JP2008071903A - 磁気整流素子 - Google Patents

磁気整流素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2008071903A
JP2008071903A JP2006248592A JP2006248592A JP2008071903A JP 2008071903 A JP2008071903 A JP 2008071903A JP 2006248592 A JP2006248592 A JP 2006248592A JP 2006248592 A JP2006248592 A JP 2006248592A JP 2008071903 A JP2008071903 A JP 2008071903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetic
magnetic field
current
magnetization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006248592A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Morise
博史 森瀬
Shiho Nakamura
志保 中村
Satoshi Yanagi
暁志 柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006248592A priority Critical patent/JP2008071903A/ja
Publication of JP2008071903A publication Critical patent/JP2008071903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

【課題】磁性層および非磁性層が積層した構造を有し、整流作用を持つ磁気整流素子を提供する。
【解決手段】磁気整流素子Rは、膜面に対してある角度に、磁化方向が固定された第1固着層を含む。この第1固着層の下に非磁性材料の第1中間層が設けられ、さらにその下へ順に、面内方向に磁化された、磁化困難軸を持つ一軸異方性磁界を有する自由層と、非磁性材料の第2中間層と、面内方向に磁化方向が固定された第2固着層が設けられた。そして、磁界印加層を設け、自由層の磁化困難軸方向に沿い磁界を印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、整流効果のある磁気整流素子に関する。
近年、広範囲かつ高度に情報化された社会を支え、また、牽引していく存在として、様々な要求を満たす情報処理デバイスが求められている。特に、強磁性体の磁気モーメントを用いた記録装置として、ハードディスクドライブや磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)がある。このような、電子のスピン自由度を利用するスピンエレクトロニクスデバイスの特徴として、セルの微細化による高集積化に適していること、高速動作が可能なこと、不揮発性を持つことなどが挙げられ、その応用範囲は、記憶装置に限らず、今後ますます拡大すると思われる。
特に、スピンエレクトロニクスデバイスにおける、微小な磁性体の磁化方向の制御方法として、電流を介したスピントランスファ現象を用いる方法が知られている。スピントランスファとは、伝導電子のスピンから磁性体の局在磁気モーメントへの角運動量の伝達のことを意味している。スピントランスファ方式は、磁界作用方式に比べて、セルのサイズが小さくなればなるほど、書き込み電流を低減化できるという特徴を持つ。
非特許文献1に代表される、スピントランスファ書き込みの磁気素子は、柱状の形状を有す。磁化固着磁性層(以下、固着層)、中間層、磁化自由磁性層(以下、自由層)からなる積層膜が、数十から数百ナノメートル四方のドット形状にパターニングされ、固着層と自由層の磁化はいずれも、膜面内の方向を向いている。この積層膜に、膜面に垂直な方向に電流を流すことにより、磁化方向の制御(書き込み)および検出(読み出し)が行われる。
これに対し、特許文献1、非特許文献2 において、固着層の磁化を膜面に対し垂直方向とし、自由層の磁化を膜面内の方向とすることで、制御の高速化と制御電流の低減化が可能であると述べられている。
また、非特許文献3 においては、固着層の磁化を膜面に対し垂直方向とし、自由層の磁化を膜面内の方向とし、電流を流すと同時に面内困難軸方向に異方性磁界より小さい磁界を作用させることで、高速化、電流の低減化、高い制御性を可能にする方法が開示されている。
これらの磁気素子は、メモリ素子あるいは磁気センサとして用いられている。
特開2002−261352公報 F.J.Albert et al.、 Appl. Phys. Lett.、2000、Vol.77、p.3809 A.D.Kent et al.、 Appl. Phys. Lett.、2004、Vol.84、 p.3897 H.Morise et al.、Rlaxing-Precessional Magnetization Switching、 J. Magn. Magn.Mater. に掲載予定。
本発明は、磁性層および非磁性層が積層した構造を有し、整流作用を持つ磁気整流素子を提供することを目的とする。
本発明による磁気整流素子は、膜面に対してある角度に、磁化方向が固定された第1固着層と、この第1固着層の下に設けられた、非磁性材料の第1中間層と、この第1中間層の下に設けられ、面内方向に磁化された、磁化困難軸を持つ一軸異方性磁界を有する自由層と、この自由層の下に設けられ、非磁性材料の第2中間層と、この第2中間層の下に設けられ、面内方向に磁化方向が固定された第2固着層と、前記磁化困難軸方向に沿い磁界前記自由層に印加する磁界印加層と、前記第1固着層、第1中間層、自由層、第2中間層及び第2固着層の膜面に対してほぼ垂直方向に通電可能な一対の電極とを備え、前記電極間を流れる電流の向きまたは大きさにより電気抵抗が変化することを特徴とする。
本発明によれば、微小なサイズを有し、整流作用を持つ磁気素子を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以後の説明では、同一の部分には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る磁気整流素子の断面構造を模式的に示す図である。この磁気整流素子Rは、以下で基本積層膜と称する積層膜BMLと、基本積層膜BMLの近傍に配置されたハードバイアス層(磁界印加層)HBとからなる。ハードバイアス層HBと基本積層膜BMLとの間には、非磁性の絶縁層を挟んで磁気的、電気的に絶縁することが望ましい。
基本積層膜BMLは、強磁性層FFを含み、より詳しくは、図2から図3のいずれかによって模式的に表された断面構造を有している。以下の説明で、基本積層膜BMLの膜面が、相互に直交するx軸、y軸、z軸からなる空間のzy平面に沿っているものとする。図2または図3に示されているように、強磁性層FPW、中間層SW、強磁性層FF、中間層SR、強磁性層FPRがこの順に積層されたものである。なお、強磁性層FPW、強磁性層FF、および強磁性層FPRは、後述するように複数のサブレイヤーからなる積層構造とすることもできる。しかし、まず、強磁性層FPW、FF、FPRが単層である場合を例に取り、説明する。
強磁性層FPWの磁化方向は固着されている。これは、例えば、強磁性層FPWの中間層SWと反対の面側に反強磁性層AFWを設けることにより行うことができる。あるいは、強磁性層FPWに、一軸異方性定数Kuが非常に大きい磁性材料を用いることにより行うことができる。以下、強磁性層FPWを第1固着層と称する。
第1固着層FPWの磁化方向は、少なくとも、第1固着層FPWの膜面に対してある角度に磁化方向が固定される。より具体的には、第1固着層FPWの磁化方向は、x軸から±30°の範囲内が好ましい。典型的にはx軸と平行(yz平面に垂直)であり、x軸からの角度が小さい方が、望ましい。これは以下の理由による。後述するように、本発明の磁気整流素子においては、基本積層膜BMLの膜面を通過する電流の向きによって、自由層の磁化方向を制御することが可能である。第1固着層FPWの磁化方向がx軸方向からあまりずれない場合には、正方向に電流が流れたときの自由層の磁化方向と、負方向に電流が流れたときの自由層の磁化方向との相対角度が大きくなり、結果として、整流効果が大きくなるためである。なお、本明細書を通じて「垂直」には製造工程のばらつき等による厳密な垂直からのずれが含まれるものとする。同様に、本明細書を通じて、「平行」、「水平」は、厳密な平行、水平を意味するものではない。
一方、強磁性層FFの磁化方向に関しては、このような磁化固着化機構を設けない。よって、強磁性層FFの磁化方向は可変である。以下、強磁性層FFを自由層と称する。自由層FFの容易軸方向(磁化容易軸方向)は、膜面(yz平面)内にある。ただし、第1固着層FPWの場合と同様に、自由層FFの磁化方向は、yz平面に厳密に水平である必要は無い。すなわち、自由層FFの容易軸方向は、第1固着層FPWの磁化方向のx軸方向成分との関係に応じて、基本積層膜BMLの膜面を通過する方向に電流を流したときに、自由層FFの磁化方向が、電流方向に応じた方向を向けばよい。このため、製造工程のばらつき等に起因して、自由層FFの磁化方向がyz平面から多少傾いていても問題は無い。
強磁性層FPRの磁化方向は固着されている。これは、例えば、強磁性層FPRの中間層SRと反対の面側に反強磁性層AFRを設けることにより行うことができる。以下、強磁性層FPRを第2固着層と称する。第2固着層FPRの磁化方向は、自由層FFの容易軸方向に沿っている。第2固着層FPRの磁化方向と、自由層FFの容易軸方向とは、同じ方向に沿っている方が、自由層FFの磁化方向の変化に対する電気抵抗の変化の割合が大きく、その結果、整流効果が高くなるため、望ましい。
中間層SWは、非磁性材料からなり、固着層FPWと自由層FFとの間に働く直接的な相互作用が無視できる程度に固着層FPWと自由層FFとを隔離するだけの膜厚が必要である。同時に、素子に電流を流した場合に、固着層FPWを透過した伝導電子が自由層FFに至るまでに電子のスピンの方向が反転しないことが要求されるため、中間層SWの膜厚はスピン拡散長よりも薄いことが必要である。
同様に、中間層SRは、固着層FPRと自由層FFとの間に働く直接的な相互作用が無視できる程度に固着層FPRと自由層FFとを隔離するだけの膜厚が必要である。同時に、素子に電流を流した場合に、固着層FPRを透過した伝導電子が自由層FFに至るまでに電子のスピンの方向が反転しないことが要求されるため、中間層SRの膜厚はスピン拡散長よりも薄いことが必要である。中間層SWおよび中間層SRとして、非磁性金属、非磁性半導体、絶縁膜等を用いることができる。
ハードバイアス層HBは、磁化方向がyz平面において自由層FFの容易軸方向と直交する方向(磁化困難軸方向)に固着され、ハードバイアス層HBにより自由層FFにy方向のバイアス磁界Hが加えられる。しかしながら、この向きは最も典型的な例であり、ハードバイアス層HBの磁化方向は、ハードバイアス層HBの磁化方向のy方向成分が後述する条件で自由層FFに作用すれば、この向きに限定されない。したがって、yz平面と角度を有していても良いし、y軸と角度を有していても構わない。
この素子は、スパッタリング技術とリソグラフィー技術によって作製される。詳細は、後記の実施例の項で述べる。
次に上記で述べた磁気整流素子Rの動作について説明する。なお、説明の簡略化のために、以下の説明において、第1固着層FPWの磁化方向はx軸に沿っており、自由層FFの容易軸方向および第2固着層FPRの磁化方向はz軸に沿っており、バイアス磁界Hはy軸に沿っているものとする。さらに、第1固着層FPWの磁化方向は、+x方向とすることも−x方向とすることもできるが、ここでは、まず、+x方向の場合を例に取って説明する。また、バイアス磁界Hの方向は、+y方向とすることも−y方向とすることもできるが、ここでは、まず、+y方向の場合を例に取って説明する。
図4に示したタイミングチャートと磁化方向の変化に基づいて動作を説明する。(a) 電流を流していない場合、自由層FFの磁化は、ハードバイアスによる磁界の作用を受け、とくに、異方性磁界よりもハードバイアス磁界が大きい場合には困難軸方向(+y方向) を向いている。(b) この磁気素子に、電子流を、自由層FFから固着層FPWに向かう方向(この方向に電子流が流れるとき、電流は正値をとるとする。)に流すと、スピントランスファトルクとハードバイアス磁界の同時作用により、磁化が回転し、ほぼ-z 方向を向く。(c) 電流を切ると再び困難軸方向(+y方向)に戻る。
図5に示したように、上記の(b) の代わりに(b’) 逆方向に電流を流すと、磁化が逆方向に回転し、ほぼ+z 方向を向く。
電流を一定時間以上流したときに到達する自由層の磁化の角度は、電流の大きさに依存する。シミュレーション結果を図6に示す。電流が正であり、かつ、ある閾値I+ c より小さい範囲では、磁化は膜面内で回転する。回転角度は、電流の増加とともに連続的に増加し、最大で90度近くまで回転し、ほぼ、容易軸方向(−z 方向)を向く。電流を流す方向を逆転すると、回転する方向が逆になり、逆の容易軸方向(+z 方向)を向く。第2固着層FPRの磁化方向は自由層FFの容易軸方向を向いている。そのため、電流の大きさがI+ c , |I- c| より小さい範囲では、電流を流す方向によって、自由層FFの磁化方向が、第2固着層FPRの磁化方向に対し、平行、あるいは反平行のいずれかになる。2つの磁性層が非磁性層を挟む構造を持つ積層膜の電気抵抗は、2つの磁性層の磁化方向の相対角度に依存し、通常の材料では、相対角度が0度に近づくと抵抗が小さくなり、180度に近づくと抵抗が大きくなる。このような抵抗変化は磁気抵抗効果と呼ばれている。磁気抵抗効果が現れるために、第2中間層に課される条件についてはすでに述べた。結論として、電流を流す方向または大きさにより、電気抵抗が変わり、つまり、本実施形態の素子は整流作用を有する。
正値の電流が閾値I+ c を超えると、自由層FFの磁化方向は−x 方向、つまり、第1固着層FPWの磁化方向に対して反平行方向、に近い方向を向く。また、負値の電流が閾値I- cを超えると、自由層FFの磁化方向は+x 方向、つまり、第1固着層FPWの磁化方向に対して平行方向に近い方向を向く。このため、I+ cあるいはI- cを超える電流の範囲でも、電流が流れる方向または大きさによって電気抵抗が変化する。
たとえば、第2中間層SRの電気抵抗が第1中間層SWの電気抵抗に比べて大きい材料を用いる場合、閾値より大きい電流範囲では、第1中間層SWを挟む磁性層間を流れる電流の抵抗変化よりも第2中間層SRの抵抗が大きいため、整流効果が得られるのは閾値よりも電流が小さい範囲に限られる。また、第1中間層SWの電気抵抗が第2中間層SRの電気抵抗に比べて非常に大きい材料を用いる場合、閾値より小さい電流範囲では、第2中間層SRを挟む磁性層間を流れる電流の抵抗変化よりも第1中間層SWの電気抵抗が大きいため、整流効果が得られるのは閾値よりも電流が大きい範囲に限られる。
第1固着層FPWの磁化方向と、バイアス磁界H の方向の両方を上記の記述と逆方向にした場合は、電流が閾値以下でも閾値以上でも、自由層FFの磁化の変化方向は上記の説明どおりである。
第1固着層FPWの磁化方向と、バイアス磁界H の方向のうち、片方のみを上記の記述と逆方向にした場合は、電流が閾値以下では、自由層FFの磁化の変化方向は上記の説明の逆方向になる。閾値以上では、上記の説明どおりである。
第1固着層FPWの磁化方向、バイアス磁界H の方向、第2固着層FPRの磁化方向、電流の大きさ、向きを変化させたときの自由層FFの磁化方向とそのときの抵抗を表1 にまとめた。
Figure 2008071903
上述の電流の閾値は、自由層FFに印加される磁界の大きさに依存する。電流導入時の磁化の挙動は、ランダウ・リフシッツ・ギルバート方程式を用いて調べることができる。印加磁界と電流を様々な値に変化させた場合の、電流導入時の磁化の挙動を調べると図7に示したような相図が得られる。
図7にAで示された領域では、電流導入時に自由層の磁化が膜面(yz面)内の特定の方向を向く。図7にBで示された領域では、電流導入時に自由層の磁化が膜面に垂直な方向(+x方向または−x方向)を向く。図7にCで示された領域では、電流導入時に自由層の磁化は才差運動し、特定の方向にとどまらない。閾値Iは、図7における領域Aと領域Bの境界線に対応し、印加磁界を大きくすると閾値Iも増加する。
また、印加磁界が小さい領域では、電流が比較的小さな場合に才差運動状態が出現し、その場合、整流効果が期待できない。
以上から、閾値以下での整流作用を得る場合、印加磁界の強さを大きくすると、広い電流範囲で整流効果が得られる。典型的には、異方性磁界Hkの大きさと同じまたはそれ以上であることが望ましい。
(第1の実施形態の変形例)
磁性層FPW,FF,FPRのいずれかの少なくとも1層は、強磁性サブレイヤーを2 層以上含み、非磁性サブレイヤーを0層以上含む多層構造とすることもできる。
一般に、非磁性層を介した2つの強磁性層の間の交換結合は、図8に模式的に示したように、非磁性層の膜厚に対して正負に振動する。したがって、図8において、正(負)のピーク位置のいずれかに対応するように、非磁性サブレイヤーの膜厚を設定すれば、その両側に隣接する強磁性サブレイヤーの間の交換結合を、強磁性的(反強磁性的)にそれぞれ設定できる。
第1固着層FPWが強磁性サブレイヤーを2層以上含むとき、強磁性サブレイヤーの各々の磁化方向は、FPWが単層の場合と同じ条件を満たし、磁性層FPWの磁化方向とは、FPWに含まれる強磁性サブレイヤーのうち最も中間層SWに近いものの強磁性サブレイヤーの磁化方向を指すものとする。
第2固着層FPRが強磁性サブレイヤーを2層以上含むとき、強磁性サブレイヤーの各々の磁化方向は、FPRが単層の場合と同じ条件を満たし、磁性層FPRの磁化方向とは、FPRに含まれる強磁性サブレイヤーのうち最も中間層SRに近いものの強磁性サブレイヤーの磁化方向を指すものとする。
自由層FFが強磁性サブレイヤーを2層以上含むとき、強磁性サブレイヤーの各々の磁化方向は、FFが単層の場合と同じ条件を満たす。電流を流すと磁性層FFを構成する強磁性サブレイヤーのうち最も中間層SWに近いものの磁化方向は、FFが単層の場合の磁化方向と同じである。他の強磁性サブレイヤーの磁化方向は、隣接する強磁性サブレイヤー間の交換結合が強磁性的であるか反強磁性的であるかによって決まるので、一意に決まる。電流が閾値より小さいときの電気抵抗は、強磁性サブレイヤーのうち最もSRに近い位置に位置するものと、第2固着層との間の磁気抵抗効果によって決まる。
ハードバイアス層HBは、自由層FFにy方向のバイアス磁界Hを加えることができるならば、必ずしも基本積層膜BMLのy軸方向に存在しなくても良い。例えば、図9乃至図11 に示すように、基本積層膜BMLに対してx方向に存在していても良い。図9、図10、図11 において、ハードバイアス層HBは、基本積層膜BMLの上下一方または両方に、基本積層膜BMLと離れて設けられている。また、図12 乃至図14 に示すように、基本積層膜BMLに対してx方向とy方向のそれぞれに配置させることもできる。図12、図13、図14 において、ハードバイアス層HBは、基本積層膜BMLの左右両方と、上下一方または両方と、基本積層膜BMLと離れて設けられている。
次に、上記磁気整流素子の各層の構成材料について説明する。
自由層FFに用いる磁性材料として、Co、Fe、Ni、またはこれらを含む合金を用いることができる。また、自由層FFの厚さは、0.2nm以上50nm以下の範囲内とすることが望ましい。
第1固着層FPWに用いる磁性材料として、一軸異方性定数Kuが大きく、垂直磁気異方性を示すFePt、CoPt、FePd、CoPdなどを用いることができる。また、hcp構造(最密六方構造)の結晶構造を持ち、垂直磁気異方性を示す磁性材料を用いることもできる。このような磁性材料としては、Coを主成分とする金属を含むものが代表的であるが、他のhcp構造を有する金属を用いることもできる。その他、希土類元素と鉄族遷移元素との合金で、垂直磁気異方性を示す材料を用いることもできる。具体的には、GdFe、GdCo、GdFeCo、TbFe、TbCo、TbFeCo、GdTbFe、GdTbCo、DyFe、DyCo、DyFeCoなどが挙げられる。また、第1固着層FPWの材料のスピン分極率が高いほどスピントランスファの効率が高くなり、すなわち、反転電流低減化の効果が大きくなるため、スピン分極率の高い材料を用いることが望ましい。また、第1固着層FPWの厚さは、0.6nm以上100nm以下の範囲内とすることが望ましい。第1固着層FPWが積層構造を有する場合、それを構成する強磁性サブレイヤーとしてCoを、非磁性サブレイヤーとしてPtまたはPdを用いることができる。
第2固着層FPRには、Co、Fe、Ni、またはこれらを含む合金を用いることができる。また、第2固着層FPRの材料のスピン分極率が高い方が第2固着層FPRと自由層FFの間に垂直に電流を流したときのMR比が大きくなり、読み出しが容易になるので好ましい。
従って、ハーフメタルと呼ばれる高スピン分極率材料は、理想的な材料である。ハーフメタルの例として、ホイスラー系合金、ルチル型酸化物、スピネル型酸化物、ペロブスカイト型酸化物、二重ペロブスカイト型酸化物、閃亜鉛鉱型クロム化合物、パイライト型マンガン化合物、センダスト合金が含まれる。また、第2固着層FPRの厚さは、0.6nm以上100nm以下の範囲内とすることが望ましい。
また、これらの、第1固着層FPW、第2固着層FPR、自由層FFに用いられる磁性体には、Ag、Cu、Au、Al、Mg、Si、Bi、Ta、B、C、O、N、Pd、Pt、Zr、Ir、W、Mo、Nb、Hなどの非磁性元素を添加して、磁気特性を調節したり、その他、結晶性、機械的特性、化学的特性などの各種物性を調節することができる。第1固着層FPW、第2固着層FPRおよび(あるいは)自由層FFが多層膜構造を有する場合、それを構成する非磁性サブレイヤーの材料として、Cu、Au、Ag、Ru、Ir、Osあるいは、これらのいずれか一種以上を含む合金を用いることができる。
反強磁性層AFW、AFRの材料としては、Fe−Mn、Pt−Mn、Pt−Cr−Mn、Ni−Mn、Pd−Mn、Pd−Pt−Mn、Ir−Mn、Pt−Ir−Mn、NiO、Fe2 O 3、磁性半導体などを用いることが望ましい。
中間層SW、SRとして非磁性金属を用いる場合には、Au、Cu、Cr、Zn、Ga、Nb、Mo、Ru、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Pt、Biのうちのいずれか、あるいは、これらのいずれか一種以上を含む合金を用いることができる。また、この非磁性金属からなる中間層SW、SRの厚さは、0.2nm以上20nm以下の範囲内とすることが望ましい。
図2 および図3 の基本積層膜BMLの磁気抵抗効果を大きくするには、中間層SRの材料をトンネルバリア層として機能させることが効果的である。この場合、中間層SRの材料として、Al2O3、SiO2、MgO、AlN、Bi2O3、MgF2、CaF2、SrTiO2、AlLaO3、Al−N−O、Si−N−O、非磁性半導体(ZnO、InMn、GaN、GaAs、TiO2、Zn、Te、またはそれらに遷移金属がドープされたもの)などを用いることができる。これらの化合物は、化学量論的にみて完全に正確な組成である必要はなく、酸素、窒素、フッ素などの欠損、あるいは過不足が存在していてもよい。また、この絶縁材料からなる中間層SRの厚さは、0.2nm以上5nm以下の範囲内とすることが望ましい。
中間層SR が絶縁層である場合、その内部にピンホールPHが存在しても良い。この場合、ピンホールPHは、その両側の固着層FPRおよび自由層FFの少なくともいずれかの材料により埋め込まれている。固着層FPRと自由層FFとがピンホールPHを介して接続されていると、いわゆる「磁性ポイントコンタクト」による「BMR効果(ballistic magneto resistance effect)」が発現し、極めて大きい磁気抵抗効果が得られ、その結果、整流作用の効果が大きくなる。ピンホールPHの開口径は、概ね20nm以下であることが望ましい。また、ピンホールPHの形状は、円錐状、円柱状、球状、多角錘状、多角柱状などの各種の形状を取りうる。また、ピンホールPHの数は、1個でも複数でもよい。
ハードバイアス層HBの材料としては、CoPtや絶縁性の高いCoFe 2 O 4 などの各種磁性材料を用いることができる。
(第2実施形態)
図15及び図16 は、本発明の第2実施形態に係る磁気整流素子の断面構造を模式的に示す図である。図15 に示すように、基本積層膜BMLの最下部に、最下の層と接するように、ハードバイアス層HBが設けられる。同様に、図16 に示す構造の場合、基本積層膜BMLの最上部に、最上の層と接するように、ハードバイアス層HBが設けられる。ハードバイアス層HBの磁化方向は、第1実施形態の図2や図3に示した構造のハードバイアス層HBの磁化方向と同じである。この素子は、第1実施形態の磁気整流素子Rと同様の製造工程により作製される。基本積層膜BMLの構造および材料として、第1実施形態に示したあらゆる形態を適用することができる。また、動作も第1実施形態と同じである。
次に、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
本発明の第1実施形態の実施例として、以下の構造および材料を持つ磁気素子のサンプル1、サンプル2及びサンプル3を作製した。尚、図1には示されていないが、サンプル1、サンプル2及びサンプル3のそれぞれの基本積層膜BMLの上方及び下方に、電極(配線)EL1、電極(配線)EL2が設けられている例を以下に示す。以下の記載において、括弧内の単位nmが付加された値は膜厚である。
サンプル1:上部電極EL1(Cu)/反強磁性層AFR(PtMn:20nm)/第2固着層FPR(CoFe:12nm)/中間層SR(Al2O3: 0.8 nm)/自由層FF(FeNi:3nm)/中間層SW(MgO: 0.85 nm)/第1固着層FPW(FePt: 10 nm)/下部電極EL2(Cu)
サンプル2:上部電極EL1(Cu)/反強磁性層AFR(IrMn:20nm)/第2固着層FPR(Co:14nm)/中間層SR(MgO: 0.8 nm)/自由層FF(CoFe:2.5 nm)/中間層SW(Cu: 6 nm)/第1固着層FPW(CoPt: 12 nm)/下部電極EL2(Cu)
サンプル3:上部電極EL1(Cu)/反強磁性層AFR(PtIrMn:18nm)/第2固着層FPR(CoFe:20nm)/中間層SR(Cu: 6 nm)/自由層FF(Co:3nm)/中間層SW(MgO: 0.9 nm)/第1固着層FPW(CoPtCr: 15 nm)/下部電極EL2(Cu)
上記サンプルの磁気素子は、以下の工程により作製された。まず、ウェーハの上方に下側電極EL2が形成される。次に超高真空スパッタ装置を使って、500℃で10時間、磁場中アニールすることにより、第1固着層FPWに垂直磁気異方性が付与された。その後、超高真空スパッタ装置を使って、中間層SW,自由層FF,中間層SR、第2固着層FPR,反強磁性層AFRからなる積層構造が第1固着層FPWの上に形成され、さらにその上に保護膜が形成される。このウェーハを磁場中真空炉にて、270℃で10時間、磁場中アニールすることにより、強磁性層FF,第2固着層FPRに一方向異方性が付与される。
次に、保護膜上にレジストを塗布してEB(Electron Beam)露光することにより、磁気素子の形状応じたマスクが形成される。次にイオンミリングによりマスクに被覆されない領域がエッチングされた。加工サイズは100nmX50nmとした。エッチング後、マスクが剥離され、さらにセルの相互間にSiO2、CoFe2O4、SiO2が順次、超高真空スパッタを使って成膜された。その後、表面がイオンミリングにより平滑化され、保護膜の表面を露出させる「頭出し」の工程を行った。この保護膜の表面の上に上側電極EL1が形成される。この結果、図1および図3相当の磁気素子が形成される。
上部電極と下部電極の間に電圧を与え、そのとき流れる電流値を測定した。電圧を−1V から+1Vの範囲で変化させると、サンプル1では、全電圧範囲で、抵抗が極性(電流が流れる方向)に依存し、したがって整流作用があることが分かった。これに対し、サンプル2では0.2V 以下の電圧範囲でのみ、抵抗が極性に依存した。また、サンプル3では、0.3V 以上の電圧範囲でのみ、抵抗が極性に依存した。
(実施例2)
本発明の第2の実施形態の実施例として、以下の構造および材料を持つ磁気素子のサンプルを作製した。また、この素子の周囲に絶縁層を介して配線層を設け、自由層に対して電流磁界の作用を独立に与えられるようにした。
サンプル:上部電極EL1(Cu)/第1固着層FPW(TbCo: 10 nm)/中間層SW(Cu:6 nm)/自由層FF(CoFe:2.5 nm)/中間層SR(MgO: 0.8 nm)/第2固着層FPR(Fe3O4:14nm)/反強磁性層AFR(PtMn:15nm)/ハードバイアス層(CoPt:10nm)/下部電極EL2(Cu)
まず、配線層に電流は流さず、上部電極と下部電極の間に電圧を与え、そのとき流れる電流値を測定した。その結果、0.2V以下で整流効果が見られた。次に配線層に電流を第1の方向に流して、同様の測定を行ったところ、整流作用が見られる電圧の閾値が上昇した。これは、バイアス磁界と電流磁界の合成磁界が自由層に作用したことによるものと考えられる。逆に配線層に電流を第1の方向に対して逆方向に流して、同様の測定を行ったところ、整流作用が見られる電圧の閾値が下降した。この場合には、バイアス磁界と電流磁界が互いに打ち消すように働いたと考えられる。
最後に、5ナノ秒のパルス電流を用いて整流作用の効果が見られるかどうかを調べた。合成磁界が弱い場合には、整流作用が消失する場合が度々あり動作が安定しないことがわかった。これは、自由層に作用する磁界が異方性磁界より小さい場合には、自由層に電流が流れないときの自由層の磁化方向が一定せず、磁化方向の制御に時間を要することを意味している。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気素子を構成する各要素の具体的な寸法関係や材料、その他、電極、パッシベーション、絶縁構造などの形状や材質に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、本発明の磁気整流素子において、実施形態1、2の各項で示した図を上下反転させた構造とすることができる。
また、磁気素子における反強磁性層、中間層、絶縁層などの構成要素は、それぞれ、単層として形成しても良く、あるいは、2以上の層を積層した構造としても良い。
磁界印加層の実施例として、ハードバイアス層を用いたものを挙げたが、これ以外にも、例えば、電流配線層を設け、これに電流を流して発生する電流磁界を用いることができる。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態に係る磁気整流素子の断面構造を模式的に示す図 基本積層膜の構造の一例を模式的に示す図。 基本積層膜の構造の一例を模式的に示す図。 タイミングチャートと自由層の磁化方向の変化を示す図。 タイミングチャートと自由層の磁化方向の変化を示す図。 電流と自由層の磁化方向の関係を示す図。 バイアス磁界と電流の大きさを変化させた場合の、磁化方向の動的挙動についての相図。 非磁性層の厚さとこの非磁性層を挟む2つの強磁性層間の結合力との関係を示す図 ハードバイアス層の配置の他の例を模式的に示す図。 ハードバイアス層の配置の他の例を模式的に示す図。 ハードバイアス層の配置の他の例を模式的に示す図。 ハードバイアス層の配置の他の例を模式的に示す図。 ハードバイアス層の配置の他の例を模式的に示す図。 ハードバイアス層の配置の他の例を模式的に示す図。 本発明の第2実施形態に係る磁気整流素子の断面構造を模式的に示す図。 本発明の第2実施形態に係る磁気整流素子の断面構造を模式的に示す図。
符号の説明
R…磁気記録素子、BML…基本積層膜、HB…ハードバイアス層、FPW…強磁性層(第1固着層)、FF…強磁性層(自由層)、SW、SR…中間層、FPR…強磁性層(第2固着層)、AFW、AFR…反強磁性層

Claims (6)

  1. 膜面に対してある角度に、磁化方向が固定された第1固着層と、
    この第1固着層の下に設けられ、非磁性材料の第1中間層と、
    この第1中間層の下に設けられ、面内方向に磁化された、磁化困難軸を持つ一軸異方性磁界を有する自由層と、
    この自由層の下に設けられ、非磁性材料の第2中間層と、
    この第2中間層の下に設けられ、面内方向に磁化方向が固定された第2固着層と、
    前記磁化困難軸方向に沿い磁界を前記自由層に印加する磁界印加層と、
    前記第1固着層、第1中間層、自由層、第2中間層及び第2固着層の膜面に対してほぼ垂直方向に通電可能な一対の電極とを備え、
    前記電極間を流れる電流の向きまたは大きさにより電気抵抗が変化する
    ことを特徴とする磁気整流素子。
  2. 前記自由層に印加される磁界の大きさが前記自由層の一軸異方性磁界と等しいか、それより大きいことを特徴とする請求項1に記載の磁気整流素子。
  3. 前記磁界印加層が、永久磁石または電磁石を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気整流素子。
  4. 前記第1、第2中間層の少なくとも一方が、絶縁体または半導体を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の磁気整流素子。
  5. 前記第1、第2中間層の少なくとも一方が、非磁性金属を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の磁気整流素子。
  6. 前記磁界印加層が、流れる電流に応じた電流磁界を発生させる電流配線層であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気整流素子。
JP2006248592A 2006-09-13 2006-09-13 磁気整流素子 Pending JP2008071903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248592A JP2008071903A (ja) 2006-09-13 2006-09-13 磁気整流素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006248592A JP2008071903A (ja) 2006-09-13 2006-09-13 磁気整流素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008071903A true JP2008071903A (ja) 2008-03-27

Family

ID=39293247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006248592A Pending JP2008071903A (ja) 2006-09-13 2006-09-13 磁気整流素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008071903A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017050891A (ja) * 2016-11-29 2017-03-09 Tdk株式会社 整流器および送受信装置
JP2017103791A (ja) * 2017-01-10 2017-06-08 Tdk株式会社 整流器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017050891A (ja) * 2016-11-29 2017-03-09 Tdk株式会社 整流器および送受信装置
JP2017103791A (ja) * 2017-01-10 2017-06-08 Tdk株式会社 整流器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4575136B2 (ja) 磁気記録素子、磁気記録装置、および情報の記録方法
JP5455313B2 (ja) 磁気記憶素子及び磁気記憶装置
JP4435189B2 (ja) 磁気記憶素子及び磁気記憶装置
US8852760B2 (en) Free layer with high thermal stability for magnetic device applications by insertion of a boron dusting layer
US6483741B1 (en) Magnetization drive method, magnetic functional device, and magnetic apparatus
KR100401777B1 (ko) 자기 저항 효과 소자 및 자기 메모리 장치
US8790798B2 (en) Magnetoresistive element and method of manufacturing the same
US8698260B2 (en) Engineered magnetic layer with improved perpendicular anisotropy using glassing agents for spintronic applications
US7595966B2 (en) Multi-valued data recording spin injection magnetization reversal element and device using the element
JPWO2017090730A1 (ja) スピン流磁化反転素子、磁気抵抗効果素子、および磁気メモリ
US9520175B2 (en) Magnetization controlling element using magnetoelectric effect
US9196336B2 (en) Storage cell, storage device, and magnetic head
KR20070057673A (ko) 기억 소자 및 메모리
CN103608861A (zh) 自旋扭矩磁阻存储元件及其制造方法
TWI467703B (zh) Memory elements and memory devices
JP2007201059A (ja) 磁気素子、磁気記録装置及び書き込み方法
US9478731B2 (en) Storage cell, storage device, and magnetic head
KR20220029381A (ko) 쌍극자 결합 스핀 궤도 토크 구조
JP2003324225A (ja) 積層フェリ型磁性薄膜並びにそれを使用した磁気抵抗効果素子及び強磁性トンネル素子
JP3697369B2 (ja) 磁気素子、磁気メモリ装置、磁気抵抗効果ヘッド、磁気ヘッドジンバルアッセンブリ、及び磁気記録システム
US20090052237A1 (en) Magnetic memory device and magnetic memory apparatus
JP2000307171A (ja) 磁気デバイスのピン止め層
JP3520192B2 (ja) 磁気素子とそれを用いた磁気部品および電子部品
JP2002124716A (ja) 磁気抵抗素子及び該素子を用いたメモリ素子
JP2008071903A (ja) 磁気整流素子