JP2008074228A - 車両用ミラー装置 - Google Patents

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大助 松葉
Kiyohide Imaeda
清秀 今枝
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Abstract

【課題】ベースプレートと連結プレートとの連結剛性及び連結プレートとブラケット部材との連結剛性をそれぞれ十分に高いものとし、車体側からミラーアセンブリへの振動伝達を抑制する。
【解決手段】ミラー取付構造16では、連結ねじ50が、厚さ方向に沿って連結プレート28にブラケット部材34側へ向かう拘束荷重を作用させて、スペーサ部38をスペーサ受面24に圧接させつつ、連結プレート28における一対の圧接面32をそれぞれベースプレート20における一対の被圧接面26に圧接させる。これにより、スペーサ部38を十分に大きい圧接力でベースプレート20のスペーサ受面24に圧接させることができると共に、一対の圧接面32全体をそれぞれ均一かつ十分に大きい圧接力で一対の被圧接面26に圧接させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミラーを保持するミラーアセンブリを自動車等の車室内に取り付けるためのミラー取付構造を備えた車両用ミラー装置に関する。
自動車等の車室内には、ドライバが後方を視認するための車両用ミラー装置が配置されている。このような車両用ミラー装置は、例えば、ミラーをミラーケースにより保持したミラーアセンブリ及びミラー取付構造を備えており、このミラー取付構造を介してミラーアセンブリをフロントガラス内面へ取り付けることにより構成されている。
上記のような車両用ミラー装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1記載の車両用ミラー装置は、ミラーアセンブリ及びミラー取付構造を備えており、ミラー取付構造には、金属製のベースプレート、線形スプリング、ベースインナ(連結プレート)が設けられている。ベースプレートは、幅方向に沿った両端面がそれぞれ外側へ傾斜する被圧接面とされており、裏面側が接着剤によりフロントガラスの内面へ接着される。連結プレートには、フロントガラス側の端部にベースプレートが挿入可能とされたソケット部が設けられており、このソケット部内の幅方向両端部には、それぞれ被圧接面と同一方向へ傾斜した傾斜面が設けられている。またベースインナには、ミラーアセンブリのステー基端部に設けられた略球状のピボット部が旋回可能に連結されるソケット部が設けられている。
線形スプリングには、U字状に湾曲した湾曲部及びこの湾曲部の両端からそれぞれ延出する一対の直線部が一体的に形成されている。線形スプリングは、湾曲部をベースインナにおけるソケット部の外周側に嵌挿させている。また線形スプリングは、一対の直線部をそれぞれ連結プレートにおける一対の傾斜面に形成された溝部内に延在させると共に、撓み方向に沿った弾性力(復元力)によりベースプレートにおける一対の被圧接面にそれぞれ圧接させている。これにより、車両用ミラー装置では、連結プレートが線形スプリングを介してベースプレートに連結されると共に、ミラーアセンブリが連結プレートに旋回可能に連結される。
国際公開WO 03/041999号
しかしながら、特許文献1記載の車両用ミラー装置におけるミラー取付構造では、連結プレートが弾性材料である線形スプリングを介してベースプレートに連結されていることから、連結プレートとベースプレートとの連結剛性が低いものになる。このため、自動車の走行時にフロントガラス(車体)側からミラー取付構造へ振動が伝達されると、この振動がミラー取付構造により増幅されてミラーアセンブリに伝達されることにより、ミラーアセンブリに入力振動よりも大振幅の振動が発生してミラーによる後方視認性が悪化することがある。このような現象は、特に、車体側から伝達される振動の周波数がミラー取付構造及びミラーアセンブリの固有値(共振周波数)と一致した場合に共振現象の発生により顕著なものになる。
また、従来の車両用ミラー装置におけるミラー取付構造には、線形スプリング等の弾性材料を用いることなく、連結プレートの中央部に厚さ方向へ貫通するねじ穴を形成し、このねじ穴にねじを捻じ込み、このねじの先端部をベースプレートに圧接させると共に、連結プレートにおける一対の傾斜面(圧接面)をベースプレートにおける一対の被圧接面に圧接させることより、連結プレートをベースプレートに連結固定するものもある。しかし、このようなミラー取付構造では、連結プレートの圧接面全体をベースプレートの被圧接面に均一な圧接力で圧接させることが困難なため、連結プレートとベースプレートとの連結剛性を十分に高いものにすることが難しい。
本発明の目的は、上記事実を考慮し、ベースプレートと連結プレートとの連結剛性及び連結プレートとブラケット部材との連結剛性をそれぞれ十分に高いものとし、車体側からミラーアセンブリへの振動伝達を効果的に抑制できる車両用ミラー装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る車両用ミラー装置は、ミラーを備えたミラーアセンブリと、裏面側が車室内面に固定されると共に、幅方向に沿った両端面がそれぞれ前記裏面側から表面側へ向って厚さ方向に対し幅方向外側へ傾斜する被圧接面とされたベースプレートと、前記ベースプレートが挿脱可能に挿入されるソケット部が形成されると共に、該ソケット部内における幅方向に沿った両側面が、それぞれ前記被圧接面に対応する傾斜を有して前記被圧接面に面接触する圧接面とされた連結プレートと、前記ベースプレート及び前記連結プレートに対して車室内側に配置され、前記厚さ方向に沿って前記連結プレートとの間に隙間を形成しつつ該連結プレートに連結されると共に、前記ベースプレートとは反対側の端部に前記ミラーアセンブリが旋回可能に連結されるブラケット部材と、前記ブラケット部材における前記ソケット部に面した部位に凸状に設けられ、前記ベースプレートの表面側に当接するスペーサ部材と、前記ブラケット部材を前記連結プレートに連結すると共に、前記厚さ方向に沿って前記連結プレートに前記ブラケット部材側へ向かう拘束荷重を作用させて、前記スペーサ部材を前記ベースプレートの表面側に圧接させつつ、一対の前記圧接面をそれぞれ一対の前記被圧接面に圧接させる連結手段と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る車両用ミラー装置では、連結手段がブラケット部材を連結プレートに連結すると共に、厚さ方向に沿って連結プレートにブラケット部材側へ向かう拘束荷重を作用させて、スペーサ部材をベースプレートの表面側に圧接させつつ、連結プレートにおける一対の圧接面をそれぞれベースプレートにおける一対の被圧接面に圧接させることにより、連結手段が連結プレートに作用させる拘束荷重を十分に大きくし、かつ連結プレート及びブラケット部材自体の剛性をそれぞれ十分に高いものにすれば、スペーサ部材を十分に大きい圧接力でベースプレートの表面側に圧接させることができると共に、一対の圧接面全体を、それぞれ均一かつ十分に大きい圧接力で一対の被圧接面に圧接させることができるので、連結プレートとベースプレートとの連結剛性を十分に高いものにでき、かつ連結プレートとブラケット部材との連結剛性を十分に高いものにできる。
この結果、請求項1に係る車両用ミラー装置によれば、車体側からの振動伝達時に、車体側からミラーアセンブリへ伝達される振動が、ベースプレートに連結された連結プレート及びブラケット部材により増幅されることを効果的に防止でき、また連結プレートとベースプレートとの連結剛性及び連結プレートとブラケット部材との連結剛性の向上に伴って、装置自体の固有値(共振周波数)を振幅が小さい高周波側に遷移できるので、ミラーアセンブリに共振現象が発生した場合でも、ミラーアセンブリに生じる振動の振幅を小さくできる。
また本発明の請求項2に係る車両用ミラー装置は、請求項1記載の車両用ミラー装置において、前記連結手段は、前記厚さ方向に沿って前記ブラケット部材を貫通する貫通穴と、前記貫通穴に面するように前記連結プレートに形成されたねじ穴と、ねじ軸及び頭部が一体的に設けられ、前記頭部を前記ブラケット部材の表面側へ圧接させると共に、前記ねじ軸が前記貫通穴を貫通して前記ねじ穴内に捻じ込まれる連結ねじと、を有することを特徴とする。
上記請求項2に係る車両用ミラー装置では、ねじ軸のねじ穴内への捻じ込み量を調整するだけで、連結ねじが連結プレートに作用させる拘束荷重の大きさを調整できるので、スペーサ部材がベースプレートの表面側に圧接する際の圧接力及び、圧接面が被圧接面に圧接する際の圧接力をそれぞれ簡単に調整できる。
また本発明の請求項3に係る車両用ミラー装置は、請求項2記載の車両用ミラー装置において、前記連結手段は、少なくとも前記連結プレート及び前記ブラケット部材における両端部であって、前記幅方向に沿って一対の前記被圧接面の外側となる部位にそれぞれ配置されたことを特徴とする。
上記請求項3に係る車両用ミラー装置では、連結手段が、連結プレート及びブラケット部材における両端部であって、幅方向に沿ってベースプレートにおける一対の被圧接面の外側となる部位にそれぞれ配置されたことにより、連結プレート及びブラケット部材における一方の端部に配置された連結手段が連結プレートに作用させる拘束荷重と、他方の端部に配置された連結手段が連結プレートに作用させる拘束荷重とをそれぞれ独立して調整可能になり、連結プレートにおける一方の圧接面の被圧接面に対する圧接力と他方の圧接面の被圧接面に対する圧接力とを容易に均一化にできるので、一方の圧接面の被圧接面に対する圧接力と他方の圧接面の被圧接面に対する圧接力が不均一(アンバランス)になって、連結プレートとベースプレートとの連結剛性が低下することを効果的に防止できる。
また本発明の請求項4に係る車両用ミラー装置は、請求項1乃至3の何れか1項記載の車両用ミラー装置において、前記ブラケット部材における前記ベースプレートとは反対側の端部に略球状のピボット部を設けると共に、ピボット部にミラーアセンブリの基端部に設けられたソケット部を旋回可能に連結したことを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る車両用ミラー装置によれば、ベースプレートと連結プレートとの連結剛性及び連結プレートとブラケット部材との連結剛性をそれぞれ十分に高いものとし、車体側からミラーアセンブリへの振動伝達を効果的に抑制できる。
以下、本発明の実施形態に係る車両用ミラー装置について図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
図1及び図2には、本発明の実施形態に係る車両用ミラー装置が示されている。この車両用ミラー装置10は自動車におけるインナミラーとして用いられるものであり、図2に示されるように、後方視認用のミラー14を備ええたミラーアセンブリ12及び、このミラーアセンブリ12をフロントガラスに取り付けるためのミラー取付構造16を備えている。
図1に示されるように、ミラー取付構造16は、フロントガラス18(図2参照)の内面に接着により固定される金属製のベースプレート20を備えている。ベースプレート20は肉厚が略一定とされており、平面視での形状が所定のスライド方向(矢印S方向)を長手とする略長方形とされている。ベースプレート20は、その裏面部がフロントガラス18に接着される接着面22とされると共に、接着面22の反対側の表面部が後述するスペーサ部38からの圧接力を受けるスペーサ受面24(図5参照)とされている。
ここで、接着面22の面積はスペーサ受面24の面積よりも小さくなっている。ベースプレート20には、その長手方向と直交する幅方向(矢印W方向)に沿った両端面がそれぞれ接着面22からスペーサ受面24側へ向って厚さ方向(矢印T方向)に対し幅方向外側へ傾斜する被圧接面26とされている。
ミラー取付構造16は、平面視にてベースプレート20の外側に配置される連結プレート28を備えている。図1に示されるように、連結プレート28は全体として矩形状に形成されている。連結プレート28には、幅方向中央部にスライド方向に沿って延在するソケット部30が形成されている。ソケット部30は、連結プレート28を矩形状に切り欠くことにより形成されており、スライド方向に沿った一端側が連結プレート28の端面(後端面)に開口している。ここで、ソケット部30は、そのスライド方向に沿った寸法(長さ)がベースプレート20よりも長く、また幅方向に沿った寸法(幅)がベースプレート20よりも僅かに広くなっている。
連結プレート28には、図5に示されるように、ソケット部30内における幅方向両側面の上端側にそれぞれベースプレート20における被圧接面26と実質的に等しい傾斜角を有する圧接面32が形成されている。これら一対の圧接面32は、それぞれソケット部30内における幅方向両側面の全長に亘って形成されている。また一対の圧接面32間の幅方向に沿った間隔は、ベースプレート20における一対の被圧接面26における下端側の間隔に対応するものになっている。ミラー取付構造16では、図3に示されるように、ベースプレート20がソケット部30の一端(開口端)側からスライド方向に沿ってソケット部30内へ挿入可能とされている。
図1に示されるように、ミラー取付構造16には、ベースプレート20及び連結プレート28に対して車室内側にブラケット部材34が配置されている。ブラケット部材34は、フロントガラス18側に平面視にて連結プレート28の外郭形状と略等しい形状を有するプレート状のフランジ部36が設けられている。このフランジ部36の表面側には、幅方向及びスライド方向に沿った中央部にスペーサ部38がフロントガラス18側へ突出するように一体的に形成されている。スペーサ部38は、平面視にて矩形の肉厚プレート状に形成されており、スライド方向及び幅方向に沿った寸法がそれぞれベースプレート20におけるスペーサ受面24よりも短くなっている。
ここで、図4に示されるように、スペーサ部38の厚さをST、ベースプレート20の厚さBT、連結プレート28の厚さをJTとすると、これらの寸法には以下の(1)式〜(3)式で示されるような関係が成立している。
BT+ST>JT・・・(1)
JT>ST ・・・(2)
JT>BT ・・・(3)
図3に示されるように、ブラケット部材34には、フランジ部36における裏面中央部から車室内へ突出する本体部40が一体的に形成されている。本体部40はスライド方向一端側が開口した中空ボックス状に形成されており、側面視にて厚さ方向に沿ってスライド方向他端側へ緩やかに湾曲した扇状に形成されている。ブラケット部材34には、本体部40における車室内側の先端面中央部から突出する円柱状のアーム部42が形成されると共に、アーム部42の先端部に略球状のピボット部44が一体的に形成されている。
図1に示されるように、ブラケット部材34のフランジ部36には、スペーサ部38の外周側に複数個(本実施形態では、7個)の貫通穴46が厚さ方向に沿って穿設されている。具体的には、フランジ部36には、幅方向に沿った両端側にそれぞれ3個ずつの貫通穴46が穿設され、スライド方向に沿って連結プレート28におけるソケット部30の開口端とは反対側(先端側)に1個の貫通穴46が穿設されている。フランジ部36の両端側にそれぞれ穿設された3個の貫通穴46はスライド方向に沿って直線的に配列され、またフランジ部36の先端側に穿設された1個の貫通穴46は幅方向中央部に配置されている。
一方、連結プレート28には、図4及び図5に示されるように、フランジ部36における複数個の貫通穴46とそれぞれ一致するように、複数個(本実施形態では、7個)のねじ穴48が穿設されている。ミラー取付構造16は、連結プレート28のねじ穴48内に捻込み可能とされた複数本(本実施形態では、7本)の連結ねじ50を備えている。連結ねじ50には、外周面に雄ねじが形成された丸棒状のねじ軸52が設けられると共に、このねじ軸52の基端部にねじ軸52よりも大径の頭部54が一体的に形成されている。ここで、連結ねじ50、貫通穴46及びねじ穴48は、ブラケット部材34を連結プレート28に連結するための連結手段を構成している。
7本の連結ねじ50は、それぞれ貫通穴46内を貫通したねじ軸52をねじ穴48内に捻じ込むと共に、頭部54をフランジ部36の表面部へ当接させている。これにより、7本の連結ねじ50を介してブラケット部材34が連結プレート28に連結される。これにより、連結プレート28及びブラケット部材34のベースプレート20に対する幅方向に沿った移動が拘束される。
ミラー取付構造16では、フロントガラス18内面における所定の部位にベースプレート20の接着面22が接着された後、このベースプレート20がソケット部30の開口端を通してソケット部30内へ挿入されることにより、連結プレート28がベースプレート20に連結される。このとき、図4に示されるように、連結プレート28の表面部とフランジ部36の裏面部との間には、厚さ方向に沿って隙間GFが形成されると共に、スペーサ部38の先端面とスペーサ受面24との間にも隙間GSが形成される。ここで、隙間GFの厚さ方向に沿った幅は、隙間GSよりも大きくなっている。
ミラー取付構造16では、図4に示される状態から、7本の連結ねじ50をそれぞれ均等にねじ穴48内へ捻じ込むことにより、図5に示されるように、隙間GSが消失し、スペーサ部38がスペーサ受面24に当接する。この状態から、7本の連結ねじ50を更に捻じ込むと、スペーサ部38がスペーサ受面24に圧接すると共に、各連結ねじ50により連結プレート28に軸方向(厚さ方向)に沿ってブラケット部材34側へ向う拘束荷重が伝達される。このとき、連結ねじ50の捻込み量の増加に従ってスペーサ部38のスペーサ受面24に対する圧接力が増加すると共に、各連結ねじ50により連結プレート28に伝達される拘束荷重が増加する。
ミラー取付構造16では、各連結ねじ50から拘束荷重が伝達された連結プレート28が一対の圧接面32を、それぞれ拘束荷重に対応する圧接力でベースプレート20における一対の被圧接面26に圧接させる。このとき、図5に示されるように、圧接面32におけるフロントガラス18側(上端側)の領域が被圧接面26における車室内側(下端側)の領域に面接触状態で圧接する。
従って、ミラー取付構造16では、7本の連結ねじ50のねじ穴48内への捻じ込み量を適宜調整して、一対の圧接面32を十分に大きい圧接力で一対の被圧接面26にそれぞれ圧接させることにより、圧接面32と被圧接面26との間で生じる摩擦力により連結プレート28及びブラケット部材34のベースプレート20に対するスライド方向への移動が拘束される。
またミラー取付構造16では、スペーサ部38がベースプレート20のスペーサ受面24に圧接すると共に、圧接面32及び被圧接面26がそれぞれ厚さ方向に対して幅方向外側へ傾斜していることから、連結プレート28及びブラケット部材34のベースプレート20に対する厚さ方向に沿った移動も拘束される。
図1に示されるように、ミラーアセンブリ12には、ミラー14(図2参照)を保持したミラーケース62が設けられている。ミラーケース62は、全体として略長方形のプレート状に形成されており、表面側にミラー14が嵌め込まれた状態で固定されている。ミラーケース62には、裏面中央部にフロントガラス18側へ突出する円柱状のアーム部64が形成されると共に、このアーム部64の先端部に略球状のピボット部66が一体的に形成されている。
ミラーアセンブリ12は、全体として略円柱状に形成された連結ステー68を備えている。連結ステー68は、幅方向に沿って2分割構造とされており、幅方向一端側に分割片70が設けられると共に、他端側に分割片72が設けられている。分割片70、72は、それぞれ幅方向内側の面が平面状の接合面74、76とされており、これらの接合面74、76が互いに突き合わされた状態で、複数本(本実施形態では、4本)のビス78により締結固定されることにより、連結ステー68を構成する。
分割片70には、接合面74及び連結ステー68の一端面に開口する凹球面状の第1軸受面80が形成されると共に、接合面74及び連結ステー68の他端面に開口する凹球面状の第2軸受面82が形成されている。また分割片72にも、接合面76及び連結ステー68の一端面に開口する凹球面状の第1軸受面84が形成されると共に、接合面76及び連結ステー68の他端面に開口する凹球面状の第2軸受面86が形成されている。ここで、分割片70、72が互いに突き合わされた状態で、第1軸受面80、84はピボット部44を収納するソケット部88を構成し、第2軸受面82、86はピボット部66を収納するソケット部90を構成する。
ミラーアセンブリ12では、ビス78により分割片70、72を締結固定する際に、ソケット部88内にピボット部44を収納すると共に、ソケット部90内にピボット部66を収納する。これにより、連結ステー68の一端部がソケット部88を介してピボット部44に旋回可能に連結されると共に、連結ステー68の他端部がソケット部90を介してピボット部66に旋回可能に連結される。
従って、車両用ミラー装置10では、ミラーケース62がピボット部66を中心として旋回方向(上下方向及び左右方向)へ角度調整可能になると共に、連結ステー68がピボット部44を中心として旋回方向(上下方向及び左右方向)へ角度調整可能になる。また車両用ミラー装置10では、ミラーケース62又は連結ステー68に外部から過大な荷重が加えられ、ピボット部44を中心として連結ステー68が旋回範囲の限界位置まで旋回すると、連結ステー68の一端側がブラケット部材34の本体部40と当接した後、連結ステー68がピボット部44から脱落するようになっている。
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係る車両用ミラー装置10の作用を説明する。
本実施形態に係る車両用ミラー装置10では、ブラケット部材34の貫通穴46を貫通すると共に、連結プレート28のねじ穴48内へ捻じ込まれた連結ねじ50が、厚さ方向に沿って連結プレート28にブラケット部材34側へ向かう拘束荷重を作用させて、スペーサ部38をベースプレート20のスペーサ受面24に圧接させつつ、連結プレート28における一対の圧接面32をそれぞれベースプレート20における一対の被圧接面26に圧接させる。
これにより、各連結ねじ50が連結プレート28に作用させる拘束荷重を十分に大きくし、かつ連結プレート28及びブラケット部材34自体の剛性をそれぞれ十分に高いものにすれば、スペーサ部38を十分に大きい圧接力でベースプレート20のスペーサ受面24に圧接させることができると共に、一対の圧接面32全体を、それぞれ均一かつ十分に大きい圧接力で一対の被圧接面26に圧接させることができるので、連結プレート28とベースプレート20との連結剛性を十分に高いものにでき、かつ連結プレート28とブラケット部材34との連結剛性を十分に高いものにできる。
この結果、車両用ミラー装置10によれば、ミラー取付構造16を介してフロントガラス18からミラーアセンブリ12へ伝達される振動が、ベースプレート20に連結された連結プレート28及びブラケット部材34により増幅されることを効果的に防止でき、また連結プレート28とベースプレート20との連結剛性及び連結プレート28とブラケット部材34との連結剛性の向上に伴って、装置(ミラー取付構造16及びミラーアセンブリ12)自体の固有値(共振周波数)を振幅が小さい高周波側に遷移できるので、ミラー取付構造16及びミラーアセンブリ12に共振現象が発生した場合でも、ミラーアセンブリ12に生じる振動の振幅を小さくでき、ミラーによる視認性の低下を効果的に抑制できる。
また車両用ミラー装置10では、厚さ方向に沿ってブラケット部材34のフランジ部36を貫通する貫通穴46と、この貫通穴46と一致するように連結プレート28に形成されたねじ穴48と、ねじ軸52及び頭部54が一体的に設けられた連結ねじ50とを連結手段として有することにより、ねじ軸52のねじ穴48への捻じ込み量を調整するだけで、連結ねじ50が連結プレート28に作用させる拘束荷重の大きさを調整できるので、スペーサ部38がベースプレート20のスペーサ受面24に圧接する際の圧接力及び、圧接面32が被圧接面26に圧接する際の圧接力をそれぞれ簡単に調整できる。
また車両用ミラー装置10では、連結手段を構成する貫通穴46、ねじ穴48及び連結ねじ50が、連結プレート及びブラケット部材における両端部であって、幅方向に沿ってベースプレート20における一対の被圧接面26の外側となる部位にそれぞれ配置されたことにより、連結プレート28及びブラケット部材34における一方の端部に配置された連結ねじ50が連結プレート28に作用させる拘束荷重と、他方の端部に配置された連結ねじ50が連結プレート28に作用させる拘束荷重とをそれぞれ独立して調整可能になり、連結プレート28における一方の圧接面32の被圧接面26に対する圧接力と他方の圧接面32の被圧接面26に対する圧接力とを容易に均一化にできるので、一方の圧接面32の被圧接面26に対する圧接力と他方の圧接面32の被圧接面26に対する圧接力が不均一(アンバランス)になって、連結プレート28とベースプレート20との連結剛性が低下することを効果的に防止できる。
なお、本実施形態に係るミラー取付構造16は、ミラーアセンブリ12をフロントガラス18に取り付けるために用いたが、ミラーアセンブリ12に代えて液晶表示装置、ETCユニット等の他のアクセサリ部品をフロントガラス18に取り付けるために用いても良い。また車両用ミラー装置10では、ミラーケース62が連結ステー68を介してブラケット部材34に連結されていたが、連結ステー68を省略すると共に、ミラーケース62にピボット部44を収納するソケット部を設け、このソケット部を介してミラーケース62をブラケット部材34のピボット部44に旋回可能に連結するようにしても良い。
本発明の実施形態に係る車両用ミラー装置の構成を示す分解斜視図である。 (A)は図1に示される車両用ミラー装置の側面図、(B)は車両用ミラー装置における連結ステーの正面図である。 図1に示されるミラー取付構造の構成を示す斜視図である。 図1に示されるミラー取付構造の幅方向に沿った断面図であり、連結ねじの締込み前の状態を示している。 図1に示されるミラー取付構造の幅方向に沿った断面図であり、連結ねじの締込み後の状態を示している。
符号の説明
10 車両用ミラー装置
12 ミラーアセンブリ
14 ミラー
16 ミラー取付構造
18 フロントガラス
20 ベースプレート
22 接着面
26 被圧接面
28 連結プレート
30 ソケット部(連結プレート)
32 圧接面
34 ブラケット部材
38 スペーサ部(スペーサ部材)
44 ピボット部
46 貫通穴(連結手段)
48 ねじ穴(連結手段)
50 連結ねじ
52 ねじ軸(連結ねじ)
54 頭部(連結ねじ)
62 ミラーケース
68 連結ステー(ミラーアセンブリ)
88 ソケット部(連結ステー)

Claims (4)

  1. ミラーを備えたミラーアセンブリと、
    裏面側が車室内面に固定されると共に、幅方向に沿った両端面がそれぞれ前記裏面側から表面側へ向って厚さ方向に対し幅方向外側へ傾斜する被圧接面とされたベースプレートと、
    前記ベースプレートが挿脱可能に挿入されるソケット部が形成されると共に、該ソケット部内における幅方向に沿った両側面が、それぞれ前記被圧接面に対応する傾斜を有して前記被圧接面に面接触する圧接面とされた連結プレートと、
    前記ベースプレート及び前記連結プレートに対して車室内側に配置され、前記厚さ方向に沿って前記連結プレートとの間に隙間を形成しつつ該連結プレートに連結されると共に、前記ベースプレートとは反対側の端部に前記ミラーアセンブリが旋回可能に連結されるブラケット部材と、
    前記ブラケット部材における前記ソケット部に面した部位に凸状に設けられ、前記ベースプレートの表面側に当接するスペーサ部材と、
    前記ブラケット部材を前記連結プレートに連結すると共に、前記厚さ方向に沿って前記連結プレートに前記ブラケット部材側へ向かう拘束荷重を作用させて、前記スペーサ部材を前記ベースプレートの表面側に圧接させつつ、一対の前記圧接面をそれぞれ一対の前記被圧接面に圧接させる連結手段と、
    を有することを特徴とする車両用ミラー装置。
  2. 前記連結手段は、
    前記厚さ方向に沿って前記ブラケット部材を貫通する貫通穴と、
    前記貫通穴に面するように前記連結プレートに形成されたねじ穴と、
    ねじ軸及び頭部が一体的に設けられ、前記頭部を前記ブラケット部材の表面側へ圧接させると共に、前記ねじ軸が前記貫通穴を貫通して前記ねじ穴内に捻じ込まれる連結ねじと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の車両用ミラー装置。
  3. 前記連結手段は、前記連結プレート及び前記ブラケット部材における両端部であって、前記幅方向に沿って一対の前記被圧接面の外側となる部位にそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項2記載の車両用ミラー装置。
  4. 前記ブラケット部材における前記ベースプレートとは反対側の端部に略球状のピボット部を設けると共に、ピボット部にミラーアセンブリの基端部に設けられたソケット部を旋回可能に連結したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の車両用ミラー装置。
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