JP2008073453A - 玄関 - Google Patents

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JP2008073453A JP2006259271A JP2006259271A JP2008073453A JP 2008073453 A JP2008073453 A JP 2008073453A JP 2006259271 A JP2006259271 A JP 2006259271A JP 2006259271 A JP2006259271 A JP 2006259271A JP 2008073453 A JP2008073453 A JP 2008073453A
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Akiko Maita
暁子 真板
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

【課題】玄関土間と上がり框に続く床板部との間における上がり下りに際して、円滑、かつ、安全に用い得る玄関用腰掛けを備える玄関を提供する。
【解決手段】玄関用腰掛けAを備える玄関Gであって、この玄関用腰掛けAが、上がり框Baの
前端面Ba”から当該框Baに連続して備えられている床板部Caにわたって玄関土間D側で開放するように備えられた欠損部Fに設けてあり、しかも、この玄関用腰掛けAが、昇降される座体10を備えており、降下された座体10が該座体10の座面10aを上がり框Ba及び該框Baに連続する床板部Caの面と同面にして前記欠損部Fを塞ぎ得るように構成してある。
【選択図】図1

Description

この発明は、玄関における土間と上がり床部との間の出入りや、当該出入りに伴う履物の脱ぎ履きや、玄関空間における一寸した腰掛け等に都合良く用い得る昇降手段を備える腰掛けの備え付けられている玄関の提供に関する。
住宅における玄関は、土間側からの塵埃等を上がり框部分において遮断し、当
該塵埃等が上がり床部側に入り込まないように、例えば、上がり框を玄関土間から十分に立ち上げて構成する等種々の工夫がなされていた。
しかしながら、玄関土間から十分な段差もたせて上がり框を構成した場合、成人の健常者はともかく、成人の健常者以外の、例えば、幼老者や身体に障害を有する者等が当該上がり框を円滑な出入りし難い場合があった。
かかる点から、近時、玄関土間からの上がり框の立ち上がり幅を極力少なくするように設計する傾向にある。このような玄関における出入りにあっては、玄関土間と上がり框間における立ち上がり幅が少ないために、上がり框に腰を下ろしての靴の脱ぎ履きをする際や、上がり框に腰を下ろしての居住者との話し合い等に不具合があった。
また、玄関土間と上がり床部との間の上がり下りに用いられる腰掛け、ベンチ、椅子等を玄関に備え付けた場合、これらの腰掛け、ベンチ、椅子等が玄関における快適な使用環境を損なったり、整然とした玄関空間の意匠性を損なう不具合があった。
かかる玄関土間と上がり框に続く床板との間の出入りに際して用いられる玄関用腰掛けが、靴の脱ぎ履きや、来客との対話に際しての腰掛け手段として、またメモなどの簡易な机や、一時的な荷物台等として提案されている(例えば、特許文献1)。
平成11年特許出願公開第196977号公開公報
しかしながら、この特許文献1に示される玄関用腰掛けにあっては、上がり框の近傍の床板の一部を切り欠いて、この床板の切り欠き部分に玄関用腰掛けを設けてあることから、玄関土間から上がり框に連続する床板側に上がる際に、玄関土間に立っている状態で、この上がり框を介して玄関用腰掛けの昇降板に座る必要があり、上がり框の前端と当該昇降板の前端との間に存在する空間が、この昇降板に対する円滑かつ安全な座り込みの妨げとなり、また、この玄関土間に足先を届けている状態での身体の向きの変更を困難にしている。
また、上がり框に続く床板の側から玄関土間に降り立つには、この玄関用腰掛けに座った後、その向きを変更しながら、足先を上がり框の前端を越えて玄関土間に届かせる必要があり、この玄関用腰掛けにおける昇降板の前端と上がり框の前端との間にある空間が当該動作を困難にしている。
かかる従前の玄関における不具合に鑑み、この発明は、玄関土間と上がり框に続く上がり床部との間における上がり下りに際して、円滑、かつ、安全に用い得る玄関用腰掛けを備える玄関を提供する。
この発明は、前記課題を解決するために、
玄関用腰掛けを備える玄関であって、
この玄関用腰掛けを、上がり框及び床板部における上がり框の一部と、これに続く床板部の一部の欠損部に設けてあり、
しかも、この玄関用腰掛けが、昇降可能に座体を備えていると共に、
この玄関用腰掛けにおける座体の降下位置において、該座体の前端面を上がり框の前端面に同面とし、かつ、座面を上がり框の上面及び床板部の面に同面に連続するように設けてあることを特徴とする玄関としてある。
このように構成される玄関にあっては、玄関土間と上がり框に続く床板部との間の上がり下り等に際し、玄関用腰掛けの座体に対して、円滑、かつ、安全に座ることができ、しかも、その向きを、円滑、かつ、安全に変更することができる。
また、前記玄関用腰掛けは、随時、適宜に上がり框及び該框に続く床板部の面に座体の座面を同面状態にして欠損部を塞ぐように降下納め入れることができ、玄関用腰掛けの無い状態にして整然とした玄関空間を作り出すことができる。
また、前記構成に係る玄関にあって、前記座体が玄関の上がり框に連続して上がり框体を構成する框状部と、床板部に連続して玄関床板部を構成する床板状部とを備えていることを特徴とする玄関では、前記特長に併せて、欠損部を塞ぐように降下された座体が、この欠損部を構成している上がり框及び当該框に続く床板部と共に、一連の上がり框体及び玄関床板部を構成し、玄関における意匠性を損なうことなく玄関用腰掛けの備え付けられた玄関を構成することができる。
また、前記構成に係る玄関にあって、前記座体が回転可能に備えられていることを特徴とする玄関では、前記特長に併せて、座体に座っている状態での身体の向きの変更を、より容易、かつ、安全、確実になすことができる。
また、前記構成に係る玄関にあって、前記座体が背凭れと肘掛けとを備えていることを特徴とする玄関では、前記特長に併せて、玄関用腰掛けに無理なく、かつ、安全に座り用いることができる。
また、前記構成に係る玄関にあって、前記背凭れと肘掛けとが前記座体の座面から出没可能に該座体に設けてあることを特徴とする玄関では、背凭れ及び肘掛けの備え付けられる玄関用腰掛けをシンプルな構造とすることができ、座体を欠損部を塞ぐように降下させた際に背凭れ及び肘掛けを当該座体の座面から下方に納め入れることで、玄関における意匠性を損なうことなく、玄関用腰掛けの備え付けられた玄関を構成することができる。
玄関における上がり框及び当該框に続く床板部と玄関土間との間の上がり下り等に際して、容易かつ安全に用い得る玄関用腰掛けを備え、当該上がり下りを安全かつ無理なくなし得るようになすと共に、玄関用腰掛けを用いない際には、整然とし、かつ、使い易い玄関に容易かつ円滑に変更することのできる玄関を提供する。
以下、図1〜図5にもとづいて、この発明を実施するための最良の形態に係る玄関Gについて説明する。
なお、ここで図1は当該発明を実施するための最良の形態に係る典型的な玄関Gの要部を斜め上方から見て、図2では、玄関用腰掛けAの座体10を降下させて当該座体10の座面10aを上がり框Baの上面Bc及び床板部Caの床面Ccに面一とした断面状態を同様に側方から見て、図3では、この下方に下げられていた座体10を腰掛けに都合の良い高さに押し上げた状態を断面して側方から見て、図4では、これを前方から見て、更に、図5では、これを仕切り板部33の下方における肘掛け40位置で水平向きに断面して上方から見て示している。
この発明を実施するための最良の形態に係る玄関Gは、
玄関用腰掛けAを備える玄関Gとして構成してあり、この玄関用腰掛けAを、上がり框及び床板部における上がり框の一部と、これに続く床板部の一部の欠損部Fに設けてあり、
しかも、この玄関用腰掛けAが、昇降可能に座体10を備えていると共に、
この玄関用腰掛けAにおける座体10の降下位置において、該座体10の前端面10bを上がり框Baの前端面Ba”に同面とし、かつ、座面10aを上がり框Baの上面及び床板部Caの面に同面に連続するように設けてある構成としてある。
かかる玄関用腰掛けAの備えられる玄関Gは、上がり框Baを備えて構成されているものであれば、いかなる形態の玄関であってもよい。また、この玄関Gに備えられる玄関用腰掛けAは、前記欠損部Fに設置されて、当該玄関用腰掛けAを構成する座体10を、その前端面10bを上がり框Baの前端面10bに同面とし、かつ、座面10aを玄関Gの上がり框Baの上面及び当該框Baに連続する床板部Caの面と同面になるように降下されて前記欠損部Fを、その上部側で塞ぐように昇降可能に備えてあれば、いかなる形態の玄関用腰掛けAであってもよい。
また、この玄関用腰掛けAの設置される欠損部Fは、当該欠損部Fに玄関用腰掛けAを、その座体10を昇降可能に備え付け得るものであれば、いかなる形態に構成してあってもよい。かかる欠損部Fは、玄関土間Dの側で解放されるように、上がり框及び該上がり框に連続している床板部において、この上がり框の一部と、該上がり框に連続する床板部の一部の欠損部分として、当該玄関土間D側から凹状に凹むように構成してある。
また、前記座体10の昇降は、当該座体10が前記条件を満たすように昇降し得るものであれば、いかなる昇降手段で構成されていてもよく、例えば、油圧や空気圧等を利用した各種シリンダ装置や、チェーン、歯車、ベルト、ラック等を備えた電動駆動手段等と座体10の移動機構とを組み付けた各種の昇降手段を用いて当該座体10の昇降をなすようにすることができる。かかる点から、当該玄関用腰掛けAを座体10と、当該座体10を昇降する昇降手段とを備えるように構成することが好ましい。
かかる座体10の上下方向に向けてた移動は、典型的には、座体10を平行に移動する平行移動機構を用いることができる。この座体10の平行移動機構は、当該座体10を水平を維持した状態に移動しうる機構、例えば、垂直に設置されているシリンダに垂直方向に動作される座体10の支持ロッドを密に嵌合させて構成することができる。また、例えば、座体10に当該座体10を垂直向きに案内する複数本の案内ガイドを設け、この各案内ガイドを別段に用意した筒状案内部に挿通案内させるように構成することができる。また、当該座体10を平行移動するリンク機構や、中央で交叉される一対のバーを当該交叉点で回動可能に枢支した支持脚を座体10の左右、又は、前後に複数対設けて構成することができる。
また、前記玄関用腰掛けAの座体10は、無垢の木材や、集成材や、合板等の適宜の素材を単体で、又は、複数種の材の組み付けによって構成してあってもよく、例えば、玄関Gを構成する上がり框Ba及び床板部Caと同一の素材で構成してあってもよい。
このように構成される玄関Gにあっては、玄関土間Dと上がり框Baに続く床板部Caとの間の上がり下り等に際して、玄関用腰掛けAの座体10に対して、円滑、かつ、安全に座ることのでき、しかも、その向きを、円滑、かつ、安全に変更することができる。
また、前記玄関用腰掛けAは、随時、適宜に上がり框Ba及び該框Baに続く床板部Caの面に座体10の座面10aを同面状態にし、かつ、前端面10bを上がり框Baの前端面Ba”に同面にして、欠損部Fの上部側を塞ぐように降下納め入れることができ、玄関用腰掛けAの座体10で欠損部Fを塞いで、整然とした玄関空間を作り出すことができる。
また、前記構成に係る玄関Gにあって、前記座体10が玄関Gの上がり框Baに連続して上がり框体Bを構成する框状部Bbと、床板部Caに連続して玄関床板部Cを構成する床板状部Cbとを備えている構成とすることで、欠損部Fの上部側を塞ぐように降下された座体10が、この欠損部Fを構成している上がり框Ba及び当該框Baに続く床板部Caと共に、一連の上がり框体B及び玄関床板部Cを構成させることができ、玄関Gにおける意匠性を何等損なうことなく玄関用腰掛けAの備え付けられた玄関Gを構成することができる。
また、前記構成に係る玄関Gにあって、前記座体10を回転可能にした玄関用腰掛けAでは、座体10に座っている状態で、身体の向きを容易に、かつ、安全、確実に変更することができる。
また、前記構成に係る玄関Gにあって、前記座体10に背凭れ30と肘掛け40とを設けた玄関用腰掛けAでは、この玄関用腰掛けAを用いる人が、当該背凭れ30に背を凭せ掛け、かつ、肘掛け40に肘を掛けた楽な姿勢で、当該玄関用腰掛けAに座り用い、かつ、当該座り姿勢から立ち上がることができる。かかる背凭れ30及び肘掛け40は、前記座体10に座って当該玄関用腰掛けAを用いる際に都合良く背を凭せ掛け、かつ、肘を乗せかけ得るものであれば、いかなる形態の背凭れ30、肘掛け40であっても良く、これらの背凭れや肘掛けの機能を奏し得る素材であれば、いかなる素材によって構成してあってもよい。
また、前記構成に係る玄関Gにあって、前記背凭れ30と肘掛け40とを前記座体10の上面である座面10aから出没可能に該座体10に設けた構成の玄関用腰掛けAにあっては、この背凭れ30及び肘掛け40の備え付けられた玄関用腰掛けAをシンプルに構成することができ、座体10を欠損部Fを塞ぐように降下させた際に背凭れ30及び肘掛け40を当該座体10の座面10aから下方に納め入れることで、玄関Gにおける意匠性を損なうことなく、玄関用腰掛けAの備え付けられた玄関Gを構成することができる。
ついで、図1〜図5に係る図示例の玄関用腰掛けAを備える玄関Gについて具体的に説明する。
この図示例に係る玄関Gは、玄関用腰掛けAを備える玄関Gとして構成してあり、この玄関用腰掛けAを、上がり框及び床板部における上がり框の一部と、これに続く床板部の一部の欠損部Fに設けてあり、
しかも、この玄関用腰掛けAが、昇降可能に座体10を備えていると共に、
この玄関用腰掛けAにおける座体10の降下位置において、該座体10の前端面10bを上がり框Baの前端面Ba”に同面とし、かつ、座面10aを上がり框Baの上面及び床板部Caの面に同面に連続するようにして前記欠損部Fの上部を塞ぎ得るように構成してある。
かかる玄関用腰掛けAの備えられる玄関Gは、降下される当該玄関用腰掛けAにおける座体10を上がり框Baの側面Ba’及び床板部Caの側面Ca’に密に接するように受け入れて上部側を塞がれる欠損部Fを、玄関土間D側で開放するように、上がり框及び床板部における上がり框の一部及び該上がり框部分に連続する床板部分を欠損状として備えている。
かかる欠損部Fは、この欠損部Fに設置される玄関用腰掛けAに座って当該玄関用腰掛けAを用い易く、しかも、玄関Gにおける出入りの妨げになり難い上がり框Baにおける壁E際等に設けるようにしてある。
この図示例にあっては、壁Eに備えられる手すり50を握りながら玄関用腰掛けAを用い得る位置に当該玄関用腰掛けAを設置する欠損部Fを設けてある。かかる壁Eに備えられる当該手すり50は、この手すり50を当該玄関用腰掛けAに座って用い易いように玄関用腰掛けAの側方に、ほぼ水平に備えられている横手すり部50bと、この横手すり50bに連続して握り用い得る縦向きの縦手すり部50aとを備えるものとして構成してある。
かかる欠損部Fは、降下される玄関用腰掛けAにおける座体10が、その前端面10bを上がり框Baの前端面Ba”に面一にし、かつ、この座体10の側面を欠損部Fを構成する上がり框Baの側面Ba’及び床板部Caの側面Ca’に密に接するように納め入れ得るように玄関土間D側で解放されて、床板部Ca側に凹む凹状空間として構成してあり、降下される玄関用腰掛けAの座体10が密に納め入れ得る大きさに構成してある。すなわち、玄関土間D側で開放される欠損部Fが平面視で矩形をなし、玄関土間Dから延設される空間における延設土間Fbと、この延設土間Fbから起立する塞ぎ板Faによって構成される両側面及び後側面とで、玄関土間D側と上方とを一連に開放された欠損部Fとなるように構成してある。かかる欠損部Fを構成する上がり框Ba及び床板部Caの各側面Ba’、Ca’が、この欠損部Fの両側面及び後側面の一部をなすようにしてある。
かかる欠損部Fに設置される玄関用腰掛けAは、座体10と当該座体10の昇降手段とを備える構成としてあり、例えば、適宜の昇降手段を備える脚体20と、この脚体20で支持され、かつ、前記昇降手段によって昇降される座体10と、この座体10の座面10aから出没可能に備えられている背凭れ30及び肘掛け40とを備えて構成してある。
かかる玄関用腰掛けAを構成する脚体20は、この図示例にあっては、昇降手段の機能を有する油圧シリンダ装置20”を備える昇降脚20’として構成してある。かかる昇降脚20’は、玄関土間Dに延設されている欠損部Fの底面をなす延設土間Fb部に据えつけられているシリンダ21と、このシリンダ21に水密に嵌合されているシリンダロッド22aからなる昇降ロッド22とで構成してあり、この昇降ロッド22の上端である頂端軸部22bと座体10の下面部とを回転自在に連結する回転軸受け60で座体10を回転自在に支持するようにしてある。なお、前記延設土間Fbは、必要に応じて掘り下げ、この掘り下げられた土間面(図示省略)に前記シリンダ21を備え付けることによって、玄関土間Dからの上がり框Baの立ち上がりが低い場合にあっても、玄関用腰掛けAを都合よく設置することができる。
かかる脚体20による座体10の回転自在な支持は、例えば、この図示例におけるように、前記座体10の回転中心部分の下面に凹部を設け、この凹部に設けた受け座12と、この凹状をなす受け座12に入れ込まれるように前記頂端軸部22bに設けた円盤状受け座24との間に、座体10の回転中心を中心とする円に沿って環状をなすように複数の球体60aを納め入れ、該球体60aで座体10を回転自在に受けるようになすと共に、座体10に備えられている前記凹状受け座12の周縁鍔12aに添装されている抑え鍔13を、頂端軸部22bに備えられている受け座24の周縁鍔24aの下方に張り出させて、この凹状受け座12と該抑え鍔13とで頂端軸部22bにおける受け座24の周縁鍔24aを挟み込むようにして、所謂スラスト玉軸受け状の回転軸受け60を構成するようにしてある。
なお、この玄関用腰掛けAの回転操作は、この図示例にあっては、当該玄関用腰掛けAを前記昇降手段としての油圧シリンダ装置20”による押し上げ後における回転、特に、当該玄関用腰掛けAの腰掛け向きに向けた事前の回転位置決め処理、及び、当該玄関用腰掛けAに座って上がり框Baを上がり下りする際の回転使用時等に施されるものであって、この玄関用腰掛けAの降下時や、その昇降の途中における回転操作は行わない構成としてある。
この脚体20に備えられる昇降手段は、この図示例にあってはシリンダ21に水密に嵌合されているシリンダロッド22aと、これに圧油を供給する油圧ユニット23を備える油圧シリンダ装置20”で構成してあり、このシリンダロッド22aである昇降ロッド22を油圧ユニット23より供給される油圧によって操作するようにしてあって、例えば、壁Eに備えられている操作スイッチ23aの操作によって、座体10を押し上げ停止させ、また、押し上げ停止されている座体10を下降させて、座体10の座面10aが上がり框Baの上面及ぶ床板部Caの床面と面一状態に前記欠損部F部に納め入れ、停止させ得るようにしてある。かかる油圧操作は、例えば、座体10を押し上げ操作する際に、その座体10の押し上げ終点を検出するリミットスイッチと、降下される座体10の座面10aが上がり框Ba及び床板部Caの面に面一位置で当該座体10の降下を停止するリミットスイッチを備え付けることによって構成することができる。
かかる脚体20を備えて、当該脚体20の昇降手段によって昇降可能に備えられる座体10は、この座体10に座って、上がり框Baと土間Dとの間の上がり下り等に用い得る形態を備える構成としてあり、この図示例にあっては、前記平面視で矩形をなす欠損部Fの上部側を塞ぐ平面視で矩形の盤状体に構成してあり、前記上がり框Baと共に一連に連続した上がり框体Bを構成する框状部Bb
と、この框状部Bbに連続して、前記床板部Caと共に一連の玄関床板部Cを構成する床板状部Cbとを備える構成としてある。かかる框状部Bbは座体10における前端面10b部分を構成するようにしてあり、座体10を降下させた際に、この框状部Bbが上がり框Baと共に玄関土間Dに面する上がり框体Bを一連に連続された外観を呈するように構成してある。また、この上がり框体Bに連続する玄関床板部Cを、床板部Caと当該降下された床板状部Cbとで一連の同面状態の連続面として構成するようにしてある。
なお、かかる玄関部における意匠性を高める目的から、座体10を構成する框状部Bbを上がり框Baと同一の材で構成し、あるいは、座体10を降下させて欠損部Fの上部側を塞いだ際に表面部をなす框状部Bbの面を同一の材で覆って化粧し、また、床板状部Cbを前記床板部Caと同一の材で構成し、あるいは、同一つの材で上面を覆った構成とすることが好ましい。
かかる座体10に備えられる背凭れ30及び肘掛け40を、必要に応じて当該座体10に設ける。この背凭れ30及び肘掛け40は、いかなる形態で当該座体10に備え付けてあってもよい。この図示例にあっては、座体10の座面10aから背凭れ30及び肘掛け40が出没するように設けてある。
この図示例に係る座体10にあっては、座体10の後部縁に沿って細長孔11が設けてあり、この細長孔11から肘掛け40を備える背凭れ30を出没するように備え付けてある。かかる座体10に出没可能に備えられる背凭れ30及び肘掛け40は、いかなる形態に構成してあっても、また、いかなる出没手段44を備えて構成してあってもよい。
この図示例に係る背凭れ30及び肘掛け40は、背凭れ30を構成する枠体部32に肘掛け40を開きだし可能に備える構成としてあり、肘掛け40を畳み込んだ状態で背凭れ30を座体10から出没し得るように構成してある。
かかる背凭れ30は、前記細長孔11に密に差し入れ。かつ、引き出し得る横幅と厚幅とを備える構成としてあり、下部側が当該細長孔11に密に納まる形状、寸法をなすベース盤部31と、このベース盤部31に連続して細長孔11から上方に突き出され、かつ、当該細長孔11に密に差し入れ得る矩形の枠体部32とで構成してあり、この座体10の座面10aから上方に突き出される枠体部32が座体10に座った際に都合良く背凭れ機能を奏し得る横幅と立ち上がり幅とを備えるように構成してある。
かかる背凭れ30は、適宜の出没手段44で当該座体10の座面10aから出没し得るように構成してあり、この図示例にあっては、座体10の下面側に設けた油圧シリンダ装置44’によって、随時、必要に応じて座体10の座面10aから出没し得るように構成してある。
かかる出没手段44は、この図示例にあっては、座体10の下面側にコ字状をなす取り付けフレーム44aにおける上端鍔44a’を止着することで、当該座体10から垂設される取り付けフレーム44aにおける下端の横板部に油圧シリンダ装置44’におけるシリンダ44bを立設し、この立設シリンダ44bに水密に嵌合されたシリンダロッド44cの上端に背凭れ30のベース盤部31を連結して、当該油圧シリンダ装置44’におけるシリンダロッド44cを油圧ユニット44dで昇降させることで構成してある。
かかる座体10の座面10aからの背凭れ30の出没操作は、例えば、油圧ユニット44dから供給される圧油を壁Eに備えられている操作スイッチ44eの操作で操作してなされる。かかる油圧手段による座体10の座面10aからの背凭れ30の押し出しは、例えば、該背凭れ30におけるベース盤部31が座体10の細長孔11内に位置している状態で、背凭れとして機能する高さ位置をリミットスイッチで検出して停止するようにし、また、この背凭れ30のシリンダ装置による引き込み操作を、座体10の座面10aに対して枠体部32の上端面が面一とされる位置をリミットスイッチで検出して停止するように構成する。
なお、この座体10に備えられる油圧シリンダ装置44’は、当該座体10を降下させた際に、その下部側を玄関土間Dに続いて設けてある欠損部Fの土間に設けてある凹部Fc内に納まるようにしてある。
かかる背凭れ30は、そのベース盤部31が、その横断面形状を矩形としてあり、これに連続される枠体部32が、その横断面を同寸法、同形状の外郭形状をなすように構成してある。すなわち、この枠体部32は、前記ベース盤部31に連続する側板部32aと、この各側板部32a間を連結する上板部32bとで構成してあり、この側板部32aの上部側に側板部32a相互を連結する仕切り板部33を、また、この仕切り板部33の後部下面と前記ベース盤部31の後部上面とを連結する背板部34とが設けてある。また、この座体10の座面10aから突き出す各側板部32aと仕切り板部33と背板部34とで構成する空間内に納まるように各側板部32a側に近接した位置で縦向きの回動軸線で回動される一対の肘掛け40が回動可能に設けてある。
この肘掛け40は、座体10の座面10aから突き出される背凭れ30における側板部32aと仕切り板部33及び背板部34内に納め入れ得る矩形の板状材によって構成してあり、その板状をなす肘掛け40の一端側を、仕切り板部33及びベース盤部31間にわたる軸41によって各側板部32aに近接した位置で回動可能に背凭れ30に組み付けてあり、当該背凭れ30における枠体部32の内側に、肘掛け40が前後で重なり合って都合良く納め入れ得るように、当該対をなす肘掛け40の取り付け軸41の軸位置を前後方向にずらして設けてある。
また、この肘掛け40は適宜の付勢手段42によって常時背板部34から離れ出す向き、すなわち、前方に向けて開き出す向きに付勢してあり、この図示例にあっては、軸41に捲装されている付勢手段42としてのねじりコイルバネ42aの一端を背凭れ30に他端を当該肘掛け40に引っ掛けるようにして、この肘掛け40が常時背板部34から離れ出す向き、すなわち、前方に向けて開き出す向きに付勢してある。また、背凭れ30の座面10aからの引き出しに伴って前方に開き出される肘掛け40は、軸41を支点に回動される肘掛け40部分が背凭れ30における側板部32aに当接して、座面10aに座り用いる際に都合のよい角度以上開き出されないように構成してある。また、この図示例にあっては、背凭れ30から開き出される肘掛け40は、その下端面が座体10における座面10aに接し、又は、近接するようにしてあり、肘掛け40に肘を乗せかけた際に、都合良く乗せかけ荷重を受け得るように構成してある。
かかる構成からなる肘掛け40にあっては、背凭れ30を座面10aから押し出すことによって前記付勢手段42の付勢で前方に所定角度で開き出され、これに肘を掛けて用いることができる。また、前記ねじりコイルバネ42aの付勢に抗して当該各肘掛け40が都合良く重なり合うように順次に背板部34に押しつけて、各側板部32a及び仕切り板部33間に納め入れ、この状態で背凭れ30を下方に引き戻すことで格納することができる。
かかる構成からなる玄関用腰掛けAは、通例は、座体10を降下させて、当該座体10の前端面10bを上がり框Baの前端面Ba”に同面とし、座面10aを上がり框Ba及び床板部Caの床面と面一の状態となるように欠損部Fの上部側に密に納め入れて、所謂、上がり框を備える一般的な玄関Gとして用いることができる。また、この上がり框Baの上がり下り等に際して玄関用腰掛けAを必要とする際には、玄関用腰掛けAの座体10を適宜の昇降手段で上方に押し上げ、また、必要に応じて、玄関用腰掛けAの向きを変更した状態にして用い、また、この玄関用腰掛けAに腰掛けた状態で、その向きを変更させて用いることができる。また、この玄関用腰掛けAの使用が不要となった際には、当該玄関用腰掛けAを降下させて、その座体10の前端面10bを上がり框Baの前端面Ba”に同面とし、かつ、座面10aを上がり框Ba及び床板部Caの面と面一となるように欠損部Fに格納することができる。
玄関用腰掛けを押し上げ状態にしている玄関要部の斜視図 同玄関用腰掛けを降下させた状態の玄関要部の断面図 同玄関用腰掛けを押し上げた状態の玄関要部の断面図 同正面側から見た玄関要部の断面図 同玄関用腰掛け部分で断面した玄関要部の平断面図
符号の説明
A 玄関用腰掛け
Ba 上がり框Ba
Ca 床板部
D 玄関土間
F 欠損部
10 座体
10a 座面

Claims (5)

  1. 玄関用腰掛けを備える玄関であって、
    この玄関用腰掛けを、上がり框及び床板部における上がり框の一部と、これに続く床板部の一部の欠損部に設けてあり、
    しかも、この玄関用腰掛けが、昇降可能に座体を備えていると共に、
    この玄関用腰掛けにおける座体の降下位置において、該座体の前端面を上がり框の前端面に同面とし、かつ、座面を上がり框の上面及び床板部の面に同面に連続するように設けてあることを特徴とする玄関。
  2. 前記座体が玄関の上がり框に連続して上がり框体を構成する框状部と、床板部に連続して玄関床板部を構成する床板状部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の玄関。
  3. 前記座体が回転可能に備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の玄関。
  4. 前記座体が背凭れと肘掛けとを備えていることを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載の玄関。
  5. 前記背凭れと肘掛けとが前記座体の座面から出没可能に該座体に設けてあることを特徴とする請求項4に記載の玄関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248787A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Daiwa House Industry Co Ltd 玄関の構造

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