JP2008074549A - 移載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーテイクル発生の問題を回避しながら、大型化するワークに対応した移載が可能な移載装置を提供する。
【解決手段】移載装置30は、二本のアーム(基端側アーム2と先端側アーム3)から構成される一対のフリーアーム4の基端側アーム2の基端側を基台1に回動自在に取り付け、先端側アーム3の先端側を相互に回動自在に連結した移載アーム5を備え、基台1を移載方向にスライドさせるスライド部20を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク(「搬送対象物」をいう。)を搬送する搬送システムなどに用いられ、ワークを同一水平面内で、多関節のアームによって、直線移動させる移載装置に関する。
半導体基板や液晶表示板などを製造する工場においては、その素材となる平板状素材(半導体ウエハや、ガラス板)に多工程の処理を異なる位置で施すため、その平板状素材を収容したトレイなどの搬送対象物であるワークをクリーンルーム内で搬送する搬送システムが必須のものであり、その搬送システムにおいて、多関節のアームによって、ワークを同一水平面内で直線移動させる移載装置がワークを移載するのに用いられている。
このようにクリーンルーム内で、多関節のアーム型の移載装置(「スカラーアーム」とも称される。)が用いられるのは、クリーンルームを汚染するパーティクルの発生が少ないからである。
図12は、そのような移載装置であって、本発明の背景技術である移載装置の一例を示す正面図である。この移載装置は、特許文献1に記載されたものである。
この移載装置100は、一対の基台101と、この一対の基台101のそれぞれに回転自在に取り付けられた一対の基端側アーム102と、この一対の基端側アーム102のそれぞれの先端に回転可能に取り付けられた一対の先端側アーム103と、この一対の先端側アームの先端側を回転自在に連結した移載アーム105とを備えている。
それぞれの基台101は、基端側アーム102を、その基台101の中心線対称に同期回転駆動し、これにより、この移載装置100は、移載アーム105を、図中に二点鎖線の想像線で示した状態から、実線で示した状態まで、対称中心線方向に直線移動させることができる。
移載アーム105には、ワークWを把持する一対の把持アーム106が設けられている。よって、この移載装置100は、ワークWを、その直線移動範囲内で、掴み、移動させ、下ろすという移載機能を発揮する。
しかしながら、この移載装置100では、ワークWが小型・軽量の場合はあまり問題にならないが、ワークWが大型化するについて、移載距離が長くなりかつ移載重量も増加し、これに対応して各アームの長さが長くなり、梁としての強度が求められ、多関節アームの構造上、移載距離や移載重量が大きくなると対応することが困難であり、解決が望まれていた。
特開平6−156632号公報(図1)
本願発明は、上記問題を解決しようとするものであり、パーテイクル発生の問題を回避しながら、大型化するワークに対応した移載が可能な移載装置を提供することを課題としている。
請求項1記載の移載装置は、二本のアームから構成される一対のフリーアームの基端側を基台に回動自在に取り付け、前記一対のフリーアームの先端側を相互に回動自在に連結した移載アームを備え、前記基台を移載方向にスライドさせるスライド部を備えたことを特徴とする。
なお、本発明では、移載装置の移載対象を移載物と称したり、同じ移載物を、搬送システムに於ける搬送対象物として、ワークと称したりしているが、いずれも同じものを意味するものである。
請求項2記載の移載装置は、請求項1に従属し、移載物を載置した場合には、移載アームが待機位置にある状態で、スライド部によって基台をスライドさせるようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の移載装置は、請求項1または2に従属し、移載物を載置しない場合には、移載アームのフリーアームによる移動と、スライド部による基台の移動とを同時に行うようにしたことを特徴とする。
請求項1記載の移載装置によれば、二本のアームから構成される一対のフリーアームの基端側を基台に回動自在に取り付け、前記一対のフリーアームの先端側を相互に回動自在に連結した移載アームを備え、前記基台を移載方向にスライドさせるスライド部を備えたので、フリーアームによる移載アームの移動ストロークを短くすることができ、大型化する移載物の移載を可能にする。
また、移載物の載置エリアなどに、移載アーム以外の部分を侵入させないで移載物を移載することが可能であり、移載装置から発生するパーテイクルにより載置エリアに置かれている別の移載物の汚染を防止することが可能となる。
請求項2記載の移載装置によれば、請求項1の効果に加え、移載物を載置した場合には、移載アームが待機位置にある状態で、スライド部によって基台をスライドさせるようにしたので、スライド部の軸受にかかる動負荷荷重を低減し、軸受を長持ちさせることができる。
請求項3記載の移載装置によれば、請求項1または2の効果に加え、移載物を載置しない場合には、移載アームのフリーアームによる移動と、スライド部による基台の移動とを同時に行うようにしたので、比較的負荷の少ない時には、移載アームをより早く移動させ、動作時間を短縮することができる。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の移載装置の一例を示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
この移載装置30は、例えば、半導体基板や液晶表示板などを製造する工場において、その平板状素材(半導体ウエハや、ガラス板)にクリーンルーム内で種々の加工処理を施すために、その平板状素材を一枚ずつ収容したトレイを搬送対象物であるワークWとして、一個あるいは複数段積みした状態で移載する際に用いられるものである。
なお、ここでは、移載装置が好適に用いられる例として、クリーンルーム内で平板状素材を収容したトレイを搬送する場合を示すが、本発明の移載装置は、これに限定されるものではなく、一般に、搬送対象を、同一平面上の他の位置に移載する場合に用いることができるものである。
本発明の移載装置30は、二本のアーム(基端側アーム2、先端側アーム3)から構成される一対のフリーアーム4の基端側アーム2の基端側を基台1に回動自在に取り付け、一対のフリーアーム4の先端側アーム3の先端側を相互に回動自在に連結した移載アーム5を備え、基台1を移載方向にスライドさせるスライド部20を備えたことを特徴とする。
一対の基台1が一対の基端側アーム2のそれぞれを中心線対称に同期回転駆動することによって、移載アーム5が、この対称中心線方向に直線移動する点については、図12で示した背景技術の移載装置100と同様であるので、詳細は省略する。
ここで、対称中心線とは、基台1の軸中心を結んだ線の中点において、この軸中心を結んだ線に直交する線を言い、図1(b)は、この対称中心線で、移載装置30を縦断した縦断面図である。
上述のそれぞれ一対の基台1、基端側アーム2、先端側アーム3(これらを合わせて「フリーアーム4」としている。)、移載アーム5を纏めてアーム移載部10という。 なお、このアーム移載部10、あるいは、移載装置30を「スカラーアーム」と称することがある。
移載装置30は、上述した各部に加えて、アーム移載部10全体を上記対称中心線方向(この方向は、ワークWを移載する方向でもあるので、「移載方向」とも言う。)にスライドさせるスライド部20を備え、上述したように、この点を基本的な特徴とする。
アーム移載部10を載せたスライド部20は、回転部40の上に載置され、アーム移載部10とスライド部20は回転可能となっている。
この回転部40が、この図で概念的に2点鎖線で示された昇降台50の上に載置され、アーム移載部10とスライド部20(つまり、移載装置30)、及び、回転部40は昇降可能となっている。
ここで、この移載装置30の特徴は、アーム移載部10の下方に、このアーム移載部10全体を載置し、移載方向に直線移動させるスライド部20を備えたことである。
つまり、目標とする移載距離を達成するために、スライド部20による移載と、アーム移載部10による移載の双方を用い、後述するように、アーム移載部10を上に設置して、特にその移載アーム5だけが、移載対象であるワークWの上方に位置することがあるようにし、下方にあるスライド部20は、ワークWの上方あるいは近辺には位置しないようにしている。
つまり、この移載装置30によれば、移載物の上方や近辺については、パーティクル発生の少ないアーム移載部10で移動させ、移載物の下方や離れた位置では、スライド部20で移動させ、アーム移載部10の負担を軽減しながら、全体として目標とする移載距離を達成し、ワークWの大型化に対応可能であり、かつ、パーティクルの影響を少なくすることができるのである。この作用効果については、図3〜10を用いて、後により詳しく説明する。
本発明においては、アーム移載部10自体にも特徴がある。アーム移載部10の移載アーム5は、移載面を構成する上面5a、アームの下面5b、アームの基端となる基端部5d、及び、移載面5aを維持しながら、基端部5sから移載方向の前側に伸び出す一対の受けアーム5eを備えている。
この移載アーム5の下面5bが、この移載アーム5を回転自在に支持する先端側アーム3の上面3aより下になっている点が特徴である。つまり、移載アーム5が先端側アーム3に対して上下方向に干渉するように設けられている点である。
より、具体的には、このようにして、移載アーム5の高さを先端側アーム3側に干渉する方向で獲得した結果、移載アーム5の上面(移載面5a)が、フリーアーム4の先端側アーム3の上面3aとほとんど同じ上下位置か、わずかに上の位置となっている。つまり、極力、移載装置30の移載面の高さを低くすることができるようになっている。
一方、このような移載アーム5とフリーアーム4の先端側アーム3とが上下に干渉する位置関係となっていると、フリーアーム4の回転位相によっては、移載アーム5と先端側アーム3の上下にかぶる部分が衝突する事態となってしまう。
そこで、この移載装置30においては、移載アーム5の根元部分であって、先端側アーム3と衝突することとなる部分に、図1(a)に示したような、移載アーム5と先端側アーム3との相互間の連結部から反連結方向にアーム部分を斜め方向に逃がす逃がし部5cを設けている。
図1(a)は、アーム移載部10を移載方向に対して、最も後退させた状態を示しているが、移載アーム5の逃がし部5cによって、移載アーム5と先端側アーム3とは近接はしているが、相互に当接はしない状態となっており、衝突を回避していることが解る。
移載アーム5と先端側アーム3との間に上下の干渉がない場合、この図1(a)の状態より、移載アーム5は、更に、右方向(後退方向)に、基端側アーム2及び先端側アーム3の対称中心線(あるいは、移載方向)との成す角度が0度になる位置まで、後退可能であるが、本発明の移載装置30では、図1(a)の状態までである。
しかしながら、図1(a)の状態で、基端側アーム2及び先端側アーム3の対称中心線(あるいは、移載方向)との成す角度は僅かであり、この角度が0度になるまでに後退可能は距離は、全体からすれば僅かの距離であり、本発明の発明者は、この僅かの距離のロスより、移載装置30の移載面を極力さげる利点の方が、産業上より重要であると考えたものである。
図2は、図1の移載装置のスライド部を示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)の側面図である。なお、これより既に説明した部分については、同じ符号を付して重複説明を省略する。
このスライド部20は、左右一対で設けられた、公知の直線移動ガイド手段11と、この一対の直線移動ガイド手段11を設置したスライドフレーム12と、このスライドフレーム12に設置された左右一対の直線移動ガイド手段11の中間位置に設けられた、公知の直線移動駆動手段13と、直線移動ガイド手段11の両端に設けられたストッパ14とを備えている。
直線移動ガイド手段11は、直線路を形成するレール部11bと、このレール部11b上を直線移動する移動体11aとを備えている。この例では、移動体11aは、片側のレール部bに三個設置されている。
直線移動駆動手段13は、この例ではネジ軸と雌ネジとを組み合わせたものを用いているが、これ以外に、ラックとピニオンとを組み合わせたもの、リニアモータなど、直線移動の駆動力を発生させるものであれば、種類を問わない。ただし、クリーンルーム内で用いる場合には、できるだけパーティクルの発生の少ないものが良い。
左右一対の直線移動ガイド手段11の合計6個の移動体11aの上に、移載アーム部10の基台1が固定され、また、この基台1は、その長手方向中心位置で、直線移動駆動手段13による直線駆動力を受けて、スライドし、その移動の両端がストッパ14で制止されている。
このような構成で、このスライド部20は、その上に、移載アーム部10を載置して、移載アーム部10自体による直線移動とは独立して、移載アーム部10を所定距離間において、直線移動させることができる。
さて、上記のような構成と作用効果を持つ、移載装置30の作動態様について、図3から図10を用いて説明し確認する。
図3は、図1の移載装置の移載アーム部とスライド部の作動タイミングを示すタイミングチャートで、(a)は積荷時のタイミングチャート、(b)は空荷時のタイミングチャートである。
この二つのタイミングチャートで、それぞれ横軸は、時間t、縦軸はそれぞれ移載アーム部10の移載アーム5単独の移載方向の移動速度v1、スライド部20による移載アーム部10に基台1の移載方向の移動速度v2、基台1に載った移載アーム部10の移載アーム5の移載方向の実際上の移動速度v3を示している。
ここで、それぞれ同じ向きに移動する場合、
移動速度v1+移動速度v2=移動速度v3
という関係が成立する。
移載アーム部10、スライド部20の具体的作動態様については、図4から図10を用いて説明するが、ここでは、上記二つのタイミングチャートを用いて、移載装置30の作動態様の特徴点について説明する。
<積荷時>
移載アーム部10の移載アーム5にワークWが載っている場合は、図3(a)の積荷時のタイミングチャートによると、まず、スライド部20だけが作動して、待機状態の移載アーム部10を加速し、一定速度を維持させ、スライド終点に近づいたら減速させて停止させる(速度v2)。
この間、移載アーム部10は作動せず、スライド部20が減速を開始した時点に合わせて移載アーム5の加速を始め、その減速が終了した時点で、一定速度に達し、その一定速度を維持し、最伸長時に近づいたら減速し停止させる(速度v1)。
この結果、移載アーム5の実際の移動速度v3は、図3(a)のチャートの最上段のようになる。
つまり、積荷時は、本発明の移載装置30では、移載アーム5が待機位置にある状態で、スライド部20によって基台1をスライドさせ、一方、移載アーム5が作動時には、スライド部20を停止させるようにしている。
また、積荷状態では、移載物であるワークWに出来るだけ振動を与えないようにするため、相互の加減速のタイミングを調整して、一定速度を維持するようにしている。
移載アーム部10が最伸長した場合には、移載アーム5に載置されたワークWの荷重が最も大きなモーメントとして基台1を通じてスライド部20に作用するが、このように移載アーム5が待機位置にある状態では、スライド部20に作用するワークWの荷重によるモーメントは最小であり、その状態で、スライド部20を作動させると、このスライド部20の軸受にかかる動負荷荷重を低減し、軸受を長持ちさせることができる。
<空荷時>
移載アーム部10の移載アーム5にワークWが載っていない場合は、図3(b)の空荷時のタイミングチャートによると、移載アーム部10とスライド部20とが同時に作動して、先に所定距離の移動を終了するスライド部20の速度v2がゼロになった後に、移載アーム部10の移載アーム5の速度v1がゼロとなっている。
この結果、移載アーム5の実際の移動速度v3は、図3(b)のチャートの最上段のようになる。
つまり、移載物を載置しない空荷の場合には、移載アーム5のフリーアーム4(移載アーム部10)による移動と、スライド部20による基台1の移動とを同時に行うようにして高速移動を可能にしている。
この場合、ワークWが移載アーム5に載置されていないので、このワークWの荷重によるモーメントのスライド部20への影響を考慮する必要はなく、双方が同時に作動するので、移載アーム5をより早く移動させ、目標とする移載距離の移動達成のための時間も、図3(a)と図3(b)とを比較すれば解るように、短縮することができる。
また、移載アーム部10を駆動する駆動源A、スライド部20を駆動を駆動する駆動源Bのパワー効率の点から考察すると、この移載装置30のように、それぞれを別の駆動源A、Bとした場合には、個別に作動させる際の同じ駆動源A、Bを用いながら、双方を同時に駆動することで、移載アーム5の移動速度v3を、双方の移動速度v1、v2を加えた高速のものとすることができる。
一方、同じ加算された移動速度v3を達成するのに、例えば、移載アーム部10を駆動する駆動源Cだけで行うとすると、駆動源Cに必要なパワーは、駆動源A、Bのパワーを加算したものが必要とされる。しかし、その場合、積荷時には、より低速で移動させる必要があることから、駆動源Cの大きなパワーをフルに使用することのない、パワー効率の悪い状態となる。
つまり、このように、移載のための移動手段を移載アーム部10とスライド部20とに分け、それぞれに好適の駆動源A、Bを備えることとすると、双方の駆動源をそれぞれに単独に作動させること、同時に作動させることができ、使用の態様が増えると共に、それぞれの駆動源A、Bを有効に使いながら、単独では到達しえない、高速移動も達成することができる。
さて、続いて図4から図10を用いて移載アーム部10、スライド部20の具体的作動態様について説明する。
図1の状態では、移載装置30の移載方向は、この移載装置30が載置されている昇降台50の長手方向と一致している。ここで、回転部40により、スライド部20と移載装置30が90度反時計回りに回転されると図4の状態となる。
移載すべきワークWを載置すべき載置場所は、図11で後述するように、昇降台50の長手方向に沿った走行路の両側に設けられており、一旦移載装置30に載置され、待機状態であったワークW(図1)の移載動作がこの図4の状態から、開始される。この後の移載装置30の動きは、図3(a)の積荷時のタイミングチャートに沿うものである。
図4から図5では、移載装置30のスライド部20だけが作動して、移載アーム部10は作動しない。つまり、移載アーム部10のフリーアーム4が最後退状態(待機状態)を維持しながら、移載アーム部10全体がスライドして、図5の状態となっている。
この間の移載移動では、移載アーム部10はワークWを載置した積荷の状態ではあるが、最後退した待機状態であって、そのワークWの荷重によってスライド部20に作用するモーメントは最小の状態であり、上述したように、スライド部20の軸受に負荷される動負荷荷重が低減され、軸受を長持ちさせることができる。
ついで、図5から図9では、アーム移載部10だけが作動して、その先端側の移載アーム5がワークWを載せた状態で順に前進している。なお、この間、スライド部20は静止しているので、移載アーム5に載せられたワークWの荷重によるモーメントの影響も静止的なものであり、動荷重ではないので、その影響は少ない。
ここで、図9では、基端側アーム2及び先端側アーム3と移載方向となす角度が180度(あるいは、双方が平行状態)となって、フリーアーム4が完全の伸びきった状態となっており、この状態で、昇降台50が下降して、移載装置30は、ワークWを目的の載置場所に載置する。
さて、ワークWを降ろした後は、移載装置30は空荷の状態となり、この場合には、図3(b)のタイムチャートに示すように、アーム移載部10(速度v1)とスライド部20(速度v2)が同時に作動して、移載アーム5を高速で後退させる。
つまり、空荷で、移載アーム5に負荷のない時には、移載アーム5をより早く移動させ、動作時間を短縮することができる。
図10は、その途中過程を示すものであり、移載アーム5が最後退位置まで後退すると、図4の状態となる。ただし、その場合には、ワークWがない状態である。
なお、図8、図9に示す符号ZWは、ワークWを載置しておくべきワーク載置エリアZWを示し、符号ZSは、ワークWを搬送するために用いる搬送エリアZSを示し、これらのワーク載置エリアZWと搬送エリアZSとの境界を太線の2点鎖線の境界線BZで示している。
ここで、上述したように、本発明の移載装置30では、パーテイクルの発生の可能性の高いスライド部20は、境界線BZよりも搬送エリアZS側へ大きく後退した位置であり、ワーク載置エリアZWにあるワークWへのパーテイクルの影響を極力少なくすることができる。
一方、ワーク載置エリアZWへ侵入するアーム移載部10は、多関節アーム構造であり、パーテイクルの発生は少なく、この部分にあるワークWの汚染を極力抑えることができる。
加えて、移載装置30の全体の移載距離は、アーム移載部10の移載距離と、スライド部20の移載距離を合わせたものとなっており、全体として、より長い移載距離を達成することができる。
こうして、本発明の移載装置30によれば、繰り返しとなるが、パーテイクル発生の問題を回避しながら、大型化するワークに対応した移載が可能となっている。
図11は、図1の移載装置を備えた搬送システムの一例を示す外観斜視図である。
この図11に示す搬送システム80は、すでに説明した、アーム移載部10とスライド部20とを備えた移載装置30と、回転部40と、昇降台50とに加え、この昇降台50を昇降させる昇降装置60と、この昇降装置60を設けた走行台車70とを備えている。
昇降装置60は、走行台車70の上に、走行方向の前後端に一対立設され、その内部に昇降駆動手段(不図示)を設けて、これにより一対の昇降装置60間に架け渡されるように設置された昇降台50を昇降させるものである。
上部フレーム61は、一対の昇降装置60の天頂部分を連結して、走行台車70、一対の昇降装置60、上部フレーム61で構成される強固な構造体を構成している。
走行台車70は、走行台車フレーム67の四角に設けられた車輪61を備え、昇降装置60、昇降台50、移載装置30を、走行路62に沿って、直線移動させる。
ワークは、移載装置30の移載アーム5上に載置されて、移載装置30のアーム移載部10により前進後退(矢印P1)され、スライド部20により前進後退(矢印P2)され、回転部40により回転(矢印P3)される。
また、ワークは、移載装置30に載置された状態で、この移載装置30を載せた昇降台50により上下昇降(矢印P4)され、また、昇降台50を昇降させる昇降装置60を載せた走行台車70の走行により直線状に移動(矢印P5)される。
移載装置30は、その待機位置では、ワークを載せたままで、昇降台50上で、図の移載アーム5の先端の向きから、180度反対向きまで回転することができる。
したがって、この搬送システム80によれば、この走行路62の両側の異なる位置の異なる高さのA地点からB地点まで、ワークを搬送することができ、その場合に、本発明の移載装置30は、多関節の移載アーム10とスライド部20との組み合わせにより、パーティクルの発生の少ない移載を確保すると共に、ワークの大型化に対応した移載を可能とし、その効果は、搬送システム80全体にも及ぶものである。
以上、実施態様において本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術、つまり、本願特許発明の技術的範囲には、各所に適宜記載しているように、以上に例示した実施態様を様々に変形、変更したもの、または、それらの組み合わせが含まれる。
本発明の移載装置は、パーテイクル発生の問題を回避しながら、大型化するワークに対応した移載が可能とすることが要請される産業分野に用いることができる。
(a)は、本発明の移載装置の一例を示す正面図、(b)は(a)の側面図 図1の移載装置のスライド部を示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)の側面図 図1の移載装置の移載アーム部とスライド部の作動タイミングを示すタイミングチャートで、(a)は積荷時のタイミングチャート、(b)は空荷時のタイミングチャート 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置の図3のタイミングチャートに沿った作動態様を順に示す図 図1の移載装置を備えた搬送システムの一例を示す外観斜視図 本発明の背景技術である移載装置を示す正面図
符号の説明
1 基台
2 基端側アーム
3 先端側アーム
4 フリーアーム
5 移載アーム
5c 逃がし部
10 アーム移載部
20 スライド部
30 移載装置
40 回転部
50 昇降台
60 昇降装置
70 走行台車
80 搬送システム

Claims (3)

  1. 二本のアームから構成される一対のフリーアームの基端側を基台に回動自在に取り付け、前記一対のフリーアームの先端側を相互に回動自在に連結した移載アームを備え、前記基台を移載方向にスライドさせるスライド部を備えた移載装置。
  2. 移載物を載置した場合には、移載アームが待機位置にある状態で、スライド部によって基台をスライドさせるようにした請求項1記載の移載装置。
  3. 移載物を載置しない場合には、移載アームのフリーアームによる移動と、スライド部による基台の移動とを同時に行うようにした請求項1または2記載の移載装置。
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