JP2008074412A - 紙袋結束体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファーストフードの包装袋や封筒などの各種の紙袋を所定枚数ごとの束にする結束が、別体の結束帯を用いずに行えるようにして、ゴミの発生をなくすこと。また、機械により自動で結束ができるようにすること。
【解決手段】偏平な紙袋11における開口部11aを有する辺13を除く対辺14,14の一部に、糊が塗布されてなる糊塗布部31が形成され、紙袋11の集積状態が保持された紙袋結束体21。糊塗布部31は、紙袋11の重なり方向に直線状に形成される。糊塗布部31を辺の全体ではなく部分的に形成することにより、糊塗布部31の形成や形成後の乾燥が簡易迅速に行えるようにする。また、糊塗布部31の形成位置は、紙袋11の開口部11aに近い位置に設定され、使用時において剥ぎ取りやすく構成される。
【選択図】図1
【解決手段】偏平な紙袋11における開口部11aを有する辺13を除く対辺14,14の一部に、糊が塗布されてなる糊塗布部31が形成され、紙袋11の集積状態が保持された紙袋結束体21。糊塗布部31は、紙袋11の重なり方向に直線状に形成される。糊塗布部31を辺の全体ではなく部分的に形成することにより、糊塗布部31の形成や形成後の乾燥が簡易迅速に行えるようにする。また、糊塗布部31の形成位置は、紙袋11の開口部11aに近い位置に設定され、使用時において剥ぎ取りやすく構成される。
【選択図】図1
Description
この発明は、たとえば事務用の封筒やファーストフード(ホットドッグ・ハンバーガなど)の包装袋、買い物客に渡される手提げ袋などのような紙袋を束ねた紙袋結束体に関する。
上述例のような紙袋は、製造された後、たとえば100枚ずつなど所定の枚数ごとに結束され、段ボール箱に梱包されて出荷される。上記結束は、自動結束機により行われ、結束には、OPやCPなどの合成樹脂製の結束帯が用いられている。すなわち、図10に示したように、紙袋束101の長さ方向の中間部に結束帯102が巻きつけられて、紙袋結束体103が構成される。
しかし、紙袋を使用するときには合成樹脂製の結束帯102は取り外され、不要になる。しかも再利用できないので、ゴミにしかならない。
このため、結束を解いた後でも使用できるゴムバンド(輪ゴム)を用いて結束することが考えられる。ところが、ゴムバンドを用いた自動結束機で、紙袋束に使用できるものは存在しない。
したがって、紙袋を出荷に向けて自動で結束するには、結束帯102を用いるほか無かった。
したがって、紙袋を出荷に向けて自動で結束するには、結束帯102を用いるほか無かった。
なお、釣り銭入れや祝儀袋として使用される小袋を、表片と裏片を有するカバー台紙に綴じ込んだ綴じ込み袋が、下記特許文献1に開示されている。これは、小袋束の底の全体をいわゆる天のりという方法でカバー台紙に固定したものである。
しかし、この綴じ込み袋では、出荷に際しては、カバー台紙と小袋が開かないように閉じるものが別途必要である。
また、小袋の底は紙片を重ねて形成されるため、紙片の端を天のりで接着する場合とは大きく異なる。すなわち、紙片の場合に比して底の厚みが厚く、重ねられた小袋の底の間にできる隙間も大きい。このような小袋の底を接着剤で接着する構造であるので、接着剤が入り込む隙間が大きく、そのうえ底の全体を接着しているので、接着剤の付着面積が広い。このため、小袋をカバー台紙から剥がしたときに底が破れたりして袋としての機能を果たさなくなるおそれがあるとともに、小袋の底の外観が悪くなる。
上記綴じ込み袋のような天のりによる接着構造を、仮に紙袋束の結束に適用したとしても、出荷に向けての梱包等の処理においては次のような問題がある。
すなわち、袋の底は、底フラップを折り返して形成されるので、袋の構造・形態にもよるが、通常三重以上に紙片が重なる。このため、袋の他の部分に比して厚みがあるので、梱包等のための搬送を行ったときに袋の底以外の部分がひらひらとめくれ易い。にもかかわらず、底のみの接着であるため、紙袋が不測に折れたり剥がれたりするおそれがある。このため、天のりによる接着構造は、出荷に際しての結束には採用できない。
天のりでの接着が袋の底ではなく開口部に対してなされた場合でも同様である。すなわち、開口部は通常、閉鎖フラップを有する程度の薄いものではあるが、その開口部よりも厚みが厚く重量もある底が、梱包等のための搬送を行ったときの強い振動や風等で不測に動いて捲れることが考えられ、袋が天のり部分で外れてしまうおそれがある。そのうえ、この場合には、袋を閉じるのに利用され、外観上も目立つ閉鎖フラップが損傷するおそれもあり、袋の美観を損ないかねない。
実開昭59−121337号公報
この発明は、自動で結束が行えるとともに、ゴミの発生をなくすことができるような、紙袋結束のための新規な構成を提供する。
そのための手段は、偏平な紙袋が集積状態に保持された紙袋結束体であって、紙袋における開口部を有する辺を除く複数の辺の一部に、糊が塗布されてなる糊塗布部が形成されるとともに、該糊塗布部が、紙袋の重なり方向に直線状に形成されて、紙袋の集積状態が保持された紙袋結束体である。
この紙袋結束体は、紙袋における開口部を有しない辺のうち、複数の辺の一部に、厚み方向に直線状をなす糊塗布部が形成され、この糊塗布部によって紙袋の集積状態が保たれている。
このため、合成樹脂製の結束帯が不要であって、ゴミの発生をなくすことができる。また、紙袋結束体の製造は、紙袋を集積状態にしてから糊塗布部を形成すればよいので、機械による自動化を図ることができる。しかも、その糊塗布部は、紙袋の重なり方向に直線状に形成されるものであるので、形成が容易で、乾燥も早く行える。
そのうえ、糊塗布部は開口部を有する辺には形成されないので、紙袋を剥がした時に、使用に際して目立つ開口部が不測に損傷してしまうようなことを回避できる。また、複数の辺に糊塗布部を有するので、製造工程や梱包処理に際して、紙袋が不測に剥がれたり折れたりする不都合を回避可能な結束状態を適宜得られる。さらに、糊塗布部は辺の一部に形成されるのであって、全体ではないので、糊の付着を必要最小限にすることができ、剥がしたときに紙袋が損傷したり外観を損なったりするようなことを防止できるとともに、糊塗布部の形成位置や幅寸法・本数の設定によって、剥がしやすさも確保することができる。
たとえば、糊塗布部が対辺に形成されれば、不測の捲れを抑制しやすい。
また、糊塗布部が、辺における中間位置よりも開口部に近い位置に設けられれば、不測の捲れを抑制しつつも剥がしやすい紙袋結束体が得られる。
また、糊塗布部が、辺における中間位置よりも開口部に近い位置に設けられれば、不測の捲れを抑制しつつも剥がしやすい紙袋結束体が得られる。
さらに、糊塗布部は、一辺に複数個形成されるも、幅の異なる複数の糊塗布部が形成されるもよく、いずれの場合でも、紙袋の形状や使用目的等に応じて最良の紙袋結束体を適宜得ることができる。
別の手段は、集積された紙袋を結束する紙袋結束体の製造方法であって、集積された状態の紙袋を搬送する供給工程と、該供給工程で供給された集積状態の紙袋を、紙袋の重なり方向に押圧する押圧工程と、該押圧工程で押圧された紙袋における開口部を有する辺を除く複数の辺の一部に、糊を塗布して糊塗布部を形成する糊塗布工程と、該糊塗布工程で糊塗布部が形成された集積状態の紙袋を搬送し、糊塗布部を乾燥させる乾燥工程とを有する紙袋結束体の製造方法である。
また別の手段は、集積された紙袋を結束する紙袋結束体の製造装置であって、集積された状態の紙袋を供給する供給装置と、該供給装置で供給された集積状態の紙袋を、紙袋の重なり方向に押圧する押圧装置と、該押圧装置で押圧された紙袋における開口部を有する辺を除く複数の辺の一部に、糊を塗布して糊塗布部を形成する糊塗布装置と、該糊塗布装置で糊塗布部が形成された集積状態の紙袋を搬送し、糊塗布部を乾燥させる搬送装置とを有する紙袋結束体の製造装置である。
すなわち、所定枚数集積された状態の紙袋が供給装置により供給されると(供給工程)、紙袋は重なり方向、つまり紙袋束の厚み方向に押圧装置で押圧され(押圧工程)、この押圧状態のまま紙袋束の所定位置に糊塗布装置で糊が塗布され糊塗布部が形成される(糊塗布工程)。このあと、好ましくは押圧装置による押圧状態のまま、紙袋束を搬送装置により搬送し、糊塗布部を乾燥させて(乾燥工程)、紙袋結束体を得る。上記所定位置は、紙袋の開口部を有する辺を除く複数の辺の一部であって、辺の全体ではないので、乾燥は短時間で行われる。また、紙袋束の整列と糊の塗布とを一連の工程で容易に行うことができる。
このため、集積された紙袋を糊塗布部で結束する作業は、自動化を図ることができる。その上、ライン化できるので、処理能力も高い。紙袋の製造装置や製造した紙袋結束体を梱包する梱包装置等を接続することもでき、更なる生産効率の向上を図ることができる。
以上のように、この発明によれば、自動で結束が行えるとともに、ゴミの発生もない紙袋結束体を得ることができる。また、紙袋結束体は効率よく生産できる。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、偏平な紙袋11の一例としての封筒を束にして結束した紙袋結束体21を示す斜視図である。この紙袋11(封筒)は、平面視略長方形状をなし、長手方向の一端に、閉鎖フラップ12を有した開口部11aが形成されている。
図1は、偏平な紙袋11の一例としての封筒を束にして結束した紙袋結束体21を示す斜視図である。この紙袋11(封筒)は、平面視略長方形状をなし、長手方向の一端に、閉鎖フラップ12を有した開口部11aが形成されている。
まず、紙袋結束体21について説明する。
この紙袋結束体21は、製造された紙袋11が所定枚数ごとに纏められたもの、つまり、たとえば100枚ずつなど適宜枚数の紙袋11が集積され、この状態が結束により保持されたものであり、そのまま、あるいは包装されたのち、梱包され出荷される。そして、紙袋11の使用に際しては、図2に示したように、紙袋11を一枚ずつ剥がして分離できるものである。
この紙袋結束体21は、製造された紙袋11が所定枚数ごとに纏められたもの、つまり、たとえば100枚ずつなど適宜枚数の紙袋11が集積され、この状態が結束により保持されたものであり、そのまま、あるいは包装されたのち、梱包され出荷される。そして、紙袋11の使用に際しては、図2に示したように、紙袋11を一枚ずつ剥がして分離できるものである。
上記結束は糊塗布部31の形成によって行われている。
すなわち、糊塗布部31は、紙袋11における開口部11aを有する辺13を除く複数の辺の一部に、紙袋11の重なり方向に直線状に形成されている。具体的には、糊塗布部31は、上述のごとく平面視長方形状をなし上端に開口部11aを有する紙袋11における、開口部11aを有する辺13を除く辺のうちの対辺14,14、つまり開口部11aを有する辺13と直角をなす両側の2辺(対辺14,14)の一部に形成されている(図3参照)。糊塗布部31の形成は、集積状態の紙袋11の対辺14,14に糊を塗布することで行われる。
すなわち、糊塗布部31は、紙袋11における開口部11aを有する辺13を除く複数の辺の一部に、紙袋11の重なり方向に直線状に形成されている。具体的には、糊塗布部31は、上述のごとく平面視長方形状をなし上端に開口部11aを有する紙袋11における、開口部11aを有する辺13を除く辺のうちの対辺14,14、つまり開口部11aを有する辺13と直角をなす両側の2辺(対辺14,14)の一部に形成されている(図3参照)。糊塗布部31の形成は、集積状態の紙袋11の対辺14,14に糊を塗布することで行われる。
なお、対辺14,14とは、紙袋11がたとえば平面視三角形の場合には、一つの内角と向かい合った辺を指し、平面視四角形の場合には、向かい合った辺同士をさし、それ以上の多角形または多角形類似の形状の場合には、これに準じて特定される辺を意味する。
辺(対辺14,14)における糊塗布部31の形成位置や幅寸法、本数は、紙袋11の形態や大きさ、紙質、紙厚、用途、束ねるべき紙袋数、糊の種類などの条件によって適宜設定される。
図1に示した例は、紙袋11が封筒であり、部分的な厚さの変化が少なく、ある程度の剛性を有するので、対辺14,14の長さ方向における中間位置よりも開口部11aを有する辺13に近い位置に設定される。本数は1本でよい。また、糊塗布部31の幅は、たとえば角2形の封筒の場合であればおよそ1cm程度に設定されるとよい。上記の位置に上のような糊塗布部31が形成されると、図2に示した如く底辺15側から捲って剥がし取る動作が小さい力で容易に行える。このため、紙袋11に印刷をする場合に、紙袋結束体21をそのまま印刷機にかけることも可能になる。
上記糊には、たとえば澱粉糊や酢酸ビニル系の接着剤など適宜のものが使用できる。
上記糊には、たとえば澱粉糊や酢酸ビニル系の接着剤など適宜のものが使用できる。
つぎに、紙袋結束体21の製造方法と製造装置について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図4、図5は紙袋結束体製造装置51の要素を示す構造説明図であり、所定枚数の紙袋11が集積されてなる紙袋束22が供給される供給工程と、該供給工程で供給された紙袋束22を、紙袋11の重なり方向(紙袋束22の厚さ方向)に押圧する押圧工程と、該押圧工程で押圧された紙袋束22における紙袋11の対辺14,14の一部に、糊を塗布して糊塗布部31を形成する糊塗布工程と、該糊塗布工程で糊塗布部31が形成された紙袋束22を搬送し、糊塗布部31を乾燥させる乾燥工程とを経て、紙袋結束体21は製造される。
図4、図5は紙袋結束体製造装置51の要素を示す構造説明図であり、所定枚数の紙袋11が集積されてなる紙袋束22が供給される供給工程と、該供給工程で供給された紙袋束22を、紙袋11の重なり方向(紙袋束22の厚さ方向)に押圧する押圧工程と、該押圧工程で押圧された紙袋束22における紙袋11の対辺14,14の一部に、糊を塗布して糊塗布部31を形成する糊塗布工程と、該糊塗布工程で糊塗布部31が形成された紙袋束22を搬送し、糊塗布部31を乾燥させる乾燥工程とを経て、紙袋結束体21は製造される。
すなわち、紙袋結束体製造装置51は、紙袋束22を供給する供給装置52と、供給装置52で供給された紙袋束22を紙袋11の重なり方向に押圧する押圧装置53と、押圧装置53で押圧された紙袋束22における紙袋11の対辺14,14の一部に、糊を塗布して糊塗布部31を形成する糊塗布装置54と、糊塗布装置54で糊塗布部31が形成された紙袋束22を搬送し、糊塗布部31を乾燥させる搬送装置とを有する。
上記供給装置52は、適宜のコンベア等で構成され、紙袋製造装置(図示せず)から所定枚数の束にして搬送する。
そして、供給装置52により供給される供給位置に、紙袋束22を受ける受け入れ板56が設けられる。受け入れ板56には、長さ方向に搬送されてくる紙袋束22の長さ方向の端部を揃える整列板部56aが設けられている。
また、受け入れ板56の上方には、昇降可能な左右一対の搬送爪57,57と押圧板58とを有する上記押圧装置53が備えられる。搬送爪57,57は、それぞれ左右方向に移動可能であり、紙袋束22を支える水平板57aと、紙袋束22の側面(対辺14,14)に当たって整列させる垂直板57bとを有する。水平板57aは幅方向に間欠的に、すなわち櫛歯状に隙間を有するように形成され、上記受け入れ板56には水平板57aの上下動を許容するための切り欠き56bが形成されている。押圧板58は、流体シリンダ等で搬送爪57に対して相対移動可能に支持され、搬送爪57の水平板57aが降下して、紙袋束22を受けることが可能な状態にあるときに上から降下して、紙袋束22を押圧するものである。
このような搬送爪57,57と押圧板58は、同期して移動可能である。つまり、紙袋束22は、搬送爪57,57と押圧板58とに挟まれた状態で、上下動する。
また、搬送爪57,57と押圧板58は上下動するほか、水平方向にも移動可能に支持され、上記搬送装置を兼ねる。
そして、搬送爪57,57と押圧板58が上下動する範囲には、糊を塗布する塗布装置54が設けられている。塗布装置54は、回転可能に軸支された塗布ローラ54aと、これに糊を供給する糊タンク54bとを有し、塗布装置54は、紙袋束22の対辺14,14が移動する軌道上に配設されている。
すなわち、上記搬送爪57,57における水平板57aの基部と垂直板57bとには、上記塗布ローラ54aが紙袋束22に接触するのを許容すべく、塗布ローラ54aより幅広の縦長の切り欠き溝57cが形成され、搬送爪57,57と押圧板58で保持された紙袋束22がこの切り欠き溝57cから露出するように構成されている。
このため、搬送爪57,57と押圧板58で保持された紙袋束22が上昇する時に、塗布ローラ54aが搬送爪57,57の切り欠き溝57cから侵入し、紙袋束22の露出している部分に、紙袋束22の重なり方向に相対的に動きながら接触して糊59を塗布する。つまり、押圧装置53と塗布装置54の協働で糊59が塗布される。この塗布により、塗布ローラ54aの幅と同一幅の糊塗布部31が形成される。この作業は到って簡単である。
この後、搬送爪57,57と押圧板58で保持された状態のまま、糊塗布部31が形成された紙袋束22は上昇位置に上昇してから、そのまま適宜の方向に搬送される。この搬送は、主として糊塗布部31を乾燥させるために行う。搬送は、適宜の速度で、適宜の距離行われる。糊塗布部31は対辺14,14の一部に形成されているので、乾燥は搬送させるだけで短時間に行える。必要によっては送風機やヒータを、搬送路に備えることもできる。
最後に、糊塗布部31が乾燥し、結束が完了した紙袋束22、すなわち紙袋結束体21の拘束を解く。つまり、押圧板58を上昇させたのちに搬送爪57,57を開いて紙袋結束体21を放し、梱包のために段ボール箱(図示せず)に収納したり、別体の梱包装置(図示せず)に受け渡したりする。
このようにして製造され、梱包された紙袋結束体21は、出荷され、納品先で使用される。
使用に際しては、図2に示したように、紙袋11は、紙袋結束体21から一枚ずつ外すことができ、結束帯で結束した場合とは異なり、故意にバラさない限りバラけることは無いので、使いやすい。しかも、紙袋11を剥がす作業は、紙袋11の底辺15側部分を手で持って剥がすように引っ張ると、小さい力で容易に外すことができる。そのうえ、糊塗布部31は対辺14,14の一部に形成されるのであって、全体ではないので、糊の付着量を必要最小限にすることができ、剥がしたときに紙袋11が損傷したり外観を損なったりするようなことを防止できる。また、糊塗布部31の形成位置が、開口部を有する辺ではく側面の対辺14,14であり、しかも範囲もごく一部であることから、たとえ糊が付着し、紙袋11を構成する紙の表面が部分的に剥離しようとも、紙袋11の使用に際して目立つことはなく、使用に支障をきたしたり美感を損なったりするような毀損を防止できる。
また、糊塗布部31が対辺14,14に形成されるので、紙袋結束体21自体が相対向する糊塗布部31,31で閉じられた袋とじのような状態になる。このため、紙袋結束体21が搬送中などにおいて強い衝撃を受けたり風を受けたりしたときでも、捲れたりしにくく、所望の結束状態が得られる。
そして、そもそも糊で結束しているので、ゴミは発生しない。
そして、そもそも糊で結束しているので、ゴミは発生しない。
以下、紙袋結束体21のその他の例を説明する。この説明において、先の構成と同一または同等の部位ついては、同一の符号付してその詳しい説明を省略する。
図6は、糊塗布部31の形成位置が対辺14,14の中間位置に設定された紙袋結束体21の例である。形成位置は、仮想線で示したように、中間位置よりも底辺15側であるもよい。
このように、糊塗布部31の形成位置は、紙袋の形状、大きさ等の情況に応じて適宜設定できる。
図7は、対辺14,14に2個の糊塗布部31が形成された紙袋結束体21の例である。
このように、糊塗布部31を一辺に複数個形成することもできる。
このように、糊塗布部31を一辺に複数個形成することもできる。
図8は、対辺14,14に幅寸法の異なる2個の糊塗布部31が形成された紙袋結束体21の例である。
このように、一辺に複数個の糊塗布部31が形成される場合、その位置によって結束力に影響を与える糊塗布部31の幅寸法に違いをつけることができる。
また、このように幅寸法の違う糊塗布部31は、図示はしないが、一辺に設けるのではなく、辺ごとに分けて設けることもできる。
上記図6〜図8に示したように糊塗布部31の形成位置や幅寸法・本数等の設定は、紙袋の形態や大きさ、用途等に応じて適宜設定することで、所望の結束状態を有する紙袋結束体が得られる。
図9は、長方形の封筒以外の紙袋11を結束して形成された紙袋結束体21の例を示す斜視図である。この図に示すように、様々な形状等をなす紙袋11の紙袋結束体21が得られる。図9中、上段は、紙袋11の使用例、下段は紙袋結束体21を示す斜視図である。
図9(a)は、ハンバーガを包装するための紙袋11、いわゆるバーガー紙であり、平面視正方形に形成され、隣り合う2辺の全体を開口部11aとした構造である。
このような紙袋11の場合には、開口部11aを有しない2辺に糊塗布部31が形成される。糊塗布部31の形成位置は、開口部11aを有する辺13に近い位置に設定されている。
図9(b)は、ホットドッグを包装するための紙袋11、いわゆるホットドッグ袋であり、平面視長方形に形成され、長さ方向の一端に開口部11aが形成されている。また、厚肉のホットドッグが入るように、対辺は、Σ字状に内側に折り返されている。
このような紙袋11の場合には、前述した封筒の紙袋結束体21と同様に、対辺14,14に糊塗布部31が形成される。対辺14,14は、2本の縁(辺)を有するので、糊塗布部31の幅寸法が狭くとも強力な結束力を得られる。
図9(c)は、ホットドッグやウランクフルトを包装するための紙袋11、いわゆるスリーブであり、平面視長方形に形成され、長手方向の一辺と、これに隣接する一辺に、開口部11aを有した構造である。
このような紙袋11の場合には、開口部11aを有しない2辺に糊塗布部31が形成される。糊塗布部31の形成位置は、開口部11aを有する辺13に近い位置に設定されている。
図9(d)は、クレープを包装するための紙袋11、いわゆるクレープ袋であり、平面視略扇形に形成され、唯一形成される開口部11aを有する辺13は円弧状に形成されている。
このような紙袋11の場合には、互いに平行でない対辺14,14に糊塗布部31が形成される。糊塗布部31の形成位置は、開口部11aを有する辺13に近い位置に設定されている。クレープ袋と同様の形態をなす、いわゆる三角ポテト袋の場合でも、同様に紙袋結束体が得られる。
図9(e)は、野菜や果物等を包装するための紙袋11であり、広げると有底箱状になる紙製の本体16と、該本体16の開口部の近傍に、広げられた本体の上面開口部11aを覆う透明な合成樹脂フィルム製のカバー部材17とを有する構造である。
このような紙袋11の場合には、偏平に折り畳まれた状態の本体16の形状が、縦長の略八角形をなすので、その相対向する2辺に、糊塗布部31が形成されている。相対向する2辺は、いずれの辺であるもよいが、図示例では、長手方向で相対向する2辺である。また、互いに平行でない2辺に形成されるも、2辺以上の辺に形成されるよい。
この発明の構成と、上記一形態の構成との対応において、
この発明の押圧装置は、上記一形態の押圧装置53に対応し、
同様に、
搬送装置は、押圧装置53に対応するも、
この発明は上記の構成のみに限定されるものではなく、その他の形態を採用することもできる。
この発明の押圧装置は、上記一形態の押圧装置53に対応し、
同様に、
搬送装置は、押圧装置53に対応するも、
この発明は上記の構成のみに限定されるものではなく、その他の形態を採用することもできる。
11…紙袋
11a…開口部
13…開口部を有する辺
14…対辺
21…紙袋結束体
31…糊塗布部
51…紙袋結束体製造装置
52…供給装置
53…押圧装置
54…糊塗布装置
59…糊
11a…開口部
13…開口部を有する辺
14…対辺
21…紙袋結束体
31…糊塗布部
51…紙袋結束体製造装置
52…供給装置
53…押圧装置
54…糊塗布装置
59…糊
Claims (7)
- 偏平な紙袋が集積状態に保持された紙袋結束体であって、
紙袋における開口部を有する辺を除く複数の辺の一部に、糊が塗布されてなる糊塗布部が形成されるとともに、
該糊塗布部が、紙袋の重なり方向に直線状に形成されて、紙袋の集積状態が保持された
紙袋結束体。 - 前記糊塗布部が対辺に形成された
請求項1に記載の紙袋結束体。 - 前記糊塗布部が、辺における中間位置よりも開口部に近い位置に設けられた
請求項1または請求項2に記載の紙袋結束体。 - 前記糊塗布部が、一辺に複数個形成された
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の紙袋結束体。 - 幅の異なる複数の糊塗布部が形成された
請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の紙袋結束体。 - 集積された紙袋を結束する紙袋結束体の製造方法であって、
集積された状態の紙袋を搬送する供給工程と、
該供給工程で供給された集積状態の紙袋を、紙袋の重なり方向に押圧する押圧工程と、
該押圧工程で押圧された紙袋における開口部を有する辺を除く複数の辺の一部に、糊を塗布して糊塗布部を形成する糊塗布工程と、
該糊塗布工程で糊塗布部が形成された集積状態の紙袋を搬送し、糊塗布部を乾燥させる乾燥工程とを有する
紙袋結束体の製造方法。 - 集積された紙袋を結束する紙袋結束体の製造装置であって、
集積された状態の紙袋を供給する供給装置と、
該供給装置で供給された集積状態の紙袋を、紙袋の重なり方向に押圧する押圧装置と、
該押圧装置で押圧された紙袋における開口部を有する辺を除く複数の辺の一部に、糊を塗布して糊塗布部を形成する糊塗布装置と、
該糊塗布装置で糊塗布部が形成された集積状態の紙袋を搬送し、糊塗布部を乾燥させる搬送装置とを有する
紙袋結束体の製造装置。
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---|---|---|---|
JP2006252275A JP2008074412A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 紙袋結束体 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5972238U (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-16 | 株式会社イムラ封筒 | 綴じ込み封筒 |
JPS59121337U (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-15 | 株式会社イムラ封筒 | 綴じ込み袋 |
JPS59121338U (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-15 | 株式会社イムラ封筒 | 綴じ込み式メモ用紙付き袋 |
-
2006
- 2006-09-19 JP JP2006252275A patent/JP2008074412A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5972238U (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-16 | 株式会社イムラ封筒 | 綴じ込み封筒 |
JPS59121337U (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-15 | 株式会社イムラ封筒 | 綴じ込み袋 |
JPS59121338U (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-15 | 株式会社イムラ封筒 | 綴じ込み式メモ用紙付き袋 |
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