JP2008074350A - 車両用樹脂部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬質樹脂製の樹脂部品本体を車体に取り付けるための取付部材を起点にして樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる車両用樹脂部品を得る。
【解決手段】ラジエータグリル10では、硬質樹脂製のラジエータグリル本体14と、車体に締結されるボルト24との間に軟質樹脂部22が介在される。このため、車体の振動等によって外周枠部16とボルト24と間に荷重が作用した際には、軟質樹脂部22が弾性変形することによって、上記荷重を吸収することができる。したがって、ボルト24を起点にして外周枠部16に応力集中が生じることを抑制できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用樹脂部品に関する。
従来、樹脂部品を車体に取り付けるためのボルトの頭部を、インサート成形などによって樹脂部品に埋め込んだ構成の樹脂部品取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平1−106608号公報
ところで、上述のような樹脂部品取付構造では、車体の振動などによって樹脂部品とボルトとの間に荷重が作用すると、ボルト頭部の角部付近で樹脂部品に応力が集中することがある。このため、樹脂部品の材料としてポリカーボネートやアクリル樹脂のような硬質樹脂、すなわち荷重が加わった際に塑性変形をほとんどせずに破断する物性を持つ樹脂材料を用いる場合には、上述のような応力集中を回避する何らかの対策が求められる。
本発明は上記事実を考慮し、硬質樹脂製の樹脂部品本体を車体に取り付けるための取付部材を起点にして樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる車両用樹脂部品を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、硬質樹脂製の樹脂部品本体と、前記樹脂部品本体と一体に成形されると共に、車体に取り付けられる取付部材が取り付けられる軟質樹脂製の軟質樹脂部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の車両用樹脂部品では、硬質樹脂製の樹脂部品本体と、車体に取り付けられる取付部材との間に、樹脂部品本体と一体に成形される軟質樹脂部が介在される。このため、車体の振動等によって樹脂部品本体と取付部材と間に荷重が作用した際には、この荷重を軟質樹脂部によって吸収することができる。したがって、取付部材を起点にして樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる。
請求項2に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項1に記載の車両用樹脂部品において、前記取付部材は、インサート成形によって前記軟質樹脂部に埋め込まれることを特徴としている。
なお、請求項2に記載の「埋め込まれる」とは、軟質樹脂部に設けられた孔の内側に、取付部材の全部又は一部が入り込んでいることである。
請求項2に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体を車体に取り付けるための取付部材がインサート成形によって予め軟質樹脂部に埋め込まれている。したがって、車体への取り付けを容易にすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項1又は請求項2に記載の車両用樹脂部品において、前記軟質樹脂部は、インサート成形によって前記樹脂部品本体に埋め込まれると共に、前記樹脂部品本体に接する外周部に前記樹脂部品本体へ向けて凸曲面の曲面部を有することを特徴としている。
なお、請求項3に記載の「埋め込まれる」とは、樹脂部品本体に設けられた孔の内側に、軟質樹脂部の全部又は一部が入り込んでいることである。
請求項3に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体に埋め込まれる軟質樹脂部の外周部に設けられた曲面部が樹脂部品本体に接するので、軟質樹脂部と樹脂部品本体との間に荷重が作用した際に、樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる。
請求項4に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項3に記載の車両用樹脂部品において、前記軟質樹脂部は、前記樹脂部品本体の裏面で前記樹脂部品本体の外側へ露出すると共に、前記曲面部から前記樹脂部品本体の裏面へ至る部分が傾斜部とされ、前記傾斜部の外周面と前記樹脂部品本体の裏面とのなす角が鈍角とされることを特徴としている。
なお、請求項4に記載の「樹脂部品本体の裏面」とは、樹脂部品本体の車体への取付面のことである。
請求項4に記載の車両用樹脂部品では、軟質樹脂部の傾斜部の外周面と、樹脂部品本体の裏面とのなす角が鈍角とされている。このため、傾斜部と樹脂部品本体との間に荷重が作用した際に、樹脂部品本体の裏側部分に応力集中が生じることを抑制できる。
請求項5に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項4に記載の車両用樹脂部品において、前記曲面部と前記傾斜部との間には、凹部が形成され、前記凹部内に前記樹脂部品本体の一部が入り込むことを特徴としている。
請求項5に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体の一部が軟質樹脂部の曲面部と傾斜部との間の凹部に入り込んでいる。したがって、軟質樹脂部が樹脂部品本体から脱落することを抑制できる。
請求項6に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項5に記載の車両用樹脂部品において、前記凹部は、前記樹脂部品本体に接する外周面が連続する曲面によって形成されることを特徴としている。
請求項6に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体に接する凹部の外周面が連続する曲面によって形成されているので、樹脂部品本体と凹部(軟質樹脂部)との間に荷重が作用した際に、樹脂部品本体の凹部との接触部分に応力集中が生じることを抑制できる。
請求項7に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載の車両用樹脂部品において、前記取付部材は、ネジ部を有し、前記軟質樹脂部は、前記ネジ部の軸線方向から見て長尺に形成されることを特徴としている。
請求項7に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体に埋め込まれる軟質樹脂部が、取付部材のネジ部の軸線方向から見て長尺に形成されている。したがって、樹脂部品本体と軟質樹脂部との間にネジ部の軸線周りの荷重が作用した際に、樹脂部品本体と軟質樹脂部とが相対回転することを抑制できる。
請求項8に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、硬質樹脂製の樹脂部品本体と、外周部に凸曲面の曲面部を有し、インサート成形によって前記樹脂部品本体に埋め込まれる埋込部、及び、前記埋込部と一体に設けられ、車体に取り付けられる取付部を備える取付部材と、を有することを特徴としている。
請求項8に記載の「埋め込まれる」とは、樹脂部品本体に設けられた孔の内側に、埋込部の全部又は一部が入り込んでいることである。
請求項8に記載の車両用樹脂部品では、硬質樹脂製の樹脂部品本体にインサート成形によって埋め込まれる取付部材の埋込部は、その外周部に設けられた曲面部が樹脂部品本体に接するので、車体の振動等によって樹脂部品本体と取付部材との間に荷重が作用した際に、樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる。したがって、取付部材を起点にして樹脂部品本体にクラックが発生することを抑制できる。
請求項9に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項8に記載の車両用樹脂部品において、前記埋込部は、前記樹脂部品本体の裏面で前記樹脂部品本体の外側へ露出すると共に、前記曲面部から前記樹脂部品本体の裏面へ至る部分が傾斜部とされ、前記傾斜部の外周面と前記樹脂部品本体の裏面とのなす角が鈍角とされることを特徴としている。
なお、請求項9に記載の「樹脂部品本体の裏面」とは、樹脂部品本体の車体への取付面のことである。
請求項9に記載の車両用樹脂部品では、埋込部の傾斜部の外周面と、樹脂部品本体の裏面とのなす角が鈍角とされている。このため、傾斜部と樹脂部品本体との間に荷重が作用した際に、樹脂部品本体の裏側部分に応力集中が生じることを抑制できる。
請求項10に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項9に記載の車両用樹脂部品において、前記曲面部と前記傾斜部との間には、凹部が形成され、前記凹部内に前記樹脂部品本体の一部が入り込むことを特徴としている。
請求項10に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体の一部が埋込部の曲面部と傾斜部との間の凹部に入り込んでいる。したがって、埋込部(取付部材)が樹脂部品本体から脱落することを抑制できる。
請求項11に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項10に記載の車両用樹脂部品において、前記凹部は、前記樹脂部品本体に接する外周面が連続する曲面によって形成されることを特徴としている。
請求項11に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体に接する凹部の外周面が連続する曲面によって形成されているので、樹脂部品本体と凹部(埋込部、取付部材)との間に荷重が作用した際に、樹脂部品本体の凹部との接触部分に応力集中が生じることを抑制できる。
請求項12に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項8乃至請求項11の何れか1項に記載の車両用樹脂部品において、前記取付部は、ネジ部とされ、前記埋込部は、前記ネジ部の軸線方向から見て長尺に形成されることを特徴としている。
請求項12に記載の車両用樹脂部品では、樹脂部品本体に埋め込まれる取付部材の埋込部が、ネジ部の軸線方向から見て長尺に形成されている。したがって、樹脂部品本体と埋込部(取付部材)との間にボルトの軸線周りの荷重が作用した際に、樹脂部品本体と取付部材とが相対回転することを抑制できる。
請求項13に記載の発明に係る車両用樹脂部品は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の車両用樹脂部品において、前記取付部材と異なる位置で前記樹脂部品本体に取り付けられるケースと、前記ケースに対して前記取付部材と接離する方向へ相対移動可能に取り付けられると共に、車体に締結される締結部材とを有することを特徴としている。
請求項13に記載の車両用樹脂部品では、取付部材と異なる位置で樹脂部品本体に取り付けられるケースに対して、車体に締結される締結部材が、取付部材と接離する方向へ相対移動可能に取り付けられる。このため、取付部材によって樹脂部品本体が車体に位置決めされた状態で、仮に締結部材とこの締結部材の車体への締結部(例えば、締結部材を挿入する孔)とに位置ずれが生じた場合でも、締結部材をケースすなわち樹脂部品本体に対して相対移動させることで、上記位置ずれを解消することができる。
以上説明したように、本発明の請求項1に係る車両用樹脂部品では、取付部材を起点にして樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項2に係る車両用樹脂部品では、車体への取り付けを容易にすることができる。
本発明の請求項3に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項4に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体の裏側部分に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項5に係る車両用樹脂部品では、軟質樹脂部が樹脂部品本体から脱落することを抑制できる。
本発明の請求項6に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体の凹部との接触部分に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項7に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体と取付部材とが相対回転することを抑制できる。
本発明の請求項8に係る車両用樹脂部品では、取付部材を起点にして樹脂部品本体に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項9に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体の裏側部分に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項10に係る車両用樹脂部品では、軟質樹脂部が樹脂部品本体から脱落することを抑制できる。
本発明の請求項11に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体の凹部との接触部分に応力集中が生じることを抑制できる。
本発明の請求項12に係る車両用樹脂部品では、樹脂部品本体と取付部材とが相対回転することを抑制できる。
本発明の請求項13に係る車両用樹脂部品では、取付部材によって樹脂部品本体が車体に位置決めされた状態で、締結部材とこの締結部材の車体への締結部とに位置ずれが生じた場合でも、この位置ずれを解消することができる。
<第1の実施形態>
図1には、本発明の第1の実施形態に係る車両用樹脂部品としてのラジエータグリル(フロントグリル)10が車体前部に取り付けられた自動車12の正面図が示されている。また、図2には、このラジエータグリル10の部分的な構成が正面図にて示されている。さらに、図3には、図2の3−3線断面図が示されている。なお、図中矢印FRは、車体前方向を示し、矢印UPは車体上方向を示し、矢印Wは車幅方向を示している。また、図3では、説明の都合上、一部の部材のハッチングを省略してある。
ラジエータグリル10は、硬質の透明又は半透明の樹脂材料(例えば、ポリカーボネートやアクリル等の非結晶性樹脂、又はABS等)によって形成された樹脂部品本体としてのラジエータグリル本体14を有している。ラジエータグリル本体14は、枠状に形成された外周枠部16と、外周枠部16の内側における車幅方向中央部に設けられたエンブレム取付部18と、外周枠部16の車幅方向両端部とエンブレム取付部18との間に車幅方向に沿って掛け渡された複数の格子部20とを備えている。なお、ラジエータグリル本体14の裏面(車体後方側の面、車体への取付面)には、図示しないレンズカット及びリブが形成されており、これらのレンズカット及びリブによってラジエータグリル本体14にキラメキ感や奥行感が与えられるようになっている。
図3に示されるように、外周枠部16の裏面16A側には、軟質の樹脂材料(例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の結晶性樹脂)によって、外周枠部16と一体に成形された軟質樹脂部22と、この軟質樹脂部22に取り付けられた取付部材としてのボルト24とが複数設けられている。軟質樹脂部22は、インサート成形によって外周枠部16に埋め込まれており、ボルト24は、インサート成形によって、その頭部24Aが軟質樹脂部22に埋め込まれている。
図4(A)、(B)にも示されるように、軟質樹脂部22は、外周枠部16に接する外周部の大部分が、外周枠部16へ向けて凸曲面の曲面部22Aとされており、ボルト24のネジ部24Bの軸線方向から見て長尺に形成されている。なお、曲面部22Aの一部は、球面状に形成されている。
また、軟質樹脂部22は、外周枠部16の裏面16Aで外周枠部16の外側へ露出すると共に、曲面部22Aから外周枠部16の裏面16Aへ至る部分が傾斜部22Bとされており、図5に示されるように、傾斜部22Bの外周面と外周枠部16の裏面16Aとのなす角θが鈍角とされている。なお、傾斜部22Bの外周面が、外周枠部16へ向けて凹曲面の曲面状に形成された構成としてもよい。
曲面部22Aと傾斜部22Bとの間には、軟質樹脂部22の外形寸法を縮小させる凹部としての括れ部22Cが形成されており、軟質樹脂部22は、曲面部22Aと傾斜部22Bとの間で括れている。すなわち、曲面部22Aと傾斜部22Bとは、長さ寸法L1及び幅寸法L2が略同じ長さ寸法に形成されているが、括れ部22Cの長さ寸法L3は、曲面部22A及び傾斜部22Bの長さ寸法L1よりも短く形成され、括れ部22Cの幅寸法L4は、曲面部22A及び傾斜部22Bの幅寸法L2よりも短く形成されている。この括れ部22Cの内側には、外周枠部16の一部が入り込んでおり、軟質樹脂部22が外周枠部16から脱落することが防止されるようになっている。また、括れ部22Cは、外周枠部16に接する外周面が連続する曲面によって形成されている。
一方、ボルト24には、頭部24Aとネジ部24Bとの間にフランジ部24Cが形成されており、このフランジ部24Cは、車体前側の部分が軟質樹脂部22の埋め込まれると共に、車体後側の端部が軟質樹脂部22よりも車体後側へ突出している。フランジ部24Cの後端部は、自動車12のフードアウタ26の前端部に当接しており、ネジ部24Bは、フードアウタ26の前端部に形成された貫通孔26Aに挿通されている。このネジ部24Bにはナット28が螺合しており、これによりボルト24がフードアウタ26に締結され、ラジエータグリル本体14が自動車12の車体前部に取り付けられている。
次に、本第1の実施形態の作用について説明する。
上記構成のラジエータグリル10では、硬質樹脂製のラジエータグリル本体14の外周枠部16と一体に成形される軟質樹脂部22にボルト24が取り付けられ、このボルト24が車体に取り付けられる。すなわち、硬質樹脂製のラジエータグリル本体14とボルト24との間に軟質樹脂部22が介在される。このため、車体の振動等によって外周枠部16とボルト24と間に荷重が作用した際には、軟質樹脂部22が弾性変形することによって、上記荷重を吸収することができる。したがって、ボルト24を起点にして外周枠部16に応力集中が生じることを抑制できる。
なお、ラジエータグリル本体14が、ポリカーボネートやアクリル等の非結晶性の硬質樹脂で形成されている場合、ラジエータグリル本体14にガソリンやワックスに含まれる溶剤が付着すると、ラジエータグリル本体14を構成する硬質樹脂が劣化することがある。このため、ラジエータグリル本体14(外周枠部16)にボルト24の頭部24Aが直接埋め込まれている場合、外周枠部16が溶剤によって劣化した状態で外周枠部16とボルト24との間に荷重が作用すると、頭部24Aの角部を起点とするクラック(所謂ソルベントクラック、溶剤割れ)が生じやすくなるが、本第1の実施形態に係るラジエータグリル10では、上述のように外周枠部16とボルト14との間に作用する荷重を、結晶性樹脂からなる軟質樹脂部によって吸収することができるので、上述のような溶剤割れを抑制することが可能である。
また、このラジエータグリル10では、外周枠部16に埋め込まれる軟質樹脂部22の外周部に設けられた曲面部22Aが外周枠部16に接するので、軟質樹脂部22と外周枠部16との間に荷重が作用した際に、外周枠部16に応力集中が生じることを一層効果的に抑制できる。
さらに、このラジエータグリル10では、軟質樹脂部22の傾斜部22Bの外周面と、外周枠部16の裏面16Aとのなす角が鈍角とされている。このため、傾斜部22Bと外周枠部16との間に荷重が作用した際に、外周枠部16の裏側部分に応力集中が生じることを抑制できる。
またさらに、このラジエータグリル10では、軟質樹脂部22の曲面部22Aと傾斜部22Bとの間の括れ部22Cが形成されており、外周枠部16の一部が括れ部22Cの内側に入り込んでいる。したがって、軟質樹脂部22が外周枠部16から脱落することを抑制できる。
また、このラジエータグリル10では、括れ部22Cの外周面が連続する曲面によって形成されており、この曲面状の外周面が外周枠部16に接している。このため、外周枠部16と軟質樹脂部22との間に荷重が作用した際に、外周枠部16の括れ部22Cとの接触部分に応力集中が生じることを抑制できる。
しかも、このラジエータグリル10では、外周枠部16に埋め込まれる軟質樹脂部22が、ボルト24のネジ部24Bの軸線方向から見て長尺に形成されている。このため、外周枠部16と軟質樹脂部22との間にネジ部24Bの軸線周りの荷重が作用した際、すなわちボルト24にナット28が螺合される際に、軟質樹脂部22が外周枠部16に対して相対回転(共回り)することを抑制できる。
なお、上記第1の実施形態では、軟質樹脂部22及びボルト24(取付部材)が、ラジエータグリル本体14の外周枠部16に設けられた構成としたが、これに限らず、軟質樹脂部及び取付部材が、エンブレム取付部18や格子部20に設けられた構成としてもよい。この点は、以下に説明する本発明の他の実施形態においても同様である。
また、上記第1の実施形態では、軟質樹脂部22に取付部材としてのボルト24が取り付けられた構成としたが、これに限らず、軟質樹脂部に取付部材としてのナットが取り付けられた構成としてもよい。また、軟質樹脂部にボルトを螺合するためのネジ孔が形成された構成としてもよい。この点は、以下に説明する本発明の他の実施形態においても同様である。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
図6には、本発明の第2の実施形態に係る車両用樹脂部品としてのラジエータグリル40の部分的な構成が断面図にて示されている。なお、図6では、説明の都合上、一部の部材のハッチングを省略してある。
このラジエータグリル40は、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成とされているが、軟質樹脂部42の構成が前記第1の実施形態に係る軟質樹脂部22とは異なっている。軟質樹脂部42は、大径部42Aと小径部42Bとを有する段付状に形成されており、前記第1の実施形態に係る軟質樹脂部42と同様に、インサート成形によって外周枠部16に埋め込まれている。外周枠部16に接する軟質樹脂部42の外周部の角部は、曲面状に形成されている。
上記構成のラジエータグリル40においても、車体の振動等によって外周枠部16とボルト24と間に荷重が作用した際には、この荷重を軟質樹脂部42によって吸収することができる。したがって、ボルト24を起点にして外周枠部16に応力集中が生じることを抑制できる。
<第3の実施形態>
図7には、本発明の第3の実施形態に係る車両用樹脂部品としてのラジエータグリル50の部分的な構成が断面図にて示されている。なお、図7では、説明の都合上、一部の部材のハッチングを省略してある。
このラジエータグリル50は、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成とされているが、ラジエータグリル本体14の外周枠部52の構成が前記第1の実施形態に係る外周枠部16とは異なっている。この外周枠部52は、車体前後方向に沿って配置される枠本体52Aと、枠本体52Aの車体後側の端部から枠本体52Aの外側へ向けて直角に突出するフランジ部52Bとを有しており、フランジ部52Bには、軟質樹脂部54が設けられている。
軟質樹脂部54は、2色成形によってフランジ部52Bに埋め込まれたものであり、フランジ部52Bの表面(車体前側の面)及び裏面(車体後側の面)でフランジ部52Bの外側へ露出している。軟質樹脂部54の外周部には、凹部54Aが形成されており、この凹部54Aの内側には、フランジ部52Bの一部が入り込んでいる。これにより、軟質樹脂部54のフランジ部52Bに対する車体前後方向への抜出し(相対移動)が規制されている。
また、軟質樹脂部54の中央部には、軟質樹脂部54を車体前後方向に貫通する円形の貫通孔54Bが形成されている。この貫通孔54Bは、取付部材としてのボルト56に対応している。ボルト56は、円柱状に形成された円柱部56Aと、円柱部56Aの軸線方向一端部に一体に設けられた頭部56Bとを有しており、円柱部56Aが貫通孔54B内に挿入されると共に、頭部56Bが軟質樹脂部54の車体前側端部に当接することで、軟質樹脂部54に取り付けられている。
円柱部56Aの軸線方向他端部には、ネジ部56Cが一体に設けられており、ネジ部56Cは、フードアウタ26の貫通孔26Aを貫通している。このネジ部56Cには、ナット58が螺合しており、これによりボルト56がフードアウタ26に締結され、ラジエータグリル50が自動車12の車体前部に取り付けられている。
なお、軟質樹脂部54の車体後側端面には、フードアウタ26に接触する突出部60が設けられている。この突出部60は、外周枠部52よりも車体後側へ突出しており、外周枠部52とフードアウタ26との間には、隙間が形成されている。また、ナット58には、貫通孔54Bの孔縁部に当接するフランジ部58Aと、貫通孔26Aの内側に配置される筒状部58Bとが設けられており、筒状部58Bの先端がボルト56の円柱部56Aの軸線方向他端部に当接している。このため、軟質樹脂部54には、ボルト56及びナット58の過大な締結力が作用しないようになっている。
また、外周枠部52の外側には、外周枠部52と同様の枠状に形成されたメッキ枠62が設けられている。メッキ枠26は、図示しないネジによって外周枠部52に取り付けられており、フランジ部52Bの車体前側及び車体上側を覆っている。このため、車体の外側からはフランジ部52B、軟質樹脂部54、及びボルト56が見えないようになっている。
上記構成のラジエータグリル50においても、車体の振動等によって外周枠部52とボルト56との間に荷重が作用した際には、この荷重を軟質樹脂部54によって吸収することができる。したがって、ボルト56を起点にして外周枠部52に応力集中が生じることを抑制できる。
<第4の実施形態>
図8には、本発明の第4の実施形態に係る車両用樹脂部品としてのラジエータグリル70の部分的な構成が断面図にて示されている。なお、図8では、説明の都合上、一部の部材のハッチングを省略してある。
このラジエータグリル70は、前記第3の実施形態に係るラジエータグリル50と基本的に同様の構成とされているが、軟質樹脂部54の凹部54Aが省略された構成になっている。また、ボルト56の頭部56Bと軟質樹脂部54との間には、ウエーブワッシャ72が配置されており、このウエーブワッシャ72によってフロントグリル70がフードアウタ26側へ付勢されている。
上記構成のラジエータグリル70では、前記第3の実施形態に係るラジエータグリル50と基本的に同様の作用効果を奏する。しかも、前記第3の実施形態に係るラジエータグリル50では、凹部54A内に入り込んだフランジ部52Bの一部が、ボルト56の頭部56Bとフードアウタ26との間に介在しているため、ボルト56とナット58との締結力がフランジ部52Bに作用するが、この実施形態では、ボルト56とナット58との締結力がフランジ部52Bに作用することがない。また、ボルト56の頭部56Bと軟質樹脂部54との間に、ウエーブワッシャ72が設けられているため、ボルト56とナット58との過大な締結力が軟質樹脂部54に作用することを一層良好に抑制できると共に、ボルト56と軟質樹脂部54との間に作用する荷重を、ウエーブワッシャ72の弾性変形によって吸収することができる。
<第5の実施形態>
図9には、本発明の第5の実施形態に係る車両用樹脂部品としてのラジエータグリル80の部分的な構成が断面図にて示されている。なお、図9では、説明の都合上、一部の部材のハッチングを省略してある。
このラジエータグリル80は、前記第1の実施形態に係るラジエータグリル10と基本的に同様の構成とされているが、前記第1の実施形態に係る軟質樹脂部22が省略されている。また、このラジエータグリル80は、前記第1の実施形態に係るボルト24とは異なるボルト82(取付部材)を有している。
ボルト82は、インサート成形によってラジエータグリル本体14の外周枠部16に埋め込まれる埋込部84と、埋込部84と一体に設けられたネジ部86と、埋込部84とネジ部86との間に設けられたフランジ部88とを有している。埋込部84は、外周枠部16に接する外周部の大部分が、外周枠部16側へ向けて凸曲面の曲面部84Aとされており、ネジ部86の軸線方向から見て長尺に形成されている。
また、埋込部84は、外周枠部16の裏面16Aで外周枠部16の外側へ露出すると共に、曲面部84Aから外周枠部16の裏面16Aへ至る部分が傾斜部84Bとされており、傾斜部84Bの外周面と外周枠部16の裏面16Aとのなす角が鈍角とされている。
曲面部84Aと傾斜部84Bとの間には、埋込部84の外形寸法を縮小させる凹部としての括れ部84Cが形成されており、埋込部84は、曲面部84Aと傾斜部84Bとの間で括れている。この括れ部84Cの内側には、外周枠部16の一部が入り込んでおり、埋込部84(ボルト82)の外周枠部16からの脱落が防止されるようになっている。また、この括れ部84Cは、外周枠部16に接する外周面が連続する曲面によって形成されている。
ボルト82のネジ部86は、前記第1の実施形態に係るボルト24のネジ部24Bと同様に、フードアウタ26の貫通孔26Aに挿通されており、このネジ部86にナット28が螺合することで、ボルト82がフードアウタ26に締結され、ラジエータグリル80が車体前部に取り付けられている。
上記構成のラジエータグリル80では、前記第1の実施形態とは異なり、外周枠部16とボルト82と間に作用する荷重を、軟質樹脂部の変形によって吸収することはできないが、外周枠部16と埋込部84との接触部分に応力集中が生じることを抑制できる。したがって、ボルト82を起点にして外周枠部16に応力集中が生じることを抑制できる。
なお、上記第5の実施形態において、埋込部84の外周部に軟質の樹脂材料をコーティングする構成としてもよい。この場合、前記第1の実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
また、上記第5の実施形態では、ボルト82が取付部材とされた構成としたが、これに限らず、ナットが取付部材とされた構成、すなわちネジ部86が省略されると共に、埋込部84にネジ孔が穿設された構成としてもよい。
<第6の実施形態>
図10には、本発明の第6の実施形態に係る車両用樹脂部品としてのラジエータグリル90の部分的な構成が断面図にて示されている。また、図11には、図10の11−11線断面図が示されている。なお、図11では、説明の都合上、一部の部材のハッチングを省略してある。
このラジエータグリル90は、前記第1の実施形態に係るラジエータグリル10と基本的に同様の構成とされているが、車幅方向中央部と車幅方向両側とで、車体への取付構造が異なっている。すなわち、ラジエータグリル本体14の外周枠部16の上部16Aと下部16Bの車幅方向中央部には、軟質樹脂部22及びボルト24が設けられており、図3に示される取付構造になっている。また、外周枠部16の上部16Aの車幅方向両側と、外周枠部16の左部16C及び右部16Dの上下方向中間部には、ケース92及びボルト94(締結部材)が設けられており、図11に示される取付構造になっている。
図11及び図12に示されるように、ケース92は、一側が開口する箱状に形成されたケース本体96と、ケース本体96の一側開口部96Aを閉止する蓋部100(共に図12参照)とを有している。このケース92は、インサート成形によって外周枠部16に埋め込まれており、ケース本体96の車体後側の壁が外周枠部16の裏面16Aで外周枠部16の外側へ露出している。
ケース本体96の内部には、ボルト94の頭部94Aが収容されており、ボルト94のネジ部94Bは、ケース本体96の車体後側の壁に形成されたスリット96B、及びフードアウタ26の貫通孔26Bを貫通している。ケース本体96のスリット96Bは、車幅方向に沿って長尺に形成されており、ボルト94は、ケース本体96に対して車幅方向へ相対移動できるようになっている。
また、ケース本体96のスリット96Bは、ケース本体96の一側開口部96Aに連続しており、ケース本体96にボルト94を取り付ける際には、ケース本体96の一側開口部96Aからボルト94のネジ部94Bをスリット96B内へ挿入できるようになっている。なお、ケース本体96の車体前側の壁には、ボルト94の頭部94Aに係合するリブ96Cが設けられており、ボルト94のケース本体96に対する車体前後方向のガタツキが抑制されるようになっている。
一方、フードアウタ26の貫通孔26Bを貫通したボルト94のネジ部94Bには、ナット28が螺合しており、これにより、ボルト94がフードアウタ26の車体前端部に締結され、ラジエータグリル90が車体前部に取り付けられている。なお、ケース92は、外周枠部16の裏面16Aから車体後側へ僅かに突出しており、外周枠部16とフードアウタ26との間には小さな隙間が形成されている。
上記構成のラジエータグリル90では、ラジエータグリル本体14の車幅方向中央部に設けられたボルト24がフードアウタ26に締結されることで、ラジエータグリル本体14を車体に位置決め(センタリング)することができると共に、ラジエータグリル本体14とボルト24との間に作用する荷重を軟質樹脂部22によって吸収することができる。
しかも、これらのボルト24及び軟質樹脂部22と異なる位置でラジエータグリル本体14に取り付けられるケース92に対して、車体に締結されるボルト94が車幅方向に相対移動可能とされている。したがって、ボルト24によってラジエータグリル本体14が車体にセンタリングされた状態で、仮にボルト94とこのボルト94の車体への締結部(すなわちフードアウタ26の貫通孔26B)とに車幅方向の位置ずれが生じた場合でも、ボルト94をケース92すなわちラジエータグリル本体14に対して車幅方向へ相対移動させることで、上記位置ずれを解消することができる。
なお、上記第6の実施形態では、ケース92に締結部材としてのボルト94が取り付けられた構成としたが、これに限らず、ケース92に締結部材としてのナットが取り付けられた構成としてもよい。
また、前記第1の実施形態乃至上記第6の実施形態では、ラジエータグリルに対して本発明が適用された場合について説明したが、本発明は、車両用樹脂部品の全般に対して適用可能であり、例えば車体後部に取り付けられるリヤガーニッシュや、内装用の樹脂部品などに対しても適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係るラジエータグリルが取り付けられた自動車の正面図である。 図1に示されるラジエータグリルの部分的な構成を示す正面図である。 図2の3−3線断面図である。 図1に示されるラジエータグリルの構成部材である軟質樹脂部と取付部材の構成を示し、(A)は側面図であり、(B)は平面図である。 図4に示される軟質樹脂部の部分的な構成を示す拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係るラジエータグリルの部分的な構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るラジエータグリルの部分的な構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るラジエータグリルの部分的な構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るラジエータグリルの部分的な構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るラジエータグリルの正面図である。 図10の11−11線断面図である。 図10に示されるラジエータグリルの部分的な構成を示す裏面図である。
符号の説明
10 ラジエータグリル(車両用樹脂部品)
12 自動車
14 ラジエータグリル本体(樹脂部品本体)
22 軟質樹脂部
22A 曲面部
22B 傾斜部
22C 括れ部(凹部)
24 ボルト(取付部材)
24B ネジ部
26 フードアウタ(車体)
40 ラジエータグリル(車両用樹脂部品)
42 軟質樹脂部
50 ラジエータグリル(車両用樹脂部品)
54 軟質樹脂部
56 ボルト(取付部材)
70 ラジエータグリル(車両用樹脂部品)
80 ラジエータグリル(車両用樹脂部品)
82 ボルト(取付部材)
84 埋込部
84A 曲面部
84B 傾斜部
84C 括れ部(凹部)
86 ネジ部(取付部)
90 ラジエータグリル(車両用樹脂部品)
92 ケース
94 ボルト(締結部材)

Claims (13)

  1. 硬質樹脂製の樹脂部品本体と、
    前記樹脂部品本体と一体に成形されると共に、車体に取り付けられる取付部材が取り付けられる軟質樹脂製の軟質樹脂部と、
    を有する車両用樹脂部品。
  2. 前記取付部材は、インサート成形によって前記軟質樹脂部に埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の車両用樹脂部品。
  3. 前記軟質樹脂部は、インサート成形によって前記樹脂部品本体に埋め込まれると共に、前記樹脂部品本体に接する外周部に前記樹脂部品本体へ向けて凸曲面の曲面部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用樹脂部品。
  4. 前記軟質樹脂部は、前記樹脂部品本体の裏面で前記樹脂部品本体の外側へ露出すると共に、前記曲面部から前記樹脂部品本体の裏面へ至る部分が傾斜部とされ、前記傾斜部の外周面と前記樹脂部品本体の裏面とのなす角が鈍角とされることを特徴とする請求項3に記載の車両用樹脂部品。
  5. 前記曲面部と前記傾斜部との間には、凹部が形成され、前記凹部内に前記樹脂部品本体の一部が入り込むことを特徴とする請求項4に記載の車両用樹脂部品。
  6. 前記凹部は、前記樹脂部品本体に接する外周面が連続する曲面によって形成されることを特徴とする請求項5に記載の車両用樹脂部品。
  7. 前記取付部材は、ネジ部を有し、前記軟質樹脂部は、前記ネジ部の軸線方向から見て長尺に形成されることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載の車両用樹脂部品。
  8. 硬質樹脂製の樹脂部品本体と、
    外周部に凸曲面の曲面部を有し、インサート成形によって前記樹脂部品本体に埋め込まれる埋込部、及び、前記埋込部と一体に設けられ、車体に取り付けられる取付部を備える取付部材と、
    を有する車両用樹脂部品。
  9. 前記埋込部は、前記樹脂部品本体の裏面で前記樹脂部品本体の外側へ露出すると共に、前記曲面部から前記樹脂部品本体の裏面へ至る部分が傾斜部とされ、前記傾斜部の外周面と前記樹脂部品本体の裏面とのなす角が鈍角とされることを特徴とする請求項8に記載の車両用樹脂部品。
  10. 前記曲面部と前記傾斜部との間には、凹部が形成され、前記凹部内に前記樹脂部品本体の一部が入り込むことを特徴とする請求項9に記載の車両用樹脂部品。
  11. 前記凹部は、前記樹脂部品本体に接する外周面が連続する曲面によって形成されることを特徴とする請求項10に記載の車両用樹脂部品。
  12. 前記取付部は、ネジ部とされ、前記埋込部は、前記ネジ部の軸線方向から見て長尺に形成されることを特徴とする請求項8乃至請求項11の何れか1項に記載の車両用樹脂部品。
  13. 前記取付部材と異なる位置で前記樹脂部品本体に取り付けられるケースと、前記ケースに対して前記取付部材と接離する方向へ相対移動可能に取り付けられると共に、車体に締結される締結部材とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の車両用樹脂部品。
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