JP2008072908A - 刈取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 受刃体及び刈刃体の形状を工夫することによって、稈の刈り跡が均一で、耐久性に優れた刈取装置を実現する。
【解決手段】 受刃体11を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって受刃10を構成し、刈刃体13を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって刈刃12を構成し、受刃10に重ねた刈刃12を左右に往復駆動するように構成してある刈取装置4において、刈刃体13の左右両側面に切断部13cを設けた刃部13aの刃幅W2が、受刃体11の左右両側面に切断部11cを設けた刃部11aの刃幅W1より狭くなるように、刈刃体13及び受刃体11を構成する。
【選択図】図7
【解決手段】 受刃体11を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって受刃10を構成し、刈刃体13を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって刈刃12を構成し、受刃10に重ねた刈刃12を左右に往復駆動するように構成してある刈取装置4において、刈刃体13の左右両側面に切断部13cを設けた刃部13aの刃幅W2が、受刃体11の左右両側面に切断部11cを設けた刃部11aの刃幅W1より狭くなるように、刈刃体13及び受刃体11を構成する。
【選択図】図7
Description
本発明は、受刃に重ねた刈刃を左右に往復駆動するように構成して稈の切断を行う刈取装置に関する。
従来の技術としては、例えば、特許文献1に開示されているように、刈刃体の刃部の刃幅を受刃体の刃部の刃幅と同程度に設定して、受刃に重ねた刈刃を左右に往復駆動するように構成した刈取装置が知られている。
前方から刈取装置に導入されてきた稈が受刃及び刈刃に接当する状況について、図10に基づいて、その一例を説明する。図10(イ)は受刃に稈が接当する状況を示し、図10(ロ)は刈刃に稈が接当する状況を示す。図10(イ)に示すように、前方から刈取装置に導入されてきた稈が受刃(図10(イ)の30)を構成する受刃体(図10(イ)の31)の刃部(図10(イ)の31a)に接当すると、稈には刈取装置の移動に伴う前後方向の力成分(図10(イ)のV1)のみが作用して、図10(イ)の矢印で示すように、受刃体の刃部に沿って後方へ移動すると考えられる。一方、図10(ロ)に示すように、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃(図10(ロ)の32)を構成する刈刃体(図10(ロ)の33)の刃部(図10(ロ)の33a)に接当すると、稈には刈取装置の移動に伴う前後方向の力成分(図10(ロ)のV1)に加えて、刈刃体の左右方向の往復駆動に伴う力成分(図10(ロ)のV2)が加わって、図10(ロ)の矢印(V3)で示すように、左右方向に向って移動すると考えられる。すなわち、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃を構成する刈刃体に接当すると、稈は刈刃を構成する刈刃体の左右の動きに支配されて後方への移動が妨げられると考えられる。
特許文献1に開示されているような従来の刈取装置の構造だと、刈刃体の刃部の刃幅が受刃体の刃部の刃幅と同程度に設定されていたため、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃に接当し易く、逆に、受刃に接当し難い構造であった。そのため、刈刃に接当して後方への移動が妨げられて、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に近い位置で切断される稈が多かったと考えられる。
具体的に説明すると、例えば、図8(イ)に示すように、受刃体(図8(イ)の31)と刈刃体(図8(イ)の33)の刃部(図8(イ)の31a,33a)の刃幅(図8(イ)のW3,W4)が同じ刃幅に設定されていると、受刃と刈刃が重なり合った状態から受刃に対して刈刃が一定の距離(図8(イ)のL)移動した状態において、前方から刈取装置に導入されてきた稈は刈刃に接当して、刈刃の左右方向の動きに支配されて、図8(イ)の矢印に示す左右方向に移動していたと考えられる。そのため、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃に接当することによって後方への移動が妨げられて、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に近い位置で切断される稈が多くなっていたと考えられる。
受刃体及び刈刃体の刃部の先端に近い位置で切断される稈が多いと、稈の刈り跡が均一にならず後の耕耘作業がやり難いといった問題や、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に近い位置に稈を切断する負荷が作用して刈刃体及び受刃体の寿命が短くなるといった問題があった。
本発明は、受刃体及び刈刃体の形状を工夫することによって、稈の刈り跡が均一で、耐久性に優れた刈取装置を実現することを目的とする。
本発明は、受刃体及び刈刃体の形状を工夫することによって、稈の刈り跡が均一で、耐久性に優れた刈取装置を実現することを目的とする。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、受刃体を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって受刃を構成し、刈刃体を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって刈刃を構成し、前記受刃に重ねた前記刈刃を左右に往復駆動するように構成してある刈取装置において、次のように構成することにある。
前記刈刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅が、前記受刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅より狭くなるように、前記刈刃体及び前記受刃体を構成する。
(構成)
本発明の第1特徴は、受刃体を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって受刃を構成し、刈刃体を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって刈刃を構成し、前記受刃に重ねた前記刈刃を左右に往復駆動するように構成してある刈取装置において、次のように構成することにある。
前記刈刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅が、前記受刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅より狭くなるように、前記刈刃体及び前記受刃体を構成する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、刈刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅が、受刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅より狭くなるように、刈刃体及び受刃体を構成することにより、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃に接当し難く、逆に、受刃に接当し易くなる。そのため、刈刃に接当して後方への移動が妨げられる稈が少なくなって、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に近い位置で切断される稈を少なく、受刃体及び刈刃体の刃部の根元に近い位置で切断される稈を多くすることができると考えられる。
本発明の第1特徴によると、刈刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅が、受刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅より狭くなるように、刈刃体及び受刃体を構成することにより、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃に接当し難く、逆に、受刃に接当し易くなる。そのため、刈刃に接当して後方への移動が妨げられる稈が少なくなって、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に近い位置で切断される稈を少なく、受刃体及び刈刃体の刃部の根元に近い位置で切断される稈を多くすることができると考えられる。
具体的に説明すると、例えば、図8(ロ)に示すように、受刃(図8(ロ)の10)に対して刈刃(図8(ロ)の12)が一定の距離(図8(ロ)のL)移動したとしても、前方から刈取装置に導入されてきた稈の一部(刈刃体の刃部の先端に近い位置における稈)は刈刃体(図8(ロ)の13)に接当して左右方向に移動するが、その他の稈は受刃体(図8(ロ)の11)に接当して後方に導かれる。すなわち、図8(イ)に示す従来の刈取装置の構造に比べて、前方から刈取装置に導入されてきた稈が刈刃に接当し難く、逆に、受刃に接当し易くなる。そのため、刈刃に接当して後方への移動が妨げられる稈が少なくなって、前方から刈取装置に導入されてきた稈の多くを後方に導くことができると考えられる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、刈刃に接当して後方への移動が妨げられる稈が少なくなって、受刃体及び刈刃体の刃部の先端で切断される稈を少なく、受刃体及び刈刃体の刃部の根元に近い位置で切断される稈を多くすることができると考えられるため、稈の刈り跡が均一になり易くなって、後の耕耘作業がやり易くなると考えられる。また、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に稈を切断する負荷が作用し難くなって、受刃及び刈刃の寿命が長くなると考えられる。
本発明の第1特徴によると、刈刃に接当して後方への移動が妨げられる稈が少なくなって、受刃体及び刈刃体の刃部の先端で切断される稈を少なく、受刃体及び刈刃体の刃部の根元に近い位置で切断される稈を多くすることができると考えられるため、稈の刈り跡が均一になり易くなって、後の耕耘作業がやり易くなると考えられる。また、受刃体及び刈刃体の刃部の先端に稈を切断する負荷が作用し難くなって、受刃及び刈刃の寿命が長くなると考えられる。
〔コンバインの全体構成〕
図1に本発明に係る刈取装置4を備えた自脱型コンバインを示す。図1に示すように、クローラ走行装置1の上部に設けた走行機体2の前部に、田面から稈を引き起こす引起装置3と、この引起装置3により引き起こした稈を刈り取る刈取装置4とを備え、刈取装置4により刈り取った稈を搬送装置5及びフィードチェーン6によって走行機体2の後部に搬送して、脱穀装置7において脱穀及び選別処理するように自脱型コンバインが構成されている。
図1に本発明に係る刈取装置4を備えた自脱型コンバインを示す。図1に示すように、クローラ走行装置1の上部に設けた走行機体2の前部に、田面から稈を引き起こす引起装置3と、この引起装置3により引き起こした稈を刈り取る刈取装置4とを備え、刈取装置4により刈り取った稈を搬送装置5及びフィードチェーン6によって走行機体2の後部に搬送して、脱穀装置7において脱穀及び選別処理するように自脱型コンバインが構成されている。
〔刈取装置の全体構成〕
図2に刈取装置4の全体平面図を、図3及び図4に刈取装置4の取付部及び駆動部の縦断側面図を示す。
図2に刈取装置4の全体平面図を、図3及び図4に刈取装置4の取付部及び駆動部の縦断側面図を示す。
図2〜図4に示すように、刈取フレーム15から後方下方に延出された支持パイプ14に支持プレート16が固着されており、この支持プレート16の上面側に受刃固定板17が左右全幅に亘って架設されて、この受刃固定板17の前部上面側に受刃10を構成する複数の受刃体11が左右に隙間無く等間隔に並べて配置されてリベット固定されている。
受刃固定板17の上方には左右に長い帯状の板材からなるナイフバー18が配設されており、このナイフバー18の下面側に刈刃12を構成する複数の刈刃体13が左右に隙間無く等間隔に並べて配置されてリベット固定されている。
ナイフバー18の上面側には、クランク機構8に連係するためのナイフヘッド19がリベット固定されており、このナイフヘッド19は、ナイフバー18に連結する取付部19aと、左右に往復移動するクランク機構8に連係する入力部19bとを備えて構成されている。
刈刃体13が固定されたナイフバー18は、左右にスライド自在に複数の刈刃押え板20によって上方から受刃固定板17に取り付けられている。ナイフバー18を取り付ける刈刃押え板20は、その前部にスペーサ24をリベット固定した状態で、スライドプレート21、ライナー25、スペーサ22及びシム23を受刃固定板17との間に挟んで受刃固定板17の後部に固定されている。
このように、刈刃12を構成する刈刃体13を、刈刃押え板20に固定したスペーサ22,24によって上方から覆うことによって、刈刃体13が受刃体11に対して上下方向の動きを規制された状態で無理なく左右にスライドするように構成されており、また、刈刃体13を固定したナイフバー18を、刈刃押え板20に固定したスペーサ22,24によって前後から挟むことによって、ナイフバー18の下面側に固定した刈刃体13が受刃体11に対して前後方向の動きが規制された状態で無理なく左右にスライドするように構成されている。
以上のように構成することより、ナイフヘッド19の入力部19bに連係したクランク機構8を回転させてクランクアーム8aが左右に揺動すると、ナイフヘッド19が左右に往復駆動する。そうすると、ナイフヘッド19に固定したナイフバー18も左右に往復駆動し、ナイフバー18に固定された刈刃体13が受刃固定板17に固定した受刃体11に対して左右に往復駆動して、前方から刈取装置4に導入されてきた稈を切断できるように構成されている。
なお、刈刃体13は、図2に示す受刃体11と重なり合った状態から、図2の黒矢印で示すように、その重なり合った受刃体11に隣接する左側の受刃体11との間を、左右に往復するように構成されている。
〔受刃及び刈刃の詳細構造〕
図5に、受刃10を構成する受刃体11の詳細図を示す。図5(イ)は、受刃体11の平面図であり、図5(ロ)は、受刃体11を斜め前方下方から見た斜視図である。図5に示すように、受刃10を構成する受刃体11は、左右両側面に切断部11cを設けた刃部11aと、受刃固定板17に固定する取付穴11eが加工された基端固定部11bとによって構成されている。受刃体11の左右両側面の切断部11cの形状は、平面視で外方側に凸状に湾曲した形状に成形されて、その凸状に湾曲成形した部分の下面側に切断刃11dが斜めに加工されている。なお、凸状に湾曲成形した切断部11cの曲率は、後述する刈刃体13の切断部13cの曲率と同程度に設定されている。
図5に、受刃10を構成する受刃体11の詳細図を示す。図5(イ)は、受刃体11の平面図であり、図5(ロ)は、受刃体11を斜め前方下方から見た斜視図である。図5に示すように、受刃10を構成する受刃体11は、左右両側面に切断部11cを設けた刃部11aと、受刃固定板17に固定する取付穴11eが加工された基端固定部11bとによって構成されている。受刃体11の左右両側面の切断部11cの形状は、平面視で外方側に凸状に湾曲した形状に成形されて、その凸状に湾曲成形した部分の下面側に切断刃11dが斜めに加工されている。なお、凸状に湾曲成形した切断部11cの曲率は、後述する刈刃体13の切断部13cの曲率と同程度に設定されている。
受刃体11の先端部11fは、平面視で鋭角に尖った形状に成形されており、その下面側及び両側面に斜めにテーパ加工が施されている。このように、先端部11fを構成することにより、前方から刈取装置4に導入されてきた穀稈を受刃体11と受刃体11の間に無理なく導くことができるように構成されている。また、切断部11cから基端固定部11bに亘る部分は湾曲した形状に成形されており、応力集中等を起こし難い形状に成形されている。
受刃10を構成する複数の受刃体11は、切断刃11dを加工した面が下側を向いて、切断刃11dを加工していないフラットな面が後述する刈刃体13の下面側に接当するように、受刃固定板17の上面側に固定されている。
図6に、刈刃12を構成する刈刃体13の詳細図を示す。図6(イ)は、刈刃体13の平面図であり、図6(ロ)は、刈刃体13を斜め前方上方から見た斜視図である。図6に示すように、刈刃12を構成する刈刃体13は、左右両側面に切断部13cを設けた刃部13aと、ナイフバー18に固定する取付穴13eが加工された基端固定部13bとによって構成されている。刈刃体13の左右両側面の切断部13cの形状は、平面視で内方側に入り込む凹状に湾曲した形状に成形されて、その凹状に湾曲成形した部分の上面側に切断刃13dが斜めに加工されている。なお、凹状に湾曲成形した切断部13cの曲率は、切断部13cの強度を十分に確保できるように、先端部13fから基端固定部13bに亘って滑らかな曲線になるように設定されており、上述した受刃体11の切断部11cの曲率と同程度に設定されている。
刈刃体13の先端部13fは、受刃体11の先端部11fの形状とは異なり、平面視で鈍角の先端を丸く削った形状に成形されており、左右に往復駆動する刈刃体13の先端部13fの強度を十分に確保できるように構成されている。なお、受刃体11の形状とは異なり、切断部13cから基端固定部13bに亘る部分は直線状に成形されている。
刈刃12を構成する複数の刈刃体13は、切断刃13dを加工した面が上側を向いて、切断刃13dを加工していないフラットな面が受刃体11の上面側に接当するように、ナイフバー18の下面側に固定されている。
図7に基づいて、受刃10に対する刈刃13の位置関係について説明する。図7(イ)は受刃10と刈刃12が重なり合った状態を示し、図7(ロ)は受刃10に対して刈刃12が左右に移動した状態を示す。
図7(イ)に示すように、受刃10と刈刃12が重なり合った状態において、刈刃体13の刃部13aの刃幅W2が、刃部13aの略全域に亘って受刃体11の刃部11aの刃幅W1より狭くなるように、受刃体11及び刈刃体13の刃幅W1,W2が設定されており、前方から刈取装置4に導入されてきた稈が受刃体11に接当し易く、刈刃体13に接当し難いように構成されている。
図7(ロ)に示すように、受刃10に対して刈刃12が左右に移動した状態において、受刃体11の凸状に湾曲成形した切断部11cと刈刃体13の凹状に湾曲成形した切断部13cとによって形成される切断角度が、受刃体11に対して刈刃体13が左方向に移動する場合(図7(ロ)のθ1)及び受刃体11に対して刈刃体13が右方向に移動する場合(図7(ロ)のθ2)のいずれの場合においても、約30度になるように受刃体11及び刈刃体13の切断部11c,13cの形状が設定されている。この切断角度(約30度)は、一般的に稈を切断するのに適した角度とされており、受刃体11及び刈刃体13によって形成される切断角度(図7(ロ)のθ1,θ2)をこのように設定することによって、受刃体11の切断部11cを凸状に湾曲成形し刈刃体13の切断部13cを凹状に湾曲成形したとしても、適切な切断角度(図7(ロ)のθ1,θ2)を確保することができて、前方から刈取装置4に導入されてきた稈を無理なく切断することができる。そのため、稈の刈り跡が均一になり易くなって、後の耕耘作業がやり易くなると考えられる。
図7(イ)に示すように、刈刃12の前後方向の長さは受刃10の前後方向の長さより長く設定されており、刈刃体13と受刃体11を組み付けた状態で、前方から導入されてきた稈を受け入れるふところが、受刃10よりも刈刃12の方が広くなるように設定されている。このように設定することによって、前方から受刃体11及び刈刃体13の基端固定部11b,13bに近い位置に導入されてきた稈を受刃体11によって受け止めて、刈刃体13によって無理なく切断することができるように構成されている。
図8に基づいて、前方から刈取装置4に導入されてきた稈が受刃10及び刈刃12に接当する状況について説明する。図8(イ)が従来の刈取装置を示し、図8(ロ)が本発明に係る刈取装置4を示す。なお、図8(イ)及び(ロ)においては、受刃体11(31)と刈刃体13(33)が重なり合った状態から、受刃体11に対して刈刃体13が同じ距離L移動した状態を示す。
図8(イ)に示すように、従来の刈取装置においては、受刃体31と刈刃体33の刃部31a,33aの刃幅W3,W4が略同じ刃幅に設定されていたため、前方から刈取装置に導入されてきた稈は刈刃体33に接当して、刈刃体33の左右方向の動きに支配されて、図8(イ)に示す矢印の方向に移動していた。図8(ロ)に示すように、本発明に係る刈取装置4を採用することによって、受刃10に対して刈刃12が距離L移動したとしても、前方から刈取装置4に導入されてきた稈の一部(刃部13aの先端に近い位置の稈)は刈刃体13に接当して左右方向に移動するが、その他の稈は受刃体11に接当して後方に導かれる。そのため、刈刃12の動きに支配されて後方への移動が妨げられる稈が少なくなって、前方から刈取装置4に導入されてきた稈を後方まで導くことができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、受刃体11の左右両側面の切断部11cの形状を平面視で外方側に凸状に湾曲した形状に成形し、刈刃体13の左右両側面の切断部13cの形状を平面視で内方側に凹状に湾曲した形状に成形して、刈刃体13の切断部13cの刃幅W2が受刃体11の切断部11cの刃幅W1より狭くなるように構成した例を示したが、例えば、図9(イ)〜(ハ)に示すように、切断部11c,13cの形状を異なる形状に成形した受刃体11及び刈刃体13を採用して、刈刃体13の切断部13cの刃幅W2が受刃体11の切断部11cの刃幅W1より狭くなるように構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、受刃体11の左右両側面の切断部11cの形状を平面視で外方側に凸状に湾曲した形状に成形し、刈刃体13の左右両側面の切断部13cの形状を平面視で内方側に凹状に湾曲した形状に成形して、刈刃体13の切断部13cの刃幅W2が受刃体11の切断部11cの刃幅W1より狭くなるように構成した例を示したが、例えば、図9(イ)〜(ハ)に示すように、切断部11c,13cの形状を異なる形状に成形した受刃体11及び刈刃体13を採用して、刈刃体13の切断部13cの刃幅W2が受刃体11の切断部11cの刃幅W1より狭くなるように構成してもよい。
図9(イ)に示すように、刈刃体13の左右両側面の切断部13cの形状は、平面視で直線状に成形されて、その直線状に成形した部分の上面側に切断刃13dが斜めに加工されている。一方、受刃体11の左右両側面の切断部11cの形状は、平面視で直線状に成形されており、その直線状に成形された部分の下面側に切断刃11dが斜めに加工されている。受刃10と刈刃11を組み付けた状態において、刈刃体13の刃部13aの刃幅W2が受刃体11の刃部11aの刃幅W1より狭くなるように、刈刃体13の刃部13aの三角形状が受刃体11の刃部11aの三角形状より細長い三角形状に設定されており、前方から刈取装置4に導入されてきた稈が受刃体11には接当し易く、刈刃体13には接当し難いように構成されている。
図9(ロ)に示すように、前述の[発明を実施するための最良の形態]において示した左右両側面の切断部13cの形状を平面視で内方側に凹状に湾曲した形状に成形した刈刃体13と、上述した左右両側面の切断部11cの形状を平面視で直線状に成形した受刃体11を組み合わせることによって、刈刃体13の切断部13cの刃幅W2が受刃体11の切断部11cの刃幅W1より狭くなるように構成してもよい。また、図9(ハ)に示すように、上述した左右両側面の切断部13cの形状を平面視で直線状に成形した刈刃体13と、前述の[発明を実施するための最良の形態]において示した左右両側面の切断部11cの形状を平面視で外方側に凸状に湾曲した形状に成形した受刃体11とを組み合わせることによって、刈刃体13の切断部13cの刃幅W2が受刃体11の切断部11cの刃幅W1より狭くなるように構成してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、自脱型コンバインに装備した刈取装置4を例に示したが、受刃10に重ねた刈刃12を左右に往復駆動するように構成して稈の切断を行う刈取装置4であれば、コンバインに装備する刈取装置3に限らず、例えば、脱穀装置7等を備えていないバインダー(図示せず)等にも適用できる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、自脱型コンバインに装備した刈取装置4を例に示したが、受刃10に重ねた刈刃12を左右に往復駆動するように構成して稈の切断を行う刈取装置4であれば、コンバインに装備する刈取装置3に限らず、例えば、脱穀装置7等を備えていないバインダー(図示せず)等にも適用できる。
4 刈取装置
10 受刃
11 受刃体
11a 刃部
11c 切断部
12 刈刃
13 刈刃体
13a 刃部
13c 切断部
W1 刃幅(受刃体)
W2 刃幅(刈刃体)
10 受刃
11 受刃体
11a 刃部
11c 切断部
12 刈刃
13 刈刃体
13a 刃部
13c 切断部
W1 刃幅(受刃体)
W2 刃幅(刈刃体)
Claims (1)
- 受刃体を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって受刃を構成し、刈刃体を一定の間隔を置いて左右に複数個並列することによって刈刃を構成し、前記受刃に重ねた前記刈刃を左右に往復駆動するように構成してある刈取装置において、
前記刈刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅が、前記受刃体の左右両側面に切断部を設けた刃部の刃幅より狭くなるように、前記刈刃体及び前記受刃体を構成してある刈取装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006252807A Pending JP2008072908A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | 刈取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008072908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140089496A (ko) * | 2014-06-18 | 2014-07-15 | 엄성만 | 콤바인용 예취날 구조체 |
-
2006
- 2006-09-19 JP JP2006252807A patent/JP2008072908A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140089496A (ko) * | 2014-06-18 | 2014-07-15 | 엄성만 | 콤바인용 예취날 구조체 |
KR101593647B1 (ko) | 2014-06-18 | 2016-02-12 | 엄성만 | 콤바인용 예취날 구조체 |
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