、シリコン基板6をエッチングすることにより質量部21と連結部24、25と支持部22とを形成する工程[A1]と、圧電素子を弾性部材2421、2422、2521、2522の設置面に接合する工程[A2]とを含んでいる。これにより、前記圧電素子を前記弾性部材に接合する際に、その接合位置の微細な調整が必要なく、アクチュエータの製造の簡易化を図ることができる。また、アクチュエータを量産する場合など、複数のアクチュエータ間での個体差を抑制することができる。
また、本発明の製造方法のように、圧電素子を基体2とは別個に別体として形成した後に弾性部材に接合することで、例えば、CVD、スパッタリングなどの成膜形成法により圧電素子を形成した場合に比べ、圧電素子(圧電体層)の厚さを大きくすることができるため、圧電素子41〜44は、より大きな駆動力を発揮することができる。
また、このような成膜形成法により圧電素子を形成する場合、弾性部材の幅よりも大きい幅を有する圧電素子を形成することは、例えば、エチング処理を詳細に管理しなければならず、非常に困難でかつ手間がかかる。このような観点から見ても、本発明にかかるアクチュエータ1の製造方法によれば、簡単に、弾性部材よりも幅の大きい圧電素子を設けることができる。
[A1]まず、図6(a)に示すように、Si層61、SiO層62、Si層63が順次積層されたSOI基板(シリコン基板)6を用意する。
次に、図6(b)に示すように、SOI基板6のSi層61の上面に、質量部21、支持部22、連結部24、25の平面視形状に対応する形状をなすレジストマスク71を形成する。一方、SOI基板6のSi層63の下面に、支持部22(空間31)の平面視形状に対応する形状をなすレジストマスク72を形成する。
そして、このレジストマスク71を介して、SOI基板6をエッチングする。その後、レジストマスク71を除去する。同様に、レジストマスク72を介して、SOI基板6をエッチングする。このとき、SOI基板6の中間層たるSiO層は、前記エッチングのストップ層として機能する。
エッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法、ウェットエッチング等の化学的エッチング法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、以下の各工程におけるエッチングにおいても、同様の方法を用いることができる。
その後、SiO層を除去し、図6(c)に示すように、質量部21と支持部22と連結部24、25とを一体的に形成することができる。
さらに、図6(d)に示すように、質量部21の上面に金属膜を形成し、光反射部211を形成する。金属膜(光反射部211)の形成方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。
[A2]一方、弾性部材2421の幅よりも大きい幅を有する圧電素子41、42、43、44を用意する。このような圧電素子41〜44の形成方法としては、とくに限定されず、例えば、圧電体層411を用意し、その一方の面に薄膜状の電極412を接合し、他方の面に薄膜状の電極413を接合することにより圧電素子41を形成してもよく、薄膜状の電極412を用意し、その面上に圧電体層411を薄膜形成法により形成し、その圧電体層の電極412と反対側の面に電極413を形成することにより圧電素子41を形成してもよい。圧電素子42、43、44についても同様である。
次に、図6(e)に示すように、圧電素子41を[A1]で得られた基体2の弾性部材2421の上面(設置面)に接合する。接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤により接合してもよい。圧電素子42、43、44についても同様に、圧電素子42を弾性部材2422に接合し、圧電素子43を弾性部材2521に接合し、圧電素子44を弾性部材2522に接合する。
以上のようにして、第1実施形態のアクチュエータ1が製造される。なお、圧電素子41〜44は、工程[A1]の前に容易しておいてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図7は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す図ある。
以下、第2実施形態のアクチュエータ1Aについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、圧電素子41A〜44Aの構成が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
以下、圧電素子41A、42A、43A、44Aについて上述するが、圧電素子41A、42A、43A、44Aは、互いに同様の構成であるため、圧電素子41Aについて代表して説明し、その他の圧電素子42A、43A、44Aについては、その説明を省略する。
圧電素子41Aは、伸縮方向を径方向とする円盤状をなしている。これにより、アクチュエータ1Aの製造時にて、圧電素子41Aの接合向きなどの微調整をしなくても、圧電素子41Aを弾性部材2421の長手方向へ伸縮させることができ、製造工程の簡易化を図ることができる。
圧電素子41Aの直径は、弾性部材2421の長手方向での長さより大きく、圧電素子41Aは、弾性部材2421の設置面の全域を覆うように弾性部材2421に接合している。これにより、圧電素子41Aの伸縮方向での長さを長くすることができるため、弾性部材2421の曲げ変形の程度を大きくすることができる。弾性部材2422、2521、2522についても同様であるため、駆動部241、251の回動角を大きくすることができ、その結果、質量部21を大きく回動させることができる。
圧電素子41Aは、その中心が、弾性部材2421の中心を通りその長手方向に延びる線分に、平面視にて一致するように、弾性部材2421に接合している。
以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
(実施例1)
シリコン基板をエッチングすることにより基体および支持部材を製造し、その後、圧電素子を各弾性部材に接合することにより、図1に示すアクチュエータと同様のアクチュエータを製造した。なお、製造したアクチュエータは、(1)質量部の直径が1000μm、厚さが100μm、(2)各第2の弾性部の長さが1000μm、幅が60μm、厚さが100μm、(3)各弾性部材の長さが1000μm、幅が200μm、厚さが100μm、(4)駆動部の回動中心軸Xと平行な方向での長さが300μm、質量部21の平面視にて回動中心軸Xと直角な方向での長さが1000μm、厚さが100μm、(5)互いに対向する1対の弾性部材の中心間距離が600μm、(6)圧電素子の長さが1200μm、幅が220μm、厚さが100μmであった。
そして、圧電素子の中心を通りその長手方向に延びる線分と弾性部材の中心を通りその長手方向に延びる線分とが、平面視にて一致するように(この位置を「設定位置」とする)、各圧電素子を弾性部材に接合してアクチュエータを製造した。
(実施例2)
複数の圧電素子のうちの1つの圧電素子を設定位置に対して、幅方向へかつ回動中心軸Xから離隔する方向(外側)へ5μmずらして接合した以外は、実施例1と同様にアクチュエータを製造した。
(実施例3)
複数の圧電素子のうちの1つの圧電素子を設定位置に対して、幅方向へかつ回動中心軸Xから離隔する方向(外側)へ10μmずらして接合した以外は、実施例1と同様にアクチュエータを製造した。
(実施例4)
複数の圧電素子のうちの1つの圧電素子を設定位置に対して、幅方向へかつ回動中心軸Xに接近する方向(内側)へ5μmずらして接合した以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを製造した。
(実施例5)
複数の圧電素子のうちの1つの圧電素子を設定位置に対して、幅方向へかつ回動中心軸Xに接近する方向(内側)へ10μmずらして接合した以外は、実施例1と同様にしてアクチュエータを製造した。
(実施例6)
すべての圧電素子をそれぞれ設定位置に対して、幅方向へかつ回動中心軸Xに離隔する方向へ10μmずらして接合した以外は、実施例1と同様である。
(実施例7)
幅が240μmの圧電素子を用いた以外は、実施例2と同様にしてアクチュエータを製造した。
(実施例8)
幅が240μmの圧電素子を用いた以外は、実施例3と同様にしてアクチュエータを製造した。
(実施例9)
幅が240μmの圧電素子を用いた以外は、実施例4と同様にしてアクチュエータを製造した。
(実施例10)
幅が240μmの圧電素子を用いた以外は、実施例5と同様にしてアクチュエータを製造した。
(実施例11)
幅が240μmの圧電素子を用いた以外は、実施例6と同様にしてアクチュエータを製造した。
(比較例1)
幅が200μmの圧電素子を用いた以外は、実施例3と同様にしてアクチュエータを製造した。
(比較例2)
幅が200μmの圧電素子を用いた以外は、実施例6と同様にしてアクチュエータを製造した。
以上のような実施例1〜11および比較例1〜2について、共振周波数および回動角を測定した。共振周波数の測定方法としては、各圧電素子に印加する電圧の周波数をFFTアナラーザーにより変更しながら、質量部21の振幅を周波数LDV(レーザードップラーベロシティ流速計)で測定することにより、質量部21の共振周波数を測定した。一方、回動角の測定方法としては、各圧電素子に所望の電圧を印加して質量部を回動駆動させ、光反射部へレーザを照射し、光反射部で反射された反射光の軌跡(偏向角)を測定することで、回動角を算出した。その結果を表1に示す。
Figure 2008076745
表1より、以下のことが明らかである。
まず、共振周波数の測定結果について説明する。
実施例2〜実施例6のそれぞれの共振周波数が、10005Hz〜10065Hzの範囲内に収まった。すなわち、圧電素子の接合位置が幅方向にずれても、最大で60Hzのずれしか発生しなかった。
実施例7〜実施例11のぞれぞれの共振周波数が、10010Hz〜10125Hzの範囲内に収まった。すなわち、圧電素子の接合位置が幅方向にずれても、最大で115Hzのずれしか発生しなかった。
実施例3、実施例8および比較例1のそれぞれの共振周波数と実施例1の共振周波数とを比較した場合、(1)実施例3と実施例1との共振周波数の誤差は65Hzであり、(2)実施例8と実施例1との共振周波数の誤差は125Hzであり、(3)比較例1と実施例1との共振周波数の誤差は275Hzであった。
同様に、実施例6、実施例11および比較例2のそれぞれの共振周波数と実施例1の共振周波数とを比較した場合、(1)実施例6と実施例1との共振周波数の誤差は11Hzであり、(2)実施例11と実施例1との共振周波数の誤差は33Hzであり、(3)比較例2と実施例1との共振周波数の誤差は125Hzであった。
すなわち、本発明のアクチュエータは、圧電素子の接合位置が弾性部材の幅方向にずれても、共振周波数が設定値(実施例1)からずれてしまうことを防止することができた。また、圧電素子の幅は、弾性部材の幅の105〜115%であることが好ましかった。
次に、質量部の回動角の測定結果について説明する。
実施例2〜実施例6のそれぞれの回動角が、11.6度〜12.4度の範囲内に収まった。すなわち、圧電素子の接合位置が幅方向にずれても、最大で0.8度のずれしか発生しなかった。
実施例7〜実施例11のそれぞれの回動角が、11.4度〜12.4度の範囲内に収まった。すなわち、圧電素子の接合位置が幅方向にずれても、最大で1.0度のずれしか発生しなかった。
実施例3、実施例8および比較例1のそれぞれの回動角と実施例1の回動角とを比較した場合、(1)実施例3と実施例1との回動角の誤差は0.8度であり、(2)実施例8と実施例1との回動角の誤差は1.0度であり、(3)比較例1と実施例1との回動角の誤差は1.2度であった。
同様に、実施例6、実施例11および比較例2のそれぞれの回動角と実施例1の回動角とを比較した場合、(1)実施例6と実施例1との回動角の誤差は0.4度であり、(2)実施例11と実施例1との回動角の誤差は1.0度であり、(3)比較例2と実施例1との回動角の誤差は2.7度であった。
すなわち、本発明のアクチュエータは、圧電素子の接合位置が弾性部材の幅方向にずれても、回動角が設定値(実施例1)からずれてしまうことを防止することができた。また、圧電素子の幅は、弾性部材の幅の105〜115%であることが好ましかった。
以上、本発明にかかるアクチュエータについて説明したが、本発明にかかるアクチュエータは、光反射部を備えているため、例えば、光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに適用することができる。
本発明にかかる光スキャナは、本発明にかかるアクチュエータと同様に、質量部と、光反射部と、支持部と、1対の弾性部材を備える弾性部を有する1対の連結部と、各弾性部材に設けられた圧電素子とを有している。このような光スキャナは、前記圧電素子を伸縮させることにより、それが接合している前記弾性部材を曲げ変形させることで弾性部を変形させ、それに伴い質量部を回動させ、光反射部で反射した光を走査するものである。各圧電素子の構成は、本発明にかかるアクチュエータと同様であり、その共振周波数などの振動特性の設定値からのずれを防止することができるため、所望の振動特性を発揮することができる。これにより、質量部を安定的に回動させることができ、本発明にかかるアクチュエータは、走査対象物の所望の走査位置に光を走査させることができる。すなわち、優れた走査特性を発揮することができる。
このような光スキャナは、例えば、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
具体的に、図8に示すようなレーザープリンタについて説明する。
図8に示す本実施形態のレーザープリンタ8は、主として露光・現像・転写・定着を含む一連の画像形成プロセスによって画像を記録媒体に記録するものである。このようなレーザープリンタ8は、図8に示すように、静電的な潜像を担持し図示矢印方向に回転する感光体81を有し、その回転方向に沿って順次、帯電ユニット82、露光ユニット83、現像ユニット84、一次転写ローラ851、クリーニングユニット86が配設されている。また、レーザープリンタ8は、図8にて下部に、紙などの記録媒体Pを収容する給紙トレイ87が設けられ、その給紙トレイ87に対して記録媒体Pの搬送方向下流に、二次転写ローラ88、定着装置89が記録媒体Pの搬送方向に沿って順次配設されている。
感光体81は、円筒状の導電性基材(図示せず)と、その外周面に形成された感光層(図示せず)とを有し、その軸線まわりに図7中矢印方向に回転可能となっている。
帯電ユニット82は、コロナ帯電などにより感光体81の表面を一様に帯電するための装置である。
露光ユニット83は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから画像情報を受けこれに応じて、一様に帯電された感光体(感光ドラム)81上に、レーザを照射することによって、静電的な潜像を形成する装置である。具体的には、露光ユニット83は、図9に示すように、本発明にかかる光スキャナ1Bと、光スキャナ1Bの光反射部211へ光を照射する光源831と、光源831から照射された光を光反射部211へ収光する収光レンズ832と、光反射部211により反射された光の速度を変換するためのfθレンズ833とを有している。これにより、露光ユニット83は、走査対象物(感光体81)の所望の走査位置に光を走査(照射)することができ、所望の潜像を形成することができる。その結果、本発明にかかる画像形成装置は、優れた描画特性を発揮することができる。なお、露光ユニット83の構成としては、これに限定されない。
現像ユニット84は、ブラック現像装置841と、マゼンタ現像装置842と、シアン現像装置843と、イエロー現像装置844との4つの現像装置を有し、感光体81に対向するように、回転可能となっている。
次に、このように構成されたレーザープリンタ8の動作を説明する。
まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光体81、現像ユニット84に設けられた現像ローラ(図示せず)、および中間転写ベルト852が回転を開始する。そして、感光体81は、回転しながら、帯電ユニット82により順次帯電される。
感光体81の帯電された領域は、感光体81の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット83によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が前記領域に形成される。
感光体81上に形成された潜像は、感光体81の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置844によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体81上にイエロートナー像が形成される。このとき、YMCK現像ユニット84は、イエロー現像装置844が、前記現像位置にて感光体81と対向している。
感光体81上に形成されたイエロートナー像は、感光体81の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光体81と一次転写ローラ851との対向部)に至り、一次転写ローラ851によって、中間転写ベルト852に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ851には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ88は、中間転写ベルト852から離間している。
前述の処理と同様の処理が、第2色目、第3色目および第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写ベルト852に重なり合って転写される。これにより、中間転写ベルト852上にはフルカラートナー像が形成される。
一方、記録媒体Pは、給紙トレイ87から二次転写ローラ88へ搬送される。
中間転写ベルト852上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト852の回転に伴って二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ88と駆動ローラ853との対向部)に至り、二次転写ローラ88によって記録媒体Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ88は中間転写ベルト852に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。
記録媒体Pに転写されたフルカラートナー像は、定着装置89によって加熱および加圧されて記録媒体Pに融着される。その後、記録媒体Pは、レーザープリンタ8の外部へ排出される。
一方、感光体81は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット86のクリーニングブレード861によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、クリーニングユニット86内の残存トナー回収部に回収される。
以上、本発明のアクチュエータ、アクチュエータの製造方法、光スキャナおよび画像形成装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータでは、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、弾性部材が直線状をなしていたが、1対の弾性部材を互いに逆方向に曲げ変形させることにより、駆動部を回動させることができれば、弾性部材の形状は任意である。
また、前述した実施形態では、各弾性部材のそれぞれに圧電素子が接合しているものについて説明したが、質量部を回動させることができれば、これに限定されず、例えば、各連結部の1対の弾性部材のうちの一方のみに圧電素子が接合しているものであってもよい。
また、前述した実施形態では、各圧電素子が弾性部材の上面(光反射部側の面)に接合されているものについて説明したが、1対の弾性部材を互いに反対方向へ曲げ変形させることができれば、これに限定されず、例えば、各圧電素子が弾性部材の下面に接合しているものであってもよいし、上面に接合している圧電素子と、下面に接合している圧電素子とが混在しているものであってもよい。
また、前述した実施形態では、平面視にて、各弾性部材の全域を覆うように圧電素子が接合されているが、各弾性部材の幅方向での全域を覆うように接合していれば、これに限定されない。
また、前述した実施形態では、アクチュエータの中心を通り質量部や1対の駆動部の回動軸線に直角な面に対しほぼ対称(左右対称)な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、光反射部が質量部の上面に設けられている構成について説明したが、例えば、その逆に設けられている構成であってもよい。すなわち、光反射部が質量部の裏面に設けられているものであってもよい。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1に示すアクチュエータの駆動電圧の電圧波形の一例を示す図である。 印加した交流電圧の周波数と、質量部および駆動部の共振曲線を示すグラフである。 アクチュエータの製造方法を説明する図である。 本発明にかかるアクチュエータの第2実施形態を示す図である。 レーザープリンタの概略図である。 図8中の露光ユニットの概略図である。
符号の説明
1、1A‥‥‥アクチュエータ 1B‥‥‥光スキャナ 2‥‥‥基体 21‥‥‥質量部 211‥‥‥光反射部 22‥‥‥支持部 24、25‥‥‥連結部 241、251‥‥‥駆動部 242、252‥‥‥第1の弾性部 2421、2422、2521、2522‥‥‥弾性部材 243、253‥‥‥第2の弾性部 3‥‥‥支持基板 31‥‥‥空間(開口部) 4‥‥‥駆動手段 41、41A、42、42A、43、43A、44、44A‥‥‥圧電素子 411‥‥‥圧電体層 412、413‥‥‥電極 414‥‥‥端子 5‥‥‥接合層 6‥‥‥シリコン基板 61、63‥‥‥Si層 62‥‥‥SiO層 71、72‥‥‥レジストマスク 8‥‥‥レーザープリンタ 81‥‥‥感光体 82‥‥‥帯電ユニット 83‥‥‥露光ユニット 831‥‥‥光源 832‥‥‥収光レンズ 833‥‥‥fθレンズ 84‥‥‥現像ユニット 841‥‥‥ブラック現像装置 842‥‥‥マゼンタ現像装置 843‥‥‥シアン現像装置 844‥‥‥イエロー現像装置 851‥‥‥一次転写ローラ 852‥‥‥中間転写ベルト 853‥‥‥駆動ローラ 86‥‥‥クリーニングユニット 861‥‥‥クリーニングブレード 87‥‥‥給紙トレイ 88‥‥‥二次転写ローラ 89‥‥‥定着装置 P‥‥‥記録媒体 X‥‥‥回動中心軸

Claims (11)

  1. 板状をなす質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の弾性変形可能な長手形状をなす弾性部材を有する弾性部を備え、前記質量部を前記支持部に対して回動可能に連結する連結部と、
    前記1対の弾性部材の少なくとも一方に接合された圧電素子と、
    前記圧電素子に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    前記電圧印加手段から前記圧電素子へ電圧を印加することで、前記圧電素子を伸縮させ、前記弾性部を変形させ、前記質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記圧電素子は、前記弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、前記弾性部材の幅方向の全域を覆うように前記弾性部材に接合されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記連結部は、板状の駆動部と、前記駆動部を前記支持部に対して回動可能に連結する弾性変形可能な第1の弾性部と、前記質量部を前記駆動部に対して回動可能に連結する弾性変形可能な第2の弾性部とを有し、
    前記第1の弾性部は、前記1対の弾性部材で構成され、
    前記駆動手段の作動により前記圧電素子を伸縮させ、その圧電素子が接合された前記弾性部材を曲げ変形させながら前記駆動部を回動させ、前記第2の弾性部を捩れ変形させながら前記質量部を回動させるように構成されている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記各弾性部材のそれぞれに、前記圧電素子が接合している請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記各圧電素子は、前記各圧電素子が接合された前記弾性部材の長手方向に伸縮するように設けられている請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記各圧電素子は、伸縮方向を長手方向とする長手形状をなし、
    前記各圧電素子の長手方向での長さは、それが接合された前記弾性部材の長手方向での長さよりも大きく、
    前記各圧電素子は、平面視にて、それが接合された前記弾性部材の全域を覆うように設けられている請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記各圧電素子は、伸縮方向を径方向とする円盤状をなす請求項3に記載のアクチュエータ。
  7. 前記各圧電素子の直径は、それが接合された前記弾性部材の長手方向での長さより大きく、
    前記各圧電素子は、平面視にて、前記弾性部材の全域を覆うように設けられている請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 前記質量部は、光反射性を有する光反射部を備える請求項1ないし7のいずれかに記載のアクチュエータ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載のアクチュエータを製造する方法であって、
    前記シリコン基板をエッチングすることにより前記質量部と前記連結部と前記支持部とを形成する工程と、
    前記弾性部材の設置面に、前記圧電素子を接合する工程とを含むことを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  10. 光反射性を有する光反射部を備え、板状をなす質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の弾性変形可能な長手形状をなす弾性部材を有する弾性部を備え、前記質量部を前記支持部に対して回動可能に連結する連結部と、
    前記1対の弾性部材の少なくとも一方に接合された圧電素子と、
    前記圧電素子に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    前記電圧印加手段から前記圧電素子へ電圧を印加することで、前記圧電素子を伸縮させて、前記弾性部を変形させ、前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナであって、
    前記圧電素子は、前記弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、前記弾性部材の幅方向の全域を覆うように前記弾性部材に接合されていることを特徴とする光スキャナ。
  11. 光反射性を有する光反射部を備え、板状をなす質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部の回動中心軸を介して互いに対向する1対の弾性変形可能な長手形状をなす弾性部材を有する弾性部を備え、前記質量部を前記支持部に対して回動可能に連結する連結部と、
    前記1対の弾性部材の少なくとも一方に接合された圧電素子と、
    前記圧電素子に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    前記電圧印加手段から前記圧電素子へ電圧を印加することで、前記圧電素子を伸縮させ、前記弾性部を変形させ、前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナを備えた画像形成装置であって、
    前記圧電素子は、前記弾性部材の幅よりも大きい幅を有し、前記弾性部材の幅方向の全域を覆うように前記弾性部材に接合されていることを特徴とする画像形成装置。
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