JP2008075372A - 建設機械の間隙調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】建屋カバーとカウンタウエイトとの建付隙間を容易に調整可能とする建設機械の間隙調整装置を提供する。
【解決手段】カウンタウエイト(22)を機体枠(26,28)の上方にリフトアップしてカウンタウエイトと機体枠との間に所定の間隙(D)を形成し、所定の間隙にシム(54)を挿入することにより機体枠に対するカウンタウエイトの傾きが変更され、建屋カバー(24a)とカウンタウエイトとの所定の建付隙間(d)が調整されるリフトアップ手段を備え、リフトアップ手段は、機体枠にカウンタウエイトの荷重を支持させる支持部(40a)と、支持部の上端に設けられ、カウンタウエイトの下面(22a)に当接可能な当接部(40b)とからなる間隙調整部材(40)を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は間隙調整装置に係わり、特に油圧ショベルなどに用いられて好適な建設機械の間隙調整装置に関する。
この種の建設機械、例えば油圧ショベルの上部旋回体の前部には作業機が備えられ、上部旋回体の後部には作業機との重量バランスをとるためのカウンタウエイトが取り付けられている。また、カウンタウエイトの前方、つまり作業機とカウンタウエイトとの間には建屋が構築され、この建屋には油圧ショベルを駆動するためのエンジンなどが収容されている。
ここで、例えば特許文献1によれば、この建屋はエンジンなどのメンテナンスを容易にすべく開閉可能な建屋カバーを備え、この建屋カバーとカウンタウエイトとは所定の建付隙間を有して離間している。
特開平7−158466号公報
ところで、この建付隙間にはばらつきを生じやすい。なぜなら、上部旋回体を構成するフレームとカウンタウエイトとの外形寸法には寸法公差が内在し、更にこれらを組み付ける際には組み付け公差が生じるからである。この建付隙間のばらつきは建屋カバーに対するカウンタウエイトの傾きを生じさせ、これにより見栄えが悪化するばかりか、ひいては建屋カバーの開閉に支障をきたすとの問題がある。
そこで、カウンタウエイトを吊り上げてセンタフレームとカウンタウエイトとの間に間隙を形成し、この間隙にシムを挿入することにより、カウンタウエイトの傾きを適正にして建付隙間を調整することが考えられる。しかしながら、重量の大きなカウンタウエイトを吊り上げるにはクレーン作業を要するため、作業者がクレーン運転資格保有者に限られ、また、作業場所もクレーンの設置できる広い場所に限られてしまい、建付隙間の調整を容易に実施できないとの問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、建屋カバーとカウンタウエイトとの建付隙間を容易に調整可能とする建設機械の間隙調整装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の建設機械の間隙調整装置は、走行可能な機体枠上にエンジンを含む駆動源を搭載し、駆動源を収容する建屋カバーと、機体枠上に搭載されるカウンタウエイトとを具備する建設機械において、カウンタウエイトを機体枠の上方に向けてリフトアップし、カウンタウエイトと機体枠との間に所定の間隙を形成するリフトアップ手段と、所定の間隙に挿入され、機体枠に対するカウンタウエイトの傾きを変更し、建屋カバーとカウンタウエイトとの所定の建付隙間を調整するシムとを備え、リフトアップ手段は、リフトアップ時に、カウンタウエイトの荷重を機体枠に支持させる支持部と、支持部の上端に設けられ、カウンタウエイトの下面に当接可能な当接部とからなる間隙調整部材を含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、機体枠の下部から機体枠に挿通され、カウンタウエイトの下面に螺進可能なボルトであって、ボルトのヘッド部とカウンタウエイトの下面との間に機体枠を挟み込むべくカウンタウエイトを機体枠に取り付ける取付ボルトを更に含み、カウンタウエイトは、取付ボルトに螺合されたままで機体枠の上方に向けて移動可能であることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、間隙調整部材は、支持部としてのねじ部と、当接部としてのねじ先端部とからなる複数の間隙調整ボルトであって、間隙調整ボルトは、機体枠の長手方向と直交する方向でみて取付ボルト位置よりも機体枠の外方寄りの位置に設けられることを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、間隙調整部材は、支持部としてのねじ部と、当接部としてのねじ先端部からなる複数の間隙調整ボルトであって、間隙調整ボルトは、機体枠の長手方向でみて取付ボルト位置と前後する位置に設けられることを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の建設機械の間隙調整装置によれば、カウンタウエイトを機体枠の上方に向けてリフトアップし、このときに形成される所定の間隙にシムを挿入することにより、機体枠に対するカウンタウエイトの傾きが変更され、建屋カバーとカウンタウエイトとの建付隙間が調整される。ここで、このリフトアップ手段は間隙調整部材を有しており、カウンタウエイトをリフトアップする際、この間隙調整部材をカウンタウエイトの下面に当接させるとともにカウンタウエイトの荷重を機体枠に支持させる。よって、カウンタウエイトを吊り上げることなく建屋カバーとカウンタウエイトとの建付隙間の調整が可能となり、この調整に係る作業効率を改善しながら、建設機械の組み付け性が容易に向上される。
また、請求項2記載の発明によれば、カウンタウエイトは、機体枠に対する取付ボルトに螺合されたままで機体枠の上方に向けて移動可能であり、取付ボルトを完全に取り外すことなく緩めるだけで、カウンタウエイトと機体枠との間の所定の間隙が形成される。よって、建付隙間の調整中におけるカウンタウエイトの脱落の危険性が排除されるとともに、この調整に係る作業効率が更に改善される。
更に、請求項3記載の発明によれば、間隙調整ボルトは、機体枠の長手方向と直交する方向でみて取付ボルト位置よりも機体枠の外方寄りの位置に設けられ、取付ボルトを緩めてカウンタウエイトを移動可能とした状態で間隙調整ボルトをねじ込むことにより、取付ボルトを中心にして、機体枠の長手方向と直交する方向、すなわちカウンタウエイトの左右方向にカウンタウエイトを傾斜できる。よって、カウンタウエイトと建屋カバーとの建付隙間を精度良く調整可能となるため、建設機械の組み付け性が更に向上される。
更にまた、請求項4記載の発明によれば、間隙調整ボルトは、機体枠の長手方向でみて取付ボルト位置と前後する位置に設けられ、取付ボルトを緩めてカウンタウエイトを移動可能とした状態で間隙調整ボルトをねじ込むことにより、取付ボルトを中心にして、機体枠の長手方向、すなわちカウンタウエイトの前後方向にもカウンタウエイトを傾斜させることが可能となり、建設機械の組み付け性が大幅に向上される。
以下、図面を用い本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、例えば油圧ショベル1は、クローラタイプの下部走行体2を備えた建設機械であり、この下部走行体2上には上部旋回体4が旋回可能に設けられている。上部旋回体4の前方には作業装置6が設けられ、この作業装置6はその基部が上部旋回体4に枢支されたブーム8、このブーム8の先端に回動可能に連結されたアーム10及びこのアーム10の先端に回動可能に連結された掘削バケット12から構成され、これらブーム8、アーム10及び掘削バケット12は一対のブームシリンダ14、アームシリンダ16及びバケットシリンダ18によりそれぞれ回動操作される。
また、上部旋回体4の前部には下部走行体2の走行や作業装置6の操作を行うための運転室20が設けられ、そして、上部旋回体4の後部には作業装置6に対するカウンタウエイト22が取り付けられ、作業機6との重量バランスをとっている。更に、運転室20とカウンタウエイト22と間にはエンジン建屋24が配置され、このエンジン建屋24内にはエンジンやその他の種々の機器や装置が収容されている。また、エンジン建屋24の側面には、これら機器、装置にアクセス可能とすべく開閉自在の建屋カバー24aが設けられ、建屋カバー24aはカウンタウエイト22と所定の建付隙間dを有して隣設されている。そして、エンジンは下部走行体2及び作業装置6に動力、つまり、油圧エネルギを供給する油圧ポンプを駆動する。
ここで、カウンタウエイト22及びエンジン建屋24は上部旋回体の基台を形成する旋フレーム上に搭載されている。旋回フレームは上部旋回体4の中央を前後方向に互いに平行に延びる一対のセンタフレーム26、28(機体枠)と、これらセンタフレーム26、28を連結し、センタフレーム26、28の左右両側にそれぞれ張り出したサイドフレーム(機体枠)とからなる。カウンタウエイト22は、例えばセンタフレーム26,28の後端部上に搭載され、センタフレーム26、28の下側から取付ボルト30で固定されている。なお、図1中、旋回フレームはセンタフレーム26のみで示されている。
上述のカウンタウエイト22について詳述すると、図2,3に示すように、カウンタウエイト22には、その下面22aをセンタフレーム26,28の長手方向に亘って凹状に刳り貫いた刳貫部32,34が形成されている。そして、断面視I状に形成されるセンタフレーム26,28の上板26A,28A上にそれぞれ刳貫部32,34が位置づけられ、カウンタウエイト22はセンタフレーム26,28に当接支持されている。また、刳貫部32,34には、センタフレーム26,28の後端部26e,28e側から順に取付ボルト孔32a,32b、及び34a,34bがそれぞれ形成されている。
次に、センタフレーム26,28について詳述すると、センタフレーム26には、センタフレーム26の下板(下部)26Bから上板26Aにかけて、センタフレーム26の長手方向における略中心線上を貫通すべく、後端部26e側から順に取付ボルト挿通孔26c,26dがそれぞれ穿設されている。また、センタフレーム28にも同様の取付ボルト挿通孔28c,28dが形成されている。
こうして、各取付ボルト挿通孔に下板26B,28Bから取付ボルト30を挿通させて取付ボルト30のねじ部を上板26A,28Aから突出させ、カウンタウエイト22の対応する各取付ボルト孔にそれぞれ螺合させることにより、取付ボルト30のヘッド部とカウンタウエイト22の下面22aとの間にセンタフレーム26,28を挟み込むようにしてセンタフレーム26,28にカウンタウエイト22が締結される。
ここで、センタフレーム26の上板26Aには、取付ボルト挿通孔26c,26d近傍にセンタフレーム26の一端の端縁26e側から順に上板26Aを貫通する調整ボルト孔36,38が形成されている。より詳しくは、調整ボルト孔36,38は、センタフレーム26の長手方向でみて取付ボルト挿通孔26c,26dの前後を調整ボルト孔36,38で挟み込み、且つセンタフレーム26の長手方向と直交する方向でみて取付ボルト挿通孔26c,26dよりも油圧ショベル1の外方寄りの位置に配列されている。そして、調整ボルト孔36,38には、それぞれ後で詳述する調整ボルト(間隙調整部材、間隙調整ボルト)40が螺合される。
一方、センタフレーム26の下板26Bには、調整ボルト40を調整するための工具が入る大きさを有する工具挿入孔42,44が設けられている。工具挿入孔42,44は、センタフレーム26の上下方向でみて、上板26Aにおける調整ボルト孔36,38の位置に対応する下板26B上に設けられ、センタフレーム26の下方から略垂直に工具を挿入して調整ボルト40を調整可能である。また、センタフレーム26のこれら調整ボルト孔36,38、工具挿入孔42,44と同様に、センタフレーム28にもその一端の端縁28e側から調整ボルト孔46,48、工具挿入孔50,52が順次配されている。
以下、図4から図7を参照し、調整ボルト孔36,46に調整ボルト40を螺進することにより、建屋カバー24aとカウンタウエイト22との建付隙間dを調整する場合について説明する。
図4に示すように、建付隙間dの調整前の段階においては、カウンタウエイト22はセンタフレーム26,28に対して取付ボルト30で締結されている。このときの調整ボルト40は、調整ボルト孔36,46に螺合されているものの、調整ボルト40のねじ部(支持部)40aの各調整ボルト孔に対する螺合長さは各調整ボルト孔の長さと略等しいか、短くなっている。すなわち、各調整ボルト40のねじ部40aのねじ先端部(当接部)40bがカウンタウエイト22の刳貫部32,34に当接していたとしても、カウンタウエイト22の荷重は、調整ボルト40にはほとんどかからず、センタフレーム26,28の上板26A,28Aに直接かかっている。
ここで、この建付隙間dが均一ではなく、例えばカウンタウエイト22の上面22b側、及び建屋カバー24aの上面24b側に向かって徐々に大きくなり、上面24bに対して上面22bが面一に位置づけられていないと仮定する。この場合には図5に示すように、まずカウンタウエイト22の後部をセンタフレーム26,28の上方に向けて移動可能とすべく、取付ボルト挿通孔26c,28cに挿通された各固定ボルト30を緩め、この状態で調整ボルト孔36、46に螺合された各調整ボルト40を更にねじ込む。
これにより、調整ボルト孔36、46に螺合された各調整ボルト40のねじ先端部40bがそれぞれ刳貫部32,34に当接してカウンタウエイト22の後部を押し上げ、センタフレーム26,28とカウンタウエイト22の後部との間には所定の間隙Dが新たに形成される(リフトアップ手段)。この状態では、センタフレーム26,28の上板26A,28Aのみに直接かかっていたカウンタウエイト22の荷重は、調整ボルト孔36、46に螺合された各調整ボルト40にもかかることとなる。
次に図6に示すように、センタフレーム26,28とカウンタウエイト22との各間隙Dには、例えば金属からなる板であって所定の板厚tを有するシム54がそれぞれ挿入される。ここで図7に示すように、シム54は例えば馬蹄状に形成され、取付ボルト30及び調整ボルト40を避けて間隙Dに円滑に挿入可能で、且つ挿入後でも固定ボルト30及び調整ボルト40の調整に干渉しない形状となっている。
再び図6をみると、各間隙Dにそれぞれシム54が挿入された状態で、調整ボルト孔36、46に螺合された各調整ボルト40を緩めることにより、各調整ボルト40のねじ先端部40bはそれぞれ刳貫部32,34から離間する。これにより、各シム54は刳貫部32と上板26Aとの間、及び刳貫部34と上板28Aとの間にそれぞれ挟み込まれ、各調整ボルト40にかかっていたカウンタウエイト22の荷重はシム54を介して再び各上板26A,28Aにかかる。この状態では、カウンタウエイト22の後部がシム54で押し上げられるため、カウンタウエイト22と建屋カバー24aとの建付隙間dはその全域に亘って均一に形成される。なお、このときに未だ建付隙間dが不均一である場合には、再度調整ボルト40をねじ込んで間隙Dを形成し、挿入するシム54の数を変更したり、異なる形状、厚みのシムを挿入するなどして適正な建付隙間dを得るべく微調整すれば良い。
こうして、各間隙Dにシム54を挿入して建付隙間dの不均一が是正された状態で、最後に取付ボルト挿通孔26c,28cに挿通された各固定ボルト30を締結することにより、カウンタウエイト22がセンタフレーム26,28に対して位置決め固定され、建屋カバー24aとカウンタウエイト22との建付隙間dの調整が完了する。なお、この調整完了後は調整ボルト40を完全に取り外して別途保管しても良い。
また、上記では、建付隙間dがカウンタウエイト22の上面22b側、及び建屋カバー24aの上面24b側に向かって徐々に大きくなる場合の建付隙間dの不均一を是正する場合について説明したが、建付隙間dが上面22b及び上面24b側に向かって徐々に小さくなる場合には、調整ボルト孔38、48に螺合された各調整ボルト40の調整を同様に実施することにより、建付隙間dが均一に是正される。
このように、カウンタウエイト22を前後に傾斜させることにより、不均一な建付隙間dを均一に是正し、且つ上面22b及び上面24bも面一に是正されるが、一方、建付隙間dが均一であっても上面22b及び上面24bが面一にならずに段差を生ずる場合には、センタフレーム26側の調整ボルト孔36,38に螺合された各調整ボルト40、またはセンタフレーム28側の調整ボルト孔46,48に螺合された各調整ボルト40のいずれか一方を調整し、カウンタウエイト22を左右に傾斜させることにより、上面22bと上面24bとの段差を解消できる。
以上のように、本実施形態では、建屋カバー24aとカウンタウエイト22との建付隙間dが合わない場合には、カウンタウエイト22の傾きが下がっている部位近傍の取付ボルト30を緩め、緩めた取付ボルト30近傍の調整ボルト40をねじ込むことによって、センタフレーム26,28の少なくともいずれか一方の上方に向けてカウンタウエイト22をリフトアップさせ、このときに形成される間隙Dにシム54を挿入することによりカウンタウエイト22の傾きが調整される。
よって、カウンタウエイト22をクレーンなどで吊り上げることなく、建屋カバー24aとカウンタウエイト22との建付隙間dを容易に調整でき、この調整に係る作業者、場所などが限定されることなく水平堅土の場所であればどこでも作業可能である。これにより、建付隙間dを調整する作業の効率を改善しながら油圧ショベル1の組み付け性が向上され、カウンタウエイト22及びセンタフレーム26,28に寸法公差や組み付け公差があっても建付隙間dのばらつきを簡単に補正でき、ひいては油圧ショベル1の見栄えや建屋カバー24aの開閉機能を容易に確保できる。
また、取付ボルト30を完全に取り外すことなく緩めるだけで建付隙間dの調整作業が可能なため、取付ボルト30の着脱作業が不要となるとともに、この調整作業中にカウンタウエイト22が脱落する危険性が回避され、建付隙間dの調整作業の安全性を確保しながら、その作業効率を更に改善できる。
更に、既存の各センタフレーム26,28に各調整ボルト孔を穿設するだけで良いため、各センタフレーム26,28に対する大幅な改造を要することはなく、更にまた、センタフレーム28の下板26B,28Bには調整ボルト40を調整するための各工具挿入孔が穿設されるため、建付隙間dの調整作業を効率的に実施可能である。
更にまた、センタフレーム26,28の長手方向でみて、各調整ボルト孔は各取付ボルト挿通孔を前後して挟む位置に設けられ、更にセンタフレーム26,28の長手方向と直交する方向でみて、各調整ボルト孔は各取付ボルト挿通孔よりも油圧ショベル1の外方寄りに配される。よって、各調整ボルト孔に螺合される調整ボルト40を調整することにより、センタフレーム26,28の長手方向、すなわちカウンタウエイト22の前後方向と、センタフレーム26,28の長手方向と直行する方向、すなわちカウンタウエイト22の左右方向との四方にカウンタウエイト22を傾斜させることが可能となる。
また、各調整ボルト孔に螺合される複数の調整ボルト40を同時に調整すれば、斜め方向も含めたカウンタウエイト22の全周すべての方向にカウンタウエイト22を傾斜させるべく間隙Dを形成可能である。これにより、建付隙間dの調整がより精度良く実施可能となって油圧ショベル1の組み付け性が大幅に向上される。
更に、各調整ボルト孔は取付ボルト挿通孔よりも油圧ショベル1の外方寄りに配されるため、センタフレーム26,28のいずれか一方の取付ボルト30を締結した状態で、他方のセンタフレームの取付ボルト30のみを緩めて調整ボルト40を調整する場合には、一方の締結された取付ボルト30から他方の調整する調整ボルト40までの距離を長くできる。よって、締結された取付ボルト30を支点としてカウンタウエイト22をリフトアップするときの力のモーメントが小さくて済むため、建付隙間dの調整作業における調整ボルト40の締結トルクも小さくなり、これにより建付隙間dの調整作業に係る作業性が更に改善される。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、センタフレーム28の下板26B,28Bに調整ボルト40を調整するための各工具挿入孔が穿設されるが、これらの孔形状は円形に限らず、また、孔ではなく切り欠きが形成されても良く、調整ボルト40を調整する工具が使用できれば良い。
また、シム54は馬蹄状に形成されるが、間隙Dに円滑に挿入可能で、且つ挿入後でも固定ボルト30及び調整ボルト40の調整に干渉しなければ良く、この形状に限定されない。
更に、本発明は油圧ショベル1に限らず、上部旋回体を有する種々の建設機械に適用可能であることは言うまでもない。
油圧ショベルを示した側面図である。 図1のIIからのセンタフレームの下板を示した平断面図である。 図1のIIIからのセンタフレームの上板を示した平面図である。 図2のIVにおけるカウンタウエイト、センタフレームを示した断面図である。 図4のカウンタウエイトとセンタフレームとの間隙調整方法を示した断面図である。 図4のカウンタウエイトとセンタフレームとの間隙調整方法を示した断面図である。 図6のシム形状を示した斜視図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
22 カウンタウエイト
22a 下面
24a 建屋カバー
26,28 センタフレーム(機体枠)
26B,28B 下板(下部)
30 取付ボルト
40 調整ボルト(間隙調整部材,間隙調整ボルト)
40a ねじ部(支持部)
40b ねじ先端部(当接部)
54 シム
d 建付隙間
D 間隙

Claims (4)

  1. 走行可能な機体枠上にエンジンを含む駆動源を搭載し、前記駆動源を収容する建屋カバーと、前記機体枠上に搭載されるカウンタウエイトとを具備する建設機械において、
    前記カウンタウエイトを前記機体枠の上方に向けてリフトアップし、前記カウンタウエイトと前記機体枠との間に所定の間隙を形成するリフトアップ手段と、前記所定の間隙に挿入され、前記機体枠に対する前記カウンタウエイトの傾きを変更し、前記建屋カバーと前記カウンタウエイトとの所定の建付隙間を調整するシムとを備え、
    前記リフトアップ手段は、
    前記リフトアップ時に、前記カウンタウエイトの荷重を前記機体枠に支持させる支持部と、前記支持部の上端に設けられ、前記カウンタウエイトの下面に当接可能な当接部とからなる間隙調整部材を含むことを特徴とする建設機械の間隙調整装置。
  2. 前記機体枠の下部から前記機体枠に挿通され、前記カウンタウエイトの下面に螺進可能なボルトであって、前記ボルトのヘッド部と前記カウンタウエイトの下面との間に前記機体枠を挟み込むべく前記カウンタウエイトを前記機体枠に取り付ける取付ボルトを更に含み、
    前記カウンタウエイトは、前記取付ボルトに螺合されたままで前記機体枠の上方に向けて移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の建設機械の間隙調整装置。
  3. 前記間隙調整部材は、前記支持部としてのねじ部と、前記当接部としてのねじ先端部とからなる複数の間隙調整ボルトであって、
    前記間隙調整ボルトは、前記機体枠の長手方向と直交する方向でみて前記取付ボルト位置よりも前記機体枠の外方寄りの位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載の建設機械の間隙調整装置。
  4. 前記間隙調整部材は、前記支持部としてのねじ部と、前記当接部としてのねじ先端部からなる複数の間隙調整ボルトであって、
    前記間隙調整ボルトは、前記機体枠の長手方向でみて前記取付ボルト位置と前後する位置に設けられることを特徴とする請求項2または3のいずれか一項に記載の建設機械の間隙調整装置。
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